JP2755776B2 - 高速成膜スパッタリング装置 - Google Patents

高速成膜スパッタリング装置

Info

Publication number
JP2755776B2
JP2755776B2 JP2102997A JP10299790A JP2755776B2 JP 2755776 B2 JP2755776 B2 JP 2755776B2 JP 2102997 A JP2102997 A JP 2102997A JP 10299790 A JP10299790 A JP 10299790A JP 2755776 B2 JP2755776 B2 JP 2755776B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
targets
substrate
target
sputtering
rectangular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2102997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH042773A (ja
Inventor
光雄 加藤
俊夫 田口
肇 沖田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2102997A priority Critical patent/JP2755776B2/ja
Publication of JPH042773A publication Critical patent/JPH042773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2755776B2 publication Critical patent/JP2755776B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、プラスチックフィルム、紙、鋼板等の表面
に機能性薄膜を形成するためのスパッタリング装置に関
する。
(従来の技術) 第3図〜第5図は特開昭60−46369号公報に記載の対
向ターゲット式スパッタリング装置の概念図であり、第
3図はターゲットと基板との配置状態を示す斜視図であ
り、第4図は対向ターゲット式スパッタリング装置の全
体の断面図であり、第5図は第4図のA−A矢視平面図
である。
第3図においては、ホルダー22,22aに保持された一対
の角形ターゲット21,21aの空間部の側方に、冷却ロール
20を平行に配置し、該冷却ロール20に巻装させた連続テ
ープ状の基板19を移送させながら、上記空間部からのプ
ラズマ流により基板19上に成膜するものである。
第4図においては、ホルダー22,22aに保持されたター
ゲット21,21aは、空間部23を隔てて対向させた長方形平
板状の強磁性体よりなる角形ターゲットであり、該ター
ゲット21,21aのスパッタ面25,25aと僅かな間隔を隔てて
その周辺部外方にシールドリング24,24aを覆設し、該シ
ールドリング24,24aは上記ターゲットホルダー22,22aと
絶縁体26,26aにより絶縁して接地させている。第5図に
示すシールドチップ27,27aは、角形ターゲット21,21aの
周辺部に設けたシールドリング24,24aの略中央部6カ所
に適宜間隔で配置し、上方に突出するように相対峙させ
る。該シールドチップ27,27aはシールドリング24,24aを
介して接地される。また、角形ターゲット21,21aの背面
には永久磁石28,28aが配置され、角形ターゲット21,21a
のスパッタ面25,25aに垂直方向の磁界を発生するように
それぞれ対向配置する。真空槽29は角形ターゲット21,2
1a及び空間部23を包囲する。
第4図の装置による成膜の手順を説明すると、まず、
真空槽29内部を真空排気し、アルゴン等のスパッタガス
を導入し、その後角形ターゲット21,21aを陰極とするよ
うに電圧を印加し、接地されたシールドリング21,21aと
の間にグロー放電を発生させ、永久磁石28.28aによる角
形ターゲット21,21aに対して垂直方向の磁界により、空
間部23内に上記角形ターゲット21,21aの金属原子、二次
電子及びアルゴンガスイオン等の飛散したプラズマ状態
が形成される。空間部23内に突出して配置されたシール
ドチップ27,27aがプラズマ空間部内の二次電子を吸収し
てアルゴンガスのイオン化を制御してプラズマ密度の均
一化をする。このように均一化されたプラズマ空間部内
の金属原子は衝突を繰り返しながらエネルギーを失いつ
つ拡散によって、空間部23の側方の基板19に被着し、成
膜される。
(発明が解決しようとする課題) 上記の対向ターゲット式スパッタリング装置は、二極
スパッタリング装置やマグネトロンスパッタリング装置
等に比べて薄膜形成速度が大きいが、工業上幅広く利用
されている真空蒸着装置に比べると、10分の1以下の薄
膜形成速度しか得らていない。
これは安定したグロー放電を維持するためのプラズマ
空間部におけるプラズマ密度に制約があるからである。
上記第4図に示した例では、スパッタ面に垂直な磁界を
印加することにより、プラズマ密度を向上させている
が、一対の角形ターゲットを使用する構造であるため、
基板への薄膜形成速度が不十分である。また、上記のス
パッタリング装置を複数設置することも考えられるが、
装置全体が大きくなり、高価になるという問題がある。
そこで、本発明は、上記の問題点を解消し、コンパク
トで安価な高速成膜スパッタリング装置を提供しようと
するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、陰極となる一対の角形ターゲットのスパッ
タ面を対向させ、該スパッタ面の間のプラズマ空間部の
側方に基板を配置した高速成膜スパッタリング装置にお
いて、上記プラズマ空間部の側方に上記基板を保持する
ための冷却ロールを設け、該冷却ロール上を通過する基
板表面に対し、上記プラズマ空間部が対向するように上
記角形ターゲットを複数配置して基板の周囲にプラズマ
空間部を環状に形成し、上記角形ターゲットの背面には
スパッタ面に略垂直な磁界を印加するように、磁石を配
置したことを特徴とする高速成膜スパッタリング装置で
ある。
(作用) 本発明による対向ターゲットの放電の原理は、対をな
すターゲットの背面に永久磁石の両極をそれぞれ配置す
ることにより、磁力線が複数のターゲットのスパッタ面
に対して垂直に貫くように形成される。そして、該ター
ゲットを陰極としてDC又はRFの高電圧を印加してターゲ
ットの間で放電を発生させ、ターゲット間のガスを電離
させてプラズマを生成する。ファラデーの法則により、
ターゲットに直交する磁力線のまわりの電子が螺旋運動
を開始して他の原子と衝突して電離を促進するため、プ
ラズマ密度が増加し、イオン化領域が広くなり、薄膜形
成速度を増加させることができる。そして、従来の対向
ターゲット式スパッタリング装置が、ターゲット毎に永
久磁石を配置するのに対して、本発明では、ターゲット
の背面に設ける1つの永久磁石が、隣接する2つのター
ゲットに作用するため、使用する永久磁石の数を大幅に
減少させることができ、限られた容積の真空槽内に複数
対のターゲットを容易に組み込むことができるととも
に、複数対のターゲットにより同時に成膜することがで
きるところから、薄膜形成速度を飛躍的に増大させるこ
とができる。
(実施例) 第1図は本発明の1実施例である高速成膜スパッタリ
ング装置の断面を示した概念図であり、第2図は第1図
の斜視図である。
真空槽1内に、背面に永久磁石を備えた角形ターゲッ
トのプラズマ空間部13,14,15の側方に冷却ロール18を配
置して、該冷却ロールに沿って移送する基板16上に成膜
17を形成するものである。図には3組の角形ターゲット
2,2a、3,3a、4,4aをホルダー5,5a、6,6a、7,7aで背面よ
り保持し(第2図参照)、空間部13,14,15をそれぞれ介
して対向させ、隣接するターゲットの間に永久磁石8,9,
10,11を配置したもので、磁石の極は図のようにターゲ
ットに向けることにより、ターゲットのスパッタ面に垂
直な磁力線Bが矢印のように形成される。なお、永久磁
石は基板16に向かってターゲットの前後の端部に設けて
もよいし、ターゲットの背面全体に設けてもよい。図面
の装置では、冷却ロール18の上の基板16に向けてプラズ
マ空間部を形成するために、角形ターゲットのホルダー
及び永久磁石の両端を円弧状の架台12,12aで保持する。
次に、この装置を用いた成膜スパッタリング操作を説
明する。まず、ホルダーの所定のターゲットを装着す
る。真空槽1の内部を真空排気してから、アルゴン等の
スパッタガスを導入し、角形ターゲットを陰極として電
圧を印加してスパッタ面に垂直な磁力線Bを形成し、タ
ーゲットからスパッタリングされて飛び出した原子、二
次電子及びアルゴンガスイオン等の飛散したプラズマが
形成される。プラズマ空間部内のターゲット材の原子
は、磁力線Bのまわりに螺旋運動する電子γなどと衝突
を繰り返しながらエネルギーを失いつつ拡散し、イオン
化領域βを広げ、高速で空間部の側方の基板16に付着し
て成膜17を形成する。図の装置では、角形ターゲット2,
2aの原子が付着して形成された成膜の上に、角形ターゲ
ット3,3aの原子が付着し、さらに、角形ターゲット4,4a
の原子が付着して成膜の厚さを増してゆく。3対の角形
ターゲット材料が同じ場合は、一対のものに比べて3倍
の成膜速度を得ることができる。また、異なる角形ター
ゲット材料を使用するときには、ターゲットとは異なる
組成比の成膜が得られる。
なお、対向する角形ターゲットの使用組み数は、上記
の3組に限定されるものではなく、その目的に応じて選
択される。
(発明の効果) 本発明は、上記の構成を採用することにより、複数対
の対向ターゲットを限られた容積の真空槽に容易に組み
込むことができ、比較的小さな冷却ロールの上を移送す
る基板に対してもプラズマ空間部を対面させることがで
き、全体としてコンパクトに装置を構成することができ
る。また、プラズマ密度も増大させることができるた
め、高速成膜機能を容易に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例である高速成膜スパッタリン
グ装置の断面を示した概念図、第2図は第1図の斜視
図、第3図は従来の対向ターゲット式スパッタリング装
置における、ターゲットと基板との配置状態を示す斜視
図であり、第4図は従来の対向ターゲット式スパッタリ
ング装置の全体の断面図であり、第5図は第4図のA−
A矢視平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−182711(JP,A) 特開 昭63−54789(JP,A) 特開 昭60−46369(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23C 14/00 - 14/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極となる一対の角形ターゲットのスパッ
    タ面を対向させ、該スパッタ面の間のプラズマ空間部の
    側方に基板を配置した高速成膜スパッタリング装置にお
    いて、上記プラズマ空間部の側方に上記基板を保持する
    ための冷却ロールを設け、該冷却ロール上を通過する基
    板表面に対し、上記プラズマ空間部が対向するように上
    記角形ターゲットを複数配置して基板の周囲にプラズマ
    空間部を環状に形成し、上記角形ターゲットの背面には
    スパッタ面に略垂直な磁界を印加するように、磁石を配
    置したことを特徴とする高速成膜スパッタリング装置。
JP2102997A 1990-04-20 1990-04-20 高速成膜スパッタリング装置 Expired - Lifetime JP2755776B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2102997A JP2755776B2 (ja) 1990-04-20 1990-04-20 高速成膜スパッタリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2102997A JP2755776B2 (ja) 1990-04-20 1990-04-20 高速成膜スパッタリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH042773A JPH042773A (ja) 1992-01-07
JP2755776B2 true JP2755776B2 (ja) 1998-05-25

Family

ID=14342328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2102997A Expired - Lifetime JP2755776B2 (ja) 1990-04-20 1990-04-20 高速成膜スパッタリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2755776B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006070623A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Fts Corporation 対向ターゲット式スパッタ装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008266676A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Choshu Industry Co Ltd 合金薄膜の製造装置及び方法
CN116837332B (zh) * 2023-05-09 2023-11-17 宁波招宝磁业有限公司 一种钕铁硼磁体表面磁控溅射方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60182711A (ja) * 1984-02-29 1985-09-18 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 磁性薄膜の形成方法およびその装置
JPS6354789A (ja) * 1986-08-26 1988-03-09 Toshiba Corp ガスレ−ザ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006070623A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Fts Corporation 対向ターゲット式スパッタ装置
CN100540728C (zh) * 2004-12-28 2009-09-16 F·T·S·股份有限公司 对向靶材式溅镀装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH042773A (ja) 1992-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08176817A (ja) マグネトロンスパッタリング装置
US4818358A (en) Magnetron cathode sputter coating apparatus
JP2755776B2 (ja) 高速成膜スパッタリング装置
JPH079062B2 (ja) スパツタ装置
JPS5855566A (ja) 対向タ−ゲツト式スパツタ装置
JPS6151410B2 (ja)
CN109576663A (zh) 磁控溅射装置以及磁控溅射方法
JPS6217175A (ja) スパツタリング装置
JPH0578831A (ja) 薄膜形成方法およびその装置
JPS6361387B2 (ja)
JP3414667B2 (ja) マグネトロンスパッタ方法
JPH01132765A (ja) マグネトロンスパッタ装置
JP3038287B2 (ja) 薄膜作成装置
JPS61272374A (ja) スパツタ装置
JPS63223173A (ja) 基板処理方法およびその装置
JPS5585671A (en) Sputtering apparatus
JP3186194B2 (ja) マグネトロンスパッタ装置
JPS61170566A (ja) スパツタ装置
JP3151031B2 (ja) マグネトロンスパッタ装置
JPS6334225B2 (ja)
RU2023744C1 (ru) Катодный узел для ионно-плазменного нанесения
JPH06158311A (ja) スパッタリング装置
JPS63266065A (ja) 膜作成装置
JP2000080470A (ja) 偏向器を有するスパッタリング装置
JPH02277771A (ja) マグネトロン型スパッタ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050414

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20060110

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060207

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130217

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130217

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 9