JP2759154B2 - 薄膜メモリ素子 - Google Patents

薄膜メモリ素子

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JP2759154B2 JP1015165A JP1516589A JP2759154B2 JP 2759154 B2 JP2759154 B2 JP 2759154B2 JP 1015165 A JP1015165 A JP 1015165A JP 1516589 A JP1516589 A JP 1516589A JP 2759154 B2 JP2759154 B2 JP 2759154B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気的に書込み/読出し/消去可能な薄膜メ
モリ素子に関するものである。
〔従来の技術〕
最近、電気的に書込み/読出し/消去可能なメモリ素
子として、薄膜トランジスタを利用した薄膜メモリ素子
が開発されている。
第7図は上記従来の薄膜メモリ素子を示したもので、
ここでは逆スタガー型の薄膜トランジスタを利用したも
のを示している。この薄膜メモリ素子は、ガラス等から
なる絶縁基板1上にメモリ効果をもつ逆スタガー型薄膜
トランジスタを形成したもので、この逆スタガー型薄膜
トランジスタは、上記基板1上に形成されたゲート電極
Gと、このゲート電極Gの上に基板1のほぼ全面にわた
って形成されたゲート絶縁膜2と、このゲート絶縁膜2
の上に前記ゲート電極Gと対向させて形成されたi型a
−Si(アモルファス・シリコン)からなる半導体層3
と、この半導体層3の上にn+−a−Si層4を介して形成
されたソース電極Sおよびドレイン電極Dとからなって
いる。なお、上記ゲート電極Gとソース,ドレイン電極
S,Dはそれぞれ図示しない配線につながっている。そし
て、上記ゲート絶縁膜2は、上記薄膜トランジスタにメ
モリ効果をもたせるために、電荷蓄積機能をもつ絶縁膜
とされており、このゲート絶縁膜2は、例えばシリコン
原子Siと窒素原子Nとの組成比(Si/N)を化学量論比
(Si/N=0.75)より大きく(Si/N=0.85〜1.1)したSiN
膜からなっている。
この薄膜メモリ素子は、そのゲート電圧VG−ドレイン
電極(ソース−ドレイン間に流れる電流)ID特性にヒス
テリシス性があり、電気的に書込み/読出し/消去可能
なメモリ効果をもっている。
第9図は、上記薄膜メモリ素子のVG−ID特性を第8図
に示すような測定回路によって測定した結果を示したも
ので、上記薄膜メモリ素子のVG−ID特性は、第9図のよ
うなヒステリシス性をもっている。
そして、上記薄膜メモリ素子に1nAのドレイン電流ID
が流れるときの電圧ΔVth(以下閾値電圧という)を測
定すると、第10図(a)のようにゲート電極Gに−30V
の電圧を印加した場合は閾値電圧(ΔVth−n)が−15V
になり、薄膜メモリ素子は、ゲート電圧VGを0Vにしたと
きでもドレイン電流IDが流れるという、第9図における
特性曲線aのようなデプレッション・タイプのトランジ
スタ特性を示し、第10図(b)のようにゲート電極Gに
+30Vの電圧を印加した場合は閾値電圧(ΔVth−p)が
+12Vになり、薄膜メモリ素子は、ゲート電圧VGを0Vよ
り高くしないとドレイン電流IDが流れないという、第9
図における特性曲線bのようなエンハンスメント・タイ
プのトランジスタ特性を示す。
したがって、上記薄膜メモリ素子を使用するには、そ
のゲート電極Gに印加する電圧を制御すればよく、第10
図(a)のようにゲート電極Gに−30V、ドレイン電極
に+10Vの電圧を印加し、ソース電極Sを接地すると、
薄膜メモリ素子がデプレッション・タイプのトランジス
タ特性を示して消去状態となり、第10図(b)のように
ゲート電極Gに+30V、ドレイン電極に+10Vの電圧を印
加し、ソース電極Sを接地すると、薄膜メモリ素子がエ
ンハンスメント・タイプのトランジスタ特性を示して書
込み状態となる。また読出しは、第10図(c)のように
ドレイン電極に+10Vの電圧を印加し、ソース電極Sを
接地して、ゲート電極Gに、選択電圧が0V,非選択電圧
が−20Vのパルス電圧を印加することで行なうことがで
きる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の薄膜メモリ素子は、書込み
/消去時も読出し時も同じゲート電極Gに電圧を印加す
るものであるため、読出しを繰返すのにともなって閾値
電圧ΔVth−n,ΔVth−pが第11図に示すように変化し、
そのために読出し回数が数十回を越えると、安定した読
出しができなくなってしまうという問題をもっていた。
本発明は上記のような実情にかんがみてなされたもの
であって、その目的とするところは、読出しを繰返して
も閾値電圧が変化せず、半永久的に安定した読出しを行
なうことができる薄膜メモリ素子を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の薄膜メモリ素子は、上記目的を達成するため
に、半導体層およびこの半導体層に接続されたソース,
ドレイン電極と、前記半導体層の一面に第1のゲート絶
縁膜を介して対向する第1のゲート電極と、前記半導体
層の他面に第2のゲート絶縁膜を介して対向する第2の
ゲート電極とを備え、かつ前記第1と第2のゲート絶縁
膜の一方は電荷蓄積機能をもつ絶縁膜とし、他方のゲー
ト絶縁膜は電荷蓄積機能をもたない絶縁膜とするととも
に、前記第1と第2のゲート電極のうち、前記電荷蓄積
機能をもつゲート絶縁膜を介して前記半導体層と対向す
るゲート電極を書込み/消去用電極とし、前記電荷蓄積
機能をもたないゲート絶縁膜を介して前記半導体層と対
向するゲート電極を読出し用電極としたものである。
〔作用〕
すなわち、本発明の薄膜メモリ素子は、基本的には、
ゲート電極と電荷蓄積機能をもつゲート絶縁膜と半導体
層およびソース,ドレイン電極とからなるメモリ効果を
もった薄膜トランジスタに、電荷蓄積機能をもたないゲ
ート絶縁膜を介して前記半導体層と対向するもう1つの
ゲート電極を設けて、書込みおよび消去は電荷蓄積機能
をもつゲート絶縁膜を介して半導体層と対向する薄膜ト
ランジスタ本来のゲート電極を使用して行ない、読出し
は電荷蓄積機能をもたないゲート絶縁膜を介して前記半
導体層と対向するもう1つのゲート電極を使用して行な
うようにしたものであり、このように上記もう1つのゲ
ート電極を使用して読出しを行なえば、読出しを繰返し
ても閾値電圧が変化することはないから、半永久的に安
定した読出しを行なうことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図および第2図は本実施例の薄膜メモリ素子の断
面図および平面図である。この薄膜メモリ素子の構造を
説明すると、第1図および第2図において、11はガラス
等からなる絶縁基板、G1はこの絶縁基板11上に形成され
た第1のゲート電極、12は前記第1のゲート電極G1の上
に基板11のほぼ全面にわたって形成された第1のゲート
絶縁膜であり、この第1のゲート絶縁膜12は、電荷蓄積
機能をもつ絶縁膜、例えばシリコン原子Siと窒素原子N
との組成比をSi/N=0.85〜1.1にしたSiN膜からなってい
る。また、13は上記第1のゲート絶縁膜12の上に前記第
1のゲート電極G1と対向させて形成されたi型a−Si半
導体層、S,Dはこの半導体層13の上にn+−a−Si層14を
介して形成されたソース,ドレイン電極であり、このソ
ース,ドレイン電極S,Dおよび半導体層13と、上記電荷
蓄積機能をもつゲート絶縁膜12と、前記第1のゲート電
極G1とによって、メモリ効果をもつ逆スタガー薄膜トラ
ンジスタが構成されている。また、上記半導体層13およ
びこれに接続されたソース,ドレイン電極S,Dの上に
は、基板11のほぼ全面にわたって第2の絶縁膜15が形成
されており、この第2の絶縁膜15の上には、前記半導体
層13と対向する第2のゲート電極G2が形成されている。
上記第2のゲート絶縁膜15は電荷蓄積機能をもたない絶
縁膜、例えばシリコン原子Siと窒素原子Nとの組成比を
化学量論比(Si/N=0.75)と同じかあるいはそれに近く
したSiN膜からなっている。なお、上記第1のゲート電
極G1とソース,ドレイン電極S,Dおよび第2のゲート電
極G2は、それぞれ図示しない配線につながっている。
そして、前記第1と第2のゲート電極G1,G2のうち、
電荷蓄積機能をもつ第1のゲート絶縁膜12を介して半導
体層13と対向する第1のゲート電極G1は書込み/消去用
電極とされ、電荷蓄積機能をもたない第2のゲート絶縁
膜15を介して前記半導体層13と対向する第2のゲート電
極G2は読出し用電極とされている。
すなわち、この薄膜メモリ素子は、第1のゲート電極
G1と電荷蓄積機能をもつ第1のゲート絶縁膜12と半導体
層13およびソース,ドレイン電極S,Dとからなるメモリ
効果をもった薄膜トランジスタに、電荷蓄積機能をもた
ない第2のゲート絶縁膜15を介して前記半導体層13と対
向する第2のゲート電極G2を設けることにより、書込み
および消去は、電荷蓄積機能をもつ第1のゲート絶縁膜
12を介して半導体層13と対向する薄膜トランジスタ本来
の第1のゲート電極G1を使用して行ない、読出しは、電
荷蓄積機能をもたない第2のゲート絶縁膜15を介して前
記半導体層13と対向する第2のゲート電極G2を使用して
行なうようにしたものである。
第3図は上記薄膜メモリ素子の製造工程を示したもの
で、この薄膜メモリ素子は次のようにして製造される。
まず第3図(a)に示すように、絶縁基板11の上に第
1のゲート電極G1を形成する。この第1のゲート電極G1
は、基板11上にクロムを真空蒸着法により膜付けし、こ
のクロム膜をフォト・リゾグラフイ法によりパターニン
グする方法で形成する。
次に、第3図(b)に示すように、上記第1のゲート
電極G1を形成した基板11上に、電荷蓄積機能をもつSiN
(Si/N=0.85〜1.1)からなる第1のゲート絶縁膜12
と、i型a−Si半導体層13を形成する。上記第1のゲー
ト絶縁膜12は、プラズマCVD法により、シランとアンモ
ニアと窒素との混合ガスを用い、かつこの各ガスの流量
を、基板11上に堆積するSiNの組成比がSi/N=0.85〜1.1
になるように制御して形成する。また、上記i型a−Si
半導体層13は、上記第1のゲート絶縁膜12の形成と連続
して、プラズマCVD法によりシランと水素の混合ガスを
用いてi型a−Si膜を形成し、この後上記i型a−Si膜
をフォト・リゾグラフイ法によりパターニングする方法
で形成する。
次に、第3図(c)に示すように、上記i型a−Si半
導体層13の上から前記第1のゲート絶縁膜12の上にかけ
て、隣を含有させて電子濃度を高くしたn+−a−Si層14
と、ソース電極Sおよびドレイン電極Dを形成する。上
記n+−a−Si層14は、i型a−Si半導体層13とソース,
ドレイン電極S,Dとの良好なオーミック接続を得るため
に形成するもので、このn+−a−Si層14とソース,ドレ
イン電極S,Dは、まずプラズマCVD法によりシランとホス
インと水素との混合ガスを用いてn+−a−Si膜を形成
し、その上にクロムを真空蒸着法により膜付けした後、
このクロム膜と上記n+−a−Si膜をフォト・リゾグラフ
イ法によりパターニングする方法で形成する。
次に、第3図(d)に示すように、上記i型半導体層
13およびソース,ドレイン電極S,Dの上に第1のゲート
絶縁膜12のほぼ全面にわたって、電荷蓄積機能をもたな
いSiN(Si/N≒0.75)からなる第2のゲート絶縁膜15を
形成し、その上にこの第2のゲート絶縁膜15を介して上
記i型a−Si半導体層13と対向する第2のゲート電極G2
を形成して薄膜メモリ素子を完成する。上記第2のゲー
ト絶縁膜15は、プラズマCVD法により、シランとアンモ
ニアと窒素との混合ガスを用い、かつこの各ガスの流量
を、堆積するSiNの組成比がSi/N≒0.75になるように制
御して形成する。また、上記第2のゲート電極G2は、上
記第2のゲート絶縁膜15の上にクロムを真空蒸着法によ
り膜付けし、このクロム膜をフォト・リゾグラフイ法に
よりパターニングする方法で形成する。
上記薄膜メモリ素子の動作を説明すると、第4図は上
記薄膜メモリ素子の消去時と書込み時と読出し時の駆動
状態を示す回路図で、消去時は、第4図(a)に示すよ
うに書込み/消去用の第1のゲート電極(以下書込み/
消去用ゲート電極という)G1に−30V、ドレイン電極D
に+10Vの電圧を印加し、ソース電極Sと読出し用の第
2のゲート電極(以下読出し用ゲート電極という)G2を
接地すればよく、このときは薄膜メモリ素子が、書込み
/消去用ゲート電極G1に印加するゲート電圧VGを0Vにし
たときでもドレイン電流IDが流れるという、第9図に示
した特性曲線aのようなデプレッション・タイプのトラ
ンジスタ特性を示して消去状態となる。
また、書込み時は、第4図(b)に示すように書込み
/消去用ゲート電極G1に+30V、ドレイン電極に+10Vの
電圧を印加し、ソース電極Sと読出し用ゲート電極G2を
接地すればよく、このときは薄膜メモリ素子が、書込み
/消去用ゲート電極G1に印加するゲート電圧VGを0Vより
高くしないとドレイン電流IDが流れないという、第9図
に示した特性曲線bのようなエンハンスメント・タイプ
のトランジスタ特性を示して書込み状態となる。
一方、読出しは、第4図(c)のようにドレイン電極
に+10Vの電圧を印加し、ソース電極Sと書込み/消去
用ゲート電極G1を接地して、読出し用ゲート電極G2に、
選択電圧が0V,非選択電圧が−20Vのパルス電圧を印加す
ることで行なうことができる。この場合、読出し用ゲー
ト電極G2に印加するゲート電圧VG′の変化に対するドレ
イン電流IDの変化は、読出し用ゲート電極G2に非選択電
圧(−20V)を印加したときは第5図に示した特性曲線
a′のようなデプレッション・タイプのトランジスタ特
性を示し、選択電圧(0V)を印加したときは第5図に示
した特性曲線b′のようなエンハンスメント・タイプの
トランジスタ特性を示す。
このように、上記薄膜メモリ素子は、書込み/消去用
ゲート電極G1に印加された電圧によって起るトランジス
タ特性、すなわちデプレッション・タイプまたはエンハ
ンスメント・タイプの状態を、読出し用ゲート電極G2へ
の電圧の印加によっても再現できるものである。
そして、上記薄膜メモリ素子における読出し時の状
態、つまり第4図(c)のようにドレイン電極に+10V
の電圧を印加し、ソース電極Sと書込み/消去用ゲート
電極G1を接地して、読出し用ゲート電極G2に、選択電圧
が0V,非選択電圧が−20Vのパルス電圧を印加した状態で
の閾値電圧ΔVth−n,ΔVth−pの変動を調べたところ、
この閾値電圧ΔVth−n,ΔVth−pは第6図に示すように
ほとんど変化せず、また上記読出しの繰返しにともなう
閾値電圧ΔVth−n,ΔVth−pの変化もんほとんど見られ
なかった。
このように、上記薄膜メモリ素子では、第1のゲート
電極(書込み/消去用電極)G1と電荷蓄積機能をもつ第
1のゲート絶縁膜12と半導体層13およびソース,ドレイ
ン電極S,Dとからなるメモリ効果をもった薄膜トランジ
スタに、電荷蓄積機能をもたない第2のゲート絶縁膜15
を介して前記半導体層13と対向する第2のゲート電極
(読出し用電極)G2を設けて、書込みおよび消去は電荷
蓄積機能をもつゲート絶縁膜12を介して半導体層13と対
向する薄膜トランジスタ本来の第1のゲート電極G1を使
用して行ない、読出しは電荷蓄積機能をもたないゲート
絶縁膜15を介して前記半導体層13と対向する第2のゲー
ト電極G2を使用して行なうようにしているから、読出し
を繰返しても閾値電圧ΔVth−n,ΔVth−pが変化するこ
とはなく、したがってこの薄膜メモリ素子によれば、半
永久的に安定した読出しを行なうことができる。
なお、上記実施例では、電荷蓄積機能をもつ第1のゲ
ート絶縁膜12を、Si/N=0.85〜1.1のSiNで形成している
が、この第1のゲート絶縁膜は、誘電体薄膜の上に、Si
/Nの値を化学量論比(Si/N=0.75)と同じかあるいはそ
れに近くしたSiN薄膜(厚さ100〜1000Å)を形成した二
層構造の絶縁膜としてもよく、その場合も、誘電体薄膜
として上記SiN薄膜(Si/N≒0.75)より大きい誘電率を
もつ誘電体(酸化タンタル、酸化チタン、チタン酸バリ
ウム、ジルコン酸チタン亜鉛等)を用いれば、ゲート絶
縁膜に電荷蓄積機能をもたせることができる。また、電
荷蓄積機能をもたない第2のゲート絶縁膜15もSiN膜に
限られるものではない。
また、上記実施例では、第1のゲート絶縁膜12を電荷
蓄積機能をもつ絶縁膜とし、第2のゲート絶縁膜15を電
荷蓄積機能をもたない絶縁膜としているが、これと逆
に、第2のゲート絶縁膜15を電荷蓄積機能をもつ絶縁膜
とし、第1のゲート絶縁膜12を電荷蓄積機能をもたない
絶縁膜としてよもく、その場合は、第2のゲート絶縁膜
15を介して半導体層13と対向する第2のゲート電極G2を
書込み/消去用電極とし、第1のゲート絶縁膜12を介し
て半導体層13と対向する第1のゲート電極G1を読出し用
電極とすればよい。なお、この場合、メモリ効果をもつ
薄膜トランジスタは、第2のゲート電極G2と第2のゲー
ト絶縁膜15と半導体層13およびソース,ドレイン電極S,
Dとで構成されるコプラナー型となり、薄膜メモリ素子
は、この薄膜トランジスタの下側に、電荷蓄積機能をも
たない第1のゲート絶縁膜12を介して前記半導体層13と
対向する第1のゲート電極(読出し用電極)G1をけた構
成となる。また、上記メモリ効果をもつ薄膜トランジス
は、逆スタガー型、コプラナー型に限らず、スタガー
型、逆コプラナー型でもよく、その場合も、この薄膜ト
ランジスタに電荷蓄積機能をもたないゲート絶縁膜を介
して半導体層と対向するもう1のゲート電極(読出し用
電極)を設ければ、前述した実施例と同様な効果をもつ
薄膜メモリ素子を得ることができる。
〔発明の効果〕
本発明の薄膜メモリ素子は、半導体層およびこの半導
体層に接続されたソース,ドレイン電極と、前記半導体
層の一面に第1のゲート絶縁膜を介して対向する第1の
ゲート電極と、前記半導体層の他面に第2のゲート絶縁
膜を介して対向する第2のゲート電極とを備え、かつ前
記第1と第2のゲート絶縁膜の一方は電荷蓄積機能をも
つ絶縁膜とし、他方のゲート絶縁膜は電荷蓄積機能をも
たない絶縁膜とするとともに、前記第1と第2のゲート
電極のうち、前記電荷蓄積機能をもつゲート絶縁膜を介
して前記半導体層と対向するゲート電極を書込み/消去
用電極とし、前記電荷蓄積機能をもたないゲート絶縁膜
を介して前記半導体層と対向するゲート電極を読出し用
電極としたものであるから、読出しを繰返しても閾値電
圧が変化せず、半永久的に安定した読出しを行なうこと
かできる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明の一実施例を示したもので、第
1図および第2図は薄膜メモリ素子の断面図および平面
図、第3図は薄膜メモリ素子の製造工程図、第4図は薄
膜メモリ素子の消去時と書込み時と読出し時の駆動状態
を示す回路図、第5図は読出し用電極となるゲート電極
にゲート電圧を印加したときのVG′−ID特性図、第6図
は読出し回数に対する閾値電圧の変化を示す図である。
第7図は従来の薄膜メモリ素子の断面図、第8図は薄膜
メモリ素子のVG−ID特性測定回路図、第9図は薄膜メモ
リ素子のVG−ID特性図、第10図は従来の薄膜メモリ素子
の消去時と書込み時と読出し時の駆動状態を示す回路
図、第11図は従来の薄膜メモリ素子の読出し回数に対す
る閾値電圧の変化を示す図である。 11……絶縁基板、G1……第1のゲート電極(書込み/消
去用電極)、12……第1のゲート絶縁膜(電荷蓄積機能
をもつ絶縁膜)、13……n型a−Si半導体層、14……n+
−a−Si層、S……ソース電極、D……ドレイン電極、
15……第2のゲート絶縁膜(電荷蓄積機能をもたない絶
縁膜)、G2……第2のゲート電極(読出し用電極)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気的に書込み/読出し/消去可能な薄膜
    メモリ素子において、半導体層およびこの半導体層に接
    続されたソース,ドレイン電極と、前記半導体層の一面
    に第1のゲート絶縁膜を介して対向する第1のゲート電
    極と、前記半導体層の他面に第2のゲート絶縁膜を介し
    て対向する第2のゲート電極とを備え、かつ前記第1と
    第2のゲート絶縁膜の一方は電荷蓄積機能をもつ絶縁膜
    とし、他方のゲート絶縁膜は電荷蓄積機能をもたない絶
    縁膜とするとともに、前記第1と第2のゲート電極のう
    ち、前記電荷蓄積機能をもつゲート絶縁膜を介して前記
    半導体層と対向するゲート電極を書込み/消去用電極と
    し、前記電荷蓄積機能をもたないゲート絶縁膜を介して
    前記半導体層と対向するゲート電極を読出し用電極とし
    たことを特徴とする薄膜メモリ素子。
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