JP2756771B2 - 黒白ブラウン管の蛍光膜形成方法及びその装置 - Google Patents
黒白ブラウン管の蛍光膜形成方法及びその装置Info
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- JP2756771B2 JP2756771B2 JP7205068A JP20506895A JP2756771B2 JP 2756771 B2 JP2756771 B2 JP 2756771B2 JP 7205068 A JP7205068 A JP 7205068A JP 20506895 A JP20506895 A JP 20506895A JP 2756771 B2 JP2756771 B2 JP 2756771B2
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- black
- bulb
- rotating shaft
- fluorescent film
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- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は黒白ブラウン管のスクリ
ーン面に蛍光膜を形成する方法及びその装置に係り、さ
らに詳しくは回転テーブルを用いる蛍光膜形成方法及び
その装置に関する。
ーン面に蛍光膜を形成する方法及びその装置に係り、さ
らに詳しくは回転テーブルを用いる蛍光膜形成方法及び
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は従来の蛍光膜形成方法の一実施例
を説明するための概略図である。固定型沈澱テーブル1
の固定ブロック2にバルブBを装着したうえ、前記バル
ブの内部に蛍光体粒子が含まれた懸濁液Lを注入する。
懸濁液Lが注入されると、懸濁内に含まれた蛍光体粒子
が沈澱してバルブBの底面、即ちスクリーン面Baに付
着する。
を説明するための概略図である。固定型沈澱テーブル1
の固定ブロック2にバルブBを装着したうえ、前記バル
ブの内部に蛍光体粒子が含まれた懸濁液Lを注入する。
懸濁液Lが注入されると、懸濁内に含まれた蛍光体粒子
が沈澱してバルブBの底面、即ちスクリーン面Baに付
着する。
【0003】しかし、前記のような方法は、スクリーン
面Baの外面を基準として見たとき、平面及び凸形の場
合には適用することができるが、凹形の場合には適用す
ることができない。即ち、前記バルブのスクリーン面B
aが平面及び凸形の場合には、バルブB内に所定の高さ
に満たされている懸濁液Lに含まれた蛍光体がスクリー
ン面Baにほぼ均一に沈澱する。一方、前記バルブBの
スクリーン面Baが凹形の場合には、バルブB内に満た
されている懸濁液Lの液面からスクリーン面までの高さ
が中央部と周辺部において互いに異なるので、沈澱する
蛍光体の厚さが異なってくる。これにより、スクリーン
面Baに色むらが発生して動作時色純度を低下させる。
面Baの外面を基準として見たとき、平面及び凸形の場
合には適用することができるが、凹形の場合には適用す
ることができない。即ち、前記バルブのスクリーン面B
aが平面及び凸形の場合には、バルブB内に所定の高さ
に満たされている懸濁液Lに含まれた蛍光体がスクリー
ン面Baにほぼ均一に沈澱する。一方、前記バルブBの
スクリーン面Baが凹形の場合には、バルブB内に満た
されている懸濁液Lの液面からスクリーン面までの高さ
が中央部と周辺部において互いに異なるので、沈澱する
蛍光体の厚さが異なってくる。これにより、スクリーン
面Baに色むらが発生して動作時色純度を低下させる。
【0004】凹形のスクリーン面の場合においても蛍光
体を均一に塗布するための方法が韓国特許公告第92−
7002号で知られている。これは、図2のように、バ
ルブBが装着された沈澱テーブル3を回転手段により所
定の回転数だけ回転させる。これと同時に、駆動手段に
より駆動されるカム(図示せず)により沈澱テーブル3
を0°乃至30°で角変位させる。前記沈澱テーブル3
の回転は一時に正常速度にせず、徐々に加速させて一定
の時間が経った後正常速度に達するようになっている。
この際、沈澱テーブル3の正常な回転速度はバルブB内
の懸濁液Lが静的な流れ(static flow)に
なるように0乃至300rpmとする。
体を均一に塗布するための方法が韓国特許公告第92−
7002号で知られている。これは、図2のように、バ
ルブBが装着された沈澱テーブル3を回転手段により所
定の回転数だけ回転させる。これと同時に、駆動手段に
より駆動されるカム(図示せず)により沈澱テーブル3
を0°乃至30°で角変位させる。前記沈澱テーブル3
の回転は一時に正常速度にせず、徐々に加速させて一定
の時間が経った後正常速度に達するようになっている。
この際、沈澱テーブル3の正常な回転速度はバルブB内
の懸濁液Lが静的な流れ(static flow)に
なるように0乃至300rpmとする。
【0005】前記方法でバルブB内の懸濁液L中に含ま
れた蛍光体粒子を沈澱させると、前記蛍光体粒子は垂直
方向の沈降速度成分と水平方向の沈降速度成分、そして
垂直、水平の沈降速度成分が複合された沈降力により静
的な状態でバルブBのスクリーン面Baに斜めに沈降す
る。このようにスクリーン面Baに蛍光体粒子が沈澱し
て蛍光膜の形成が完了すると、バルブBから懸濁液Lを
排液させる。
れた蛍光体粒子を沈澱させると、前記蛍光体粒子は垂直
方向の沈降速度成分と水平方向の沈降速度成分、そして
垂直、水平の沈降速度成分が複合された沈降力により静
的な状態でバルブBのスクリーン面Baに斜めに沈降す
る。このようにスクリーン面Baに蛍光体粒子が沈澱し
て蛍光膜の形成が完了すると、バルブBから懸濁液Lを
排液させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる方法
は、遠心力によりスクリーン面Baの中央部と周辺部の
膜厚差は多少改善することができるが、スクリーン面B
aの全面に向かった沈降力には何の影響を及ぼすことが
できない。つまり、膜被覆特性が不良であって輝度の不
均一を招くのはもちろんのこと、沈降時間(約20分)
が短縮しないという問題があった。
は、遠心力によりスクリーン面Baの中央部と周辺部の
膜厚差は多少改善することができるが、スクリーン面B
aの全面に向かった沈降力には何の影響を及ぼすことが
できない。つまり、膜被覆特性が不良であって輝度の不
均一を招くのはもちろんのこと、沈降時間(約20分)
が短縮しないという問題があった。
【0007】本発明は従来のかかる問題点を解決するた
めのものであって、バルブを自転及び公転させながらス
クリーン面に蛍光膜を形成することにより、被覆性の改
善により全体的な輝度を向上させるとともに沈降時間を
大幅短縮できるようにすることを目的とする。
めのものであって、バルブを自転及び公転させながらス
クリーン面に蛍光膜を形成することにより、被覆性の改
善により全体的な輝度を向上させるとともに沈降時間を
大幅短縮できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、バルブ内に蛍光体粒子が含まれた懸濁液を注入し、
これを沈澱させてスクリーン面を形成する黒白ブラウン
管において、バルブを水平面に対して傾斜するように設
けて、前記バルブが自転及び公転させながら懸濁液の沈
澱を施す黒白ブラウン管の蛍光膜形成方法が提供され
る。
に、バルブ内に蛍光体粒子が含まれた懸濁液を注入し、
これを沈澱させてスクリーン面を形成する黒白ブラウン
管において、バルブを水平面に対して傾斜するように設
けて、前記バルブが自転及び公転させながら懸濁液の沈
澱を施す黒白ブラウン管の蛍光膜形成方法が提供され
る。
【0009】更に、上記目的を達成するために、水平面
から垂直に設けられて回転される第1回転軸と、前記第
1回転軸に固定されて一緒に回転され、一側に傾斜部が
一体に形成された回転テーブルと、前記傾斜部の傾斜面
と垂直に設けられて回転される第2回転軸と、前記第2
回転軸に固定されてバルブが装着される沈澱テーブル
と、から構成された黒白ブラウン管の蛍光膜形成装置が
提供される。
から垂直に設けられて回転される第1回転軸と、前記第
1回転軸に固定されて一緒に回転され、一側に傾斜部が
一体に形成された回転テーブルと、前記傾斜部の傾斜面
と垂直に設けられて回転される第2回転軸と、前記第2
回転軸に固定されてバルブが装着される沈澱テーブル
と、から構成された黒白ブラウン管の蛍光膜形成装置が
提供される。
【0010】
【実 施 例】以下、本発明の一実施例を図3乃至図5
を参照して詳述する。水平面に直角になるように第1回
転軸4が設けられており、前記回転軸の中央には回転テ
ーブル5が固定されており、この回転テーブル5の一側
には傾斜部5aが形成される。前記傾斜部5aには傾斜
部5aと直角になるように第2回転軸6が固定されてお
り、前記第2回転軸6には沈澱テーブル7及びバルブB
が装着される。前記傾斜部5aの傾斜角度は水平面に対
して0°よりは大きく、80°よりは小さくなるように
形成するのが好ましい。
を参照して詳述する。水平面に直角になるように第1回
転軸4が設けられており、前記回転軸の中央には回転テ
ーブル5が固定されており、この回転テーブル5の一側
には傾斜部5aが形成される。前記傾斜部5aには傾斜
部5aと直角になるように第2回転軸6が固定されてお
り、前記第2回転軸6には沈澱テーブル7及びバルブB
が装着される。前記傾斜部5aの傾斜角度は水平面に対
して0°よりは大きく、80°よりは小さくなるように
形成するのが好ましい。
【0011】前記構成を有する装置を用いた黒白ブラウ
ン管の製造方法を説明すると、次の通りである。先ず、
フッ酸と純水を用いてバルブBを洗浄した後、バルブB
を沈澱テーブル7に装着する。その後、前記バルブ内に
窒酸バリウム水溶液である電解液と蛍光体粒子が含まれ
た懸濁液Lを順次注入する。続いて、パネル面に遠心力
を与えるために第1回転軸4を0から300rpmまで
徐々に加速回転させるとともに、第2回転軸6を0から
200rpmまで徐々に加速回転させる。これにより、
バルブBは第1回転軸4及び第2回転軸6を中心として
公転及び自転をするが、かかるバルブの公転及び自転を
30秒〜3分間持続的に施す。
ン管の製造方法を説明すると、次の通りである。先ず、
フッ酸と純水を用いてバルブBを洗浄した後、バルブB
を沈澱テーブル7に装着する。その後、前記バルブ内に
窒酸バリウム水溶液である電解液と蛍光体粒子が含まれ
た懸濁液Lを順次注入する。続いて、パネル面に遠心力
を与えるために第1回転軸4を0から300rpmまで
徐々に加速回転させるとともに、第2回転軸6を0から
200rpmまで徐々に加速回転させる。これにより、
バルブBは第1回転軸4及び第2回転軸6を中心として
公転及び自転をするが、かかるバルブの公転及び自転を
30秒〜3分間持続的に施す。
【0012】前記動作によって懸濁液Lに含まれた蛍光
体粒子は、複合的な外力によりパネル全面に積もる。即
ち、パネル全面に向かった遠心力とパネル周辺部に向か
った遠心力、そして重力による沈澱力が蛍光体粒子に複
合的に作用する。
体粒子は、複合的な外力によりパネル全面に積もる。即
ち、パネル全面に向かった遠心力とパネル周辺部に向か
った遠心力、そして重力による沈澱力が蛍光体粒子に複
合的に作用する。
【0013】この際、第1回転軸4の回転数を増大させ
ると、図4に示すように膜厚は次第に薄くなり、第2回
転軸6の回転数を200rpm以上にすると、図5のよ
うに中央部と周辺部の膜厚差が発生することが分かる。
これは下記の〔表1〕を見れば、一層明らかになる。
(このとき、第2回転軸は150rpmで回転)
ると、図4に示すように膜厚は次第に薄くなり、第2回
転軸6の回転数を200rpm以上にすると、図5のよ
うに中央部と周辺部の膜厚差が発生することが分かる。
これは下記の〔表1〕を見れば、一層明らかになる。
(このとき、第2回転軸は150rpmで回転)
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、バルブ
を自転及び公転させながら蛍光膜を塗布するために膜被
覆性が向上するとともに、中央部と周辺部における膜厚
差も解決することができる。従って、輝度の不良を予め
防止できるのはもちろんのこと、沈降時間も大幅短縮す
ることができる。
を自転及び公転させながら蛍光膜を塗布するために膜被
覆性が向上するとともに、中央部と周辺部における膜厚
差も解決することができる。従って、輝度の不良を予め
防止できるのはもちろんのこと、沈降時間も大幅短縮す
ることができる。
【図1】従来の蛍光膜形成方法の一実施例を説明するた
めの概略図である。
めの概略図である。
【図2】従来の蛍光膜形成方法の他の実施例を説明する
ための概略図である。
ための概略図である。
【図3】本発明を説明するための概略図である。
【図4】第1回転軸と膜厚との関係を示すグラフであ
る。
る。
【図5】第2回転軸と膜厚との関係を示すグラフであ
る。
る。
4…第1回転軸、5…回転テーブル、5a…傾斜部、6
…第2回転軸、7…沈澱テーブル、B…バルブ、L…懸
濁液。
…第2回転軸、7…沈澱テーブル、B…バルブ、L…懸
濁液。
Claims (5)
- 【請求項1】 バルブ内に蛍光体粒子が含まれた懸濁液
を注入し、これを沈澱させてスクリーン面を形成する黒
白ブラウン管において、バルブを水平面に対して傾斜す
るように設けて、前記バルブを自転及び公転させながら
懸濁液の沈澱を施す黒白ブラウン管の蛍光膜形成方法。 - 【請求項2】 バルブを30秒乃至3分間にわたって自
転及び公転させることを特徴とする請求項1記載の黒白
ブラウン管の蛍光膜形成方法。 - 【請求項3】 バルブの自転回転数を公転回転数と同一
にするか、又は公転回転数より遅くすることを特徴とす
る請求項1記載の黒白ブラウン管の蛍光膜形成方法。 - 【請求項4】 水平面から垂直に設けられて回転される
第1回転軸と、 前記第1回転軸に固定されて一緒に回転され、一側に傾
斜部が一体に形成された回転テーブルと、 前記傾斜部の傾斜面と垂直に設けられて回転される第2
回転軸と、 前記第2回転軸に固定されてバルブが装着される沈澱テ
ーブルと、から構成されたことを特徴とする黒白ブラウ
ン管の蛍光膜形成装置。 - 【請求項5】 傾斜部の傾斜角度が水平面に対して0°
よりは大きく、80°よりは小さくなるように形成する
ことを特徴とする請求項4記載の黒白ブラウン管の蛍光
膜形成装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR17963 | 1994-07-21 | ||
KR1994P17963 | 1994-07-21 | ||
KR19940017963 | 1994-07-21 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0845425A JPH0845425A (ja) | 1996-02-16 |
JP2756771B2 true JP2756771B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=60667706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7205068A Expired - Fee Related JP2756771B2 (ja) | 1994-07-21 | 1995-07-20 | 黒白ブラウン管の蛍光膜形成方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2756771B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-20 JP JP7205068A patent/JP2756771B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0845425A (ja) | 1996-02-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980120 |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |