JP2761610B2 - 製氷装置 - Google Patents
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Description
するための熱交換器又は製氷装置に係り、特に冷却能力
の向上対策に関する。
3号公報に開示される如く、蓄氷槽の水を水循環路に循
環させるとともに、水循環路に、ブライン配管を介して
接続される冷凍装置に熱交換器を配置し、この熱交換器
の伝熱管内に水を流通させる一方、伝熱管の外側にブラ
インを流通させ、伝熱管の壁面を介してブラインとの熱
交換を行わせることにより水を過冷却して、スラリ―状
の氷化物を生成し、蓄氷槽に貯溜するようにした製氷装
置は公知の技術である。
来の熱交換器の構造では、伝熱管の管壁を介して水とブ
ラインとの熱交換が行われるので、管壁付近では熱交換
が有効に行われるが、伝熱管の中心付近では熱交換率が
悪化するという問題がある。すなわち、水循環路におい
て、水は相当の速さで流通しているので、対流による管
壁付近の水と伝熱管中央付近の水との間の熱伝達は少な
く、したがって、熱交換器の冷却能力又は製氷能力を十
分確保できないからである。
熱交換器の伝熱管における水等と冷却用媒体等との熱交
換率を向上させる構造とすることにより、熱交換器の冷
却能力を向上させ、あるいは熱交換器による過冷却を利
用した製氷装置の製氷能力の向上を図ることにある。
器の伝熱管内で水の過冷却度が過大になったりすること
で過冷却状態が解消してしまった場合、内部の水が凍結
し、その体積膨張による応力のためについには熱交換器
が破損する虞れがある。
み、熱交換器の伝熱管内部で水等が万一凍結した場合に
も、その体積膨張に起因する応力を吸収しうる手段を講
ずることにより、熱交換器の破損の虞れを有効に防止す
ることにある。
め、第1の解決手段は、図1に示すように、冷却装置に
接続され、冷水利用系の水流通路(51)に流通する水
又は水溶液を冷却するための熱交換器を対象とする。
1)に介設され、水流通路(51)の水又は水溶液と上
記冷却装置の冷却用媒体との熱交換を行う伝熱管(22
a)と、該伝熱管(22a)内のほぼ中心軸線上に配設
され、弾力性を有する芯棒部材(54)とで構成したも
のである。
記第1の解決手段における芯棒部材(54)を、内部に
応力吸収用空間部を有する樹脂製棒で構成したものであ
る。
記第1又は第2の解決手段における芯棒部材(54)
に、外周部に伝熱管(22a)内壁面との間に所定の間
隙を保持するスペ―サ部材(55)を設けたものであ
る。
上記第1,第2又は第3の解決手段における芯棒部材
(54)に、外周部に水又は水溶液の流れを乱すための
突起部(57)を設けたものである。
上記第4の解決手段における突起部(57)に、伝熱管
内壁面との間に所定の間隙を保持するスペ―サ部材とし
ての機能を持たせたものである。
上記第1,第2,第3,第4又は第5の解決手段におけ
る芯棒部材(54)を、上流側端部が閉鎖され、下流側
端部が開放されてなる底付筒状部材で構成したものであ
る。
上記第6の解決手段における伝熱管(22a)をその中
心軸がほぼ垂直方向に向くよう配設し、水流通路(5
1)からの入口配管を伝熱管(22a)の下部に、水流
通路(51)への出口配管を伝熱管(22a)の上部に
接続する構成としたものである。
決手段における芯棒部材(54)の上流側に、壁部を貫
通する小孔を設けたものである。
又は水溶液のスラリ―状の氷化物を貯溜するための蓄氷
槽(5)と、冷却装置に接続され、水又は水溶液を過冷
却するための熱交換器(22)と、該熱交換器(22)
と上記蓄氷槽(5)との間で水又は水溶液を強制循環さ
せるための水循環路(51)とを備えた製氷装置を前提
とする。
(22a)内のほぼ中心軸線上に、弾力性を有する芯棒
部材(54)を配設する構成としたものである。
上記第9の解決手段における芯棒部材(54)を、内部
に応力吸収用空間部を有する樹脂製棒で形成したもので
ある。
上記第9又は第10の解決手段における芯棒部材(5
4)に、外周部に伝熱管(22a)内壁面との間に所定
の間隙を保持するスペ―サ部材(55)を設けたもので
ある。
に、上記第9,第10又は第11の解決手段における芯
棒部材(54)の断面形状を多角形にしたものである。
に、上記第9,第10,第11又は第12の解決手段に
おける芯棒部材(54)に、外周部に水又は水溶液の流
れを乱すための突起部(57)を設けたものである。
に、上記第13の解決手段における突起部(57)に、
伝熱管内壁面との間に所定の間隙を保持するスペ―サ部
材としての機能を持たせたものである。
に、上記第9,第10,第11,第12,第13又は第
14の解決手段における芯棒部材(54)を、上流側か
ら下流側に向かうにしたがって断面積が減少するように
形成したものである。
に、上記第9,第10,第11,第1 2,第13,第1
4又は第15の解決手段において、芯棒部材(54)を
上流側端部が閉鎖され、下流側端部が開放されてなる底
付筒状部材で構成したものである。
に、上記第16の解決手段において、熱交換器(22)
の伝熱管(22a)をその中心軸がほぼ垂直方向に向く
よう配設し、水循環路(51)からの入口配管を伝熱管
(22a)の下部に、水循環路(51)への出口配管を
伝熱管(22a)の上部に接続したものである。
に、上記第16又は第17の解決手段において、芯棒部
材(54)の上流側に、壁部を貫通する小孔を設けたも
のである。
上記第1、第2,第3,第4,第5,第6、第7又は第
8の解決手段において、冷却装置を冷媒回路(1)を有
する冷凍装置とし、冷却用媒体を冷凍装置の冷媒とす
る。そして、所定時間ごとに一定時間の間冷媒温度を高
くする解凍運転をするよう冷凍装置を制御する解凍運転
制御手段を設ける構成としたものである。
上記第9,第10,第11,第12,第13,第14.
第15,第16,第17又は第18の解決手段におい
て、冷却装置を冷媒回路(1)を有する冷凍装置とす
る。
換により水又は水溶液を過冷却するものとする。
媒温度を高くする解凍運転をするよう冷凍装置を制御す
る解凍運転制御手段を設ける構成としたものである。
換器の伝熱管(22a)において、水流通路(51)に
循環する水又は水溶液と冷却装置の冷却用媒体との熱交
換が行われ、水等が冷却される。そのとき、熱交換器の
伝熱管(22a)内のほぼ中心軸線上に、芯棒部材(5
4)が配設されているので、水又は水溶液が伝熱管(2
2a)の内壁面付近のみを流通することになり、水等の
冷却効率が向上する。また、特に0℃付近に水等を冷却
する場合、熱交換器の内部で水等が凍結することがあり
うるが、凍結が生じても、凍結による体積膨張に起因す
る応力が芯棒部材(54)の弾力性により吸収されるの
で、伝熱管(22a)に加わる応力が緩和され、熱交換
器の破損が防止されることになる。
において、熱交換器内部が凍結しても、体積膨張に起因
する応力が樹脂材料からなる芯棒部材(54)の空間部
により吸収されるので、熱交換器(22)の破損がより
確実に防止されることになる。
の発明において、芯棒部材(54)の外周部に設けられ
たスペ―サ部材(55)により、伝熱管(22a)の内
壁面と芯棒部材(54)外周部との間隙が円周方向でほ
ぼ一定に保持されるので、熱交換器(22)による水等
の冷却度が円周方向で均一となる。
は3の発明において、芯棒部材(54)の外周部に設け
られた突起部(57)により、流れが乱されて水又は水
溶液同士の熱交換が盛んになり、熱交換器(22)によ
る水等の冷却効率が向上することになる。
の作用において、突起部(57)が芯棒部材(54)と
伝熱管(22a)内壁面とのスペ―サとして機能するこ
とに より、均一な冷却が行われることになる。
発明において、芯棒部材(54)内が凍結したときに
も、解凍運転等により氷化物が筒内壁から剥離すると容
易に芯棒部材(54)から下流側に流出するので、解凍
に要する時間が短縮される。
の作用において、筒内壁から剥離した氷化物は比重が小
さいので、芯棒部材(54)上方に浮上し、容易に開放
端から流出することになる。
筒内に水又は水溶液の一部が小孔(58)を介しバイパ
スして流れるので、芯棒部材(54)内部の温度低下が
抑制され、筒内部の凍結頻度が減少することになる。
が水循環路(51)に強制循環され、熱交換器(22)
で冷却装置を介して過冷却される。そして、その後過冷
却状態の解消によりスラリ―状の氷化物が生成され、蓄
氷槽(5)に送られて貯溜される。
熱管(22a)内のほぼ中心軸線上に、芯棒部材(5
4)が配設されているので、水又は水溶液が伝熱管(2
2a)の内壁面付近のみを流通することになり、水等の
冷却効率が向上して製氷能力が向上する。また、熱交換
器(22)の内部で水等の過冷却状態の解消により凍結
が生じても、凍結による体積膨張に起因する応力が芯棒
部材(54)の弾力性により吸収されるので、伝熱管
(22a)に加わる応力が緩和され、熱交換器(22)
の破損が防止されることになる。
明において、水等の過冷却状態の解消により熱交換器
(22)内部が凍結しても、体積膨張に起因する応力が
樹脂材料からなる芯棒部材(54)の空間部により吸収
されるので、熱交換器(22)の破損がより確実に防止
されることになる。
10の発明において、芯棒部材(54)の外周部に設け
られたスペ―サ部材(55)により、伝熱管(22a)
の内壁面と芯棒部材(54)外周部との間隙が円周方向
でほぼ一定に保持されるので、熱交換器(22)による
水等の過冷却度が円周方向で均一となり、均一な製氷が
行われる。
0又は11の発明において、芯棒部材(54)の断面形
状が多角形に形成されているので、熱交換器(22)内
部が凍結しても、体積膨張に起因する応力の吸収効果が
さらに顕著になる。
0,11又は12の発明において、芯棒部材(54)の
外周部に設けられた突起部(55)により、流れが乱さ
れて水又は水溶液同士の熱交換が盛んになり、熱交換器
(22)による水等の冷却効率が向上することになる。
発明の作用において、突起部(55)が芯棒部材(5
4)と伝熱管(22a)内壁面とのスペ―サとして機能
することにより、均一な過冷却度による均一な製氷が行
われることになる。
0,11,12,13又は14の発明の作用において、
芯棒部材(54)の上流側から下流側に向かうにしたが
って、水等の流速が減少することで水等の過冷却状態が
自然に解消される温度が低下するので、下流側において
水等の過冷却度の過大による過冷却状態の解消が抑制さ
れることになる。
0,11,12,13,14又は1 5の発明の作用にお
いて、芯棒部材(54)内が凍結したときにも、解凍運
転等により氷化物が筒内壁から剥離すると容易に芯棒部
材(54)から下流側に流出するので、解凍に要する時
間が短縮され、製氷効率が向上することになる。
発明の作用において、筒内壁から剥離した氷化物は比重
が小さいので、芯棒部材(54)上方に浮上し、容易に
開放端から流出することになる。
は17の発明の作用において、芯棒部材(54)の筒内
に水又は水溶液の一部が小孔(58)を介しバイパスし
て流れるので、芯棒部材(54)内部の温度低下が抑制
され、筒内部の凍結頻度が減少することになる。
2,3,4,5、6、7又は8の発明の作用において、
熱交換器(22)で冷凍装置の冷媒との熱交換により水
流通路(51)の水等が冷却されるとともに、解凍運転
制御手段により、所定時間毎に一定時間の間、冷媒温度
を高くする解凍運転が行われるので、熱交換器(22)
で水等の凍結が生じても所定時間毎に解凍され、熱交換
器(22)の破損がより確実に防止され、長時間の連続
運転が可能になる。
0,11,12,13,14,15,16,17又は1
8の発明の作用において、熱交換器(22)で冷凍装置
の冷媒との熱交換により水等が過冷却されるとともに、
解凍運転制御手段により、所定時間毎に一定時間の間、
冷媒温度を高くする解凍運転が行われるので、熱交換器
(22)で水等の凍結が生じても所定時間毎に解凍さ
れ、熱交換器(22)の破損がより確実に防止され、長
時間の連続運転が可能になる。
図面に基づき説明する。
実施例の空気調和装置の冷媒回路(1)の構成を示し、
(11)は第1圧縮機、(12)は該第1圧縮機(1
1)の吐出側に配置され、冷媒と室外空気との熱交換を
行う室外熱交換器、(13)は該室外熱交換器(12)
の冷媒流量を調節し、又は減圧を行う室外電動膨張弁で
あって、上記各機器(11)〜(13)は第1管路(1
4)中で直列に接続されている。
該第2圧縮機(21)の吐出側に配置され、後述の蓄氷
槽(5)の水又は水溶液を過冷却するための主熱交換器
としての水熱交換器、(23)は該水熱交換器(22)
が凝縮器として機能するときには冷媒流量を調節し、蒸
発器として機能するときには冷媒の減圧を行う水側電動
膨張弁であって、上記各機器(21)〜(23)は第2
管路(24)中で直列に接続されている。
各圧縮機(11),(21)の吐出管に設けられた油分
離器、(C1 ),(C2 )は該各油分離器(SD1 ),
(SD2 )から各圧縮機(11),(21)の吸入側に
それぞれ設けられた油戻し管(RT1 ),(RT2 )に
それぞれ介設された減圧用キャピラリチュ―ブである。
置される室内熱交換器、(33),(33)は冷房運転
時には冷媒を減圧し、暖房運転時には冷媒流量を調節す
る室内電動膨張弁であって、上記各機器(32),(3
3)は各々直列に接続され、かつその各組が第3管路
(34)中で並列に接続されている。
路(24)は第3管路(34)に対して並列に接続さ
れ、冷媒が循環する閉回路に構成されている。なお、
(Ac)は各圧縮機(11),(21)の吸入側となる
第3管路(34)に設けられたアキュムレ―タである。
ス管と室内熱交換器(32),(32)のガス管とを各
圧縮機(11),(21)の吐出側又は吸入側に交互に
連通させるよう切換える四路切換弁(2)であって、該
四路切換弁(2)が図中実線側に切換わったときには室
外熱交換器(12)が凝縮器、室内熱交換器(32),
(32)が蒸発器として機能して室内で冷房運転を行う
一方、四路切換弁(2)が図中破線側に切換わったとき
には室外熱交換器(12)が蒸発器、室内熱交換器(3
2),(32)が凝縮器として機能して室内で暖房運転
を行うようになされている。
各圧縮機(11),(21)の吸入管とをバイパス接続
する分岐路(25)と、水熱交換器(22)のガス管を
上記第2圧縮機(21)の吐出管と分岐路(25)とに
交互に連通させる水側切換弁(26)とが設けられてい
る。該水側切換弁(26)は四路切換弁のうちの3つの
ポ―トを利用しており、水側切換弁(26)が図中実線
側に切換わったときには水熱交換器(22)のガス管が
分岐路(25)側つまり各圧縮機(11),(21)の
吸入側に連通し、水熱交換器(22)が蒸発器として機
能する一方、水側切換弁(26)が図中破線側に切換わ
ったときには水熱交換器(22)のガス管が第2圧縮機
(21)の吐出管に連通し、水熱交換器(22)が凝縮
器として機能するようになされている。なお、(C3 )
は水側切換弁(26)のデッドポ―ト側の配管に介設さ
れたキャピラリチュ―ブである。
機(21)の吐出管同士を接続するバイパス路(3)が
設けられていて、該バイパス路(3)には第2圧縮機
(21)の吐出管側から第1圧縮機(11)の吐出管側
への冷媒流通のみを許容する逆止弁(4)が介設されて
いる。
交換器(22)が凝縮器として機能する際、水熱交換器
(22)における凝縮温度が高く圧力が高くなった場
合、第2圧縮機(21)の吐出ガスを室外熱交換器(1
2)側に逃がすことにより、放熱量を分配しうるように
なされている。
ての水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を貯留するため
の蓄氷槽(5)が配置されていて、該蓄氷槽(5)と水
熱交換器(22)との間は、水循環路(51)により水
又は水溶液の循環可能に接続されている。該水循環路
(51)は、蓄氷槽(5)の底部から水熱交換器(2
2)に水等を供給する往管路(51A)と、水熱交換器
(22)から蓄氷槽(5)の上部に水等のスラリ―状の
氷化物を戻す復管路(51B)とからなっており、往管
路(51A)に介設されたポンプ(52)により、水循
環路(51)内で蓄氷槽(5)の水又は水溶液を強制循
環させるようになされている。
A)のポンプ(52)の下流側には、水循環路(51)
の水又は水溶液中の氷結物やゴミ等の固体物を除去する
ストレ―ナ(53)が介設され、さらに、該ストレ―ナ
(53)の下流側には、水熱交換器(22)に供給され
る水等を予熱する予熱熱交換器(6)が介設されてい
る。一方、冷媒回路(1)の液ラインには、液冷媒の一
部を水側電動膨張弁(23)をバイパスさせて予熱熱交
換器(6)に流通させる予熱バイパス路(61)が設け
られいて、該予熱バイパス路(61)の予熱熱交換器
(6)の下流側には、冷媒の減圧機能及び流量制御機能
を有する予熱電動膨張弁(62)が介設されている。該
予熱電動膨張弁(62)と水側電動膨張弁(23)とに
より、予熱バイパス路(61)の冷媒流量を調節すると
ともに、水熱交換器(22)の製氷運転時における冷媒
の減圧をも行うようになされている。
5に示すように、上記水熱交換器(22)は、水循環路
(51)の往管路(51A)と復管路(51B)とに両
端が接続され、内部を水等が流通する伝熱管(22a)
と、該伝熱管(22a)とは所定の間隙をもってその外
側に設けられた同心の外管(22b)とからなる二重管
構造をしていて、該外管(22b)と伝熱管(22a)
との間隙には、冷媒回路(1)の冷媒が水等の流れ方向
とは逆向きに流通するようになされている。そして、上
記伝熱管(22a)の内部には、合成樹脂製の弾性体で
ある芯棒部材(54A)が伝熱管(22a)のほぼ中心
軸線上に配置されている。該芯棒部材(54A)は中空
円筒状でかつその両端部が中空の円錐状に形成されてい
て、この両端部で、一対の支持部材(56),(56)
により伝熱管(22a)内のほぼ中心軸線上に位置する
よう固定されている。
て、伝熱管(22a)と外管(22b)との間には、上
記各電動膨張弁(23),(62)により減圧された低
温の冷媒を流通させる一方、伝熱管(22a)の内部で
は、芯棒部材(54A)の周囲つまり伝熱管(22a)
内壁面付近にのみ水等を流通させて、伝熱管(22a)
内壁面付近で冷媒と水等との効率のよい熱交換を行わせ
るようになされている。
1B)において、水熱交換器(22)の下流側には、復
管路(51B)の水等を冷却して水熱交換器(22)で
過冷却された水等の過冷却状態を解消させる過冷却解消
部としての再冷却器(8)が設けられ、さらに、該再冷
却器(8)と水熱交換器(22)との間には、復管路
(51B)の凍結が水熱交換器(22)まで進展するの
を阻止するための凍結進展防止部としての保温熱交換器
(7)が設けられている。
保温熱交換器(7)に液冷媒をバイパスして流通させる
保温バイパス路(71)が設けられる一方、水熱交換器
(22)の製氷運転時に上記保温バイパス路(71)の
下流側となる液ラインからは再冷却バイパス路(81)
が延びていて、該再冷却バイパス路(81)は、再冷却
キャピラリチュ―ブ(C4 )を介して再冷却器(8)に
流通した後、圧縮機(11),(21)の吸入側となる
分岐路(25)に接続されている。
却キャピラリチュ―ブ(C4 )で減圧された冷媒との熱
交換により、水熱交換器(22)で過冷却された水等を
再冷却し、その過冷却状態を解消させてスラリ―状に氷
化させ、復管路(51B)を介してスラリ―状の氷化物
を蓄氷槽(5)まで循環させる一方、保温熱交換器
(7)において、液ラインの液冷媒との熱交換により加
熱して、上記再冷却器(8)や復管路(51B)で水等
の過冷却解消により生じた氷化物が復管路(51B)の
管壁に付着して凍結が水熱交換器(22)まで進展する
のを防止するようになされている。
行うときには、四路切換弁(2)が図中実線側に切換え
られる。そして、水側切換弁(26)が図中実線側に切
換えられているときには、各圧縮機(11),(21)
からの吐出冷媒がいずれも室外熱交換器(12)で凝縮
された後、各室内熱交換器(32),(32)で蒸発す
ることにより、室内の冷房を行う。また、水側切換弁
(26)が図中破線側に切換えられているときには、第
1圧縮機(11)の吐出冷媒が室外熱交換器(12)に
流れる一方、第2圧縮機(21)の吐出冷媒は水熱交換
器(22)に流れ、それぞれ凝縮された後各室内熱交換
器(32),(32)で蒸発するように循環する。
氷槽(5)に冷熱を蓄える蓄冷熱運転が行われる。すな
わち、四路切換弁(2)及び水側切換弁(26)を図中
実線側に切換え、各室内電動膨張弁(33),(33)
を閉じて、各圧縮機(11),(21)の吐出冷媒を室
外熱交換器(12)で凝縮させた後水側電動膨張弁(2
3)(又は予熱電動膨張弁(62))で減圧して水熱交
換器(22)で蒸発させることにより、蓄氷槽(5)の
水又は水溶液を過冷却して蓄氷槽(5)の水等を氷化
し、冷熱を蓄えるようになされている。
る第1実施例では、水熱交換器(2 2)において、伝熱
管(22a)内で、伝熱管(22a)のほぼ中心軸線上
に芯棒部材(54A)が配置されているので、水等が伝
熱管(22a)内壁面付近のみを流通することになり、
上記従来のもののような中心付近の熱交換効率の悪い部
分を生じることなく、水等と冷媒との効率のよい熱交換
が行われる。したがって、水熱交換器(22)の冷却能
力の向上を図ることができるとともに、この水熱交換器
(22)を製氷装置に使用した場合には、製氷能力の向
上を図ることができるのである。
材料で構成されているので、伝熱管(22a)の内部で
過冷却状態が解消して氷化物が生じ、伝熱管(22a)
内部が凍結して流通通路の体積膨張が生じても、芯棒部
材(54A)によりその体積膨張分を吸収することがで
きる。よって、水熱交換器(22)の破損を有効に防止
することができるのである。
4A)を中空棒としたが、本発明は斯かる実施例に限定
されるものではなく、内部に全く空間部を有しないもの
であってもよい。
(22)を製氷槽(5)の水等が循環する水循環路(5
1)に介設したが、本発明は製氷を行うものには限定さ
れず、製氷槽(5)の代わりに水槽を配置したり、冷水
栽培をする野菜等に冷水を供給する開放された流通路に
介設してもよい。
施例のように、芯棒部材(54A)が内部に応力吸収用
空間部を有する材料で形成されているので、伝熱管(2
2a)内部で凍結が生じ、氷化物による流通通路の体積
膨張が生じた場合、その体積膨張による応力を吸収しう
る効果が顕著に得られる。さらに、請求項2の発明にお
いても、水等を0℃付近の低温状態に冷却する冷却装置
の場合、水循環路(51)の熱交換器(22)で水等が
凍結することがあり、斯かる場合に上記の応力 吸収効果
が得られることになる。
A)を中空状のものとしたが、請求項2又は10の発明
は斯かる実施例に限定されるものではなく、例えば発泡
樹脂材料よりなる独立した多数の気泡を有するものでも
よい。
実施例について説明する。図6及び図7は第2実施例に
おける芯棒部材(54B1 )及び伝熱管(22a)の一
部を示し、本実施例では、上記第1実施例における芯棒
部材(54A)の代りに、小さな円錐状の突起であるス
ペ―サ部材(55A1 ),…を外周上の4箇所に等分配
置させてなる芯棒部材(54B1 )が設けられている。
この4個の突起部(55A1 ),…の高さはいずれも伝
熱管(22a)内壁面に到達する高さに形成されてい
て、各4個の突起部(55A1 ),…を軸方向の2箇所
に設けることにより、芯棒部材(54B1 )を伝熱管
(22a)のほぼ中心線軸上に固定するようになされて
いる。すなわち、上記第1実施例における支持部材(5
6),(56)は不要な構造となっている。なお、芯棒
部材(54B1 )の全体的な形状は上記第1実施例と同
様である。また、本実施例から第6実施例までは、空気
調和装置の冷媒回路(1)及び水循環路(51)の構成
は上記第2図に示す第1実施例と同様であり、説明を省
略する。
は、芯棒部材(54B1 )の外周部に設けられたスペ―
サ部材(55A1 ),…により、伝熱管(22a)の内
壁面と芯棒部材(54B1 )外周部との間隙が円周方向
でほぼ一定に保たれ、流通路の面積が均一になるので、
上記請求項1又は9の発明の効果に加えて、芯棒部材
(54B1 )の周囲で水等を均一に冷却することができ
る。すなわち、水熱交換器(22)の冷却効率の向上を
図ることができるとともに、水熱交換器(22)を製氷
装置に使用した場合には、均一な製氷による製氷能力の
向上を図ることができる。
からなるスペ―サ部材(55A1 ),…を設けたが、本
発明は斯かる実施例に限定されるものではない。図8及
び図9は上記第2実施例の変形例を示し、外周部4箇所
に軸方向に延びるリブ状のスペ―サ部材(55A2 ),
…を備えた芯棒部材(54B2 )が設けられている。本
変形例でも、上記第2実施例と同様の効果を発揮するこ
とができる。
について説明する。図10及び図11は第3実施例にお
ける芯棒部材(54C1 )及び伝熱管(22a)の一部
を示し、本実施例では、断面形状が略方形状の芯棒部材
(54C1 )が設けられ、その各コ―ナ―部で伝熱管
(22a)と接するようになされている。
部材(54C1 )の断面が多角形に形成されているの
で、水等の凍結による流通通路の体積膨張時、その体積
膨張に起因する応力の吸収効果が円筒形状のものに比べ
てより大きいという効果がある。
断面形状は上記実施例のように方形のものには限定され
ず、矩形や5角形等でもよく、また、スペ―サ部材を設
けてもよい。図12及び図13は上記第3実施例の変形
例を示し、この場合、各コ―ナ―部4箇所に軸方向に延
びるリブ状のスペ―サ部材(55B)を有する芯棒部材
(54C2 )が設けられている。この変形例において
も、上記第3実施例と同様の効果を得ることができる。
実施例について説明する。図14及び図15は第4実施
例における芯棒部材(54D1 )及び伝熱管(22a)
の一部を示し、本実施例では、外周部4箇所に軸方向に
対して所定の傾斜角で捩じれて延びるスクリュ―形突起
部(57A),…が設けられている。該各突起部(57
A),…はその高さが伝熱管(22a)の内壁面に達し
ない程度に低く、ここでは図示しないが、上記図4に示
す支持部材(56),(56)がその両端部に設けられ
ている。そして、上記各リブ状突起部(57A),…に
より、水等の流れを乱すようになされている。
は、各突起部(57A),…により、水等の流れが乱さ
れるので、流通通路における水又は水溶液同士の間にお
ける熱交換が盛んになり、冷却効率がさらに向上するこ
とになる。
実施例について説明する。図16及び図17は第5実施
例における芯棒部材(54D2 )及び伝熱管(22a)
の一部を示し、本実施例では、形状は上記第4実施例と
同じでその高さが伝熱管(22a)の壁面に達するよう
形成されたスクリュ―形突起部(57B),…を外周部
4箇所に設けてなる芯棒部材(54D2 )が設けられて
いる。すなわち、各リブ状突起部(57B),…は、芯
棒部材(54D2 )外周部と伝熱管(22a)内壁面と
の間隙を一定に保持するスペ―サ部材としての機能をも
有するものである。
は、上記請求項4又は13の発明に加えて、各突起部
(57B),…により、芯棒部材(54D2 )が伝熱管
(22a)のほぼ中心軸線上に固定され、均一な製氷を
行うことができることになる。
の突起部がスペ―サ部材としての機能を有する必要はな
い。図18及び図19は上記第5実施例の変形例を示
し、本変形例では、高さが伝熱管(22a)の壁面まで
達しないスクリュ―形突起部(57A),(57A)
と、該各スクリュ―形突起部(57A),(57A)間
に配置され、高さが壁面まで達するスクリュ―形突起部
(57B),(57B)とを備えた芯棒部材(54D3
)が設けられている。本変形例でも、上記第5実施例
と同様の効果を発揮することができる。
について説明する。図20は第6実施例における水熱交
換器(22)の構成を示し、伝熱管(22a)内には、
水等の流れの上流側から下流側に向かって断面積が減少
するように形成されたテ―パ付き円筒状の芯棒部材(5
4E)が配置されていて、該芯棒部材(54E)は、軸
方向の2箇所で各々高さの異なる4個の小突起状スペ―
サ部材(55C1 ),…及び(55C2 ),…により、
伝熱管(22a)内のほぼ中心軸線上に固定されてい
る。すなわち、テ―パ付き芯棒部材(54E)により、
伝熱管(22a)内部における水等の流通通路の面積を
上流側で狭く下流側で広くするようになされている。
部材(54E)の下流に向かうに従い流通通路の面積が
増大して水等の流速が減少する。ところで、図21に示
すように、水等の過冷却状態の解消が自然に始まる温度
(図中、「解消温度」とする)は、水等の流速が大きい
ほど高温側に、流速が小さいほど低温側に移行する特性
を有する。
ストレ―ト円筒状の芯棒部材(54A)を伝熱管(22
a)内に設けた場合、下流側に流れるにしたがって冷媒
との熱交換により水等の過冷却度が次第に大きくなり、
過冷却状態が水熱交換器(22)で解消する確率も高く
なる。つまり、上述のような水熱交換器(22)の破損
や熱交換効率の悪化が生じる虞れがあるが、本発明で
は、テ―パ付き芯棒部材(54E)の下流で次第に流速
が減少するので、上記図21に示すように、過冷却状態
の解消温度が上昇する。よって、氷化物の生成が抑制さ
れ、水熱交換器(22)の凍結を抑制することができる
のである。
を省略したが、冷媒回路(1)の構成は上記第1実施例
と同様である。ただし、上記請求項1〜9の発明におい
て、冷却装置は冷凍装置の冷媒回路(1)である必要は
なく、また、水熱交換器(22)で必ずしも冷媒等の冷
却用媒体との熱交換を行うものに限定されるものではな
い。例えば、サ―モモジュ―ル等の冷却装置を直接利用
することも可能である。
実施例について説明する。図22は第7実施例における
伝熱管(22a)の構成を示し、伝熱管(22a)の内
部には、一端が閉鎖され、他端が開放されてなる底付円
筒状の芯棒部材(54F1 )が設けられている。該芯棒
部材(54F1 )は、その底部を上流側に開放端を下流
側に向けて設置されており、円筒内部が凍結した場合に
も、解凍され円筒内壁から剥離した氷化物を容易に流出
させるようになされている。
芯棒部材(54A)の場合、中空内部に空気又はガスが
封入されるが、水等を0℃付近の低温に冷却するとき
に、凍結,解凍を繰り返すうちに破損して内部に水等が
侵入することがある。そして、その後凍結すると、芯棒
部材(54A)の内部も凍結することがあり、かかる場
合には解凍運転を行っても芯棒部材(54A)内部の氷
化物が流出しないので、完全に氷化物を融解するまで解
凍運転を行う必要があり、冷却効率や製氷効率が悪化す
る。一方、解凍運転時間を短縮すると氷化物の残留によ
り伝熱管(22a)内部が凍結し易くなり、連続的な製
氷運転ができなくなる虞れがある。
は、芯棒部材(54F1 )の内部が凍結した場合、解凍
運転で円筒内壁から剥離した氷化物が開放端から容易に
下流に流出する。すなわち、図23に示すように、伝熱
管(22a)の軸方向についての温度分布を見ると、下
流側の方が過冷却度が大きく、凍結は伝熱管(22a)
の出口近くで生じることが多いので、解凍運転により芯
棒部材(54F1 )の開放端近くで剥離した氷化物が容
易に流出するのである。したがって、解凍運転に要する
時間は短くて済み、氷化物の残留の虞れもないので、冷
却装置の運転効率の向上を図ることができる。特に冷却
装置が製氷装置である場合には、連続的製氷を円滑に行
うことができ、製氷運転の効率の向上を図ることができ
る。
4F1)を円筒状としたが、本発明はかかる実施例に限
定されるものではなく、多角形の筒状であってもよい。
に係る第8実施例について説明する。図24は第8実施
例における伝熱管(22a)の構成を示し、本実施例で
は、伝熱管(22a)は中心軸をほぼ垂直に向けて配置
されており、水循環路(51)の往管路(51A)の配
管(入口配管)は伝熱管(22a)の下部に、水循環路
(51)の復管路(51B)の配管(出口配管)は伝熱
管(22a)の上部にそれぞれ接続されており、底付円
筒状の芯棒部材(54F2 )は底部を下方に、開放端を
上方に向けて配設されている。さらに、芯棒部材(54
F1 )の側筒の上流側となる一部位には小孔(58)が
穿設されていて、水等の一部が円筒内部にバイパスして
流れるようになされている。
は、上記請求項6又は16の発明の作用において、芯棒
部材(54F2 )の内部が凍結した場合、解凍運転によ
り円筒内壁から剥離した氷化物が比重の差により浮上し
て、芯棒部材(54F2 )の開放端から上方の下流側に
流出することになり、その効果が顕著となる。
の芯棒部材(54F1 又は54F2)の円筒内に小孔
(58)を介し水等がバイパスして流れるので、円筒内
部の温度は水等が静止している場合ほど低下することが
なく、凍結の頻度が減少するとともに、過冷却度が小さ
いことにより、凍結時にも解凍に要する時間が短くて済
むことになる。
9実施例について説明する。図25は第9実施例におけ
る空気調和装置の構成を示し、本実施例では、上記図3
に示す冷媒回路(1)の構成に加えて、予熱バイパス路
(61)下流側の液ラインと第2圧縮機(21)の吐出
管とを接続するホットガスバイパス路(91)が設けら
れていて、さらに、該ホットガスバイパス路(91)に
は、通路を開閉するホットガス開閉弁(92)が介設さ
れている。その他の冷媒配管等の構成は上記図3に示す
第1実施例と同様である。
は、図26に示すように、常時閉じられているが、所定
時間t1 (例えば60分間程度の時間)毎に一定時間t
2 (例えば3分間程度の時間)の間だけ開くようになさ
れている。すなわち、ホットガス開閉弁(92)が閉じ
ている間は、水熱交換器(22)に上記各電動膨張弁
(23),(62)で減圧された低温の冷媒を流通させ
て水循環路(51)の水等を過冷却する一方、ホットガ
ス開閉弁(92)が開いたときには、第2圧縮機(2
1)からの吐出ガス冷媒(ホットガス)を予熱熱交換器
(6)下流の液管にバイパスさせて水熱交換器(22)
に流通させることにより、水熱交換器(22)の伝熱管
(22a)内の凍結を解除するようになされていて、こ
のホットガス開閉弁(92)の開閉制御により、所定時
間t1 毎に一定時間t2 の間冷媒温度を高くする解凍運
転をするよう空気調和装置(冷凍装置)を制御する解凍
運転制御手段が構成されている。
は、水熱交換器(22)は冷凍装置の冷媒回路(1)に
接続され、冷媒と水等との熱交換を行うものであって、
解凍運転制御手段により、冷媒の温度が所定時間t1 毎
に一定時間t2 の間高くするように冷凍装置が制御され
る。ここで、水熱交換器(22)の伝熱管(22a)の
内部で、冷却された水等が低温のときには、過冷却状態
が解消して氷化物が生じる確率が高くなり、このような
氷化物が多量に生じるとそれらが伝熱管(22a)の壁
面に付着,堆積して水熱交換器(22)の凍結に至る虞
れがあるが、本発明では、水熱交換器(22)に流通す
る冷媒の温度が一定時間t2 の間高くする解凍運転が行
われるので、そのような凍結を防止して、水熱交換器
(22)の破損や熱交換効率の低下を防止することがで
きる。
所定時間t1 毎に解凍されるので、長時間の連続運転を
行うことができる利点がある。
する手段として、ホットガスバイパス路(91)を介し
て第2圧縮機(21)の吐出ガス冷媒を導入するように
したが、他の手段により冷媒温度を高くすることも可能
であり、上記実施例に限定されるものではないことはい
うまでもない。
よれば、冷水系の水又は水溶液が循環する水流通路に介
設され、水等を冷却する熱交換器の構成として、伝熱管
内の中心軸線上に弾力性を有する芯棒部材を配設するよ
うにしたので、伝熱管内部で壁面付近にのみ水等が流通
して冷却効率が高くなるとともに、伝熱管内で凍結が生
じても、凍結による流通通路の体積膨張を吸収して、熱
交換器の破損を有効に防止することができる。
発明において、芯棒部材を応力吸収用空間部を有する樹
脂材料で構成したので、凍結したときにも、凍結による
流通通路の膨張をより確実に吸収することができ、よっ
て、熱交換器の破損をより確実に防止することができ
る。
は2の発明において、棒状部材の外周部に伝熱管内壁面
との間に所定の間隙を保持するスペ―サ部材を設けたの
で、水等の流通通路の面積が均一になり、熱交換器で均
一な冷却状態が得られ、よって、冷却能力の向上を図る
ことができる。
2又は3の発明において、芯棒部材の外周部に水等の流
れを乱すための突起部を設けたので、熱交換効率の顕著
な向上を図ることができる。
発明において、突起部にスペ―サ部材としての機能を持
たせたので、冷却の均一化を図ることができる。
2,3,4又は5の発明において、芯棒部材を、上流側
端部が閉鎖され、下流側端部が開放された底付筒状部材
で構成したので、伝熱管の凍結時にも、解凍により円筒
内壁から剥離した氷化物を容易に流出させ、解凍時間を
短縮することができ、よって、運転効率の向上を図るこ
とができる。
発明において、伝熱管の中心軸をほぼ垂直方向に向けて
配置し、水流通路からの入口配管を伝熱管の下部に、水
流通路への出口配管を伝熱管の上部に接続したので、解
凍により円筒内壁から剥離した氷化物を上方に浮上させ
て容易に下流側に流出させることができ、よって,請求
項6の発明の著効を発揮することができる。
は7の発明において、芯棒部材の上流側に芯棒部材の壁
部を貫通する小孔を設けたので、水等の一部を芯棒部材
の内部にバイパスさせることにより、芯棒部材内部の温
度の低下を抑制することができ、よって、凍結の頻度の
減少による運転効率の向上を図ることができる。
水溶液を水循環路に循環させて熱交換器で水等を過冷却
してスラリ―状の氷化物を生成するようにした製氷装置
において、熱交換器の伝熱管内の中心軸線上に弾力性を
有する芯棒部材を配設したので、伝熱管内部で壁面付近
にのみ水等が流通して冷却装置による熱交換効率が高く
なり、よって、製氷能力の向上を図ることができるとと
もに、過冷却状態の解消により伝熱管内で凍結が生じて
も、凍結による流通通路の体積膨張を吸収して、熱交換
器の破損を有効に防止することができる。
の発明において、芯棒部材を応力吸収用空間部を有する
樹脂材料で構成したので、凍結による流通通路の膨張を
より確実に吸収することができ、よって、熱交換器の破
損をより確実に防止することができる。
又は10の発明において、棒状部材の外周部に伝熱管内
壁面との間に所定の間隙を保持するスペ―サ部材を設け
たので、水等の流通通路の面積が均一になり、熱交換器
で均一な過冷却状態が付与され、よって、製氷能力の向
上を図ることができる。
9,10又は11の発明において、芯棒部材の断面形状
を多角形としたので、応力吸収効果がさらに顕著に向上
し、よって、凍結に起因する熱交換器破損の虞れをより
有効に防止することができる。
9,10,11又は12の発明において、芯棒部材の外
周部に水等の流れを乱すための突起部を設けたので、熱
交換効率の顕著な向上を図ることができる。
3の発明において、突起部にスペ―サ部材としての機能
を持たせたので、製氷の均一化による製氷能力の向上を
図ることができる。
9,10,11,12,13又は14の発明において、
芯棒部材を上流側から向かうにしたがって、断面積を減
少するように形成したので、下流側での流速の減少によ
り水等の凝固温度が低下し、よって、過冷却状態の解消
による熱交換器の凍結を抑制することができる。
9,10,11,12,13,14又は15の発明にお
いて、芯棒部材を、上流側端部が閉鎖され、下流側端部
が開放された底付筒状部材で構成したので、伝熱管の凍
結時にも、解凍により筒内壁から剥離した氷化物を容易
に流出させ、解凍時間を短縮することができ、よって、
製氷効率の向上を図ることができる。
6の発明において、伝熱管の中心軸をほぼ垂直方向に向
けて配置し、水循環路からの入口配管を伝熱管の下部
に、水循環路への出口配管を伝熱管の上部に接続したの
で、解凍により筒内壁から剥離した氷化物を上方に浮上
させて容易に下流側に流出させることができ、よって,
請求項14の発明の著効を発揮することができる。
6又は17の発明において、芯棒部材の上流側に芯棒部
材の壁部を貫通する小孔を設けたので、水等の一部を芯
棒部材の内部にバイパスさせることにより、芯棒部材内
部の温度の低下を抑制することができ、よって、凍結の
頻度の減少による製氷効率の向上を図ることができる。
1,2,3,4,5,6,7又は8の発明において、熱
交換器を冷凍装置の冷媒回路に接続し、冷媒との熱交換
により水等を冷却するものとしておき、所定時間毎に一
定時間の間冷媒温度を高くする解凍運転を行うようにし
たので、熱交換器の凍結を所定時間毎に解消することが
でき、よって、熱交換器破損の虞れをより確実に防止す
ることができる。
9,10,11,12,13,14,15,16,17
又は18の発明において、熱交換器を冷凍装置の冷媒回
路に接続し、冷媒との熱交換により水等を冷却するもの
としておき、所定時間毎に一定時間の間冷媒温度を高く
する解凍運転を行うようにしたので、熱交換器の凍結を
所定時間毎に解消することができ、よって、熱交換器破
損の虞れをより確実に防止することができる。
である。
ある。
図である。
である。
ある。
す斜視図である。
断面図である。
図である。
である。
示す斜視図である。
す断面図である。
図である。
である。
図である。
である。
示す斜視図である。
す断面図である。
面図である。
変化を示す特性図である。
である。
特性図である。
である。
である。
閉弁の開閉状態を示すタイムチャ―ト図である。
Claims (20)
- 【請求項1】 冷却装置に接続され、冷水利用系の水流
通路(51)に流通する水又は水溶液を冷却するための
熱交換器であって、 上記水流通路(51)に介設され、水流通路(51)の
水又は水溶液と上記冷却装置の冷却用媒体との熱交換を
行う伝熱管(22a)と、該伝熱管(22a)内のほぼ
中心軸線上に配設され、弾力性を有する芯棒部材(5
4)とを備えたことを特徴とする熱交換器。 - 【請求項2】 芯棒部材(54)は、内部に応力吸収用
空間部を有する樹脂製棒である請求項1記載の熱交換
器。 - 【請求項3】 芯棒部材(54)は、外周部に伝熱管
(22a)内壁面との間に所定の間隙を保持するスペ―
サ部材(55)を備えたものである請求項1又は2記載
の熱交換器。 - 【請求項4】 芯棒部材(54)は、外周部に水又は水
溶液の流れを乱すための突起部(57)を備えたもので
ある請求項1,2又は3記載の熱交換器。 - 【請求項5】 突起部(57)は伝熱管(22a)内壁
面との間に所定の間隙を保持するスペ―サ部材を兼ねた
ものである請求項4記載の熱交換器。 - 【請求項6】 芯棒部材(54)は上流側端部が閉鎖さ
れ、下流側端部が開放されてなる底付筒状部材である請
求項1,2,3,4又は5記載の熱交換器。 - 【請求項7】 伝熱管(22a)はその中心軸がほぼ垂
直方向に向くよう配設され、水流通路(51)からの入
口配管は伝熱管(22a)の下部に、水流通路(51)
への出口配管は伝熱管(22a)の上部に接続されてい
る請求項6記載の熱交換器。 - 【請求項8】 芯棒部材(54)の上流側には、壁部を
貫通する小孔が設けられている請求項6又は7記載の熱
交換器。 - 【請求項9】 水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を貯
溜するための蓄氷槽(5)と、冷却装置に接続され、水
又は水溶液を過冷却するための熱交換器(22)と、該
熱交換器(22)と上記蓄氷槽(5)との間で水又は水
溶液を強制循環させるための水循環路(51)とを備え
た製氷装置において、 上記熱交換器(22)の伝熱管(22a)内のほぼ中心
軸線上に、弾力性を有する芯棒部材(54)を配設した
ことを特徴とする製氷装置。 - 【請求項10】 芯棒部材(54)は、内部に応力吸収
用空間部を有する樹脂製棒である請求項9記載の製氷装
置。 - 【請求項11】 芯棒部材(54)は、外周部に伝熱管
(22a)内壁面との間に所定の間隙を保持するスペ―
サ部材(55)を備えたものである請求項9又は10記
載の製氷装置。 - 【請求項12】 芯棒部材(54)の断面形状は多角形
である請求項9,10又は11記載の製氷装置。 - 【請求項13】 芯棒部材(54)は、外周部に水又は
水溶液の流れを乱すための突起部(57)を備えたもの
である請求項9,10,11又は12記載の製氷装置。 - 【請求項14】 突起部(57)は伝熱管(22a)内
壁面との間に所定の間隙を保持するスペ―サ部材を兼ね
たものである請求項13記載の製氷装置。 - 【請求項15】 芯棒部材(54)は上流側から下流側
に向かうにしたがって断面積が減少するように形成され
ている請求項9,10,11,12,13又は14記載
の製氷装置。 - 【請求項16】 芯棒部材(54)は上流側端部が閉鎖
され、下流側端部が開放されてなる底付筒状部材である
請求項9,10,11,12,13,14又は15記載
の製氷装置。 - 【請求項17】 熱交換器(22)の伝熱管(22a)
はその中心軸がほぼ垂直方向に向くよう配設され、水循
環路(51)からの入口配管は伝熱管(22a)の下部
に、水循環路(51)への出口配管は伝熱管(22a)
の上部に接続されている請求項16記載の製氷装置。 - 【請求項18】 芯棒部材(54)の上流側には、壁部
を貫通する小孔が設けられている請求項16又は17記
載の製氷装置。 - 【請求項19】 冷却装置は冷媒回路(1)を有する冷
凍装置であり、冷却用媒体は冷凍装置の冷媒であって、
所定時間ごとに一定時間の間冷媒温度を高くする解凍運
転をするよう冷凍装置を制御する解凍運転制御手段を備
えた請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の熱
交換器。 - 【請求項20】 冷却装置は冷媒回路(1)を有する冷
凍装置であり、熱交換器(22)は冷媒との熱交換によ
り水又は水溶液を過冷却するものであって、所定時間ご
とに一定時間の間冷媒温度を高くする解凍運転をするよ
う冷凍装置を制御する解凍運転制御手段を備えた請求項
9,10,11,12,13,14,15,16,17
又は18記載の製氷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3127800A JP2761610B2 (ja) | 1990-06-14 | 1991-05-30 | 製氷装置 |
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JP15627090 | 1990-06-14 | ||
JP3127800A JP2761610B2 (ja) | 1990-06-14 | 1991-05-30 | 製氷装置 |
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JPH04251140A JPH04251140A (ja) | 1992-09-07 |
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ID=26463663
Family Applications (1)
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JP3127800A Expired - Fee Related JP2761610B2 (ja) | 1990-06-14 | 1991-05-30 | 製氷装置 |
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JP (1) | JP2761610B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20220397351A1 (en) * | 2021-06-11 | 2022-12-15 | Zodiac Pool Care Europe | Crack mitigation systems and techniques for water-containing housings subject to freezing temperatures |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4063436B2 (ja) * | 1999-02-08 | 2008-03-19 | 株式会社大気社 | 製氷装置 |
-
1991
- 1991-05-30 JP JP3127800A patent/JP2761610B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH04251140A (ja) | 1992-09-07 |
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