JP2757351B2 - 光半導体モジュール - Google Patents

光半導体モジュール

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JP2757351B2
JP2757351B2 JP3246410A JP24641091A JP2757351B2 JP 2757351 B2 JP2757351 B2 JP 2757351B2 JP 3246410 A JP3246410 A JP 3246410A JP 24641091 A JP24641091 A JP 24641091A JP 2757351 B2 JP2757351 B2 JP 2757351B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は双方向光通信用光半導体
モジュールに関し、特にこれを構成する光半導体、集光
用レンズ、光分岐・分波素子などの光学部品の配置、固
定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】LDモジュールや受光モジュールは光通
信システムを構成する基本光デバイスであり、これらは
発光素子であるレーザダイオード(LD)あるいは受光
素子であるフォトダイオード(PD)と光ファイバ、そ
してこれらを光学的に結合させるレンズとこれらを固
定、実装する筐体とから構成される。これまで光通信シ
ステムは幹線系を中心に高速化伝送距離の拡大が図られ
てきた。今後、光通信システムはこうした幹線系のみな
らず、その広帯域な信号伝送が可能な特質を活かしビル
内のローカルエリア・ネットワーク(LAN)や一般家
庭を対象とした加入者系にまで適用の検討が開始されて
いる。
【0003】こうした広いユーザを対象とした光通信シ
ステムでは、幹線系大容量システムのような機能、性能
だけでなくシステムの経済性が最も重要な導入の条件の
一つとなり、システムを構築するデバイスの低価格化が
強く望まれている。とりわけ、この光通信システム用デ
バイスのなかで大きなコストの割合を占めるのは光デバ
イスすなわちLDモジュールやAPD(アバランシェP
D)モジュールなどの光半導体モジュールであり、これ
らの光デバイスの低価格化は光加入者系システムの導
入、実用化には不可欠であると考えられている。また、
光加入者系システムでは上述の光デバイスの低価格化に
加え、装置が各加入者に設置されることから装置の小型
化も重要な課題となっている。
【0004】一方、この光加入者系システムに要求され
る機能としては、光通信のもつ広帯域性を利用し、従来
の同軸ケーブルによる通信と差別化し付加価値を高める
ため、通信とCATVなどの放送機能との統合化が検討
されている。先に述べた加入者系の厳しい経済化の要請
から、単一の光ファイバにおいて光カプラを用いて同一
波長で双方向伝送したり、異なった波長の光を上り、下
りに使い分けて波長多重伝送する方式が有力視されてい
る。
【0005】図7は、従来の個別の光デバイスの組合せ
による光送受信モジュールの構成図であ。
【0006】図7の構成は波長多重機能と分岐機能を有
した双方向光伝送が可能なものであり、1.3マイクロ
メータ波の発光LDモジュール30と同じく受光用のA
PD受光モジュール31と1.55マイクロメータ波用
のAPD受光モジュール32や光合分波器33、光分岐
34、光コネクタ35等の光デバイスをそれぞれ個々に
組合わせて光送受信モジュールとして使用するものであ
り、あらかじめ個々の光デバイスの特性を確認した上で
構成できる。
【0007】また、光半導体モジュールと光合分波器や
光分岐全体をさらに小型化する構造として例えば、文献
電子情報通信学会技術研究報告VoL.86NO.37
7PP.55−62,PP.63−68,PP.69−
76に示されている例があり、これは次のような光半導
体モジュールである。
【0008】図8は、従来の2波光合分波器の構造図で
あり、これは、集光あるいはコリメート用レンズ付光フ
ァイバ(コリメータと称す)と干渉膜フィルタを貼付し
たガラスブロックより構成する2波(例えば1.3マイ
クロメータと1.5マイクロメータ)用の光合分波器で
ある。
【0009】図9は、従来のLDコリメータの構造図で
あり、光半導体素子LDと集光用レンズをあらかじめ出
射ビームが平行光となる様に調整固定されているもの
で、レンズ付きキャップとモニタ用PD付LDステムで
構成されたコリメータでありLDコリメータと呼ぶ。
【0010】図10は、従来のAPDパッケージの構造
図であり、レンズ付キャップとAPDステムからなり両
者をLDと同じく光軸を合わせた後固定されるAPDパ
ッケージである。
【0011】図11は、従来の光ファイバコリメータの
構造図であり、外径の等しいフェルールとレンズをスリ
ーブ内に挿入し無調整で固定される光ファイバコリメー
タである。
【0012】このようなコリメータと呼ばれるユニット
を用意し、このコリメータとプリズムを光学的に結合す
る位置に配置、固定して光送受信モジュールを形成する
ものであり、これ等コリメータ間の結合配置の方法とし
て、図12は、従来の光半導体モジュールの組立法の説
明図である。
【0013】図に示すようにLDコリメータ、APDパ
ッケージとプリズム(ガラスブロック)、光ファイバコ
リメータはあらかじめ光学的にこれらが結合する位置を
定めた精密ガイドの金型に載せ、この上からセラミック
基板をかぶせて各ユニットを固定したのち、精密ガイド
を取り外すという工法があり、これは一般に転写工法と
呼ばれている量産性を配慮した方法がある。
【0014】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7
に示される従来の構成の場合は、デバイス同志を結合す
る際のコネクタ損失が生ずることや、全体の構成が大き
くなってしまうという課題があり、図8乃至図12に示
したコリメータを用いる方法では、まず各光半導体コリ
メータを形成する時点で光軸調整が必要となる。また、
コリメータの大きさにもおのずと調整、固定上の制約か
ら大きさが決まり、従来の図7のようなディスクリート
な構成に比べると格段に小さくなるものの、近年のさら
なる小型化の要求を満たすことは困難である。さらに、
大きな問題として、転写を行う際、必ずしも精度よく位
置決めされるとは限らず、転写後に各部品が光学的に結
合しておらず所望の特性、性能を満たしていないという
ことがある。特にこれは近年加入者系にも適用が検討さ
れているシングルモード光ファイバを用いた場合に顕著
であり、実際のところ、完全無調整とはいかず、転写前
に結局はコリメータの徴調を要するようになり必ずしも
量産性がよいとはいえないなどの課題があった。
【0015】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたものであり、同一基板上に光学部品を配置固定して
小型で調整箇所の少ない量産性に優れた光半導体モジュ
ールを得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の光半導体モジュ
ールは、光を発生又は/及び受光する光半導体素子と、
前記光を分岐・結合する光学素子と、前記光半導体素子
の発生又は受光する方向に配置した集光用レンズとを平
面のシリコン基板上に配置・固定した光半導体モジュー
ルであって、前記シリコン基板に予め形成された金属薄
膜上に前記光半導体素子を配置して半田付けし、前記シ
リコン基板の円形の穴上に前記集光用レンズを配置して
低融点ガラスで固定し、前記シリコン基板上に前記光学
素子の底面と同一形状のくぼみを形成して固定して、前
記光半導体素子と前記集光用レンズと前記光学素子との
光軸を一致させ、前記金属薄膜は前記シリコン基板をフ
ォトリソグラフィにより、前記シリコン基板の円形の穴
及び前記同一形状のくぼみを異方性エッチングにより形
成したことを特徴としている。
【0017】また、上記光半導体モジュールにおいて、
前記光半導体素子から発生した光は前記集光用レンズで
平行光となって前記光学素子を通り、前記光学素子を通
った光は別個の前記集光用レンズで集光されて光ファイ
バに導通されることを特徴としている。
【0018】あるいは、前記集光用レンズは球レンズか
らなり、該集光用レンズを配置、固定するくぼみは円形
で、かつ該くぼみの内径が前記集光用レンズの外径より
もわずかに小さいことを特徴としている。
【0019】また、当該光半導体モジュールにおいて、
光を発生した前記光半導体素子から発生した光は前記集
光用レンズで平行光となって前記光学素子を通り、前記
光学素子を通った光は別個の前記集光用レンズで集光さ
れて光ファイバに導通され、前記光学素子で反射した反
射光は更に別個の前記集光用レンズで集光されて前記受
光する光半導体素子に入力されることを特徴としてい
る。
【0020】
【作用】以上の構成による、本発明の光半導体モジュー
ルは、光を分岐・結合する光学素子と少なくとも二つの
光半導体素子およびその前面に配置したレンズを同一基
板上に配置固定して、前記光半導体素子はおのおのが前
記光学素子とレンズを介して一本の光ファイバと光学的
に結合するように調整するので小型化され、量産性を向
上させることができる。
【0021】
【実施例】次に図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0022】図1は本発明の一実施例である光半導体モ
ジュールの上面図である。
【0023】図2は本発明の一実施例の光半導体モジュ
ールの断面図である。
【0024】図3は、本発明の光半導体モジュールの斜
視図を示す。本実施例の光半導体モジュールは、波長
1.31マイクロメータの光を用いて同一波長で光送受
信を行う機能を備えたモジュールである。光半導体素子
としてレーザダイオード1とPINフォトダイオード7
を備え、集光用レンズとして球レンズ2を、また光分岐
・結合する光学素子として、側面にハーフミラー26が
蒸着された三角形プリズム17を有する。レーザダイオ
ード1から出射された光は球レンズ2で集光され平行光
となり、三角形プリズム17のハーフミラー26を50
%の光が透過し、さらに共通ポート光ファイバ23側に
配置された球レンズ3により再び集光され、共通ポート
光ファイバ23に結合する。一方、共通ポート光ファイ
バ23から出射された光は、球レンズ3で集光され平行
光となり、三角形プリズム17のハーフミラー26で5
0%の光が反射し、球レンズ3で集光され、PINフォ
トダイオード7に結合する。このようにして、本光半導
体モジュールにより光送受信伝送が可能となる。なお、
集光用レンズ2と3の大きさは、結合効率と光ビームの
伝搬距離を考慮して、レーザダイオードの前面に配置さ
れた球レンズはφ0.8mm、フォトダイオード7の前
面と共通ポート光ファイバ23側はφ1.2mmを用い
た。
【0025】ここで、本発明の光半導体モジュールで
は、レーザダイオード1、フォトダイオード7は厚さ
1.6mmのシリコン基板4にあらかじめ形成されたC
r−An金属薄膜5に半田14を用いて固定され電極接
続されている。また、3個の球レンズ2と3もすべてシ
リコン基板4に設けられた円形の穴の上に配置され、低
融点ガラス13により固定されている。さらに、三角形
プリズム17もシリコン基板4に設けられたプリズムの
底面と同一形状のくぼみに配置され、樹脂29により固
定されている。金属薄膜5はフォトリソグラフィによ
り、プリズム、レンズを配置するくぼみと穴はシリコン
基板の異方性エッチングを用いて形成した。また、上記
光学部品は固定の温度が高い方から、すなわち球レンズ
2と3、光半導体素子、プリズムの順でシリコンのウェ
ハー状態で一括して実装した後、ウェハーを切断して光
学部品が実装された個々のシリコン基板4を作製した。
また、レーザダイオード1は活性層をシリコン基板4側
にして実装し、発振部をシリコン基板4の表面すれすれ
にし、球レンズ2と3を配置する穴は、レーザダイオー
ド1側と共通ポート光ファイバ23およびPINフォト
ダイオード7側でそれぞれφ0.7mm、φ1.54m
mとして光ビームの高さ方向の位置を合わせた。なお、
上記シリコン基板作製後、これをパッケージ9に実装
し、金属薄膜5のパッドと電極端子8をワイヤボンディ
ングにより接続後、レーザダイオード1を発振させた状
態で共通ポート光ファイバ23を光軸調整して両者を結
合させた。このとき、レーザダイオード1とPINフォ
トダイオード7の相対的な位置関係はシリコン基板のパ
ターニング精度が高いため、精度よく決められており、
PINフォトダイオード7の位置精度も厳しくないた
め、無調整で結合される。このようにして、本発明の光
半導体モジュールを用いることにより、シリコン基板の
プロセス技術を利用して、複数の光半導体素子と分岐・
結合する光学素子を有する光半導体モジュールも量産性
よく作製することが可能となる。
【0026】次に、図4は本発明の他の実施例の光半導
体モジュールの光学部品配置図である。
【0027】図5は、本発明の他の実施例の光半導体モ
ジュールの斜視図である。
【0028】図6は、本発明の他の実施例の光半導体モ
ジュールの縦断図であり、波長1.31マイクロメータ
/1.55マイクロメータの光を用いた波長分割多重に
よる光送受信モジュールに適用した場合の実施例を示し
ている。図4に示すように、本光半導体モジュールは、
1.31マイクロメータレーザダイオード1とこの出射
光を平行光にする球レンズ2、モニタ用フォトダイオー
ド20、1.31マイクロメータ受光用PINフォトダ
イオード7、1.55マイクロメータの光を外部に取り
出す(または入力する)1.55マイクロメータポート
用光ファイバ24、共通の入出力ポートとなる共通ポー
ト用光ファイバ23と、入出力光を分岐・結合するプリ
ズムからなる。プリズムはさらに、全反射面27を備え
た台形プリズム15、両側面に1.31/1.55分離
フィルタ25とハーフミラー26が蒸着された平行四辺
形プリズム16、三角形プリズム17、PINフォトダ
イオード7への入射光を集光するレンズプリズム18の
組み合わせからなる。
【0029】本実施例では、上述の光学部品でレーザダ
イオード1と球レンズ2、光分岐・結合用プリズムは厚
さ1.6mmの同一のシリコン基板4上に実装されてい
る。レーザダイオード1はシリコン基板4の表面に形成
されたCr−Auからなる金属薄膜5の上に半田14に
より固定されている。また、球レンズ2はφ0.8mm
のBK−7ガラスからできており、シリコン基板4にあ
らかじめケミカルエッチングにより形成されたφ0.7
mmの穴形状の球レンズ溝6の上に配置され、低融点ガ
ラス13により固定されている。また、台形プリズム1
5、平行四辺形プリズム16、三角形プリズム17、レ
ンズプリズム18はあらかじめ側面どうしが張り合わせ
られており、これらのプリズムも底面と同じ形状に形成
されたシリコン基板上のプリズム溝19に配置、固定さ
れる。このシリコン基板4のレーザダイオード1の球レ
ンズ2とは反対側の端面近傍にはモニタ用のフォトダイ
オード20が固着されている。このレーザダイオード
1、球レンズ2、プリズム、フォトダイオード7,20
を実装したシリコン基板4はコバー材からなるパッケー
ジ9に実装され、電極端子8とシリコン基板4上の金属
薄膜5はワイヤボンディングにより接続される。この実
施例のように、光を分岐・結合する光学素子に波長フィ
ルタを用いて、波長多重光合分波機能をもった光送受信
モジュールを構成することも可能である。また、特に厳
しい位置精度を要求しない受光素子の全面に配置される
レンズには、本実施例のように側面を球面加工したプリ
ズム状のガラスブロックを用いることもできる。さらに
光ファイバ側のレンズは基板に実装してもよいし、本実
施例のロッドレンズように光ファイバ端末側に配置して
もよい。
【0030】ところで、上述の構造において、シリコン
基板4はウェハーの状態でフォトリソグラフィによりパ
ターニングし、金属薄膜5を形成後、ケミカルエッチン
グにより球レンズ溝6、プリズム溝19を形成した。こ
うした後、シリコン基板4へはウェハーのままで、まず
球レンズ2を低融点ガラス13を用いて球レンズ溝6
に、次にレーザダイオード1を半田14によりシリコン
基板4上の金属薄膜5に、そして最後にプリズムを樹脂
29によりプリズム溝19にそれぞれウェハー単位で一
括して実装、固定した。ここで、レーザダイオード1と
球レンズ2の光軸に対して垂直な方向で水平面上の位置
ずれは金属薄膜5へのレーザダイオード1の実装精度と
球レンズ溝6のエッチングおよび球レンズ2の外径精度
とその実装精度によって決まり、この実施例の場合、前
者は数十回の試作においても±5マイクロメータ以下、
後者も球レンズの外径精度が±1マイクロメータ、実装
精度が±3マイクロメータ以下と極めて高精度にこれを
行えることが確認された。同様に高さ方向の位置ずれは
レーザダイオード1の実装時の高さ方向のばらつきと球
レンズ溝6の径と球レンズ2の外径および実装時のばら
つきによって決まり、前者はレーザダイオードの活性層
のある面(P−サイド)をシリコン基板4側にして実装
するタイプを採用することにより、±5マイクロメータ
以下に抑えることが可能となり、球レンズ2の実装後の
中心軸の高さも±3マイクロメータ以下にすることがで
きた。このため、光ファイバ端末11の光軸調整の際も
ほぼコバーガラス10の窓の中心に光が出射され、結合
は極めて効率よく行える。同様に台形プリズム15、平
行四辺形プリズム16、三角形プリズム17、レンズプ
リズム18からなるプリズムも20マイクロメータ程度
の位置精度でシリコン基板4に実装可能である。このプ
リズムの場合、集光用レンズ2により平行ビームとなっ
た光を透過、反射すればよく、この精度でも十分対応で
きる。
【0031】一方、シリコン基板4への金属薄膜5およ
び球レンズ溝6、プリズム溝19の形成は、本実施例に
おいては、5インチウェハーを使いフォトリソグラフィ
を用いて金属薄膜5および球レンズ溝6のパターニング
を行い、金属薄膜5の蒸着、球レンズ溝6のエッチング
をウェハー単位で行ったので、半導体デバイスと同様、
非常に量産性よく製造できた。1チップあたりの大きさ
は長さ12mm、幅9mmであるので、5インチウェハ
ーを用いると、一回のプロセスで1枚あたり100個単
位でシリコン基板4を製造することができる。さらに、
レーザダイオード1、球レンズ2の実装はウェハー単位
で一括して行って実装後に個別のチップに切断すればよ
く、光学部品の実装面でも非常に量産性に優れている。
【0032】上記の光学部品が実装されたシリコン基板
4はパッケージ9に収容される。この状態で、パッケー
ジ9の側面にあるコバーガラス10の窓、1.31マイ
クロメータ反射フィルター22を通して共通ポート光フ
ァイバ23、1.55マイクロメータ用光ファイバ24
に光学的に結合する。レーザダイオード1から出射され
た光は球レンズ2によりコリメート光となり、各プリズ
ムを透過するため、これをロッドレンズ21により集光
し各光ファイバに結合させて光ファイバ端末11をYA
Gレーザ溶接12で固定する。
【0033】本実施例の光送受信モジュールの大きさは
全長25mm、幅12mm、高さ4mmであり、光ファ
イバ端末以外は調整部が不要であるため、非常に小型化
できる。また、光半導体素子、レンズ、プリズムはすべ
てウェハー上で一括して画像処理を併用し、金属パタン
上に半田固定するか、溝にはめ込むことで位置決めし実
装でき、しかも例えば1枚の5インチウェハーで100
チップ近く製造できるので、非常に量産性に優れてい
る。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のように光半
導体素子と集光用レンズを同一基板上に実装し、しかも
基板にはあらかじめ光半導体素子を実装する位置に金属
薄膜により電極を形成するとともに、この電極に光半導
体素子の位置決め機能ももたせ、またレンズを実装する
位置にはケミカルエッチング等により基板に溝を形成
し、ここにレンズを実装することにより両者の位置決め
が容易に、しかも再現性、量産性よく行える。
【0035】また、平行光を光半導体素子と光ファイバ
の間に形成し、側面にフィルタを有するプリズムなどを
用いて光分岐、光合分波する機能もたせ、光送受信モジ
ュールを構築する場合にも、光半導体素子とレンズを実
装する基板上に、レンズと同様にプリズムを実装する溝
を形成することで容易にしかも精度よくこれを実現する
ことができる。
【0036】上述のような実装技術を用いることによ
り、複数の光半導体素子と集光用レンズとこれらの光を
分岐・結合する光学素子を有する複雑な構成の光半導体
モジュールも、精度、再現性よくこれらの光学部品を配
置、固定することができ、冒頭に述べた光加入者系シス
テムに適した小型で量産性にすぐれた光半導体モジュー
ルを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光半導体モジュールの上面
図である。
【図2】本発明の一実施例の光半導体モジュールの断面
図である。
【図3】本発明の一実施例の光半導体モジュールの斜視
図である。
【図4】本発明の他の実施例の光半導体モジュールの光
学部品配置図である。
【図5】本発明の他の実施例の光半導体モジュールの斜
視図である。
【図6】本発明の他の実施例の光半導体モジュールの縦
断面図である。
【図7】従来の個別光デバイスの組合わせによる光送受
信モジュールの構成図である。
【図8】従来の2波用光合分波器の構造図である。
【図9】従来のLDコリメータパッケージの構造図であ
る。
【図10】従来のAPDパッケージの構造図である。
【図11】従来の光ファイバコリメータパッケージの構
造図である。
【図12】従来の光半導体モジュールの組立法の説明図
である。
【符号の説明】
1 レーザダイオード 2 球レンズ 3 球レンズ 4 シリコン基板 5 金属薄膜 6 球レンズ溝 7 PINフォトダイオード 8 電極端子 9 パッケージ 10 コバーガラス 11 光ファイバ端末 12 YAGレーザ溶接固定部 13 低融点ガラス 14 半田 15 台形プリズム 16 平行四辺形プリズム 17 三角形プリズム 18 レンズプリズム 19 プリズム溝 20 フォトダイオード 21 ロッドレンズ 22 1.31マイクロメータ反射フィルタ 23 共通ポート光ファイバ 24 1.55マイクロメータポート光ファイバ 25 1.31/1.55マイクロメータ分離フィル
タ 26 ハーフミラー 27 全反射面 28 ガラス管 29 樹脂

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を発生又は/及び受光する光半導体素
    子と、前記光を分岐・結合する光学素子と、前記光半導
    体素子を発生又は受光する方向に配置した集光用レンズ
    とを平面のシリコン基板上に配置・固定した光半導体モ
    ジュールであって、前記シリコン基板に予め形成された金属薄膜上に前記光
    半導体素子を配置して半田付けし、前記シリコン基板の
    円形の穴上に前記集光用レンズを配置して低融点ガラス
    で固定し、前記シリコン基板上に前記光学素子の底面と
    同一形状のくぼみを形成して固定して、前記光半導体素
    子と前記集光用レンズと前記光学素子との光軸を一致さ
    せ、 前記金属薄膜は前記シリコン基板をフォトリソグラフィ
    により、前記シリコン基板の円形の穴及び前記同一形状
    のくぼみを異方性エッチングにより 形成したことを特徴
    とする光半導体モジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光半導体モジュールに
    おいて、前記光半導体素子から発生した光は前記集光用
    レンズで平行光となって前記光学素子を通り、前記光学
    素子を通った光は別個の前記集光用レンズで集光されて
    光ファイバに導通されることを特徴とする光半導体モジ
    ュール。
  3. 【請求項3】 前記集光用レンズは球レンズからなり、
    集光用レンズを配置、固定するくぼみは円形で、かつ
    該くぼみの内径が前記集光用レンズの外径よりもわずか
    に小さいことを特徴とする請求項1に記載の光半導体モ
    ジュール。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光半導体モジュールに
    おいて、前記光半導体素子から発生した光は前記集光用
    レンズで平行光となって前記光学素子を通り、前記光学
    素子を通った光は別個の前記集光用レンズで集光されて
    光ファイバに導通され、前記光学素子で反射した反射光
    は更に別個の前記集光用レンズで集光されて前記受光す
    る光半導体素子に入力されることを特徴とする光半導体
    モジュール。
JP3246410A 1991-09-02 1991-09-02 光半導体モジュール Expired - Fee Related JP2757351B2 (ja)

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