JP2677117B2 - 軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置 - Google Patents

軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置

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JP2677117B2
JP2677117B2 JP4156426A JP15642692A JP2677117B2 JP 2677117 B2 JP2677117 B2 JP 2677117B2 JP 4156426 A JP4156426 A JP 4156426A JP 15642692 A JP15642692 A JP 15642692A JP 2677117 B2 JP2677117 B2 JP 2677117B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えば寒冷地あるいは
降雪地帯における鉄道などの軌道分岐部の融雪並びに凍
結防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、寒冷地あるいは降雪地帯において
は、鉄道などの軌道分岐部に降雪や積雪により雪が堆積
すると軌道分岐部のレール切り換えが不能になったり、
鉄道などの軌道分岐部が凍結すると軌道分岐部のレール
切り換えが不能になり、鉄道の列車走行に支障を来すこ
とになる。そこで、鉄道の列車走行を安定して行う為、
従来の軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置としては、
例えば実開昭55−145502号公報に開示されたような熱風
方式や実開昭61−184703号公報に開示されたような散水
方式が考えられている。ところで、最近は上述した両方
式の代替として、電熱エネルギーを用いた方式が考えら
れている。その概略を図10ないし図12に示す。これ
ら各図において、1は鉄道などの軌道に適宜な間隔で配
設された枕木2上に敷設された基本軌条、3は軌道分岐
部の枕木2上に配置されて固定され後述するトングレー
ルを滑り移動させるための床板である。4はこの床板3
上に滑り移動可能に配置されたトングレール、5は床板
3の両側部に固定された電熱ブロックであり、例えばコ
字状に形成されている。6はこの電熱ブロック5のコ字
状内に囲繞されたヒータであり、電熱ブロック5を加熱
する。
【0003】次に動作について説明する。冬季におい
て、例えば基本軌条1とトングレール4との間の軌道分
岐部に降雪や積雪により雪が堆積すると軌道分岐部のレ
ール切り換えが不能になるので、各ヒータ6により各電
熱ブロック5を加熱する。各電熱ブロック5に発生した
熱は、各電熱ブロック5から床板3の両側部に熱伝導さ
れ、さらにその両側部から床板3の中央部に熱伝導され
る。これにより、床板3が加温されて床板3上に堆積す
る雪を融解して除雪し、軌道分岐部のレール切り換えを
可能にする。
【0004】また、基本軌条1とトングレール4との間
の軌道分岐部が凍結すると、軌道分岐部のレール切り換
えが不能になるので、各ヒータ6により各電熱ブロック
5を加熱する。各電熱ブロック5に発生した熱は、各電
熱ブロック5から床板3の両側部に熱伝導され、さらに
その両側部から床板3の中央部に熱伝導される。これに
より、床板3が加温されて凍結状態が解除され、床板3
上に配置されたトングレール4が滑り移動可能になり、
軌道分岐部のレール切り換えを可能にする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来装置では、各ヒータ6により各電熱ブロック5が加
熱され、各電熱ブロック5に発生した熱が、床板3の両
側部に熱伝導されるがその熱伝導時に両者間の接触抵抗
により熱伝導ロスが発生すると共に、その熱が床板3の
両側部からその中央部まで熱伝導され難く、軌道分岐部
の融雪並びに凍結防止に多大の時間を要し、鉄道の列車
走行に支障を来す恐れがある。また、融雪並びに凍結防
止を早めるためにヒータ6の温度を高くすると、電熱ブ
ロック5からの無駄な放熱も大きくなり熱ロスが増大す
ると共に、枕木2にも必要以上の熱が加わり炭化すると
いう問題があった。また、各電熱ブロック5と熱的接触
する床板3の両側部の温度に対し、床板3の中央部の温
度が低い温度となり、床板3全体に温度差が発生して均
一に融雪並びに凍結防止を行うことができない問題があ
る。場合によっては、部分的に融雪並びに凍結防止が行
えない状態が生じる問題がある。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、軌道分岐部の融雪並びに凍結
防止を多大の時間を要することなく行える軌道分岐部の
融雪並びに凍結防止装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る軌道分岐
部の融雪並びに凍結防止装置は、軌道の軌道分岐部の枕
木上に配置されて固定され、その上面を軌道分岐部に配
設されたトングレールが滑り移動する床板と、床板の一
方側部に配設され内部に作動流体が封入される蒸発ヘッ
ダと、床板の他方側部に配設された液体ヘッダと、蒸発
ヘッダ内に配設され、蒸発ヘッダ内に封入される作動流
体を加熱する加熱手段と、床板に形成され、一方側が蒸
発ヘッダ内の気相部と連通し他方側が液体ヘッダ内の気
相部と連通する蒸気流路と、床板に蒸気流路と並設して
形成され、一方側が液体ヘッダ内の液体部と連通し他方
側が蒸発ヘッダ内の液体部と連通する液戻り流路とを設
けたものである。
【0008】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定され、その上面を軌道分岐部に配設されたトン
グレールが滑り移動する床板と、床板の一方側部に配設
され内部に作動流体が封入される蒸発ヘッダと、床板の
他方側部に配設された液体ヘッダと、蒸発ヘッダ内に配
設され、蒸発ヘッダ内に封入される作動流体を加熱する
加熱手段と、床板に形成され、一方側が蒸発ヘッダ内の
気相部と連通し他方側が液体ヘッダ内の気相部と連通す
る蒸気流路と、床板に蒸気流路と並設して形成され、一
方側が液体ヘッダ内の液体部と連通し他方側が蒸発ヘッ
ダ内の液体部と連通する第1の液戻り流路と、床板に蒸
気流路と並設すると共に蒸気流路を介して第1の液戻り
流路と相対して形成され、一方側が液体ヘッダ内の液体
部と連通し他方側が蒸発ヘッダ内の液体部と連通する第
2の液戻り流路とを設けたものである。
【0009】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定され、その上面を軌道分岐部に配設されたトン
グレールが滑り移動する床板と、床板の一方側部に配設
され内部に作動流体が封入される蒸発ヘッダと、床板の
他方側部に配設された液体ヘッダと、蒸発ヘッダ内に配
設され、蒸発ヘッダ内に封入される作動流体を加熱する
加熱手段と、床板に形成され、一方側が蒸発ヘッダ内の
気相部と連通し他方側が液体ヘッダ内の気相部と連通す
る蒸気流路と、一方側が液体ヘッダ内の液体部と連通し
他方側が蒸発ヘッダ内の液体部と連通する液戻り管とを
設けたものである。
【0010】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定され、その上面を軌道分岐部に配設されたトン
グレールが滑り移動する床板と、床板の一方側部に配設
され内部に作動流体が封入される蒸発ヘッダと、床板の
他方側部に配設された液体ヘッダと、蒸発ヘッダ内に配
設され、蒸発ヘッダ内に封入される作動流体を加熱する
加熱手段と、床板に形成され、一方側が蒸発ヘッダ内の
気相部と連通し他方側が液体ヘッダ内の気相部と連通す
る蒸気流路と、一方側が液体ヘッダ内の液体部と連通し
他方側が蒸発ヘッダ内の液体部と連通する第1の液戻り
管と、蒸気流路を介して第1の液戻り管と相対して配設
され、一方側が液体ヘッダ内の液体部と連通し他方側が
蒸発ヘッダ内の液体部と連通する第2の液戻り管とを設
けたものである。
【0011】また、蒸気流路は一方側が蒸発ヘッダ内の
気相部と連通し他方側が液体ヘッダ内の気相部と連通す
ると共に他方側が一方側より低い位置となるようテーパ
状に形成されたものである。
【0012】
【作用】この発明における軌道分岐部の融雪並びに凍結
防止装置は、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて固
定された床板の上面をトングレールが滑り移動し、床板
の一方側部に内部に作動流体が封入される蒸発ヘッダを
配設し、床板の他方側部に液体ヘッダを配設し、床板に
一方側が蒸発ヘッダ内の気相部と連通し他方側が液体ヘ
ッダ内の気相部と連通する蒸気流路を形成し、床板に蒸
気流路と並設し一方側が液体ヘッダ内の液体部と連通し
他方側が蒸発ヘッダ内の液体部と連通する液戻り流路を
形成し、蒸発ヘッダ内に配設された加熱手段により、蒸
発ヘッダ内の作動流体が加熱され、蒸発ヘッダを経て蒸
気流路を流通しその他方側から液体ヘッダ内に流入し、
液戻り流路を流通して蒸発ヘッダ内に還流し、これによ
り加熱手段の熱が蒸発ヘッダを経て蒸気流路から床板全
体に速やかに輸送されて床板上面から周囲に放熱され、
軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を行う。
【0013】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダを配設し、床板の他方側部に液体ヘッダを配設
し、床板に一方側が蒸発ヘッダ内の気相部と連通し他方
側が液体ヘッダ内の気相部と連通する蒸気流路を形成
し、床板に蒸気流路と並設し一方側が液体ヘッダ内の液
体部と連通し他方側が蒸発ヘッダ内の液体部と連通する
第1の液戻り流路を形成し、床板に蒸気流路と並設する
と共に蒸気流路を介して第1の液戻り流路と相対し一方
側が液体ヘッダ内の液体部と連通し他方側が蒸発ヘッダ
内の液体部と連通する第2の液戻り流路を形成し、蒸発
ヘッダ内に配設された加熱手段により、蒸発ヘッダ内の
作動流体が加熱され、蒸発ヘッダを経て蒸気流路を流通
しその他方側から液体ヘッダ内に流入し各液戻り流路を
流通して蒸発ヘッダ内に還流し、これにより加熱手段の
熱が蒸発ヘッダを経て蒸気流路から床板全体に速やかに
輸送されて床板上面から周囲に放熱され、軌道分岐部の
融雪並びに凍結防止を行う。
【0014】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダを配設し、床板の他方側部に液体ヘッダを配設
し、床板に一方側が蒸発ヘッダ内の気相部と連通し他方
側が液体ヘッダ内の気相部と連通する蒸気流路を形成
し、一方側が液体ヘッダ内の液体部と連通し他方側が蒸
発ヘッダ内の液体部と連通する液戻り管を配設し、蒸発
ヘッダ内に配設された加熱手段により、蒸発ヘッダ内の
作動流体が加熱され、蒸発ヘッダを経て蒸気流路を流通
しその他方側から液体ヘッダ内に流入し、液戻り管を流
通して蒸発ヘッダ内に還流し、これにより加熱手段の熱
が蒸発ヘッダを経て蒸気流路から床板全体に速やかに輸
送されて床板上面から周囲に放熱され、軌道分岐部の融
雪並びに凍結防止を行う。
【0015】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダを配設し、床板の他方側部に液体ヘッダを配設
し、床板に一方側が蒸発ヘッダ内の気相部と連通し他方
側が液体ヘッダ内の気相部と連通する蒸気流路を形成
し、一方側が液体ヘッダ内の液体部と連通し他方側が蒸
発ヘッダ内の液体部と連通する第1の液戻り管を配設
し、蒸気流路を介して第1の液戻り管と相対し一方側が
液体ヘッダ内の液体部と連通し他方側が蒸発ヘッダ内の
液体部と連通する第2の液戻り管を配設し、蒸発ヘッダ
内に配設された加熱手段により、蒸発ヘッダ内の作動流
体が加熱され、蒸発ヘッダを経て蒸気流路を流通しその
他方側から液体ヘッダ内に流入し、各液戻り管を流通し
て蒸発ヘッダ内に還流し、これにより加熱手段の熱が蒸
発ヘッダを経て蒸気流路から床板全体に速やかに輸送さ
れて床板上面から周囲に放熱され、軌道分岐部の融雪並
びに凍結防止を行う。
【0016】また、蒸気流路を一方側が蒸発ヘッダ内の
気相部と連通し他方側が液体ヘッダ内の気相部と連通す
ると共に他方側が一方側より低い位置となるようテーパ
状に形成することにより、蒸気流路から液体ヘッダへの
作動流体の流入促進が図られ軌道分岐部の融雪並びに凍
結防止を効率的に行う。
【0017】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図1ないし図4
に基づいて説明する。これら各図において、1は軌道に
適宜な間隔で配設された枕木2上に敷設された基本軌
条、3は軌道分岐部の枕木2上に配置されて固定され後
述するトングレールを滑り移動させるための床板であ
る。4は軌道の軌道分岐部の基本軌条1に隣接し、床板
3上に滑り移動可能に配置されたトングレール、7は床
板3の一方側部に配設され内部に作動流体8が封入され
る蒸発ヘッダであり、液体部7aと気相部7bからな
る。9は床板3の他方側部に配設された液体ヘッダであ
り、液体部9aと気相部9bからなる。10は蒸発ヘッ
ダ7内に配設され、外周側が蒸発ヘッダ7内に封入され
る作動流体8と接触する収納体、11は収納体10内に
配設され、収納体10を介して蒸発ヘッダ7内に封入さ
れる作動流体8を加熱する例えばシーズ線発熱体から成
る加熱手段、12は床板3に形成され、一方側12aが
蒸発ヘッダ7内の気相部7bと連通し、他方側12bが
液体ヘッダ9内の気相部9bと連通する複数の蒸気流
路、13は床板3に蒸気流路12と並設して形成され、
一方側13aが液体ヘッダ9内の液体部7aと連通し、
他方側13bが蒸発ヘッダ7内の液体部9aと連通する
液戻り流路である。尚、図4に示すEは液体ヘッダ9内
における作動流体8の液面を示す。
【0018】次に動作について説明する。シーズ線発熱
体から成る加熱手段11に通電することにより、蒸発ヘ
ッダ7内に封入された作動流体8は収納体10を介して
加熱され、加熱手段11の熱を蒸発潜熱として奪い蒸気
化し、蒸気となって、図2に破線矢印にて示すように各
蒸気流路12の一方側12aからそれぞれ各蒸気流路1
2内部に流入し、他方側12bに向かって流通する。各
蒸気流路12内を流通する作動流体8の蒸気は、床板3
の上部と接触して冷却され、このとき作動流体8の蒸気
は凝縮して凝縮液化し、凝縮潜熱を床板3の上面から周
囲空気に放出する。凝縮して液化した作動流体8は、実
線矢印にて示すように各蒸気流路12の下方側を通り各
他方側12bから液体ヘッダ9内に流入する。液体ヘッ
ダ9内に貯った作動流体8は、液戻り流路13の一方側
13aから液戻り流路13内を通って液戻り流路13の
他方側13bから蒸発ヘッダ7内に還流する。このよう
な蒸発ヘッダ7内の作動流体8の蒸気化、液化の自然的
な繰り返しにより、加熱手段11の熱が床板3全体に速
やかに輸送されて床板3全体が加温されてその上面から
周囲に放熱する。これにより、床板3に堆積する雪が融
解されて除雪され軌道分岐部の融雪が行われたり、ある
いは軌道分岐部の凍結状態が解除され、図示しないがト
ングレール4が床板3の上面を滑り移動可能になり、軌
道分岐部のレール切り換えが可能となる。
【0019】以上のように、この実施例1においては、
加熱手段11の熱により蒸発ヘッダ7内に封入された作
動流体8が加熱され、床板3に形成した各蒸気流路12
内において床板3との接触により冷却され、これら作動
流体8の蒸気化、液化の自然的な繰り返しにより、床板
3全体に速やかに輸送されて床板3全体が加温されてそ
の上面から周囲に放熱するので、上述した従来装置のよ
うに電熱ブロック5からの単なる熱伝導による床板3の
加温と比べ、短時間に軌道分岐部の融雪並びに凍結防止
を行うことができ、鉄道の列車走行に支障を来す恐れの
全くない装置が得られる。また、加熱手段11の発熱量
も上述した従来装置のものと比べて低い熱量で熱伝達特
性に著しく優れた装置が得られる。さらに、加熱手段1
1の発熱量を高める必要がないので、加熱手段11の温
度上昇が抑えられ、無駄な放熱を抑制でき、熱ロスを著
しく低減できると共に、枕木2が炭化するという問題も
解消される。また、床板3全体が速やかに均一な温度と
なるので、その全体において温度差のない均一温度とな
り、短時間に軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を均一に
行うことができる。従って部分的に融雪並びに凍結防止
が行えないような状態は一切生じることがない安定した
装置を得ることができる。また、突然の降雪や外気温の
変化などの気象条件の変化に対しても、加熱手段11の
加熱量を変えることにより速やかな応答性を示し効果的
な融雪並びに凍結防止が行われる。
【0020】また、この実施例1においては蒸発ヘッダ
7、蒸気流路12、液体ヘッダ9、液戻り流路13、蒸
発ヘッダ7といったいわゆるループ構造とし、且つ作動
流体8の蒸気と液体が逆流しない構造としたので、熱交
換特性が極めて高く、均熱性に優れたものとすることが
でき、短時間に効率的に軌道分岐部の融雪並びに凍結防
止を行うことができ、鉄道の列車走行に支障を来す恐れ
の全くない装置が得られる。
【0021】実施例2.また、この発明の実施例2を図
5に基づいて説明する。図5において、3は床板、12
は床板3に形成された複数の蒸気流路、14は床板3に
蒸気流路12と並設して形成され、一方側が液体ヘッダ
9内の液体部7aと連通し、他方側が蒸発ヘッダ7内の
液体部9aと連通する第1の液戻り流路である。尚、図
4に示すEは液体ヘッダ9内における作動流体8の液面
を示す。
【0022】ところで、この実施例2においては、蒸気
流路12を介して床板3の両側に相対して第1の液戻り
流路14と第2の液戻り流路15を配設し、床板3が水
平状態でなく傾斜されて配設された場合においても、第
1の液戻り流路14または第2の液戻り流路15の何れ
か一方は必ず液体ヘッダ9内の液部9a、即ち、液体ヘ
ッダ9内の作動流体8中に位置するので、液体ヘッダ9
内の作動流体8を確実に蒸発ヘッダ7内に還流させるこ
とができ、軌道分岐部の融雪並びに凍結防止を短時間に
効率的に且つ確実に安定して行うことができ、鉄道の列
車走行に支障を来す恐れの全くない装置が得られる。
【0023】実施例3.また、上述した実施例2では、
床板3が水平状態でなく傾斜されて配設された場合に適
用すべく第1の液戻り流路14と第2の液戻り流路15
を配設しているが、ただ単に熱交換性能の向上を図るた
めであれば、上述した実施例1における液戻り流路13
の口径を大きくするか、あるいは任意の位置に液戻り流
路13を複数配設すればよい。
【0024】実施例4.また、この発明の実施例4を図
6および図7に基づいて説明する。これら各図におい
て、3は床板、7は蒸発ヘッダ、9は液体ヘッダ、11
は加熱手段、12は床板3に形成された複数の蒸気流
路、16は一方側16aが液体ヘッダ9内の液体部と連
通し他方側16bが蒸発ヘッダ7内の液体部と連通する
液戻り管である。
【0025】次に動作について説明する。シーズ線発熱
体から成る加熱手段11に通電することにより、蒸発ヘ
ッダ7内に封入された作動流体は加熱され、加熱手段1
1の熱を蒸発潜熱として奪い蒸気化し、蒸気となって、
各蒸気流路12の一方側からそれぞれ各蒸気流路12内
部に流入し、各蒸気流路12の他方側に向かって流通す
る。各蒸気流路12内を流通する作動流体の蒸気は床板
3の上部と接触して冷却され、このとき作動流体の蒸気
は凝縮して凝縮液化し、凝縮潜熱を床板3の上面から周
囲空気に放出する。凝縮して液化した作動流体は、各蒸
気流路12の下方側を通り、各蒸気流路12の他方側か
ら液体ヘッダ9内に流入する。そして、液体ヘッダ9内
の作動流体は液戻り管16の一方側16aからその内部
を通って液戻り管16の他方側16bから蒸発ヘッダ7
内に還流する。このような蒸発ヘッダ7内の作動流体の
蒸気化、液化の自然的な繰り返しにより、加熱手段11
の熱が床板3全体に速やかに輸送されて床板3全体が加
温されてその上面から周囲に放熱する。これにより、床
板3に堆積する雪が融解されて除雪され軌道分岐部の融
雪が行われたり、あるいは軌道分岐部の凍結状態が解除
され、図示しないがトングレール4が床板3の上面を滑
り移動可能になり、軌道分岐部のレール切り換えが可能
となる。
【0026】ところで、この実施例4においては、床板
3には蒸気流路12のみを形成し、液体ヘッダ9内に貯
る作動流体を床板3の外部で液戻り管16により蒸発ヘ
ッダ7内に還流させるようにしており、床板3に形成す
る孔の数を減らすことができるので、強度的に信頼性の
高い軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置を得ることが
できる。
【0027】実施例5.また、この発明の実施例5を図
8に基づいて説明する。図8において、3は床板、7は
蒸発ヘッダ、9は液体ヘッダ、11は加熱手段、12は
床板3に形成された複数の蒸気流路、17は一方側17
aが液体ヘッダ9内の液体部と連通し他方側17bが蒸
発ヘッダ7内の液体部と連通する第1の液戻り管、18
は蒸気流路12を介して第1の液戻り管17と相対して
配設され、一方側18aが液体ヘッダ9内の液体部と連
通し他方側18bが蒸発ヘッダ7内の液体部と連通する
第2の液戻り管であり、床板3の両側に相対して第1の
液戻り管17と第2の液戻り管18が配設している。
【0028】次に動作について説明する。シーズ線発熱
体から成る加熱手段11に通電することにより、蒸発ヘ
ッダ7内に封入された作動流体は加熱され、加熱手段1
1の熱を蒸発潜熱として奪い蒸気化し、蒸気となって、
各蒸気流路12の一方側からそれぞれ各蒸気流路12内
部に流入し、各蒸気流路12の他方側に向かって流通す
る。各蒸気流路12内を流通する作動流体の蒸気は床板
3の上部と接触して冷却され、このとき作動流体の蒸気
は凝縮して凝縮液化し、凝縮潜熱を床板3の上面から周
囲空気に放出する。凝縮して液化した作動流体は、各蒸
気流路12の下方側を通り、各蒸気流路12の他方側か
ら液体ヘッダ9内に流入する。そして、液体ヘッダ9内
の作動流体は各液戻り管17,18の一方側17a,1
8aからその内部を通って各液戻り管17,18の他方
側17b,18bから蒸発ヘッダ7内に還流する。この
ような蒸発ヘッダ7内の作動流体の蒸気化、液化の自然
的な繰り返しにより、加熱手段11の熱が床板3全体に
速やかに輸送されて床板3全体が加温されてその上面か
ら周囲に放熱する。これにより、床板3に堆積する雪が
融解されて除雪され軌道分岐部の融雪が行われたり、あ
るいは軌道分岐部の凍結状態が解除され、図示しないが
トングレール4が床板3の上面を滑り移動可能になり、
軌道分岐部のレール切り換えが可能となる。
【0029】ところで、この実施例5においては、蒸気
流路12を介して床板3の両側に相対して第1の液戻り
管17と第2の液戻り管18を配設し、床板3が水平状
態でなく傾斜されて配設された場合においても、第1の
液戻り管17または第2の液戻り管18の何れか一方は
必ず液体ヘッダ9内の液体部、即ち、液体ヘッダ9内の
作動流体中に位置するので、液体ヘッダ9内の作動流体
を確実に蒸発ヘッダ7内に還流させることができ、軌道
分岐部の融雪並びに凍結防止を短時間に効率的に且つ確
実に安定して行うことができ、鉄道の列車走行に支障を
来す恐れの全くない装置が得られる。また、床板3には
蒸気流路12のみを形成し、液体ヘッダ9内に貯る作動
流体を床板3の外部で各液戻り管17,18により蒸発
ヘッダ7内に還流させるようにしており、床板3に形成
する孔の数を減らすことができるので、強度的に信頼性
の高い軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置を得ること
ができる。
【0030】実施例6.また、この発明の実施例6を図
9に基づいて説明する。図9において、3,7〜11は
上述した各実施例の構成と同様である。19は一方側1
9aが蒸発ヘッダ7内の気相部7bと連通し、他方側1
9bが液体ヘッダ9内の気相部9bと連通すると共に他
方側19bが一方側19aより低い位置となるようテー
パ状に形成された蒸気流路である。
【0031】この実施例6においては、蒸気流路19の
他方側19bが一方側19aより低い位置となるようテ
ーパ状に形成しているので、蒸気流路19内で床板3と
接触して冷却され、凝縮液化した作動流体は蒸気流路1
9のテーパ面を他方側19bに向かって下方向に流れ、
凝縮液化した作動流体の液体ヘッダ9内への流入促進を
著しく高めることができ、熱交換性能がより一層向上す
る軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置を得ることがで
きる。
【0032】実施例7.ところで、上述した各実施例で
は加熱手段11が収納体10内に収納され、蒸発ヘッダ
7内に封入された作動流体8を収納体10を介して加熱
する場合について述べたが、収納体10を省略し、加熱
手段11を蒸発ヘッダ7内の作動流体8中に浸漬させ、
作動流体8を加熱手段11により直接加熱するようにし
てもよく上記各実施例よりもさらに効率的な軌道分岐部
の融雪並びに凍結防止を行うことができる。
【0033】実施例8.また、上述した各実施例におい
ては、床板3の下面に何等の構造体も施していないの
で、加熱手段11の熱を全て床板3の上面に輸送するこ
とができず、床板3の下面からの放熱分がある。そこ
で、図示しないが、床板3の下面に床板3の下面からの
放熱を防止する硬質ゴム等の放熱防止体を施すことによ
り、上記各実施例に比し、より一層効率的な軌道分岐部
の融雪並びに凍結防止を行うことができる。
【0034】
【発明の効果】この発明は以上説明したとおり、軌道の
軌道分岐部の枕木上に配置されて固定された床板の上面
をトングレールが滑り移動し、床板の一方側部に内部に
作動流体が封入される蒸発ヘッダを配設し、床板の他方
側部に液体ヘッダを配設し、床板に一方側が蒸発ヘッダ
内の気相部と連通し他方側が液体ヘッダ内の気相部と連
通する蒸気流路を形成し、床板に蒸気流路と並設し一方
側が液体ヘッダ内の液体部と連通し他方側が蒸発ヘッダ
内の液体部と連通する液戻り流路を形成し、蒸発ヘッダ
内に配設された加熱手段により、蒸発ヘッダ内の作動流
体が加熱され、蒸発ヘッダを経て蒸気流路を流通しその
他方側から液体ヘッダ内に流入し、液戻り流路を流通し
て蒸発ヘッダ内に還流し、これにより加熱手段の熱が蒸
発ヘッダを経て蒸気流路から床板全体に速やかに輸送さ
れて床板上面から周囲に放熱され、軌道分岐部の融雪並
びに凍結防止を短時間に効率よく行うことができる装置
を得ることができる。
【0035】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダを配設し、床板の他方側部に液体ヘッダを配設
し、床板に一方側が蒸発ヘッダ内の気相部と連通し他方
側が液体ヘッダ内の気相部と連通する蒸気流路を形成
し、床板に蒸気流路と並設し一方側が液体ヘッダ内の液
体部と連通し他方側が蒸発ヘッダ内の液体部と連通する
第1の液戻り流路を形成し、床板に蒸気流路と並設する
と共に蒸気流路を介して第1の液戻り流路と相対し一方
側が液体ヘッダ内の液体部と連通し他方側が蒸発ヘッダ
内の液体部と連通する第2の液戻り流路を形成し、蒸発
ヘッダ内に配設された加熱手段により、蒸発ヘッダ内の
作動流体が加熱され、蒸発ヘッダを経て蒸気流路を流通
しその他方側から液体ヘッダ内に流入し各液戻り流路を
流通して蒸発ヘッダ内に還流し、これにより加熱手段の
熱が蒸発ヘッダを経て蒸気流路から床板全体に速やかに
輸送されて床板上面から周囲に放熱され、軌道分岐部の
融雪並びに凍結防止を短時間に効率よく且つ確実に安定
して行うことができる装置を得ることができる。
【0036】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダを配設し、床板の他方側部に液体ヘッダを配設
し、床板に一方側が蒸発ヘッダ内の気相部と連通し他方
側が液体ヘッダ内の気相部と連通する蒸気流路を形成
し、一方側が液体ヘッダ内の液体部と連通し他方側が蒸
発ヘッダ内の液体部と連通する液戻り管を配設し、蒸発
ヘッダ内に配設された加熱手段により、蒸発ヘッダ内の
作動流体が加熱され、蒸発ヘッダを経て蒸気流路を流通
しその他方側から液体ヘッダ内に流入し、液戻り管を流
通して蒸発ヘッダ内に還流し、これにより加熱手段の熱
が蒸発ヘッダを経て蒸気流路から床板全体に速やかに輸
送されて床板上面から周囲に放熱され、軌道分岐部の融
雪並びに凍結防止を短時間に効率よく行うことができ、
且つ強度的に信頼性の高い装置を得ることができる。
【0037】また、軌道の軌道分岐部の枕木上に配置さ
れて固定された床板の上面をトングレールが滑り移動
し、床板の一方側部に内部に作動流体が封入される蒸発
ヘッダを配設し、床板の他方側部に液体ヘッダを配設
し、床板に一方側が蒸発ヘッダ内の気相部と連通し他方
側が液体ヘッダ内の気相部と連通する蒸気流路を形成
し、一方側が液体ヘッダ内の液体部と連通し他方側が蒸
発ヘッダ内の液体部と連通する第1の液戻り管を配設
し、蒸気流路を介して第1の液戻り管と相対し一方側が
液体ヘッダ内の液体部と連通し他方側が蒸発ヘッダ内の
液体部と連通する第2の液戻り管を配設し、蒸発ヘッダ
内に配設された加熱手段により、蒸発ヘッダ内の作動流
体が加熱され、蒸発ヘッダを経て蒸気流路を流通しその
他方側から液体ヘッダ内に流入し、各液戻り管を流通し
て蒸発ヘッダ内に還流し、これにより加熱手段の熱が蒸
発ヘッダを経て蒸気流路から床板全体に速やかに輸送さ
れて床板上面から周囲に放熱され、軌道分岐部の融雪並
びに凍結防止を短時間に効率よく且つ確実に安定して行
うことができ、強度的に信頼性の高い装置を得ることが
できる。
【0038】また、蒸気流路を一方側が蒸発ヘッダ内の
気相部と連通し他方側が液体ヘッダ内の気相部と連通す
ると共に他方側が一方側より低い位置となるようテーパ
状に形成することにより、蒸気流路から液体ヘッダへの
作動流体の流入促進が図られ軌道分岐部の融雪並びに凍
結防止をより一層効率的に行うことができる装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施例1を示す図1のA−A線にお
ける断面図である。
【図3】この発明の実施例1を示す図1のB−B線にお
ける断面図である。
【図4】この発明の実施例1に係わる床板の他方側部を
示す正面図である。
【図5】この発明の実施例2に係わる床板の他方側部を
示す正面図である。
【図6】この発明の実施例3を示す平面図である。
【図7】この発明の実施例3を示す側面図である。
【図8】この発明の実施例4を示す平面図である。
【図9】この発明の実施例5を示す断面図である。
【図10】従来の軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置
を示す平面図である。
【図11】従来の軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置
を示す斜視図である。
【図12】従来の軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置
を示す断面図である。
【符号の説明】
3 床板 7 蒸発ヘッダ 8 作動流体 9 液体ヘッダ 11 加熱手段 12 蒸気流路 13 液戻り流路 14 第1の液戻り流路 15 第2の液戻り流路 16 液戻り管 17 第1の液戻り管 18 第2の液戻り管 19 蒸気流路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて
    固定され、その上面を上記軌道分岐部に配設されたトン
    グレールが滑り移動する床板と、上記床板の一方側部に
    配設され内部に作動流体が封入される蒸発ヘッダと、上
    記床板の他方側部に配設された液体ヘッダと、上記蒸発
    ヘッダ内に配設され、上記蒸発ヘッダ内に封入される作
    動流体を加熱する加熱手段と、上記床板に形成され、一
    方側が上記蒸発ヘッダ内の気相部と連通し他方側が上記
    液体ヘッダ内の気相部と連通する蒸気流路と、上記床板
    に上記蒸気流路と並設して形成され、一方側が上記液体
    ヘッダ内の液体部と連通し他方側が上記蒸発ヘッダ内の
    液体部と連通する液戻り流路とを備えたことを特徴とす
    る軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置。
  2. 【請求項2】 軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて
    固定され、その上面を上記軌道分岐部に配設されたトン
    グレールが滑り移動する床板と、上記床板の一方側部に
    配設され内部に作動流体が封入される蒸発ヘッダと、上
    記床板の他方側部に配設された液体ヘッダと、上記蒸発
    ヘッダ内に配設され、上記蒸発ヘッダ内に封入される作
    動流体を加熱する加熱手段と、上記床板に形成され、一
    方側が上記蒸発ヘッダ内の気相部と連通し他方側が上記
    液体ヘッダ内の気相部と連通する蒸気流路と、上記床板
    に上記蒸気流路と並設して形成され、一方側が上記液体
    ヘッダ内の液体部と連通し他方側が上記蒸発ヘッダ内の
    液体部と連通する第1の液戻り流路と、上記床板に上記
    蒸気流路と並設すると共に上記蒸気流路を介して上記第
    1の液戻り流路と相対して形成され、一方側が上記液体
    ヘッダ内の液体部と連通し他方側が上記蒸発ヘッダ内の
    液体部と連通する第2の液戻り流路とを備えたことを特
    徴とする軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置。
  3. 【請求項3】 軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて
    固定され、その上面を上記軌道分岐部に配設されたトン
    グレールが滑り移動する床板と、上記床板の一方側部に
    配設され内部に作動流体が封入される蒸発ヘッダと、上
    記床板の他方側部に配設された液体ヘッダと、上記蒸発
    ヘッダ内に配設され、上記蒸発ヘッダ内に封入される作
    動流体を加熱する加熱手段と、上記床板に形成され、一
    方側が上記蒸発ヘッダ内の気相部と連通し他方側が上記
    液体ヘッダ内の気相部と連通する蒸気流路と、一方側が
    上記液体ヘッダ内の液体部と連通し他方側が上記蒸発ヘ
    ッダ内の液体部と連通する液戻り管とを備えたことを特
    徴とする軌道分岐部の融雪並びに凍結防止装置。
  4. 【請求項4】 軌道の軌道分岐部の枕木上に配置されて
    固定され、その上面を上記軌道分岐部に配設されたトン
    グレールが滑り移動する床板と、上記床板の一方側部に
    配設され内部に作動流体が封入される蒸発ヘッダと、上
    記床板の他方側部に配設された液体ヘッダと、上記蒸発
    ヘッダ内に配設され、上記蒸発ヘッダ内に封入される作
    動流体を加熱する加熱手段と、上記床板に形成され、一
    方側が上記蒸発ヘッダ内の気相部と連通し他方側が上記
    液体ヘッダ内の気相部と連通する蒸気流路と、一方側が
    上記液体ヘッダ内の液体部と連通し他方側が上記蒸発ヘ
    ッダ内の液体部と連通する第1の液戻り管と、上記蒸気
    流路を介して上記第1の液戻り管と相対して配設され、
    一方側が上記液体ヘッダ内の液体部と連通し他方側が上
    記蒸発ヘッダ内の液体部と連通する第2の液戻り管とを
    備えたことを特徴とする軌道分岐部の融雪並びに凍結防
    止装置。
  5. 【請求項5】 各請求項において、蒸気流路は一方側が
    蒸発ヘッダ内の気相部と連通し他方側が液体ヘッダ内の
    気相部と連通すると共に他方側が一方側より低い位置と
    なるようテーパ状に形成されたことを特徴とする軌道分
    岐部の融雪並びに凍結防止装置。
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