JP2755950B2 - インクジェット記録装置および記録方法 - Google Patents
インクジェット記録装置および記録方法Info
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- JP2755950B2 JP2755950B2 JP63003183A JP318388A JP2755950B2 JP 2755950 B2 JP2755950 B2 JP 2755950B2 JP 63003183 A JP63003183 A JP 63003183A JP 318388 A JP318388 A JP 318388A JP 2755950 B2 JP2755950 B2 JP 2755950B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- pulse
- piezoelectric element
- recording
- ejection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/205—Ink jet for printing a discrete number of tones
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱エネルギーを印加することでノズルの吐
出口からインク滴を吐出させて記録を行うインクジェッ
ト記録装置およびインクジェット記録方法に関する。
出口からインク滴を吐出させて記録を行うインクジェッ
ト記録装置およびインクジェット記録方法に関する。
[従来の技術] 従来、インクジェット記録装置に関しては、多くの方
式がある。これを大きく分けると、連続噴射型、イ
ンパルス型(オンデマンド型)、静電吸引型の3つで
ある。
式がある。これを大きく分けると、連続噴射型、イ
ンパルス型(オンデマンド型)、静電吸引型の3つで
ある。
連続噴射型においては、連続的に吐出しているインク
を荷電,偏向させることによって記録を行うという原理
のため、装置が複雑となり、インクの回収や清浄装置等
も必要となってくる。
を荷電,偏向させることによって記録を行うという原理
のため、装置が複雑となり、インクの回収や清浄装置等
も必要となってくる。
また、静電吸引型においては、その製造は比較的簡単
であるが、高電圧を必要とし危険であり、しかも導電率
等のインク物性に制限が多い上に周波数応答性も悪い。
であるが、高電圧を必要とし危険であり、しかも導電率
等のインク物性に制限が多い上に周波数応答性も悪い。
ところが、オンデマンド型においては、必要なときだ
け圧電素子,発熱素子等吐出エネルギー発生素子による
圧力発生によってインク滴を吐出させるものであり、構
造が非常に簡単であるので、記録装置として大いに期待
されている。
け圧電素子,発熱素子等吐出エネルギー発生素子による
圧力発生によってインク滴を吐出させるものであり、構
造が非常に簡単であるので、記録装置として大いに期待
されている。
これらの記録装置でフルカラープリンタを実現しよう
とすると、高解像度とともに忠実な中間調表現が達成さ
れなければならない。中間調表現としてはディザ法等の
デジタル的なものと、記録ドットサイズを変化させるア
ナログ的なものとの2通りが考えられる。しかし、デジ
タル的中間調表現法では、階調数を上げるために解像度
を犠牲にしなければならない。このため記録ドットサイ
ズを変化させて記録濃度を制御するアナログ記録に期待
が持たれている。
とすると、高解像度とともに忠実な中間調表現が達成さ
れなければならない。中間調表現としてはディザ法等の
デジタル的なものと、記録ドットサイズを変化させるア
ナログ的なものとの2通りが考えられる。しかし、デジ
タル的中間調表現法では、階調数を上げるために解像度
を犠牲にしなければならない。このため記録ドットサイ
ズを変化させて記録濃度を制御するアナログ記録に期待
が持たれている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、オンデマンド型ヘッドの中で圧電素子を使
うタイプのヘッドでは圧電素子に印加する電圧やパルス
幅を変化させることで、記録ドットサイズを簡単に変化
させることができるが、素子自体の大きさが大きいた
め、マルチ化が容易ではないという欠点があった。
うタイプのヘッドでは圧電素子に印加する電圧やパルス
幅を変化させることで、記録ドットサイズを簡単に変化
させることができるが、素子自体の大きさが大きいた
め、マルチ化が容易ではないという欠点があった。
一方、発熱素子を使ったオンデマンド型ヘッド(バル
ブジェット方式)では発熱素子の大きさを小さくするこ
とができマルチ化が非常に容易ではあるが、印加する電
圧やパルス幅を変化させてもバブルのでき方に大きな差
がなく、このため記録ドットサイズを変化させることが
できずアナログ記録は困難であった。つまりオンデマン
ド型記録装置は非常に扱いやすいものではあるが、マル
チ化,アナログ化の両方共に満たす高性能記録を達成す
ることができなかった。
ブジェット方式)では発熱素子の大きさを小さくするこ
とができマルチ化が非常に容易ではあるが、印加する電
圧やパルス幅を変化させてもバブルのでき方に大きな差
がなく、このため記録ドットサイズを変化させることが
できずアナログ記録は困難であった。つまりオンデマン
ド型記録装置は非常に扱いやすいものではあるが、マル
チ化,アナログ化の両方共に満たす高性能記録を達成す
ることができなかった。
そこで、本発明の目的は上述の問題点を解決し、ヘッ
ドのマルチノズル化が容易で、階調性に優れ、吐出の安
定性に優れたインクジェット記録装置および記録方法を
提供することにある。
ドのマルチノズル化が容易で、階調性に優れ、吐出の安
定性に優れたインクジェット記録装置および記録方法を
提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐出す
るための複数の吐出口と、これらの吐出口にそれぞれ連
通すると共にインクを吐出するためのエネルギを発生す
るエネルギ発生手段が設けられた複数の液流路と、該複
数の液流路に共通に連通してインクを供給するための共
通液室と、前記共通液室に対応する位置に設けられて前
記吐出口インクの先端位置に形成されるメニスカスを振
動させる圧電素子とを有する記録ヘッドを用いて記録を
行うインクジェット記録装置において、前記圧電素子に
矩形パルスを印加して該圧電素子を駆動する駆動手段
と、前記エネルギ発生手段にインク吐出のための吐出パ
ルスを印加するヘッド駆動手段と、前記駆動手段により
前記圧電素子に前記メニスカスを後退させる一定の矩形
パルスを印加するとともに、吐出するインク量に応じ
て、前記吐出パルスの印加開始タイミングを前記一定の
矩形パルスの立ち上がりから立ち下がりまでの所定時間
内で制御する制御手段とを備えてなることを特徴とす
る。
るための複数の吐出口と、これらの吐出口にそれぞれ連
通すると共にインクを吐出するためのエネルギを発生す
るエネルギ発生手段が設けられた複数の液流路と、該複
数の液流路に共通に連通してインクを供給するための共
通液室と、前記共通液室に対応する位置に設けられて前
記吐出口インクの先端位置に形成されるメニスカスを振
動させる圧電素子とを有する記録ヘッドを用いて記録を
行うインクジェット記録装置において、前記圧電素子に
矩形パルスを印加して該圧電素子を駆動する駆動手段
と、前記エネルギ発生手段にインク吐出のための吐出パ
ルスを印加するヘッド駆動手段と、前記駆動手段により
前記圧電素子に前記メニスカスを後退させる一定の矩形
パルスを印加するとともに、吐出するインク量に応じ
て、前記吐出パルスの印加開始タイミングを前記一定の
矩形パルスの立ち上がりから立ち下がりまでの所定時間
内で制御する制御手段とを備えてなることを特徴とす
る。
本発明のインクジェット記録方法は、インクを吐出す
るための複数の吐出口と、これらの吐出口にそれぞれ連
通すると共にインクを吐出するためのエネルギを発生す
るエネルギ発生手段が設けられた複数の液流路と、該複
数の液流路に共通に連通してインクを供給するための共
通液室と、前記共通液室に対応する位置に設けられて前
記吐出口のインクの先端位置に形成されるメニスカスを
振動させる圧電素子とを有する記録ヘッドを用いて記録
を行うインクジェット記録方法であって、前記圧電素子
に前記メニスカスを後退させる一定の矩形パルスを印加
し、吐出するインク量に応じて、前記エネルギ発生手段
に印加する吐出パルスの印加開始タイミングを前記一定
の矩形パルスの立ち上がりから立ち下がりまでの所定時
間内で制御することを特徴とする。
るための複数の吐出口と、これらの吐出口にそれぞれ連
通すると共にインクを吐出するためのエネルギを発生す
るエネルギ発生手段が設けられた複数の液流路と、該複
数の液流路に共通に連通してインクを供給するための共
通液室と、前記共通液室に対応する位置に設けられて前
記吐出口のインクの先端位置に形成されるメニスカスを
振動させる圧電素子とを有する記録ヘッドを用いて記録
を行うインクジェット記録方法であって、前記圧電素子
に前記メニスカスを後退させる一定の矩形パルスを印加
し、吐出するインク量に応じて、前記エネルギ発生手段
に印加する吐出パルスの印加開始タイミングを前記一定
の矩形パルスの立ち上がりから立ち下がりまでの所定時
間内で制御することを特徴とする。
[作 用] 本発明によれば、インクのメニスカスを振動させるた
めの圧電素子に一定の矩形パルスを印加し、この一定の
矩形パルスの印加開始から、インクを吐出させるための
吐出パルスの印加開始までの時間を制御することによ
り、インクの吐出タイミングにおけるメニスカスの位置
を制御して、記録ドットサイズを変化させる。インクを
吐出させるための吐出パルスの印加開始タイミングを、
圧電素子に印加される一定の矩形パルスの立ち上がりか
ら立ち下がりまでの所定時間内において制御することに
より、安定したインク吐出量の制御が達成される。
めの圧電素子に一定の矩形パルスを印加し、この一定の
矩形パルスの印加開始から、インクを吐出させるための
吐出パルスの印加開始までの時間を制御することによ
り、インクの吐出タイミングにおけるメニスカスの位置
を制御して、記録ドットサイズを変化させる。インクを
吐出させるための吐出パルスの印加開始タイミングを、
圧電素子に印加される一定の矩形パルスの立ち上がりか
ら立ち下がりまでの所定時間内において制御することに
より、安定したインク吐出量の制御が達成される。
[実施例] 以下本発明の実施例を添附図面を参照して詳細に説明
する。
する。
第1図は本発明に使用するインクジェット記録ヘッド
の一構成例を示す斜視図、第2図はその断面図である。
図において、10は記録ヘッド本体、20は制御部である。
の一構成例を示す斜視図、第2図はその断面図である。
図において、10は記録ヘッド本体、20は制御部である。
記録ヘッド本体10は基板11に複数個形成されたノズル
12,その先端のインク滴を吐出する吐出口(オリフィ
ス)12A,ノズル12が形成される基板11に設けられるイン
ク滴を吐出させるエネルギー源である発熱素子13,ノズ
ル12と連通する共通液室14,ガラス製の天板15,天板15の
上面に設けられ共通液室14に振動を与え複数個のノズル
12内のメニスカスを振動させるための圧電素子16および
共通液室14に連通しインクを補給するためのインク供給
管17を備えている。18はインクである。
12,その先端のインク滴を吐出する吐出口(オリフィ
ス)12A,ノズル12が形成される基板11に設けられるイン
ク滴を吐出させるエネルギー源である発熱素子13,ノズ
ル12と連通する共通液室14,ガラス製の天板15,天板15の
上面に設けられ共通液室14に振動を与え複数個のノズル
12内のメニスカスを振動させるための圧電素子16および
共通液室14に連通しインクを補給するためのインク供給
管17を備えている。18はインクである。
制御部20はプリンタ全体の制御を司るCPU20A,制御プ
ログラム等が格納されたROM20B,一時記憶のためのRAM20
C等を含むマイクロプロセッサで構成される。
ログラム等が格納されたROM20B,一時記憶のためのRAM20
C等を含むマイクロプロセッサで構成される。
上記の構成になる記録ヘッド10を使用して圧電素子16
に第3図(a)に示すような一定の矩形パルスを印加さ
せ、同時に発熱素子13に第3図(b)に示すような一定
の矩形パルスを印加させる。この第3図(a)に示され
る圧電素子16に印加する矩形パルスは、圧電素子16に対
し、共通液室14を拡大させる方向に作用するものであ
り、この動作によるメニスカスが一時的に後退する。こ
のとき圧電素子16に印加するパルスに対し発熱素子13に
印加するパルスの印加タイミングTを変化させることに
より吐出口12Aから吐出するインク量が変化するため、
記録紙上に形成される記録ドットサイズは第3図(c)
に示すように変化する。
に第3図(a)に示すような一定の矩形パルスを印加さ
せ、同時に発熱素子13に第3図(b)に示すような一定
の矩形パルスを印加させる。この第3図(a)に示され
る圧電素子16に印加する矩形パルスは、圧電素子16に対
し、共通液室14を拡大させる方向に作用するものであ
り、この動作によるメニスカスが一時的に後退する。こ
のとき圧電素子16に印加するパルスに対し発熱素子13に
印加するパルスの印加タイミングTを変化させることに
より吐出口12Aから吐出するインク量が変化するため、
記録紙上に形成される記録ドットサイズは第3図(c)
に示すように変化する。
このように記録ドットサイズが変化する理由を第4図
および第5図に基づき説明する。圧電素子16のみに図中
破線で示すような矩形パルスを印加すると、前述のよう
に、矩形パルスの印加によって共通液室14は拡大され、
印加開始の時刻T1から経時的にノズル12内のメニスカス
の位置は後退し、パルス印加が終わった時点から徐々に
毛管現象によりメニスカスは吐出口12Aの方向に復帰す
る。このとき、T1,T2,T3の時間経過においてメニスカス
後退量は0〜約100μmまで変化し、それぞれのタイミ
ングで発熱素子13にパルスを印加すると発熱素子の発熱
中心Xより吐出口12A側に存在するインクだけがインク
滴として吐出する。このように、インク吐出時に圧電素
子16に矩形パルスを所定時間印加し、その矩形パルスの
立ち上がりから立ち下がりまでの所定時間内において、
発熱素子13に印加するパルス(以下、「吐出パルス」と
もいう)の印加開始タイミングをT1、T2、T3のように制
御することにより、インクの吐出量を変化させ、記録ド
ットサイズを制御することが可能になる。
および第5図に基づき説明する。圧電素子16のみに図中
破線で示すような矩形パルスを印加すると、前述のよう
に、矩形パルスの印加によって共通液室14は拡大され、
印加開始の時刻T1から経時的にノズル12内のメニスカス
の位置は後退し、パルス印加が終わった時点から徐々に
毛管現象によりメニスカスは吐出口12Aの方向に復帰す
る。このとき、T1,T2,T3の時間経過においてメニスカス
後退量は0〜約100μmまで変化し、それぞれのタイミ
ングで発熱素子13にパルスを印加すると発熱素子の発熱
中心Xより吐出口12A側に存在するインクだけがインク
滴として吐出する。このように、インク吐出時に圧電素
子16に矩形パルスを所定時間印加し、その矩形パルスの
立ち上がりから立ち下がりまでの所定時間内において、
発熱素子13に印加するパルス(以下、「吐出パルス」と
もいう)の印加開始タイミングをT1、T2、T3のように制
御することにより、インクの吐出量を変化させ、記録ド
ットサイズを制御することが可能になる。
ところで、第4図中のT1、T2、T3のように、圧電素子
16に印加する矩形パルスの立ち上がりから立ち下がりま
での所定時間内において吐出パルスの印加開始タイミン
グを変化させることにより、第5図のように、メニスカ
スが後退を開始してから吐出口12Aの方向に復帰(以
下、「前進」という)を開始するまでの間において、吐
出パルスが印加されることになる。つまり、メニスカス
が後退を開始する時点を含め、そのメニスカスが後退す
る期間中(一定方向に移動する期間中)において、吐出
パルスの印加が開始されることになる。このように、メ
ニスカスが一定方向に移動する期間中において吐出パル
スの印加開始タイミングを制御することにより、安定し
たインク吐出量の制御を行うことができる。また、圧電
素子16に印加するパルス、つまりメニスカスを移動させ
るためのパルスを矩形パルスとすることにより、その矩
形パルスをインク滴の吐出時毎に印加することが可能と
なり、また、その矩形パルスの印加開始時点を基準とし
て、吐出パルスの印加開始のタイミングを容易に制御す
ることもできる。
16に印加する矩形パルスの立ち上がりから立ち下がりま
での所定時間内において吐出パルスの印加開始タイミン
グを変化させることにより、第5図のように、メニスカ
スが後退を開始してから吐出口12Aの方向に復帰(以
下、「前進」という)を開始するまでの間において、吐
出パルスが印加されることになる。つまり、メニスカス
が後退を開始する時点を含め、そのメニスカスが後退す
る期間中(一定方向に移動する期間中)において、吐出
パルスの印加が開始されることになる。このように、メ
ニスカスが一定方向に移動する期間中において吐出パル
スの印加開始タイミングを制御することにより、安定し
たインク吐出量の制御を行うことができる。また、圧電
素子16に印加するパルス、つまりメニスカスを移動させ
るためのパルスを矩形パルスとすることにより、その矩
形パルスをインク滴の吐出時毎に印加することが可能と
なり、また、その矩形パルスの印加開始時点を基準とし
て、吐出パルスの印加開始のタイミングを容易に制御す
ることもできる。
[実験例1] ノズル数24本、吐出口径50×40μm、圧電素子16の大
きさ2×10mmの記録ヘッドを使用し、駆動周波数2kHzで
インク滴を吐出させた。このとき圧電素子16に印加する
パルスを電圧;−30V,パルス幅:50μsecの矩形波とし、
発熱素子13に電圧;25V,パルス幅7μsecの矩形波を印加
するタイミングを0〜50μsecまで変化させることによ
り記録ドットサイズを約100〜200μmまで可変すること
ができた。吐出安定性も良好であった。
きさ2×10mmの記録ヘッドを使用し、駆動周波数2kHzで
インク滴を吐出させた。このとき圧電素子16に印加する
パルスを電圧;−30V,パルス幅:50μsecの矩形波とし、
発熱素子13に電圧;25V,パルス幅7μsecの矩形波を印加
するタイミングを0〜50μsecまで変化させることによ
り記録ドットサイズを約100〜200μmまで可変すること
ができた。吐出安定性も良好であった。
[実験例2,3,4] 同様に前記実施例1のヘッドを使用して、圧電素子に
印加するパルス波形を第6図(a),(b)および
(c)に示す如く変えた。すなわち、(a)は実験例2
に用いた電圧;±30V,パルス幅50μsecの3値矩形パル
ス、(b)は実験例3に用いた電圧;−30Vの半サイン
矩形パルス、(c)は実験例4に用いた電圧;±30Vの
全サイン波形パルスである。そして、発熱素子13に実験
例1と同じ矩形パルスをその印加するタイミングを0〜
50μsecまで変化させることによりドットサイズ可変範
囲をそれぞれ表1に示すように得た。なおこのときの吐
出安定性はいずれも良好であった。
印加するパルス波形を第6図(a),(b)および
(c)に示す如く変えた。すなわち、(a)は実験例2
に用いた電圧;±30V,パルス幅50μsecの3値矩形パル
ス、(b)は実験例3に用いた電圧;−30Vの半サイン
矩形パルス、(c)は実験例4に用いた電圧;±30Vの
全サイン波形パルスである。そして、発熱素子13に実験
例1と同じ矩形パルスをその印加するタイミングを0〜
50μsecまで変化させることによりドットサイズ可変範
囲をそれぞれ表1に示すように得た。なおこのときの吐
出安定性はいずれも良好であった。
[実験例5] 実験例1で使用した圧電素子16の代わりに磁歪振動子
を用いた記録ヘッドを使って、あとは実験例1と同様な
方法で記録を行ったところ、同様に階調性(記録ドット
サイズ可変範囲)に優れた良質な画像が得られた。
を用いた記録ヘッドを使って、あとは実験例1と同様な
方法で記録を行ったところ、同様に階調性(記録ドット
サイズ可変範囲)に優れた良質な画像が得られた。
[実験例6] 実験例1で使用した記録ヘッドのうち、メニスカス位
置制御手段である圧電素子16の代わりに吐出口12Aの前
方で記録紙の裏側に静電電極を設けると共にインクを帯
電させ、静電電極の極性を変化することによりインクを
吸引もしくは反発させるメニスカス位置を制御する手段
を使用した記録ヘッドを用い、あとは実験例1と同様な
方法で記録を行ったところ、同様に階調性に優れた良質
な画像が得られた。
置制御手段である圧電素子16の代わりに吐出口12Aの前
方で記録紙の裏側に静電電極を設けると共にインクを帯
電させ、静電電極の極性を変化することによりインクを
吸引もしくは反発させるメニスカス位置を制御する手段
を使用した記録ヘッドを用い、あとは実験例1と同様な
方法で記録を行ったところ、同様に階調性に優れた良質
な画像が得られた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のインクジェット記録装
置および記録方法によれば、インクのメニスカスを振動
させるための圧電素子に一定の矩形パルスを印加し、こ
の一定の矩形パルスの印加開始から、インクを吐出させ
るための吐出パルスの印加開始までの時間を制御するこ
とにより、インクの吐出タイミングにおけるメニスカス
の位置を制御して、記録ドットサイズを変化させること
ができる。この結果、ドットサイズの変調が困難にバル
ブジェット方式においてもインクの吐出量を所望の量に
制御することが可能となり、階調性の優れた良質な画像
を得ることができる。
置および記録方法によれば、インクのメニスカスを振動
させるための圧電素子に一定の矩形パルスを印加し、こ
の一定の矩形パルスの印加開始から、インクを吐出させ
るための吐出パルスの印加開始までの時間を制御するこ
とにより、インクの吐出タイミングにおけるメニスカス
の位置を制御して、記録ドットサイズを変化させること
ができる。この結果、ドットサイズの変調が困難にバル
ブジェット方式においてもインクの吐出量を所望の量に
制御することが可能となり、階調性の優れた良質な画像
を得ることができる。
しかも、圧電素子に印加させる一定の矩形パルスの立
ち上がりから立ち下がりまでの所定時間内において、イ
ンクを吐出させるための吐出パルスの印加開始タイミン
グを制御することにより、メニスカスが一定方向に移動
する期間中において吐出パルスの印加開始タイミングを
変化させて、安定したインク吐出量の制御を行うことが
できる。
ち上がりから立ち下がりまでの所定時間内において、イ
ンクを吐出させるための吐出パルスの印加開始タイミン
グを制御することにより、メニスカスが一定方向に移動
する期間中において吐出パルスの印加開始タイミングを
変化させて、安定したインク吐出量の制御を行うことが
できる。
さらに、圧電素子に印加されるパルスが矩形パルスと
することにより、その矩形パルスをインク滴の吐出時毎
に印加上することが可能となり、また、その矩形パルス
の印加開始時点を基準として、吐出パルスの印加上開始
のタイミングを容易に制御することもできる。
することにより、その矩形パルスをインク滴の吐出時毎
に印加上することが可能となり、また、その矩形パルス
の印加開始時点を基準として、吐出パルスの印加上開始
のタイミングを容易に制御することもできる。
第1図は本発明の一実施例にかかる記録ヘッドを示す斜
視図、 第2図は同じくその断面図、 第3図は駆動パルス波形と印加タイミングの違いにより
得られる記録ドットサイズの関係を示す説明図、 第4図は印加パルスとメニスカスの位置の変化の関係を
示す説明図、 第5図はインク吐出量が変化することを説明するノズル
部断面図、 第6図は印加パルスの他の波形を示す説明図である。 12……ノズル、 12A……吐出口、 13……発熱素子、 14……共通液室、 16……圧電素子。
視図、 第2図は同じくその断面図、 第3図は駆動パルス波形と印加タイミングの違いにより
得られる記録ドットサイズの関係を示す説明図、 第4図は印加パルスとメニスカスの位置の変化の関係を
示す説明図、 第5図はインク吐出量が変化することを説明するノズル
部断面図、 第6図は印加パルスの他の波形を示す説明図である。 12……ノズル、 12A……吐出口、 13……発熱素子、 14……共通液室、 16……圧電素子。
Claims (2)
- 【請求項1】インクを吐出するための複数の吐出口と、
これらの吐出口にそれぞれ連通すると共にインクを吐出
するためのエネルギを発生するエネルギ発生手段が設け
られた複数の液流路と、該複数の液流路に共通に連通し
てインクを供給するための共通液室と、前記共通液室に
対応する位置に設けられて前記吐出口のインクの先端位
置に形成されるメニスカスを振動させる圧電素子とを有
する記録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録
装置において、 前記圧電素子に矩形パルスを印加して該圧電素子を駆動
する駆動手段と、 前記エネルギ発生手段にインク吐出のための吐出パルス
を印加するヘッド駆動手段と、 前記駆動手段により前記圧電素子に前記メニスカスを後
退させる一定の矩形パルスを印加するとともに、吐出す
るインク量に応じて、前記吐出パルスの印加開始タイミ
ングを前記一定の矩形パルスの立ち上がりから立ち下が
りまでの所定時間内で制御する制御手段と を備えてなることを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項2】インクを吐出するための複数の吐出口と、
これらの吐出口にそれぞれ連通すると共にインクを吐出
するためのエネルギを発生するエネルギ発生手段が設け
られた複数の液流路と、該複数の液流路に共通に連通し
てインクを供給するための共通液室と、前記共通液室に
対応する位置に設けられて前記吐出口のインクの先端位
置に形成されるメニスカスを振動させる圧電素子とを有
する記録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録
方法であって、 前記圧電素子に前記メニスカスを後退させる一定の矩形
パルスを印加し、吐出するインク量に応じて、前記エネ
ルギ発生手段に印加する吐出パルスの印加開始タイミン
グを前記一定の矩形パルスの立ち上がりから立ち下がり
までの所定時間内で制御する ことを特徴とするインクジェット記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63003183A JP2755950B2 (ja) | 1988-01-12 | 1988-01-12 | インクジェット記録装置および記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63003183A JP2755950B2 (ja) | 1988-01-12 | 1988-01-12 | インクジェット記録装置および記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01180354A JPH01180354A (ja) | 1989-07-18 |
JP2755950B2 true JP2755950B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=11550273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63003183A Expired - Lifetime JP2755950B2 (ja) | 1988-01-12 | 1988-01-12 | インクジェット記録装置および記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2755950B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0685423B2 (ja) * | 1985-07-19 | 1994-10-26 | 富士通株式会社 | 半導体記憶装置 |
JPH0729435B2 (ja) * | 1986-03-14 | 1995-04-05 | キヤノン株式会社 | インクジェットプリントヘッド及びプリント装置 |
-
1988
- 1988-01-12 JP JP63003183A patent/JP2755950B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01180354A (ja) | 1989-07-18 |
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