JP2754943B2 - 温度表示装置 - Google Patents
温度表示装置Info
- Publication number
- JP2754943B2 JP2754943B2 JP3110739A JP11073991A JP2754943B2 JP 2754943 B2 JP2754943 B2 JP 2754943B2 JP 3110739 A JP3110739 A JP 3110739A JP 11073991 A JP11073991 A JP 11073991A JP 2754943 B2 JP2754943 B2 JP 2754943B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- temperature display
- display circuit
- current collector
- liquid crystal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電線などの充電部近くの
温度を検出して液晶素子に表示させる装置に関するもの
である。
温度を検出して液晶素子に表示させる装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電気機器や導体の温度は、過負荷や接触
不良あるいは絶縁抵抗の低下による漏れ電流の増加等で
異常に上昇する。この温度上昇はさらに接触抵抗の増大
や絶縁劣化を促進し、ひいては重大事故に発展するおそ
れがある。それゆえ電気機器の充電部の温度測定は、事
故の予知や電気設備の保守点検の上で重要である。
不良あるいは絶縁抵抗の低下による漏れ電流の増加等で
異常に上昇する。この温度上昇はさらに接触抵抗の増大
や絶縁劣化を促進し、ひいては重大事故に発展するおそ
れがある。それゆえ電気機器の充電部の温度測定は、事
故の予知や電気設備の保守点検の上で重要である。
【0003】従来は充電部用の適当な温度計がなかった
ので、一般に示温ラベルを要所要所に貼っていた。示温
ラベルは色の変化で温度を判定するものであり、特別な
電源も要らず、充電部表面に貼り付けるだけでよい。た
だし、ラベルごとに使用温度範囲が限定され、温度表示
精度が粗いという欠点があった。
ので、一般に示温ラベルを要所要所に貼っていた。示温
ラベルは色の変化で温度を判定するものであり、特別な
電源も要らず、充電部表面に貼り付けるだけでよい。た
だし、ラベルごとに使用温度範囲が限定され、温度表示
精度が粗いという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近、液晶素子を表示
デバイスとする温度計が広く使用されるようになった。
しかし、この温度計を充電部に取り付けて使用する場
合、通常のAC電源を利用する温度計はリード線をひき
まわすため、絶縁上問題がある。一般の電池を電源とし
た温度計は、電池が消耗すれば交換する必要があり、交
換にあたっては、停電をとらなければならない。太陽電
池を使用した場合には、暗い変電室やキュービクル内で
は動作しなくなる恐れがある。
デバイスとする温度計が広く使用されるようになった。
しかし、この温度計を充電部に取り付けて使用する場
合、通常のAC電源を利用する温度計はリード線をひき
まわすため、絶縁上問題がある。一般の電池を電源とし
た温度計は、電池が消耗すれば交換する必要があり、交
換にあたっては、停電をとらなければならない。太陽電
池を使用した場合には、暗い変電室やキュービクル内で
は動作しなくなる恐れがある。
【0005】本発明は、これらの欠点を解決するため、
特別な電源を使用せず、活線時に充電部の近くに発生す
る電界のエネルギーを利用して電源とする温度表示装置
を構成したものである。
特別な電源を使用せず、活線時に充電部の近くに発生す
る電界のエネルギーを利用して電源とする温度表示装置
を構成したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】電界エネルギーを利用す
るため、充電部の近くに2枚または1枚の集電板よりな
る集電部を配置し、この集電部と、温度センサの検出し
た温度を液晶素子に表示させる温度表示回路とを接続す
る。集電部は活線時に充電部近くの電界によって集電部
に誘起される電力が温度表示回路を駆動するのに必要な
電力を満たすように設定しておく。以上のように温度表
示装置を構成する。
るため、充電部の近くに2枚または1枚の集電板よりな
る集電部を配置し、この集電部と、温度センサの検出し
た温度を液晶素子に表示させる温度表示回路とを接続す
る。集電部は活線時に充電部近くの電界によって集電部
に誘起される電力が温度表示回路を駆動するのに必要な
電力を満たすように設定しておく。以上のように温度表
示装置を構成する。
【0007】
【作用】本発明の温度表示装置の構成とその作用を図1
を用いて説明する。図中、10は温度表示装置、1およ
び2は2枚の集電板、3は温度表示回路、4は温度セン
サ、5は液晶素子である。集電板とは導電性の電極板で
あって、一般に充電部の周囲に2層に設ける。集電板2
は大地7との間に静電容量Csを形成させるためのもの
である。集電板1は充電部6との間に、Csよりもかな
り大きな静電容量Ciを形成するように配置する。ま
た、2枚の集電板1および2の間にも静電容量Cpが形
成される。Csは、一般にCiやCpの容量より非常に
小さくなる。
を用いて説明する。図中、10は温度表示装置、1およ
び2は2枚の集電板、3は温度表示回路、4は温度セン
サ、5は液晶素子である。集電板とは導電性の電極板で
あって、一般に充電部の周囲に2層に設ける。集電板2
は大地7との間に静電容量Csを形成させるためのもの
である。集電板1は充電部6との間に、Csよりもかな
り大きな静電容量Ciを形成するように配置する。ま
た、2枚の集電板1および2の間にも静電容量Cpが形
成される。Csは、一般にCiやCpの容量より非常に
小さくなる。
【0008】活線時に、充電部6と大地7の間に交流電
圧Voが印加されると、その周辺に交流電界が発生し、
2つの集電板1および2の間には、(1)で示す交流電
圧Vpが誘起され、(2)式で示す電界エネルギーEp
が蓄えられる。 Vp=CsVo/Cp (1) Ep=ω(CsVo)2 /2Cp (2) ここでω=2πfである。
圧Voが印加されると、その周辺に交流電界が発生し、
2つの集電板1および2の間には、(1)で示す交流電
圧Vpが誘起され、(2)式で示す電界エネルギーEp
が蓄えられる。 Vp=CsVo/Cp (1) Ep=ω(CsVo)2 /2Cp (2) ここでω=2πfである。
【0009】上記の集電板1および2の間に蓄えられた
電界エネルギーが温度表示回路3を駆動する電力として
供給される。そこで適切な電圧と電流に変換され、温度
センサ4の検出した温度情報を処理して液晶素子5を表
示する。(2)式のEpの大きさが温度表示回路3が必
要とする電力を満たすようにCsとCpを設定しておけ
ば、本発明の温度表示装置10は安定してその動作を継
続することになる。
電界エネルギーが温度表示回路3を駆動する電力として
供給される。そこで適切な電圧と電流に変換され、温度
センサ4の検出した温度情報を処理して液晶素子5を表
示する。(2)式のEpの大きさが温度表示回路3が必
要とする電力を満たすようにCsとCpを設定しておけ
ば、本発明の温度表示装置10は安定してその動作を継
続することになる。
【0010】
【実施例】図2は本発明を絶縁電線に適用した実施例を
示す斜視図である。図において、集電板1が絶縁電線6
1の絶縁被覆62の上に円筒状に構成されており、その
上に絶縁層13を介して、集電板2がやはり円筒状に構
成されている。ケース8はその内部に温度表示回路3
(図示せず)および液晶素子5を収めてある。
示す斜視図である。図において、集電板1が絶縁電線6
1の絶縁被覆62の上に円筒状に構成されており、その
上に絶縁層13を介して、集電板2がやはり円筒状に構
成されている。ケース8はその内部に温度表示回路3
(図示せず)および液晶素子5を収めてある。
【0011】ケース8の前面には透明な窓81があり、
内部の液晶素子5の温度表示を見ることができる。2本
のリード線14および15は、2つの集電板1および2
の間に発生した電力を温度表示回路3に伝える。リード
線41はその先端の温度センサ4の検出した温度を温度
表示回路3に伝える。
内部の液晶素子5の温度表示を見ることができる。2本
のリード線14および15は、2つの集電板1および2
の間に発生した電力を温度表示回路3に伝える。リード
線41はその先端の温度センサ4の検出した温度を温度
表示回路3に伝える。
【0012】図2の実施例では絶縁電線61に本発明を
適用した例を示したが、当然、裸電線やブスバーなどの
導体上に適用することも可能である。この場合は、集電
板1は導体に直接接触するので、集電板1を設けない
で、直接、導体と集電板2との間に誘起されるエネルギ
ーを利用することもできる。この場合は上述した静電容
量Ciが無限大の場合と考えられるので、本発明の請求
範囲にはこのような特殊な構成の場合も含む。
適用した例を示したが、当然、裸電線やブスバーなどの
導体上に適用することも可能である。この場合は、集電
板1は導体に直接接触するので、集電板1を設けない
で、直接、導体と集電板2との間に誘起されるエネルギ
ーを利用することもできる。この場合は上述した静電容
量Ciが無限大の場合と考えられるので、本発明の請求
範囲にはこのような特殊な構成の場合も含む。
【0013】なお、図2の実施例ではケース8を絶縁電
線61の上に取り付けているが、全体をコンパクトに構
成するために、ケース8を集電板2の上に取り付けて温
度表示装置10を構成することもできる。
線61の上に取り付けているが、全体をコンパクトに構
成するために、ケース8を集電板2の上に取り付けて温
度表示装置10を構成することもできる。
【0014】
【発明の効果】本発明の温度表示装置は絶縁上の問題は
全く発生せず、電池の消耗や劣化の心配も不要である。
そして、充電部が活線状態であるかぎり安定して温度監
視をおこなうので、受変電設備などの事故の予知や保守
点検に大きな寄与をすることができる。
全く発生せず、電池の消耗や劣化の心配も不要である。
そして、充電部が活線状態であるかぎり安定して温度監
視をおこなうので、受変電設備などの事故の予知や保守
点検に大きな寄与をすることができる。
【図1】本発明の温度表示装置の構成と作用を説明する
ための図である。
ための図である。
【図2】本発明を絶縁電線に適用した実施例を示す図で
ある。
ある。
1 2枚の集電板のうちの1枚 2 2枚の集電板のうちの他の1枚 3 温度表示回路 4 温度センサ 5 液晶素子 10 温度表示装置
Claims (1)
- 【請求項1】 充電部の近くに設けた2枚または1枚の
集電板よりなる集電部と、温度センサの検出した温度を
液晶素子に表示せしめる温度表示回路とを接続し、上記
集電部の形状ないし大きさを活線時に上記充電部近くの
電界によって上記集電部に発生する電力が上記温度表示
回路を駆動するのに必要な電力を満たすように設定した
温度表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3110739A JP2754943B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 温度表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3110739A JP2754943B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 温度表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04318592A JPH04318592A (ja) | 1992-11-10 |
JP2754943B2 true JP2754943B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=14543299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3110739A Expired - Lifetime JP2754943B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 温度表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2754943B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102027743B1 (ko) * | 2013-08-28 | 2019-11-04 | 한국전력공사 | 전력 케이블 접속부의 통전 및 온도 통합 감시 시스템 |
-
1991
- 1991-04-17 JP JP3110739A patent/JP2754943B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04318592A (ja) | 1992-11-10 |
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