JP2759529B2 - 河川等の美化方法 - Google Patents
河川等の美化方法Info
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- JP2759529B2 JP2759529B2 JP31280489A JP31280489A JP2759529B2 JP 2759529 B2 JP2759529 B2 JP 2759529B2 JP 31280489 A JP31280489 A JP 31280489A JP 31280489 A JP31280489 A JP 31280489A JP 2759529 B2 JP2759529 B2 JP 2759529B2
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- Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は都市部の河川や池等の美感を向上する方法に
関する。
関する。
［従来の技術］ 都市部を流れる河川の底部にはヘドロ等が流入堆積す
るため、魚類が住めないほどに水質が悪化し、著しく美
感を損ねているものが多い。このヘドロを除去するには
浚渫するしかないが、永年にわたって堆積したヘドロの
量は莫大な量に達しており、しかも継続的に流入し続け
ているため、浚渫によってヘドロを除去することは実際
上不可能であり少量づつ海へ流出するにまかせているの
が現状である。
るため、魚類が住めないほどに水質が悪化し、著しく美
感を損ねているものが多い。このヘドロを除去するには
浚渫するしかないが、永年にわたって堆積したヘドロの
量は莫大な量に達しており、しかも継続的に流入し続け
ているため、浚渫によってヘドロを除去することは実際
上不可能であり少量づつ海へ流出するにまかせているの
が現状である。
［発明が解決しようとする課題］ 最近、環境問題が大きく取り上げられるようになり、
特に都市を流れる河川の美化に対する要望が強くなって
いるが、上記の如くヘドロの除去が困難かつ高コストで
あるため有効な対策は殆どとられていない。
特に都市を流れる河川の美化に対する要望が強くなって
いるが、上記の如くヘドロの除去が困難かつ高コストで
あるため有効な対策は殆どとられていない。
本発明は、上記事情に鑑み、ヘドロ等の堆積した河川
の美感を向上させる方法を提供することを課題とするも
のである。
の美感を向上させる方法を提供することを課題とするも
のである。
［課題を解決するための手段］ 上記課題を解決するため、本発明は次のような方法を
提供する。
提供する。
すなわち、本発明にかかる河川等の美化方法は底部の
堆積層よりも上方の水中に上下を仕切る仕切網を張設
し、該仕切網の上側には水中に酸素を供給する酸素供給
装置を設けることを特徴としている。
堆積層よりも上方の水中に上下を仕切る仕切網を張設
し、該仕切網の上側には水中に酸素を供給する酸素供給
装置を設けることを特徴としている。
以下、これについて具体例を挙げつつ詳細に説明す
る。
る。
第１図はヘドロ等の堆積した河川の断面図であって、
この河川１の底部にはヘドロ２が堆積している。この堆
積層よりも上方の水中には、河川の上下を仕切る網３が
張設され、その上に玉石、活性炭、粘度塊等の浄化用物
質４が載置されている。仕切用の網３は合成樹脂、また
は錆の発生しにくい金属で製作されるもので、例えば10
m間隔で両岸間に架設したフレーム５によって支持され
ている。
この河川１の底部にはヘドロ２が堆積している。この堆
積層よりも上方の水中には、河川の上下を仕切る網３が
張設され、その上に玉石、活性炭、粘度塊等の浄化用物
質４が載置されている。仕切用の網３は合成樹脂、また
は錆の発生しにくい金属で製作されるもので、例えば10
m間隔で両岸間に架設したフレーム５によって支持され
ている。
フレーム５の両岸に近い位置には、曝気装置としてブ
ロワポンプ７が千鳥状に設置されている。ブロワポンプ
の下側には邪魔板を兼ねた受台８が設けられ、下側の水
を撹拌しないようになっている。このブロワポンプ７は
水中ポンプの吐出口に気体の吸入管９を設けたもので、
ポンプから吐出されるジェット水流で負圧部を形成して
気体を吸入し、微細な気泡を多量に含む水を噴出するよ
うになっている。なお、曝気装置としては、上記のよう
なブロアポンプに限らず、水中に酸素または空気を混入
することのできる他の適当な装置を使用することができ
る。また、図示例では曝気装置７が両川岸に沿って交点
に千鳥状に配置され、メインテナンスと酸素の吸込みに
便利なようになっているが、川の中央部に列状に配置し
てもよい。
ロワポンプ７が千鳥状に設置されている。ブロワポンプ
の下側には邪魔板を兼ねた受台８が設けられ、下側の水
を撹拌しないようになっている。このブロワポンプ７は
水中ポンプの吐出口に気体の吸入管９を設けたもので、
ポンプから吐出されるジェット水流で負圧部を形成して
気体を吸入し、微細な気泡を多量に含む水を噴出するよ
うになっている。なお、曝気装置としては、上記のよう
なブロアポンプに限らず、水中に酸素または空気を混入
することのできる他の適当な装置を使用することができ
る。また、図示例では曝気装置７が両川岸に沿って交点
に千鳥状に配置され、メインテナンスと酸素の吸込みに
便利なようになっているが、川の中央部に列状に配置し
てもよい。
第４図は、曝気装置に対する酸管図をあらわすもの
で、酸素源10と空気吸入口11とがソレノイドバルブ12、
13を介して曝気装置７に接続されている。また、水中に
は溶存酸素指示調節計（DOIC）14のセンサ部15が設けら
れ、その検出結果に基づいて酸素または空気を曝気装置
に送るようになっている。例えば、溶存酸素濃度が3ppm
未満なら酸素用のバルブ12を開に、空気用のバルブ13を
閉にして酸素を水中に吐出し、3ppm以上であればバルブ
12を閉に、バルブ13を開にして空気を水中に吐出するよ
うにする。溶存酸素濃度が所定値よりも高いときは、酸
素及び空気の吸込みを停止してもよく、さらにはポンプ
自体の運転を停止するようにしてもよい。
で、酸素源10と空気吸入口11とがソレノイドバルブ12、
13を介して曝気装置７に接続されている。また、水中に
は溶存酸素指示調節計（DOIC）14のセンサ部15が設けら
れ、その検出結果に基づいて酸素または空気を曝気装置
に送るようになっている。例えば、溶存酸素濃度が3ppm
未満なら酸素用のバルブ12を開に、空気用のバルブ13を
閉にして酸素を水中に吐出し、3ppm以上であればバルブ
12を閉に、バルブ13を開にして空気を水中に吐出するよ
うにする。溶存酸素濃度が所定値よりも高いときは、酸
素及び空気の吸込みを停止してもよく、さらにはポンプ
自体の運転を停止するようにしてもよい。
網上に載置される浄化物質４としては、前記玉石、粘
土、活性炭等の他に、ゼオライト、ハニカム等の１種ま
たは２種以上が利用される。これらは、交換が容易なよ
うにマット状または塊状に成形しておくと便利である。
この浄化物質として吸着剤を採用すれは水中に溶解して
いる汚濁物質を除去することをもできる。場合によって
はこの種の浄化物質を配置しておかなくてもよい。ま
た、仕切網３の芽の粗さとしては、水が上下に流通する
ことができる程度であればよく、場合によっては多孔板
や、所々に穴を設けた板体等を使用することができる。
なお、仕切網３および浄化物質４を青色乃至白色に着色
しておけば、光学作用により水の透明感が向上するので
好ましい。
土、活性炭等の他に、ゼオライト、ハニカム等の１種ま
たは２種以上が利用される。これらは、交換が容易なよ
うにマット状または塊状に成形しておくと便利である。
この浄化物質として吸着剤を採用すれは水中に溶解して
いる汚濁物質を除去することをもできる。場合によって
はこの種の浄化物質を配置しておかなくてもよい。ま
た、仕切網３の芽の粗さとしては、水が上下に流通する
ことができる程度であればよく、場合によっては多孔板
や、所々に穴を設けた板体等を使用することができる。
なお、仕切網３および浄化物質４を青色乃至白色に着色
しておけば、光学作用により水の透明感が向上するので
好ましい。
［発明の効果］ 本発明にかかる美化方法によれば、河川等の上方の水
が下層のヘドロ等堆積層から仕切られているので上方の
水にヘドロ等が混入しにくく、しかも暗色の堆積物が岸
から見えないので美感が向上する。また、上方の水中に
は強制的に酸素を吹き込むので、BODが低減し、溶存酸
素量が増加する結果、魚類の生存が可能になる。なお、
本発明では、河川を上下に仕切るだけであるから流れに
対し抵抗が少ない。しかも、網で仕切るため、長さを自
由に調節することができ、美感上特に必要な場所のみに
本方法を施すこともできる。
が下層のヘドロ等堆積層から仕切られているので上方の
水にヘドロ等が混入しにくく、しかも暗色の堆積物が岸
から見えないので美感が向上する。また、上方の水中に
は強制的に酸素を吹き込むので、BODが低減し、溶存酸
素量が増加する結果、魚類の生存が可能になる。なお、
本発明では、河川を上下に仕切るだけであるから流れに
対し抵抗が少ない。しかも、網で仕切るため、長さを自
由に調節することができ、美感上特に必要な場所のみに
本方法を施すこともできる。
第１図および第２図は本発明を施した河川の断面図およ
び平面図、第３図は曝気装置を例示する断面図、第４図
はその配管図である。 １……河川、２……堆積層、３……網 ７……曝気装置
び平面図、第３図は曝気装置を例示する断面図、第４図
はその配管図である。 １……河川、２……堆積層、３……網 ７……曝気装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 伯太彦 大阪府大阪市中央区東心斎橋１丁目20番 16号 大同酸素株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−262788（ＪＰ，Ａ) 特公 昭50−23228（ＪＰ，Ｂ２)
Claims (1)
- 【請求項１】ヘドロ等の堆積層が形成された河川等の美
感を向上する方法であって、前記堆積層よりも上方の水
中に上下を仕切る仕切網を張設し、該仕切網の上側には
水中に酸素を供給する酸素給装置を設けることを特徴と
する河川等の美化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31280489A JP2759529B2 (ja) | 1989-11-30 | 1989-11-30 | 河川等の美化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31280489A JP2759529B2 (ja) | 1989-11-30 | 1989-11-30 | 河川等の美化方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03172411A JPH03172411A (ja) | 1991-07-25 |
| JP2759529B2 true JP2759529B2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=18033609
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31280489A Expired - Fee Related JP2759529B2 (ja) | 1989-11-30 | 1989-11-30 | 河川等の美化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2759529B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5531552B2 (ja) * | 2009-10-22 | 2014-06-25 | 株式会社大林組 | 石積み浄化堤の機能維持方法及びシステム |
| JP5354290B2 (ja) * | 2009-10-22 | 2013-11-27 | 株式会社大林組 | 石積み浄化堤の機能維持方法及びシステム |
-
1989
- 1989-11-30 JP JP31280489A patent/JP2759529B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03172411A (ja) | 1991-07-25 |
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