JP2755023B2 - 軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置 - Google Patents

軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置

Info

Publication number
JP2755023B2
JP2755023B2 JP4050481A JP5048192A JP2755023B2 JP 2755023 B2 JP2755023 B2 JP 2755023B2 JP 4050481 A JP4050481 A JP 4050481A JP 5048192 A JP5048192 A JP 5048192A JP 2755023 B2 JP2755023 B2 JP 2755023B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
header
track
floor plate
disposed
working fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4050481A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05247901A (ja
Inventor
昭憲 杉本
芳男 倍田
久明 山蔭
一幸 津曲
憲二 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4050481A priority Critical patent/JP2755023B2/ja
Publication of JPH05247901A publication Critical patent/JPH05247901A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2755023B2 publication Critical patent/JP2755023B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/30Adapting or protecting infrastructure or their operation in transportation, e.g. on roads, waterways or railways

Landscapes

  • Railway Tracks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えば寒冷地あるいは
降雪地帯における鉄道などの軌道分岐部の融雪並びに凍
結防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、寒冷地あるいは降雪地帯において
は、鉄道などの軌道分岐部に降雪や積雪により雪が堆積
すると軌道分岐部のレール切り換えが不能になったり、
鉄道などの軌道分岐部が凍結すると軌道分岐部のレール
切り換えが不能になり、鉄道の列車走行に支障を来すこ
とになる。そこで、鉄道の列車走行を安定して行う為、
従来の軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置としては、
例えば実開昭55−145502号公報に開示されたような熱風
方式や実開昭61−184703号公報に開示されたような散水
方式が考えられている。ところで、最近は上述した両方
式の代替として、電熱エネルギーを用いた方式が考えら
れている。その概略を図23ないし図25に示す。これ
ら各図において、1は鉄道などの軌道に適宜な間隔で配
設された枕木2上に敷設された基本軌条、3は軌道分岐
部の枕木2上に配置されて固定され後述するトングレー
ルを滑り移動させるための床板である。4はこの床板3
上に滑り移動可能に配置されたトングレール、5は床板
3の両側部に固定された電熱ブロックであり、例えばコ
字状に形成されている。6はこの電熱ブロック5のコ字
状内に囲繞されたヒータであり、電熱ブロック5を加熱
する。
【0003】次に動作について説明する。冬季におい
て、例えば基本軌条1とトングレール4との間の軌道分
岐部に降雪や積雪により雪が堆積すると軌道分岐部のレ
ール切り換えが不能になるので、各ヒータ6により各電
熱ブロック5を加熱する。各電熱ブロック5に発生した
熱は、各電熱ブロック5から床板3の両側部に熱伝導さ
れ、さらにその両側部から床板3の中央部に熱伝導され
る。これにより、床板3が加温されて床板3上に堆積す
る雪を融解して除雪し、軌道分岐部のレール切り換えを
可能にする。
【0004】また、基本軌条1とトングレール4との間
の軌道分岐部が凍結すると、軌道分岐部のレール切り換
えが不能になるので、各ヒータ6により各電熱ブロック
5を加熱する。各電熱ブロック5に発生した熱は、各電
熱ブロック5から床板3の両側部に熱伝導され、さらに
その両側部から床板3の中央部に熱伝導される。これに
より、床板3が加温されて凍結状態が解除され、床板3
上に配置されたトングレール4が滑り移動可能になり、
軌道分岐部のレール切り換えを可能にする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来装置では、各ヒータ6により各電熱ブロック5が加
熱され、各電熱ブロック5に発生した熱が、床板3の両
側部に熱伝導されるがその熱伝導時に両者間の接触抵抗
により熱伝導ロスが発生すると共に、その熱が床板3の
両側部からその中央部まで熱伝導され難く、軌道分岐部
の融雪並びに凍結防止に多大の時間を要し、鉄道の列車
走行に支障を来す恐れがある。また、融雪並びに凍結防
止を早めるためにヒータ6の温度を高くすると、電熱ブ
ロック5からの無駄な放熱も大きくなり熱ロスが増大す
ると共に、枕木2にも必要以上の熱が加わり炭化すると
いう問題があった。また、各電熱ブロック5と熱的接触
する床板3の両側部の温度に対し、床板3の中央部の温
度が低い温度となり、床板3全体に温度差が発生して均
一に融雪並びに凍結防止を行うことができない問題があ
る。場合によっては、部分的に融雪並びに凍結防止が行
えない状態が生じる問題がある。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、軌道分岐部の融雪並びに凍結
防止を多大の時間を要することなく行える軌道分岐部の
融雪並びに凍結防止装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る軌道分岐
部の融雪並びに凍結防止装置は、軌道に適宜な間隔で配
設された枕木上に敷設された基本軌条と、軌道の軌道分
岐部の基本軌条に隣接し、滑り移動可能に配置されたト
ングレールと、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて
固定され、その上面をトングレールが滑り移動する床板
と、床板の少なくとも何れか一方の側部に配設された電
熱ブロックと、電熱ブロックを加熱する加熱手段と、床
板に電熱ブロックと直交する方向に形成され、内部に作
動流体が封入され、且つその吸熱部が電熱ブロック近傍
に延在する中空室とを設けたものである。
【0008】また、軌道に適宜な間隔で配設された枕木
上に敷設された基本軌条と、軌道の軌道分岐部の基本軌
条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレール
と、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定され、
その上面をトングレールが滑り移動する床板と、床板の
少なくとも何れか一方の側部に配設された電熱ブロック
と、電熱ブロックを加熱する加熱手段と、床板に電熱ブ
ロックと直交する方向に形成され、且つその一方側が電
熱ブロック近傍に延在する中空室と、中空室内に配設さ
れ、床板の材質と異種材質から成り内部に作動流体が封
入される管体とを設けたものである。
【0009】また、軌道に適宜な間隔で配設された枕木
上に敷設された基本軌条と、軌道の軌道分岐部の基本軌
条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレール
と、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定され、
その上面をトングレールが滑り移動する床板と、床板近
傍に配設され、内部に作動流体が封入され液体部と気相
部を有する蒸発器と、床板の一方側部に配設され、蒸発
器の気相部と連通された蒸気ヘッダと、床板の他方側部
に配設され、蒸発器の液体部と連通された液体ヘッダ
と、床板に蒸気ヘッダと液体ヘッダとに連通して形成さ
れた中空室と、蒸発器に配設され、外周側が蒸発器内に
封入される作動流体と接触する収納体と、収納体内に配
設され、収納体を介して作動流体を加熱する加熱手段と
を設けたものである。
【0010】また、軌道に適宜な間隔で配設された枕木
上に敷設された基本軌条と、軌道の軌道分岐部の基本軌
条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレール
と、軌道の軌道分岐部の複数の枕木上に配置されて固定
され、その上面をトングレールが滑り移動する床板と、
各床板の一方側部にそれぞれ配設された蒸気ヘッダと、
各床板の他方側部にそれぞれ配設された液体ヘッダと、
床板近傍で且つ枕木間に配設され、内部に作動流体が封
入され液体部と気相部を有し、その気相部が各蒸気ヘッ
ダと連通されると共にその液体部が各液体ヘッダと連通
された蒸発器と、各床板に蒸気ヘッダと液体ヘッダとに
連通してそれぞれ形成された中空室と、蒸発器に配設さ
れ、蒸発器内に封入される作動流体を加熱する加熱手段
とを設けたものである。
【0011】また、軌道に適宜な間隔で配設された枕木
上に敷設された基本軌条と、軌道の軌道分岐部の基本軌
条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレール
と、軌道の軌道分岐部の複数の枕木上に配置されて固定
され、その上面をトングレールが滑り移動する床板と、
各床板の一方側部にそれぞれ配設された蒸気ヘッダと、
各床板の他方側部にそれぞれ配設された液体ヘッダと、
床板近傍で且つ枕木間に配設され、内部に作動流体が封
入され液体部と気相部を有し、その気相部が各蒸気ヘッ
ダと連通されると共にその液体部が各液体ヘッダと連通
され、且つその上面が床板の上面と同一高さに設定され
その上面を上記トングレールが滑り移動する蒸発器と、
各床板に蒸気ヘッダと液体ヘッダとに連通してそれぞれ
形成された中空室と、蒸発器に配設され、蒸発器内に封
入される作動流体を加熱する加熱手段とを設けたもので
ある。
【0012】また、軌道に適宜な間隔で配設された枕木
上に敷設された基本軌条と、軌道の軌道分岐部の基本軌
条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレール
と、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定されそ
の上面をトングレールが滑り移動する床板と、床板の一
方側部に配設された蒸気ヘッダと、床板の他方側部に配
設された液体ヘッダと、床板近傍に配設され、内部に作
動流体が封入され液体部と気相部を有し、その気相部が
各蒸気ヘッダと連通されると共にその液体部が各液体ヘ
ッダと連通された蒸発器と、床板に蒸気ヘッダと液体ヘ
ッダとに連通してそれぞれ形成された中空室と、蒸発器
内に貫通し且つ蒸発器内に封入される作動流体中に浸漬
され、作動流体を直接加熱する加熱手段とを設けたもの
である。
【0013】また、軌道に適宜な間隔で配設された枕木
上に敷設された基本軌条と、軌道の軌道分岐部の基本軌
条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレール
と、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定され、
その上面をトングレールが滑り移動する床板と、床板の
一方側部に配設され内部に作動流体が封入される蒸発ヘ
ッダと、床板の他方側部に配設された液体ヘッダと、蒸
発ヘッダ内に貫通して配設され、蒸発ヘッダ内に封入さ
れる作動流体を加熱する加熱手段と、床板に蒸発ヘッダ
と液体ヘッダとに連通して形成された中空室と、中空室
内を蒸気流路と液体流路に仕切る仕切り体とを設けたも
のである。
【0014】また、軌道に適宜な間隔で配設された枕木
上に敷設された基本軌条と、軌道の軌道分岐部の基本軌
条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレール
と、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定され、
その上面をトングレールが滑り移動する床板と、床板の
一方側部に配設され、内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダと、床板の他方側部に配設された液体ヘッダと、
蒸発ヘッダ内に貫通して配設され、蒸発ヘッダ内に封入
される作動流体を加熱する加熱手段と、床板に蒸発ヘッ
ダと液体ヘッダとに連通して形成された中空室と、中空
室内を蒸気流路と液体流路とに仕切ると共に蒸気流路の
液体ヘッダ側を蒸発ヘッダ側より大きくするテーパ状仕
切り体とを設けたものである。
【0015】また、軌道に適宜な間隔で配設された枕木
上に敷設された基本軌条と、軌道の軌道分岐部の基本軌
条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレール
と、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定され、
その上面をトングレールが滑り移動する床板と、床板の
一方側部に配設され、内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダと、床板に蒸発ヘッダと直交する方向に形成さ
れ、一方側が蒸発ヘッダに連通された中空室と、蒸発ヘ
ッダ内に貫通して配設され、蒸発ヘッダ内に封入される
作動流体を加熱する加熱手段とを設けたものである。
【0016】また、軌道に適宜な間隔で配設された枕木
上に敷設された基本軌条と、軌道の軌道分岐部の基本軌
条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレール
と、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定され、
その上面をトングレールが滑り移動する床板と、床板の
一方側部に配設され内部に作動流体が封入される蒸発ヘ
ッダと、床板に蒸発ヘッダと直交する方向に形成され、
一方側が蒸発ヘッダに連通され、且つその一方側下面が
他方側下面より低い位置となるようテーパ状に形成され
た中空室と、蒸発ヘッダ内に貫通して配設され、蒸発ヘ
ッダ内に封入される作動流体を加熱する加熱手段とを設
けたものである。
【0017】また、軌道に適宜な間隔で配設された枕木
上に敷設された基本軌条と、軌道の軌道分岐部の基本軌
条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレール
と、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定され、
その上面をトングレールが滑り移動する床板と、床板の
一方側部に配設され内部に作動流体が封入される第1の
蒸発ヘッダと、床板の他方側部に配設され内部に作動流
体が封入される第2の蒸発ヘッダと、床板に第1の蒸発
ヘッダと第2の蒸発ヘッダとに連通して形成された中空
室と、上記第1の蒸発ヘッダ内に貫通して配設され、第
1の蒸発ヘッダ内に封入される作動流体を加熱する第1
の加熱手段と、第2の蒸発ヘッダ内に貫通して配設さ
れ、第2の蒸発ヘッダ内に封入される作動流体を加熱す
る第2の加熱手段とを設けたものである。
【0018】また、軌道に適宜な間隔で配設された枕木
上に敷設された基本軌条と、軌道の軌道分岐部の基本軌
条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレール
と、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定され、
その上面をトングレールが滑り移動する床板と、床板の
一方側部に配設され内部に作動流体が封入される第1の
蒸発ヘッダと、床板の他方側部に配設され内部に作動流
体が封入される第2の蒸発ヘッダと、第1の蒸発ヘッダ
内に貫通して配設され、第1の蒸発ヘッダ内に封入され
る作動流体を加熱する第1の加熱手段と、第2の蒸発ヘ
ッダ内に貫通して配設され、第2の蒸発ヘッダ内に封入
される作動流体を加熱する第2の加熱手段と、床板に第
1の蒸発ヘッダと第2の蒸発ヘッダとに連通して形成さ
れ、中央部が両端部より高い位置となるように形成され
た中空室とを設けたものである。
【0019】また、床板に形成された中空室内に配設さ
れ、一方側が蒸発ヘッダ側に位置し他方側が中空室の他
方側奥壁面と適宜な間隙を置いて配置され、中空室内を
蒸気流路と液体流路とに仕切る仕切り体を設けたもので
ある。
【0020】また、床板の下面に配置され、床板の無駄
な放熱を阻止する放熱阻止体を設けたものである。
【0021】
【作用】この発明における軌道分岐部の融雪並びに凍結
防止装置は、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固
定された床板の上面をトングレールが滑り移動し、床板
の少なくとも何れか一方の側部に電熱ブロックが配設さ
れ、床板に電熱ブロックと直交する方向に内部に作動流
体が封入された中空室が形成され且つその吸熱部が電熱
ブロック近傍に延在し、加熱手段により電熱ブロックを
加熱することにより、電熱ブロックの熱が中空室の吸熱
部から床板全体に速やかに輸送されて床板上面から周囲
に放熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を行う。
【0022】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の少なくとも何れか一方の側部に電熱ブロック
が配設され、床板に電熱ブロックと直交する方向に中空
室が形成され且つその一方側が電熱ブロック近傍に延在
し、中空室内に床板の材質と異種材質から成り内部に作
動流体が封入された管体を配設し、加熱手段により電熱
ブロックを加熱することにより、電熱ブロックの熱が管
体の一方側から床板全体に速やかに輸送されて床板上面
から周囲に放熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止
を行う。
【0023】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板近傍に内部に作動流体が封入され液体部と気相
部を有する蒸発器を配設し、蒸発器が床板の一方側部に
配設した蒸気ヘッダと床板の他方側部に配設した液体ヘ
ッダとに連通され、床板に蒸気ヘッダと液体ヘッダとに
連通する中空室を形成し、収納体に配設した加熱手段に
より、収納体を介して蒸発器内の作動流体が加熱され、
加熱手段の熱が蒸発器から蒸気ヘッダを経て中空室から
床板全体に速やかに輸送されて床板上面から周囲に放熱
され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を行う。
【0024】また、軌道の軌道分岐部の複数の枕木上に
配置されて固定された床板の上面をトングレールが滑り
移動し、床板近傍で且つ枕木間に内部に作動流体が封入
され液体部と気相部を有する蒸発器を配設し、蒸発器が
各床板の一方側部に配設した蒸気ヘッダと各床板の他方
側部に配設した液体ヘッダとに連通され、各床板に蒸気
ヘッダと液体ヘッダとに連通する中空室をそれぞれ形成
し、加熱手段により、蒸発器内の作動流体が加熱され、
加熱手段の熱が蒸発器から各蒸気ヘッダを経て各中空室
から各床板全体に速やかに輸送されて各床板上面から周
囲に放熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を行
う。
【0025】また、軌道の軌道分岐部の複数の枕木上に
配置されて固定された床板の上面をトングレールが滑り
移動し、床板近傍で且つ枕木間に内部に作動流体が封入
され液体部と気相部を有すると共にその上面が床板の上
面と同一高さに設定されてその上面をトングレールが滑
り移動する蒸発器を配設し、蒸発器が各床板の一方側部
に配設した蒸気ヘッダと各床板の他方側部に配設した液
体ヘッダに連通され、各床板に蒸気ヘッダと液体ヘッダ
とに連通する中空室をそれぞれ形成し、加熱手段によ
り、蒸発器内の作動流体が加熱され、加熱手段の熱が蒸
発器から各蒸気ヘッダを経て各中空室から各床板全体に
速やかに輸送されて各床板上面から周囲に放熱され、軌
道分岐部の融雪並びに凍結防止を行う。
【0026】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板近傍に内部に作動流体が封入され液体部と気相
部を有する蒸発器を配設し、蒸発器が床板の一方側部に
配設した蒸気ヘッダと床板の他方側部に配設した液体ヘ
ッダとに連通され、床板に蒸気ヘッダと液体ヘッダとに
連通する中空室を形成し、蒸発器内の作動流体中に浸漬
された加熱手段により、蒸発器内の作動流体が直接加熱
され、加熱手段の熱が蒸発器から蒸気ヘッダを経て中空
室から床板全体に速やかに輸送されて床板上面から周囲
に放熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を行う。
【0027】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダを配設し、床板の他方側部に液体ヘッダを配設
し、床板に蒸発ヘッダと液体ヘッダとに連通する中空室
を形成し、中空室内を仕切り体により蒸気流路と液体流
路に仕切り、蒸発ヘッダ内に貫通して配設した加熱手段
により、蒸発ヘッダ内の作動流体が加熱され、加熱手段
の熱が蒸発ヘッダを経て中空室から床板全体に速やかに
輸送されて床板上面から周囲に放熱され、軌道分岐部の
融雪並びに凍結防止を行う。
【0028】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダを配設し、床板の他方側部に液体ヘッダを配設
し、床板に蒸発ヘッダと液体ヘッダとに連通する中空室
を形成し、中空室内を仕切り体により蒸気流路と液体流
路に仕切ると共に蒸気流路の液体ヘッダ側を蒸発ヘッダ
側より大きくし、蒸発ヘッダ内に貫通して配設した加熱
手段により、蒸発ヘッダ内の作動流体が加熱され、加熱
手段の熱が蒸発ヘッダを経て中空室から床板全体に速や
かに輸送されて床板上面から周囲に放熱され、軌道分岐
部の融雪並びに凍結防止を行う。
【0029】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダを配設し、床板に蒸発ヘッダと直交すると共に一
方側が蒸発ヘッダに連通する中空室を形成し、蒸発ヘッ
ダ内に貫通して配設した加熱手段により、蒸発ヘッダ内
の作動流体が加熱され、加熱手段の熱が蒸発ヘッダを経
て中空室から床板全体に速やかに輸送されて床板上面か
ら周囲に放熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を
行う。
【0030】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダを配設し、床板に蒸発ヘッダと直交すると共に一
方側が蒸発ヘッダに連通し、且つその一方側下面が他方
側下面より低い位置となるように中空室をテーパ状に形
成し、蒸発ヘッダ内に貫通して配設した加熱手段によ
り、蒸発ヘッダ内の作動流体が加熱され、加熱手段の熱
が蒸発ヘッダを経て中空室から床板全体に速やかに輸送
されて床板上面から周囲に放熱され、軌道分岐部の融雪
並びに凍結防止を行う。
【0031】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される第1
の蒸発ヘッダを配設し、床板の他方側部に内部に作動流
体が封入される第2の蒸発ヘッダを配設し、床板に第1
の蒸発ヘッダと第2の蒸発ヘッダとに連通する中空室を
形成し、各蒸発ヘッダ内にそれぞれ貫通して配設した加
熱手段により、各蒸発ヘッダ内の作動流体がそれぞれ加
熱され、各加熱手段の熱が各蒸発ヘッダを経て中空室か
ら床板全体に速やかに輸送されて床板上面から周囲に放
熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を行う。
【0032】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される第1
の蒸発ヘッダを配設し、床板の他方側部に内部に作動流
体が封入される第2の蒸発ヘッダを配設し、床板に第1
の蒸発ヘッダと第2の蒸発ヘッダとに連通すると共に中
央部が両端部より高い位置となるよう中空室を形成し、
各蒸発ヘッダ内にそれぞれ貫通して配設した加熱手段に
より、各蒸発ヘッダ内に封入される作動流体がそれぞれ
加熱され、各加熱手段の熱が各蒸発ヘッダを経て中空室
から床板全体に速やかに輸送されて床板上面から周囲に
放熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を行う。
【0033】また、床板に形成された中空室内に配設さ
れ、一方側が蒸発ヘッダ側に位置し他方側が中空室の他
方側奥壁面と適宜な間隙を置いて配置され、中空室内を
蒸気流路と液体流路とに仕切る仕切り体を設け、蒸発ヘ
ッダ内に貫通して配設した加熱手段により、蒸発ヘッダ
内の作動流体が加熱され、加熱手段の熱が蒸発ヘッダを
経て中空室から床板全体に速やかに輸送されて床板上面
から周囲に放熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止
を行う。
【0034】また、床板の下面に配置され、床板の無駄
な放熱を阻止する放熱阻止体を設けたことにより、加熱
手段の熱が床板の下面からの無駄な放熱が阻止され、床
板上面から周囲に放熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍
結防止を行う。
【0035】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図1および図2
に基づいて説明する。これら各図において、1は軌道に
適宜な間隔で配設された枕木2上に敷設された基本軌
条、3は軌道分岐部の枕木2上に配置されて固定され後
述するトングレールを滑り移動させるための床板であ
る。4は軌道の軌道分岐部の基本軌条1に隣接し、床板
3上に滑り移動可能に配置されたトングレール、5は床
板3の例えば両側部に固定された電熱ブロックであり、
例えばコ字状に形成されている。6はこれら電熱ブロッ
ク5のコ字状内にそれぞれ囲繞された例えばヒータから
成る加熱手段であり、電熱ブロック5を加熱する。7は
床板3に電熱ブロック5と直交する方向に形成され、内
部に作動流体が封入され、且つ吸熱部7aが電熱ブロッ
ク5近傍に延在する複数の中空室であり、この実施例1
の場合には中空室7の両端部側が吸熱部7aとなる。
【0036】次に動作について説明する。冬季におい
て、例えば基本軌条1とトングレール4との間の軌道分
岐部に降雪や積雪により雪が堆積したり、あるいは基本
軌条1とトングレール4との間の軌道分岐部が凍結した
場合、軌道分岐部のレール切り換えが不能になるので、
各ヒータ6により各電熱ブロック5を加熱する。各電熱
ブロック5に発生した熱は、各電熱ブロック5近傍に位
置する各中空室7の吸熱部7aに吸熱される。この吸熱
により、中空室7内に封入された作動流体が加熱され、
電熱ブロック5に発生した熱を蒸発潜熱として奪い蒸気
化し、破線矢印で示すように蒸気となって中空室7内を
移動する。中空室7内を移動した蒸気は床板3の上部と
接触して冷却され、このとき、作動流体の蒸気は凝縮し
て凝縮液化し、凝縮潜熱を床板3の上面から周囲空気に
放出する。凝縮して液化した作動流体は実線矢印に示す
ように中空室7の吸熱部7a側に還流する。このような
中空室7内の作動流体の蒸気化、液化の自然的な繰り返
しにより、加熱手段6により加熱されて発熱した電熱ブ
ロック5の熱が床板3全体に速やかに輸送されて床板3
全体が加温されてその上面から周囲に放熱する。これに
より、床板3に堆積する雪が融解されて除雪され軌道分
岐部の融雪が行われたり、あるいは軌道分岐部の凍結状
態が解除され、トングレール4が床板3の上面を滑り移
動可能になり、軌道分岐部のレール切り換えが可能とな
る。
【0037】以上のように、この実施例1においては、
加熱手段6により加熱されて発生した電熱ブロック5の
熱が、中空室7内に封入された作動流体の蒸気化、液化
の自然的な繰り返しにより、床板3全体に速やかに輸送
されて床板3全体が加温されてその上面から周囲に放熱
するので、上述した従来装置のように電熱ブロック5か
らの単なる熱伝導による床板3の加温に比べて、短時間
に軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を行うことができ、
鉄道の列車走行に支障を来す恐れの全くない装置が得ら
れる。また、加熱手段6の発熱量も上述した従来装置の
ものと比べて低い熱量で熱伝達特性に著しく優れた装置
が得られる。さらに、加熱手段6の発熱量を高める必要
がないので、加熱手段6の温度上昇が抑えられ、無駄な
放熱を抑制でき、熱ロスを著しく低減できると共に、枕
木2が炭化するという問題も解消される。また、床板3
全体が速やかに均一な温度となるので、その全体におい
て温度差のない均一温度となり、短時間に軌道分岐部の
融雪並びに凍結防止を均一に行うことができる。従っ
て、部分的に融雪並びに凍結防止が行えないような状態
は一切生じることがない安定した装置を得ることができ
る。また、突然の降雪や外気温の変化などの気象条件の
変化に対しても、加熱手段6の加熱量を帰ることにより
速やかな応答性を示し、効果的な融雪並びに凍結防止が
行われる。
【0038】実施例2.また、この発明の実施例2を図
3に基づいて説明する。図3において、3は床板、5は
電熱ブロック、6は例えばヒータから成る加熱手段、8
は床板3に電熱ブロック5と直交する方向に形成され、
且つ一方側8aが床板3の一方の側部に配設した電熱ブ
ロック5近傍に延在する複数の中空室であり、この実施
例2の場合には中空室8の他方側8bも床板3の他方の
側部に配設した電熱ブロック5近傍に延在している。9
は中空室8内に配設され、床板3の材質と異種材質から
成り内部に作動流体が封入される管体であり、一方側9
a、他方側9bがそれぞれ電熱ブロック5近傍に延在し
ている。また、図は一例として、床板3の材質が鉄材か
ら成り、管体9の材質が銅材から成り、さらに作動流体
が水から成る場合を示す。また、管体9は例えばその管
体9の内周側から拡管する方法などにより中空室8内に
密着固定され、熱伝導ロスを極めて小さく抑えられてい
る。
【0039】次に動作について説明する。加熱手段6に
より加熱されて発生した電熱ブロック5の熱が、中空室
7内の管体9内に封入された作動流体の蒸気化、液化の
自然的な繰り返しにより、床板3全体に速やかに輸送さ
れて床板3全体が加温されてその上面から周囲に放熱す
るので、上記実施例1と同様の効果を奏する。また、こ
の実施例2においては、作動流体とその作動流体と接触
する容器体との適合性を優れた構成としている。即ち、
床板3を鉄材、作動流体を水とした場合、上記実施例1
においては中空室7内に錆が発生して融雪並びに凍結防
止性能が低下する恐れがあるが、この実施例2では管体
9を銅材としその管体9内に水から成る作動流体を封入
することにより、作動流体との適合性の優れた構成とで
き、上記実施例1に示すような錆が発生することが全く
無く、従って融雪並びに凍結防止性能が低下する恐れの
全く無い装置を得ることができる。
【0040】実施例3.また、図4はこの発明の実施例
3を示し、上記実施例1に示す電熱ブロック5および加
熱手段6を床板3の一方の側部にのみ配設してもよく、
所期の目的を達成することができる。
【0041】実施例4.また、図5はこの発明の実施例
4を示し、上記実施例2に示す電熱ブロック5および加
熱手段6を床板3の一方の側部にのみ配設してもよく、
所期の目的を達成することができる。
【0042】実施例5.また、この発明の実施例5を図
6ないし図8に基づいて説明する。これら各図におい
て、3は軌道の軌道分岐部の枕木2上に配置されて固定
され、その上面をトングレール4が滑り移動する床板、
10は床板3近傍に配設され、内部に作動流体11が封
入され液体部10aと気相部10bを有する蒸発器、1
2は床板3の一方側部に配設され、蒸発器10の気相部
10bと蒸気管13により連通された蒸気ヘッダ、14
は床板3の他方側部に配設され、蒸発器10の液体部1
0aと液管15により連通された液体ヘッダ、16は床
板3に蒸気ヘッダ12と液体ヘッダ14とに連通して形
成された複数の中空室、17は蒸発器10に配設され外
周側が蒸発器10内に封入された作動流体11と接触す
る収納体、18は収納体17内に配設され、収納体17
を介して作動流体11を加熱する例えばシーズ線発熱体
から成る加熱手段である。
【0043】次に動作について説明する。シーズ線発熱
体から成る加熱手段18に通電することにより、蒸発器
10内に封入された作動流体11は収納体17を介して
加熱され、加熱手段18の熱を蒸発潜熱として奪い蒸気
化し、蒸気となって気相部10bに移動し、蒸気管13
を経て蒸気ヘッダ12に移動する。蒸気ヘッダ12に移
動した作動流体11の蒸気は、図7の矢印に示すように
中空室16内を流通する。中空室16内を流通する蒸気
は床板3の上部と接触して冷却され、このとき作動流体
11の蒸気は凝縮して凝縮液化し、凝縮潜熱を床板3の
上面から周囲空気に放出する。凝縮して液化した作動流
体11は中空室16から液体ヘッダ14に流出し、液管
15を経てに蒸発器10の液体部10a還流する。この
ような蒸発器10内の作動流体11の蒸気化、液化の自
然的な繰り返しにより、加熱手段18の熱が床板3全体
に速やかに輸送されて床板3全体が加温されてその上面
から周囲に放熱する。これにより、床板3に堆積する雪
が融解されて除雪され軌道分岐部の融雪が行われたり、
あるいは軌道分岐部の凍結状態が解除され、図示しない
がトングレール4が床板3の上面を滑り移動可能にな
り、軌道分岐部のレール切り換えが可能となる。
【0044】以上のように、この実施例5においては、
蒸発器10、蒸気管13、蒸気ヘッダ12、中空室1
6、液体ヘッダ14、液管15、蒸発器10といったい
わゆるループ構造としたことにより、中空室16内は蒸
気の流路となり液体が中空室16内を逆流しない構造と
したので、熱交換特性が極めて高く、均熱性に優れたも
のとすることができ、短時間に効率的に軌道分岐部の融
雪並びに凍結防止を行うことができ、鉄道の列車走行に
支障を来す恐れの全くない装置が得られる。
【0045】また、蒸気管13と蒸気ヘッダ12との接
続、液管15と液体ヘッダ14との接続をカツプリング
式とすることにより、配管作業を簡便とすることができ
ると共に、軌道分岐部への施行も床板3側と蒸発器10
側とを分離して施行することも可能となる。
【0046】実施例6.また、この発明の実施例6を図
9に基づいて説明する。この実施例6においては、上記
実施例5における蒸発器10、蒸気管13、蒸気ヘッダ
12、中空室16、液体ヘッダ14、液管15、蒸発器
10といったいわゆるループ構造を複数の床板3にそれ
ぞれ配設したものであり、且つ蒸発器10が床板3近傍
で枕木間に配設された構造となっている。
【0047】この実施例6においては、複数の床板3に
対して一個の蒸発器10でよく、且つ複数の床板3を均
熱に加温することができるので、経済性に優れ且つ均熱
性に極めて優れた軌道分岐部の融雪並びに凍結防止得る
ことができる。
【0048】さらに、蒸発器10を床板3近傍で枕木間
に配設したことにより、蒸発器10からの放熱に伴いそ
れら床板3間の融雪機能が発揮され、トングレールの滑
り移動に対する支障が排除される。
【0049】実施例7.また、この発明の実施例7は上
述した実施例6における蒸発器10の上面を、床板3の
上面と同一高さに設定し、その蒸発器10の上面をもト
ングレールが滑り移動できるように構成したものであ
る。従って、軌道分岐部において、トングレールが床板
3の上面と蒸発器10の上面の両方を滑り移動するの
で、トングレールがより一層円滑に滑り移動でき、トン
グレールの駆動手段(図示せず)の駆動力を軽減でき、
装置の小型化することも可能である。また、軌道分岐部
の融雪並びに凍結防止は床板3によることは勿論のこと
であるが、蒸発器10も床板3の機能を具備することに
なり、より一層の効果的な軌道分岐部の融雪並びに凍結
防止を行うことができる。
【0050】実施例8.また、この発明の実施例8を図
10に基づいて説明する。図10において、10は蒸発
器、10aは液体部、10b気相部、11は作動流体、
13は蒸気管、15は液管、19は蒸発器10内に貫通
し且つ蒸発器10内に封入された作動流体11中に浸漬
され、作動流体11を直接加熱する例えばシーズ線発熱
体から成る加熱手段である。尚、図示しないがその他の
構成については上述した実施例5ないし実施例7の構成
と同様である。
【0051】この実施例8においては、加熱手段19に
より蒸発器10内に封入された作動流体11が直接加熱
されるので、作動流体11の核沸騰能力が著しく高くな
り、加熱手段19の熱輸送能力がより一層高いものとな
るので、床板3からの放熱能力も極めて高くなり、上述
した実施例5ないし実施例7のものと比し、より一層短
時間に且つ効率的に軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を
行うことができる。
【0052】実施例9.また、この発明の実施例9を図
11および図12に基づいて説明する。これら各図にお
いて、3は床板、20は床板3の一方側部に配設され内
部に作動流体(図示せず)が封入される蒸発ヘッダ、2
1は床板3の他方側部に配設された液体ヘッダ、22は
蒸発ヘッダ20内に貫通して配設され、蒸発ヘッダ20
内に封入される作動流体を加熱する例えばシーズ線発熱
体から成る加熱手段、23は床板3に蒸発ヘッダ20と
液体ヘッダ21とに連通して形成された複数の中空室、
24は中空室23内を蒸気流路と液体流路に仕切る仕切
り体である。
【0053】次に動作について説明する。シーズ線発熱
体から成る加熱手段22に通電することにより、蒸発ヘ
ッダ20内に封入された作動流体は加熱され、加熱手段
22の熱を蒸発潜熱として奪い蒸気化し、蒸気となっ
て、仕切り体24により蒸気流路と液体流路に仕切られ
た中空室23内の蒸気流路、即ち、図12に示すように
仕切り体24の上方側の中空室23内の蒸気流路内を流
通する。この中空室23内の蒸気流路内を流通する蒸気
は床板3の上部と接触して冷却され、このとき作動流体
の蒸気は凝縮して凝縮液化し、凝縮潜熱を床板3の上面
から周囲空気に放出する。凝縮して液化した作動流体は
中空室23内の蒸気流路から液体ヘッダ21に流出す
る。液体ヘッダ21に流出した作動流体は、仕切り体2
4により蒸気流路と液体流路に仕切られた中空室23内
の液体流路、即ち、図12に示すように仕切り体24の
下方側の中空室23内の液体流路内を流通して蒸発ヘッ
ダ20内に還流する。このような蒸発ヘッダ20内の作
動流体の蒸気化、液化の自然的な繰り返しにより、加熱
手段22の熱が床板3全体に速やかに輸送されて床板3
全体が加温されてその上面から周囲に放熱する。これに
より、床板3に堆積する雪が融解されて除雪され軌道分
岐部の融雪が行われたり、あるいは軌道分岐部の凍結状
態が解除され、図示しないがトングレール4が床板3の
上面を滑り移動可能になり、軌道分岐部のレール切り換
えが可能となる。
【0054】ところで、同一流路内に蒸気流路と液体流
路を構成する場合には蒸気流による液体の戻りが抑えら
れ、熱交換特性が低減するが、この実施例9において
は、床板3に形成した中空室23内を仕切り体24によ
り蒸気流路と液体流路に仕切られており、蒸気流路と液
体流路を分離し、作動流体の蒸発ヘッダ20内への還流
に対し、蒸気流による影響が何等作用しないので、熱交
換特性に優れた軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置を
得ることができる。
【0055】実施例10.また、この発明の実施例10
は上述した実施例9における仕切り体の別の実施例であ
り、図13に示すように、中空室23内を蒸気流路と液
体流路とに仕切ると共に蒸気流路の液体ヘッダ21側を
蒸発ヘッダ20側より大きくするテーパ状仕切り体25
としたものである。従って、テーパ状仕切り体25によ
り、中空室23内の蒸気流路が蒸発ヘッダ20側から液
体ヘッダ21側に向かって下方に傾斜したテーパとな
る。中空室23内の蒸気流路内を流通する作動流体の蒸
気は床板3の上部と接触して冷却され、このとき作動流
体の蒸気は凝縮して凝縮液化し凝縮潜熱を床板3の上面
から周囲空気に放出する。凝縮して液化した作動流体は
テーパ状仕切り体25の上面のテーパ面を重力作用が加
速されて中空室23内の蒸気流路から液体ヘッダ21へ
の流出し、その流出促進が図られ、上記実施例9のもの
よりもより一層効果的な軌道分岐部の融雪並びに凍結防
止を行うことができる。
【0056】実施例11.また、この発明の実施例11
を図14および図15に基づいて説明する。これら各図
において、3は床板、26は床板3の一方側部に配設さ
れ内部に作動流体27が封入された蒸発ヘッダ、28は
蒸発ヘッダ26内に貫通して配設され蒸発ヘッダ26内
に封入された作動流体27中に浸漬され、蒸発ヘッダ2
6内に封入された作動流体27を加熱する例えばシーズ
線発熱体から成る加熱手段、29は床板3に蒸発ヘッダ
26と直交する方向に形成され、一方側29aが蒸発ヘ
ッダ26に連通され、他方側29bが床板3の他方側部
近傍に延在する複数の中空室である。
【0057】次に動作について説明する。シーズ線発熱
体から成る加熱手段28に通電することにより、蒸発ヘ
ッダ26内に封入された作動流体27は直接加熱され、
加熱手段28の熱を蒸発潜熱として奪い蒸気化し、蒸気
となって、図15に破線矢印にて示すように中空室29
の一方側29aからその内部に流入し他方側29bに流
通する。この中空室29内を流通する作動流体27の蒸
気は床板3の上部と接触して冷却され、このとき作動流
体27の蒸気は凝縮して凝縮液化し、凝縮潜熱を床板3
の上面から周囲空気に放出する。凝縮して液化した作動
流体27は実線矢印にて示すように中空室29の下方側
を通って一方側29aから蒸発ヘッダ26内に還流す
る。このような蒸発ヘッダ26内の作動流体27の蒸気
化、液化の自然的な繰り返しにより、加熱手段28の熱
が床板3全体に速やかに輸送されて床板3全体が加温さ
れてその上面から周囲に放熱する。これにより、床板3
に堆積する雪が融解されて除雪され軌道分岐部の融雪が
行われたり、あるいは軌道分岐部の凍結状態が解除さ
れ、図示しないがトングレール4が床板3の上面を滑り
移動可能になり、軌道分岐部のレール切り換えが可能と
なる。
【0058】ところで、上記実施例9,10では蒸発ヘ
ッダと液体ヘッダが分離された構造の場合について述べ
たが、この実施例11においては一個の蒸発ヘッダ26
により蒸発ヘッタと液体ヘッダの両方の機能を具備させ
ており、極めて簡素な構造とすることができ、経済性に
優れた軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置を得ること
ができる。
【0059】実施例12.また、この発明の実施例12
は上述した実施例11における中空室の別の実施例であ
り、図16に示すように、中空室30の一方側30a下
面が他方側30b下面より低い位置となるようにテーパ
状に中空室30を形成したものである。従って、中空室
30は他方側30bから一方側30aに向かって下方に
傾斜したテーパとなる。中空室30内を流通する作動流
体27の蒸気は床板3の上部と接触して冷却され、この
とき作動流体27の蒸気は凝縮して凝縮液化し、凝縮潜
熱を床板3の上面から周囲空気に放出する。凝縮して液
化した作動流体27は中空室30の下方側のテーパ面を
重力作用が加速されて中空室30の一方側30aから蒸
発ヘッダ26内に還流し、その還流促進が図られ、上記
実施例11のものよりもより一層効果的な軌道分岐部の
融雪並びに凍結防止を行うことができる。
【0060】実施例13.また、この発明の実施例13
を図17および図18に基づいて説明する。これら各図
において、3は床板、31は床板3の一方側部に配設さ
れ内部に作動流体32が封入された第1の蒸発ヘッダ、
33は第1の蒸発ヘッダ31内に貫通して配設され第1
の蒸発ヘッダ31内に封入された作動流体32中に浸漬
され、第1の蒸発ヘッダ31内に封入された作動流体3
2を加熱する例えばシーズ線発熱体から成る第1の加熱
手段、34は床板3の他方側部に配設され内部に作動流
体35が封入された第2の蒸発ヘッダ、36は第2の蒸
発ヘッダ34内に貫通して配設され第2の蒸発ヘッダ3
4内に封入された作動流体35中に浸漬され、第2の蒸
発ヘッダ34内に封入された作動流体35を加熱する例
えばシーズ線発熱体から成る第2の加熱手段、37は床
板3に第1の蒸発ヘッダ31と第2の蒸発ヘッダ34と
にに連通された複数の中空室である。
【0061】次に動作について説明する。シーズ線発熱
体から成る第1,第2の加熱手段33,36のそれぞれ
に通電することにより、第1,第2の蒸発ヘッダ31,
34内に封入された作動流体32,35は直接加熱さ
れ、各加熱手段33,36の熱を蒸発潜熱として奪い蒸
気化し、蒸気となって、図18に破線矢印にて示すよう
に中空室37の一方側37a、他方側37bからそれぞ
れその内部に流入し中央側37cに流通する。この中空
室37内を流通する作動流体32,35の蒸気は床板3
の上部と接触して冷却され、このとき作動流体32,3
5の蒸気は凝縮して凝縮液化し、凝縮潜熱を床板3の上
面から周囲空気に放出する。凝縮して液化した作動流体
32,35は、実線矢印にて示すように中空室37の下
方側を通って一方側37a、他方側37bからそれぞれ
各蒸発ヘッダ31,34内に還流する。このような各蒸
発ヘッダ31,34内の作動流体32,35の蒸気化、
液化の自然的な繰り返しにより、各加熱手段33,36
の熱が床板3全体に速やかに輸送されて床板3全体が加
温されてその上面から周囲に放熱する。これにより、床
板3に堆積する雪が融解されて除雪され軌道分岐部の融
雪が行われたり、あるいは軌道分岐部の凍結状態が解除
され、図示しないがトングレール4が床板3の上面を滑
り移動可能になり、軌道分岐部のレール切り換えが可能
となる。
【0062】ところで、この実施例13においては、蒸
発ヘッダと液体ヘッダの両方の機能を具備した第1,第
2の蒸発ヘッダ31,34を床板3両側部に配設し、各
蒸発ヘッダ31,34内の作動流体32,35中に浸漬
させた第1,第2の加熱手段33,36を配設し、中空
室37の両側から中央部にむけて作動流体32,35の
蒸気を流通させ、凝縮液化した作動流体32,35中空
室37の両側から各蒸発ヘッダ31,34内に還流させ
るようにしており、熱容量の増大が図れると共に熱効率
の向上が図れ、上記各実施例よりもさらに短時間に且つ
効率的に軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を行うことが
できる。
【0063】実施例14.また、この発明の実施例14
は上述した実施例13における中空室の別の実施例であ
り、図19に示すように、中空室38の中央部38cが
両端部38a,38bより高い位置となるように山形状
に中空室30を形成したものである。従って、中空室3
0は中央部38cから両端部38a,38bに向かって
下方に傾斜したテーパとなる。中空室38内を流通する
作動流体32,35の蒸気は床板3の上部と接触して冷
却され、このとき作動流体32,35の蒸気は凝縮して
凝縮液化し、凝縮潜熱を床板3の上面から周囲空気に放
出する。凝縮して液化した作動流体32,35は中空室
38の中央部38cからその両端部38a,38bに向
かったのテーパ面を重力作用が加速されて中空室38の
両端部38a,38bから各蒸発ヘッダ31,34内に
還流し、その還流促進が図られ、上記実施例13のもの
よりもより一層効果的な軌道分岐部の融雪並びに凍結防
止を行うことができる。
【0064】実施例15.また、上述した実施例11,
12においては、中空室29,30内を蒸気流路と液体
流路に特に仕切っていないため、部分的に蒸気流と液体
流とが相対抗する領域が生じ、蒸気流による作動流体2
7の戻りが抑えられ、熱交換特性が低減する傾向となる
が、この実施例15においては、図20,21に示すよ
うに、床板3に形成した中空室29,30内をそれぞれ
仕切り体39,40を配設し、中空室29,30内をそ
れぞれ蒸気流路と液体流路に仕切って、蒸気流路と液体
流路を分離し、作動流体27の蒸発ヘッダ26内への還
流に対し、蒸気流による影響が何等作用しないので、熱
交換特性に優れた軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置
を得ることができる。また、仕切り体39,40として
は、上述した実施例10に示すようなテーパ状としても
よい。
【0065】実施例16.また、上記各実施例では床板
3の下面には何等の構造体をも施行していないので、加
熱手段の熱を全て床板3の上面から周囲空気中に放熱さ
せることができなく、床板3の下面からも加熱手段の熱
が無駄に放熱されてしまう。しかし、この実施例16に
おいては、図22に示すように、床板3の下面に、床板
3の下面からの無駄に放熱を阻止する例えば硬質ゴム等
の断熱材から成る放熱阻止体41を配設したものであ
る。したがって、加熱手段28の熱は、放熱阻止体41
により床板3の下面からの無駄な放熱が阻止されるの
で、加熱手段の熱を全て床板3の上面から周囲空気中に
放熱させることができ、各実施例よりもより一層短時間
に且つ効率的に軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置を
得ることができる。
【0066】また、この発明の実施例16は図22に示
すような構造に限定されるものではなく、上述した各実
施例に適用できることは勿論のことであり、同様の効果
を奏する。
【0067】
【発明の効果】この発明は以上説明したとおり、軌道の
軌道分岐部の枕木上に配置されて固定された床板の上面
をトングレールが滑り移動し、床板の少なくとも何れか
一方の側部に電熱ブロックが配設され、床板に電熱ブロ
ックと直交する方向に内部に作動流体が封入された中空
室が形成され且つその吸熱部が電熱ブロック近傍に延在
し、加熱手段により電熱ブロックを加熱することによ
り、電熱ブロックの熱が中空室の吸熱部から床板全体に
速やかに輸送されて床板上面から周囲に放熱され、軌道
分岐部の融雪並びに凍結防止を短時間に行うことができ
る装置を得ることができる。
【0068】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の少なくとも何れか一方の側部に電熱ブロック
が配設され、床板に電熱ブロックと直交する方向に中空
室が形成され且つその一方側が電熱ブロック近傍に延在
し、中空室内に床板の材質と異種材質から成り内部に作
動流体が封入された管体を配設し、加熱手段により電熱
ブロックを加熱することにより、電熱ブロックの熱が管
体の一方側から床板全体に速やかに輸送されて床板上面
から周囲に放熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止
を短時間に行うことができると共に作動流体との適合性
に優れた装置を得ることができる。
【0069】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板近傍に内部に作動流体が封入され液体部と気相
部を有する蒸発器を配設し、蒸発器が床板の一方側部に
配設した蒸気ヘッダと床板の他方側部に配設した液体ヘ
ッダとに連通され、床板に蒸気ヘッダと液体ヘッダとに
連通する中空室を形成し、収納体に配設した加熱手段に
より、収納体を介して蒸発器内の作動流体が加熱され、
加熱手段の熱が蒸発器から蒸気ヘッダを経て中空室から
床板全体に速やかに輸送されて床板上面から周囲に放熱
され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を短時間に効率
よく行うことができる装置を得ることができる。
【0070】また、軌道の軌道分岐部の複数の枕木上に
配置されて固定された床板の上面をトングレールが滑り
移動し、床板近傍で且つ枕木間に内部に作動流体が封入
され液体部と気相部を有する蒸発器を配設し、蒸発器が
各床板の一方側部に配設した蒸気ヘッダと各床板の他方
側部に配設した液体ヘッダとに連通され、各床板に蒸気
ヘッダと液体ヘッダとに連通する中空室をそれぞれ形成
し、加熱手段により、蒸発器内の作動流体が加熱され、
加熱手段の熱が蒸発器から各蒸気ヘッダを経て各中空室
から各床板全体に速やかに輸送されて各床板上面から周
囲に放熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を短時
間に効率よく行うことができ、経済性に優れた装置を得
ることができる。
【0071】また、軌道の軌道分岐部の複数の枕木上に
配置されて固定された床板の上面をトングレールが滑り
移動し、床板近傍で且つ枕木間に内部に作動流体が封入
され液体部と気相部を有すると共にその上面が床板の上
面と同一高さに設定されてその上面をトングレールが滑
り移動する蒸発器を配設し、蒸発器が各床板の一方側部
に配設した蒸気ヘッダと各床板の他方側部に配設した液
体ヘッダとに連通され各床板に蒸気ヘッダと液体ヘッダ
とに連通する中空室をそれぞれ形成し、加熱手段によ
り、蒸発器内の作動流体が加熱され、加熱手段の熱が蒸
発器から各蒸気ヘッダを経て各中空室から各床板全体に
速やかに輸送されて各床板上面から周囲に放熱され、軌
道分岐部の融雪並びに凍結防止を短時間に効率よく行う
ことができると共にトングレールの滑り移動をより一層
円滑に行わせることができる装置を得ることができる。
【0072】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板近傍に内部に作動流体が封入され液体部と気相
部を有する蒸発器を配設し、蒸発器が床板の一方側部に
配設した蒸気ヘッダと床板の他方側部に配設した液体ヘ
ッダとに連通され、床板に蒸気ヘッダと液体ヘッダとに
連通する中空室を形成し、蒸発器内の作動流体中に浸漬
された加熱手段により、蒸発器内の作動流体が直接加熱
され、加熱手段の熱が蒸発器から蒸気ヘッダを経て中空
室から床板全体に速やかに輸送されて床板上面から周囲
に放熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止をより一
層短時間に効率よく行うことができる装置を得ることが
できる。
【0073】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダを配設し、床板の他方側部に液体ヘッダを配設
し、床板に蒸発ヘッダと液体ヘッダとに連通する中空室
を形成し、中空室内を仕切り体により蒸気流路と液体流
路に仕切り、蒸発ヘッダ内に貫通して配設した加熱手段
により蒸発ヘッダ内の作動流体が加熱され、加熱手段の
熱が蒸発ヘッダを経て中空室から床板全体に速やかに輸
送されて床板上面から周囲に放熱され、軌道分岐部の融
雪並びに凍結防止を短時間に効率よく行うことができ熱
交換性に優れた装置を得ることができる。
【0074】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダを配設し、床板の他方側部に液体ヘッダを配設
し、床板に蒸発ヘッダと液体ヘッダとに連通する中空室
を形成し、中空室内を仕切り体により蒸気流路と液体流
路に仕切ると共に蒸気流路の液体ヘッダ側を蒸発ヘッダ
側より大きくし、蒸発ヘッダ内に貫通して配設した加熱
手段により、蒸発ヘッダ内の作動流体が加熱され、加熱
手段の熱が蒸発ヘッダを経て中空室から床板全体に速や
かに輸送されて床板上面から周囲に放熱され、軌道分岐
部の融雪並びに凍結防止を短時間に効率よく行うことが
でき、熱交換性に優れより一層効果的な装置を得ること
ができる。
【0075】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダを配設し、床板に蒸発ヘッダと直交すると共に一
方側が蒸発ヘッダに連通する中空室を形成し、蒸発ヘッ
ダ内に貫通して配設した加熱手段により、蒸発ヘッダ内
の作動流体が加熱され、加熱手段の熱が蒸発ヘッダを経
て中空室から床板全体に速やかに輸送されて床板上面か
ら周囲に放熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を
短時間に効率よく行うことができ、簡素な構造で経済性
に優れた装置を得ることができる。
【0076】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダを配設し、床板に蒸発ヘッダと直交すると共に一
方側が蒸発ヘッダに連通し、且つその一方側下面が他方
側下面より低い位置となるように中空室をテーパ状に形
成し、蒸発ヘッダ内に貫通して配設した加熱手段によ
り、蒸発ヘッダ内の作動流体が加熱され、加熱手段の熱
が蒸発ヘッダを経て中空室から床板全体に速やかに輸送
されて床板上面から周囲に放熱され、軌道分岐部の融雪
並びに凍結防止を短時間に効率よく行うことができ、経
済性に優れより一層効果的な装置を得ることができる。
【0077】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される第1
の蒸発ヘッダを配設し、床板の他方側部に内部に作動流
体が封入される第2の蒸発ヘッダを配設し、床板に第1
の蒸発ヘッダと第2の蒸発ヘッダとに連通する中空室を
形成し、各蒸発ヘッダ内にそれぞれ貫通して配設した加
熱手段により、各蒸発ヘッダ内の作動流体がそれぞれ加
熱され、各加熱手段の熱が各蒸発ヘッダを経て中空室か
ら床板全体に速やかに輸送されて床板上面から周囲に放
熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を短時間に効
率よく行うことができ、熱容量の増大と熱効率の向上を
図ることができる装置を得ることができる。
【0078】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される第1
の蒸発ヘッダを配設し、床板の他方側部に内部に作動流
体が封入される第2の蒸発ヘッダを配設し、床板に第1
の蒸発ヘッダと第2の蒸発ヘッダとに連通すると共に中
央部が両端部より高い位置となるよう中空室を形成し、
各蒸発ヘッダ内にそれぞれ貫通して配設した加熱手段に
より、各蒸発ヘッダ内の作動流体がそれぞれ加熱され、
各加熱手段の熱が各蒸発ヘッダを経て中空室から床板全
体に速やかに輸送されて床板上面から周囲に放熱され、
軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を短時間に効率よく行
うことができ、熱容量の増大と熱効率の向上を図れより
一層効果的な装置を得ることができる。
【0079】また、床板に形成された中空室内に配設さ
れ、一方側が蒸発ヘッダ側に位置し他方側が中空室の他
方側奥壁面と適宜な間隙を置いて配置され、中空室内を
蒸気流路と液体流路とに仕切る仕切り体を設け、蒸発ヘ
ッダ内に貫通して配設した加熱手段により、蒸発ヘッダ
内の作動流体が加熱され、加熱手段の熱が蒸発ヘッダを
経て中空室から床板全体に速やかに輸送されて床板上面
から周囲に放熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止
を短時間に効率よく行うことができ、熱交換性に優れた
装置を得ることができる。
【0080】また、床板の下面に配置され、床板の無駄
な放熱を阻止する放熱阻止体を設けたことにより、加熱
手段の熱が床板の下面からの無駄な放熱が阻止され、床
板上面から周囲に放熱され、軌道分岐部の融雪並びに凍
結防止をより一層短時間に効率よく行うことができる装
置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施例1を示す断面図である。
【図3】この発明の実施例2を示す断面図である。
【図4】この発明の実施例3を示す断面図である。
【図5】この発明の実施例4を示す断面図である。
【図6】この発明の実施例5を示す斜視図である。
【図7】この発明の実施例5を示す断面図である。
【図8】この発明の実施例5を示す要部断面図である。
【図9】この発明の実施例6、実施例7を示す平面図で
ある。
【図10】この発明の実施例8を示す要部断面図であ
る。
【図11】この発明の実施例9を示す斜視図である。
【図12】この発明の実施例9を示す断面図である。
【図13】この発明の実施例10を示す断面図である。
【図14】この発明の実施例11を示す斜視図である。
【図15】この発明の実施例11を示す断面図である。
【図16】この発明の実施例12を示す断面図である。
【図17】この発明の実施例13を示す斜視図である。
【図18】この発明の実施例13を示す断面図である。
【図19】この発明の実施例14を示す断面図である。
【図20】この発明の実施例15を示す断面図である。
【図21】この発明の実施例15を示す断面図である。
【図22】この発明の実施例16を示す断面図である。
【図23】従来の軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置
を示す平面図である。
【図24】従来の軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置
を示す斜視図である。
【図25】従来の軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基本軌条 2 枕木 3 床板 4 トングレール 5 電熱ブロック 6 加熱手段 7 中空室 8 中空室 9 管体 10 蒸発器 11 作動流体 12 蒸気ヘッダ 14 液体ヘッダ 16 中空室 17 収納体 18 加熱手段 19 加熱手段 20 蒸発ヘッダ 21 液体ヘッダ 22 加熱手段 23 中空室 24 仕切り板 25 仕切り板 26 蒸発ヘッダ 27 作動流体 28 加熱手段 29 中空室 30 中空室 31 第1の蒸発ヘッダ 32 作動流体 33 第1の加熱手段 34 第2の蒸発ヘッダ 35 作動流体 36 第2の加熱手段 37 中空室 38 中空室 39 仕切り板 40 仕切り板 41 放熱阻止体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津曲 一幸 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三菱電機株式会社 神戸製作所内 (72)発明者 片岡 憲二 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三菱電機株式会社 神戸製作所内 (56)参考文献 特開 平1−169001(JP,A) 特開 平3−262803(JP,A) 特開 平2−210102(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01B 7/24 E01B 19/00 E01C 11/26

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道に適宜な間隔で配設された枕木上に
    敷設された基本軌条と、上記軌道の軌道分岐部の上記基
    本軌条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレー
    ルと、上記軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定
    され、その上面を上記トングレールが滑り移動する床板
    と、上記床板の少なくとも何れか一方の側部に配設され
    た電熱ブロックと、上記電熱ブロックを加熱する加熱手
    段と、上記床板に上記電熱ブロックと直交する方向に形
    成され、内部に作動流体が封入され、且つその吸熱部が
    上記電熱ブロック近傍に延在する中空室とを備えたこと
    を特徴とする軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置。
  2. 【請求項2】 軌道に適宜な間隔で配設された枕木上に
    敷設された基本軌条と、上記軌道の軌道分岐部の上記基
    本軌条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレー
    ルと、上記軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定
    され、その上面を上記トングレールが滑り移動する床板
    と、上記床板の少なくとも何れか一方の側部に配設され
    た電熱ブロックと、上記電熱ブロックを加熱する加熱手
    段と、上記床板に上記電熱ブロックと直交する方向に形
    成され、且つその一方側が上記電熱ブロック近傍に延在
    する中空室と、上記中空室内に配設され、上記床板の材
    質と異種材質から成り内部に作動流体が封入される管体
    とを備えたことを特徴とする軌道分岐部の融雪並びに凍
    結防止装置。
  3. 【請求項3】 軌道に適宜な間隔で配設された枕木上に
    敷設された基本軌条と、上記軌道の軌道分岐部の上記基
    本軌条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレー
    ルと、上記軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定
    され、その上面を上記トングレールが滑り移動する床板
    と、上記床板近傍に配設され、内部に作動流体が封入さ
    れ液体部と気相部を有する蒸発器と、上記床板の一方側
    部に配設され、上記蒸発器の気相部と連通された蒸気ヘ
    ッダと、上記床板の他方側部に配設され、上記蒸発器の
    液体部と連通された液体ヘッダと、上記床板に上記蒸気
    ヘッダと上記液体ヘッダとに連通して形成された中空室
    と、上記蒸発器に配設され、外周側が上記蒸発器内に封
    入される作動流体と接触する収納体と、上記収納体内に
    配設され、上記収納体を介して上記作動流体を加熱する
    加熱手段とを備えたことを特徴とする軌道分岐部の融雪
    並びに凍結防止装置。
  4. 【請求項4】 軌道に適宜な間隔で配設された枕木上に
    敷設された基本軌条と、上記軌道の軌道分岐部の上記基
    本軌条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレー
    ルと、上記軌道の軌道分岐部の複数の枕木上に配置され
    て固定され、その上面を上記トングレールが滑り移動す
    る床板と、上記各床板の一方側部にそれぞれ配設された
    蒸気ヘッダと、上記各床板の他方側部にそれぞれ配設さ
    れた液体ヘッダと、上記床板近傍で且つ上記枕木間に配
    設され、内部に作動流体が封入され液体部と気相部を有
    し、その気相部が上記各蒸気ヘッダと連通されると共に
    その液体部が上記各液体ヘッダと連通された蒸発器と、
    上記各床板に上記蒸気ヘッダと上記液体ヘッダとに連通
    してそれぞれ形成された中空室と、上記蒸発器に配設さ
    れ、上記蒸発器内に封入される作動流体を加熱する加熱
    手段とを備えたことを特徴とする軌道分岐部の融雪並び
    に凍結防止装置。
  5. 【請求項5】 軌道に適宜な間隔で配設された枕木上に
    敷設された基本軌条と、上記軌道の軌道分岐部の上記基
    本軌条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレー
    ルと、上記軌道の軌道分岐部の複数の枕木上に配置され
    て固定され、その上面を上記トングレールが滑り移動す
    る床板と、上記各床板の一方側部にそれぞれ配設された
    蒸気ヘッダと、上記各床板の他方側部にそれぞれ配設さ
    れた液体ヘッダと、上記床板近傍で且つ上記枕木間に配
    設され、内部に作動流体が封入され液体部と気相部を有
    し、その気相部が上記各蒸気ヘッダと連通されると共に
    その液体部が上記各液体ヘッダと連通され、且つその上
    面が上記床板の上面と同一高さに設定されその上面を上
    記トングレールが滑り移動する蒸発器と、上記各床板に
    上記蒸気ヘッダと上記液体ヘッダとに連通してそれぞれ
    形成された中空室と、上記蒸発器に配設され、上記蒸発
    器内に封入される作動流体を加熱する加熱手段とを備え
    たことを特徴とする軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装
    置。
  6. 【請求項6】 軌道に適宜な間隔で配設された枕木上に
    敷設された基本軌条と、上記軌道の軌道分岐部の上記基
    本軌条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレー
    ルと、上記軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定
    され、その上面を上記トングレールが滑り移動する床板
    と、上記床板の一方側部に配設された蒸気ヘッダと、上
    記床板の他方側部に配設された液体ヘッダと、上記床板
    近傍に配設され、内部に作動流体が封入され液体部と気
    相部を有し、その気相部が上記各蒸気ヘッダと連通され
    ると共にその液体部が上記各液体ヘッダと連通された蒸
    発器と、上記床板に上記蒸気ヘッダと上記液体ヘッダと
    に連通してそれぞれ形成された中空室と、上記蒸発器内
    に貫通し且つ上記蒸発器内に封入される作動流体中に浸
    漬され、上記作動流体を直接加熱する加熱手段とを備え
    たことを特徴とする軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装
    置。
  7. 【請求項7】 軌道に適宜な間隔で配設された枕木上に
    敷設された基本軌条と、上記軌道の軌道分岐部の上記基
    本軌条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレー
    ルと、上記軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定
    され、その上面を上記トングレールが滑り移動する床板
    と、上記床板の一方側部に配設され内部に作動流体が封
    入される蒸発ヘッダと、上記床板の他方側部に配設され
    た液体ヘッダと、上記蒸発ヘッダ内に貫通して配設さ
    れ、上記蒸発ヘッダ内に封入される作動流体を加熱する
    加熱手段と、上記床板に上記蒸発ヘッダと上記液体ヘッ
    ダとに連通して形成された中空室と、上記中空室内を蒸
    気流路と液体流路に仕切る仕切り体とを備えたことを特
    徴とする軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置。
  8. 【請求項8】 軌道に適宜な間隔で配設された枕木上に
    敷設された基本軌条と、上記軌道の軌道分岐部の上記基
    本軌条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレー
    ルと、上記軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定
    され、その上面を上記トングレールが滑り移動する床板
    と、上記床板の一方側部に配設され、内部に作動流体が
    封入される蒸発ヘッダと、上記床板の他方側部に配設さ
    れた液体ヘッダと、上記蒸発ヘッダ内に貫通して配設さ
    れ、上記蒸発ヘッダ内に封入される作動流体を加熱する
    加熱手段と、上記床板に上記蒸発ヘッダと上記液体ヘッ
    ダとに連通して形成された中空室と、上記中空室内を蒸
    気流路と液体流路とに仕切ると共に上記蒸気流路の上記
    液体ヘッダ側を上記蒸発ヘッダ側より大きくするテーパ
    状仕切り体とを備えたことを特徴とする軌道分岐部の融
    雪並びに凍結防止装置。
  9. 【請求項9】 軌道に適宜な間隔で配設された枕木上に
    敷設された基本軌条と、上記軌道の軌道分岐部の上記基
    本軌条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレー
    ルと、上記軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固定
    され、その上面を上記トングレールが滑り移動する床板
    と、上記床板の一方側部に配設され、内部に作動流体が
    封入される蒸発ヘッダと、上記床板に上記蒸発ヘッダと
    直交する方向に形成され、一方側が上記蒸発ヘッダに連
    通された中空室と、上記蒸発ヘッダ内に貫通して配設さ
    れ、上記蒸発ヘッダ内に封入される作動流体を加熱する
    加熱手段とを備えたことを特徴とする軌道分岐部の融雪
    並びに凍結防止装置。
  10. 【請求項10】 軌道に適宜な間隔で配設された枕木上
    に敷設された基本軌条と、上記軌道の軌道分岐部の上記
    基本軌条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレ
    ールと、上記軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固
    定され、その上面を上記トングレールが滑り移動する床
    板と、上記床板の一方側部に配設され内部に作動流体が
    封入される蒸発ヘッダと、上記床板に上記蒸発ヘッダと
    直交する方向に形成され、一方側が上記蒸発ヘッダに連
    通され、且つその一方側下面が他方側下面より低い位置
    となるようテーパ状に形成された中空室と、上記蒸発ヘ
    ッダ内に貫通して配設され、上記蒸発ヘッダ内に封入さ
    れる作動流体を加熱する加熱手段とを備えたことを特徴
    とする軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置。
  11. 【請求項11】 軌道に適宜な間隔で配設された枕木上
    に敷設された基本軌条と、上記軌道の軌道分岐部の上記
    基本軌条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレ
    ールと、上記軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固
    定され、その上面を上記トングレールが滑り移動する床
    板と、上記床板の一方側部に配設され内部に作動流体が
    封入される第1の蒸発ヘッダと、上記床板の他方側部に
    配設され内部に作動流体が封入される第2の蒸発ヘッダ
    と、上記床板に上記第1の蒸発ヘッダと上記第2の蒸発
    ヘッダとに連通して形成された中空室と、上記第1の蒸
    発ヘッダ内に貫通して配設され、上記第1の蒸発ヘッダ
    内に封入される作動流体を加熱する第1の加熱手段と、
    上記第2の蒸発ヘッダ内に貫通して配設され、上記第2
    の蒸発ヘッダ内に封入される作動流体を加熱する第2の
    加熱手段とを備えたことを特徴とする軌道分岐部の融雪
    並びに凍結防止装置。
  12. 【請求項12】 軌道に適宜な間隔で配設された枕木上
    に敷設された基本軌条と、上記軌道の軌道分岐部の上記
    基本軌条に隣接し、滑り移動可能に配置されたトングレ
    ールと、上記軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固
    定され、その上面を上記トングレールが滑り移動する床
    板と、上記床板の一方側部に配設され内部に作動流体が
    封入される第1の蒸発ヘッダと、上記床板の他方側部に
    配設され内部に作動流体が封入される第2の蒸発ヘッダ
    と、上記第1の蒸発ヘッダ内に貫通して配設され、上記
    第1の蒸発ヘッダ内に封入される作動流体を加熱する第
    1の加熱手段と、上記第2の蒸発ヘッダ内に貫通して配
    設され、上記第2の蒸発ヘッダ内に封入される作動流体
    を加熱する第2の加熱手段と、上記床板に上記第1の蒸
    発ヘッダと上記第2の蒸発ヘッダとに連通して形成さ
    れ、中央部が両端部より高い位置となるよう形成された
    中空室とを備えたことを特徴とする軌道分岐部の融雪並
    びに凍結防止装置。
  13. 【請求項13】 請求項9,10において、床板に形成
    された中空室内に配設され、一方側が蒸発ヘッダ側に位
    置し、他方側が上記中空室の他方側奥壁面と適宜な間隙
    を置いて配置され、上記中空室内を蒸気流路と液体流路
    とに仕切る仕切り体とを備えたことを特徴とする軌道分
    岐部の融雪並びに凍結防止装置。
  14. 【請求項14】 各請求項において、床板の下面に配置
    され、上記床板の無駄な放熱を阻止する放熱阻止体を備
    えたことを特徴とする軌道分岐部の融雪並びに凍結防止
    装置。
JP4050481A 1992-03-09 1992-03-09 軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置 Expired - Fee Related JP2755023B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4050481A JP2755023B2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4050481A JP2755023B2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05247901A JPH05247901A (ja) 1993-09-24
JP2755023B2 true JP2755023B2 (ja) 1998-05-20

Family

ID=12860107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4050481A Expired - Fee Related JP2755023B2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2755023B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109202957A (zh) * 2017-06-29 2019-01-15 宁夏软件工程院有限公司 一种用于移动测量机器人的防结晶导轨

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01169001A (ja) * 1987-12-25 1989-07-04 Hitachi Cable Ltd 鉄道用転轍機の凍結防止装置
JPH02210102A (ja) * 1989-02-09 1990-08-21 Fujikura Ltd 路面の消雪および凍結防止装置
JPH03262803A (ja) * 1990-03-13 1991-11-22 Mitsubishi Electric Corp 熱伝達装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05247901A (ja) 1993-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3883965B2 (ja) 熱交換装置
CA2684030C (en) Heat transfer unit for heating systems and surfaces and railway point heater
JP2755023B2 (ja) 軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置
JP3206700U (ja) 融雪装置
JP2777309B2 (ja) 軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置
KR101593892B1 (ko) 빙점 이하의 온도에서 작동 가능한 히트파이프 및 그를 포함하는 냉각시스템
JP2677117B2 (ja) 軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置
JP2004339741A (ja) 超臨界co2冷媒融雪システム
JPH10274487A (ja) ヒートパイプ式冷却器
JPS60233204A (ja) 融雪用コンクリ−トパネル
JP2000038703A (ja) 融雪装置
KR100991060B1 (ko) 지중열을 이용한 두개의 저장부를 가지는 노면 온도조절장치
JP2550736B2 (ja) 融雪装置
JPH04189906A (ja) 大陽熱蓄熱型路面融雪装置
JP2849317B2 (ja) 融雪装置
JP2677116B2 (ja) 軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置
CN110872794B (zh) 轨道梁换热系统和轨道梁
JPH03290511A (ja) 融解処理装置
JPH10141807A (ja) 空冷式放熱装置
KR100555024B1 (ko) 가변전열 히트파이프식 냉각장치
JP4490313B2 (ja) ヒートパイプ式融雪装置
JP2001118976A (ja) 電子部品の冷却装置
JPH03262803A (ja) 熱伝達装置
JP2755009B2 (ja) 軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置
JPH0681307A (ja) ヒートパイプ式道路融雪装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees