JP2754945B2 - アースドリルの過負荷防止装置 - Google Patents
アースドリルの過負荷防止装置Info
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- JP2754945B2 JP2754945B2 JP11956891A JP11956891A JP2754945B2 JP 2754945 B2 JP2754945 B2 JP 2754945B2 JP 11956891 A JP11956891 A JP 11956891A JP 11956891 A JP11956891 A JP 11956891A JP 2754945 B2 JP2754945 B2 JP 2754945B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アースドリルの過負
荷防止装置に関するものである。
荷防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アースドリル等の掘削ツールでオーガー
使用時に、回転力によりオーガーが地中に食い込み過大
な推力が発生すると、本体の巻上ロープに過大な引張り
力が発生し、ロープの切断やリーダ等の破損を招く危険
性がある。
使用時に、回転力によりオーガーが地中に食い込み過大
な推力が発生すると、本体の巻上ロープに過大な引張り
力が発生し、ロープの切断やリーダ等の破損を招く危険
性がある。
【0003】これを図4によって説明すると、螺旋状の
オーガーを回転させて地中に食い込ませる場合、回転ト
ルクをT,オーガーの捩じれ角をα,平均径をDとすれ
ば、オーガーの接線力P1 および推力PH は次式で表さ
れる。 オーガー接線力 P1 =T/D オーガー推力 PH =P1 ×1/COS α
オーガーを回転させて地中に食い込ませる場合、回転ト
ルクをT,オーガーの捩じれ角をα,平均径をDとすれ
ば、オーガーの接線力P1 および推力PH は次式で表さ
れる。 オーガー接線力 P1 =T/D オーガー推力 PH =P1 ×1/COS α
【0004】この回転力により生ずるオーガーの推力P
H は巻上ロープに引張り力として負荷され、その力はケ
リーバの自重により生ずる負荷に比し遥かに大きくなる
のが一般的であり、過大な推力が発生すると前記のよう
にロープの切断やリーダの破壊を招く恐れがあるが、本
発明者の知る限りにおいて、この過負荷を防止する手段
は開発されておらず、専らオペレータの勘に頼って作業
しているのが実情である。
H は巻上ロープに引張り力として負荷され、その力はケ
リーバの自重により生ずる負荷に比し遥かに大きくなる
のが一般的であり、過大な推力が発生すると前記のよう
にロープの切断やリーダの破壊を招く恐れがあるが、本
発明者の知る限りにおいて、この過負荷を防止する手段
は開発されておらず、専らオペレータの勘に頼って作業
しているのが実情である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記従来
技術の実情に鑑み、オペレータの勘に頼ることなく過負
荷の検出を行い、オーガーの推力が過大となり、本体ロ
ープの許容張力に近づいたときには警報を発し、さら
に、許容値に達したときは停止させることができる過負
荷防止装置を提供しようとするものである。
技術の実情に鑑み、オペレータの勘に頼ることなく過負
荷の検出を行い、オーガーの推力が過大となり、本体ロ
ープの許容張力に近づいたときには警報を発し、さら
に、許容値に達したときは停止させることができる過負
荷防止装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するための手段を提供するものであって、下端にオー
ガ14を備えたケリーバ10を巻上ロープ11により吊
下げ、リーダ12に沿って昇降させるようにしたアース
ドリルにおいて、リーダ12の上端に前記巻上ロープ1
1を案内するトップシーブ1,2,3を設け、該トップ
シーブは前後の固定シーブ1,2とその中間上部に位置
する荷重検出用可動シーブ3から成り、前記可動シーブ
3を支持するブラケット4の一端を固定ピン5、他端は
動点ピン6に保持させ、該動点ピン6を油圧シリンダ7
のピストン側に連結し該油圧シリンダ7のシリンダ側を
油圧配管7aを介して警報器作動用圧力スイッチ8,9
に接続してなることを特徴とするものである。
決するための手段を提供するものであって、下端にオー
ガ14を備えたケリーバ10を巻上ロープ11により吊
下げ、リーダ12に沿って昇降させるようにしたアース
ドリルにおいて、リーダ12の上端に前記巻上ロープ1
1を案内するトップシーブ1,2,3を設け、該トップ
シーブは前後の固定シーブ1,2とその中間上部に位置
する荷重検出用可動シーブ3から成り、前記可動シーブ
3を支持するブラケット4の一端を固定ピン5、他端は
動点ピン6に保持させ、該動点ピン6を油圧シリンダ7
のピストン側に連結し該油圧シリンダ7のシリンダ側を
油圧配管7aを介して警報器作動用圧力スイッチ8,9
に接続してなることを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】図1にアースドリルの全体図の一例を示す。
【0008】ケリーバ10は巻上ロープ11によりリー
ダ12のトップシーブ1,2,3を介して本体13に搭
載されたドラムウインチにて巻き上げられる。ケリーバ
10の下端にはオーガ等の工具14が取り付けられてお
り、回転装置15により駆動されて地中に穴を掘削す
る。
ダ12のトップシーブ1,2,3を介して本体13に搭
載されたドラムウインチにて巻き上げられる。ケリーバ
10の下端にはオーガ等の工具14が取り付けられてお
り、回転装置15により駆動されて地中に穴を掘削す
る。
【0009】図2にリーダ12のトップ部分の機構を示
す。
す。
【0010】トップシーブは前後の固定シーブ1,2と
その中間上部に位置する荷重検出用可動シーブ3から成
っている。可動シーブ3はブラケット4により保持さ
れ、ブラケット4の一端は固定ピン5、他端は動点ピン
6に保持されている。
その中間上部に位置する荷重検出用可動シーブ3から成
っている。可動シーブ3はブラケット4により保持さ
れ、ブラケット4の一端は固定ピン5、他端は動点ピン
6に保持されている。
【0011】本体13から出た巻上ロープ11は、固定
シーブ1の上部,可動シーブ3の下部,固定シーブ2の
上部を経てケリーバ10の上端に接続されている。
シーブ1の上部,可動シーブ3の下部,固定シーブ2の
上部を経てケリーバ10の上端に接続されている。
【0012】前記シーブ1,3,2を通るロープ11に
は、前後の固定シーブ1,2の上端を結ぶ直線より下方
に位置する可動シーブ3によりロープ張力PR に上向き
の作用力PX が生じる。
は、前後の固定シーブ1,2の上端を結ぶ直線より下方
に位置する可動シーブ3によりロープ張力PR に上向き
の作用力PX が生じる。
【0013】固定ピン5と動点ピン6との距離をLと
し、可動シーブ3の中心と固定ピン5との距離をL1、同
じく動点ピン6との距離をL2とすれば、動点ピン6に
は、PA =PX ・L1/Lの反力が生じる。
し、可動シーブ3の中心と固定ピン5との距離をL1、同
じく動点ピン6との距離をL2とすれば、動点ピン6に
は、PA =PX ・L1/Lの反力が生じる。
【0014】図3を参照して、動点ピン6は油圧シリン
ダ7のピストンに連結されており、前記PA の圧力によ
り油圧シリンダ7に油圧が発生する。この油圧は、配管
7aを経て圧力スイッチ8,9に導かれる。
ダ7のピストンに連結されており、前記PA の圧力によ
り油圧シリンダ7に油圧が発生する。この油圧は、配管
7aを経て圧力スイッチ8,9に導かれる。
【0015】前記圧力スイッチ8,9の作動設定値を、
それぞれロープ11の許容引張力の80%,100%と
しておけば、許容値の80%で圧力スイッチ8が作動し
て黄色警告灯8aを点灯し、100%で圧力スイッチ9
が作動して赤色非常灯9aを点灯すると共に非常ブザー
9bを鳴らすようになっている。なお、同時に非常停止
させるようにすることもできる。
それぞれロープ11の許容引張力の80%,100%と
しておけば、許容値の80%で圧力スイッチ8が作動し
て黄色警告灯8aを点灯し、100%で圧力スイッチ9
が作動して赤色非常灯9aを点灯すると共に非常ブザー
9bを鳴らすようになっている。なお、同時に非常停止
させるようにすることもできる。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、巻上ロープ11を案
内するリーダ12のトップシーブを、前後の固定シーブ
1,2とその中間上部に位置する荷重検出用可動シーブ
3により構成し、前記可動シーブ3を支持するブラケッ
ト4の一端を固定ピン5、他端を動点ピン6に保持さ
せ、該動点ピン6を油圧シリンダ7のピストン側に連結
し該油圧シリンダ7のシリンダ側を油圧配管7aを介し
て警報器作動用圧力スイッチ8,9に接続してなるもの
であるから、巻上ロープ11に生ずる張力PR を油圧に
変換し、この油圧により警報器作動用圧力スイッチ8,
9を作動させることができるから、この圧力スイッチ
8,9の作動設定値を適当に選択することにより、オペ
レータの勘に頼ることなく過負荷の検出を行い、オーガ
ーの推力が過大となり、本体ロープの許容張力に近づい
たときには警報を発し、さらに、許容値に達したときは
停止させることも可能である。
内するリーダ12のトップシーブを、前後の固定シーブ
1,2とその中間上部に位置する荷重検出用可動シーブ
3により構成し、前記可動シーブ3を支持するブラケッ
ト4の一端を固定ピン5、他端を動点ピン6に保持さ
せ、該動点ピン6を油圧シリンダ7のピストン側に連結
し該油圧シリンダ7のシリンダ側を油圧配管7aを介し
て警報器作動用圧力スイッチ8,9に接続してなるもの
であるから、巻上ロープ11に生ずる張力PR を油圧に
変換し、この油圧により警報器作動用圧力スイッチ8,
9を作動させることができるから、この圧力スイッチ
8,9の作動設定値を適当に選択することにより、オペ
レータの勘に頼ることなく過負荷の検出を行い、オーガ
ーの推力が過大となり、本体ロープの許容張力に近づい
たときには警報を発し、さらに、許容値に達したときは
停止させることも可能である。
【図1】アースドリルの全体側面図である。
【図2】トップシーブの拡大図である。
【図3】作動回路図である。
【図4】作動説明図である。
1 固定トップシーブ 2 固定トップシーブ 3 可動トップシーブ 4 ブラケット 5 固定ピン 6 動点ピン 7 油圧シリンダ 7a 配管 8 圧力スイッチ 8a 警告灯 9 圧力スイッチ 9a 非常灯 9b 非常ブザー 10 ケリーバ 11 巻上ロープ 12 リーダ 13 本体 14 オーガー 15 回転装置
Claims (1)
- 【請求項1】 下端にオーガ(14)を備えたケリーバ(10)
を巻上ロープ(11)により吊下げ、リーダ(12)に沿って昇
降させるようにしたアースドリルにおいて、リーダ(12)
の上端に前記巻上ロープ(11)を案内するトップシーブを
設け、該トップシーブは前後の固定シーブ(1),(2) とそ
の中間上部に位置する荷重検出用可動シーブ(3) から成
り、前記可動シーブ(3) を支持するブラケット(4) の一
端を固定ピン(5)、他端は動点ピン(6) に保持させ、該動
点ピン(6) を油圧シリンダ(7)のピストン側に連結し該
油圧シリンダ(7) のシリンダ側を油圧配管(7a)を介して
警報器作動用圧力スイッチ(8),(9) に接続してなること
を特徴とするアースドリルの過負荷防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11956891A JP2754945B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | アースドリルの過負荷防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11956891A JP2754945B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | アースドリルの過負荷防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04302691A JPH04302691A (ja) | 1992-10-26 |
JP2754945B2 true JP2754945B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=14764563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11956891A Expired - Fee Related JP2754945B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | アースドリルの過負荷防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2754945B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100429099B1 (ko) * | 2002-07-19 | 2004-04-29 | 씨에스기계 주식회사 | 크레인의 인양하중측정장치 |
JP4762212B2 (ja) * | 2007-08-20 | 2011-08-31 | 日本車輌製造株式会社 | アースドリル |
CN110469275B (zh) * | 2019-07-13 | 2020-08-11 | 上海巨震羽石油机械有限公司 | 井架底座智能安装移动装置 |
-
1991
- 1991-03-27 JP JP11956891A patent/JP2754945B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04302691A (ja) | 1992-10-26 |
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Legal Events
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