JP2759066B2 - 乗物搭乗者用の膨張可能な拘束具の膨張装置 - Google Patents

乗物搭乗者用の膨張可能な拘束具の膨張装置

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JP2759066B2
JP2759066B2 JP7162573A JP16257395A JP2759066B2 JP 2759066 B2 JP2759066 B2 JP 2759066B2 JP 7162573 A JP7162573 A JP 7162573A JP 16257395 A JP16257395 A JP 16257395A JP 2759066 B2 JP2759066 B2 JP 2759066B2
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    • F42AMMUNITION; BLASTING
    • F42BEXPLOSIVE CHARGES, e.g. FOR BLASTING, FIREWORKS, AMMUNITION
    • F42B5/00Cartridge ammunition, e.g. separately-loaded propellant charges
    • F42B5/02Cartridges, i.e. cases with charge and missile
    • F42B5/16Cartridges, i.e. cases with charge and missile characterised by composition or physical dimensions or form of propellant charge, with or without projectile, or powder

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアバッグのような乗
物搭乗者用の膨張可能な拘束具を膨張させる装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4,817,828号には、
エアバッグのような乗物搭乗者用の膨張可能な拘束具を
膨張させるガス源を備えるインフレータが開示されてい
る。該インフレータは、着火性ガス発生材料体を収容し
ている。乗物が乗物の衝突を示す所定の程度以上の減速
を受けたとき、インフレータ内のガス発生材料が着火す
る。このガス発生材料が燃焼すると、該材料は、多量の
ガスを発生させ、このガスは、インフレータからエアバ
ッグ内に流れるように案内され、エアバッグを膨張させ
る。該エアバッグが膨張すると、該エアバッグは、乗物
の乗客室内に伸長し、乗物の搭乗者を乗物の部品に強く
ぶつからないように拘束する。
【0003】上記米国特許第4,817,828号に開
示されたインフレータは、円筒状ハウジングを有する。
該ハウジングは、管状内壁と、管状外壁とを有する。円
筒状フィルタは、管状内壁と管状外壁との間で同心状に
ハウジング内に収容されている。管状内壁は、ガス発生
材料体がその内部に収容される円筒状の燃焼チャンバを
画成する。ガス発生材料体を着火させる着火装置が燃焼
チャンバの一端に設けられている。複数のガス流動開口
部が管状の内壁を貫通して伸長して、これにより、ガス
は燃焼チャンバから半径方向外方に且つフィルタを通っ
て管状外壁に向けて流動する。同様に、管状外壁を貫通
して伸長する複数のガス流動開口部は、ハウジングを貫
通してエアバッグに向けて流動するようにガスを案内す
る。
【0004】ガス発生材料体は、ハウジングの管状内壁
により画成された円筒状の燃焼チャンバと略同一の寸法
及び形状をしている。このように、ガス発生材料体は、
燃焼チャンバのそれぞれの対向端に隣接する位置に配置
された長手方向に対向する端部を有する細長の円筒状の
形状をしている。更に、ガス発生材料体は、ガス発生材
料の複数の別個の粒状体により画成される。これらのガ
ス発生材料の粒状体は、燃焼チャンバの長さに沿って伸
長する横列状に同心状に配置されている。このように、
燃焼チャンバの一端に配置された着火装置は、ガス発生
材料中の最初の数粒状体に隣接する位置に横列に配置さ
れている。その配置の結果、ガス発生材料中の最初の数
粒状体にてガス発生材料体が着火され、その横列中の後
続の粒状体が着火されるに伴いガス発生材料体の長さに
沿って漸進的に拡がっていく。ガス発生材料体の長さに
沿って着火が拡がる速度が最高となるようにするため
に、ガス発生材料の各粒状体の表面は、粒状体が形成さ
れるガス発生材料よりも容易に着火し易い材料で被覆す
る。このように、ガス発生材料体には、ガス発生材料体
の表面の上で着火が拡がる速度を最高にする着火促進材
料の被覆が付与される。かかる被覆は、着火促進材料を
噴霧し、または、その材料を流下させ、或いはガス発生
材料の粒状体を着火促進材料の流体浴に浸漬させて付与
することが出来る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した、容易に着火
し易い材料の被覆に全面的に依存することなく、着火し
易い材料を用いることが望まれる場合もあるため、本発
明では被覆とは異なる形態で着火し易い材料を設けるこ
とを可能にする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、乗物搭
乗者用の膨張可能な拘束具を膨張させる装置は、着火し
たときに、乗物搭乗者用拘束具を膨張させるガスを発生
させる着火性ガス発生材料体を備えている。該ガス発生
材料体は、該ガス発生材料体に一つのキャビティを形成
する表面部分を有する。該装置は、ガス発生材料体の着
火を促進する手段を更に備えている。該着火促進手段
は、ガス発生材料よりも着火し易い火工材料体を含む。
該火工材料体は、着火したとき、燃焼生成物を放出し、
この燃焼生成物がガスガス発生材料を着火させる。火工
材料体は、ガス発生材料体のキャビティ内に配置されて
いる。
【0007】本発明の好適な実施例において、ガス発生
材料体は、共に細長で円筒状のガス発生材料体を形成す
るガス発生材料の別個の幾つかの粒状体の一つである。
火工材料体は、ガス発生材料の粒状体中のキャビティを
充填する幾つかの火工材料充填物の一つである。
【0008】本発明の好適な実施例において、ガス発生
材料の別個の粒状体の各々は、円筒状の形状を有し、細
長のガス発生材料体の長手方向中心軸線に対して略垂直
である第一及び第二の対向側面を有する。ガス発生材料
の粒状体中のキャビティは、全て、細長の材料体の長手
方向中心軸線上にその中心がある。このため、キャビテ
ィ中の火工材料充填物は、細長の材料体の長さに沿って
互いに軸方向に整合されている。更に、キャビティの各
々は、ガス発生材料のそれぞれの粒状体の第一の側面に
て開口し、該軸線に沿って第二の側面まで伸長する中央
通路を通じて第二の側面を連通している。このため、第
二の細長のガス発生材料体は、ガス発生材料の粒状体中
の中央通路を通じて互いに流体流れ状態に連通してい
る。
【0009】本発明の好適な実施例は、細長のガス発生
材料体の一端に隣接する位置に配置された電気で作動可
能な着火装置を更に備えている。該着火装置は、作動し
たときに、ガス発生材料の第一の粒状体中の第一の火工
材料充填物を着火させる。次に、この火工材料の第一の
充填物は、燃焼生成物を発生させ、この燃焼生成物がガ
ス発生材料の第一の粒状体を着火させる。更に、火工材
料の第一の充填物から放出された燃焼生成物は、ガス発
生材料の第一の粒状体中の第一の通路内を動いて、ガス
発生材料の第二の粒状体中の第二の火工材料充填物と接
触する。このように、第二の火工材料充填物は、第一の
火工材料充填物から放出された燃焼生成物によって着火
される。一方、ガス発生材料の第二の粒状体は、第二の
火工材料充填物から放出された燃焼生成物により着火さ
れる。この着火過程は、火工材料の全ての充填物及びガ
ス発生材料の全ての粒状体が細長のガス発生材料体の長
さに沿って連続的に着火されるように続く。その結果、
細長のガス発生材料体は、その全長に沿って急速に着火
される。
【0010】
【実施例】本発明の上記及びその他の特徴は、本発明の
当業者が添付図面に関する以下の詳細な説明を読むこと
により明らかになるであろう。
【0011】本発明の好適な実施例を具体化する乗物搭
乗用拘束装置10は、図1及び図2に概略図で示してあ
る。該拘束装置10は、一般に、エアバッグと称される
乗物搭乗者用の膨張可能な拘束具12を備えている。該
拘束装置10は、エアバッグ12を膨張させるガス源を
有するインフレータ14を更に備えている。
【0012】エアバッグ12及びインフレータ14は、
反動キャニスタ16内に収容されている。該反動キャニ
スタ16は、乗物の計器盤20のような乗物搭乗者室1
8に接続する乗物の一部に取り付けられている。展開扉
22が反動キャニスタ16の展開開口部23の上方を伸
長している。該展開扉22は、展開開口部23を横断し
て計器盤20の縁部まで伸長し、これにより、エアバッ
グ12及び反動キャニスタ16を乗物搭乗者室18から
隠している。エアバッグ12、インフレータ14、反動
キャニスタ16及び展開扉22は、計器盤20から分離
状態に組み立てられたエアバッグモジュール24の一部
である。
【0013】乗物が衝突時のような所定の程度の減速を
受けると、インフレータ14が作動する。このとき、該
インフレータ14は、多量のガスを発生させる。このガ
スはエアバッグ12内に流動して、エアバッグ12を格
納した折り畳み状態(図1)から膨張状態(図2)にす
る。ガスがエアバッグ12が膨張し始めると、該ガスは
エアバッグ12を展開扉22に対して外方に動かす。展
開扉22に設けられた応力弱体部(図示せず)は、イン
フレータ14からエアバッグ12内に流動するガスの高
圧に起因する応力により破断する。ガスがエアバッグ1
2の膨張を続けると、ガスは、エアバッグ12を図2に
示すように展開扉22を経て展開開口部23から外方に
動かす。次に、エアバッグ12は、乗物搭乗者室18内
に伸長して、乗物搭乗者が計器盤20又は乗物のその他
の部分に強く当たらないように拘束する。
【0014】エアバッグ12は、適当なクランプ組立体
26により反動キャニスタ16に接続される。複数の外
気流動開口部28がインフレータ14とエアバッグ12
との間で反動キャニスタ16を貫通して伸長する。フォ
イル等の薄板30が幾つかの外気流動開口部28の上で
インフレータ14から伸長する一対のフラップ34を提
供する。エアバッグ12の縁部分を備えることが望まし
い追加のフラップ36が外気流動開口部28の他の部分
の上方でクランプ組立体26から伸長している。
【0015】図1及び図2に概略図で示すようにインフ
レータ14は、長手方向中心軸線40を有し、反動キャ
ニスタ16の2つの対向側壁42、44の間を軸方向に
伸長する円筒状の形状をしている。図3により詳細に示
すように、インフレータ14は、円筒状ハウジング50
を備えている。該ハウジング50は、その各々が軸線4
0の上に中心がある、管状外壁52と、円形の端部壁5
4と、円形の閉鎖キャップ56とを備えている。端部壁
54は外壁52の一端を閉鎖し、ねじ付き取り付けスタ
ッド58を支持する。閉鎖キャップ56は、外壁52の
他端にねじ込まれ、これにより、該外壁52の他端を閉
鎖する。閉鎖キャップ56と外壁52との間には、エラ
ストマー的Oリングシール59が受け入れられる。
【0016】ハウジング50が細長の着火性ガス発生材
料の円筒体60を収容している。また、該ハウジング
は、管状構造体62も収容している。該管状構造体62
は、円筒状の燃焼チャンバ64を形成し、細長のガス発
生材料の円筒体60が該燃焼チャンバ内に配置される。
【0017】図4の拡大詳細図に示すように、管状構造
体62は、管状の内壁66を備えている。該内壁66
は、円筒状内側面68と、円筒状外側面70とを有す
る。内側面68は、円筒状の燃焼チャンバ64を画成
し、細長のガス発生材料体60がこの燃焼チャンバ64
内に配置される。該内壁66は、複数の円筒状内縁面7
2を更に備え、該内縁面の各々が内壁66を通って半径
方向に伸長するガス流動開口部74を形成する。内壁6
6は、開口部74を形成し得るように金属薄板を穿孔
し、また、円筒管を形成し得るように薄板の長手方向両
端縁を共に溶接して形成することが望ましい。
【0018】管状構造体62は、内壁66に沿って周方
向に伸長する略円筒状フィルタ80を更に備えている。
該フィルタ80は、ワイヤーメッシュスクリーン層8
2、鋼ウール層84、セラミック/ガラスウール層86
を含む略円筒状の複数のフィルタ層を有する。これらの
層82乃至86は、平坦で可撓性の鋼ウール薄板及びセ
ラミック/ガラスウールを平坦で可撓性のワイヤーメッ
シュスクリーン薄板と重なり合う関係に配置し、その重
なり合った薄板を内壁66の周りに巻き付けることによ
り形成される。
【0019】また、フィルタ80は、ワイヤーメッシュ
スクリーンから成る選択随意の外側層88を有する。該
外側層88は、フィルタ80の層82乃至86の周りに
もう一つの薄板状ワイヤーメッシュスクリーンを巻き付
け、外側層88をワイヤーメッシュスクリーンの隣接層
82に溶接することにより形成される。この外側層88
のワイヤーメッシュスクリーンは、ワイヤーメッシュス
クリーンの下方層82の何れの開口部よりも大きい。こ
のため、外側層88を形成する、相互に織ったスクリー
ンワイヤーの間のスペースによりプレナン90が画成さ
れる。これと代替的に、外側層88は、フィルタ80か
ら省略してもよい。
【0020】図4に更に示すように、ハウジング50の
管状外壁52は、円筒状内側面94と、円筒状外側面9
6と、該外壁52を貫通して半径方向に伸長するガス流
動開口部100を画成する複数の円筒状内縁面98とを
備えている。アルミニウムフォイルで形成することが望
ましい、破断圧力を制御可能な材料から成る薄板102
が内側面94と連続的に接触した状態で外壁52の内側
面94の周りを周方向に伸長している。このように、薄
板102は、複数の個々の円形部分104を有し、該円
形部分の各々は、外壁52のそれぞれ一つのガス流動開
口部100の内端を横断して伸長する。
【0021】破断圧力を制御する材料の薄板102は、
ハウジング50の外壁52に接着することが望ましい。
管状内壁66及びフィルタ80を有する管状構造体62
が外壁52内に同軸状に受け入れられる。このように、
管状構造体62が外壁52内に受け入れられると、フィ
ルタ80内のワイヤーメッシュスクリーンの外側層88
は、圧力制御材料の薄板102に接続する。
【0022】細長のガス発生材料体60は、粒状体とし
て公知である、別個の複数の円筒状のガス発生材料体1
10より形成される。粒状体110が形成されるガス発
生材料は、着火したときに多量のガスを急速に発生さ
せ、当該技術分野で公知の任意の適当な組成とすること
の出来る着火性材料である。図面に示した本発明の好適
な実施例において、ガス発生材料の粒状体110は、全
て同様である。典型的な粒状体110は、図5及び図6
に詳細に示してある。典型的な粒状体110は、軸線1
14の上に中心がある円筒状外面112を有する。該円
筒状外面112は、軸方向に伸長する切欠きを形成する
複数の凹状部分115を有する。粒状体110は、対向
する第一及び第二の側面116、118を備えている。
これらの対向する側面116、118の各々は、軸線1
14の上に中心がある円形の形状をしており、また、軸
線114に対し略垂直である。
【0023】粒状体110の円筒状内面120は、第一
の側面116から円形の内面122まで伸長し、該内面
は、第二の側面118から僅かに離間され且つ該第二の
側面に対して略平行である。円筒状内面120及び円形
の内面122は、共に軸線114上に中心があり、共
に、粒状体110に円筒状キャビティ124を形成す
る。このようにキャビティ124は、第一の側面116
にて開口し、円筒状内面120の直径に等しい幅、及び
第一の側面116と第二の側面118との間の粒状体1
10の厚さに略等しい深さを有する。本発明の別の実施
例において、キャビティ124の形状、幅及び/又は深
さは、図5又は図6に示したものと異なるものとしても
よい。例えば、本発明に従って形成されたキャビティ
は、六角形又はその他の円形以外の断面形状を有し、ま
た、湾曲、凹状、又はテーパー付き内端面を有するよう
にしてもよい。更に、キャビティの幅は、その深さより
も広くすることが出来る。かかる代替的な粒状体構造体
の幾つかの例が図9乃至図13Aに示してあり、これら
について以下に更に詳細に説明する。
【0024】粒状体110は、複数のより小さい円筒状
内面130を更に有し、該内面の各々は、粒状体110
を貫通して軸方向に伸長するそれぞれの円筒状通路13
2を形成する。円筒状内面130の選択随意の面は、軸
線114上に中心があり、円形内面122から第二の側
面118まで軸方向に伸長している。図9乃至図13A
に示した代替的な粒状体構造体におけるように、粒状体
110の中央にある選択随意の円筒状内面130は、省
略してもよい。
【0025】その他の円筒状内面130は、対向する側
面116、118の間を完全に伸長し、第一及び第二の
円形列状に配置される。円筒状内面130の第一の円形
列は、第一の円形線134の上の軸線114を中心とし
て周方向に伸長している。第一の円形線134の中心は
軸線114上にある。円筒状内面130の第二の円形列
が第二の円形線136の上の軸線114を中心として周
方向に伸長している。また、第二の円形線136は軸線
114上に中心があり、第一の円形線134から半径方
向外方に離間されている。更に、第二の円形列周の円筒
状内面130の各々は、その少なくとも一部が第一の円
形列中の円筒状内面130の各々から周方向にずらして
ある。
【0026】図5及び図6に更に示すように、ガス発生
材料の典型的な粒状体110は、第一の立ち上がりパッ
ド140及び第二の立ち上がりパッド142を含む複数
の立ち上がりパッドを有する。第一の立ち上がりパッド
140は、全て同様であり、第三の円形線144上の軸
線114を中心として周方向に伸長する円形列状にて第
一の側面116上に配置されている。第一の立ち上がり
パッド140の各々は、第一の側面116から僅かな距
離だけ突出し、第一の側面116に対し平行円形の立
ち上がり面146を有する。第二の立ち上がりパッド1
42の各々は、同様に、第二の側面118から短い距離
だけ突出し、第二の側面118に対し平行な円形の立ち
上がり面148を有する。更に、第二の立ち上がりパッ
ド142の各々は、第一の立ち上がりパッド140のそ
れぞれ一つと同一の寸法及び形状を有し、図6に示すよ
うに、第一の立ち上がりパッド140のそれぞれ一つと
同心状である。
【0027】図3及び図8に示すように、ガス発生材料
の粒状体110は、燃焼チャンバ64内に同軸状に受け
入れられ、粒状体110の円筒状外面112が管状内壁
66の円筒状内面68に隣接している。更に、隣接する
粒状体110の第一の立ち上がりパッド140及び第二
の立ち上がりパッド142は、互いに同心状であり、立
ち上がり面146、148にて互いに当接している。隣
接する対の粒状体110の各々に対し、互いに向けて軸
方向に対面する側面116、118は、当接する立ち上
がりパッド140、142により互いに離間されてい
る。これにより、複数のスペース150がガス発生材料
の粒状体110により該粒状体の間に形成される。スペ
ース150の各々は、それぞれの対面する側面116、
118の間を軸方向に伸長し、また、それぞれの対面す
る側面116、118と同一程度に半径方向に伸長して
いる。その結果、スペース150の各々は、該スペース
150を形成する対の隣接粒状体110内の全ての円筒
状通路132同士を流体連通させる。
【0028】図3及び図8に更に示すように、ガス発生
材料の粒状体110と共に、複数の火工材料体が燃焼チ
ャンバ64内に収容されている。これらの火工材料体の
各々は、ガス発生材料の粒状体110のそれぞれ一つの
キャビティ124内に受け入れられる充填物160の形
態をしている。充填物160を形成する火工材料は、エ
アバッグ12を膨張させる顕著な量のガスを発生させな
いが、粒状体110を形成するガス発生材料よりも容易
に着火可能である。火工材料は、従来技術においてガス
発生材料の粒状体に対し着火促進材料の被覆を提供する
ために使用される公知の任意の火工材料の組成とするこ
とが出来る。しかしながら、かかる被覆と異なり、充填
物160の各々は、それぞれの粒状体110内のキャビ
ティ124内に火工材料の流体を沈着させることにより
形成される。このように、各粒状体110の火工材料
は、粒状体110の中心にて充填物160の形態として
集中する。火工材料の流体が固体の充填物160の形態
として硬化したとき、該材料は、キャビティ124内で
粒状体110の表面120、122に接着する。このよ
うに、充填物160は、インフレータ14の組み立て
中、キャビティ124内の所定位置に止まり、インフレ
ータ14を乗物に取り付けたとき、粒状体110内でが
たつくことはない。粒状体110の各々が火工材料の充
填材160を含み、その充填物160の各々は、それぞ
れのキャビティ124を充填することが望ましい。更
に、ガス発生材料の粒状体110の各々には、図面に示
すように、かかる火工材料の被覆が存在しないことが最
も望ましい。
【0029】選択随意の第一のリテーナ組立体170
は、細長のガス発生材料体60と共に燃焼チャンバ64
内に保持され、粒状体110を上述の整合位置に保持す
る。図7に示すように、第一のリテーナ組立体170
は、その各々が基部分174と、一対の細長のアーム1
76とを有する複数のU字形リテーナ部材172を備え
ている。該リテーナ部材172は、シリコンゴムのよう
なエラストマー材料で形成することが望ましい。
【0030】粒状体110を燃焼チャンバ64内に受け
入れると、粒状体110の凹状の外面部分115は、図
4に部分的に示すように、細長のガス発生材料体60の
全長に沿って互いに整合される。リテーナ部材172の
アーム176は、凹状面部分115により画成された切
欠き内に受け入れられ、粒状体110を互いに周縁方向
に動かないように保持する。また、アーム176は、囲
繞する管状壁66の円筒状内面68から僅かな距離、粒
状体110の円筒状外面112を離間させる。このよう
に、細長のガス発生材料体60の円筒状外周の周りに
は、追加的な流体流動スペース178が形成される。図
面に示すように、第一のリテーナ組立体170がインフ
レータ14内に含まれるが、このリテーナ組立体は、選
択随意であり、省略することも可能である。第一のリテ
ーナ組立体170を省略する場合、円筒状外面112の
凹状部分115をガス発生材料の粒状体110の構造体
から省略してもよい。
【0031】端部壁54とリテーナ部材172の基部分
174との間でハウジング50内にエラストマーパッド
180(図3)を配置する。該パッド180は、第一の
リテーナ組立体170及び粒状体110を確実に所定位
置に保持し、また、インフレータ14を組み立てたとき
に、粒状体110が破損しないように保護する。また、
ガス発生材料を保護する密閉シールをハウジング50内
に設け、また、当該技術分野で公知の任意の適当な構造
体を備えることも出来る。
【0032】図8の拡大詳細図に示すように、閉鎖キャ
ップ56は、軸線40に沿って外方を向いた外側面19
0と、軸線40に沿って内方を向いた内側面192とを
有する。外側面190は、複数の凹状面部分194を有
する。該凹状面部分194は、工具(図示せず)の突出
する面部分にかみ合い得るようにしてあり、該工具は、
閉鎖キャップ56に係合し、インフレータ14を組み立
てたとき、閉鎖キャップ56を管状の外壁52内にねじ
込む。
【0033】閉鎖キャップ56の内側面192は、第一
の凹状面部分198と、第二の凹状面部分200とを備
えている。第一の凹状面部分198は、軸線40に中心
がある環状の形状をしている。第二の凹状面部分200
は、第一の凹状面部分198に開放端がある区画室20
2を形成する。当該技術分野で公知の任意の適当な組成
とすることの出来る自動着火材料片204が区画室20
2内に収容されている。金属フォイルテープ206の環
状ストリップが第一の凹状面部分198を中心として且
つ区画室202の開放端上を周縁方向に伸長している。
テープ206は、接着剤のような任意の適当な手段によ
り第一の凹状面部分198に固定され、これにより、区
画室202の開放端を閉じる密閉シールを形成する。
【0034】閉鎖キャップ56は、軸線40に中心があ
る、突出部分210と、第一の円筒状内面212と、第
二の円筒状内面214とを備えている。突出部分210
は、内側面192から軸方向に突出し、第一の円筒状内
面212の一部を有する。突出部分210の環状端21
6は、また、軸線40に中心がある円形開口部218を
形成する。
【0035】閉鎖キャップ56の第一の円筒状内面21
2は、開口部218から閉鎖キャップ56の環状内面2
20に軸方向に伸長している。このように、環状内面2
20と開口部218との間には、円筒状区画室222が
形成される。閉鎖キャップ56の第二の円筒状内面21
4は、第一の円筒状内面212の直径よりも小さい直径
を有し、環状内面220から外側面190まで軸方向に
伸長している。
【0036】インフレータ14は、閉鎖キャップ56に
より支持された爆管230を更に備えている。該爆管2
30は、公知の構造であり、図8に示すように、区画室
222に受け入れられた円筒状金属製ケーシング232
を有する。ケーシング232は、閉鎖キャップ56の開
口部218に隣接する破断可能な前端部分234を有す
る。一対の導線236がケーシング232から閉鎖キャ
ップ56の第二の円筒状内面214により形成された通
路を通ってハウジング50の外側まで伸長している。
【0037】ケーシング232は、導線236の間で爆
管230に電流が流れたときに着火される火工材料を含
む。ケーシング232内の火工材料が着火すると、該材
料は燃焼生成物を発生させ、この燃焼生成物がケーシン
グ232の前端部分234を破断し、ケーシング232
から放出する。エラストマーOリング238は、ケーシ
ング232と閉鎖キャップ56の第一の円筒状内面21
2との間に密閉シールを提供する。このように、閉鎖キ
ャップ56及びOリング238は、爆管230を所定位
置に支持し、爆管は、図8に示すように、燃焼生成物を
この位置からケーシング232から外方に且つ開口部2
18を通じて軸線40に沿って左方向から右方向に放出
する。
【0038】また、第二のリテーナ組立体240がハウ
ジング50内に収容されている。図3及び図8に示すよ
うに、第二のリテーナ組立体240は、金属製リテーナ
リング242と、ばね244と(概略図で図示)を備え
ている。リテーナリング242は、閉鎖キャップ56の
内側面192の上方となり、内側面192と管状構造体
62に接続する環状のエラストマー密封リング246と
の間で半径方向外方に伸長している。閉鎖キャップ56
は、リテーナリング242を密封リング246及び管状
構造体62に強固に押し付ける。また、閉鎖キャップ5
6は、管状構造体62を別の環状のエラストマー密封リ
ング248(図3)に強固に押し付け、該密封リング
は、端部壁54に接続し、ハウジング50の他端にて、
エラストマーパッド180を囲繞している。
【0039】ばね244は、リテーナリング242と閉
鎖キャップ56に隣接するガス発生材料の第一の粒状体
110との間で軸方向に圧縮される。このように、ばね
244は、ハウジング50の他端にて、端部壁54に接
続するパッド180に細長のガス発生材料体60を強固
に押し付ける(図3)。ばね244は、ガス発生材料の
粒状体110を十分、強固に押し付け、該粒状体がハウ
ジング50内でがたつくのを防止する一方、図3及び図
8に示した取り付け位置に閉鎖キャップ56を動かした
場合に、閉鎖キャップ56がリテーナリング242に強
固に押し付けられるとき、粒状体110が破損しないよ
うに保護する可圧縮性クッションを提供する。第二のリ
テーナ組立体240は、1993年9月29日付けで出
願され、TRW・ビークル・セイフティ・システムズ・
インコーポレーテッド(TRWVehicle Saf
ety Systems Inc.)に譲渡された「エ
アバッグ・インフレータ(Air Bag Infla
tor)」という名称の米国特許出願第129,455
号に記載されている。
【0040】図1及び図2に示すように、インフレータ
14を反動キャニスタ16内に取り付けたときに、電気
回路270には爆管230が含まれる。電気回路270
は、乗物のバッテリ及び/又はコンデンサであることが
望ましい電源272と、ノーマル・オープン・スイッチ
274とを更に備えている。該スイッチ274は、乗物
の減速を感知する減速センサ276の一部であることが
望ましい。減速センサ276は、少なくとも所定の程度
の乗物の減速を感知したとき、スイッチ274を接続す
る。所定の減速程度は、エアバッグ12が膨張して乗物
搭乗者を保護しようとする乗物の衝突が生じたことを示
す程度とする。
【0041】回路270内のスイッチ274が接続する
と、導線236の間で爆管230に電流が流れる。次
に、爆管230内の火工材料が着火され、上述のよう
に、爆管230は、閉鎖キャップ56の開口部218を
通じて燃焼生成物を放出する。開口部218から放出さ
れる燃焼生成物は、閉鎖キャップ56に隣接してガス発
生材料の第一の粒状体110内でキャビティ124内に
収容された火工材料の第一の充填物160に対して動き
且つ該充填物160を着火させる。
【0042】火工材料の第一の充填物160が着火する
と、この材料は、更に燃焼生成物を急速に発生し且つ放
出する。これらの燃焼生成物の一部は、ガス発生材料の
第一の粒状体110内でキャビティ124内の内面12
0、122に対して動き、また、閉鎖キャップ56を向
いた第一の粒状体110の第一の側面116の上を移動
する。これらの燃焼生成物は、表面120、122、1
16にて、第一の粒状体110を着火させる。更に、第
一の充填物160から放出された燃焼生成物の一部は、
第一の粒状体110の中心の通路132を通って動き、
第一及び第二の粒状体110の間のスペース150に入
る。これらの燃焼生成物は、ガス発生材料の粒状体11
0内で火工材料の第二の充填物160に対して動く。そ
の結果、第二の粒状体110内の第二の充填物160も
着火され、更なる燃焼生成物を放出する。
【0043】火工材料の第二の充填物160から放出さ
れた燃焼生成物の一部は、ガス発生材料の第一の2つの
粒状体110の間のスペース150内に進む。これらの
燃焼生成物は、第一の粒状体110の中央の通路132
から放出される燃焼生成物と共に、スペース150を横
断して互いに対面する2つの粒状体110の側面11
6、118に対して進む。第二の充填物160から放出
された燃焼生成物は、第二の粒状体110の中央通路1
32を通って更に動き、次の隣接するスペース150に
入り、隣の充填物160及び隣の粒状体110に接触す
る。この過程は、細長のガス発生材料体60及び火工材
料の充填物160の長さに沿って続行され、ガス発生材
料の全ての粒状体110は、次のようにして連続的に着
火される。粒状体110内のその他の通路132及び周
縁スペース178により得られる流体連通状態は、燃焼
生成物が粒状体110の着火可能な面の上を更に動くこ
とを可能にする。このように、細長のガス発生材料体6
0は、その全長に沿って急速に着火され、エアバッグ1
2を膨張させるガスは、細長の材料体60の長さに沿っ
て急速に発生される。
【0044】ガス発生材料が燃焼したときに発生された
ガスは、管状内壁66のガス流動開口部74(図4)を
通って半径方向外方に流れる。次に、このガスは、フィ
ルタ80の層82乃至88を通って管状の内壁66から
半径方向外方に流れるときに冷却され且つろ過される。
ガスは、最初に破断可能な圧力制御材料の薄板102に
よりフィルタ80内に取り込まれる。薄板102に対し
半径方向外方に作用するガス圧力が所定の高圧レベルに
達すると、該圧力は、管状外壁52のガス流動開口部1
00の内端を横断して伸長する薄板102の円形部分1
04を破断させる。次に、ガスは、所定の高圧レベルに
て、ガス流動開口部100を通って半径方向外方に流れ
る。
【0045】図2に大きい矢印で概略図的に示すよう
に、インフレータ14から半径方向外方に流動するガス
は、反動キャニスタ16によりエアバッグ12の方向に
向けられる。このガスの流れによりフラップ34、36
に隣接する反動キャニスタ16内のガス圧力が低下す
る。反動キャニスタ16内のガス圧力が低下する結果、
反動キャニスタ16の外側の外気は、外気の流動開口部
28を通り、図2に小さい矢印で概略図的に示すよう
に、フラップ34、36を経て内方に流れる。この外気
は、反動キャニスタ16内のガスと混合し、そのガスを
冷却する。また、この外気は、エアバッグ12内へのガ
スの流量を増強し、これにより、インフレータ14内で
ガス発生材料が発生しなければならないガス量を少なく
する。このように、エアバッグ12は、膨張して乗物搭
乗者室18内に入り、乗物搭乗者を拘束する。
【0046】本発明により形成されたガス発生材料のそ
の他の粒状体の例は、図9乃至図13Aに示してある。
図5及び図6に示した粒状体110と異なり、図9乃至
図13Aに示した粒状体の各々は、粒状体を通って伸長
する通路を画成する立ち上がりパッド及び円筒状内面が
存在しない代替的な構造体を有する。粒状体110の上
の立ち上がりパッド140、142及び円形列状に伸長
する粒状体110の円筒状内面130は、図9乃至図1
3Aに示した代替的な粒状体構造体の任意の一つに含め
ることの出来る選択随意の特徴である。しかしながら、
粒状体110の中央にて通路132を画成する中央の円
筒状内面130は、図9乃至図13Aに示した代替的な
粒状体構造体の各々から省略することが最も望ましい。
粒状体の中心を通って伸長する通路を備える代わりに、
キャビティと粒状体の第二の側面とを流体連通させる代
替的な手段を備えている。
【0047】例えば、図9及び図9Aに示すように、ガ
ス発生材料の粒状体300は、キャビティ124(図
5)と同様のキャビティ302を有し、キャビティ30
2と粒状体300の第二の側面306との間で軸方向に
配置された円形部分304を更に備えている。粒状体3
00の円形部分304は、粒状体300が着火される前
に、キャビティ302と第二の側面306との流体連通
を妨害する。一対の対角状凹状面308、310は、第
二の側面306にて円形部分304を直径方向に横断し
て伸長するそれぞれの対の対角状溝312、314を形
成する。このように、凹状面308、310は、溝31
2、314と同程度に伸長して、円形部分304を直径
方向に横断して伸長する粒状体300の薄厚部分を画成
する。
【0048】粒状体300が着火されたとき、円形部分
304の薄厚部分は、粒状体300が燃焼する間に比較
的、早期に破断する。その結果、粒状体300が燃焼す
る間、比較的早期に、キャビティ302と第二の側面3
06とが流体連通する。次に、キャビティ302内に保
持された火工材料充填物から放出された燃焼生成物は、
粒状体110に関して上述した方法と同一の方法にて第
二の側面306を通ってキャビティ302から軸方向外
方に向かう。
【0049】図10、図10Aに示したガス発生材料の
粒状体400は、図9及び図9Aに示した粒状体300
の薄厚部分と略同様である薄厚部分を有する。しかしな
がら、粒状体400において、薄厚部分は、粒状体40
0の第二の側面414を横断して伸長せずに、粒状体4
00のキャビティ412の内端にて、円形内面410を
直径方向に横断して伸長する対角状の凹状面406、4
08により画成される。
【0050】図11、図11Aに示したガス発生材料の
粒状体500は、粒状体500内のキャビティ504と
粒状体500の第二の側面506との間で軸方向に配置
された円形部分502を有する。粒状体500の円形内
面508は、キャビティ504の内端を画成する一方、
凹状面510は、円形内面508の外周に環状溝512
を画成する。このように、凹状面510は、粒状体50
0の円形部分502の外周に環状の形状の粒状体500
の薄厚部分を形成する。図12及び図12Aに示すよう
に、ガス発生材料の同様の粒状体600は、粒状体の第
二の側面606に環状溝604を形成する凹状面602
を有する。このように、凹状面602は、粒状体600
内のキャビティ610と粒状体600の第二の側面60
6との間で軸方向に配置された円形部分608の外周に
て粒状体600の薄厚の環状部分を形成する。
【0051】図13、図13Aに示すように、ガス発生
材料の粒状体700は、円筒状内面704及び円形内面
706により形成されるキャビティ702を有する。円
形内面706は、粒状体700の第一の側面708に関
して凸状である。このように、円形内面706及び円筒
状内面704は、粒状体700のキャビティ702と第
二の側面712との間で軸方向に配置された粒状体70
0の円形部分710の外周にて収斂する。収斂する内面
704、706は、粒状体700の円形部分710の外
周にて粒状体700の薄厚の環状部分を形成する。
【0052】図9乃至図13Aに示したガス発生材料の
粒状体の各々は、粒状体の一又は複数の薄厚部分を形成
する手段を有するそれぞれの構造体的特徴部分を備え、
本発明により形成されたガス発生材料の粒状体は、かか
る構造体的特徴部分の任意の組み合わせを含むことが出
来る。
【0053】本発明の上記の説明から、当業者は、その
改良点、変更及び応用例が認識されよう。本発明の当業
者の範囲に属するかかる改良、変更及び応用例は、特許
請求の範囲に包含することを意図するものである。
【0054】
【発明の効果】本発明では、ガス発生材料に、それより
容易に着火する材料を、被覆とは異なった形態で設ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例を構成する乗物搭乗者用
拘束装置の概略図である。
【図2】作動状態にある図1の装置を示す概略図であ
る。
【図3】図1の装置の部分の断面図である。
【図4】図3に示した部分の拡大断面図である。
【図5】図3に示した部分の拡大図である。
【図6】図5の線6−6に沿った図である。
【図7】図3に示したその他の部分の拡大図である。
【図8】図3に示した部分の拡大断面図である。
【図9】9は、図1の装置の別の部分を示す、図5と同
様の図である。9Aは、図9の線9A−9Aに沿った図
である。
【図10】10は、図1の装置の別の部分の図である。
10Aは、図1の装置の更に別の部分の図である。
【図11】11は、図1の装置の別の部分の図である。
11Aは、図1の装置の更に別の部分の図である。
【図12】12は、図1の装置の別の部分の図である。
12Aは、図1の装置の更に別の部分の図である。
【図13】13は、図1の装置の別の部分の図である。
13Aは、図1の装置の更に別の部分の図である。
【符号の説明】
10 乗物搭乗者拘束装置 12 エアバッグ 14 インフレータ 16 反動キャニス
タ 18 乗物搭乗者室 20 計器盤 22 展開扉 23 展開開口部 24 エアバッグモジュール 26 クランプ組立
体 28 外気流動開口部 30 薄板 34、36 フラップ 42、44 キャニ
スタの側壁 50 ハウジング 52、54 ハウジ
ングの管状壁 56 閉鎖キャップ 58 ねじ付き取り
付けスタッド 59 Oリングシール 60 円筒体 62 管状構造体 64 燃焼チャンバ 66 管状構造体の内壁 68 内壁の内側面 70 内壁の外側面 72 内壁の内縁面 74 開口部 80 フィルタ 230 爆管 270 電気回路 272 電源 274 ノーマル・
オープン・スイッチ 276 減速センサ
フロントページの続き (72)発明者 ジョン・エイチ・セムチェナ アメリカ合衆国ミシガン州48073,ロイ アル・オーク,ダーラム 3818 (72)発明者 リチャード・ジェイ・トンプソン アメリカ合衆国ミシガン州48444,イム レイ・シティ,ウエストウッド・ドライ ブ 635 (56)参考文献 特開 平5−178601(JP,A) 特開 平5−193437(JP,A) 特開 昭50−159866(JP,A) 特開 平5−229397(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 21/26 EPAT(QUESTEL)

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗物搭乗者用の膨張可能な拘束具の膨張
    装置にして、 着火したとき、前記乗物搭乗者用拘束具を膨張させるガ
    スを発生させる着火性ガス発生材料体であって、該ガス
    発生材料体内にキャビティを形成する面部分を有する前
    記ガス発生材料体と、 前記ガス発生材料体の着火を促進する手段であって、前
    記ガス発生材料よりもより容易に着火し、着火したと
    き、前記ガス発生材料体を着火する燃焼生成物を発生し
    且つ放出する火工材料体を有した前記着火促進手段とを
    備え、 前記火工材料体が、前記キャビティ内に配置されてお
    り、前記キャビティがある幅及びある深さを有し、前記
    火工材料体が、前記キャビティの前記幅の全体を横断し
    て伸長する前記火工材料充填物であり、前記ガス発生材
    料体の前記面部分が、前記キャビティの前記深さに沿っ
    て伸長する第一の内面と、前記キャビティの前記幅を横
    断して伸長する第二の内面とを備えていることを特徴と
    する、乗物搭乗者用の膨張可能な拘束具を膨張させる装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の膨張装置にして、前記
    火工材料充填物が前記キャビティを充填することを特徴
    とする膨張装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の膨張装置にして、前記
    ガス発生材料体が、第一及び第二の対向側面を有し、前
    記キャビティが、前記第一の側面にて開放し、前記ガス
    発生材料体が前記キャビティと前記第二の側面とを流体
    連通させる手段を更に備えることを特徴とする膨張装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の膨張装置にして、前記
    流体連通手段が、前記キャビティと前記第二の側面との
    間に配置された応力に対する弱体部分を形成する面を備
    えることを特徴とする膨張装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の膨張装置にして、前記
    流体連通手段が、前記キャビティから前記第二の側面ま
    で伸長する通路を形成する面を備えることを特徴とする
    膨張装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の膨張装置にして、前記
    通路が前記キャビティと前記第二の側面との間で開放し
    ていることを特徴とする膨張装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の膨張装置にして、前記
    ガス発生材料体が中心軸線を有し、前記キャビティ及び
    前記通路が、前記軸線上に中心がある円筒状の形状を有
    することを特徴とする膨張装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の膨張装置にして、前記
    ガス発生材料体が第一及び第二の対向側面を有し、前記
    ガス発生材料体の前記面部分が、前記第一の側面に対し
    て平行な内面を有し、前記キャビティが前記第一の側面
    から前記内面まで伸長する前記深さを有することを特徴
    とする膨張装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の膨張装置にして、前記
    火工材料体が前記ガス発生材料体に接着されることを特
    徴とする膨張装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の膨張装置にして、前
    記ガス発生材料体には、前記火工材料で形成された被覆
    が存在しないことを特徴とする膨張装置。
  11. 【請求項11】 乗物搭乗者用の膨張可能な拘束具の膨
    張装置にして、 着火したとき、乗物搭乗者用の膨張可能な拘束具を膨張
    させるガスを発生させる細長の円筒状のガス発生材料体
    であって、長手方向の中心軸線を有し、別個の円筒状の
    前記ガス発生材料体を複数含み、該別個の円筒状のガス
    発生材料体の各々が前記軸線上に中心があり、該軸線と
    交差する第一及び第二の対向側面を有する前記細長の円
    筒状のガス発生材料体を備え、 前記別個の円筒状のガス発生材料体の各々が、そのそれ
    ぞれの第一の側面にて開放したキャビティを画成する内
    面部分を更に備え、 前記ガス発生材料よりも容易に着火可能である複数の火
    工材料体であって、その各々が前記別個の円筒状のガス
    発生材料体内の前記キャビティのそれぞれの1つに配置
    された前記複数の火工材料体と、 前記細長の円筒状のガス発生材料体及び前記火工材料体
    を着火させる着火手段であって、前記細長の円筒状のガ
    ス発生材料体の一端に隣接する位置に配置された作動可
    能な着火装置を備える前記着火手段とを備えることを特
    徴とする膨張装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の膨張装置にして、
    前記別個の円筒状のガス発生材料体の各々が、そのそれ
    ぞれのキャビティとそのそれぞれの第二の側面との間で
    軸方向に応力に対する弱体部分を形成する手段を備える
    ことを特徴とする膨張装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の膨張装置にして、
    前記別個の円筒状のガス発生材料体が、そのそれぞれの
    キャビティからそのそれぞれの第二の側面まで伸長する
    通路を形成する追加的な内面部分を備えることを特徴と
    する膨張装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の膨張装置にして、
    前記通路の各々が、そのそれぞれのキャビティとそのそ
    れぞれの側面との間で開放することを特徴とする膨張装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の膨張装置にして、
    前記キャビティが前記軸線に対して平行な方向に互いに
    整合され、前記通路が、前記軸線に対して平行な方向に
    も互いに整合されることを特徴とする膨張装置。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の膨張装置にして、
    前記キャビティの各々が、前記軸線の上に中心のある円
    筒状の形状を有することを特徴とする膨張装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の膨張装置にして、
    前記通路の各々が、前記軸線上に中心のある円筒状の形
    状を有することを特徴とする膨張装置。
  18. 【請求項18】 請求項11に記載の膨張装置にして、
    前記細長の円筒状のガス発生材料体が、前記別個の円筒
    状のガス発生材料体により完全に形成され、前記別個の
    円筒状のガス発生材料体内の前記キャビティの各々が、
    前記火工材料体のそれぞれ1つを収容することを特徴と
    する膨張装置。
  19. 【請求項19】 請求項11に記載の膨張装置にして、
    前記火工材料体の各々が、前記別個の円筒状のガス発生
    材料体内の前記キャビティのそれぞれの1つを充填する
    ことを特徴とする膨張装置。
  20. 【請求項20】 請求項11に記載の膨張装置にして、
    前記細長の円筒状のガス発生材料体には、前記火工材料
    で形成された被覆が存在しないことを特徴とする膨張装
    置。
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