JP2760871B2 - 情報記憶装置及びそのデータ管理方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光学的あるいは磁気的に情報を記録する記
憶媒体の、データ管理の方法およびその装置に関する。

〔従来の技術〕

光学的あるいは磁気的に情報記憶する媒体の１つとし
て、円盤状の記憶媒体に関して、テレビジヨン学会誌
第40巻,No.6,（1986）第466頁から第474頁において、
「記録デイスク技術の動向」と題して解説されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、記憶媒体上に記録されたデータの管
理方法については、特に考慮されていないのため、記録
データのアクセス権利に関する保護等に関し、問題があ
つた。

また、円盤上の記憶媒体を使用すると、円盤の回転速
度等の機械的準備時間を待たないと、データ入出力がで
きないという問題があつた。

本発明の目的は、該記憶媒体上に記録されたデータの
管理に関する情報を、該媒体とは異なる手段で記録し、
信号処理することで、上記問題点を解決することにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、デジタル情報が、光学
的、磁気的あるいは電気的に記録される第１の記憶媒体
と、その第１の記憶媒体のデータの管理情報が記録され
るメモリ部と外部に接続された装置とメモリ部との間で
管理情報の入出力を行うための情報処理とを有する第２
の記憶媒体とを有するものである。

〔作用〕

記憶媒体のケースに、使用者の顔写真，しもん，サイ
ン,IDコード等のユーザデータを記録しておくことで、
使用者本人の誤用を防止すると共に、該記録情報を、例
えば光学的なセンサで信号入力し、さらに使用者本人の
該当する情報をキーボード等から入力し、両者を照合す
ることにより、該記憶媒体の記録データのアクセス権を
管理することで、機密管理を行うことができる。

また、記憶媒体の媒体ケースに集積回路を配置し、該
集積回路に、該記憶媒体のアクセス権に関する情報を記
録しておき、該記憶媒体の使用者の１意性を示す情報と
照合することで、データ保護を行うことができる。

また、集積回路に、記憶媒体のデイレクトリ情報を記
録しておくことで、データ管理を高速に実行することが
できる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図により説明する。デ
ジタル情報を光学的あるいは磁気的に記録する円盤状の
記憶媒体100は、媒体ケース110に保持される。該記憶媒
体100は、窓120を通して、同心円あるいはうず巻き状に
記録されたデジタル情報を入出力する。

デジタル情報の入出力は、該媒体の種別に依存してお
り、例えば磁気的媒体であれば磁気ヘツドを用い、光学
的媒体であれば発光素子と受光素子を用いて、窓120を
通して行う。

一方、媒体ケース110は、内部に円盤状の記憶媒体を
収容するため、例えば四角形の媒体ケースでは隙間が生
じる。そこで、電気的あるいは光学的に動作する集積回
路150を、媒体ケース110の１部に配置する。

また、媒体ケース110の表面に、記憶媒体100の１意性
を示す情報として、使用者の１意性を示す顔写真，しも
ん，サイン,IDコード等ユーザ情報160を付与すること
で、該記憶媒体の誤用を防止することができる。さら
に、これらの情報を入力するセンサを、該記憶媒体の駆
動装置側に準備しておき、該記憶媒体の使用者が設定す
る情報と照合し、一致したことをもつて、該記憶媒体の
使用を許可することができる。

集積回路150には、上記のような記憶媒体100のアクセ
ス権に関する情報の他、記録データの名称，データ量，
作成年月日等のデータ管理用のデイレクトリ情報を記録
しておくことができる。一般に、円盤状の記憶媒体を駆
動し、データ入出力可能の状態になるまでには、機械的
な準備が必要なため時間がかかるが、上記のように集積
回路150を用いることで、機械的準備を待つことなく、
記憶媒体100のアクセス権の管理、あるいはデイレクト
リの管理を高速に行うことができる。

集積回路150は、例えば第２図に示す回路構成とし、
プロセツサ201は、命令メモリ202に記憶したプログラム
に基づき、データメモリ203のデータを、データ転送イ
ンタフエース204を通して、外部機器と入出力を行う。
また、上記に加えた拡張機能として、パネルインタフエ
ース205を介して、表示装置210とスイツチ211を用いた
データ管理種を使用者に提供し、デイレクトリの表示、
あるいは使用者の一時的情報記録手段としての機能を実
現できる。

なお、データ転送インタフエース204は、第３図に示
すような、光学的，磁気的あるいは電気的な手段を用い
て、外部機器とのデータ入出力を実行することができ
る。

電気的手段として、電気接点を設ける場合には既存の
ICカードと規格を同一にすることもできる。

上記動作を集積回路150で行うための電源は、あらか
じめ媒体ケースに設置しても良く、また、外部から供給
する方法と併用しても良い。

このような記憶媒体を用い、装置構成を、画像端末を
例にとり説明する。第４図は、画像データを、通信網を
介して相互通信する装置である。使用者は、使用者のID
カードと兼用している記憶媒体を端末に挿入する。端末
は、該記憶媒体上の情報を読みとつた上で、使用者に対
して確認用のパスワード入力を要求し、両者の一致を判
断した後、記憶媒体へのアクセスを許可すると共に、画
像端末の使用許可をする。

画像端末は、通信網を用いて大量の画像データを転送
するが、それらの情報は、該記憶媒体に記録すること
で、通信終了後において、使用者の都合にあわせた表
示，編集，削除等を行うことができる。集積回路に記録
したデイレクトリ情報は、上記データ管理に基づき、書
き換えていく。

媒体ケース110の製造において、内部の記憶媒体100、
および集積回路置150の電気的，磁気的な保護をするた
め、シールド特性を持たせることが望ましい。具体的に
は集積回路150およびその配線部においては電気的抵抗
の高い物質を用いて構成し、その他の部分は電気的抵抗
の比較的低い物質で構成する。

また、記憶媒体には、製造時あるいは経年変化等に伴
う不良個所が発生し、これが記録データの信頼性を低下
させることがある。そこで、これらの不良個所を第２の
記憶媒体である集積回路に登録しておくことにより、不
良個所を回避する等の予防借置を施し、信頼性を向上さ
せることができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、記憶媒体とは別の手段で、該記憶媒
体のアクセス権の管理を行う情報を記録することで、該
記憶媒体に記録した情報の保護を容易に行うことができ
る。

また、該記憶媒体のデータ管理のためのデイレクトリ
情報を集積回路に記録しておくことで、記憶媒体のデー
タ入出力にかかる機械的準備時間を待つことなく、高速
にデータ管理のための情報を入出力できる。

また、記憶媒体の不良個所をあらかじめ登録しておく
ことにより、信頼性の高いデータ記録ができる。

さらに、本記憶媒体を、使用者のIDカードと兼用し、
個人情報をまとめた個人データベースとして活用でき、
その利用範囲は広い。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）および（ｂ）は本発明の一実施例の外観図
およびＡ−Ａ断面図、第２図は集積回路の装置構成例を
示す図、第３図は集積回路の外部インタフエース原理
図、第４図は装置構成例を示す図である。 100……記憶媒体、110……媒体ケース、120……窓、150
……集積回路、160……ユーザ情報、201……プロセツ
サ、202……命令メモリ、203……データメモリ、204…
…データ転送インタフエース、205……パネルインタフ
エース、210……表示装置、211……スイツチ。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】デジタル情報が、光学的、磁気的あるいは
   電気的に記録される第１の記憶媒体と、 前記第１の記憶媒体のデータの管理情報が記録されるメ
   モリ部と外部に接続された装置と前記メモリ部との間で
   前記管理情報の入出力を行うための情報処理部とを有す
   る第２の記憶媒体とを有することを特等とする情報記憶
   装置。
2. 【請求項２】請求項１の情報記憶装置において、 前記情報記憶装置は、使用者のユーザ情報が格納された
   第３の記憶媒体を有することを特徴とする情報記憶装
   置。