JP2753635B2 - 果樹越冬病害の休眠期防除剤 - Google Patents

果樹越冬病害の休眠期防除剤

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規な果樹越冬病害の休眠期防除剤に関す
る。
従来の技術 果樹の病害は、植物の生育期に殺菌剤を散布して防除
するのが一般的である。しかし、桃の縮葉病のように休
眠期防除剤が一酸化している場合もあり、又、ぶどうの
晩腐病、黒とう病、つる割病、りんごの腐らん病、柿の
炭そ病、うどんこ病では、休眠期と生育期の体系防除が
一酸化している。更に、梨の黒斑病、黒星病、輪紋病
は、多発の年には散布間隔を短くし、散布回数を増やす
等により防除しても、生育期防除だけでは十分な効果を
あげることは不可能で、休眠期防除によって病原菌の胞
子密度が抑えられるような休眠期散布剤の開発が望まれ
ている。
一方、果樹におけるナミハダニ、リンゴハダニ等のハ
ダニ類の防除においても、休眠期にダニ密度を抑えるこ
とが重要で、休眠期のマシン油散布が普及している。但
し、ぶどうの場合のように、薬害のため、マシン油散布
が普及していない果樹もある。
従来、例えば梨の黒斑病、赤星病、黒星病、ぶどうの
黒とう病、柿の炭そ病、うどんこ病に対する休眠期防除
剤としては、ペンタクロロフェノール(以下PCPと称す
る)の効果が高いことが知られている。PCPは効果が高
く安価なことから広く普及していたにも拘らず、昭和59
年に技術上の問題から製造が中止され、その後、農薬登
録更新が見送られている為、現在では実際には用いられ
ず、PCPと同等〜同等以上の効果を発揮する安価な防除
薬剤の開発が望まれている。
その他、桃の縮葉病では、石灰硫黄合剤、有機硫黄
剤、8−ヒドロキシキノリン銅剤、ぶどうの晩腐病には
有機ヒ素剤、ぶどうの黒とう病、つる割病、りんごの腐
らん病には、ベノミル剤、チオファネートメチル剤、8
−ヒドロキシキノリン銅剤、石灰硫黄合剤、柿の炭そ
病、うどんこ病には石灰硫黄合剤等が休眠期防除剤とし
て用いられているが、より効果の高い防除薬剤の開発が
望まれている。
発明が解決しようとする課題 本発明は、梨の3大病害、黒斑病(Alternaria alter
nata)、黒星病(Venturia nashicola)、輪紋病(Phys
alospora piricola)の各病原菌に対する胞子形成阻止
作用が高く、休眠期散布により、これらの病原菌密度を
顕著に抑えることのできる薬剤で、しかも、従来、休眠
期防除の定着している桃の縮葉病、ぶどうの晩腐病、黒
とう病、つる割病、りんごの腐らん病、柿の炭そ病、う
どんこ病に対する効果も高く、安全性の高い使い易い休
眠期防除剤を提供することを目的とする。
更に、本発明は、上記休眠期防除と共にハダニ類やカ
イガラムシ類の休眠期防除を同時に行ない得、上記病害
の防除剤としての残効性が高く、より効果の優れた休眠
期防除剤を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明者等は、前記目的を達成するため、安全性が高
く、各種病害に巾広く高い殺菌作用を有し、耐性菌の発
生の心配のない8−ヒドロキシキノリン銅(以下8QCと
呼称する)を主成分とし、一方安全性に問題のない各種
のアジュバントを加えて相乗効果の認められる組合せを
探した。その結果、各種アジュバントの中で、特定の有
機酸との組合せにより、病原菌に対する胞子発芽抑制作
用や菌糸伸長抑制作用は、8QC単用と差がないにも拘ら
ず、胞子形成阻害作用が著しく高まり、これに更にマシ
ン油を混合すると、より長い残効性が認められることを
見出した。また、8QCにマシン油をアジュバントとして
加えても、8QC単用よりも高い胞子形成阻害作用が認め
られると共にハダニ類やカイガラムシ類の休眠期防除を
同時に行なえることを見出した。
本発明は、かかる新知見に基づき完成されたものであ
る。
即ち本発明は、(1)8−ヒドロキシキノリン銅を主
成分とし、マシン油を補助剤として加えた果樹越冬病害
の休眠期防除剤及び(2)8−ヒドロキシキノリン銅を
主成分とし、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバチ
ン酸、フマール酸、イタコン酸、クロトン酸及びカプロ
ン酸よりなる群から選ばれた少なくとも1種の有機酸を
補助剤として用い、更にマシン油を加えた果樹越冬病害
の休眠期防除剤に係る。
有機酸の8QCに対する混合重量比は、十分な相乗効果
を得るためには、8QC1に対し0.3〜3.0程度であることが
望ましく、マシン油の8QCに対する混合重量比は、8QC1
に対し2.0〜20.0程度であることが望ましい。また、散
布液の8QC濃度は500ppm以上、有機酸濃度は200ppm以上
とするのが適当である。また、ハダニ類やカイガラムシ
類に対する殺虫殺ダニ効果をも考え、散布液のマシン油
濃度は10000ppm以上が適当である。
アジュバントとして加える有機酸は、添加量も多いこ
とから、安全性の面で問題のない農薬とするためには、
食品添加物であることが望ましいが、それに限定される
ものではない。クエン酸、酒石酸、リンゴ酸等の水100m
lに対する溶解度(20℃)が50g以上の有機酸との組合せ
では、製剤の物理性(分散性)にやや問題がある。水10
0mlに対する溶解度が50gより十分に小さいシュウ酸、コ
ハク酸、アジピン酸、セバチン酸、フマール酸、イタコ
ン酸、クロトン酸、カプロン酸との組合せでは製剤化に
全く問題なく、更に果樹越冬病原菌に対し非常に高い胞
子形成阻止作用が認められた。
8QCと有機酸の混合剤の製剤型としては、水和剤、フ
ロアブル剤、ドライフロアブル剤等が考えられ、分散剤
としては、例えばナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物、リグニンスルホン酸塩、脂肪族ポリカルボン酸等、
乳化剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、アルキルベンゼンスルホン酸塩等を用いることがで
きる。また、マシン油としては、通常農業用として使用
されているものをいずれも使用できる。
8QCとマシン油あるいは、8QC、有機酸とマシン油の混
合剤においては、マシン油ベースのフロアブル剤が考え
られ、上記と同様の分散剤、乳化剤等を用いることがで
きる。
発明の効果 本発明によれば、梨の黒斑病、黒星病、輪紋病、桃の
縮葉病、ぶどうの晩腐病、黒とう病、つる割病、りんご
の腐らん病、柿の炭そ病、うどんこ病等の各種果樹越冬
病害を、休眠期に散布して顕著な防除効果が発揮でき、
しかも安全性も高い新規防除剤が提供される。
実 施 例 以下、参考例、実施例及び試験例を挙げて、本発明を
更に具体的に説明する。
尚、実施例中、「部」は「重量部」を示す。
参考例1(水和剤) 8QC30部、有機酸(シュウ酸、コハク酸、アジピン
酸、セバチン酸、フマール酸、イタコン酸、クロトン
酸、カプロン酸等)15部、ホワイオカーボン15部、アル
キルスルホン酸ナトリウム5部、アルキルナフタレンス
ルホン酸ナトリウム5部及び硅藻土30部をよく混合粉砕
して水和剤とする。
実施例1(マシン油ベースフロアブル剤) 8QC15部、マシン油A75部、アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム5部、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル2.5部及びアルキルスルホン酸ナトリウム2.5
部をよく混合し湿式粉砕し、フロアブル剤とする。
尚、マシン油Aは、JIS−K2283による粘度が44.99cSt
(40℃)、ASTM−D483による硫酸化度が19v/v%、ASTM
−D1160による50%留出温度が432℃であった。
実施例2(マシン油ベースフロアブル剤) 8QC14部、有機酸(シュウ酸、コハク酸、アジピン
酸、セバチン酸、フマール酸、イタコン酸、クロトン
酸、カプロン酸等)7部、マシン油B70部、アルキルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム3部、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル3部、アルキルスルホン酸ナ
トリウム3部をよく混合し、湿式粉砕し、フロアブル剤
とする。
尚、マシン油Bは、JIS−K2283による粘度が15.03cSt
(40℃)、ASTM−D483による硫酸化度が5v/v%、ASTM−
D1160による50%留出温度が393℃であった。
実施例3(マシン油ベースフロアブル剤) 8QC10部、有機酸(シュウ酸、コハク酸、アジピン
酸、セバチン酸、フマール酸、イタコン酸、クロトン
酸、カプロン酸等)5部、マシン油B75部、アルキルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム5部、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル2.5部、アルキルスルホン酸
ナトリウム2.5部をよく混合し、湿式粉砕し、フロアブ
ル剤とする。
試験例I 梨・黒斑病菌胞子発芽阻害試験(in vitro) 試験方法:梨・黒斑病菌の胞子懸濁液を作り、150倍の
顕微鏡1視野当り20個程度の胞子濃度に調整する。各所
定濃度(…2×1、2×0.5、2×0.3、2×0.1…ppm)
の検体液と等量の胞子懸濁液を作る。これらをスライド
グラス上に約20μづつ滴下し、24時間25℃の湿室中に
保った後に、胞子発芽率を顕微鏡を用いて測定した(3
連制)。
これらの結果より、50%胞子発芽を阻害する濃度(8Q
C混剤の場合には、8QCとしての濃度)をBlissのプロビ
ット法により求めた。
試験結果を第1表に示す。
試験例II 梨・黒斑病ポット試験(生育期) 試験方法:20世紀の鉢植幼木を用い、各区3鉢に所定濃
度の検体溶液200ml/鉢を散布し、風乾燥、梨・黒斑病の
胞子懸濁液(200倍の顕微鏡下、1視野当り約10個の胞
子数)を接種し、1昼夜湿室に保った後、室温内へ移し
た。7日後に全葉調査し、防除価を次式に従って算出し
た。
指数0:1葉当り病斑数0 1:1葉当り病斑数1〜3 3:1葉当り病斑数4〜10 5:1葉当り病斑数11〜20 7:1葉当り病斑数21以上 試験結果を第2表に示す。
試験例III 梨・黒斑病菌胞子形成阻止効果試験(切り
枝試験) 試験方法:越冬病斑を形成した5〜6cmの20世紀梨徒長
枝切枝を流水で1時間水洗し風乾した。1区15病斑と
し、所定濃度の検体液に均一に浸漬し、風乾後15℃の湿
室に入れ、7日後に胞子形成状況を調査し、防除価を次
式に従って算出した。
指数0:1病斑当り胞子数0 1:1病斑当り胞子数1〜10 2:1病斑当り胞子数11〜50 3:1病斑当り胞子数51〜100 4:1病斑当り胞子数101以上 試験結果を第3表に示す。
試験例IV 梨・黒斑病休眠期防除試験(圃場試験) 試験方法:萌芽前の13年生の20世紀梨に1区3樹当り50
の所定濃度の検体溶液を動力噴霧器で散布し、1及び
2カ月後に1樹当り50果そうの全葉について発病の有無
の調査をし、次の方法で防除価を算出した。
試験結果を第4表に示す。
試験例V 梨・黒星病胞子形成阻止効果試験(切り枝試
験) 試験方法:越冬病斑を形成した梨・幸水罹病枝を5〜6c
mに切り1時間水洗し風乾した。1区20病斑とし、所定
濃度の薬液に浸漬し、風乾後、15℃で高湿に保ち、胞子
を形成させた。7日後に胞子形成状況を調査し、試験例
IIIと同様の方法で防除価を算出した。
試験は2回繰り返し実施した。結果を第5表に示す。
試験例VI 梨・輪紋病感染源試験(ポット試験) 試験方法:1区1樹3連の20世紀梨寄植苗木を用いた。
1片約200gの罹病枝5片当り50mlの検体溶液をスプレー
ガンで散布し、翌日これらの罹病枝を1樹当り、1片づ
つ感染源としてつり下げた。5カ月後、徒長枝2本を選
び病斑数を調査し、次の方法で防除価を算出した。
試験結果を第6表に示す。
試験例VII 梨薬害試験(高濃度圃場試験) 試験方法:19年生20世紀と15年生幸水を用い、発芽前散
布と萌芽期散布による薬害発生の有無を確認した。1区
1樹1連制とし、発芽前は7/樹、萌芽期(一部出
蕾)は、8/樹散布し、定期的に発芽、展葉、開花の
薬害の発生の有無を検討した。
試験結果を第7表に示す。
試験例VIII ぶどうの晩腐病、黒とう病、つる割病休眠
期防除試験(圃場試験) 試験方法:17年生のデラウェア成木を用い、ぶどうの晩
腐病、黒とう病、つる割病に対する休眠期防除効果を検
討した。
1区3樹1連とし、萌芽前に動力噴霧器を用いて十分量
散布した。2〜3カ月後、晩腐病は果実、黒とう病、つ
る割病は新梢の病斑を観察し、次の方法で防除価を算出
した。
晩腐病 指数0:発病粒率0 1:発病粒率1/4以下 3:発病粒率1/4〜1/2 5:発病粒率1/2以上 黒とう病、つる割病 試験結果を第8表に示した。
試験例IX もも縮葉病休眠期防除試験(圃場試験) 試験方法:15年生の布目早生成木を用い、ももの縮葉病
に対する休眠期防除効果を検討した。
1区2樹1連とし、萌芽前に動力噴霧器を用いて十分
量散布した。2カ月後1樹当り20枝を選び、全葉の発病
の有無を調べ次の方法で防除価を算出した。
試験結果を第9表に示した。
試験例X りんご腐らん病休眠期防除試験(圃場試験) 試験方法:6年生のふじ成木を用い、1区1樹3連制とし
た。せん定痕へ腐らん病菌胞子液を接種し風乾後、所定
濃度の検体液を散布した。5カ月後に発病の有無を調査
し、次式に従って防除価を算出した。
試験結果を第10表に示す。
試験例XI 柿炭そ病菌胞子形成阻止効果試験(切り枝試
験) 試験方法:越冬病斑を形成した約8cmの富有柿新梢切枝
を流水で1時間水洗し風乾した。1区15病斑とし所定濃
度の検体液に均一に浸漬し、風乾後25℃の湿室に入れ、
4日後に胞子形成状況を調査し、試験IIIと同様に防除
価を算出した。尚、胞子形成に関する指数は以下の通り
とした。
指数0:1病斑当り胞子数0 1:1病斑当り胞子数1〜50 2:1病斑当り胞子数51〜100 3:1病斑当り胞子数101〜500 4:1病斑当り胞子数501以上 試験結果を第11表に示す。
試験例XII 柿うどんこ病休眠期防除試験(圃場試験) 試験方法:萌芽前の10年生富有柿に1区1樹2連とし、
1樹当り15の検体液を散布した。3ケ月及び5カ月後
に1樹当り100葉の発病度を調査し、次の方法で防除価
を算出した。
指数0:1葉当り発病面積0 1:1葉当り発病面積1/4以下 3:1葉当り発病面積1/4〜1/2 6:1葉当り発病面積1/2〜3/4 10:1葉当り発病面積3/4以上 試験結果を第12表に示す。
試験例XIII 梨のハダニ類及びカイガラムシ類休眠防除
試験(圃場試験) 試験方法:萌芽前の13年生の20世紀梨に1区3樹当り50
の所定濃度の検体溶液を動力噴霧機で散布し、2〜3
カ月後に1樹当り50葉に寄生するハダニ類成虫数と1樹
当り30切口のカイガラムシ類(クワコナカイガラ)成幼
虫数を調べ、次の方法で防除価を算出した。
試験結果を第3表に示す。
以上の試験例より、次のことが明らかである。
試験例Iに見られるように8QCの梨黒斑病菌に対する
胞子発芽抑制力は、有機酸やマシン油を加えても、加用
効果は認められず、有機酸の加用でむしろ抑制力は弱ま
る傾向が認められた。また、試験例IIに見られるように
梨黒斑病に対する生育期のポット試験でも、8QCへの有
機酸やマシン油の加用効果は認められなかった。
しかし、試験例IIIに見られるように、8QCに有機酸や
マシン油を加用すると梨黒斑病に対する病斑上の胞子形
成阻害作用が著しく強くなり、その結果、試験例IVに見
られるような高い休眠期防除効果が認められた。特にマ
シン油の混用により残効性が増した。その他、試験例
V、VIに見られるように、梨・黒星病菌に対する病斑上
の胞子形成阻害作用、梨・輪紋病菌に対する感染阻害作
用も著しく高い。又、試験例VIIに示すように梨に対す
る薬害も認められず、梨の3大病害に対する休眠期防除
剤として有用と考えられる。更に、マシン油はダニ類や
カイガラムシ類に対する防除効果が高く、殺菌作用と殺
虫・殺ダニ作用の両面から濃度調節することによって、
殺虫・殺ダニ作用を有する休眠期病害防除剤(梨の総合
休眠期防除剤)として非常に有用な剤である。
その他、従来休眠期防除の行われているブドウの晩腐
病、黒とう病、つる割病(試験例VIII)、桃の縮葉病
(試験例IX)、リンゴの腐らん病(試験例X)、柿の炭
そ病(試験例XI)、柿のうどんこ病(試験例XII)で
も、圃場試験(試験例VIII、IX、X、XII)及び切枝を
用いた胞子形成阻害試験(試験例XI)により、8QCに対
する有機酸、マシン油の加用効果が認められ、十分に高
い効果を発揮した。
又、当然のことであるが、試験例XIIIに示すように、
マシン油混剤ではハダニ類、カイガラムシ類に対し、殺
虫・殺ダニ効果が認められる。
従って、本発明の8QCに有機酸を加えた製剤は、一般
的な果樹越冬病害の休眠期防除剤として実用性が高く、
更に本発明の8QCにマシン油あるいは有機酸とマシン油
を加えた製剤は、殺虫・殺ダニ作用を有する総合的な果
樹休眠期防除剤として実用性が高い。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】8−ヒドロキシキノリン銅を主成分とし、
    マシン油を補助剤として加えた果樹越冬病害の休眠期防
    除剤。
  2. 【請求項2】8−ヒドロキシキノリン銅を主成分とし、
    シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、フマー
    ル酸、イタコン酸、クロトン酸及びカプロン酸よりなる
    群から選ばれた少なくとも1種の有機酸を補助剤として
    用い、更にマシン油を加えた果樹越冬病害の休眠期防除
    剤。
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