JP2759587B2 - 電気車用インバータ装置の冷却装置 - Google Patents

電気車用インバータ装置の冷却装置

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JP2759587B2
JP2759587B2 JP4315230A JP31523092A JP2759587B2 JP 2759587 B2 JP2759587 B2 JP 2759587B2 JP 4315230 A JP4315230 A JP 4315230A JP 31523092 A JP31523092 A JP 31523092A JP 2759587 B2 JP2759587 B2 JP 2759587B2
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孝行 松井
敏彦 ▲高▼久
中村  清
仲田  清
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • H05K7/2089Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating for power electronics, e.g. for inverters for controlling motor
    • H05K7/20936Liquid coolant with phase change

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気車用インバータ装
置の冷却装置に係り、例えば電車又は電気機関車等の電
気車用インバータ装置の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気車駆動用の誘導電動機をインバータ
装置により可変速駆動する方式が広く採用されている。
このような電気車用インバータ装置の主回路素子として
は半導体スイッチ素子、特にゲートターンオフ・サイリ
スタ(GTOサイリスタ)が広く用いられている。これ
は、GTOサイリスタがバイポーラトランジスタやゲー
ト絶縁型バイポーラトランジスタ等の半導体スイッチ素
子に比べて、電圧及び電流容量が比較的大きいという特
徴があるからである。
【0003】一方、半導体スイッチ素子は比較的熱に弱
いことから、半導体スイッチ素子を効果的に冷却するこ
とが重要である。例えば、電気車用に用いられる大電流
用のGTOサイリスタは損失(発熱量)が大きいことか
ら、冷却効率を高めるために、実開平2−75738号
公報に記載されているように、GTOサイリスタを円盤
状に形成してその両面を主電極とし、それらの主電極に
導電性の冷却ブロックをそれぞれ圧接し、その冷却ブロ
ックの内部に沸騰性の冷媒を通流するヒートパイプを連
通し、そのヒートパイプに放熱フィンを取り付けて外気
により冷却する冷却方式が採用されている。
【0004】このような冷却方式の場合、GTOサイリ
スタの主電極と冷却ブロックとの間の絶縁をとることが
できないことから、冷却ブロックとヒートパイプ凝縮部
(大地電位)との間、あるいは両側の冷却ブロック相互
間の電気絶縁を確保するために、冷却ブロックとヒート
パイプとの間を絶縁パイプにより絶縁するとともに、沸
騰冷媒として冷却性能に優れかつ絶縁性を有するフロン
が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フロンは有害
物質であるから、フロンを用いないで冷却性能に優れた
代替冷却方式の採用が要望されている。
【0006】このような要望を満たすため、GTOサイ
リスタと冷却ブロック間の絶縁を図ることが考えられる
が、絶縁材による冷却効率の低下は避けられない。した
がって、損失が大きいGTOサイリスタを充分冷却する
には、冷却システムが大形になってしまう。
【0007】そこで、GTOサイリスタよりも損失が小
さい半導体スイッチ素子、例えばバイポーラトランジス
タ、ゲート絶縁形バイポーラトランジスタ(IGB
T)、MOSゲートにより制御されるサイリスタ等を用
いて、冷却システムを小形化することも考えられる。
【0008】しかし、IGBT等の低損失の半導体スイ
ッチ素子は一般に電流容量が小さくかつ耐電圧が低いか
ら、例えば電気車用等の大容量インバータ装置(例え
ば、単機容量が200kW以上の電動機駆動用)に適用
すると、半導体スイッチ素子の並列接続数及び直列接続
数が多くなり、結果的に冷却システムを含めた装置が大
形になるという問題がある。
【0009】本発明の目的は、冷却器システムを含めて
装置全体を小形化できる電気車用インバータ装置の冷却
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電気車用インバ
ータ装置は、以下の手段により上記目的を達成するもの
である。
【0011】基本的に、電気車用インバータ装置の少な
くとも主回路の半導体スイッチ素子を受熱板の一方の面
に装着し、前記受熱板の他方の面にL形に曲折したヒー
トパイプの一方の直状部を当該受熱板の板面に沿わせて
埋め込み、前記ヒートパイプの他方の直状部に放熱フィ
ンを取り付けて冷却装置を構成したことを特徴とする。
【0012】この場合において、受熱板が電気車用イン
バータ装置の構成部品を収納する筐体の外壁面の一部を
構成するようにすることが好ましい。
【0013】また、電車用インバータ装置を電車の床下
に取り付ける場合は、受熱板を筐体の電車走行方向に沿
った垂直外壁面の一部を構成するように取付け、ヒート
パイプの一方の直状部の先端を受熱板の下方に向けて埋
め込み、放熱フィンが設けられたヒートパイプの直状部
を電車の幅方向に延在させてかつ水平より上方に傾斜さ
せて設けることが好ましい。
【0014】
【作用】このように構成することにより、本発明によれ
ば、次の作用により上記各目的が達成できる。
【0015】まず、電気車用インバータ装置の主回路を
構成する正側アーム関係の半導体スイッチと負側アーム
関係の半導体スイッチ素子は、同一時にオンすることが
ない。したがって、それらを同一の受熱板に装着するこ
とにより、受熱板の入熱量が均一化され、冷却装置の熱
負荷が均一化されるから、受熱板及び放熱フィン等を含
む冷却装置を小形化できる。
【0016】また、受熱板に埋め込まれたヒートパイプ
の一方の直状部は、冷媒液の蒸発部として機能する。本
発明は、その蒸発部を受熱板の板面に沿って埋め込んだ
ことから、それらの間の伝熱面積を十分に広くでき、集
熱効率を高くできる。
【0017】また、ヒートパイプをL形に曲げて構成し
たから、放熱フィン部を含む冷却装置の外形寸法を筐体
の高さ又は幅内に容易に収めることができる。これによ
り、例えば、電車の床下に垂下させて取り付けられるイ
ンバータ装置に要求される装置高さの制限を、容易に満
たすことができる。
【0018】特に、受熱板が筐体の外壁面の一部を構成
するようにすれば、受熱板の一方の面が外気に露出し、
放熱面として作用するから、その分だけ筐体内部の温度
上昇を抑えることができ、冷却器の放熱容量を低減てき
る。
【0019】また、半導体スイッチ素子の発熱総量と1
本のヒートパイプの冷却能力とを勘案し、ヒートパイプ
を複数に分割して受熱板に設けることにより、放熱フィ
ン部が占める容積を小さくすることが好ましい。特に、
複数のヒートパイプを受熱板に対して少なくとも2列
(例えば上下2段)に分けて配列することが装置の小形
化にとって好ましい。この場合、ヒートパイプの分割に
合わせて受熱板を分割することにより、製作及び組立て
時の取り扱い作業が容易になる。
【0020】受熱板とヒートパイプの接合は、受熱板に
一方の側端部から他方の側端部に向けてヒートパイプ挿
通孔を穿設し、その挿通孔にヒートパイプの直状部を挿
入し、空隙部に熱伝導性を有する充填材を充填すること
により実現できる。ヒートパイプを2列に分けて配列す
る場合は、ヒートパイプ挿通孔を列ごとに配列方向の位
置をずらして穿設し、ヒートパイプの直状部が埋め込ま
れる部分を除きヒートパイプ挿通孔の挿入側の一部を開
口溝状に形成することにより、接合作業が容易になる。
【0021】なお、受熱板は第1と第2の受熱板を重ね
合わせて形成することができる。この場合、第1の受熱
板側に半導体スイッチ素子を取り付け、第2の受熱板側
にヒートパイプを埋め込むようにすると、製作及び組立
て時の取り扱い作業が容易になる。
【0022】また、ヒートパイプの埋込部と露出部の境
界部を樹脂で被覆することにより、例えばヒートパイプ
を銅で形成し、受熱板をアルミニウムで形成する場合の
ように、両者の材料が異なる場合に生じる電食を防止で
きる。
【0023】一方、電車の床下に設置した電車用インバ
ータ装置の冷却装置の場合の特有の作用について説明す
る。
【0024】まず、車両の床下に取り付けられる筐体に
対し、放熱フィンが設けられたヒートパイプの直状部を
電車の幅方向に延在させて設けたことから、電車の走行
風が放熱フィン部に十分に通流され、大きな冷却効果が
得られる。
【0025】また、ヒートパイプの一方の直状部を下方
に向けて受熱板に埋め込み、放熱フィンが設けられたヒ
ートパイプの直状部を水平より上方に傾斜させて設けた
ことから、放熱フィン部で凝縮された冷媒液はその傾斜
に沿って受熱板に埋め込まれたヒートパイプの蒸発部に
重力により円滑に還流するから、ヒートパイプの伝熱作
用が十分に発揮され、冷却能力が向上する。これに対
し、平行又は下方に傾斜させると、凝縮した冷媒液の重
力による還流が妨げられ、冷却能力が低下することにな
る。
【0026】したがって、電車用インバータ装置の場合
の上記傾斜角は、線路のカーブ等で起こる電車の最大傾
き角を考慮して、蒸発部の傾きが水平面に対して少なく
とも上方に維持できるように設定することが好ましい。
【0027】また、ヒートパイプの冷媒液としては、水
を用いることができる。この場合、内部を負圧に形成し
て沸騰温度を下げることが好ましい。これによれば、フ
ロンを用いずに優れた冷却性能を発揮できる。
【0028】冷媒液として水を用いる場合、水の初期水
位は少なくとも受熱板に埋め込まれたヒートパイプの埋
込部と露出部との境界よりも埋込部側に設定することが
好ましい。これによれば、冬期などの寒冷時に内部の水
が凍結しても受熱板に埋め込まれているので、半導体ス
イッチの発熱により速やかに融けるから問題はない。こ
の点、外部に露出した位置まで水を充填すると、その露
出部で凍った水は融けるのが遅れるから、蒸発部の圧力
が異常に上昇してしまうという問題がある。
【0029】また、放熱フィンをヒートパイプに対し下
方に偏芯させて設ければ、高さ方向の寸法をその分だけ
抑えることができる。
【0030】また、ヒートパイプの放熱フィン側の端部
を連結部材で連結して固定部に支持させることにより、
走行風によるヒートパイプの振動を効果的に抑制できる
とともに、電車の振動と同一の振動系になるので好まし
い。この場合、上記連結部材を受熱板に固定することが
一層好ましい。
【0031】また、放熱フィンの上方と下方に開口を有
する通風ダクトにより当該放熱フィンを覆い、該通風ダ
クトの下部開口に連通させて送風ファンを設ければ、電
車の走行、停止にかかわらず一定の冷却作用が確保でき
るので好ましい。
【0032】なお、受熱板を導電性を有する材料を用い
て形成する場合は、半導体スイッチ素子に電気絶縁を施
して受熱板に装着することにより、半導体スイッチ素子
の相互間、半導体スイッチと受熱板及びヒートパイプと
の間の絶縁が確保されるから、ヒートパイプの冷媒液の
絶縁性は問われず、水等のフロン以外の冷却性能に優れ
た冷媒液を用いることができ、フロン公害の問題を解決
できる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に基づいて説明す
る。本発明の一実施例として、電車用インバータ装置に
適用した冷却装置を図1乃至図10を用いて説明する。
図1は電車用インバータ装置の1相分の主要部と冷却装
置の構成図、図2は図1の矢印 II−II から見た構成図
である。図3は電車用インバータ装置にかかる全体系統
図である。図4は1相分のインバータ主回路の構成図で
ある。図5は電車用インバータ装置の全体外観の背面図
である。図6は図5の矢印 VI-VI から見た断面図であ
る。図7は本実施例の電車用インバータ装置を電車の床
下に艤装した状態を示す図である。図8は半導体スイッ
チモジュールの構造を一部を破断して示した斜視図であ
る。図9は半導体スイッチモジュールとクランプダイオ
ードの受熱板上の配置およびそれらの電気的接続を示す
拡大図である。図10はヒートパイプの受熱板に対する
埋込み状態を示す断面図である。
【0034】まず、図3乃至図7を参照して、本実施例
の電車用インバータ装置の全体的な構成及びインバータ
主回路について説明する。図3に示すように、本実施例
の電車用インバータ装置が適用される電車の駆動装置は
4台の誘導電動機M1、M2、M3、M4を有して構成され
ている。これらの4台の誘導電動機に対して2台の同一
構成のインバータ装置1(A,B)を設け、インバータ
装置1Aにより誘導電動機M1、M2を駆動し、インバー
タ装置1Bにより誘導電動機M3、M4を駆動するように
している。各インバータ装置1A,Bはそれぞれ3相の
インバータ主回路を、各相ごとに分割してなるパワーモ
ジュールPU1〜PU3を含んで構成されている。各パワ
ーモジュールPU1〜PU3の一方の直流入力端(P)
は、遮断器3、開放スイッチ4A,B、及びフィルタリ
アクトル5A,Bを介してパンタグラフ2に接続され、
他方の直流入力端(N)は接地されている。
【0035】各パワーモジュールPU1〜PU3の主回路
は、図4に示すように、いわゆる3レベル・インバータ
回路が適用されている。図4は、インバータの1相分の
主回路を示しており、一対の直流入力端子P,Nのう
ち、Pは図3のパンタグラフ2に接続された直流ライン
に接続され、Nは接地される。この一対の直流入力端子
P,Nに2個のフィルタコンデンサCF1,CF2の直列
回路が接続され、フィルタコンデンサCF1とCF2の接
続点は直流電源の中性点であり、中性点端子Oに接続さ
れている。一対の直流入力端子P,N間に4個の半導体
スイッチモジュールSM1〜SM4の直列回路が接続され
ている。各半導体スイッチモジュールSM1〜SM4は、
それぞれIGBT Q1〜Q4とフリーホイーリングダイ
オードDF1〜DF4とを逆並列接続して構成されてい
る。半導体スイッチモジュールSM1とSM2の接続点及
び半導体スイッチモジュールSM3とSM4の接続点は、
それぞれクランプダイオードDC1とDC2を介して中性
点端子Oに接続されている。そして、半導体スイッチモ
ジュールSM2とSM3の接続点が交流出力端子Mに接続
されている。スナバ回路は、スナバコンデンサCS1
CS2とスナバダイオードDS1〜DS4とスナバ抵抗R
1〜RS3とから構成されている。スナバコンデンサC
1、CS2はそれぞれ3つのコンデンサC11〜C13、C
21〜C23をデルタ型に接続して構成されている。スナバ
コンデンサCS1、CS2はそれぞれ3つのコンデンサを
スター型に接続しても等価に構成できる。また、各半導
体スイッチモジュールSM1〜SM4の各ゲートにはゲー
トドライバGDにより増幅されたゲートパルスが入力さ
れるようになっている。
【0036】本実施例の電車用インバータ装置1の全体
は、図5に示すように、共通の筐体6に制御ユニットC
U−A,B及び付属装置AU−A,Bを中心に、インバ
ータ装置1A,BのパワーモジュールPU1〜PU3を両
側に対称的に配置して構成されている。図6に示す電車
用インバータ装置1の断面図のように、冷却器53,5
4の部分が筐体6の正面側の外部に突き出して設けられ
ている。このように構成された電車用インバータ装置1
は、図7に示すように、その長手方向を電車の走行方向
に合わせ、筐体6の上部に設けられた複数の吊り金具7
を介して電車の車両8の中央部の床下に吊り下げること
により取り付けられる。また、冷却器53,54側を車
両8の外側に向けて取り付けられる。
【0037】次に、パワーモジュールPUの具体的な構
造を図1と図2を参照して説明する。図1は、1つのパ
ワーモジュールを側面から見た主要部の構成図である。
図2は、図1の矢印 II−II から見た構成図である。
【0038】それらの図に示すように、半導体スイッチ
モジュールSM1〜SM4はそれぞれ2つの半導体スイッ
チモジュールを並列接続してなり、それらの半導体スイ
ッチモジュールは横に並べて配置されている。正側アー
ムの半導体スイッチモジュールSM1とSM2は第1の受
熱板31の表面に縦に並べて取り付けられ、負側アーム
の半導体スイッチモジュールSM3とSM4は第2の受熱
板32の表面に縦に並べて取り付けられている。また、
各受熱板31,32の表面に、クランプダイオードDC
1とDC2が取り付けられている。クランプダイオードD
1、DC2も、2つのダイオードを並列接続して構成し
ている。
【0039】半導体スイッチモジュールSM1〜SM
4は、同一の構成であり、図8に一部を破断して示した
斜視図のような構造のいわゆる片面冷却型に形成されて
いる。すなわち、銅等の伝熱性に優れた材料により形成
された基板61の上にアルミナ等の絶縁板62を載置
し、その絶縁板62の上に導電性を有する銅板等の第1
の主電極63を載置し、その主電極63の上に導電性を
有するモリブデン等の熱応力緩和板64を複数載置し、
各熱応力緩和板64の上にIGBT素子65を載置し、
また第1の主電極63の上に導電性を有する銅板等の第
2の主電極66を載置し、これら全体を絶縁ケース67
でカバーした構造となっている。絶縁ケース67の外面
に一対の主電極端子68と、ゲート端子69が露出して
設けられている。また、図示していないが、IGBT素
子(Q)65に逆並列接続されるフリーホィーリングダ
イオードDFが第1の主電極63上に載置されている。
そして、基板61に設けられたボルト穴70により第
1,第2の受熱板31,32に密着させて取り付けるよ
うになっている。受熱板31,32上の配置は、図8に
示すように、半導体スイッチモジュールSM1〜SM4
クランプダイオードDC1、DC2とを配置し、図4の回
路構成にしたがって導体11〜16により接続されてい
る。
【0040】第1と第2の受熱板31,32はアルミニ
ュウム等の伝熱性に優れた材料で形成されている。各受
熱板31,32は矩形枠状に形成されたパワーモジュー
ル支持枠33にボルト34により固定して取り付けられ
ている。
【0041】このパワーモジュール支持枠33の周辺部
に鍔部35が設けられている。また、筐体6の側面に形
成された開口部の周辺に枠状の取付け座37が形成され
ている。そして、パワーモジュール支持枠の鍔部35を
パッキン39を介して取付け座37にボルト38で固定
し、パワーモジュール支持枠33を筐体6に取り付けて
いる。すなわち、受熱板31,32及びパワーモジュー
ル支持枠33により筐体6の側面の一部が形成され、パ
ッキン39により気密が確保され、筐体6の内部に外気
の湿気や埃が入るのを抑制している。
【0042】受熱板31,32に対し半導体スイッチモ
ジュールSM1〜SM4を挟む位置に部品支持部材40が
設けられている。この部品支持部材40は腕部材41に
よりパワーモジュール支持枠33に固定されている。こ
の部品支持部材40にスナバコンデンサCS1、CS2
びスナバダイオードDS1〜DS4を半導体スイッチモジ
ュールSM1〜SM4に対向させて取り付けられ、接続対
象の端子を近接させるように配置されている。これによ
り、スナバ回路の配線を極力短くするようにしている。
【0043】この部品支持部材40の反対側の位置に、
エポキシ樹脂等の絶縁材からなる端子台42〜45が取
り付けられ、これらの端子台42〜45に直流入力端子
P,N、中性点端子O、交流出力端子Mが支持されてい
る。また、端子台42〜45の横に電流変成器CTとゲ
ートドライバGD(GD1、GD2)が部品支持部材40
に取り付けられている。これらのCTとGDの下側の空
間に、フィルタコンデンサCF1、CF2が配置されてい
る。なお、ゲートドライバGD1とGD2は、それぞれ半
導体スイッチモジュールの正側と負側に対応するもので
ある。
【0044】受熱板31,32には、それぞれ複数のヒ
ートパイプ51とそのヒートパイプ51に取り付けられ
た放熱フィン52からなる冷却器53,54が熱的に取
り付けられている。ヒートパイプ51は銅等の伝熱性及
び加工性に優れた材料で形成されており、パイプ内部に
沸騰冷媒としての水が封入され、低い温度で沸騰を容易
にするため、及び製作時に非凝縮性ガスの混入を避ける
ために、負圧に調整されている。
【0045】本実施例の場合は、ヒートパイプ51をL
型に曲げ、一方の直管部を受熱板31,32に埋め込ん
で熱的に接続して蒸発部51aとするとともに、ヒート
パイプ51を受熱板に支持させている。他方の直管部を
水平面に対して少し上方向に角度θだけ傾けて設け、こ
の部分に複数の放熱フィン52を取り付けて凝縮部51
bとしている。この傾きθは、線路のカーブ等で起こる
電車の最大傾き角を考慮し、蒸発部51bの傾きが水平
面に対して少なくとも上方に維持できる角度に設定す
る。
【0046】また、凝縮部51bの先端を振れ止め55
で連結し、これを支持部材56を介して受熱板31に固
定し、走行風等で振動するヒートパイプ51の振れをイ
ンバータ装置本体と同一の振動系にしている。また、冷
却器53,54の全体は、図6に示すように、多数の通
気孔を有する保護カバー57により覆われている。
【0047】ヒートパイプ51と受熱板31,32との
接合は、図10に示すように、受熱板31の上端から下
端に向けてヒートパイプ挿通孔を穿設し、その挿通孔に
ヒートパイプ51を挿入し、空隙部に熱伝導性を有する
はんだ等の充填材を充填して熱的及び機械的に接合して
いる。また、ヒートパイプ51の埋込部と露出部との境
界部を、エポキシ樹脂等の樹脂接着材58により被覆し
ている。これにより、その部分に雨水等の水分が付着し
て生ずる、ヒートパイプ51の銅と受熱板31のアルミ
ニウムとの電食を防止するようにしている。
【0048】また、半導体スイッチモジュールSMは埋
め込みボルト59により受熱板31(32)に取り付け
るようにしている。ヒートパイプ挿通孔はボルト59に
当たらないように、受熱板を厚くしてヒートパイプ51
の位置をずらしたり、ボルト59の位置をずらして形成
する。
【0049】このように構成される電車用インバータ装
置1の動作及び半導体スイッチ素子の冷却動作につい
て、本発明の特徴部を中心に次に説明する。
【0050】本実施例の電車用インバータ装置を駆動制
御するゲートパルスは、制御ユニットCUの図示してい
ないPWM制御装置により周知の3レベル・インバータ
の基本動作に従って生成される(参考文献:ア ニュー ニ
ュートラル ポイント クランプド PWM インバータ (A N
ew Neutral-Point-Clamped PWM Inverter, IEEE Tra
nsactions on industry applications ,vol.1A-17,No.
5,september/october1981))。すなわち、3レベル・イ
ンバータの基本動作は、半導体スイッチモジュールSM
1〜SM4のQ1〜Q4を次の3通りの導通モードに従いオ
ン・オフさせ、交流出力端子Mに3レベルの電圧を選択
的に出力する。ここでは、直流全電圧をEdとし、中性
点電圧をEd/2vと仮想して示す。
【0051】 1 2 3 4 出力電圧 第1の導通モード オン オン オフ オフ Ed 第2の導通モード オフ オン オン オフ Ed/2 第3の導通モード オフ オフ オン オン 0 次に、本実施例の半導体スイッチモジュールを冷却する
冷却システムの特徴作用について説明する。
【0052】PWM制御装置は上記3つの導通モード及
び指定される電車の目標速度及び走行モードに従ってゲ
ートパルスを生成し、ゲートドライバを介して各半導体
スイッチモジュールをPWM制御し、インバータ装置の
出力電圧及び周波数を可変制御するとともに、電車の走
行モード(力行、惰行、制動)に従ってインバータ装置
を制御する。
【0053】半導体スイッチモジュールSM1〜SM4
オン動作時の損失により発熱する。本実施例ではその熱
を受熱板31,32と冷却器53,54からなる冷却シ
ステムにより放熱し、所定の許容温度以下に保持するよ
うにしている。すなわち、まず、半導体スイッチモジュ
ールSM1〜SM4の熱は、基板21を介して受熱板3
1,32に伝わり受熱板31,32の温度が上昇する。
次に、受熱板31,32の温度上昇によりヒートパイプ
51の蒸発部51a内の水が沸騰して蒸発し、その蒸発
熱により受熱板31,32が冷却される。ヒートパイプ
51内の蒸発した水は凝縮部51bに導かれ、放熱フィ
ンを介して電車の走行風と熱交換して凝縮する。その凝
縮した水はヒートパイプ51の内壁を伝わって蒸発部5
1aに還流し、上述した冷却動作が繰り返される。な
お、ヒートパイプ51の内壁には長手方向に沿って複数
の溝からなるウイック部が形成されており、これらの溝
に沿って凝縮水が蒸発部51aに還流するようになっい
る。
【0054】一方、3レベル・インバータを形成する半
導体スイッチモジュールSM1〜SM4の損失(発熱量)
は、図11(a),(b)に示す半導体素子発熱サイク
ルのように、電気車の走行モード(力行、惰行、制動)
に関連することが判明した。つまり、半導体スイッチモ
ジュールSM1とSM4の損失は力行時にピークがあり、
半導体スイッチモジュールSM2とSM3の損失は制動時
にピークがある。
【0055】このことに鑑み、図1等に示したように、
本実施例では、損失のピークがずれているSM1とSM2
の対を同一の受熱板31に取付け、同様にSM3とSM4
の対を同一の受熱板32に取付けている。これにより、
力行時と制動時における受熱板への入熱量が均等化さ
れ、半導体スイッチモジュールSM1〜SM4に対して冷
却器を個別に設けた場合よりも、冷却器53,54の熱
負荷量が平均化されるから、冷却器を小形化することが
できる。
【0056】また、図8に示したように、IGBTと同
一の基板上にフリーホィーリングダイオードDFを載置
して半導体スイッチモジュールSMを形成し、発熱する
半導体素子とその冷却系統を集約しているから、装置全
体の小形化に寄与する。
【0057】この場合、スナバダイオードDSも半導体
スイッチモジュールSMに一体化して形成することがで
き、これによれば冷却系統を一層集約でき装置の小形化
に寄与し得る。
【0058】同様に、クランプダイオードDC1とDC2
を半導体スイッチモジュールSMと同一の受熱板31,
32に取り付けているので、発熱半導体素子とその冷却
系統を一層集約でき、装置全体の小形化に寄与する。
【0059】一方、クランプダイオードDC1、DC2
損失は、電車の走行モードに対応して図11(c)のよ
うに変化するから、冷却器を個別に設ける場合に比較し
て、冷却器の熱負荷量をある程度平均化できる。
【0060】しかも、ヒートパイプの蒸発部51aを受
熱板31,32の板面に沿って埋め込んだことから、そ
れらの間の伝熱面積を十分に広くでき、集熱効率を高く
できる。
【0061】また、ヒートパイプ51をL形に曲げて構
成したから、放熱フィン部を含む冷却器53,54の外
形寸法を筐体の高さ内に容易に収めることができる。こ
れにより、電車の床下に垂下させて取り付けられるイン
バータ装置に要求される装置高さの制限を、容易に満た
すことができる。特に、車両の床下に取り付けられる筐
体に対し、放熱フィンが設けられたヒートパイプ51の
直状部を電車の幅方向に延在させて設けたことから、電
車の走行風が放熱フィン部に十分に通流され、大きな冷
却効果が得られる。
【0062】また、ヒートパイプ51を複数に分割して
受熱板31,32に設けているから、放熱フィン部が占
める容積を小さくできる。特に、ヒートパイプ51を受
熱板に対して上下2段に分けて配列していることから、
装置を一層小形化できる。
【0063】また、本実施例では、受熱板31,32を
上下に分割し、これに合わせてヒートパイプ51a,b
を分割して埋め込んでいるから、製作及び組立て時の取
り扱い作業が容易になる。
【0064】また、放熱フィン52をヒートパイプ51
に対し下方に偏芯させて設けていることから、高さ方向
の寸法をその分だけ抑えるとともに、十分な放熱面積を
確保できる。
【0065】一方、図8に示したように、半導体スイッ
チモジュールSMを構成するIGBT及びフリーホイー
リングダイオードDFを、絶縁板62を介して基板61
に載置し、半導体素子の対地絶縁をモジュール内部で確
保する構成としたことから、導電性を有する受熱板3
1,32を大地電位にすることが可能になる。
【0066】これにより、受熱板31,32及び冷却器
53,54の対地絶縁が不要になるから、冷却システム
の構成を簡単化でき、装置全体の小形化に寄与するとと
もに、受熱板31,32と冷却器53,54とを熱的に
接続する伝熱部材として、絶縁性を有しない水等の冷媒
を用いたヒートパイプを適用できる。したがって、冷却
能力を損なうことなく、有害なフロンを用いない冷却シ
ステムを実現できる。
【0067】冷媒液として水を用いる場合は、ヒートパ
イプ51の埋込部に注入する水の初期水位は、埋込部と
露出部の境界よりも埋込部側に設定することが好まし
い。初期水位を露出部に達する位置に設定すると、冬期
に露出部の水が凍結し、インバータ運転開始時に蒸発部
51aの圧力が異常に上昇してしまう恐れがあるからで
ある。
【0068】また、受熱板31,32を大地電位にでき
るから、これらを筐体6に直接取り付けることができ
る。そこで、本実施例では、図1,2に示したように、
受熱板31,32を筐体6の垂直外壁に形成された開口
部に、半導体スイッチモジュールSMを内側にして取付
けて、受熱板31,32の片方の面を筐体6の外部に露
出させた構成としている。その結果、前述したように、
受熱板全体を筐体内に設置した場合に比べて、露出した
受熱板31,32の表面も放熱面として有効に作用する
から、その放熱量の分だけ筐体内部の温度上昇を抑える
ことができ、しかも冷却器53,54の放熱容量を低減
して小形化できる。
【0069】なお、上記の実施例では、インバータ主回
路の半導体スイッチ素子としてIGBTを適用した例を
示したが、これに限らず、片面冷却型の半導体スイッチ
素子であれば、バイポーラトランジスタやMOSゲート
により制御されるサイリスタ等を適用しても同一の効果
が得られる。また、GTOサイリスタであっても片面冷
却型であれば適用できる。
【0070】上記実施例では3レベル・インバータを例
にして説明したが、本発明はこれに限らず2レベルイン
バータ、あるいはコンバータ等の電力変換器の冷却装置
に適用できる。すなわち、電力変換器は一般に正側アー
ム関係の半導体スイッチと負側アーム関係の半導体スイ
ッチ素子をブリッジ接続して構成され、それら正側と負
側の半導体スイッチは同一時にオンすることがない。し
たがって、それらを同一の受熱板に装着することによ
り、受熱板の入熱量が均一化され、冷却装置の熱負荷が
均一化されるから、受熱板及び放熱フィン等を含む冷却
装置を小形化できる。
【0071】また、上記実施例では、受熱板を受熱板3
1と32に分割し、それぞれに冷却器53,54を取り
付けた例を示したが、図12に示すように、受熱板48
を一体化しても上記の効果は変わらない。
【0072】この場合のヒートパイプ51と受熱板48
との接合は、図13(A),(B)に示すように、上段
用と下段用のヒートパイプ挿通孔49a,49bを段ご
とに配列方向の位置をずらして穿設し、ヒートパイプ5
1a,51bの直状部がそれぞれ埋め込まれる部分を除
き、ヒートパイプ挿通孔49a,49bの挿入側の一部
を開口溝状に形成する。これにより、ヒートパイプ51
と受熱板48との接合作業が容易になる。
【0073】また、図14に示すように、受熱板31
(32)を半導体スイッチモジュールSM側の受熱板3
1a(32a)と、ヒートパイプ51側の受熱板32b
(32b)とに2つ割りし、これらを接合した2層構造
にしてもよい。これによれば、更に製作、組立てが容易
になる。なお、図15に示すように、半導体スイッチモ
ジュールSM側の受熱板50は分割しない構成にするこ
とも可能である。しかし、これらによれば、2層の受熱
板の接合面の伝熱抵抗により冷却効果が低下するおそれ
がある。
【0074】上記実施例では、冷却器としてヒートパイ
プと放熱フィンを組み合わせたものを示したが、本発明
はこれに限らず、受熱板の外面に放熱フィンを熱的に直
接接合する構成、または受熱板に放熱フィンを一体形成
する構成にすることができる。
【0075】また、図6に示した実施例では、スナバ抵
抗RS1〜RS3を冷却器53の上部に配置した例を示し
たが、図12に示すように、冷却器54の下部の受熱板
48の空いてる面に、熱伝導率の高い電気絶縁材71を
介して取り付けてもよい。これによれば、スナバ抵抗R
1〜RS3が発生する熱は、電気絶縁材71を介して受
熱板48に吸収され、放熱フィン52から効率よく空気
中に放散される。その結果、スナバ抵抗RS1〜RS3
電流密度を高くして、小形にすることができる。
【0076】また、上記実施例では、電車の走行風によ
り放熱フィンを強制冷却するものについて示したが、本
発明はこれに限られるものではなく、自然通風によって
もよい。あるいは、図16(A),(B)に示すよう
に、冷却器53,54の上下を除く外周を覆う通風ダク
ト81を設け、この通風ダクトの下面開口部に送風ファ
ン82を配置し、この送風ファン82により図示矢印8
3に示した方向の送風をして、放熱フィン52を冷却す
る強制風冷方式を採用してもよい。図16の例によれ
ば、電気機関車等のように、車両の内部にインバータ装
置を配置する場合に適している。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電気車用インバータ装置の冷却装置全体を小形化するこ
とができる。
【0078】特に、電車の床下に艤装される電気車用イ
ンバータ装置に好敵な、小形で冷却効率に優れた冷却装
置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる一実施例の電気車用イン
バータ装置の冷却装置を含む主要部の構成図である。
【図2】図1の実施例を矢印 II−II から見た構成図で
ある。
【図3】電気車用インバータ装置の全体系統構成図であ
る。
【図4】本発明にかかる3レベル・インバータの1相分
の主回路構成図である。
【図5】本発明にかかる電車用インバータ装置の全体外
観図である。
【図6】図5の矢印 VI-VI から見た矢視図である。
【図7】電気車用インバータ装置を電車の床下に艤装し
た状態を示す外観図である。
【図8】本発明の一実施例にかかる半導体スイッチモジ
ュールの構成を一部を破断して示した斜視図である。
【図9】受熱板上における半導体スイッチモジュール等
の配置関係を示す拡大図である。
【図10】受熱板とヒートパイプとの接合部を示す断面
図である。
【図11】インバータの運転モードに対応させて、半導
体スイッチモジュールとクランプダイオードとの損失を
示した線図である。
【図12】受熱板の他の実施例を示す図である。
【図13】図12実施例の受熱板のヒートパイプ挿通孔
の詳細図である。
【図14】受熱板を2層構造にした実施例の断面図であ
る。
【図15】受熱板を2層構造にした他の実施例の断面図
である。
【図16】冷却器を送風ファンにより強制風冷するよう
にした実施例の構成図である。
【符号の説明】
1A,B インバータ装置 6 筐体 11〜23 導体 31,32 受熱板 33 パワーモジュール支持枠 35 鍔部 37 取付け座 39 パッキン 40 部品支持部材 41 腕部材 42〜45 端子台 48 受熱板 49a,b ヒートパイプ挿通孔 50 受熱板 51 ヒートパイプ 52 放熱フィン 53,54 冷却器 55 振れ止め 56 支持部材 61 基板 62 絶縁板 63 主電極 64 熱応力緩和板 65 IBGT素子 67 絶縁ケース 68 主電極端子 69 ゲート端子 71 電気絶縁材 81 通風ダクト 82 送風ファン PU1〜PU3 パワーモジュール SM1〜SM4 半導体スイッチモジュール Q1〜Q4 IGBT DF1〜DF4 フリーホィーリングダイオード CS1〜CS2 スナバコンデンサ DS1〜DS4 スナバダイオード RS1〜RS3 スナバ抵抗 DC1、DC2 クランプダイオード CF1、CF2 フィルタコンデンサ CT 電流変成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 武 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社 日立製作所 水戸工場内 (72)発明者 豊田 瑛一 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社 日立製作所 水戸工場内 (72)発明者 松井 孝行 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社 日立製作所 水戸工場内 (72)発明者 ▲高▼久 敏彦 茨城県勝田市堀口832番地の2 日立シ ステムプラザ勝田 日立水戸エンジニア リング株式会社内 (72)発明者 中村 清 茨城県日立市大みか七丁目1番1号 株 式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 仲田 清 茨城県日立市大みか七丁目1番1号 株 式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 桑原 平吉 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 井坂 功一 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電 線株式会社 土浦工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 23/427 H05K 7/20

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気車用インバータ装置の少なくとも主
    回路の半導体スイッチ素子を受熱板の一方の面に装着
    し、前記受熱板の他方の面にL形に曲折したヒートパイ
    プの一方の直状部を当該受熱板の板面に沿わせて埋め込
    み、前記ヒートパイプの他方の直状部に放熱フィンを取
    り付けてなる電気車用インバータ装置の冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記受熱板が前記電
    気車用インバータ装置の構成部品を収納する筐体の外壁
    面の一部を構成してなる電気車用インバータ装置の冷却
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記ヒートパ
    イプが前記受熱板に対して複数設けられ、該複数のヒー
    トパイプが少なくとも2列に分割して配列されてなるこ
    とを特徴とする電気車用インバータ装置の冷却装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記受熱板が前記ヒ
    ートパイプの分割に合わせて少なくとも2つに分割して
    設けられ、前記受熱板に一方の側端部から他方の側端部
    に向けてヒートパイプ挿通孔を穿設し、該挿通孔に前記
    ヒートパイプの直状部を挿入し、空隙部に熱伝導性を有
    する充填材を充填してなることを特徴とする電気車用イ
    ンバータ装置の冷却装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至のいずれかにおいて、前
    記受熱板が第1と第2の受熱板を重ね合わせてなり、第
    1の受熱板側に前記半導体スイッチ素子を取り付け、第
    2の受熱板側に前記ヒートパイプを埋め込んでなること
    を特徴とする電気車用インバータ装置の冷却装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至のいずれかにおいて、前
    記放熱フィンを覆う通風ダクトを設け、該通風ダクトに
    連通させて送風ファンを設けたことを特徴とする電気車
    用インバータ装置の冷却装置。
  7. 【請求項7】 電車の床下に取り付けられる筐体内に電
    車駆動用の電動機を駆動するインバータの構成部品を収
    納してなる電車用インバータ装置の冷却装置において、
    前記筐体の電車走行方向に沿った垂直外壁面の一部を構
    成するように受熱板を取付け、該受熱板の内面側に前記
    電気車用インバータ装置の半導体スイッチ素子を装着
    し、前記受熱板の外面側にL形に曲折したヒートパイプ
    の一方の直状部を当該受熱板の下方に向けて埋め込み、
    前記ヒートパイプの他方の直状部に放熱フィンを取り付
    けるとともに、該ヒートパイプの直状部を電車の幅方向
    に延在させてかつ水平より上方に傾斜させて設けてなる
    電車用インバータ装置の冷却装置。
  8. 【請求項8】 請求項9において、前記ヒートパイプが
    前記受熱板に対して複数設けられ、該複数のヒートパイ
    プが垂直方向に少なくとも2段に分割して配列され、前
    記受熱板が前記ヒートパイプの分割に合わせて垂直方向
    に分割して設けられ、前記受熱板の上端部から下端部に
    向けてヒートパイプ挿通孔を段ごとに配列方向の位置を
    ずらして穿設し、前記ヒートパイプの直状部が埋め込ま
    れる部分を除きヒートパイプ挿通孔の挿入側の一部を開
    口溝状に形成し、前記ヒートパイプの直状部を対応する
    前記ヒートパイプ挿通孔に挿入し、空隙部に熱伝導性を
    有する充填材を充填してなることを特徴とする電車用イ
    ンバータ装置の冷却装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8のいずれかにおいて、前
    記ヒートパイプは、冷媒液として水が封入され、かつ内
    部が負圧に形成されてなり、前記水の初期水位が少なく
    とも前記受熱板に埋め込まれたヒートパイプの埋込部と
    露出部との境界よりも埋込部側に設定されてなることを
    特徴とする電車用インバータ装置の冷却装置。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至9のいずれかにおいて、
    前記放熱フィンが、前記ヒートパイプを挿通する貫通穴
    が形成された複数の平板を間隔を置いて前記ヒートパイ
    プに挿入し、該平板の貫通穴部と前記ヒートパイプとを
    熱的に固着して形成されてなり、前記貫通穴が前記平板
    の中心より上方に偏芯した位置に設けられてなることを
    特徴とする電車用インバータ装置の冷却装置。
  11. 【請求項11】 請求項7乃至10のいずれかにおい
    て、前記ヒートパイプの放熱フィン側の端部を連結部材
    で連結して固定部に支持させたことを特徴とする電車用
    インバータ装置の冷却装置。
  12. 【請求項12】 電車の車軸に連結された複数の電動機
    を2組のインバータ装置で分担して駆動する電車用イン
    バータ装置において、前記2組のインバータ装置を各イ
    ンバータ装置に係る制御装置を中心にして対称的に配置
    して共通の筐体に収納し、前記2組のインバータ装置の
    列設方向に沿った前記筐体の垂直外壁面の一部を構成す
    るように受熱板を取付け、該受熱板の内面側に前記電気
    車用インバータ装置の少なくとも主回路の半導体スイッ
    チ素子を装着し、前記受熱板の外面側に放熱フィンが取
    り付けられたヒートパイプの端部を埋め込んで冷却器を
    構成し、前記筐体の長手方向を電車の走行方向に一致さ
    せてかつ前記ヒートパイプの放熱フィン部を電車の側面
    方向に向けて当該筐体を電車の床下に取り付けてなるこ
    とを特徴とする電車用インバータ装置。
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