JP2760283B2 - 動物用のアダプタ - Google Patents

動物用のアダプタ

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JP2760283B2
JP2760283B2 JP6143206A JP14320694A JP2760283B2 JP 2760283 B2 JP2760283 B2 JP 2760283B2 JP 6143206 A JP6143206 A JP 6143206A JP 14320694 A JP14320694 A JP 14320694A JP 2760283 B2 JP2760283 B2 JP 2760283B2
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    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R35/00Flexible or turnable line connectors, i.e. the rotation angle being limited
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M39/00Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
    • A61M39/10Tube connectors; Tube couplings
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動物への輸液などに用い
られるアダプタに係り、特にマウス、ラットなどの小動
物に輸液を行なうのに好適なアダプタに関する。詳しく
は、本発明のアダプタは、チューブの途中に設けられ、
該チューブの捩れ(よじれ)を防ぐための動物用のアダ
プタに関する。
【0002】
【従来の技術】飼育ケージ内の実験動物に対し一定期間
連続して薬液の投与を行なうために、輸液用のアダプタ
として、犬や兎、猫、豚などの大型動物に対しジャケッ
トを着せ、このジャケットに装着された回転アダプタを
介して輸液チューブを接続することが行なわれている。
【0003】また、マウスやラット等の小動物に対して
は、小型で軽量なアダプタが用いられる。実開平5−6
3522号(実願平4−5863号)公報に、この小型
で軽量なアダプタが開示されている。
【0004】以下、図面を参照してこの実開平5−63
522号に記載のアダプタについて説明する。
【0005】第7図は同号に係る動物用のアダプタを使
用した実験用小動物(ラット)への連続輸液状態を示す
概略的な斜視図、第8図は同アダプタの断面図である。
【0006】第7図において、輸液用瓶10、12内の
液はチューブ14、16を介してマイクロチューブポン
プ18へ導入され、さらに該マイクロチューブポンプ1
8からチューブ20、22を経てアダプタ24へ導入さ
れている。このアダプタ24からは2本のチューブ2
6、28が引き出されており、ラット30に2種類の液
が輸液されるよう構成されている。なお、チューブ2
6、28はプロテクティブコイル32により覆われてい
る。ラット30はケージ34内に飼育されており、該ケ
ージ34には飼料36が置かれている。
【0007】第8図に示す如く、このアダプタ24は、
固定軸体38に対し回転軸体40が回転自在に連結され
て構成されている。
【0008】固定軸体38は、全体として円形棒状のも
のであり、その先端側には円形柱状の凸部46が設けら
れている。この凸部46の先端面と軸体38の外部を連
通するように2本のパイプ48、50が固定軸体38に
埋設されている。これらパイプ48、50の後端側は固
定軸体38の側周面から軸心線と直交する方向に延出さ
れている。
【0009】このパイプ48、50の内部が液通路孔と
なっている。パイプ48、50の先端は同軸2重管状と
なっており、これらのパイプ48、50の先端は、凸部
46の先端面の軸心部分から軸心方向に突出している。
パイプ50の先端はパイプ48の先端からさらに前方に
突出しており、後述する回転軸体40に挿入される細管
52となっている。
【0010】なお、この固定軸体38は、パイプ48、
50が金属製のものであり、その他の部分が合成樹脂に
て構成され、パイプ48、50はインサート成形等によ
り合成樹脂中に埋設されている。
【0011】回転軸体40は、略円柱形状のものであ
り、先端面からは2段の円形凹穴状の凹部58が穿設さ
れている。さらに、この凹穴部58の底面の中央部分に
は、パッキン装着穴54が凹設されており、この装着穴
54にシリコンゴムやフッ素ゴム等の軟質ゴムよりなる
第1のパッキン56がぴったりと挿入されている。ま
た、凹部58内を回転軸体40の図の下端面部分に連通
するように2本のパイプ60、62が回転軸体40に埋
設されている。なお、このパイプ60、62は金属製の
ものであり、回転軸体40のその他の部分を構成する合
成樹脂中にインサート成形等により埋設されている。
【0012】パイプ60は回転軸体40の非軸心位置に
設けられている。パイプ62は、回転軸体40の軸心位
置において、回転軸体40の途中部分から後端面(図の
下端面)にまで達し、さらに該後端面から突出するよう
に設けられている。パイプ62の図の上端側は、回転軸
体40に穿設された小孔64を介して装着穴54の底面
に連通されている。従って、パイプ60、62の内部及
び小孔64にて液通路孔が構成されている。
【0013】凹部58の奥部分の内周面にボールベアリ
ング(本実施例ではシールドタイプのベアリング)66
の外輪68が固着されている。このボールベアリング6
6は、外輪68、内輪70及びボール72を有してお
り、外輪68が回転軸体40に固着されている。内輪7
0は固定軸体38の凸部46に嵌合され、接着されてい
る。
【0014】凸部46の先端面と前記凹部58の底面と
の間にリング状の第2のパッキン76が挿入され、この
パッキン76と凹部58の底面との間に間隙74が形成
されている。なお、この凸部46を凹部58に挿入する
に際し、パイプ48の先端がパッキン76の内孔に水密
的に嵌合される。また、パイプ50の先端部たる細管5
2が軟質ゴムパッキン56に刺通され、さらに、この細
管52の先端が小孔64に挿入される。
【0015】このように細管52が軟質ゴムパッキン5
6に刺通されているので、細管52の外周面と該パッキ
ン56との密着性はきわめて良好であり、この部分の液
密性が良好である。従って、間隙74と小孔64との間
の液漏れもない。また、間隙74とボールベアリング6
6との間もパッキン76でシールされており、両者間に
液漏れは生じない。
【0016】このように構成された第7,8図の回転ア
ダプタにあっては、パイプ50を経て送られてきた液は
細管52、パイプ62を経て図のAの如く送り出され
る。また、パイプ48を経て送られてきた液は、矢印B
の如く該パイプ48からまず間隙74内に流れ込み、次
いでパイプ60を経て送り出される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記の実開平5−63
522号の動物用のアダプタにあっては、パッキンとパ
イプとの接触面積が大きいため、回転軸体の回転に伴
い、該パッキンとパイプとの間に大きな摩擦力が生じ、
回転がやや重いという問題があった。
【0018】また、従来のパッキンは、パッキン全体が
平面になっているため、液圧がパッキンに印加されると
該パッキンが変形し、該パッキンとパイプとの接触面積
が減少して該パッキンのシール性が損なわれ、アダプタ
からの液洩れ及び該アダプタ内での液の混合が生ずるお
それがあった。
【0019】なお、パッキンとパイプとのシール性を向
上させるためにパッキンをパイプに強く密着させると回
転軸体の回転が重くなる。逆に、回転を軽くするために
パッキンのシール性を低く抑えると該パッキンのシール
性も低下する。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の動物用のアダ
プタは、動物と機器との間に渡された複数のチューブの
途中に設けられるアダプタであって、機器側のチューブ
が接続される固定軸体と、動物側のチューブが接続され
る回転軸体とを有し、前記固定軸体及び回転軸体の一方
の軸体は円形柱状の凸部を有し、他方の軸体は該凸部が
挿入される円形凹穴状の第1の凹部を有し、該凸部と該
第1の凹部とは、同軸状に配設された複数の環状のベア
リングにより同軸回転自在に結合され、一方の軸体の先
端面の中心部からは、同軸多重管状に配設された液流動
用のパイプが、中心側のパイプほど該先端面から長く延
出するように突設されており、他方の軸体の先端面の中
心部には、該多重管状パイプを収容した円形凹穴状の第
2の凹部を有し、該第2の凹部内は、該パイプに外嵌し
たリング状のシール部材によって、軸体の軸心線方向に
複数の空室に区画されており、該シール部材は、前記パ
イプの各々の外周面と該第2の凹部の内周面とに密着し
ており、且つ、1本の該パイプに対し1個の該シール部
材が密着し、これによって1個の空室は1個のパイプ内
のみに連通しており、前記複数の空室の各々には、該空
室と軸体外部とを連通する液流通孔が設けられ、前記シ
ール部材の内周縁部には、該シール部材が外嵌したパイ
プから印加される液圧によって該パイプに密着する方向
に付勢されるリップ部が設けられていることを特徴とす
るものである。
【0021】請求項2の動物用のアダプタは、請求項1
において、前記リップ部は筒形状のものであることを特
徴とするものである。
【0022】請求項3の動物用のアダプタは、請求項1
において、前記リップ部のうち前記パイプの外周面に当
接する内周面は、パイプ軸心線の一方向に沿って次第に
縮径するテーパ形状となっており、且つ該リップ部はパ
イプ軸心線の該一方向に印加される液圧によって該内周
面の全体が該パイプ外周面に密着するように変形可能な
可撓性を有していることを特徴とするものである。
【0023】
【作用】請求項1〜3のアダプタにおいては、回転軸体
が固定軸体に対し、同軸的な軸心線回りに回動すること
によりチューブの捩れが防止される。
【0024】このアダプタにおいては、回転軸体と固定
軸体の一方の軸心部に設けられた多重管状のパイプが他
方の軸心部に設けられた第2の凹部に挿入されており、
液はこの多重管状のパイプを経由して固定軸体側から回
転軸体側の複数の液通路孔に導入され、動物へ輸液され
る。
【0025】このアダプタは、回転軸体が固定軸体に対
しベアリングを介して支承されることにより回転軸体が
きわめて軽快に回転するものである。
【0026】このアダプタにおいては、シール部材にリ
ップ部が設けられており、該シール部材が外嵌したパイ
プから印加される液圧によって、該シール部材が該パイ
プに密着する方向に付勢され輸液の水密性が確保され
る。
【0027】請求項2のアダプタにおいては、リップ部
の外周に対し求心方向に加えられる液圧により、該リッ
プ部の内周面がパイプ外周面に密着する。
【0028】請求項3のアダプタにおいては、リップ部
に対しパイプ軸心方向に加えられる液圧により、該リッ
プ部のテーパ状の内周面が直管状の内周面となるように
該リップ部が変形する。そして、これにより、リップ内
周面が広い範囲にわたってパイプ外周面と密着するよう
になる。
【0029】
【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第1図は本発明の第1実施例に係る動物用のアダプ
タの断面図であり、第2図は第1図のアダプタの要部拡
大図である。
【0030】第1図に示す如く、このアダプタ80は、
固定軸体82に対し回転軸体84が回転自在に連結され
て構成されている。
【0031】固定軸体82は、この第1実施例では全体
として円形柱状のものであり、その先端側には円形柱状
の凸部86が設けられている。この凸部86の先端面と
該固定軸体82の外部を連通するように、該固定軸体8
2の軸心線上に多重管状に組合せられたパイプ90が埋
設されている。
【0032】該パイプ90は、その内側から第1のパイ
プ92、第2のパイプ94及び第3のパイプ96が同軸
状に組合わせられている3重管である。このパイプ90
の後端側は、第1のパイプ92が前記固定軸体82の後
方側に軸心線に沿って延出されて輸液管98とされてい
る。また、第2のパイプ94は該固定軸体82の内部に
おいて、該固定軸体82の軸心線に垂直に延設されてい
る輸液管100に連設されている。第3のパイプ96も
該固定軸体82の内部において、前記軸心線に垂直に延
設されている輸液管102に連設されている。これら輸
液管100及び102は互いに離反する方向に延在して
おり、該固定軸体82の側面部から外方に延出されてい
る。
【0033】このパイプ90の先端側は、前記固定軸体
82の凸部86の先端面(第1図において下方)からさ
らに前方に突設されており、後述する回転軸体84内に
挿入される。なお、この3重管のパイプ90において、
第1のパイプ92が前記凸部86の先端面から最も長く
突設されており、以下、長さの順で第2のパイプ94、
第3のパイプ96となるように突設されている。
【0034】なお、この固定軸体82において、該固定
軸体82の本体は合成樹脂にて構成されている。また、
前記パイプ90は金属製のものであり、該固定軸体82
の本体内にインサート成形等によって埋設されている。
【0035】回転軸体84は、略円柱形状を有してお
り、該回転軸体84の先端面(第1図において上方)か
ら円形凹穴状の凹部104が穿設されている。該凹部1
04には、該回転軸体84の軸心線方向に沿ってベアリ
ング106、108が嵌入されている。該ベアリング1
06、108の外輪の外周は、共に前記凹部104の内
周面に固着されており、内輪の内周は、共に前記固定軸
体82の凸部86の外周面に固着されている。
【0036】該凹部104の底部の中心には、前記固定
軸体82に埋設されたパイプ90の第3のパイプ96の
外径よりもやや小さな径の開口が設けられている。この
開口の上縁部分にはパッキン112が設けられており、
このパッキン112の中心部は前記第3のパイプ96の
外面に密着するリップ部となっている。
【0037】このリップ部110を有するパッキン11
2は、前記回転軸体84と一体となっている。該リップ
部110は、略々筒形状のものであり、該外周面に液圧
が印加されると、求心方向に向かって縮径するように構
成されている。
【0038】該パッキン112の下部には空室114が
設けられており、該空室114の内側面には、横孔輸液
管116が穿設されている。前記第3のパイプ96は、
その先端の開口部が該空室114内に位置されており、
該空室114内を介して、該第3のパイプ96と前記横
孔輸液管116とが連通されている。
【0039】該空室114の下方にはパッキン118が
配設されており、該空室114の下面は該パッキン11
8の上面で形成されている。該パッキン118も前記パ
ッキン112と同様に、略筒形状のリップ部120を有
している。このリップ部120は、第2のパイプ94の
外面に密着するように設けられている。
【0040】該パッキン118の下部には空室122が
設けられており、該空室122の内側面には、横孔輸液
管124が穿設されている。前記第2のパイプ94は、
その先端の開後部が該空室122内に位置されており、
該空室122内を介して、該第2のパイプ94と前記横
孔輸液管124とが連通されている。
【0041】該空室122の下方にはパッキン126が
配設されており、該空室122の下面は該パッキン12
6の上面で形成されている。該パッキン126も前記パ
ッキン112、118と同様に、略筒形状のリップ部1
28を有している。このリップ部128は、第1のパイ
プ92の外面に密着するように設けられている。
【0042】該パッキン126は、前記回転軸体84
に、その後端面(第1図において下方)から同軸状に挿
入された円筒部材130の上面に固定されている。該円
筒部材130とパッキン126の下面との間には、空室
132が設けられている。該円筒部材130は、その軸
心線に沿って縦孔輸液管134を有している。
【0043】前記第1のパイプ92は、その先端の開口
部が前記空室132内に位置されており、該空室132
内を介して、前記第1のパイプ92と前記縦穴輸液管1
34とが連通されている。
【0044】前記横孔輸液管116は、回転軸体84内
において、該回転軸体84の軸心線に平行に設けられた
縦孔輸液管136に連通されている。回転軸体84の外
周側に設けられた前記横孔輸液管116の開口部には、
盲栓138が取り付けられている。また、前記横孔輸液
管124も、該回転軸体84内に置いて、縦孔輸液管1
40に連通されている。該横孔輸液管124の開口部に
も盲栓142が取り付けられている。
【0045】このように構成された第1実施例の動物用
のアダプタ80によれば、機器側から供給される3種類
の薬理液等は、第1図の矢印A,B,Cの如く、固定軸
体82のパイプ90内に送り込まれた後、回転軸体84
の各縦孔輸液管から動物に向けて送り出される。この
時、前記アダプタ80内において、各パッキン112、
118、126に設けられたリップ部110、120、
128の外周面には、空室114、122、132から
液圧が印加され、各リップ部がそれぞれ外嵌しているパ
イプ92、94、96に強く密着し、各種の薬理液の通
路が水密的に隔絶されるので、それぞれが混ざり合った
り、該アダプタ80外に漏れ出したりすることはない。
【0046】また、機器側に接続される固定軸体82と
動物側に接続される回転軸体84とは、2つのベアリン
グ106、108によって接続されているので、該回転
軸体84の横振れが防止される。また、この時、固定軸
体82から回転軸体84内に延出されているパイプ90
には、上記の如く、各パッキンのリップ部のみが外嵌し
ているだけなので、該回転軸体84は極めて軽快に回転
可能となっている。
【0047】次に第3図〜第5図を参照して、本発明の
第2実施例について説明する。第3図は第2実施例の動
物用のアダプタの縦断面図、第4図及び第5図は、この
第3図のパッキンの変形を示す模式的な断面図である。
【0048】この第2実施例の動物用のアダプタ150
においては、回転軸体152に設けられた各パッキンの
リップ部の形状が、先に説明した第1実施例の各パッキ
ンのリップ部の形状と異なっている。これらのパッキン
154、156、158及びそれぞれのリップ部16
0、162、164は、全体として平板状のものであ
り、パイプ挿通孔166がパイプ軸心線の一方向に沿っ
て次第に縮径するテーパ形状となっている。
【0049】該空室114に流入する液によって、該リ
ップ部160下面に液圧が印加されると、第5図に示さ
れる如く、該リップ部160は液圧(矢印E)によって
上方に押し上げられるように変形し、パイプ挿通孔16
6の内周面の全体が該パイプ96の外周面に密着する。
【0050】この第2実施例の動物用のアダプタ150
においては、機器側に接続される固定軸体82から動物
側に接続される回転軸体152内に延出されているパイ
プ90には、各リップ部160,162,164のパイ
プ挿通孔の内周面のみが接しているので、該回転軸体1
52は極めて軽快に回転可能である。
【0051】この第2実施例におけるその他の構成は、
先に説明した第1実施例と同一であるので、同一部材に
は同一符号を付しその説明を省略する。
【0052】次に第6図を参照して、第3実施例につい
て説明する。この第3実施例の動物用のアダプタ170
は、先に説明した第2実施例のアダプタ150(3管)
に1管加えて4管とし、4種の輸液を行うことができる
ようにしたものであって、固定軸体172には、同軸状
に構成された4重のパイプ174が埋設されている。こ
のパイプ174の先端部は、該固定軸体172に回転可
能に取り付けられた回転軸体176内に挿入されてい
る。
【0053】該回転軸体176内には、前記パイプ17
4を構成する4本のパイプに対応して4個のパッキン1
78、180、182、184が設けられている。これ
らのパッキンは、図示はしないが、先に説明した第2実
施例のパッキンと同様のリップ部を有しているものであ
り、同様の作用効果を有する。
【0054】本発明は、パイプを5重管以上とし、5液
以上の輸液を行うことも可能である。
【0055】
【発明の効果】以上の通り、請求項1、2、3の動物用
のアダプタは、輸液用パイプとシール部材間の摺動抵抗
を抑えることができ、また、固定軸体と回転軸体とは複
数のベアリングを介して連結されているものであるの
で、該回転体が極めて軽快に回転し、しかも全体構成の
小さなものとなる。従って、マウスやラットのような小
さな動物でも、殆どストレスを与えることなく、連続し
て複数の輸液を行うことができる。さらに、本発明のア
ダプタは、構成が比較的簡単であり、血圧測定や体内物
質の回収あるいは生体試料の採取等の用途にも供し得
る。
【0056】請求項2〜3のアダプタは、リップ部に加
えられる液圧が、高くなるほどリップ部がパイプ外周面
に強く密着するように縮径し、シール性が高められる。
逆に、液圧が低いときには、リップ部がパイプ外周面に
押し付けられる圧力が小さくなり、十分なシール性と低
摺動性を得ることができる。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る動物用のアダプタの
断面図である。
【図2】図1のアダプタの要部拡大図である。
【図3】第2実施例の動物用のアダプタの断面図であ
る。
【図4】図3のアダプタに用いられるパッキンを示す要
部拡大断面図である。
【図5】図3のアダプタに用いられるパッキンの変形を
示す要部拡大断面図である。
【図6】第3実施例の動物用のアダプタの断面図であ
る。
【図7】従来例のアダプタの使用状態を示す斜視図であ
る。
【図8】従来例のアダプタの断面図である。
【符号の説明】
24、80、150、170 アダプタ 38、82、172 固定軸体 40、84、152、176 回転軸体 46、86 凸部 56、76、112、118、126、154、15
6、158、178、180、182、184 パッキ
ン 58、104 凹部 66、106、108 ベアリング

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動物と機器との間に渡された複数のチュ
    ーブの途中に設けられるアダプタであって、機器側のチ
    ューブが接続される固定軸体と、動物側のチューブが接
    続される回転軸体とを有し、 前記固定軸体及び回転軸体の一方の軸体は円形柱状の凸
    部を有し、他方の軸体は該凸部が挿入される円形凹穴状
    の第1の凹部を有し、 該凸部と該第1の凹部とは、同軸状に配設された複数の
    環状のベアリングにより同軸回転自在に結合され、 一方の軸体の先端面の中心部からは、同軸多重管状に配
    設された液流動用のパイプが、中心側のパイプほど該先
    端面から長く延出するように突設されており、 他方の軸体の先端面の中心部には、該多重管状パイプを
    収容した円形凹穴状の第2の凹部を有し、 該第2の凹部内は、該パイプに外嵌したリング状のシー
    ル部材によって、軸体の軸心線方向に複数の空室に区画
    されており、 該シール部材は、前記パイプの各々の外周面と該第2の
    凹部の内周面とに密着しており、且つ、1本の該パイプ
    に対し1個の該シール部材が密着し、これによって1個
    の空室は1個のパイプ内のみに連通しており、 前記複数の空室の各々には、該空室と軸体外部とを連通
    する液流通孔が設けられ、 前記シール部材の内周縁部には、該シール部材が外嵌し
    たパイプから印加される液圧によって該パイプに密着す
    る方向に付勢されるリップ部が設けられていることを特
    徴とする動物用のアダプタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記リップ部は筒形
    状のものであることを特徴とする動物用のアダプタ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記リップ部のうち
    前記パイプの外周面に当接する内周面は、パイプ軸心線
    の一方向に沿って次第に縮径するテーパ形状となってお
    り、且つ該リップ部はパイプ軸心線の該一方向に印加さ
    れる液圧によって該内周面の全体が該パイプ外周面に密
    着するように変形可能な可撓性を有していることを特徴
    とする動物用のアダプタ。
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