JP7370272B2 - 病害虫防除剤 - Google Patents

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Description

本発明は、病害虫防除剤に関する。より詳細に、本発明は、優れた殺虫、殺ダニ効果を有する、新たな病害虫防除剤に関する。
エチレンジアミン四酢酸はキレート剤として知られている物質である。また、エチレンジアミン四酢酸カルシウム塩、エチレンジアミン四酢酸鉄塩、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム亜鉛塩などの金属キレートは、植物に吸収されやすく、肥料、土壌改質用の化学物質として知られている(非特許文献1~7など)。
特許文献1は、オキシキノリン銅、オキシキノリンマンガン、オキシキノリンマグネシウムなどからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、炭酸水素ナトリウム、酢酸、リン酸二ナトリウム、クエン酸、リン酸などからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物とを含有する農園芸用殺菌剤組成物を開示している。
特許文献2は、アルカリ金属ケイ酸塩とEDTA-Fe塩とEDTA-Mg塩とクエン酸とを含有する農園芸作物病害防除用葉面散布剤を開示している。
特許文献3は、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムなどの金属キレーション剤を含有することを特徴とする保存安定性の改善された殺虫剤組成物を開示している。
特許文献4は、連続的な、実質的に水混和性の非水性液相;分散された、水非混和性非水性液相;上記分散された相および上記連続的な相の界面に配置されたコロイド固体、およびEDTAから選ばれるキレート化剤を含んで成る、害虫を防除するため、又は植物成長調整物質として用いることができる、非水性液体分散濃厚組成物を開示している。
特許文献5は、クレソキシムメチル、アゾキシストロビンなどのストロビルリン系化合物と、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、ジフェニル、オルトフェニルフェノール、ブチルヒドロキシアニソール、食用黄色、硝酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム及びEDTAからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物とを活性成分として含有することを特徴とする農園芸用有害生物防除組成物を開示している。
特開昭55-27164号公報 特開平3-141206号公報 特開2011-178688号公報 特表2012-514643号公報 特開2001-64104号公報
日本土壌肥料学雑誌 1960年31巻7号 p.305-309 日本土壌肥料学雑誌 1960年31巻8号 p.335-338 日本土壌肥料学雑誌 1963年34巻2号 p.39-43 日本土壌肥料学雑誌 1968年39巻6号 p.300-304 日本土壌肥料学雑誌 1968年39巻6号 p.305-309 日本土壌肥料学雑誌 1968年39巻6号 p.310-313 日本土壌肥料学雑誌 1958年28巻11号 p462-
本発明の課題は、優れた殺虫、殺ダニ効果を有する、新たな病害虫防除剤を提案するものである。
上記課題を解決するために検討した結果、下記の態様を包含する本発明を完成するに至った。
〔1〕 エチレンジアミン四酢酸錯塩からなる、殺虫・殺ダニ剤。
〔2〕 エチレンジアミン四酢酸-銅からなる、殺虫・殺ダニ剤。
〔3〕 エチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-マグネシウム、エチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-マンガン、エチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-鉄、エチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-銅、およびエチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-亜鉛からなる群から選ばれる少なくとも一つの化合物からなる、殺虫・殺ダニ剤。
〔4〕 エチレンジアミン四酢酸またはエチレンジアミン四酢酸錯塩と、銅含有殺菌性組成物とを含有する、殺虫・殺ダニ剤。
〔5〕 エチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-カルシウムと、銅含有殺菌性組成物とを含有する、殺虫・殺ダニ剤。
〔6〕 ミカンハダニの防除用である、〔1〕~〔5〕のいずれかひとつに記載の殺虫・殺ダニ剤。
〔7〕 植物体または栽培土壌にエチレンジアミン四酢酸錯塩を施用することを含む、害虫・ダニの防除方法。
〔8〕 植物体または栽培土壌に銅含有殺菌性組成物を施用することをさらに含む、〔7〕に記載の害虫・ダニの防除方法。
〔9〕 植物体または栽培土壌に〔1〕~〔5〕のいずれかひとつに記載の殺虫・殺ダニ剤を施用することを含む、害虫・ダニの防除方法。
〔10〕 植物体または栽培土壌は、ミカンハダニが生息するまたは生息するおそれのあるものである、〔7〕~〔9〕のいずれかひとつに記載の害虫・ダニの防除方法。
本発明の殺虫・殺ダニ剤は、優れた殺虫および殺ダニの効果を有する。本発明の害虫・ダニの防除方法によれば、害虫およびダニによる農園芸作物の病害虫を防除できる。
本発明の殺虫・殺ダニ剤は、エチレンジアミン四酢酸錯塩(以下、EDTA錯塩ということがある。)からなるものである。
エチレンジアミン四酢酸(以下、EDTAと言うことがある。)は、式(I)で表される構造を有する四塩基酸である。エチレンジアミン四酢酸は、エチレンジアミン四酢酸(式(I))と結合する金属元素の種類に応じて、塩若しくは錯体を形成する。アルカリ金属イオンは塩を形成しやすく、アルカリ金属以外の金属イオンと錯体を形成しやすい。
エチレンジアミン四酢酸錯塩を形成する金属元素としては、リチウム、カリウム、ナトリウムなどのアルカリ金属;カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属;アルミニウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛などを挙げることができる。これらのうち、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、マンガン、亜鉛、鉄、銅が好ましく、カルシウム、ナトリウム、鉄、銅がより好ましい。
Figure 0007370272000001
本発明に用いられるエチレンジアミン四酢酸錯塩は、例えば、式(II)で表される構造を有すると言われている。Mは金属イオンである。本発明に用いられるエチレンジアミン四酢酸錯塩は、結晶水をさらに有してもよい。
Figure 0007370272000002
本発明において好ましく用いられるエチレンジアミン四酢酸錯塩は、エチレンジアミン四酢酸-銅、エチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-銅、エチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-マグネシウム、エチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-マンガン、エチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-鉄、エチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-亜鉛である。なお、エチレンジアミン四酢酸-銅またはエチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-銅は、銅イオンを放出する化合物と、エチレンジアミン四酢酸または銅錯塩以外のエチレンジアミン四酢酸錯塩とが混じり合うことによって系中(土壌、作物の葉上、作物中など)で生成するものであってもよい。なお、アルカリ金属はナトリウムであることが好ましい。
エチレンジアミン四酢酸錯塩として、市販品を用いることができる。市販品としては、MILDカルシウム(EDTAカルシウム約40%含有)、PSカル(パイオニアエコサイエンス株式会社製、EDTAキレート形態カルシウム5%)、キレート鉄(たまごや商店社製、EDTA鉄含有)、肥料用 混合微量要素 EDTA-MX 粉末状(株式会社ノーユー社製、EDTA-Fe6.50%含有、EDTA-Zn1.20%含有)等を挙げることができる。
本発明の殺虫・殺ダニ剤は、エチレンジアミン四酢酸錯塩以外に、銅含有殺菌性組成物を含有することが好ましい。
銅含有殺菌性組成物は、植物体上において、銅を放出するものであれば、特に限定されない。放出された銅は、菌体の生命維持に必要な陽イオンと置換され菌体の生理活性が抑制され、その抑制によって菌体の生理作用を奪って、殺菌効果を奏すると言われている。
銅含有殺菌性組成物として、市販品を用いることができる。市販品としては、キンセット(登録商標)水和剤(アグロ カネショウ株式会社製、銅含有量10.0%)、カッパーシン(登録商標)水和剤(Meiji Seika ファルマ株式会社製、銅含有量75.6%)、モミガード(北興化学登録商標)C水和剤(シンジェンタ ジャパン株式会社製、銅含有量7.6%)、ボルドー(住友化学株式会社製、銅含有量84.1%)、Zボルドー(日本農薬株式会社製、銅含有量58.0%)、コサイド(コサイド エルエルシー登録商標)3000(デュポン・プロダクション・アグリサイエンス株式会社製、銅含有量46.1%)、ケミヘル(登録商標)(アグロ カネショウ株式会社製、銅含有量50.0%)、日曹ムッシュボルドー(登録商標)DF(日本曹達株式会社製、銅含有量71.2%)、デリシャス(登録商標)水和剤(クミアイ化学工業株式会社製、銅含有量50.0%)、クプロシールド(登録商標)(株式会社エス・ディー・エス バイオテック社製、銅含有量26.90%)、日曹バクテサイド(登録商標)水和剤(日本曹達株式会社製、銅含有量38.4%)、ICボルド-66D(井上石灰工業株式会社、銅含有量28.1%)、ICボルド-48Q(井上石灰工業株式会社、銅含有量31.2%)、ICボルド-412(井上石灰工業株式会社、銅含有量35%)等を挙げることができる。
銅含有殺菌性組成物の含有量は、農薬に関する法律に遵守する濃度、量であれば、特に制限されない。銅含有殺菌性組成物の含有量は、ETDA錯塩1質量部に対して、好ましくは0.01~100質量部、より好ましくは0.1~10質量部である。
本発明の殺虫・殺ダニ剤は、添加剤をさらに含有することができる。添加剤としては、例えば、担体、界面活性剤若しくは分散剤、補助剤、酸化防止剤、着色剤、滑剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、防腐剤などを挙げることができる。これらのうち、界面活性剤若しくは分散剤を含有させることが好ましい。
(担体)
担体としては、炭酸カルシウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸アンモニウム等の無機塩類;クエン酸、リンゴ酸、ステアリン酸等の有機酸及びそれらの塩;グルコース、乳糖、ショ糖等の糖類;アルミナ粉、シリカゲル、ゼオライト、ヒドロキシアパタイト、リン酸ジルコニウム、リン酸チタン、酸化チタン、酸化亜鉛、ハイドロタルサイト、カオリナイト、モンモリロナイト、タルク、クレー、珪藻土、ベントナイト、ホワイトカーボン、カオリン、バーミキュライト等の固体担体を挙げることができる。担体の含有量は、特に限定されないが、EDTA錯塩1質量部に対して、好ましくは0.01~30質量部、より好ましくは0.1~20質量部、さらに好ましくは0.3~10質量部である。
(界面活性剤又は分散剤)
界面活性剤または分散剤は、通常の農園芸用製剤に使用できるものであれば特に限定されるものではない。界面活性剤または分散剤としては、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤を挙げることができる。
非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル(C12~18)、POEソルビタン脂肪酸エステル(C12~18)、ショ糖脂肪酸エステルなどの糖エステル型界面活性剤;POE脂肪酸エステル(C12~18)、POE樹脂酸エステル、POE脂肪酸ジエステル(C12~18)などの脂肪酸エステル型界面活性剤;POEアルキルエーテル(C12~18)等のアルコール型界面活性剤;POEアルキル(C8~12)フェニルエーテル、POEジアルキル(C8~12)フェニルエーテル、POEアルキル(C8~12)フェニルエーテルホルマリン縮合物などのアルキルフェノール型界面活性剤;ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマー;アルキル(C12~18)ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマーエーテルなどのポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマー型界面活性剤;POEアルキルアミン(C12~18)、POE脂肪酸アミド(C12~18)などのアルキルアミン型界面活性剤;POE脂肪酸ビスフェニルエーテルなどのビスフェノール型界面活性剤;POAベンジルフェニル(又はフェニルフェニル)エーテル、POAスチリルフェニル(又はフェニルフェニル)エーテルなどの多芳香環型界面活性剤;POEエーテル及びエステル型シリコン及びフッ素系界面活性剤などのシリコン系、フッ素系界面活性剤;POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油などの植物油型界面活性剤;等を挙げることができる。
アニオン性界面活性剤としては、アルキルサルフェート(C12~18、Na、NH、アルカノールアミン)、POEアルキルエーテルサルフェート(C12~18、Na、NH、アルカノールアミン)、POEアルキルフェニルエーテルサルフェート(C12~18、NH、アルカノールアミン)、POEベンジル(又はスチリル)フェニル(又はフェニルフェニル)エーテルサルフェート(Na、NH、アルカノールアミン)、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンブロックポリマーサルフェート(Na、NH、アルカノールアミン)などのサルフェート型界面活性剤;パラフィン(アルカン)スルホネート(C12~22、Na、Ca、アルカノールアミン)、AOS(C14~16、Na、アルカノールアミン)、ジアルキルスルホサクシネート(C8~12、Na、Ca、Mg)、アルキルベンゼンスルホネート(C12、Na、Ca、Mg、NH、アルキルアミン、アルカノール、アミン、シクロヘキシルアミン)、モノ又はジアルキル(C3~6)ナフタレンスルホネート(Na、NH、アルカノールアミン、Ca、Mg)、ナフタレンスルホネート・ホルマリン縮合物(Na、NH)、アルキル(C8~12)ジフェニルエーテルジスルホネート(Na、NH)、リグニンスルホネート(Na、Ca)、POEアルキル(C8~12)フェニルエーテルスルホネート(Na)、POEアルキル(C12~18)エーテルスルホコハク酸ハーフエステル(Na)などのスルホネート型界面活性剤;カルボン酸型脂肪酸塩(C12~18、Na、K、NH、アルカノールアミン)、N-メチル-脂肪酸サルコシネート(C12~18、Na)、樹脂酸塩(Na、K)などPOEアルキル(C12~18)エーテルホスフェート(Na、アルカノールアミン)、POEモノ又はジアルキル(C8~12)フェニルエーテルホスフェート(Na、アルカノールアミン)、POEベンジル(又はスチリル)化フェニル(又はフェニルフェニル)エーテルホスフェート(Na、アルカノールアミン)、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマー(Na、アルカノールアミン)、ホスファチジルコリン・ホスファチジルエタノールイミン(レシチン)、アルキル(C8~12)ホスフェートなどのホスフェート型界面活性剤;等を挙げることができる。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド(C12~18)、メチル・ポリオキシエチレン・アルキルアンモニウムクロライド(C12~18)、アルキル・N-メチルピリジウムブロマイド(C12~18)、モノ又はジアルキル(C12~18)メチル化アンモニウムクロライド、アルキル(C12~18)ペンタメチルプロピレンジアミンジクロライドなどのアンモニウム型界面活性剤;アルキルジメチルベンザルコニウムクロライド(C12~18)、ベンゼトニウムクロライド(オクチルフェノキシエトキシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロライド)などのベンザルコニウム型界面活性剤;等を挙げることができる。
両性界面活性剤としては、ジアルキル(C8~12)ジアミノエチルベタイン、アルキル(C12~18)ジメチルベンジルベタイン等のベタイン型界面活性剤;ジアルキル(C8~12)ジアミノエチルグリシン、アルキル(C12~18)ジメチルベンジルグリシンなどのグリシン型界面活性剤;等を挙げることができる。
界面活性剤または分散剤は、1種単独で若しくは2種以上を組合せて用いることができる。界面活性剤及び/又は分散剤の含有量は、特に限定されないが、EDTA錯塩1質量部に対して、好ましくは0.01~30質量部、より好ましくは0.1~20質量部、さらに好ましくは0.3~10質量部である。
(補助剤)
補助剤として、例えば、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、澱粉等の増粘剤を挙げることができる。
本発明の殺虫・殺ダニ剤は、上記の成分以外に、他の成分をさらに含有していてもよい。他の成分としては、殺菌剤、他の殺虫剤、他の殺ダニ剤、殺線虫剤、殺土壌害虫剤、駆虫剤、除草剤、植物成長調整剤、肥料などを挙げることができる。混用の比率は、特に限定するものではなく、他の成分が適切な濃度になるように混合すれば良い。例えば、EDTA錯塩と、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤または成長調整剤との質量比は、好ましくは1/100~100/1、より好ましくは、1/10~10/1である。
本発明の殺虫・殺ダニ剤と混用または併用することができる、殺菌剤の具体例を以下に示す。
(1)核酸生合成阻害剤:
(a)RNAポリメラーゼI阻害剤: ベナラキシル(benalaxyl)、ベナラキシル-M(benalaxyl-M)、フララキシル(furalaxyl)、メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシル-M(metalaxyl-M)、オキサジキシル(oxadixyl)、クロジラコン(clozylacon)、オフレース(ofurace);
(b)アデノシンデアミナーゼ阻害剤: ブピリメート(bupirimate)、ジメチリモール(dimethirimol)、エチリモール(ethirimol);
(c)DNA/RNA合成阻害剤: ヒメキサゾール(hymexazol)、オクチリノン(octhilinone);
(d)DNAトポイソメラーゼII阻害剤: オキソリン酸(oxolinic acid)。
(2)有糸核分裂阻害剤および細胞分裂阻害剤:
(a)β-チューブリン重合阻害剤: ベノミル(benomyl)、カルベンダジム(carbendazim)、クロルフェナゾール(chlorfenazole)、フベリダゾール(fuberidazole)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チオファネート(thiophanate)、チオファネートメチル(thiophanate-methyl)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、ゾキサミド(zoxamide)、エタボキサム(ethaboxam);
(b)細胞分裂阻害剤: ペンシクロン(pencycuron);
(c)スペクトリン様タンパク質の非局在化阻害剤: フルオピコリド(fluopicolide)。
(3)呼吸阻害剤:
(a)複合体I NADH酸化還元酵素阻害剤: ジフルメトリム(diflumetorim)、トルフェンピラド(tolfenpyrad);
(b)複合体IIコハク酸脱水素酵素阻害剤: ベノダニル(benodanil)、フルトラニル(flutolanil)、メプロニル(mepronil)、イソフェタミド(isofetamid)、フルオピラム(fluopyram)、フェンフラム(fenfuram)、フルメシクロックス(furmecyclox)、カルボキシン(carboxin)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、チフルザミド(thifluzamide)、ベンゾビンジフルピル(benzovindiflupyr)、ビキサフェン(bixafen)、フルキサピロキサド(fluxapyroxad)、フラメトピル(furametpyr)、イソピラザム(isopyrazam)、ペンフルフェン(penflufen)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、セダキサン(sedaxane)、ボスカリド(boscalid)、ピラジフルミド(pyraziflumid)、ピジフルメトフェン(pydiflumetofen)、イソフルシプラム(isoflucypram)、インピルフルキサム(inpyrfluxam);
(c)複合体IIIユビキノールオキシダーゼQo阻害剤: アゾキシストロビン(azoxystrobin)、クモキシストロビン(coumoxystrobin)、クメトキシストロビン(coumethoxystrobin)、エノキサストロビン(enoxastrobin)、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ピラメトストロビン(pyrametostrobin)、トリクロピリカルブ(triclopyricarb)、クレソキシム-メチル(kresoxim-methyl)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、フェナミンストロビン(fenaminstrobin)、メトミノストロビン(metominostrobin)、オリサストロビン(orysastrobin)、ファモキサドン(famoxadone)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、フェンアミドン(fenamidone)、ピリベンカルブ(pyribencarb)、マンデストロビン(mandestrobin)、メチルテトラプロール(metyltetraprole);
(d)複合体IIIユビキノール還元酵素Qi阻害剤: シアゾファミド(cyazofamid)、アミスルブロム(amisulbrom)、フェンピコキサミド(fenpicoxamid);
(e)酸化的リン酸化の脱共役剤: ビナパクリル(binapacryl)、メプチルジノカップ(meptyldinocap)、ジノカップ(dinocap)、フルアジナム(fluazinam)、フェリムゾン(ferimzone);
(f)酸化的リン酸化阻害剤(ATP 合成酵素の阻害剤): フェンチンアセテート(fentin acetate)、塩化フェンチン(fentin chloride)、水酸化フェンチン(fentin hydroxide);
(g)ATP生産阻害剤: シルチオファム(silthiofam);
(h)複合体III:シトクローム bc1(ユビキノン還元酵素)のQx(未知)阻害剤: アメトクトラジン(ametoctradin)。
(4)アミノ酸およびタンパク質合成阻害剤
(a)メチオニン生合成阻害剤: アンドプリム(andoprim)、シプロジニル(cyprodinil)、メパニピリム(mepanipyrim)、ピリメタニル(pyrimethanil);
(b)タンパク質合成阻害剤: ブラストサイジン-S(blasticidin-S)、カスガマイシン(kasugamycin)、カスガマイシン塩酸塩(kasugamycin hydrochloride)、ストレプトマイシン(streptomycin)、オキシテトラサイクリン(oxytetracycline)。
(5)シグナル伝達阻害剤:
(a)シグナル伝達阻害剤: キノキシフェン(quinoxyfen)、プロキナジド(proquinazid);
(b)浸透圧シグナル伝達におけるMAP・ヒスチジンキナーゼ阻害剤: フェンピクロニル(fenpiclonil)、フルジオキソニル(fludioxonil)、クロゾリネート(chlozolinate)、イプロジオン(iprodione)、プロシミドン(procymidone)、ビンクロゾリン(vinclozolin)。
(6)脂質および細胞膜合成阻害剤:
(a)りん脂質生合成、メチルトランスフェラーゼ阻害剤: エジフェンホス(edifenphos)、イプロベンホス(iprobenfos)、ピラゾホス(pyrazophos)、イソプロチオラン(isoprothiolane);
(b)脂質の過酸化剤: ビフェニル(biphenyl)、クロロネブ(chloroneb)、ジクロラン(dichloran)、キントゼン(quintozene)、テクナゼン(tecnazene)、トルクロホスメチル(tolclofos-methyl)、エトリジアゾール(etridiazole);
(c)細胞膜に作用する剤: ヨードカルブ(iodocarb)、プロパモカルブ(propamocarb)、プロパモカルブ塩酸塩(propamocarb-hydrochloride)、プロパモカルブホセチレート(propamocarb-fosetylate)、プロチオカルブ(prothiocarb);
(d)病原菌細胞膜を撹乱する微生物: バチルス ズブチリス菌(bacillus subtilis)、バチルス ズブチリスQST713株(bacillus subtilis strain QST713)、バチルス ズブチリスFZB24株(bacillus subtilis strain FZB24)、バチルス ズブチリスMBI600株(bacillus subtilis strain MBI600)、バチルス ズブチリスD747株(bacillus subtilis strain D747)、バチルス アミロリクエファシエンス(bacillus amyloliquefaciens);
(e)細胞膜を撹乱する剤: ゴセイカユプテ(ティーツリー)の抽出物(melaleuca alternifolia (tea tree) extract)。
(7)細胞膜のステロール生合成阻害剤:
(a)ステロール生合成におけるC14位の脱メチル化阻害剤: トリホリン(triforine)、ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリソキサゾール(pyrisoxazole)、フェナリモル(fenarimol)、フルルプリミドール(flurprimidol)、ヌアリモル(nuarimol)、イマザリル(imazalil)、イマザリル硫酸塩(imazalil-sulphate)、オキスポコナゾールフマル酸塩(oxpoconazole fumarate)、ペフラゾエート(pefurazoate)、プロクロラズ(prochloraz)、トリフルミゾール(triflumizole)、ビニコナゾール(viniconazole)、アザコナゾール(azaconazole)、ビテルタノール(bitertanol)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、ジクロブトラゾール(diclobutrazol)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール-M(diniconazole-M)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、エタコナゾール(etaconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルトリアホール(flutriafol)、フルコナゾール(furconazole)、フルコナゾール-シス(furconazole-cis)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イプコナゾール(ipconazole)、メトコナゾール(metconazole)、ミクロブタニル(myclobutanil)、ペンコナゾール(penconazole)、プロピコナゾール(propiconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、シメコナゾール(simeconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリチコナゾール(triticonazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、ボリコナゾール(voriconazole)、メフェントリフルコナゾール(mefentrifluconazole);
(b)ステロール生合成におけるΔ14還元酵素およびΔ8→Δ7-イソメラーゼの阻害剤:
アルジモルフ(aldimorph)、ドデモルフ(dodemorph)、ドデモルフ酢酸塩(dodemorph acetate)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、トリデモルフ(tridemorph)、フェンプロピジン(fenpropidin)、ピペラリン(piperalin)、スピロキサミン(spiroxamine);
(c)ステロール生合成系のC4位脱メチル化における3-ケト還元酵素阻害剤: フェンヘキサミド(fenhexamid)、フェンピラザミン(fenpyrazamine);
(d)ステロール生合成系のスクワレンエポキシダーゼ阻害剤: ピリブチカルブ(pyributicarb)、ナフチフィン(naftifine)、テルビナフィン(terbinafine)。
(8)細胞壁合成阻害
(a)トレハラーゼ阻害剤: バリダマイシン(validamycin);
(b)キチン合成酵素阻害剤: ポリオキシン(polyoxins)、ポリオクソリム(polyoxorim);
(c)セルロース合成酵素阻害剤: ジメトモルフ(dimethomorph)、フルモルフ(flumorph)、ピリモルフ(pyrimorph)、ベンチアバリカルブイソプロピル(benthiavalicarb-isopropyl)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、バリフェナレート(valifenalate)、マンジプロパミド(mandipropamid)。
(9)メラニン生合成阻害剤
(a)メラニン生合成の還元酵素阻害剤: フサライド(fthalide)、ピロキロン(pyroquilon)、トリシクラゾール(tricyclazole);
(b)メラニン生合成の脱水酵素阻害剤: カルプロパミド(carpropamid)、ジクロシメット(diclocymet)、フェノキサニル(fenoxanil);
(c)メラニン生合成のポリケタイド合成阻害剤:トルプロカルブ(tolprocarb)。
(10)宿主植物の抵抗性誘導剤:
(a)サリチル酸合成経路に作用する剤: アシベンゾラル-S-メチル(acibenzolar-S-methyl);
(b)その他: プロベナゾール(probenazole)、チアジニル(tiadinil)、イソチアニル(isotianil)、ジクロベンチアゾクス(dichlobentiazox)、ラミナリン(laminarin)、オオイタドリ抽出液(reynoutria sachalinensis extract)。
(11)作用性が不明な剤: シモキサニル(cymoxanil)、ホセチルアルミニウム(fosetyl-aluminium)、リン酸(リン酸塩)(phosphoric acid (phosphate))、テクロフタラム(tecloftalam)、トリアゾキシド(triazoxide)、フルスルファミド(flusulfamide)、ジクロメジン(diclomezine)、メタスルホカルブ(methasulfocarb)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、メトラフェノン(metrafenone)、ピリオフェノン(pyriofenone)、ドジン(dodine)、ドジン遊離塩基(dodine free base)、フルチアニル(flutianil)。
(12)多作用点を有する剤: 銅 (銅塩)(copper(copper salt))、ボルドー液(bordeaux mixture)、水酸化銅(copper hydroxide)、銅ナフタレート(copper naphthalate)、酸化銅(copper oxide)、オキシ塩化銅(copper oxychloride)、硫酸銅(copper sulfate)、硫黄(sulfur)、硫黄製品(sulfur product)、多硫化カルシウム(calcium polysulfide)、ファーバム(ferbam)、マンコゼブ(mancozeb)、マネブ(maneb)、マンカッパー(mancopper)、メチラム(metiram)、ポリカーバメート(polycarbamate)、プロピネブ(propineb)、チラム(thiram)、ジネブ(zineb)、ジラム(ziram)、キャプタン(captan)、カプタホール(captafol)、フォルペット(folpet)、クロロタロニル(chlorothalonil)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)、トリルフルアニド(tolylfluanid)、グアザチン(guazatine)、イミノクタジン酢酸塩(iminoctadine triacetate)、イミノクタジンアルベシル酸塩(iminoctadine trialbesilate)、アニラジン(anilazine)、ジチアノン(dithianon)、キノメチオネート(quinomethionate)、フルオルイミド(fluoroimide)。
(13)その他の剤: DBEDC、フルオロフォルペット(fluorofolpet)、グアザチンアセテート(guazatine acetate)、ビス(8-キノリノラト)銅(II)(bis (8-quinolinolato) copper(II))、プロパミジン(propamidine)、クロロピクリン(chloropicrin)、シプロフラム(cyprofuram)、アグロバクテリウム(agrobacterium)、ベトキサジン(bethoxazin)、ジフェニルアミン(diphenylamine)、メチルイソチアネート(MITC)(methyl isothiocyanate)、ミルデオマイシン(mildiomycin)、カプサイシン(capsaicin)、クフラネブ(cufraneb)、シプロスルファミド(cyprosulfamide)、ダゾメット(dazomet)、デバカルブ(debacarb)、ジクロロフェン(dichlorophen)、フルメトベル(flumetover)、ホセチルカルシウム(fosetyl-calcium)、ホセチルナトリウム(fosetyl-sodium)、イルママイシン(irumamycin)、ナタマイシン(natamycin)、ニトロタールイソプロピル(nitrothal isopropyl)、オキサモカルブ(oxamocarb)、ピロールニトリン(pyrrolnitrin)、テブフロキン(tebufloquin)、トルニファニド(tolnifanide)、ザリラミド(zarilamide)、アルゴフェーズ(algophase)、アミカルチアゾール(amicarthiazol)、オキサチアピプロリン(oxathiapiprolin)、メチラム亜鉛(metiram zinc)、ベンチアゾール(benthiazole)、トリクラミド(trichlamide)、ユニコナゾール(uniconazole)、オキシフェンチイン(oxyfenthiin)、ピカルブトラゾクス(picarbutrazox)、ジクロベンチアゾクス(dichlobentiazox)、キノフメリン(quinofumelin)チウラム(thiuram)、アンバム(ambam)、アグロバクテリウム ラジオバクター(agrobacterium radiobacter)、コニオチリウム ミニタンス(coniothyrium minitans)、シュードモナス フルオレッセンス(pseudomonas fluorescens)、シュードモナス ロデシア(pseudomonas rhodesiae)、タラロマイセス フラバス(talaromyces flavus)、トリコデルマ アトロビリデ(trichoderma atroviride)、非病原性エルビニア カロトボーラ(erwinia carotovora subsp. carotovora)、バチルス シンプレクス(bacillus simplex)、バリオボラックス パラドクス(variovorax paradoxus)、ラクトバチルス プランタラム(lactobacillus plantarum)、フロリルピコキサミド(florylpicoxamid)、ピラプロポイン(pyrapropoyne)、フルインダピル(fluindapyr)、アミノピリフェン(aminopyrifen)、ピリダクロメチル(pyridachlometyl)、イプフルフェノキン(ipflufenoquin)。
本発明の殺虫・殺ダニ剤と混用または併用することができる、他の殺虫・殺ダニ剤、殺線虫剤、殺土壌害虫剤、駆虫剤などの具体例を以下に示す。
(1)アセチルコリンエステラーゼ阻害剤:
(a)カーバメート系: アラニカルブ(alanycarb)、アルジカルブ(aldicarb)、ベンジオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、ブトカルボキシム(butocarboxim)、ブトキシカルボキシム(butoxycarboxim)、カルバリル(carbaryl)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、フェノブカルブ(fenobucarb)、ホルメタネート(formetanate)、フラチオカルブ(furathiocarb)、イソプロカルブ(isoprocarb)、メチオカルブ(methiocarb)、メソミル(methomyl)、メトルカルブ(Metolcarb)、オキサミル(oxamyl)、ピリミカルブ(pirimicarb)、プロポキスル(propoxur)、チオジカルブ(thiodicarb)、チオファノックス(thiofanox)、トリアザメート(triazamate)、トリメタカルブ(trimethacarb)、XMC、キシリルカルブ(xylylcarb)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、MIPC、MPMC、MTMC、アルドキシカルブ(aldoxycarb)、アリキシカルブ(allyxycarb)、アミノカルブ(aminocarb)、ブフェンカルブ(bufencarb)、クロエトカルブ(cloethocarb)、メタム・ナトリウム(metam-sodium)、プロメカルブ(promecarb);
(b)有機リン系: アセフェート(acephate)、アザメチホス(azamethiphos)、アジンホス-エチル(azinphos-ethyl)、アジンホス-メチル(azinphos-methyl)、カズサホス(cadusafos)、クロルエトキシホス(chlorethoxyfos)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、クロルメホス(chlormephos)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホス-メチル(chlorpyrifos-methyl)、クマホス(coumaphos)、シアノホス(cyanophos)、デメトン-S-メチル(demeton-S-methyl)、ダイアジノン(diazinon)、ジクロルボス(dichlorvos/DDVP)、ジクロトホス(dicrotophos)、ジメトエート(dimethoate)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジスルホトン(disulfoton)、EPN、エチオン(ethion)、エトプロホス(ethoprophos)、ファムフール(famphur)、フェナミホス(fenamiphos)、フェニトロチオン(fenitrothion)、フェンチオン(fenthion)、ホスチアゼート(fosthiazate)、ヘプテノホス(heptenophos)、イミシアホス(imicyafos)、イソフェンホス(isofenphos)、イソプロピル O-(メトキシアミノチオホスホリル)サリチラート(Isopropyl O-(methoxyaminothio-phosphoryl) salicylate)、イソカルボホス(isocarbophos)、イソキサチオン(isoxathion)、マラチオン(malathion)、メカルバム(mecarbam)、メタミドホス(methamidophos)、メチダチオン(methidathion)、メビンホス(mevinphos)、モノクロトホス(monocrotophos)、ナレド(naled)、オメトエート(omethoate)、オキシジメトン-メチル(oxydemeton-methyl)、パラチオン(parathion)、パラチオン-メチル(parathion-methyl)、フェントエート(phenthoate)、ホレート(phorate)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet)、ホスファミドン(phosphamidon)、ホキシム(phoxim)、ピリミホス-メチル(pirimiphos-methyl)、プロフェノホス(profenofos)、プロペタムホス(propetamphos)、プロチオホス(prothiofos)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピリダフェンチオン(pyridaphenthion)、キナルホス(quinalphos)、スルホテップ(sulfotep)、テブピリンホス(tebupirimfos)、テメホス(temephos)、テルブホス(terbufos)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、チオメトン(thiometon)、トリアゾホス(triazophos)、トリクロルホン(trichlorfon)、バミドチオン(vamidothion)、ブロモホス・エチル(bromophos-ethyl)、BRP、カルボフェノチオン(carbophenothion)、シアノフェンホス(cyanofenphos)、CYAP、デメトン-S-メチルスルホン(demeton-S-methyl sulfone)、ジアリホス(dialifos)、ジクロフェンチオン(dichlofenthion)、ジオキサベンゾホス(dioxabenzofos)、エトリムホス(etrimfos)、フェンスルホチオン(fensulfothion)、フルピラゾホス(flupyrazofos)、ホノホス(fonofos)、ホルモチオン(formothion)、ホスメチラン(fosmethilan)、イサゾホス(isazofos)、ヨードフェンホス(jodfenphos)、メタクリホス(methacrifos)、ピリミホス-エチル(pirimiphos-ethyl)、ホスホカルブ(phosphocarb)、プロパホス(propaphos)、プロトエート(prothoate)、スルプロホス(sulprofos)。
(2)GABA-作動性塩素イオンチャネルアンタゴニスト: アセトプロール(acetoprole)、クロルデン(chlordane)、エンドスルファン(endosulfan)、エチプロール(ethiprole)、フィプロニル(fipronil)、フルフィプロル(Flufiprole)、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピリプロール(pyriprole)、カンフェクロル(camphechlor)、ヘプタクロル(heptachlor)、ジエノクロル(dienochlor)。
(3)ナトリウムチャンネルモジュレーター: アクリナトリン(acrinathrin)、アレスリン(Allethrin)、d-シス-トランス アレスリン(d-cis-trans allethrin)、d-トランスアレスリン(d-trans allethrin)、ビフェントリン(bifenthrin)、ビオアレスリン(bioallethrin)、ビオアレスリンs-シクロペンチル異性体(bioallethrin s-cyclopentyl isomer)、ビオレスメトリン(bioresmethrin)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、ベータ-シフルトリン(β-cyfluthrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、ラムダ-シハロトリン(λ-cyhalothrin)、ガンマ-シハロトリン(γ-cyhalothrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、アルファ-シペルメトリン(α-cypermethrin)、ベータ-シペルメトリン(β-cypermethrin)、シータ-シペルメトリン(θ-cypermethrin)、ゼータ-シペルメトリン(ζ-cypermethrin)、シフェノトリン[(1R)-トランス異性体](cyphenothrin [(1R)-trans isomer])、デルタメトリン(deltamethrin)、エンペントリン[(EZ)-(1R)-異性体](Empenthrin[(EZ)-(1R)-Isomer])、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エトフェンプロックス(etofenprox)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルメトリン(flumethrin)、タウ-フルバリネート(τ-fluvalinate)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、イミプロトリン(imiprothrin)、カデスリン(kadethrin)、ペルメトリン(permethrin)、フェノトリン[(1R)-トランス異性体](phenothrin [(1R)-trans isomer])、プラレトリン(prallethrin)、ピレスラム(pyrethrum)、レスメトリン(resmethrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、テフルスリン(tefluthrin)、テトラメトリン[(1R)-異性体](tetramethrin [(1R)-isomer])、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、アレスリン(allethrin)、ピレトリン(pyrethrins)、ピレトリンI(pyrethrin I)、ピレトリンII(pyrethrin II)、プロフルトリン(profluthrin)、ジメフルトリン(dimefluthrin)、ビオエタノメトリン(bioethanomethrin)、ビオペルメトリン(biopermethrin)、トランスペルメトリン(transpermethrin)、フェンフルトリン(fenfluthrin)、フェンピリトリン(fenpirithrin)、フルブロシトリネート(flubrocythrinate)、フルフェンプロックス(flufenprox)、メトフルトリン(metofluthrin)、プロトリフェンブト(protrifenbute)、ピレスメトリン(pyresmethrin)、テラレトリン(terallethrin)、κ-ビフェントリン(kappa-Bifenthrin)、クロロプラレスルン(Chloroprallethrin)、ヘプタフルスリン(Heptafluthrin)、メペルフルスリン(Meperfluthrin)、ε-メトフルトリン(epsilon-Metofluthrin)、モンフルオロトリン(Momfluorothrin)、ε-モンフルオロトリン(epsilon-Momfluorothrin)、κ-テフルトリン(kappa-Tefluthrin)、テトラメチルフルスリン(Tetramethylfluthrin)、ビオエタノメトリン(Bioethanomethrin)。
(3B)ナトリウムチャネルモジュレーター(DDT類)、DDT、メトキシクロル(Methoxychlor)。
(4)ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト: アセタミプリド(acetamiprid)、クロチアニジン(clothianidin)、ジノテフラン(dinotefuran)、イミダクロプリド(imidacloprid)、ニテンピラム(nitenpyram)、ニチアジン(nithiazine)、チアクロプリド(thiacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、スルホキサフロール(sulfoxaflor)、ニコチン(nicotine)、フルピラジフロン(flupyradifurone)、フルピリミン(flupyrimine)、トリフルメゾピリム(Triflumezopyrim)、ジクロロメゾチアズ(Dicloromezotiaz)。
(5)ニコチン性アセチルコリン受容体アロステリックモジュレーター: スピネトラム(spinetoram)、スピノサド(spinosad)。
(6)クロライドチャンネル活性化剤: アバメクチン(abamectin)、エマメクチン安息香酸塩(emamectin -benzoate)、レピメクチン(lepimectin)、ミルベメクチン(milbemectin)、イベルメクチン(ivermectin)、セラメクチン(selamectin)、ドラメクチン(doramectin)、エプリノメクチン(eprinomectin)、モキシデクチン(moxidectin)、ミルベマイシン(milbemycin)、ミルベマイシンオキシム(milbemycin oxime)、ネマデクチン(nemadectin)。
(7)幼若ホルモン様物質: ヒドロプレン(hydroprene)、キノプレン(kinoprene)、メトプレン(methoprene)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、ジオフェノラン(diofenolan)、エポフェノナン(epofenonane)、トリプレン(triprene)。
(8)その他非特異的阻害剤: 臭化メチル(methyl bromide)、ハロゲン化アルキル類(alkyl halides)、クロルピクリン(chloropicrin)、弗化アルミニウムナトリウム(Sodium aluminum fluoride)、フッ化スルフリル(sulfuryl fluoride)、ホウ砂(borax)、ホウ酸(Boric acid)、オクタホウ酸ニナトリウム塩(Disodium octaborate)、ホウ酸ナトリウム塩(Sodium borate)、メタホウ酸ナトリウム塩(Sodium metaborate)、吐酒石(tartar emetic)、ダゾメット(Dazomet)、メタム(Metam)。
(9)同翅目選択的摂食阻害剤: フロニカミド(flonicamid)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピリフルキナゾン(pyrifluquinazon)、アフィドピロペン(Afidopyropen)。
(10)ダニ類生育阻害剤: クロフェンテジン(clofentezine)、ジフロビダジン(diflovidazin)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、エトキサゾール(etoxazole)。
(11)微生物由来昆虫中腸内膜破壊剤: バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシ(bacillus thuringiensis subsp. Israelensis)、バチルス・スファエリクス(bacillus sphaericus)、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(bacillus thuringiensis subsp. aizawai)、バチルス・チューリンゲンシス亜種クルスタキ(bacillus thuringiensis subsp. kurstaki)、バチルス・チューリンゲンシス亜種テネブリオニス(bacillus thuringiensis subsp. tenebrionis)、Bt作物タンパク質:Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry1A.105、Cry2Ab、Vip3A、mCry3A、Cry3Ab、Cry3Bb、Cry34Ab1/Cry35Ab1、Bacillus sphaericus。
(12)ミトコンドリアATP生合成酵素阻害剤: ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、アゾシクロチン(azocyclotin)、シヘキサチン(cyhexatin)、酸化フェンブタスズ(fenbutatin oxide)、プロパルギット(propargite)、テトラジホン(tetradifon)。
(13)酸化的リン酸化脱共役剤: クロルフェナピル(chlorfenapyr)、スルフルラミド(sulfluramid)、DNOC、ビナパクリル(binapacryl)、ジノブトン(dinobuton)、ジノカップ(dinocap)。
(14)ニコチン性アセチルコリン受容体チャンネルブロッカー: ベンスルタップ(bensultap)、カルタップ塩酸塩(cartap hydrochloride)、ネライストキシン(nereistoxin)、チオスルタップ-ナトリウム塩(thiosultap-sodium)、チオシクラム(thiocyclam)。
(15)キチン合成阻害剤: ビストリフルロン(bistrifluron)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、トリフルムロン(triflumuron)、ブプロフェジン(buprofezin)、フルアズロン(fluazuron)。
(16)双翅目脱皮かく乱剤: シロマジン(cyromazine)。
(17)脱皮ホルモン受容体アゴニスト: クロマフェノジド(chromafenozide)、ハロフェノジド(halofenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、テブフェノジド(tebufenozide)。
(18)オクトパミン受容体アゴニスト: アミトラズ(amitraz)、デミジトラズ(demiditraz)、クロルジメホルム(chlordimeform)。
(19)ミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤: アセキノシル(acequinocyl)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、ビフェナゼート(Bifenazate)。
(20)ミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤: フェナザキン(fenazaquin)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、ピリミジフェン(pyrimidifen)、ピリダベン(pyridaben)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、ロテノン(rotenone)。
(21)電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー: インドキサカルブ(indoxacarb)、メタフルミゾン(metaflumizone)。
(22)アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤: スピロジクロフェン(spirodiclofen)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スピロテトラマト(spirotetramat)、スピロピジオン(Spiropidion)。
(23)ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤: リン化アルミニウム(aluminium phosphide)、リン化カルシウム(calcium phosphide)、ホスフィン(phosphine)、リン化亜鉛(zinc phosphide)、シアニド(cyanide)、シアン化カルシウム(Ca-cyanide)シアン化ナトリウム(Na-cyanide)、シアン化カリウム(K-cyanide)。
(24)ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤: シエノピラフェン(cyenopyrafen)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、ピフルブミド(pyflubumide)。
(25)リアノジン受容体モジュレーター: クロラントラニリプロール( chlorantraniliprole)、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)、フルベンジアミド(flubendiamide)、シクラニリプロール(cyclaniliprole)、シハロジアミド(Cyhalodiamide)、テトラクロラントラニリプロール(Tetrachlorantraniliprole)、テトラニリプロール(tetraniliprole)。
(26)混合機能オキシダーゼ阻害剤化合物: ピペロニルブトキシド(piperonyl butoxide)。
(27)ラトロフィリン受容体作用薬: デプシペプチド(depsipeptide)、環状デプシペプチド(cyclodepsipeptide)、24員環状デプシペプチド(24 membered cyclodepsipeptide)、エモデプシド(emodepside)。
(28)その他の剤(作用機構が未知): フロニカミド(Flonicamid)、アザジラクチン(azadirachtin)、ベンゾキシメート(benzoximate)、ビフェナゼート(bifenazate)、ブロモプロピレート(bromopropylate)、キノメチオネート(quinomethionate)、クリオライト(cryolite)、ジコホル(dicofol)、ピリダリル(pyridalyl)、ベンクロチアズ(benclothiaz)、硫黄(sulfur)、アミドフルメット(amidoflumet)、1,3-ジクロロプロペン(1,3-dichloropropene)、DCIP、フェニソブロモレート(phenisobromolate)、ベンゾメート(benzomate)、メタアルデヒド(metaldehyde)、クロルベンジレート(chlorobenzilate)、クロチアゾベン(clothiazoben)、ジシクラニル(dicyclanil)、フェノキサクリム(fenoxacrim)、フェントリファニル(fentrifanil)、フルベンジミン(flubenzimine)、フルフェナジン(fluphenazine)、ゴシップルア(gossyplure)、ジャポニルア(japonilure)、メトキサジアゾン(metoxadiazone)、石油(oil)、オレイン酸カリウム(potassium oleate)、テトラスル(tetrasul)、トリアラセン(triarathene)、アフィドピロペン(afidopyropen)、フロメトキン(flometoquin)、フルフィプロル(flufiprole)、フルエンスルホン(fluensulfone)、メペルフルスリン(meperfluthrin)、テトラメチルフルスリン(tetramethylfluthrin)、トラロピリル(tralopyril)、ジメフルスリン(dimefluthrin)、メチルネオデカンアミド(methylneodecanamide)、フルララネル(fluralaner)、アフォキソラネル(afoxolaner)、フルキサメタミド(fluxametamide)、5-[5-(3,5-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチル-4,5-ジヒドロイソオキサゾール-3-イル]-2-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ベンゾニトリル(CAS:943137-49-3)(5-[5-(3,5-dichlorophenyl)-5-trifluoromethyl-4,5-dihydroisoxazole-3-yl]-2-(1H-1,2,4-triazole-1-yl)benzonitrile (CAS:943137-49-3))、ブロフラニリド(broflanilide)、その他のメタジアミド類、スタイナーネマ カーポカプサエ(steinernema carpocapsae)、スタイナーネマ グラセライ(steinernema glaseri)、パスツーリア ペネトランス(pasteuria penetrans)、ペキロマイセス テヌイペス(paecilomyces tenuipes)、ペキロマイセス フモソロセウス(paecilomyces fumosoroseus)、ボーベリア バシアーナ(beauveria bassiana)、ボーベリア ブロンニアティ(beauveria brongniartii)、メタリジウム アニソプリエ(metarhizium anisopliae)、バーティシリウム レカニ(verticillium lecanii)、アシノナピル(acynonapyr)。
(29)駆虫剤:
(a)ベンズイミダゾール系: フェンベンダゾール(fenbendazole)、アルベンダゾール(albendazole)、トリクラベンダゾール(triclabendazole)、オキシベンダゾール(oxibendazole)、メベンダゾール(mebendazole)、オクスフェンダゾール(oxfendazole)、パーベンダゾール(parbendazole)、フルベンダゾール(flubendazole)、フェバンテル(febantel)、ネトビミン(netobimin)、チオファネート(thiophanate)、チアベンダゾール(thiabendazole)、カンベンダゾール(cambendazole);
(b)サリチルアニリド系: クロサンテル(closantel)、オキシクロザニド(oxyclozanide)、ラフォキサニド(rafoxanide)、ニクロサミド(niclosamide);
(c)置換フェノール系: ニトロキシニル(nitroxinil)、ニトロスカネート(nitroscanate);
(d)ピリミジン系: ピランテル(pyrantel)、モランテル(morantel);
(e)イミダゾチアゾール系: レバミソール(levamisole)、テトラミソール(tetramisole);
(f)テトラヒドロピリミジン系: プラジカンテル(praziquantel)、エプシプランテル(epsiprantel);
(g)その他の駆虫薬: シクロジエン(cyclodiene)、リアニア(ryania)、クロルスロン(clorsulon)、メトロニダゾール(metronidazole)、デミジトラズ(demiditraz)、ピペラジン(piperazine)、ジエチルカルバマジン(diethylcarbamazine)、ジクロロフェン(dichlorophen)、モネパンテル(monepantel)、トリベンジミジン(tribendimidine)、アミダンテル(amidantel)、チアセタルサミド(thiacetarsamide)、メラルソミン(melarsomine)、アルセナマイド(arsenamide)。
本発明の殺虫・殺ダニ剤と混用または併用することができる、植物成長調整剤の具体例を以下に示す。
アブシジン酸(abscisic acid)、カイネチン(kinetin)、ベンジルアミノプリン(Benzylaminopurine)、1,3-ジフェニルウレア(1,3-diphenylurea)、ホルクロルフェニュロン(forchlorfenuron)、チジアズロン(thidiazuron)、クロルフェヌロン(chlorfenuron)、ジヒドロゼアチン(dihydrozeatin)、ジベレリンA(gibberellin A)、ジベレリンA4(gibberellin A4)、ジベレリンA7(gibberellin A7)、ジベレリンA3(gibberellin A3)、1-メチルシクロプロペン(1-methylcyclopropene)、N-アセチルアミノエトキシビニルグリシン(別名:アビグリシン)(N-acetyl aminoethoxyvinyl glycine (aviglycine))、アミノオキシ酢酸(aminooxyacetate)、硝酸銀(silver nitrate)、塩化コバルト(cobalt chloride)、IAA、4-CPA、クロプロップ(cloprop)、2,4-D、MCPB、インドール-3-酪酸(indole-3-butyrate)、ジクロルプロップ(dichlorprop)、フェノチオール(phenothiol)、1-ナフチルアセトアミド(1-naphthyl acetamide)、エチクロゼート(ethychlozate)、クロキシホナック(cloxyfonac)、マレイン酸ヒドラジド(maleic acid hydrazide)、2,3,5-トリヨード安息香酸(2,3,5-triiodobenzoic acid)、サリチル酸(salicylic acid)、サリチル酸メチル(methyl salicylate)、(-)-ジャスモン酸((-)-jasmonic acid)、ジャスモン酸メチル(methyl jasmonate)、(+)-ストリゴール((+)-strigol)、(+)-デオキシストリゴール((+)-deoxystrigol)、(+)-オロバンコール((+)-orobanchol)、(+)-ソルゴラクトン((+)-sorgolactone)、4-オキソ-4-(2-フェニルエチル)アミノ酪酸(4-oxo-4-(2-phenylethyl)aminobutyric acid)、エテホン(ethephon)、クロルメコート(chlormequat)、メピコートクロリド(mepiquat chloride)、ベンジルアデニン(benzyladenine)、5-アミノレブリン酸(5-amino levulinic acid)、ダミノジッド(daminozide)、パクロブトラゾール(paclobutrazol)、プロヒドロジャスモン(prohydrojasmon)、ギ酸カルシウム(calcium formate)。
本発明の殺虫・殺ダニ剤は、その形態によって特に制限されない。本発明の殺虫・殺ダニ剤は、通常の農園芸用薬のとり得る形態であることができる。剤型としては、例えば、粉剤(DP、Dustable Powder)、水和剤(WP、Wattable Powder)、乳剤(EC、Emulsifiable Concentrate)、フロアブル剤(FL、flowable)、懸濁剤(SC、Suspension Concentrate)、水溶剤(SP、Water Soluble Powder)、顆粒水和剤(WG、Water Dispersible Granule)、錠剤(Tablet)、粒剤(GR、Granule)、SE剤(Suspo Emulsion)、OD剤(Oil Dispersion)、EW剤(Emulsion oil in water)等を挙げることができる。製剤化は、特にその手法や手順によって制限されず、公知の手法や手順によって行うことができる。また製剤化において使用される各種の担体、溶剤、添加剤などの製剤副資材は特に制限されない。
例えば、固形製剤においては、大豆粉、小麦粉などの植物性粉末;珪藻土、燐灰石、石こう、タルク、ベントナイト、パイロフィライト、クレイなどの鉱物性微粉末; 安息香酸ソーダ、尿素、芒硝などの有機化合物および無機化合物; などの担体を用いることができる。
液体製剤においては、ケロシン、キシレンおよびソルベントナフサなどの石油留分、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アルコール、アセトン、トリクロルエチレン、メチルイソブチルケトン、鉱物油、植物油、水などの溶剤を用いることができる。
さらに、製剤においては、均一かつ安定な形態を保つために、必要に応じて界面活性剤を添加することができる。界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンが付加したアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンが付加したアルキルエーテル、ポリオキシエチレンが付加した高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンが付加したソルビタン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンが付加したトリスチリルフェニルエーテルなどの非イオン性界面活性剤; ポリオキシエチレンが付加したアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコールの硫酸エステル塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリカルボン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルムアルデヒド縮合物、イソブチレン-無水マレイン酸の共重合体などのイオン性界面活性剤; が挙げられる。
以下に本発明の殺虫・殺ダニ剤の製剤処方の例を示す。
(製剤1:水和剤)
EDTA錯塩 40部
珪藻土 53部
高級アルコール硫酸エステル 4部、および
アルキルナフタレンスルホン酸塩 3部
を均一に混合して微細に粉砕して、有効成分40%の水和剤を得る。
(製剤2:乳剤)
EDTA錯塩 30部
キシレン 33部
ジメチルホルムアミド 30部、および
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 7部
を混合溶解して、有効成分30%の乳剤を得る。
(製剤3:粒剤)
EDTA錯塩 5部
タルク 40部
クレー 38部
ベントナイト 10部、および
アルキル硫酸ソーダ 7部
を均一に混合して微細に粉砕後、直径0.5~1.0mmの粒状に造粒して有効成分5%の粒剤を得る。
(製剤4:粒剤)
EDTA錯塩 5部
クレー 73部
ベントナイト 20部
ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩 1部、および
リン酸カリウム 1部
をよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥して有効成分5%の粒剤を得る。
(製剤5:懸濁剤)
EDTA錯塩 10部
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 4部
ポリカルボン酸ナトリウム塩 2部
グリセリン 10部
キサンタンガム 0.2部、および
水 73.8部
を混合し、粒度が3ミクロン以下になるまで湿式粉砕し、有効成分10%の懸濁剤を得る。
本発明の害虫またはダニの防除方法の一態様は、本発明の殺虫・殺ダニ剤を、植物体(根、茎、葉、種子、花の少なくともいずれか)、土壌または水耕地に施用することを含む。
本発明の殺虫・殺ダニ剤は、水和剤、乳剤、またはフロアブル剤の場合には水で所定の濃度に希釈して懸濁液または乳濁液として; 粒剤または粉剤の場合にはそのままの状態で、種子処理、茎葉散布、土壌施用または水面施用などに用いられる。栽培土壌への施用は、植物を植える前に行ってもよいし、植物を植えた後に行ってもよい。本発明の殺虫・殺ダニ剤を土壌施用または水面施用に用いる場合には、1ヘクタール当たり有効成分0.1g以上の量で施用される。本発明の殺虫・殺ダニ剤を種子処理に用いる場合には、100kg種子当たり有効成分0.1g以上の量が施用される。種子処理は、種子または塊茎をコーティング、粉衣、浸漬などする方法で行うことができる。植物苗の根部を浸漬する方法を採用することもできる。本発明の殺虫・殺ダニ剤を茎葉処理に用いる場合には、1ヘクタール当たり有効成分0.1g以上の量が施用される。例えば、施設内に送風する送風装置の送風口付近に本発明の殺虫・殺ダニ剤を設置し、送風口から送出される空気とともに本発明の殺虫・殺ダニ剤を散布することもできる。本発明の殺虫・殺ダニ剤の施用量は、気象条件、施用時期、施用方法、施用機材によっても異なるが、EDTA錯塩の量として、好ましくは10アール当たり0.0001~10g、より好ましくは0.001~1gである。本発明における殺虫・殺ダニ剤の散布液を施用する時のEDTA錯塩濃度は、好ましくは0.001~1質量%、より好ましくは0.01~0.1質量%である。なお、本発明の殺虫・殺ダニ剤の調製もしくは水による希釈、または本発明の殺虫・殺ダニ剤と他の成分との混合は、施用する直前に行うことができる。
本発明の害虫またはダニの防除方法の別の一態様は、EDTA錯塩、銅含有殺菌性組成物とを、同時にまたは順不同で逐次に、植物、土壌または水耕地に施用することを含む。
同時施用においては、EDTA錯塩を含有する製剤と銅を含有する製剤と、必要に応じて他の成分を含有する製剤とを所定割合で、同時に、植物、土壌または水耕地に、散布、噴霧などする。
逐次施用においては、EDTA錯塩を含有する製剤と銅を含有する製剤と、必要に応じて他の成分を含有する製剤とを所定割合で、順不同で、植物、土壌または水耕地に、散布、噴霧、灌注などする。逐次施用におけるEDTA錯塩を含有する製剤と銅を含有する製剤との施用間隔は、特に制限されないが、前段の成分が植物、土壌または水耕地に残っている間に後段の成分を施用することが好ましい。
(対象作物)
本発明の殺虫・殺ダニ剤が対象としうる作物としては、穀物類、野菜類、根菜類、イモ類、樹木類、牧草類、芝類などが挙げられる。
本発明の殺虫・殺ダニ剤はこれら植物類の各部位、例えば、葉、茎、柄、花、蕾、果実、種子、スプラウト、根、塊茎、塊根、苗条、挿し木などに施用することができる。また、これら植物類の改良品種・変種、栽培品種、さらには突然変異体、ハイブリッド体、遺伝子組み換え体(GMO)を対象として処理することもできる。
以下の有用な植物類の一例を挙げる。
(1)アオイ科(Malvaceae)の植物、例えば、オクラ(Abelmoschus esculentus)、ワタ(Gossypium hirsutum);
(1)アオギリ科(Sterculiaceae)の植物、例えば、カカオ(Theobroma cacao);
(1)アカザ科(Chenopodiaceae)の植物、例えば、テンサイ(Beta vulgaris)、フダンソウ(スイスチャード)(Beta vulgaris var. cicla L.)、ホウレンソウ(Spinacia oleracea);
(1)アカネ科(Rubiaceae)の植物、例えば、コーヒー(Coffea spp);
(1)アサ科(Cannabaceae)の植物、例えば、ホップ(Humulus lupulus)
(1)アブラナ科(Cruciferae)の植物、例えば、コマツナ(Brassica cempestris)、セイヨウカラシナ(Brassica juncea)、タカナ(Brassica juncea var. integrifolia)、セイヨウアブラナ(Brassica napus)、カリフラワー(Brassica oleracea var. botrytis)、キャベツ(Brassica oleracea var. capitata)、ブロッコリー(Brassica oleracea var. italica)、ハクサイ(Brassica rapa)、チンゲンサイ(Brassica rapa var. chinensis)、カブ(Brassica rapa var. glabra)、ノザワナ(Brassica rapa var. hakabura)、ミズナ(Brassica rapa var. lancinifolia)、ナズナ(Capsella bursa-pastoris)、クレソン(Nasturtium spp.)、ダイコン(Raphanus sativus )、ワサビ(Wasabia japonica);
(1)アマ科(Linaceae)の植物、例えば、アマ(Linaceae usitatissimum);
(1)イネ科(Gramineae)の植物、例えば、エンバク(Avena sativa)、ハトムギ(Coix lacryma-jobi var. ma-yuen)、オーチャードグラス(Dactylis glomerata)、オオムギ(Hordeum vulgare)、イネ(Oryza sativa)、チモシー(Phleum pratense)、サトウキビ(Saccharum officinarum)、ライムギ(Secale cereale)、アワ(Setaria italica)、パンコムギ(Triticum aestivum)、トウモロコシ(Zea mays)、シバ(Zoysia spp.);
(1)ウリ科(Cucurbitaceae)の植物、例えば、トウガン(Benincasa hispida)、スイカ(Citrulus lanatus)、西洋カボチャ(Cucurbita maxima)、東洋カボチャ(Cucurbita moschata)、ペポカボチャ(ズッキーニ)(Cucurbita pepo)、ヒョウタン(Lagenaria siceraria)、ヘチマ(Luffa cylindrica)、キュウリ(Cucumis sativus)、メロン(Cucumis mero);
(1)ウルシ科(Anacardiaceae)の植物、例えば、カシューナットノキ(Anacardium)、マンゴー(Mangifera);
(1)カキノキ科(Ebenaceae)の植物、例えば、カキノキ(Diospyros kaki);
(1)カバノキ科(Betulaceae)の植物、例えば、セイヨウハシバミ(Corylus avellana);
(1)キク科(Compositae)の植物、例えば、ヨモギ(Artemisia indica var. maximowiczii)、ゴボウ(Arctium lappa L.)、チコリー(Cichorium intybus)、アーティチョーク(Cynara scolymus)、シュンギク(Glebionis coronaria)、ヒマワリ(Helianthus annuus)、レタス(Lactuca sativa)、キク(Chrysanthemum morifolium);
(1)クサスギカズラ科(Asparagaceae)の植物、例えば、アスパラガス(Asparagus officinalis L.);
(1)クワ科(Moraceae)の植物、例えば、イチジク(Ficus carica L.);
(1)クルミ科(Juglandaceae)の植物、例えば、クルミ(Juglans spp.);
(1)ゴマ科(Pedaliaceae)の植物、例えば、ゴマ(Sesamum indicum);
(1)コショウ科(Piperaceae)の植物、例えば、コショウ(Piper nigrum);
(1)サトイモ科(Araceae)の植物、例えば、コンニャク(Amorphophallus rivieri var. konjac)、サトイモ(Colocasia esculenta);
(1)シソ科(Lamiaceae)の植物、例えば、ハッカ(ミント)(Mentha spp.)、バジリコ(Ocimum basilicum)、シソ(Perilla frutescens var. crispa)、セージ(Salvia officinalis);
(1)ショウガ科(Zingiberaceae)の植物、例えば、ウコン(Curcuma longa)、ジンジャー(Hedychium spp.)、ミョウガ(Zingiber mioga);
(1)スグリ科(Grossulariaceae)の植物、例えば、セイヨウスグリ(グーズベリー)(Ribes uva-crispa);
(23)セリ科(Umbelliferae)の植物、例えば、セロリ(Apium graveolens L.)、ニンジン(Daucus carota var. sativa)、セリ(Oenanthe javanica)、パセリ(Petroselium crispum);
(24)ゼンマイ科(Osumundsaeceae)の植物、例えば、ゼンマイ(Osmunda japonica Thunb)
(25)タデ科(Polygonaceae)の植物、例えば、ソバ(Fagopyrum esculentum);
(26)ツツジ科(Ericaceae)の植物、例えば、ブルーベリー(Vaccinium spp);
(27)ツバキ科(Theaceae)の植物、例えば、チャノキ(Camellia sinensis);
(28)ナス科(Solanaceae)の植物、例えば、トウガラシ(Capsicum annuum)、ピーマン(Capsicum annuum var. 'grossum')、トマト(Lycopersicon esculentum)、タバコ(Nicotiana tabacum)、ナス(Solanum melongena)、ジャガイモ(Solanum tuberosum);
(29)パイナップル科(Bromeliaceae)の植物、例えば、パイナップル(Ananas comosus);
(30)バショウ科(Musaceae)の植物、例えば、バナナ(Musa spp.);
(31)ハス科(Nelumbonaceae)の植物、例えば、ハス(Nelumbo nucifera)
(32)パパイア科(Caricaceae)の植物、例えば、パパイア(Carica papaya)
(33)バラ科(Rosaceae)の植物、例えば、カリン(Chaenomeles sinensis)、ビワ(Eriobotrya japonica Lindl.)、イチゴ(Fragaria spp.)、リンゴ(Malus pumila)、アンズ(Prunus armeniaca)、セイヨウミザクラ(Prunus avium)、スミミザクラ(Prunus cerasus)、アーモンド(Prunus dulcis)、ウメ(Prunus mume)、モモ(Prunus persica)、スモモ(Prunus salicina)、ナシ(Pyrus pyrifolia var. culta)、セイヨウナシ(Pyrus communis)、ブラックベリー(Rubus spp.);
(34)ヒルガオ科(Convolvulaceae)の植物、例えば、サツマイモ(Ipomoea batatas Lam. var. edulis Makino);
(35)ブドウ科(Vitaceae)の植物、例えば、ブドウ(Vitis spp.);
(36)ブナ科(Fagaceae)の植物、例えば、クリ(Castanea crenata Sieb. Et Zucc.);
(37)マタタビ科(Actinidiaceae)の植物、例えば、キウイ(Actinidia deliciosa);
(38)マメ科(Leguminosae)の植物、例えば、ラッカセイ(Arachis hypogaea)、ダイズ(Glycine max subsp. max)、ツルマメ(Glycine max subsp. soja)、ヒラマメ(Lens culinaris)、アルファルファ(Medicago sativa)、エンドウマメ(Pisum sativum L.)、インゲンマメ(Phaseolus vulgaris)、ヤハズエンドウ(Vicia angustifolia)、ソラマメ(Vicia faba)、アズキ(Vigna angularis);
(39)ミカン科(Rutaceae)の植物、例えば、ユズ(Citrus junos)、コミカン(紀州ミカン)(Citrus kinokuni)、レモン(Citrus limon)、オレンジ(Citrus sinensis)、ウンシュウミカン(Citrus unshiu)、グレープフルーツ(Citrus X paradisi)、キンカン(Fortunella japonica)、サンショウ(Zanthoxylum piperitum);
(40)モクセイ科(Oleaceae)の植物、例えば、ジャスミン(Jasminum spp.)、オリーブ(Olea europaea);
(41)ヤマノイモ科(Dioscoreaceae)の植物、例えば、ヤマノイモ(Dioscorea japonica Thunb.)、ナガイモ(Dioscorea batatas);
(42)ユリ科(Liliaceae)の植物、例えば、タマネギ(Allium cepa)、ネギ(Allium fistulosum)、ニンニク(Allium sativum)、チャイブ(Allium schoenoprasum)、ニラ(Allium tuberosum)、チューリップ(Tulipa gesneriana);
(対象病害虫)
本発明の殺虫・殺ダニ剤によって防除可能な各種の対象病害虫の具体例を以下に示す。
(1)鱗翅目(Lepidoptera)のチョウまたは蛾
(a)ヒトリガ科(Arctiidae)のガ、例えば、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)、クワゴマダラヒトリ(Lemyra imparilis);
(b)チビガ科(Bucculatricidae)のガ、例えば、ナシチビガ(Bucculatrix pyrivorella);
(c)シンクイガ科(Carposinidae)、例えば、モモシンクイガ(Carposina sasakii);
(d)ツトガ科(Crambidae)のガ、例えば、ジアファニア属種(Diaphania spp.)の、ワタヘリクロノメイガ(Diaphania indica)、アメリカウリノメイガ (Diaphania nitidalis);例えば、オストリニア属種(Ostrinia spp.)の、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilalis)、アズキノメイガ(Ostrinia scapulalis);その他、ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、モモノゴマダラノメイガ(Conogethes punctiferalis)、サウスウエスタンコンボーラー(Diatraea grandiosella)、クワノメイガ(Glyphodes pyloalis)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、シバツトガ(Parapediasia teterrella);
(e)キバガ科(Gelechiidae)のガ、例えば、イモキバガ(Helcystogramma triannulella)、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)、ジャガイモキバガ(Phthorimaea operculella)、バクガ(Sitotroga cerealella);
(f)シャクガ科(Geometridae)のガ、例えば、ヨモギエダシャク(Ascotis selenaria);
(g)ホソガ科(Gracillariidae)のガ、例えば、チャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoniella)、ナシホソガ(Spulerina astaurota);
(h)コハモグリガ科(Phyllocnistidae)のガ、例えば、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella)、ブドウハモグリガ(Phyllocnistis toparcha);
(i)セセリチョウ科(Hesperiidae)のチョウ、例えば、イチモンジセセリ(Parnara guttata);
(j)カレハガ科(Lasiocampidae)のガ、例えば、オビカレハ(Malacosoma neustria);(k)ドクガ科(Lymantriidae)のガ、例えば、リマントリア属種(Lymantria spp.)の、マイマイガ(Lymantria dispar)、ノンネマイマイ(Lymantria monacha);その他の、チャドクガ(Euproctis pseudoconspersa)、ヒメシロモンドクガ(Orgyia thyellina);
(l)ハモグリガ科(Lyonetiidae )のガ、例えば、リオネチア属種(Lyonetia spp.)の、モモハモグリガ(Lyonetia clerkella)、ギンモンハモグリガ(Lyonetia prunifoliella malinella);
(m)ヤガ科(Noctuidae)のガ、例えば、スポドプテラ属種(Spodoptera spp.)の、スジキリヨトウ(Spodoptera depravata)、サザンアーミーワーム(Spodoptera eridania)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、ツマジロクサヨトウ(Spodoptera frugiperda)、アフリカヨトウ(Spodoptera littoralis)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura);例えば、オートグラファ属種(Autographa spp.)の、ガンマキンウワバ (Autographa gamma)、タマナギンウワバ(Autographa nigrisigna);例えば、アグロチス属種(Agrotis spp.)の、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、カブラヤガ(Agrotis segetum);例えば、ヘリコベルパ属種(Helicoverpa spp.)の、オオタバコガ(Helicoverpa armigera)、タバコガ(Helicoverpa assulta)、コットンボールワーム(Helicoverpa zea);例えば、ヘリオチス属種(Heliothis spp.)の、ワタキバガ (Heliothis armigera)、ニセアメリカタバコガ(Heliothis virescens);その他の、ナカジロシタバ(Aedia leucomelas)、ミツモンキンウワバ(Ctenoplusia agnata)、アケビコノハ(Eudocima tyrannus)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、アワヨトウ(Mythimna separata)、フタオビコヤガ(Naranga aenescens)、マツキリガ(Panolis japonica)、ニセタマナヤガ(Peridroma saucia)、ソイビーンルーパー(Pseudoplusia includens)、イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni);
(n)コブガ科(Nolidae) のガ、例えば、ミスジアオリンガ (Earias insulana);
(o)シロチョウ科(Pieridae)のチョウ、例えば、モンシロチョウ属種(Pieris spp.)のオオモンシロチョウ(Pieris brassicae)、モンシロチョウ(Pieris rapae crucivora);
(p)コナガ科(Plutellidae)のガ、例えば、コナガ(Plutella xylostella);
(q)アトヒゲコガ科(Acrolepiidae)のガ、例えば、ネギコガ(Acrolepiopsis sapporensis)、ヤマノイモコガ(Acrolepiopsis suzukiella);
(r)メイガ科(Pyralidae)のガ、例えば、スジマダラメイガ(Cadra cautella)、モロコシマダラメイガ(Elasmopalpus lignosellus)、シロイチモジマダラメイガ(Etiella zinckenella)、ハチノスツヅリガ (Galleria mellonella);
(s)スズメガ科(Sphingidae)のガ、例えば、マンジュカ属種(Manduca spp.)の、トマトホーンワーム(Manduca quinquemaculata)、タバコホーンワーム(Manduca sexta);
(t)ニセマイコガ科(Stathmopodidae)のガ、例えば、カキノヘタムシガ(Stathmopoda masinissa);
(u)ヒロズコガ科(Tineidae)のガ、例えば、イガ(Tinea translucens);
(v)ハマキガ科(Tortricidae)のガ、例えば、アドキソフィエス属種(Adoxophyes spp.)の、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana);例えば、アルチプス属種(Archips spp.)の、リンゴモンハマキ(Archips breviplicanus)、ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus);その他の、トウヒノシントメハマキ (Choristoneura fumiferana)、コドリンガ(Cydia pomonella)、ブドウホソハマキ (Eupoecilia ambiguella)、ナシヒメシンクイ(Grapholitha molesta)、チャハマキ(Homona magnanima)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、ホソバヒメハマキ(Lobesia botrana)、マメヒメサヤムシガ(Matsumuraeses phaseoli)、トビハマキ(Pandemis heparana)、テングハマキ(Sparganothis pilleriana);
(w)スガ科(Yponomeutidae)のガ、例えば、リンゴヒメシンクイ(Argyresthia conjugella)。
(2)アザミウマ目(Thysanoptera)害虫
(a)クダアザミウマ科(Phlaeothripidae)の、例えば、カキクダアザミウマ(Ponticulothrips diospyrosi);
(b)アザミウマ科(Thripidae)の、例えば、フランクリニェラ属種(Frankliniella spp.)の、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis);例えば、トリプス属種(Thrips spp.)の、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci);その他の、クロトンアザミウマ(Heliothrips haemorrhoidalis)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)。
(3)カメムシ目(Hemiptera)の害虫
(A)頸吻亜目(Archaeorrhyncha)
(a)ウンカ科(Delphacidae)の、例えば、ヒメトビウンカ(Laodelphax striatella)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、クロフツノウンカ(Perkinsiella saccharicida)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)。
(B)頸吻亜目(Clypeorrhyncha)
(a)ヨコバイ科(Cicadellidae)の、例えば、エンポアスカ属種(Empoasca spp.)の、ジャガイモヒメヨコバイ(Empoasca fabae)、カキノヒメヨコバイ(Empoasca nipponica)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)、マメノミドリヒメヨコバイ(Empoasca sakaii)、;その他の、フタテンヒメヨコバイ(Arboridia apicalis)、ミドリナガヨコバイ(Balclutha saltuella)、フタテンオオヨコバイ(Epiacanthus stramineus)、ヒメフタテンヨコバイ(Macrosteles striifrons)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cinctinceps)。
(C)カメムシ亜目(Heteroptera)
(a)ホソヘリカメムシ科(Alydidae)の、例えば、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavatus);
(b)ヘリカメムシ科(Coreidae)の、例えば、ホソハリカメムシ(Cletus punctiger)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis);
(c)ナガカメムシ科(Lygaeidae)の、例えば、アメリカコバネナガカメムシ (Blissus
leucopterus)、カンシャコバネナガカメムシ(Cavelerius saccharivorus)、コバネヒョウタンナガカメムシ(Togo hemipterus);
(d)カスミカメムシ科(Miridae)の、例えば、クロトビカスミカメ(Halticus insularis)、サビイロカスミカメ (Lygus lineolaris)、コットンフリーホッパー(Psuedatomoscelis seriatus)、ナガムギカスミカメ(Stenodema sibiricum)、アカスジカスミカメ(Stenotus rubrovittatus)、イネホソミドリカスミカメ(Trigonotylus caelestialium);
(e)カメムシ科(Pentatomidae)の、例えば、ネザラ属種(Nezara spp.)の、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ミナミアオカメムシ(Nezara viridula);例えば、シラホシカメムシ属種(Eysarcoris spp.)の、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris aeneus)、オオトゲシラホシカメムシ(Eysarcoris lewisi)、シラホシカメムシ(Eysarcoris ventralis)、その他の、ブチヒゲカメムシ(Dolycoris baccarum)、ナガメ(Eurydema rugosum)、ツヤアオカメムシ(Glaucias subpunctatus)、サギカメムシ(Halyomorpha halys)、クイチモンジカメムシ(Piezodorus hybneri)、チャバネアオカメムシ(Plautia crossota)、イネクロカメムシ(Scotinophora lurida);
(f)ホシカメムシ科(Pyrrhocoridae)の、例えば、アカホシカメムシ(Dysdercus cingulatus);
(g)ヒメヘリカメムシ科(Rhopalidae)の、例えば、アカヒメヘリカメムシ(Rhopalus msculatus);
(h)キンカメムシ科(Scutelleridae)の、例えば、ムギチャイロカメムシ(Eurygaster
integriceps);
(i)グンバイムシ科(Tingidae)の、例えば、ナシグンバイ(Stephanitis nashi)。
(D)腹吻亜目(Sternorrhyncha)
(a)カサアブラムシ科(Adelgidae)の、例えば、カラマツカサアブラムシ(Adelges laricis);
(b)コナジラミ科(Aleyrodidae)例えば、ベミシア属種(Bemisia spp.)の、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci);その他の、ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus)、ミカンコナジラミ(Dialeurodes citri)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum);
(c)アブラムシ科(Aphididae)、例えば、アフィス属種(Aphis spp.)の、マメアブラムシ(Aphis craccivora)、マメクロアブラムシ(Aphis fabae)、イチゴネアブラムシ(Aphis forbesi)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、ヨーロッパリンゴアブラムシ(Aphis pomi)、ニワトコアブラムシ(Aphis sambuci)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola);例えば、ロパロシフム属種(Rhopalosiphum spp.)の、トウモロコシアブラムシ(Rhopalosiphum maidis)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi);例えば、ジサフィス属種(Dysaphis spp.)の、オオバコアブラムシ(Dysaphis plantaginea)、ギシギシネアブラムシ(Dysaphis radicola);例えば、マクロシフム属種(Macrosiphum spp.)の、ムギヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum avenae)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae);例えば、ミズス属種(Myzus spp.)の、ニワウメクロコブアブラムシ (Myzus cerasi)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、カワリコブアブラムシ(Myzus varians);その他の、エンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギワラギクオマルアブラムシ(Brachycaudus helichrysi)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、イチゴケナガアブラムシ(Chaetosiphon fragaefolii)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni)、チシャミドリアブラムシ(Hyperomyzus lactucae)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、ソラマメヒゲナガアブラムシ(Megoura viciae)、ムギウスイロアブラムシ(Metopolophium dirhodum)、レタスアブラムシ(Nasonovia ribis-nigri)、ホップイボアブラムシ(Phorodon humuli)、ムギミドリアブラムシ(Schizaphis graminum)、ムギヒゲナガアブラムシ(Sitobion avenae)、コミカンアブラムシ(Toxoptera aurantii);
(d)カタカイガラムシ科(Coccidae)の、例えば、セロプラスター属種(Ceroplastes spp.)の、ツノロウムシ(Ceroplastes ceriferus)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens);
(e)マルカイガラムシ科(Diaspididae)の、シューダウラカスピス属種(Pseudaulacaspis spp.)の、クワシロカイガラムシ(Pseudaulacaspis pentagona)、ウメシロカイガラムシ(Pseudaulacaspis prunicola);例えば、ウナスピス属種(Unaspis spp.)の、マサキナガカイガラムシ(Unaspis euonymi)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis);その他の、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、ナシマルカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、チャコノハカイガラムシ(Fiorinia theae)、チャノマルカイガラムシ(Pseudaonidia paeoniae);
(f)ワタフキカイガラムシ科(Margarodidae)の、例えば、オオワラジカイガラムシ(Drosicha corpulenta)、イセリアカイガラムシ(Icerya purchasi);
(g)ネアブラムシ科(Phylloxeridae)の、例えば、ブドウネアブラムシ(Viteus vitifolii);
(h)コナカイガラムシ科(Pseudococcidae )の、例えば、プラノコッカス属種(Planococcus spp.)の、ミカンコナカイガラムシ(Planococcus citri)、フジコナカイガラムシ(Planococcus kuraunhiae);その他の、ナスコナカイガラムシ(Phenacoccus solani)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus comstocki);
(i)キジラミ科(Psyllidae)の、例えば、プスルラ属種(Psylla spp.)の、リンゴキジラミ(Psylla mali)、ナシキジラミ(Psylla pyrisuga);その他の、ミカンキジラミ(Diaphorina citri)。
(4)カブトムシ亜目(Polyphaga)の害虫
(a)シバンムシ科(Anobiidae)の、例えば、タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne);
(b)オトシブミ科(Attelabidae)の、例えば、ドロハマキチョッキリ(Byctiscus betulae)、モモチョッキリゾウムシ(Rhynchites heros);
(c)ナガシンクイムシ科(Bostrichidae)の、例えば、ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus);
(d)ミツギリゾウムシ科(Brentidae)の、例えば、アリモドキゾウムシ(Cylas formicarius);
(e)タマムシ科(Buprestidae )の、例えば、アカバナガタマムシ (Agrilus sinuatus);
(f)カミキリムシ科(Cerambycidae)の、例えば、ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)、マツノマダラカミキリ(Monochamus alternatus)、キボシカミキリ(Psacothea hilaris)、ブドウトラカミキリ(Xylotrechus pyrrhoderus);
(g)ハムシ科(Chrysomelidae)の、例えば、ブルクス属種(Bruchus spp.)の、エンドウマメゾウムシ (Bruchus pisorum)、ソラマメゾウムシ (Bruchus rufimanus);例えば、ジアブロチカ属種(Diabrotica spp.)の、ノーザンコーンルートワーム(Diabrotica barberi)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata)、ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera);例えば、フィロトレタ属種(Phyllotreta spp.)の、ノミトビヨロイムシ(Phyllotreta nemorum)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata);その他の、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、アズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)、カメノコハムシ(Cassida nebulosa)、テンサイトビハムシ(Chaetocnema concinna)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、イネクビホソハムシ(Oulema oryzae)、ナスナガスネトビハムシ(Psylliodes angusticollis);
(h)テントウムシ科(Coccinellidae)の、例えば、エピラクナ属種(Epilachna spp.)の、インゲンテントウ(Epilachna varivestis)、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata);
(i)ゾウムシ科(Curculionidae)の、例えば、アントノムス属種(Anthonomus spp.)の、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、ナシハナゾウムシ (Anthonomus pomorum);例えば、シトフィルスコクゾウムシ属種(Sitophilus spp.)の、グラナリーウィービル(Sitophilus granarius)、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais);その他の、イネゾウムシ(Echinocnemus squameus)、イモゾウムシ(Euscepes postfasciatus)、マツアナアキゾウムシ(Hylobius abietis)、アルファルファタコゾウムシ(Hypera postica)、イネミズゾウムシ(Lissohoptrus oryzophilus)、キンケクチブトゾウムシ(Otiorhynchus sulcatus)、アカアシチビコフキゾウムシ (Sitona lineatus)、シバオサゾウムシ(Sphenophorus venatus);
(j)コメツキムシ科(Elateridae)の、例えば、メラノツス属種(Melanotus spp.)の、マルクビクシコメツキ(Melanotus fortnumi)、カンシャクシコメツキ(Melanotus tamsuyensis);
(k)ケシキスイ科(Nitidulidae)の、例えば、ヒメヒラタケシキスイ(Epuraea domina);
(l)コガネムシ科(Scarabaeidae)の、例えば、アノマラ属種(Anomala spp.)の、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea);その他の、キンイロハナムグリ(Cetonia aurata)、コアオハナムグリ(Gametis jucunda)、ナガチャコガネ(Heptophylla picea)、ヨーロッパコフキコガネ (Melolontha melolontha)、マメコガネ(Popillia japonica);
(m)キクイムシ科(Scolytidae)の、例えば、ヤツバキクイ (Ips typographus);
(n)ハネカクシ科(Staphylinidae)の、例えば、アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes);
(o)ゴミムシダマシ科(Tenebrionidae)の、例えば、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum);
(p)コクヌスト科(Trogossitidae)の、例えば、コクヌスト(Tenebroides mauritanicus)。
(5)ハエ目(Diptera)の害虫
(A)ハエ亜目(Brachycera)
(a)ハモグリバエ科(Agromyzidae)の、例えば、リリオマイザ属種(Liriomyza spp.)の、ナスハモグリバエ(Liriomyza bryoniae)、ネギハモグリバエ(Liriomyza chinensis)、トマトハモグリバエ(Liriomyza sativae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii);その他の、ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae);
(b)ハナバエ科(Anthomyiidae)の、例えば、デリア属種(Delia spp.)の、タネバエ(Delia platura)、キャベツハナバエ (Delia radicum);その他の、テンサイモグリハナバエ(Pegomya cunicularia);
(c)ショウジョウバエ科(Drosophilidae)の、例えば、ショウジョウバエ属種(Drosophila spp.)の、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)、オウトウショウジョウバエ(Drosophila suzukii);
(d)ミギワバエ科(Ephydridae)の、例えば、イネヒメハモグリバエ(Hydrellia griseola);
(e)ハネオレバエ科(Psilidae)の、例えば、ニンジンサビバエ (Psila rosae);
(f)ミバエ科(Tephritidae)の、例えば、バクトロセラ属種(Bactrocera spp.)の、ウリミバエ(Bactrocera cucurbitae)、ミカンコミバエ(Bactrocera dorsalis);例えば、ラゴレチス属種(Rhagoletis spp.)の、ヨーロッパオウトウミバエ (Rhagoletis cerasi)、リンゴミバエ (Rhagoletis pomonella);その他の、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)、オリーブミバエ(Dacus oleae)。
(B)カ亜目(Nematocera)
(a)タマバエ科(Cecidomyiidae)の、例えば、ダイズサヤタマバエ(Asphondylia yushimai)、ソルガムタマバエ(Contarinia sorghicola)、ヘシアンバエ(Mayetiola destructor)、ムギアカタマバエ(Sitodiplosis mosellana)。
(6)バッタ目(Orthoptera)の害虫
(a)バッタ科(Acrididae)の、例えば、スキストセルカ属種(Schistocerca spp.)の、アメリカイナゴ (Schistocerca americana)、サバクトビバッタ (Schistocerca gregaria);その他の、オーストラリアトビバッタ(Chortoicetes terminifera)、モロッコイナゴ (Dociostaurus maroccanus)、トノサマバッタ(Locusta migratoria)、ブラウンイナゴ(Locustana pardalina)、アカトビバッタ (Nomadacris septemfasciata)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis);
(b)コオロギ科(Gryllidae)の、例えば、ヨーロッパイエコオロギ (Acheta domestica)、エンマコオロギ(Teleogryllus emma);
(c)ケラ科(Gryllotalpidae)の、例えば、ケラ(Gryllotalpa orientalis);
(d)キリギリス科(Tettigoniidae)の、例えば、クラズミウマ (Tachycines asynamorus)。
(7)ダニ類(Acari)
(A)無気門目(Astigmata)のコナダニ類(Acaridida)
(a)コナダニ科(Acaridae)のダニ、例えば、リゾギルホス属種(Rhizoglyphus spp.)の、ネダニ(Rhizoglyphus echinopus)、ロビンネダニ(Rhizoglyphus robini);例えば、ケナガコナダニ属種(Tyrophagus spp.)の、オンシツケナガコナダニ(Tyrophagus neiswanderi)、オオケナガコナダニ(Tyrophagus perniciosus)、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、ホウレンソウケナガコナダニ(Tyrophagus similis);その他、アシブトコナダニ(Acarus siro)、ムギコナダニ(Aleuroglyphus ovatus)、ニセケナガコナダニ(Mycetoglyphus fungivorus);
(B)前気門目(Prostigmata)のケダニ類(Actinedida)
(a)ハダニ科(Tetranychidae)のダニ、例えば、ブリオビア属種(Bryobia spp.)の、クローバーハダニ(Bryobia praetiosa)、ニセクローバーハダニ(Bryobia rubrioculus);例えば、エオテトラニクス属種(Eotetranychus spp.)の、コウノシロハダニ(Eotetranychus asiaticus)、アンズハダニ(Eotetranychus boreus)、エノキハダニ(Eotetranychus celtis)、ミチノクハダニ(Eotetranychus geniculatus)、ミヤケハダニ(Eotetranychus kankitus)、クリハダニ(Eotetranychus pruni)、シイノキハダニ(Eotetranychus shii)、スミスハダニ(Eotetranychus smithi)、スギナミハダニ(Eotetranychus suginamensis)、クルミハダニ(Eotetranychus uncatus);例えば、オリゴニクス属種(Oligonychus spp.)の、スギノハダニ(Oligonychus hondoensis)、チビコブハダニ(Oligonychus ilicis)、カラマツハダニ(Oligonychus karamatus)、マンゴーハダニ(Oligonychus mangiferus)、サトウキビハダニ(Oligonychus orthius)、アボガドハダニ(Oligonychus perseae)、エゾスギハダニ(Oligonychus pustulosus)、イネハダニ(Oligonychus shinkajii)、トドマツハダニ(Oligonychus ununguis);例えば、パノニクス属種(Panonychus spp.)の、ミカンハダニ(Panonychus citri)、クワオオハダニ(Panonychus mori)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi);例えば、テトラニクス属種(Tetranychus spp.)の、ニセナミハダニ(Tetranychus cinnabarinus)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、アシノワハダニ(Tetranychus ludeni)、ミズナラハダニ(Tetranychus quercivorus)、サガミハダニ(Tetranychus phaselus)、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、オウトウハダニ(Tetranychus viennensis)、ミツユビナミハダニ (Tetranychus evansi);例えば、アポニクス属(Aponychus spp.)の、イトマキハダニ(Aponychus corpuzae)、タイリクハダニ(Aponychus firmianae);例えば、ミドリハダニ属(Sasanychus spp.)の、ミドリハダニ(Sasanychus akitanus)、ヒメミドリハダニ(Sasanychus pusillus);例えば、シゾテトラニクス属(Shizotetranychus spp.)の、タケスゴモリハダニ(Shizotetranychus celarius)、ケナガスゴモリハダニ(Shizotetranychus longus)、ススキスゴモリハダニ(Shizotetranychus miscanthi)、ヒメササハダニ(Shizotetranychus recki)、ヤナギハダニ(Shizotetranychus schizopus);その他、カタバミハダニ(Tetranychina harti)、ナミケナガハダニ(Tuckerella pavoniformis)、ケウスハダニ(Yezonychus sapporensis);
(b)ヒメハダニ科(Tenuipalpidae)のダニ、例えば、ブレビパルプス属種(Brevipalpus spp.)の、ブドウヒメハダニ(Brevipalpus lewisi)、チャノヒメハダニ(Brevipalpus obovatus)、ミナミヒメハダニ(Brevipalpus phoenicis)、サボテンヒメハダニ(Brevipalpus russulus)、オンシツヒメハダニ(brevipalpus californicus);例えば、テニパルプス属種(Tenuipalpus spp.)の、ランヒメハダニ(Tenuipalpus pacificus)、カキヒメハダニ(Tenuipalpus zhizhilashviliae);その他、パイナップルヒメハダニ(Dolichotetranychus floridanus);
(c)フシダニ科(Eriophyidae)のダニ、例えば、アセリア属種(Aceria spp.)の、カキサビダニ(Aceria diospyri)、イチジクモンサビダニ(Aceria ficus)、クリフシダニ(Aceria japonica)、クコフシダニ(Aceria kuko)、カーネーションサビダニ(Aceria paradianthi)、クコハモグリダニ(Aceria tiyingi)、チューリップサビダニ(Aceria tulipae)、シバハマキフシダニ(Aceria zoysiea);例えば、エリオフィエス属種(Eriophyes spp.)の、ニセナシサビダニ(Eriophyes chibaensis)、ウメフシダニ(Eriophyes emarginatae);例えばアクロプス属種(Aculops spp.)の、トマトサビダニ(Aculops lycopersici)、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi);例えば、アクルス属種(Aculus spp.)の、モモサビダニ(Aculus fockeui)、リンゴサビダニ(Aculus schlechtendali);その他、チャノナガサビダニ(Acaphylla theavagrans)、チャノサビダニ(Calacarus carinatus)、ブドウハモグリダニ(Colomerus vitis)、ブドウサビダニ(Calepitrimerus vitis)、ナシサビダニ(Epitrimerus pyri)、キンモクサビダニ(Paraphytoptus kikus)、マキサビダニ(Paracalacarus podocarpi)、リュウキュウミカンサビダニ(Phyllocotruta citri);
(d)ホコリダニ科(Tarnsonemidae)のダニ、例えば、タルソネムス属種(Tarsonemus spp.)の、スジブトホコリダニ(Tarsonemus bilobatus)、アシボソホコリダニ(Tarsonemus waitei);その他、シクラメンホコリダニ(Phytonemus pallidus)、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus);
(e)ハシリダニ科(Penthaleidae)のダニ、例えば、ペンタレウス属種(Penthaleus spp.)の、ハクサイダニ(Penthaleus erythrocephalus)、ムギダニ(Penthaleus major)。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。但し、本発明はこれらに限定されるものではない。
本実施例等で使用した物質は以下のとおりである。
EDTA-Ca剤:MILDカルシウム(EDTA-2Na-Ca 38.8%含有、丸善薬品産業株式会社製)
銅含有殺菌性粉剤:コサイド3000(水酸化第二銅 46.1%含有、デュポン・プロダクション・アグリサイエンス株式会社製)
銅含有殺菌性水和剤:キノンドー顆粒水和剤(8-ヒドロキシキノリン銅 60%含有、アグロ カネショウ株式会社製)
EDTA-2Na-Mg:エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムマグネシウム
EDTA-2Na-Mn:エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムマンガン
EDTA-Na-Fe(III) :エチレンジアミン四酢酸ナトリウム鉄(III)
EDTA-2Na-Cu(II) :エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム銅(II)
EDTA-2Na-Zn:エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム亜鉛
実施例1
ミカン(品種:青島温州)の葉の先端と後端を切り取って長さ6cmほどのリーフディスクを得た。葉裏を上にしてリーフディスクをシャーレに入れ、葉の切断面に湿った脱脂綿を載せた。これにミカンハダニ雌成虫10頭を接種した。次に表1に示す濃度800ppmのEDTA錯塩水溶液をリーフディスクに2mg/cmの量で散布した。その後、風乾させた。それを25℃恒温室に静置した。静置から3日目に殺成虫率を調査した。これを2回繰り返した。殺成虫率の平均値を表1に示す。

殺成虫率=(死亡個体数+苦悶個体数)/(供試個体数-逃亡個体数)×100
実施例2
ミカン(品種:青島温州)の葉の先端と後端を切り取って長さ6cmほどのリーフディスクを得た。葉裏を上にしてリーフディスクをシャーレに入れ、葉の切断面に湿った脱脂綿を載せた。これにミカンハダニ雌成虫10頭を接種した。次に表2に示す濃度800ppmのEDTA錯塩水溶液をリーフディスクに2mg/cmの量で散布した。その後、風乾させた。それを25℃恒温室に静置した。静置から3日目に殺成虫率を調査した。静置から14日目に有効度を調査した。これを2回繰り返した。殺成虫率および有効度の平均値を表2に示す。

殺成虫率=(死亡個体数+苦悶個体数)/(供試個体数-逃亡個体数)×100
有効度=(1-処理区の生存個体数/無処理区の生存個体数)×100
実施例3
EDTA-Ca剤 4質量部および銅含有殺菌性粉剤 1質量部を水道水で2000倍に希釈し、薬液を作成した。この薬液をEDTA錯塩水溶液に代えて用いた以外は実施例2と同じ方法で、殺成虫率および有効度の平均値を算出した。殺成虫率は72%、有効度は100%であった。
実施例4
EDTA-Ca剤 2質量部および銅含有殺菌性水和剤 1質量部を水道水で1000倍に希釈し、薬液を作成した。この薬液をEDTA錯塩水溶液に代えて用いた以外は実施例2と同じ方法で、殺成虫率および有効度の平均値を算出した。殺成虫率は32%、有効度は100%であった。
以上のことから、本発明の殺虫・殺ダニ剤は、優れた殺虫、殺ダニ効果を有することがわかる。

Claims (10)

  1. エチレンジアミン四酢酸錯塩からなる、殺ダニ剤。
  2. エチレンジアミン四酢酸-銅からなる、殺ダニ剤。
  3. エチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-マグネシウム、エチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-マンガン、エチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-鉄、エチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-銅、およびエチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-亜鉛からなる群から選ばれる少なくとも一つの化合物を含有する、殺ダニ剤。
  4. エチレンジアミン四酢酸若しくはエチレンジアミン四酢酸錯塩とそれ以外の銅含有殺菌性組成物とを含有し、
    該銅含有殺菌性組成物は植物体上で銅を放出し菌体の生理作用を奪って殺菌効果を奏するものであり、且つ銅含有殺菌性組成物の含有量は農薬に関する法律に遵守する濃度若しくは量である、殺ダニ剤。
  5. エチレンジアミン四酢酸-アルカリ金属-カルシウムと銅含有殺菌性組成物とを含有し、
    該銅含有殺菌性組成物は植物体上で銅を放出し菌体の生理作用を奪って殺菌効果を奏するものであり、且つ銅含有殺菌性組成物の含有量は農薬に関する法律に遵守する濃度若しくは量であ、殺ダニ剤。
  6. ミカンハダニの防除用である、請求項1~5のいずれかひとつに記載の殺ダニ剤。
  7. 植物体または栽培土壌にエチレンジアミン四酢酸錯塩を施用することを含む、ダニの防除方法。
  8. 植物体または栽培土壌に銅含有殺菌性組成物を施用することをさらに含む、請求項7に記載のダニの防除方法。
  9. 植物体または栽培土壌に請求項1~5のいずれかひとつに記載の殺ダニ剤を施用することを含む、ダニの防除方法。
  10. 植物体または栽培土壌は、ミカンハダニが生息するまたは生息するおそれのあるものである、請求項7~9のいずれかひとつに記載のダニの防除方法。
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