JP2759064B2 - 溝掘り機 - Google Patents

溝掘り機

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JP2759064B2
JP2759064B2 JP12272595A JP12272595A JP2759064B2 JP 2759064 B2 JP2759064 B2 JP 2759064B2 JP 12272595 A JP12272595 A JP 12272595A JP 12272595 A JP12272595 A JP 12272595A JP 2759064 B2 JP2759064 B2 JP 2759064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切削深さ調整装置を備
えた溝掘り機に関する。
【0002】
【従来の技術】溝掘り機は、実開昭55−42584
号、実公昭61−21204号に記載されるように、切
削刃が下方から突出した溝掘り機本体と、該溝掘り機本
体の前部又は後部に第1のピンを介し上下に回動可能に
取り付けられた切削刃の突出量を規制するための定盤
と、該定盤と上記溝掘り機本体との間に介装された切削
深さ調整装置とを有している。
【0003】切削深さ調整装置は、定盤と溝掘り機本体
とを第1のピンの回りで相対的に回動させ、定盤下方へ
の切削刃の突出量を加減して溝の切削深さを調整するよ
うにしたもので、実開昭55−42584号の場合は定
盤上に第1のピンと平行な第1の受け部を介し前後に傾
動可能にレバーを取り付け、溝掘り機本体にはネジ座を
設け、レバーの縦溝を通してネジ座へと止めネジを通し
締め付けるようになっている。実公昭61−21204
号の場合は、図13に示されるように、定盤1に第1の
ピン2と平行な第1の受け部3を介しネジ棒4を取り付
け、該ネジ棒4に調整ナット5を螺合し、溝掘り機本体
6には板状のホルダー7を固定して該ホルダー7を調整
ナット5の環状溝に引っ掛けるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実開昭55−
42584号の切削深さ調整装置は、切削作業中に被加
工材から定盤が浮上しないよう溝掘り機本体を下方に押
圧するとその力によって止めネジがレバーの縦溝内を徐
々に移動し切削深さが深くなるという問題を有する。こ
れを防止するには止めネジを強く締めなければならない
が、そのような操作は面倒であり、止めネジやレバーも
傷みやすい。
【0005】実公昭61−21204号の場合は、定盤
1の第1のピン2の回りでの回動角の大小によりネジ棒
4とホルダー7との間の傾角が異なるのでそのためのク
リアランスaをホルダー7と調整ナット5の環状溝との
間に設けておかなければならない。このため、定盤1と
溝掘り機本体6との間にガタツキを生じ切削深さに誤差
を生じるという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、切削刃(8)が下方に突出した
溝掘り機本体(9)と、該溝掘り機本体(9)の前部又
は後部に第1のピン(10)を介し上下に回動可能に取
り付けられた切削刃(8)の突出量(b)を規制するた
めの定盤(11)と、該定盤(11)上の上記第1のピ
ン(10)と反対側に軸受座(12)を介し軸回りに回
動可能に立設された調整ボルト(13)と、該調整ボル
ト(13)に交差する如く螺合した上記第1のピン(1
0)と平行な第1の受け部(14)と、該第1の受け部
(14)に追随可能に保持され、上記調整ボルト(1
3)上を移動する上記第1の受け部(14)に追随しつ
つ上記第1のピン(10)を中心とした円軌跡(c)上
を移動する上記溝掘り機本体(9)から前方に突出した
ブラケット(15)とを具備した溝掘り機の構成を採用
し、また、請求項2の発明は、切削刃(8)が下方に突
出した溝掘り機本体(9)と、該溝掘り機本体(9)の
前部又は後部に第1のピン(10)を介し上下に回動可
能に取り付けられた切削刃(8)の突出量を規制するた
めの定盤(11)と、該定盤(11)上の上記第1のピ
ン(10)と反対側に該第1のピン(10)と平行な第
2のピン(25)を介して前後に傾動可能に支持された
軸受座(12)と、該軸受座(12)に軸回りに回動可
能に立設された調整ボルト(13)と、該調整ボルト
(13)に交差する如く螺合した上記第1のピン(1
0)と平行な第1の受け部(14)と、該第1の受け部
(14)をその軸回りに回動可能に軸支する上記溝掘り
機本体(9)から前方に突出したブラケット15とを具
備した溝掘り機の構成を採用し、また、請求項3の発明
は、切削刃(8)が下方に突出した溝掘り機本体(9)
と、該溝掘り機本体(9)の前部又は後部に第1のピン
(10)を介し上下に回動可能に取り付けられた切削刃
(8)の突出量(b)を規制するための定盤(11)
と、該定盤(11)上の上記第1のピン(10)と反対
側にブラケット(30)を介し軸支された第1のピン
(10)と平行な第2の受け部(31)と、上記溝掘り
機本体(9)にブラケット(15)を介し回動可能に軸
支された上記第2の受け部(31)に平行に対峙する第
1の受け部(14)と、上記第4と第1の受け部(3
1,14)に対し夫々逆向きのネジを介して交差する如
く螺合する調整ボルト(13)とを具備した溝掘り機の
構成を採用し、また、請求項4の発明は、上記溝掘り機
において、上記調整ボルト(13)の回り止め手段が設
けられた構成を採用し、また、請求項5の発明は、上記
溝掘り機において、長穴(21a)を有したリンク(2
1)が上記定盤(11)に設けられ、該長穴(21a)
を貫通した止めネジ(22)が上記溝掘り機本体(9)
のネジ座に螺合した構成を採用している。
【0007】
【作用】請求項1の発明によれば、図1乃至図3に示さ
れるように、切削深さの調節に際し、調整ボルト13が
操作者により回され第1の受け部14が該調整ボルト1
3上を移動する。第1の受け部14はブラケット15を
介し溝掘り機本体9に連結され、かつブラケット15
は、第1の受け部14に追随可能に保持され、調整ボル
ト上を移動する第1の受け部に追随しつつ第1のピンを
中心とした円軌跡上を移動するから、第1の受け部14
が調整ボルト13上を移動すると、溝掘り機本体9は第
1のピン10を支点にして上下方向に回動することとな
る。これにより、溝掘り機本体9は定盤11に対して上
下方向に回動し、切削刃8の定盤11下への突出量bが
加減されることとなる。
【0008】切削に際しては、溝掘り機本体9が定盤1
1を介し被加工材の方に押圧されるが、溝掘り機本体9
と定盤11との間に介在する調整ボルト13、第1の受
け部14、ブラケット15の相互は上下方向において隙
間なく接しているので、ズレを生ずることなく、かつガ
タツキを生ずることなく切削を行なうことができ、精度
良く溝掘りを行うことができる。
【0009】請求項2の発明によれば、図5及び図6に
示されるように、調整ボルト13を支える軸受座12が
第2のピン25を介し定盤11上に前後に傾動可能に連
結されているから、調整ボルト13の回転により第1の
受け部14がブラケット15を伴って調整ボルト13上
を上下に移動する際、調整ボルト13自体が第2のピン
25を支点に傾斜し、また第1の受け部14はブラケッ
ト15上で回動する。これに伴い、第1のピン10を支
点にして溝掘り機本体9は定盤11に対し上下方向に回
動し、切削刃8の定盤11下への突出量bが加減される
こととなる。
【0010】請求項3の発明によれば、図8及び図9に
示されるように、調整ボルト13が回されると、第2の
受け部31と第1の受け部14とが調整ボルト13上で
接近又は離反する。その際、第2の受け部31と第1の
受け部14は夫々ブラケット30,15上で回動する。
これにより、第1のピン10を支点にして定盤11が溝
掘り機本体9に対し上下方向に回動し、切削刃8の定盤
11下への突出量bが加減されることとなる。
【0011】請求項4の発明によれば、図5、図6、図
7、図10、図11及び図12に示されるように、回り
止め手段により調整ボルト13が回らないように固定さ
れ、従って定盤11が溝掘り機本体9に対して妄りに回
動しないようにすることができる。
【0012】請求項5の発明によれば、止めネジ22の
締め付けによりリンク21を介し定盤11と溝掘り機本
体9との間が固定されるので、定盤11はより強固に溝
掘り機本体9に対し固定され、切削刃8の定盤下への突
出量bの変動が防止される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。実施例1 この溝掘り機は、図1乃至図3に示されるように、切削
刃8が下方に突出した溝掘り機本体9と、該溝掘り機本
体9の前部又は後部に第1のピン10を介し上下に回動
可能に取り付けられた切削刃8の突出量を規制するため
の定盤11と、該定盤11上の上記第1のピン10と反
対側に軸受座12を介し軸回りに回動可能に立設された
調整ボルト13と、該調整ボルト13に交差する如く螺
合した上記第1のピン10と平行な第1の受け部14
と、該第1の受け部14に追随可能に保持され、上記調
整ボルト13上を移動する上記第1の受け部14に追随
しつつ上記第1のピン10を中心とした円軌跡上を移動
する上記溝掘り機本体9から前方に突出したブラケット
15とを有している。
【0014】溝掘り機本体9は、切削刃8を回転駆動す
るための電動機等をハウジングで覆ってなるもので、そ
の後部には溝掘り作業時に作業者が把持するためのハン
ドル16が設けられ前部には補助ハンドル17が設けら
れている。切削刃8は円盤型であり、溝掘り機本体9内
に縦向きに配置され、その一部が溝掘り機本体9の下方
に突出している。
【0015】定盤11は、溝掘り機本体9の底に配置さ
れた板材であり、その底面は被加工材に接触する平滑な
面として仕上げられている。定盤11は溝掘り機本体9
の後部に第1のピン10を介し連結されているが、溝掘
り機本体9の前部に連結することもできる。第1のピン
10は切削刃8の回転軸と平行であるから、定盤11の
底面は切削刃8を含む平面に対して垂直である。切削刃
8は定盤11の穴(図示せず)を下方に貫通しており、
定盤11が第1のピン10を支点にして上下に回動する
と、定盤11下の突出量bが変化することとなる。
【0016】調整ボルト13の下部は軸受座12に軸回
りに回転可能に挿入され、軸受座12から抜け出ないよ
うに抜け止めリング18により止められている。調整ボ
ルト13の上端にはノブ19が固定されている。軸受座
12は定盤11上に固定されており、調整ボルト13は
定盤11の上方に向かって立ち上がっている。該調整ボ
ルト13は上記第1のピン10が定盤11上の前部に設
けられる場合は定盤11上の後部に設けられる。
【0017】第1の受け部14はブラケット15の長孔
20に軸支され、ブラケット15に対し軸芯が捩じれな
いようにその両端にはブラケット15の側面に接触する
鍔(C型止め輪)が設けられている。ブラケット15の
長孔20は溝掘り機の前後方向に伸びており、第1の受
け部14は該長孔20に沿って前後動可能である。この
第1の受け部14の中央部をネジ穴が横断しており、こ
の雌ネジに上記調整ボルト13が螺合している。
【0018】これにより、調整ボルト13が作業者によ
り操作されいずれかの向きに回されると、第1の受け部
14は調整ボルト13上を移動し、これにブラケット1
5が追随する。ブラケット15は溝掘り機本体9を介し
第1のピン10に支持されているので、第1のピン10
を中心とした円軌跡c上を移動することになる。この結
果、溝掘り機本体9と定盤11とは第1のピン10を支
点にして相対的に回動し、切削刃8の定盤11下の突出
量bが加減されることとなる。
【0019】この溝掘り機においては、図1乃至図4に
示されるように、上記溝掘り機本体9と上記定盤11と
の間に、第1のピン10の回りでの両者の回動を規制す
る固定手段が介装されている。この固定手段は具体的に
は定盤11側に固定された長孔21aの設けられたリン
ク21と、該長孔21aを貫通し溝掘り機本体9側の雌
ネジと螺合したロックボルト22とで構成されている。
リンク21は、溝掘り機本体9の側面に沿って定盤11
の上面から立ち上がっており、第1のピン10を中心と
した円弧dに沿って湾曲し、その長孔も同様に湾曲して
いる。ロックボルト22にはその操作レバー23が固定
されている。
【0020】これにより、ロックボルト22を緩めた後
上述の如く溝掘り機本体9が定盤11に対し第1のピン
10の回りで回されると、ロックボルト22はリンク2
1の長孔21aに沿って移動し、その後ロックボルト2
2が締められると溝掘り機本体9と定盤11とは当該位
置にロックボルト22及びリンク21によって相互に固
定されることとなる。
【0021】なお、上記リンク21の長孔21aに沿っ
た箇所には切削深さ目盛りが設けられ、これに対向する
溝掘り機本体9には指示針24が設けられている。この
場合は、両者の位置関係を目視しながら調整ボルト13
による切削深さ調整が出来、調整作業が簡易化される。
【0022】また、上記湾曲したリンク21に代えて真
っ直ぐのリンクを定盤11上に回動可能に連結しロック
ボルト22の円軌跡dに沿った移動に伴いリンクが定盤
11上で回動するようにしても良い。また、上記リンク
21は溝掘り機本体9の前面に対峙させ、上記円弧cに
沿って湾曲形成するようにしてもよい。
【0023】しかして、被加工材に溝を掘るに際しその
溝の深さを調整する場合は、まず調整ボルト13を回
し、第1の受け部14を調整ボルト13上で螺進退させ
る。深い溝を掘る場合は第1の受け部14を調整ボルト
13の下方向へと移動させ、定盤11を溝掘り機本体9
側に引き付けて切削刃8の突出量bを増やし、逆に浅い
溝を掘る場合は第1の受け部14を調整ボルト13の上
方向へと移動させ、定盤11を溝掘り機本体9から遠ざ
けて切削刃8の突出量bを減らすようにする。
【0024】この調整ボルト13の調整の際は、予めロ
ックボルト22が緩められており、第1の受け部14の
上下動に伴いリンク21の長孔21a内をロックボルト
22が移動する。そして、調整が終了した時点でロック
ボルト22が締められ、リンク21が溝掘り機本体9に
固定される。
【0025】切削に際しては、定盤11が被加工材の上
に当てられ、溝掘り機本体9が上から押さえられつつ前
方へと押し進められるが、溝掘り機本体9と定盤11と
の間に介在する調整ボルト13、第1の受け部14、ブ
ラケット15の相互は隙間なく接しているので、定盤1
1が溝掘り機本体9に対して動くことなく強固に固定さ
れる。従って、正確な深さで溝を掘ることが可能にな
る。
【0026】実施例2 この溝掘り機は、実施例1におけると同様な溝掘り機本
体9と定盤11とを有するほか、図5乃至図7に示され
るように、定盤11上の上記第1のピン10と反対側に
該第1のピン10と平行な第2のピン25を介して前後
に傾動可能に支持された軸受座12と、該軸受座12に
軸回りに回動可能に立設された調整ボルト13と、該調
整ボルト13に交差する如く螺合した上記第1のピン1
0と平行な第1の受け部14と、該第1の受け部14を
その軸回りに回動可能に軸支する上記溝掘り機本体9か
ら前方に突出したブラケット15とを具備している。
【0027】調整ボルト13の下部は軸受座12に軸回
りに回転可能に挿入され、軸受座12から抜け出ないよ
うに抜け止めリング18により止められている。調整ボ
ルト13の中途にはこの調整ボルト13を回すための円
盤状のノブ26が固定されている。これにより、操作者
がノブ26を持って調整ボルト13を回すと、調整ボル
ト13は定盤11上に保持された状態でその軸回りに回
転することになる。
【0028】調整ボルト13を支持する軸受座12は定
盤11上に第2のピン25を介し連結され、そのため該
調整ボルト13は定盤11上において前後方向に傾斜可
能である。調整ボルト13及び軸受座12は、上記第1
のピン10が溝掘り機本体9の前部に設けられる場合は
定盤11上の後部に設けられる。
【0029】第1の受け部14は第2のピン25と同様
水平に配置され、ブラケット15の丸孔27に回転可能
に軸支されている。この第1の受け部14の中央部をネ
ジ穴が横断しており、該ネジ穴に上記調整ボルト13が
螺合している。これにより、調整ボルト13がいずれか
の向きに回されると、第1の受け部14は第1のピン1
0を中心とした円軌跡c(図1参照)上を移動する。こ
の結果、溝掘り機本体9と定盤11とは第1のピン10
を支点にして相対的に回動し、切削刃8の定盤11下の
突出量bが加減されることとなる。
【0030】この溝掘り機においては、図6及び図7に
示されるように、調整ボルト13の回り止め手段が設け
られている。この回り止め手段は、具体的には、ノブ2
6の外周に一定ピッチで形成された凹部26aのいずれ
かにボール28をスプリング29によって押し付けるこ
とにより調整ボルト13を回転しないように固定するも
ので、軸受座12におけるノブ26の外周に臨んだ箇所
に横穴が設けられ、該横穴内にスプリング29とボール
28とが挿入されることによりクリック・ストップ機構
として構成されている。スプリング29に付勢されたボ
ール28がノブ26の回りのいずれかの凹部26a内に
嵌まり込むことにより、ノブ26及び調整ボルト13が
固定されることとなる。
【0031】実施例3 この溝掘り機は、実施例1におけると同様な溝掘り機本
体9と定盤11とを有するほか、図8及び図9に示され
るように、定盤11上の上記第1のピン10と反対側に
ブラケット30を介し軸支された第1のピン10と平行
な第2の受け部31と、上記溝掘り機本体9にブラケッ
ト15を介し回動可能に軸支された上記第2の受け部3
1に平行に対峙する第1の受け部14と、上記第4と第
1の受け部31,14に対し夫々逆向きのネジを介して
交差する如く螺合する調整ボルト13とを備えている。
【0032】上記調整ボルト13は、その中央部に円盤
状のノブ26を有し、該ノブ26から互いに逆向きの螺
旋を有したネジ部13a,13bが反対方向に突出した
構成になっている。
【0033】上記第2の受け部31及び第1の受け部1
4は共に第1のピン10に平行であり、定盤11上の前
部に設けられたブラケット30、溝掘り機本体9の前部
に設けられたブラケット15に夫々回転可能に水平に軸
支されている。そして、第2の受け部31及び第1の受
け部14の各々の中央部にはそれらを横断するネジ穴が
設けられ、各ネジ穴に上記調整ボルト13の両側のネジ
部13b,13aが螺合している。
【0034】これにより、操作者がノブ26を持って調
整ボルト13をいずれかの向きに回すと、調整ボルト1
3は第4と第1の受け部31,14に支えられた状態で
回転しながら、第4と第1の受け部31,14を接近さ
せ又は離反させる。この結果、第1の受け部14は第1
のピン10を中心とした円軌跡c(図1参照)上を移動
し、溝掘り機本体9と定盤11とは第1のピン10を支
点にして相対的に回動し、切削刃8の定盤11下の突出
量bが加減されることとなる。
【0035】実施例4 この溝掘り機は、調整ボルト13の回り止め手段とし
て、図10に示されるように、調整ボルト9に螺合した
ロックナット32を備えている。
【0036】ロックナット32は指を掛けるための大径
部32aと第1の受け部14に当接する小径部32bと
を有し、その小径部32bが第1の受け部14に押し付
けられるようになっている。
【0037】しかして、上述のような切削刃8の突出量
bの調節が終了した後、ロックナット32がブラケット
の方に螺進せしめられ、その小径部32bが第1の受け
部14に押し付けられると、調整ボルト13の不用意な
回動は阻止されることとなる。
【0038】尚、ロックナット32は、下側のネジ部1
3bに螺合させて第2の受け部31に接離可能にしても
良い。また、上記ロックナット32の第1の受け部14
に対向した箇所をウレタンゴム等の弾性摩擦部材で覆い
これを第1の受け部14の側面に当接させるか又は逆に
第1の受け部14の外周に弾性摩擦部材を取り付けこれ
をロックナット32に当接させるようにしてもよい。
【0039】実施例5 この溝掘り機は、調整ボルトの回り止め手段として実施
例4のロックナット32に代え、図11及び図12に示
されるような構成のクリック・ストップ機構を備えてい
る。すなわち、このクリック・ストップ機構は、具体的
には調整ボルト13の下側のネジ部13bに形成された
多角柱部33と、該多角柱部33に側面から弾力的に当
接する弾性部材34とを有した構成である。
【0040】多角柱部33は例えば六角柱である。弾性
部材34は板状バネ材を折り曲げ成形してなるもので、
ブラケット30の二股間に挿入される横板部34aと、
横板部の両側から立ち上がり多角柱部33に当接するV
型屈曲部34bとを有している。該弾性部材34はその
横板部34aにネジ部13bの下端が回動可能に連結さ
れることにより調整ボルト13に支持され、その両側の
V型屈曲部34bがブラケット30の二股の内壁面に挟
まれることにより多角柱部33に側面に押し付けられて
いる。よって弾性部材34はブラケット30の内壁面を
上下動自由かつ回転を規制されている。
【0041】しかして、調整ボルト13がいずれかの向
きに回されることにより、弾性部材34はネジ部13b
の昇降に随伴しつつその多角柱部33を常時押圧する。
このため調整ボルト13はクリックストップ運動を行
い、多角柱部33の相対向する一対の平面がV型屈曲部
34bで挟まれた位置で固定保持されることになる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、溝掘り機本体と定盤と
の間の調整ボルト等を含んだ連動系に上下方向に隙間や
長孔が介在しないので、切削深さの微調整を正確に行う
ことができ、また、切削に際し溝掘り機本体に押圧力を
加えられてもズレやガタツキを生ずることなく切削を行
なうことができ、従って精度良く溝掘りを行うことがで
きる。また、溝掘り機本体への押圧力は調整ボルトとピ
ンとの螺合部にかかる為溝掘り機本体と定盤とを大きな
力で固定する必要はなく、従って切削深さを調整するた
めの機構の耐久性が向上する。
【0043】本発明において、調整ボルトの上下に逆向
きのネジが形成され各々が定盤側と溝掘り機本体側に螺
合する場合は、溝掘り機本体と定盤と接近と離反が倍速
化されるので、切削深さの調整をより速やかに行うこと
ができる。
【0044】本発明において、回り止め手段が設けられ
る場合は、調整ボルトの不用意な回動を防止し、一旦設
定された溝の深さが妄りに変更されないようにすること
ができる。
【0045】本発明において、止めネジの締め付けによ
りリンクを介し定盤と溝掘り機本体との間が固定される
場合は、定盤をより強固に溝掘り機本体に対し固定し、
切削刃の定盤下への突出量の変動を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溝掘り機の側面図である。
【図2】上記溝掘り機の部分切欠正面図である。
【図3】上記溝掘り機の平面図である。
【図4】図1中IV−IV線断面図である。
【図5】溝掘り機の他の実施例の要部を示す部分切欠側
面図である。
【図6】図5に示される箇所の部分切欠正面図である。
【図7】図6中VII−VII線断面図である。
【図8】溝掘り機の他の実施例の要部を示す部分切欠側
面図である。
【図9】図8で示される箇所の部分切欠正面図である。
【図10】溝掘り機の他の実施例の要部を示す部分切欠
正面図である。
【図11】溝掘り機の他の実施例の要部を示す部分切欠
正面図である。
【図12】図11中XII−XII線断面図である。
【図13】従来の溝掘り機の側面図である。
【符号の説明】
8…切削刃 9…溝掘り機本体 10…第1のピン 11…定盤 12…軸受座 13…調整ボルト 14…第1の受け部 15…ブラケット 21…リンク 21a…長穴 22…止めネジ 25…第2のピン 31…第2の受け部 b…切削刃の突出量
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B27F 1/00 B27G 19/04 B27B 9/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削刃が下方に突出した溝掘り機本体
    と、該溝掘り機本体の前部又は後部に第1のピンを介し
    上下に回動可能に取り付けられた定盤と、該定盤上の上
    記第1のピンと反対側に軸受座を介し軸回りに回動可能
    に立設された調整ボルトと、該調整ボルトに交差する如
    く螺合した上記第1のピンと平行な第1の受け部と、該
    第1の受け部に追随可能に保持され、上記調整ボルト上
    を移動する上記第1の受け部に追随しつつ上記第1のピ
    ンを中心とした円軌跡上を移動する上記溝掘り機本体に
    設けられたブラケットとを具備したことを特徴とする溝
    掘り機。
  2. 【請求項2】 切削刃が下方に突出した溝掘り機本体
    と、該溝掘り機本体の前部又は後部に第1のピンを介し
    上下に回動可能に取り付けられた定盤と、該定盤上の上
    記第1のピンと反対側に該第1のピンと平行な第2のピ
    ンを介して前後に傾動可能に支持された軸受座と、該軸
    受座に軸回りに回動可能に立設された調整ボルトと、該
    調整ボルトに交差する如く螺合した上記第1のピンと平
    行な第1の受け部と、該第1の受け部をその軸回りに回
    動可能に軸支する上記溝掘り機本体に設けられたブラケ
    ットとを具備したことを特徴とする溝掘り機。
  3. 【請求項3】 切削刃が下方に突出した溝掘り機本体
    と、該溝掘り機本体の前部又は後部に第1のピンを介し
    上下に回動可能に取り付けられた定盤と、該定盤上の上
    記第1のピンと反対側にブラケットを介し軸支された第
    1のピンと平行な第2の受け部と、上記溝掘り機本体に
    ブラケットを介し回動可能に軸支された上記第2の受け
    部に平行に対峙する第1の受け部と、上記第2と第1の
    受け部に対し夫々逆向きのネジを介して交差する如く螺
    合する調整ボルトとを具備したことを特徴とする溝掘り
    機。
  4. 【請求項4】 上記調整ボルトの回り止め手段が設けら
    れたことを特徴とする請求項1、2又は3の溝掘り機。
  5. 【請求項5】 長穴を有したリンクが上記定盤に設けら
    れ、該長穴を貫通した止めネジが上記溝掘り機本体のネ
    ジ座に螺合したことを特徴とする請求項1、2、3又は
    4の溝掘り機。
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