JP2755442B2 - 汚れ除去用の固形漂白剤 - Google Patents
汚れ除去用の固形漂白剤Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は固形漂白剤に関し、詳しくは一般生活環境等
において問題となっている建造物内外面の汚れ、あるい
は布帛等に発生した黒カビなどの汚れの除去、あるいは
陶磁器やプラスチック類の食器などにおいてみられる茶
垢,カビ等の汚れの除去を、容易に行なうことができ、
しかも長期の保管性に優れ、輸送などの製品取り扱い性
にも優れた新規な固形漂白剤に関するものである。
において問題となっている建造物内外面の汚れ、あるい
は布帛等に発生した黒カビなどの汚れの除去、あるいは
陶磁器やプラスチック類の食器などにおいてみられる茶
垢,カビ等の汚れの除去を、容易に行なうことができ、
しかも長期の保管性に優れ、輸送などの製品取り扱い性
にも優れた新規な固形漂白剤に関するものである。
(従来の技術) 従来から、建造物の外壁、トイレ、台所、湿気の多い
ところ、あるいは布帛、プラスチック類に黒カビなどの
微生物が発生して汚れとなったり、また食器類には、長
期の使用の結果としてつく茶垢が容易に除去できない汚
れとなることが知られている。
ところ、あるいは布帛、プラスチック類に黒カビなどの
微生物が発生して汚れとなったり、また食器類には、長
期の使用の結果としてつく茶垢が容易に除去できない汚
れとなることが知られている。
このような例えばカビによる汚れの除去等のための漂
白剤として、一般的には水溶液系の酸化剤が用いられて
おり、例えば一般家庭用の漂白剤としては次亜塩素酸ナ
トリウム(NaClO)などのアルカリ水溶液が主流を占め
て広く市販されている。このうちの例えば次亜塩素酸ナ
トリウム(NaClO)系の漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウ
ム(NaClO)を有効成分として濃度3〜7%、アルカリ
剤として苛性ソーダ(NaOH)あるいは苛性カリ(KOH)
を0.5〜3%含有し、更に汚染物質への浸透促進や洗浄
効果を高めるための界面活性剤や、必要に応じて香料等
が添加された水溶液として構成されている。
白剤として、一般的には水溶液系の酸化剤が用いられて
おり、例えば一般家庭用の漂白剤としては次亜塩素酸ナ
トリウム(NaClO)などのアルカリ水溶液が主流を占め
て広く市販されている。このうちの例えば次亜塩素酸ナ
トリウム(NaClO)系の漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウ
ム(NaClO)を有効成分として濃度3〜7%、アルカリ
剤として苛性ソーダ(NaOH)あるいは苛性カリ(KOH)
を0.5〜3%含有し、更に汚染物質への浸透促進や洗浄
効果を高めるための界面活性剤や、必要に応じて香料等
が添加された水溶液として構成されている。
また次亜臭素酸塩を用いた漂白剤の特有の臭気や毒性
を問題として、近時においては上記次亜臭素酸塩に代え
て、次亜臭素酸塩を漂白有効成分とした水溶液系の漂白
剤も提案されている。
を問題として、近時においては上記次亜臭素酸塩に代え
て、次亜臭素酸塩を漂白有効成分とした水溶液系の漂白
剤も提案されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで上記のような次亜塩素酸アルカリ塩等を漂白
有効成分としたハロゲン系水溶液の漂白剤は、その使用
時は勿論のこと、容器が破損したりあるいは液が漏洩し
た場合に、塩素特有の強い臭気や強いアルカリ性によっ
て、人体に有害な影響を与えるという問題がある。この
ために従来のこの種の製品には、取り扱い上の注意表記
が必要となっている他、容器の構造などにも十分な配慮
が必要になっている。
有効成分としたハロゲン系水溶液の漂白剤は、その使用
時は勿論のこと、容器が破損したりあるいは液が漏洩し
た場合に、塩素特有の強い臭気や強いアルカリ性によっ
て、人体に有害な影響を与えるという問題がある。この
ために従来のこの種の製品には、取り扱い上の注意表記
が必要となっている他、容器の構造などにも十分な配慮
が必要になっている。
他方、過炭酸ナトリウムなどの過酸化物系の漂白剤
は、その効力が比較的弱いために上記の次亜塩素酸アル
カリ塩等を漂白有効成分としたハロゲン系水溶液の漂白
剤に比べて、人体への影響は少ないが、反面、効力が十
分でないために用途面から制約があるという欠点がある
う。
は、その効力が比較的弱いために上記の次亜塩素酸アル
カリ塩等を漂白有効成分としたハロゲン系水溶液の漂白
剤に比べて、人体への影響は少ないが、反面、効力が十
分でないために用途面から制約があるという欠点がある
う。
本発明は、このような従来の水系漂白剤のもつ欠点を
考慮して、安全性、輸送取り扱い性に優れた粉剤、錠
剤、顆粒剤等の種々の剤型に成形が可能な新規な固形漂
白剤を提供することを目的としてなされたものである。
考慮して、安全性、輸送取り扱い性に優れた粉剤、錠
剤、顆粒剤等の種々の剤型に成形が可能な新規な固形漂
白剤を提供することを目的としてなされたものである。
また本発明の別の目的は、従来の水系の漂白剤にくら
べて、低濃度でも高い漂白効果を発揮し、また優れた速
効性を発揮する新規な固形漂白剤を提供することを目的
とする。
べて、低濃度でも高い漂白効果を発揮し、また優れた速
効性を発揮する新規な固形漂白剤を提供することを目的
とする。
(課題を解決するための手段及びその作用) 上記の目的を実現するためになされた本発明よりなる
汚染物除去用の固形漂白剤の特徴は、固形の2塩化イソ
シアヌール酸アルカリ金属塩及び固形のアルカリ剤と、
アルカリ水溶液中で上記成分と反応して次亜臭素酸塩を
生成する固形の無機臭化物とを含有する固形組成物から
なるところにある。
汚染物除去用の固形漂白剤の特徴は、固形の2塩化イソ
シアヌール酸アルカリ金属塩及び固形のアルカリ剤と、
アルカリ水溶液中で上記成分と反応して次亜臭素酸塩を
生成する固形の無機臭化物とを含有する固形組成物から
なるところにある。
上記において2塩化イソシアヌール酸アルカリ金属塩
としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩が代表的に
例示される。
としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩が代表的に
例示される。
アルカリ水溶液中においてこの2塩化イソシアヌール
酸アルカリ金属塩及びアルカリ塩と反応して次亜臭素酸
(BrO-)塩を生成する無機臭化物としては、代表的には
臭化ナトリウム、臭化カリウムが例示される。これらの
無機臭化物は、2塩化イソシアヌール酸アルカリ金属塩
の有効塩素に対し、0.5モル〜等モル相当の範囲で混合
することが適当である場合が多い。
酸アルカリ金属塩及びアルカリ塩と反応して次亜臭素酸
(BrO-)塩を生成する無機臭化物としては、代表的には
臭化ナトリウム、臭化カリウムが例示される。これらの
無機臭化物は、2塩化イソシアヌール酸アルカリ金属塩
の有効塩素に対し、0.5モル〜等モル相当の範囲で混合
することが適当である場合が多い。
本発明の固形漂白剤は固形無水状態では安定である
が、水に溶解することによって漂白有効成分としての次
亜臭素酸塩を生成する。上記アルカリ水溶液中で次亜臭
素酸(BrO-)塩を生成する反応は代表的には、2塩化イ
ソシアヌール酸ナトリウム塩、臭化ナトリウム、及びカ
性ソーダによる下記反応が例示される。
が、水に溶解することによって漂白有効成分としての次
亜臭素酸塩を生成する。上記アルカリ水溶液中で次亜臭
素酸(BrO-)塩を生成する反応は代表的には、2塩化イ
ソシアヌール酸ナトリウム塩、臭化ナトリウム、及びカ
性ソーダによる下記反応が例示される。
(CO)3(NCl)2N Na+2NaBr+2NaOH (CO)3(NH)2N Na+2NaBrO+2NaCl この反応に寄与するアルカリ剤は、例えばメタ珪酸ナ
トリウムが例示され、水への溶解性を賦与すると共に洗
浄及び安定化の向上に有効であり、添加量としては水溶
液とした時にそのpHが13.2〜14.2、好ましくは13.5〜1
4.0の範囲となるようにすることがよい。pHがこの範囲
よりも低いという不溶物が析出し、洗浄効果が低下する
という問題があり、またこの範囲を越えると漂白効果が
低下するという問題がある。
トリウムが例示され、水への溶解性を賦与すると共に洗
浄及び安定化の向上に有効であり、添加量としては水溶
液とした時にそのpHが13.2〜14.2、好ましくは13.5〜1
4.0の範囲となるようにすることがよい。pHがこの範囲
よりも低いという不溶物が析出し、洗浄効果が低下する
という問題があり、またこの範囲を越えると漂白効果が
低下するという問題がある。
本発明の汚れ除去用の固形漂白剤はまた、固形アルカ
リ剤と、アルカリ水溶液中で該固形アルカリ剤と反応し
て次亜臭素酸塩を生成する多臭素化第4アンモニウム塩
とを含有する固形組成物によっても構成される。
リ剤と、アルカリ水溶液中で該固形アルカリ剤と反応し
て次亜臭素酸塩を生成する多臭素化第4アンモニウム塩
とを含有する固形組成物によっても構成される。
この多臭素化第4アンモニウム塩は、例えば第4アン
モニウム塩と臭素剤を水溶液中で反応させ、析出する沈
殿を濾過、洗浄、乾燥することによって得ることができ
る。具体的には、ラウリルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ジステアリルアンモニウムクロライド、アルキルベ
ンジルジメチルアンモニウムクロライド、ラウリルジメ
チルベンジルアンモニウムクロライド、セチルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウム
ブロマイド、テトラエチルアンモニウムクロライド等の
第4アンモニウム塩と、酸性としたときこれと等モル〜
3モルの遊離臭素を生成する薬剤、例えば臭素と苛性ソ
ーダの反応液,次亜塩素酸ナトリウムと臭化ナトリウム
混合物、あるいは臭化ナトリウムと臭素酸ナトリウムの
混合物等の臭素剤を反応させることによって生成させる
ことができる。
モニウム塩と臭素剤を水溶液中で反応させ、析出する沈
殿を濾過、洗浄、乾燥することによって得ることができ
る。具体的には、ラウリルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ジステアリルアンモニウムクロライド、アルキルベ
ンジルジメチルアンモニウムクロライド、ラウリルジメ
チルベンジルアンモニウムクロライド、セチルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウム
ブロマイド、テトラエチルアンモニウムクロライド等の
第4アンモニウム塩と、酸性としたときこれと等モル〜
3モルの遊離臭素を生成する薬剤、例えば臭素と苛性ソ
ーダの反応液,次亜塩素酸ナトリウムと臭化ナトリウム
混合物、あるいは臭化ナトリウムと臭素酸ナトリウムの
混合物等の臭素剤を反応させることによって生成させる
ことができる。
本発明の固形漂白剤には、上記必須成分に加えて、必
要に応じ水に可溶な界面活性剤、賦形剤、乾燥剤、分散
剤等の効果の向上、成形性、安定性の向上を目的とした
成分を添加することもできる。
要に応じ水に可溶な界面活性剤、賦形剤、乾燥剤、分散
剤等の効果の向上、成形性、安定性の向上を目的とした
成分を添加することもできる。
(実 施 例) 以下本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明が
これに限定されるものではない。
これに限定されるものではない。
実施例1 水溶液100gとした時に、2塩化イソシアヌール酸ナト
リウム((CO)3(NCl)2N Na)(商品名ハイライト6
0,日産化学社製;有効塩素60%含有)2.95%、臭化ナト
リウム(NaBr)(関東化学社製;試薬)2.8%、無水メ
タ珪酸ソーダ(日本化学工業社製;工業用)4.4%にそ
れぞれなるように、これらの成分を計量して粉砕混合し
て固形漂白剤を調製した。
リウム((CO)3(NCl)2N Na)(商品名ハイライト6
0,日産化学社製;有効塩素60%含有)2.95%、臭化ナト
リウム(NaBr)(関東化学社製;試薬)2.8%、無水メ
タ珪酸ソーダ(日本化学工業社製;工業用)4.4%にそ
れぞれなるように、これらの成分を計量して粉砕混合し
て固形漂白剤を調製した。
この漂白剤を水に溶解して100gとしたところ、濁りの
ない透明な黄色の液が得られ、この液を化学分析したと
ころ、pHは13.9、次亜臭素酸ナトリウム(NaBrO)濃度
は3.13(有効ハロゲン量をNaClOに換算すると1.96%に
相当)であった。
ない透明な黄色の液が得られ、この液を化学分析したと
ころ、pHは13.9、次亜臭素酸ナトリウム(NaBrO)濃度
は3.13(有効ハロゲン量をNaClOに換算すると1.96%に
相当)であった。
上記固形漂白剤をガラス瓶に入れて密栓し、室内に1
カ月保存したところ、見掛け上の変化はなく、またこれ
を水に溶解してその水溶液を化学分析した結果も上記分
析値との間に相違は認められなかった。
カ月保存したところ、見掛け上の変化はなく、またこれ
を水に溶解してその水溶液を化学分析した結果も上記分
析値との間に相違は認められなかった。
次にこの固形漂白剤を用いて調製した水溶液の漂白性
能を下記の試験体1〜3を用いて試験した。
能を下記の試験体1〜3を用いて試験した。
試験体1:5個/cm2の明瞭な黒カビの発生付着したポリエ
ステル布帛 試験体2:全面が黒色に変色した漆喰白壁(ケット白色度
計による反射率10%)を剥離した試験片 試験体3:数年家庭で使用して茶垢の付着した白色磁器製
の茶碗で、通常の洗剤では除去できず、明瞭に茶色に変
色しているもの 試験は、上記固形漂白剤から調製した水溶液に、室温
下で各試験体を浸漬させ、これらの試験体が黒カビなど
による汚れが生ずるまえの状態に戻るまでの浸漬時間の
長さを調べることによって行なった。なお浸漬時間の長
さは、試験体1では肉眼による黒点の判別が出来なくな
るまで、試験体2ではケット白色度計による反射率が60
以上になるまで、試験体3では完全に茶色が消失するま
でとした。
ステル布帛 試験体2:全面が黒色に変色した漆喰白壁(ケット白色度
計による反射率10%)を剥離した試験片 試験体3:数年家庭で使用して茶垢の付着した白色磁器製
の茶碗で、通常の洗剤では除去できず、明瞭に茶色に変
色しているもの 試験は、上記固形漂白剤から調製した水溶液に、室温
下で各試験体を浸漬させ、これらの試験体が黒カビなど
による汚れが生ずるまえの状態に戻るまでの浸漬時間の
長さを調べることによって行なった。なお浸漬時間の長
さは、試験体1では肉眼による黒点の判別が出来なくな
るまで、試験体2ではケット白色度計による反射率が60
以上になるまで、試験体3では完全に茶色が消失するま
でとした。
その結果を下記第1表に示した。
また比較のために、従来から実用に供されている次亜
塩素酸ナトリウム(比較例1)、及び過炭酸ナトリウム
の漂白剤(比較例2)についても、上記と同様にして試
験した。供試液は市販薬剤を第1表に示した一定濃度と
なるように水で溶解又は稀釈して調製した。なお次亜塩
素酸ナトリウムは有効塩素12%の市販試薬(片山化学工
業社製)、過炭酸ナトリウムは市販試薬(キシダ化学社
製)をそれぞれ使用した。
塩素酸ナトリウム(比較例1)、及び過炭酸ナトリウム
の漂白剤(比較例2)についても、上記と同様にして試
験した。供試液は市販薬剤を第1表に示した一定濃度と
なるように水で溶解又は稀釈して調製した。なお次亜塩
素酸ナトリウムは有効塩素12%の市販試薬(片山化学工
業社製)、過炭酸ナトリウムは市販試薬(キシダ化学社
製)をそれぞれ使用した。
上記第1表の結果から明かであるように、水に溶解す
ることで生成した次亜臭素酸塩を漂白有効成分とした本
実施例の固形漂白剤は、殆ど瞬間的な速度で漂白効果を
発揮し、無臭である過炭酸塩を使用した場合の極めて長
時間の漂白時間を要することにくらべてその効果は明か
であると共に、強い漂白効果を発揮すると考えられてい
た次亜塩素酸塩と比べてもその漂白効果は優れていた。
ることで生成した次亜臭素酸塩を漂白有効成分とした本
実施例の固形漂白剤は、殆ど瞬間的な速度で漂白効果を
発揮し、無臭である過炭酸塩を使用した場合の極めて長
時間の漂白時間を要することにくらべてその効果は明か
であると共に、強い漂白効果を発揮すると考えられてい
た次亜塩素酸塩と比べてもその漂白効果は優れていた。
しかも比較例1,2の漂白剤は水溶液であるため、その
水系という剤型故に容器も大型化となり、製品の運搬、
保管等に相当の容積を必要とするのにくらべて、本発明
の漂白剤は固形であるため、極めて小さな容積しか必要
とせず、しかも長期保存性にも優れているという漂白剤
として優れた有用性を示した。
水系という剤型故に容器も大型化となり、製品の運搬、
保管等に相当の容積を必要とするのにくらべて、本発明
の漂白剤は固形であるため、極めて小さな容積しか必要
とせず、しかも長期保存性にも優れているという漂白剤
として優れた有用性を示した。
実施例2 多臭素化ステアリルベンジルジメチルアンモニウムの合
成 第4アンモニウム塩としてステアリルベンジルジメチ
ルアンモニウムクロライド(C18H37C7H7(CH3)2N+C
l-)(商品名サニゾールB−50,花王社製)の純分0.5mo
l(212g)を水300mlに溶解し、また1.5ml(120g)の臭
素(東ソー社製;工業用)を濃度10%のカ性ソーダ700m
lに溶解し、この両液の全量を常温で混合した。混合液
は析出物がなく、均質な溶液でpH13.8であった。
成 第4アンモニウム塩としてステアリルベンジルジメチ
ルアンモニウムクロライド(C18H37C7H7(CH3)2N+C
l-)(商品名サニゾールB−50,花王社製)の純分0.5mo
l(212g)を水300mlに溶解し、また1.5ml(120g)の臭
素(東ソー社製;工業用)を濃度10%のカ性ソーダ700m
lに溶解し、この両液の全量を常温で混合した。混合液
は析出物がなく、均質な溶液でpH13.8であった。
この液を撹拌しながら20%の酢酸水溶液を徐々に加え
てpHを低下させる操作を行なったところ、pH11〜9で黄
褐色の沈殿が発生した。これに更に酢酸水溶液を加えて
pH4まで低下させた。
てpHを低下させる操作を行なったところ、pH11〜9で黄
褐色の沈殿が発生した。これに更に酢酸水溶液を加えて
pH4まで低下させた。
その後、沈殿物を濾過し、水で洗浄した後、50℃に保
った乾燥機で乾燥して、多臭素化第4アンモニウム塩で
ある多臭素化ステアリルベンジルジメチルアンモニウム
クロライド310gを得た。
った乾燥機で乾燥して、多臭素化第4アンモニウム塩で
ある多臭素化ステアリルベンジルジメチルアンモニウム
クロライド310gを得た。
この得られた多臭素化塩は、無臭の黄褐色の固形状
で、反応結合臭素38%を含み、約50℃で溶融し、水には
不溶であるが、カ性ソーダ等によってpH10.5以上とした
アルカリ性の水には溶解し、メタノール,エタノール,
塩化メチレンなどの有機溶媒には可溶であった。又常温
で長期保存した場合にも、変質、分解は認められなかっ
た。
で、反応結合臭素38%を含み、約50℃で溶融し、水には
不溶であるが、カ性ソーダ等によってpH10.5以上とした
アルカリ性の水には溶解し、メタノール,エタノール,
塩化メチレンなどの有機溶媒には可溶であった。又常温
で長期保存した場合にも、変質、分解は認められなかっ
た。
汚れ除去用の固形漂白剤の調製 上記合成した多臭素化ステアリルベンジルジメチルア
ンモニウムクロライドを82%、及び無水メタ珪酸ソーダ
を18%の割合とした混合物を粉砕混合して、固形漂白剤
を得た。
ンモニウムクロライドを82%、及び無水メタ珪酸ソーダ
を18%の割合とした混合物を粉砕混合して、固形漂白剤
を得た。
漂白剤を水に22.7%の割合で溶解したところpH13.8の
黄色の透明液を得た。この液を化学分析したところ、Na
BrOを3.17%(有効ハロゲン量をNaClOに換算すると1.98
%に相当)含有していた。
黄色の透明液を得た。この液を化学分析したところ、Na
BrOを3.17%(有効ハロゲン量をNaClOに換算すると1.98
%に相当)含有していた。
この固形漂白剤を水に溶解した水溶液の漂白作用を確
認するために実施例1と同様の試験を行なったところ、
第1表の実施例1と略同様の効果が確認された。また第
4アンモニウム塩の洗浄効果も確認された。
認するために実施例1と同様の試験を行なったところ、
第1表の実施例1と略同様の効果が確認された。また第
4アンモニウム塩の洗浄効果も確認された。
上記第4アンモニウム塩のステアリルベンジルジメチ
ルアンモニウムクロライドに代えて、ベンジルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウム
クロライドを用いて、上記と同様に多臭素化反応を行な
わせて、それぞれ結合臭素59%、62%の多臭素化物を得
た。この固形物の性状は、上記多臭素化ステアリルベン
ジルジメチルアンモニウムクロライドに類似し、これを
漂白剤として用いた場合の漂白効果も同様のものであっ
た。
ルアンモニウムクロライドに代えて、ベンジルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウム
クロライドを用いて、上記と同様に多臭素化反応を行な
わせて、それぞれ結合臭素59%、62%の多臭素化物を得
た。この固形物の性状は、上記多臭素化ステアリルベン
ジルジメチルアンモニウムクロライドに類似し、これを
漂白剤として用いた場合の漂白効果も同様のものであっ
た。
(効果) 以上述べたように、本発明よりなる汚れ除去用の固形
漂白剤は、安全性、輸送取り扱い性に優れ、粉剤、錠
剤、顆粒剤等の種々の剤型に容易に成形することがで
き、しかも、従来の水系の漂白剤にくらべて、低濃度で
も高い漂白効果を発揮し、また優れた速効性を発揮する
ものであるという効果があり、その有用性は極めて大な
るものがある。
漂白剤は、安全性、輸送取り扱い性に優れ、粉剤、錠
剤、顆粒剤等の種々の剤型に容易に成形することがで
き、しかも、従来の水系の漂白剤にくらべて、低濃度で
も高い漂白効果を発揮し、また優れた速効性を発揮する
ものであるという効果があり、その有用性は極めて大な
るものがある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 7:14 7:10)
Claims (5)
- 【請求項1】固形の2塩化イソシアヌール酸アルカリ金
属塩及び固形のアルカリ剤と、アルカリ水溶液中で上記
成分と反応して次亜臭素酸塩を生成する固形の無機臭化
物とを含有する固形組成物からなることを特徴とする汚
れ除去用の固形漂白剤。 - 【請求項2】請求項1において、無機臭化物が臭化ナト
リウム又は臭化カリウムであることを特徴とする汚れ除
去用の固形漂白剤。 - 【請求項3】固形アルカリ剤と、アルカリ水溶液中で該
固形アルカリ剤と反応して次亜臭素酸塩を生成する多臭
素化第4アンモニウム塩とを含有する固形組成物からな
ることを特徴とする汚れ除去用の固形漂白剤。 - 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかにおいて、固形
アルカリ剤が無水メタ珪酸ソーダであることを特徴とす
る汚れ除去用の固形漂白剤。 - 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかにおいて、剤型
が粉状、顆粒状、錠剤状のいずれかをなすことを特徴と
する汚れ除去用の固形漂白剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1201986A JP2755442B2 (ja) | 1989-08-03 | 1989-08-03 | 汚れ除去用の固形漂白剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1201986A JP2755442B2 (ja) | 1989-08-03 | 1989-08-03 | 汚れ除去用の固形漂白剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0364399A JPH0364399A (ja) | 1991-03-19 |
JP2755442B2 true JP2755442B2 (ja) | 1998-05-20 |
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ID=16450046
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1201986A Expired - Fee Related JP2755442B2 (ja) | 1989-08-03 | 1989-08-03 | 汚れ除去用の固形漂白剤 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2755442B2 (ja) |
-
1989
- 1989-08-03 JP JP1201986A patent/JP2755442B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0364399A (ja) | 1991-03-19 |
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