JP2759823B2 - カラー画像形成装置の駆動装置 - Google Patents

カラー画像形成装置の駆動装置

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JP2759823B2
JP2759823B2 JP1225184A JP22518489A JP2759823B2 JP 2759823 B2 JP2759823 B2 JP 2759823B2 JP 1225184 A JP1225184 A JP 1225184A JP 22518489 A JP22518489 A JP 22518489A JP 2759823 B2 JP2759823 B2 JP 2759823B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真方式によりカラー画像を形成する
カラー画像形成装置の、現像器の駆動およびクリーニン
グ手段、転写ベルトの圧着および圧着解除を行う駆動装
置に関するものである。
〔発明の背景〕
電子写真法を用いてカラー画像を得るには多くの方法
・装置が提案されている。例えば特開昭61−100770号公
報に開示されているように、像担持体たる感光体ドラム
上に原稿像の分解色数に応じた潜像形成と現像を行い、
現像の都度転写ドラム上に転写して転写ドラム上に多色
像を形成したのち、記録紙上に転写してカラーコピーを
得る方法がある。この方法による装置は、感光体ドラム
の他に1枚分の画像をその周面上に転写できる大きさを
もった転写ドラムを設ける必要があり、装置は大型でか
つ複雑な構造となることは避けられない。
また例えば特開昭61−149972号公報に開示されている
ように、感光体ドラム上に原稿像の分解色数に応じた潜
像形成と現像を行い、現像の都度転写材上に転写して多
色のカラーコピーを得る方法である。この方法にあって
は多色の画像を精度よく重ねることは困難で、良質のカ
ラーコピーを得ることはできない。
また感光体ドラム上に原稿像の分解色数に応じた潜像
形成と、カラートナーによる現像を繰り返し、感光体ド
ラム上でカラートナー像を重ねたのち転写してカラー画
像を得る方法がある。この多色画像形成の基本プロセス
は本出願人による特開昭60−75850号、同60−76766号、
同60−95456号、同60−95458号、同60−158475号公報等
によって開示されている。
このような重ね合せによってカラー画像を得るように
した多色画像形成装置にあっては、感光体ドラムの周縁
に色の異ったカラートナーを収納した複数の現像器が配
置してあり、一般には感光体ドラムを複数回回転させ、
感光体ドラム上の潜像を現像してカラー画像を得るよう
にしている。
〔発明の目的〕
かかる感光体ドラムの周縁に設けた、それぞれ異なる
色の現像剤を収納した複数の現像器は画像形成に際して
交互に作動し潜像部分の現像を行ってトナー像を形成す
る。現像に当たっては現像スリーブをはじめとして撹拌
ローラ等の回転駆動を行いつつ現像スリーブへの現像バ
イアス電圧の印加がなされるが、之等複数の現像器の回
転駆動は現像器個々に駆動するモータを設け該モータ回
転のON・OFFの作動を制御することがなされて来た。或
は1個のモータを動力源として複数の現像器に動力伝達
を行うようにし、動力伝達系の間に電磁クラッチを用い
た接・断の切換手段を設け、或はソレノイドとバネクラ
ッチを用いた接・断の切換手段を設け該切換手段を作動
させることで、必要とする現像器の回転駆動を制御する
ことがなされて来た。
また画像形成に当たっては現像によってトナーの消費
がなされるので、トナー補給をしないで継続して現像を
行うと、2成分現像剤を用いた場合には現像剤中のトナ
ー比率は低下し、良質の画像が得られなくなる。このた
めに、それぞれの現像器にはトナーを収納したトナーボ
ックスを接続し、例えば現像器内の現像剤のトナー比率
が低下したときは、当該トナー補給ボックスより現像器
に対してトナー補強を行うことがなされている。
従来トナー補給ボックスからのトナー補給の切換と駆
動はそれぞれのトナー補給ボックス部分に小型モータを
設け、トナー濃度が低下したことを検知したときは当該
小型モータを一定時間駆動してトナー補給を行うことが
なされて来た。
現像器の駆動やトナー補給の駆動切換にそれぞれモー
タを設けて回転・停止による制御を行ったり、或は高価
な電磁クラッチを用い、之を電気的に制御するよう構成
することはコストを増大させるものであった。
また、上記の感光体ドラム上にトナー像を重ね合わせ
たのち記録紙上に転写するカラー画像形成装置では、転
写手段として転写ベルトを用いたときは該転写ベルト
を、またクリーニング手段としてブレードやファーブラ
シを用いるときは之等クリーニング手段を、前記のトナ
ー像を形成中は感光体ドラムより退避させておくことが
トナー像を損なわないために必要である。また画像形成
が終わった時点で転写ベルトが感光体ベルトに圧着して
記録紙上にトナー像の転写を行い、更に転写を終えた感
光体ドラム表面に対してクリーニング手段が圧着し、ク
リーニングを行うことが次の画像形成を行うために必要
である。
クリーニング手段および転写ベルトの圧着解除の作動
には強力なソレノイドやモータの回転を用いての圧着お
よび圧着解除機構が採られて来た。強力なソレノイドを
用いたときはノイズ等の電気的障害を発生し、モータを
用いたときはそれぞれ複雑な機構・制御とそれによる高
いコストを必要とするものであった。
本発明は上記問題を解決し、低コストで現像器の駆動
とトナー補給の駆動切換がなされるとともに、クリーニ
ング手段および転写ベルトの圧着解除を行うようにした
カラー画像形成装置の駆動装置を提供することを目的と
する。
〔発明の構成〕
上記目的は、感光体ドラムの周縁部に複数のトナー補
給部を有する現像器と圧着および圧着解除を行うクリー
ニング手段および転写ベルトとを設け、該クリーニング
手段および転写ベルトは圧着解除して該現像器を交互に
駆動し該感光体ドラム上にカラー画像を形成し、転写ベ
ルトが圧着して転写を行ったのちクリーニング手段が圧
着してクリーニングを行うカラー画像形成装置の、現像
器およびトナー補給部に対してはいずれも1個の駆動源
からの動力伝達系を形成し、該動力伝達系には現像器お
よびトナー補給部のそれぞれに対応したバネクラッチを
設けるとともに、前記バネクラッチは1個のパルスモー
タによって回動するカムにより現像およびトナー補給の
駆動切換を行い、前記感光体ドラムの側部にはクリーニ
ングおよび転写ベルトの圧着解除用のカムを設け、該カ
ムは先のパルスモータにより駆動する歯車が1回転する
と該カムが1/4回転するよう構成したことを特徴とする
カラー画像形成装置の駆動装置によって達成される。
〔発明の構成の説明〕
本発明は上記の如く、1個のモータから各現像器と各
トナー補給部とへそれぞれ分岐した動力伝達系を構成す
るとともに、該分岐した動力伝達系の中間にそれぞれバ
ネクラッチを設ける。一方、1個のパルスモータによっ
て回動するカムを設け、前記のそれぞれの現像器とトナ
ー補給部とのバネクラッチにカムが対向するようにし、
その対向したカムの位置関係によって回転を伝達し、或
は伝達しない(空転する)ようにしたものである。
第9図はバネクラッチ断面とカムとの位置関係を示し
たものである。バネクラッチSには図上前後に分割され
て一方が駆動側、他方が従動側となった軸S01(S02)が
ある。S03は巻バネで軸S01および軸S02上にまたがって
密着して巻かれたバネである。巻バネS03を包囲するよ
うにしてスリーブS04がある。巻バネS03の一端S03aは立
ち上がって、スリーブS04に設けた溝S04aと係合してい
る。スリーブS04には突出した形で爪S05が設けられてい
る。
バネクラッチSに対向して位置したカムCはフェース
カムで、凸部C01と凹部C02とがある。カムCのバネクラ
ッチSに対する位置関係が図示したように凹部C02が対
向しているときは、爪S05は自由に移動できる状態にあ
り、動力の伝達が行われる。また凸部C01が対向してい
るときは爪S05は移動を阻止され動力の伝達はなされな
い。
本発明は比較的安価なバネクラッチSとカムCとの組
合わせを巧みに用いて現像器の駆動とトナー補給の制御
を行い、更に同一モータで転写ベルトとクリーニング手
段の駆動制御を行うもので、特に本発明においては転写
ベルトの感光体ドラムに対する圧着(接)と圧着解除
(離)、およびクリーニング手段の感光体ドラムに対す
る圧着(接)と圧着解除(離)が、画像形成にあたって
次のようなI〜IVのフェースの繰返しによってなされる
ことに注目してなされたものである。
上記のフェースの繰返しを行う手段として、感光体ド
ラムの側部(好ましくは両側部)に、一体とした転写ベ
ルト用のカムとクリーニング手段用のカムを設け、一体
としたこのカムが1回転する間にI〜IVのフェースを実
現するような形状とし、転写ベルトとクリーニング手段
は上記のカムと当接状態にあるときは(離)の状態とな
るよう構成するとともに、この一体としたカムを駆動す
る先のモータにより回転する歯車が1回転すると該カム
1/4回転するよう構成し、I〜IVのフェースを順次実現
するようにし、前記の歯車にバネクラッチを設けて作動
の制御を行うようにしたものである。
〔実施例〕
第1図は本発明のカラー画像形成装置の一実施例につ
いてその構成を示したものである。以下、図を用いて説
明するが本発明は之以外の構成であっても差支えない。
図において10はドラム状の像担持体すなわち感光体ド
ラムで、直径100mm中のドラム周面にOPC感光層が塗布さ
れた感光体で時計方向に駆動回転される。20は前記感光
体ドラム10周面の感光体に電荷を印加する帯電極、30は
露光光学系たるレーザ書込み系ユニットである。
前記画像形成装置とは別体の画像読取装置から出力さ
れる色信号が前記レーザ書込み系ユニット30に入力され
ると、該レーザ書込み系ユニット30においては、半導体
レーザ(図示せず)で発生されたレーザビームは駆動モ
ータ31により回転されるポリゴンミラー32により回転走
査され、fθレンズ33を経て3枚のミラー34A,34B,34C
により光路を曲げられて、予め前記帯電極20によって電
荷を印加された感光体ドラム10の周面上に投射される。
一方では走査が開始されるとレーザビームはインデッ
クスセンサによって検知され、第1の色信号によるレー
ザビームの変調が開始され、変調されたレーザビームが
前記感光体ドラム10の周面上を走査する。従ってレーザ
ビームによる主走査と感光体ドラム10の回転による副走
査により感光体ドラム10周面上に第1の色に対する潜像
が形成されて行く。この潜像は第1の色として例えばイ
エローのトナーを収容する現像器41により現像されて感
光体ドラム10周面にイエローのトナー像が形成される。
得られたトナー像は感光体ドラム10周面に保持されたま
ま感光体ドラム10の周面より引き離されているクリーニ
ング手段80の下を通過し、次のコピーサイルに入る。
すなわち、前記感光体ドラム10は前記帯電極20により
再び帯電され、次いで信号処理部から出力された第2の
色信号が前記書込み系ユニット30に入力され、前述した
第1の色信号の場合と同様にして感光体ドラム10周面へ
の第2の色信号による書込みが行われ潜像が形成され
る。潜像は第2の色として例えばマゼンタのトナーを収
容する現像器42によって現像される。
このマゼンタのトナー像はすでに形成されている前述
のイエローのトナー像の上に重ねて形成される。
このようにして得られたトナー像は感光体ドラム10周
面に保持されたまま感光体ドラム10の周面より引き離さ
れているクリーニング手段80の下を通過し、次のコピー
サイクルに入る。
同様にして、感光体ドラム10上には第3の色信号によ
る書込みが行われ潜像が形成される。この潜像は第3の
色として例えばシアンのトナーを収容する現像器43によ
って現像される。このシアンのトナー像は前述のイエロ
ー,マゼンタのトナー像の上に重ねて形成される。
以上、3色のトナーによってカラーのトナー像が感光
体ドラム10上に形成されるが、同様にして黒色のトナー
像をも更に重ねることによって、高画質のカラー画像が
得られることとなる。
41ないし44は上記の現像を行うそれぞれイエロー,マ
ゼンタ,シアン,黒色の各トナーを収容した現像手段た
る現像器である。
前記各現像器は現像器41の例に示すように、感光体ド
ラム10の周面に対し所定の間隙を置いて対峙する内側に
固定した磁極を有する現像スリーブ41Aと、互に逆方向
への搬送力をもつ一対の撹拌ローラ41Bと41Cを備えてい
て、該撹拌ローラ41Bと41Cとの混合作用によって現像剤
は、トナーとキャリアの成分が均一化された上で前記の
回転する現像スリーブ41の周面へと供給される。
現像剤を担持した各現像器の現像スリーブには直流あ
るいはさらに交流のバイアスが印加され2成分現像剤に
よる非接触の反転現像が行われるようになっている。
このような感光体ドラム10とその周縁部に設けられた
帯電極20による帯電と各色別のレーザ書込み系ユニット
30による露光および現像器41〜44による現像処理は各色
毎に従って4回行われることによって感光体ドラム10の
周面上には重ね合わせによってカラーのトナー画像が形
成される。
50は給紙カセット、51はさばきローラで給紙カセット
50内の積層した記録紙はさばきローラ51の作用によって
最上層から1枚ずつ搬出して給送される。
52Aおよび52Bはそれぞれ常時回転状態にある第1給紙
ローラと第2給紙ローラまた53Aおよび53Bはそれぞれ円
弧状および直線状をなした各給紙ガイドである。
前記給紙カセット50より搬出された記録紙は、第1給
紙ローラ52Aにより給紙ガイド53Aに沿って送られてUタ
ーンすなわち上下反転したあと前記給紙ガイド53Bの搬
送路を遮切る給紙シャッタ54の立上がり部に当接して一
旦停止する。この場合前記第2給紙ローラ52Bは停止状
態にある記録紙の面上をスリップして回転を続ける。
トナー像を有した感光体ドラム10の回転にタイミング
を合わせて前記給紙シャッタ54が下方に退避すると記録
紙は前記第2給紙ローラ52Bの摩擦力によって感光体ド
ラム10の周速に同期して転写部70へと給送される。
71は転写ベルトで、駆動ローラ72と転写ローラ73の間
に張架され、感光体ドラム10の周速度と同速度に反時計
方向に回転している。また転写ベルト71は駆動ローラ72
を揺動中心として、感光体ドラム10に対して圧着および
圧着解除を行うようになっている。即ち転写ローラ73は
電圧が印加され帯電状態となった回転自在なローラで、
圧着時には感光体ドラム10の周面との接点において転写
ベルト71を介してトナー画像を記録紙側に転写する転写
部70を構成する。従って転写ベルト71によって記録紙を
搬送しつつ転写を行う。なお74は転写ベルト71の表面を
クリーニングするクリーニング手段である。
61は前帯電極でクリーニング装置80の上流に位置し、
トナー画像を記録紙に転写した感光体ドラム10周面上の
残留トナーを除去し易い状態に帯電する。
クリーニング装置80は揺動軸81を揺動中心として感光
体ドラム10に対し圧着および圧着解除を行う。82および
83は該クリーニング装置80のクリーニング手段たる導電
性のクリーニングブラシおよび導電性の回収ローラ、さ
らに84は前記クリーニング手段によって回収したトナー
を収容する廃トナー回収部である。
前帯電極61を通過した感光体ドラム10は、制御部より
の信号により摺接状態とされた前記クリーニングブラシ
82によって残留トナーを除去され、さらに該82ブラシに
付着した残留トナーは回収ローラ83に吸着されたあと前
記廃トナー回収部84へと送られる。
前記廃トナー回収部84には廃トナー送り棒85と変形可
能なトナー回収袋86が設けられていて、前記回収ローラ
83によって送られた残留トナーすなわち廃トナーは前記
廃トナー送り棒85を介して袋部材86の中に収容される。
かくして周面上をクリーニングされた感光体ドラム10
は再び前記帯電器20によって帯電されて新たな画像の形
成に移り同時に前記クリーニングブラシ82は摺擦状態を
解除される。
一方、転写部においてトナー画像の転写を受けた記録
紙は、感光体ドラム10の周面から分離して定着装置に給
送される。63は定着用熱ローラ対、64は排紙ローラ対で
あって、前記熱ローラ対63によってトナーを溶融固着し
た記録紙は前記排紙ローラ対64により定着装置より排出
される。
67および68は前記排紙ローラ対64によって排出される
記録紙を装置本体の上部に導くための排紙ガイドであっ
て記録紙は、排紙用の搬送ローラ65および66のリレーに
よって画像面を下向にした状態でトレイ69の上に排出、
積層される。
なお図上右上にはトナー補給部90がある。補給部90は
図上で重なるようにして補給用トナー容器91,92,93,94
が設けられていて、イエロー、マゼンタ、シアン、黒色
の各トナーを補給用として内部に収容している。同色の
補給用トナー容器91,92,93,94と現像器41,42,43,44との
間はトナー補給管91A,92A,93A,94Aによってそれぞれ接
続されている。トナー補給管91A,92A,93A,93Aの内部に
はスクリュがあって、制御部よりの信号で動力が伝達さ
れて当該スクリュが回転すると、当該補給用トナー容器
内のトナーは補給管を通って現像器内に補給される。
以上説明した第1図に示したカラー画像形成装置につ
いて、感光体ドラム周縁の像形成手段の位置関係を示し
たのが第2図で、かかる位置関係にあるカラー画像形成
装置の画像形成のタイムチャートを示したのが第3図で
ある。
第4図は現像器とトナー補給の駆動系、および転写ベ
ルトとクリーニング装置の駆動系をブロック図によって
示したもので、1個の駆動モータと1個のカム駆動モー
タによって上記の駆動がすべて簡易な形で実施される。
第5図は現像器の駆動系を示す斜視図である。図にお
いて41,42,43,44は先に説明したイエロー、マゼンタ、
シアン、黒色の各トナーを内蔵した何れも同一または近
似した構造の現像器であって、現像器41,42,43,44はそ
れぞれに設けた歯車G41,G42,G43,G44が回転することで
それぞれの現像器は機能するよう構成されている。
M1は前記の現像駆動用のモータで、M2は前記のカム駆
動用のモータで、モータM1にはACモータ、モータM2には
パルスモータが用いられる。モータM1によって回転する
現像駆動用の歯車列について説明すると、モータM1に取
付けた歯車G11は歯車G12と噛合っている。歯車G12と同
軸に歯車G13があり、歯車G12と歯車G13の間には現像駆
動のON・OFFの切換を行うソレノイドSOL11が設けられて
いて、ソレノイドSOL11がONの状態では歯車G12の回転は
そのまま歯車G13の回転となり、OFFの状態では歯車G12
の回転は歯車G13には伝達しない。
歯車G13からは、歯車G14,G15,G16,G17,G18,G19,G20,G
21へとシリーズに噛合している。このうち歯車G14,G16,
G18,G20はアイドル歯車であって、現像器駆動の方向を
同じくするために設けたものである。
歯車G15とは同軸に歯車G41Aがあり、歯車G15と歯車G4
1Aとの間には駆動の接・断の切換を行うスプリングクラ
ッチS41が設けられている。歯車G17,G42Aとスプリング
クラッチS42;歯車G19,G43AとスプリングクラッチS43;歯
車G21,G44AとスプリングクラッチS44との間も同様の関
係にある。
歯車G41Aは歯車G41と噛合っている。同様に歯車G42A
と歯車G42;歯車G43Aと歯車G43;歯車G44Aと歯車44とは噛
合し、現像器41,42,43,44にそれぞれ接続している。
カム駆動についてみると、歯車G32,G33,G34,G35,G36,
G37,G38がシリーズに噛合して、その間の歯車G35は前記
のモータM2の軸に取付けた歯車G31と噛合している。
歯車G32には同軸上にカムC41が取付けられている。カ
ムC41はスプリングクラッチS41に対向して接続の切換を
行うカムである。歯車G34とカムC42;歯車G36とカムC43;
歯車G38とカムC44;とはそれぞれ同軸関係にあり、それ
ぞれバネクラッチS42,S43,S44に対向して接続の切換が
なされる。
第6図はカムC41,C42,C43,C44の位相関係を示したも
ので、何れも約90゜の凹部C02をもった同形のカムを90
゜宛の角度ズレをもつよう取付けてある。
以上の構成とした現像駆動装置は、コピー時にはモー
タ1をONとし、現像がなされる時間間のみソレノイドSO
L11をONとするとともに、何れかの現像器での現像が終
了した時点で同時に同方向に回転するカムC41,C42,C43,
C44を90゜宛一方向に回転するようパルスモータ或はロ
ータリソレノイド等のモータM2を駆動することで、第3
図のタイムチャートに示した現像駆動がサイクル的にな
されて、カラー画像が形成される。
第7図は、補給用トナー容器からトナーを現像器に向
けて供給するトナー補給部の駆動を示す平面図を示した
ものである。図において91,92,93,94は先に説明したイ
エロー、マゼンタ、シアン、黒色の各トナーを内蔵した
同一形状の補給用トナー容器である。なお多くの場合黒
色トナーは他色のトナーに比べ消費量が多いところか
ら、補給用トナー容器94を大型とすることも差支えな
い。
補給用トナー容器91,92,93,94はそれらの側面に設け
た歯車G91,G92,G93,G94を回転することで、内蔵したト
ナーはトナー補給管91A,92A,93A,94Aを通って現像器41,
42,43,44に供給される。
共通の駆動モータM1によって回転するトナー補給駆動
用の歯車列から説明すると、モータM1軸に取付けた歯車
G101は、歯車G102と噛合している。歯車G102と歯車G103
とはバネクラッチS90を介して同軸上に位置している。
そしてバネクラッチS90の側面には突子が出没する駆動
用ソレノイドSOL12があって、ソレノイドSOL12への電流
のON・OFFによってバネクラッチS90は歯車G103への動力
の接から断、または断から接に動力伝達の切換を行う。
歯車G103と噛合する歯車G104は軸101に固設された歯
車で、軸101にはバネクラッチS91を介して歯車G91Aが設
けられ、歯車G91Aは前記の歯車G91と噛合している。従
ってバネクラッチS91の接・断によって軸101の回転は歯
車G91に伝達または非伝達となる。同様に軸101にはバネ
クラッチS92を介して歯車G92と噛合する歯車G92Aが;バ
ネクラッチS93を介して歯車G93と噛合する歯車G93Aが;
バネクラッチS94を介して歯車G94と噛合する歯車G94Aが
設けられていて、それぞれに前記同様に機能する。
カム駆動についてみると、モータM2軸に設けた歯車G1
1は軸102に固設した歯車G12と噛合している。軸102には
カムC91,C92,C93,C94が固設され、それぞれバネクラッ
チS91,S92,S93,S94に対向していて、カムの位相関係に
よってそれぞれのバネクラッチは接または断の状態とな
る。
第5図は軸102に固設されたカムC91,C92,C93,C94の位
相関係は先の第6図に示したのと同様、何れも約90゜の
凹部C02をもった同形のカムを90゜宛の角度ズレをもつ
よう取付けてある。
以上の構成としたトナー補給部は、パルスモータ或は
ロータリソレノイド等のモータM2を一定角度回転するこ
とで、バネクラッチS91,S92,S93,S94の何れか1つのみ
が動力伝達の状態となり、他はすべて非伝達の状態とな
る。カムが90゜回転する分モータM2を回転させること
で、現像器の切換とともに伝達するバネクラッチは次に
位置したバネクラッチへと対応した形で切換わる。
コピー時にはモータM1はONの状態にあり、バネソレノ
イドS90は非伝達の状態にある。いま特定色についてト
ナー補給の必要が生じたときはモータM2を一定角度回転
し、当該カムが対向するバネクラッチが動力伝達する状
態としたうえで、ソレノイドSOL12が一定時間ONとな
り、この間動力が伝達されて当該補給用トナー容器関係
の歯車が回転し、内部のトナーが一定量当該現像器へ供
給される。
なお、カム駆動モータM2の回転については現像器駆動
を優先とし、感光体ドラムが1回転についてカムが90゜
の回転を行うようにし、現像系とトナー補給系について
は、例えばイエロートナーを内蔵した補給用トナー容器
91からトナー補給可能のカム位置となるよう対応した構
成とすることが望ましい。このような構成とするとき
は、現像中に当該現像器がトナー補給を必要としている
ときは当該トナー補給容器からトナー補給を行うことと
なる。
次にかかるカラー画像形成装置における転写ベルトお
よびクリーニング手段の感光体ドラムへの圧着および圧
着解除の構成と動作について説明する。
第8図は感光体ドラムの要部正面図で、第9図は要部
側断面図を示す。感光体ドラム10の軸方向両側には、そ
れぞれ2つのカムC101,C102と歯車G201が一体とし、対
称的にドラム軸11を中心として回動自在に取付いてい
る。カムC101は転写ベルト71の接・離を規制するカムで
あり、カムC102はクリーニングブラシ82の接離を規制す
るカムである。
転写部70には転写ローラ70と同軸なコロ170が両側に
設けられていて、コロ170がカムC101周面と当接した状
態では転写ベルト71は感光体ドラム10から離れた位置に
ある。
また、クリーニング装置80についてもクリーニングブ
ラシ82と同軸なコロ180が両側に設けられていて、コロ1
80がカムC102周面と当接した状態ではクリーニングブラ
シ82は感光体ドラム10から離れた状態にある。
第7図では、転写ベルト71もクリーニングブラシ82も
ともに感光体ドラム10より退避した前記のフェースIの
状態を示している。感光体ベルト71の当接位置とクリー
ニングブラシ82の当接位置とは105゜の含み角をもって
感光体ドラム10に対向しているので、カムC101とカムC1
02とも基準位置を105゜のズレをもって固定されてい
る。
カムC101についてそのカム形状は、第4図の凸にある
カム位置を基準とし、回転方向上流に向けて90゜宛に
凹,凹,凸のカム形状となっている。
カムC102についてもそのカム形状は、第4図の凸にあ
るカム位置を基準とし、回転方向上流に向けて90゜宛に
凸,凹,凹のカム形状となっている。
カムC101,C102と一体となった歯車G201は、ドラム軸1
1と平行に位置した回転軸111に固定した歯車G202と噛合
している。歯車G202は歯車G201の1/4の歯数となってい
て、回転軸111が1回転するとカムC101,C102は1/4回転
する。即ちカムフェースが次に変わることとなる。回転
軸111には歯車G202とともに固定した歯車G203があり、
歯車G203は前記のモータM2によって、現像器41,42,43,4
4の切換とともに回転軸111は1回転し、歯車G201を介し
てカムC101,C102は1/4回転して、転写ベルト71およびク
リーニングブラシ82の圧着および圧着解除は第3図に示
したように、カラー画像形成の一環として作動する。
〔発明の効果〕
転写ベルトおよびクリーニング手段が、感光体ドラム
から退避し、その間に感光体ドラムの周縁部に設けた複
数の現像器が順次駆動してカラー画像を形成するカラー
画像形成装置で、之等現像器の駆動と之等現像器へのト
ナー補給部からのトナー補給は駆動源を共有とし、かつ
バネクラッチを用いることで安価に駆動および駆動の切
換がなされることとなった。また同一の駆動源によって
転写およびクリーニングの切換作業が極めて安価な形で
かつ正しくなされることとなり、優れたカラー画像形成
装置の駆動装置が提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
第1図はカラー画像形成装置の断面構成図、第2図は第
1図に示したカラー画像形成装置における各機材の配置
関係を示す説明図、第3図は第2図に示した配置関係で
の画像形成のタイムチャート、第4図は本発明の駆動系
を示すブロック図、第5図は現像器の駆動系を示す斜視
図、第6図はカムの位相関係を示す説明図、第7図はト
ナー補給部の駆動系を示す平面図、第8図は感光体ドラ
ムの要部正面図で第9図は要部側断面図、第10図はバネ
クラッチの動作を示す断面図。 10……感光体ドラム、11……ドラム軸 20……帯電極 30……レーザ書込み系ユニット 41,42,43,44……現像器、70……転写部 71……転写ベルト、73……転写ローラ 80……クリーニング手段、82……クリーニングブラシ 91,92,93,94……補給用トナー容器 M1,M2……モータ S41〜S44,S90〜S94,S101……バネクラッチ C41〜C44,S91〜S94,S101,S102……カム G201,G202,G203……歯車、SOL101……ソレノイド
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 21/00 370 G03G 21/00 370 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/01 G03G 15/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体ドラムの周縁部に複数のトナー補給
    部を有する現像器と圧着および圧着解除を行うクリーニ
    ング手段および転写ベルトとを設け、該クリーニング手
    段および転写ベルトは圧着解除して該現像器を交互に駆
    動し該感光体ドラム上にカラー画像を形成し、転写ベル
    トが圧着して転写を行ったのちクリーニング手段が圧着
    してクリーニングを行うカラー画像形成装置の、現像器
    およびトナー補給部に対してはいずれも1個の駆動源か
    らの動力伝達系を形成し、該動力伝達系には現像器およ
    びトナー補給部のそれぞれに対応したバネクラッチを設
    けるとともに、前記バネクラッチは1個のパルスモータ
    によって回動するカムにより現像およびトナー補給の駆
    動切換えを行い、前記感光体ドラムの側部にはクリーニ
    ングおよび転写ベルトの圧着解除用のカムを設け、該カ
    ムは先のパルスモータにより駆動する歯車が1回転する
    と該カムが1/4回転するよう構成したことを特徴とする
    カラー画像形成装置の駆動装置。
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DE69014164T DE69014164T2 (de) 1989-07-26 1990-07-25 Gerät zum Schalten und Antreiben einer Vielzahl von angetriebenen Systemen.
EP90308166A EP0410730B1 (en) 1989-07-26 1990-07-25 An apparatus for switching and driving a plurality of driven systems

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