JP2751883B2 - 局間伝送遅延時間測定方法 - Google Patents

局間伝送遅延時間測定方法

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JP2751883B2
JP2751883B2 JP7208023A JP20802395A JP2751883B2 JP 2751883 B2 JP2751883 B2 JP 2751883B2 JP 7208023 A JP7208023 A JP 7208023A JP 20802395 A JP20802395 A JP 20802395A JP 2751883 B2 JP2751883 B2 JP 2751883B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局間遅延時間測定
方法に関し、特に異なる地点に配設された局間で中継局
を介して伝送を行った場合の遅延時間を測定する局間伝
送遅延時間測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、SDH(Synchronous Digital
Hierarchy:同期ディジタル・ハイアラーキ)などの同期
式の通信システムでは、異なる地点に配設された局間で
通信を行う場合に、予め測定しておいた局間での信号の
遅延時間に基づいて、両者の信号処理タイミングの基準
となる時刻を同期させる必要があり、より正確な遅延時
間の測定が必要とされる。
【0003】従来、主局と従局との局間の遅延時間を測
定する場合、図3に示すような測定方法が用いられてい
た(例えば、特開平5−161181号公報など)。ま
ず、主局30の遅延時間算出回路31からの指示に応じ
て、送信機33から従局35に対して遅延時間を測定す
るための所定の信号を送出する。この信号は、時間tA
を要して従局35の受信機36で受信され、時間tLP
要して送信機38から主局30に折り返し送信される。
【0004】この場合、従局35のカウンタ37によ
り、従局35の受信機36にて信号が受信されてから、
送信機38にて信号が送信されるまでの処理時間tLP
測定される。従局35から折り返し送信された信号は、
時間tB を要して主局30の受信機34で受信される。
【0005】一方、カウンタ32にて、遅延時間を測定
するための所定の信号が、主局30の送信機33から従
局35を経由して受信機34で受信されるのに要する時
間tABが測定される。これら測定された時間tLPおよび
時間tABに基づいて、遅延時間計算回路31により、主
局30および従局35との間の遅延時間td が計算され
る。
【0006】実際には、時間tAB,tA ,tB ,t
LPは、図4に示すように、 tAB=tA +tB +tLP となり、往路および復路の伝送路長が等しい場合には、
遅延時間tA ,tB が等しくなると仮定して、 td (=tA ,tB )=(tAB−tLP)/2 により、主局30および従局35との間の遅延時間td
が算出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、このよう
な従来の局間遅延時間測定方法では、主局および従局間
の往路および復路の伝送路長が等しい場合、遅延時間が
等しくなると仮定して片道の遅延時間を算出しているた
め、主局、従局または中継局内の信号処理に要する時間
に往路および復路で差が存在する場合には、往路および
復路での時間tA,tB に差が生じるものとなり、これ
ら時間を等しいと仮定して算出した遅延時間td に誤差
が生じ、両局間で正確に時刻を同期させることが不可能
となるという問題点があった。
【0008】これは、任意の局での多重化信号受信時を
考えた場合、受信した多重化信号の元となるクロックタ
イミングとその局での信号処理に用いられる局クロック
とに差があることから、一般には、各局にて受信バッフ
ァを設けて、受信した多重化信号を遅延させることによ
り、受信した多重化信号を局クロックに同期させるもの
となっている。したがって、これら遅延の大きさは、往
路と復路とではクロックのズレ幅に応じて差が生じると
ともに、伝送路断となった場合や局(通信装置)の電源
再投入時などに変化するものとなっていた。本発明はこ
のような課題を解決するためのものであり、測定誤差が
少なく、より正確に局間の遅延時間を測定することがで
きる局間遅延時間測定方法を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による局間伝送遅延時間測定方法は、
各局内に配設された通信装置であって、遅延時間測定対
象となる往路および復路の信号を送受信する通信装置に
おける往路および復路側の遅延時間を示す第1の往路遅
延時間および第1の復路遅延時間をそれぞれ測定する第
1の遅延時間測定手段を、主局、中継局および従局にそ
れぞれ設けるとともに、主局に入力された信号が送信さ
れ従局にて折り返し送信され再び主局にて受信されて出
力されるまでに要する全体の遅延時間を示す第2の遅延
時間を測定する第2の遅延時間測定手段と、各局で測定
された各種遅延時間に基づいて主局および従局間の伝送
遅延時間を算出する遅延時間算出手段とを、主局に設け
て、第1の遅延時間測定手段により各局における第1の
往路遅延時間および第1の復路遅延時間をそれぞれ測定
するとともに、第2の遅延時間測定手段により第2の遅
延時間を測定し、遅延時間算出手段により、第2の遅延
時間からすべての第1の往路遅延時間および第1の復路
遅延時間を減算することにより、主局および従局間を接
続する全伝送路における遅延時間を示す第3の遅延時間
を算出し、この第3の遅延時間の半分と、すべての第1
の往路遅延時間または第1の復路遅延時間とを加算する
ことにより、主局から従局までの伝送遅延時間または従
局から主局までの伝送遅延時間を算出するようにしたも
のである。
【0010】したがって、主局の第2の遅延時間測定手
段により測定された第2の遅延時間から、各局の第1の
遅延時間測定手段により測定されたすべての第1の往路
遅延時間および第1の復路遅延時間が減算されて、主局
および従局間を接続する全伝送路における遅延時間を示
す第3の遅延時間が算出され、この第3の遅延時間の半
分と、すべての第1の往路遅延時間または第1の復路遅
延時間とが加算されて、主局から従局までの伝送遅延時
間または従局から主局までの伝送遅延時間が算出され
る。
【0011】また、第2の遅延時間測定手段の代わり
に、主局に入力された信号が送信され従局より後続の任
意の局にて折り返し送信され再び主局にて受信されて出
力されるまでに要する全体の遅延時間を示す第2の遅延
時間を測定する第2の遅延時間測定手段を主局に設ける
とともに、従局から送信された信号が任意の局にて折り
返し送信され再び従局で受信されるまでに要する遅延時
間を示す第4の遅延時間を測定する第4の遅延時間測定
手段を従局に設けて、第1の遅延時間測定手段により各
局における第1の往路遅延時間および第1の復路遅延時
間をそれぞれ測定するとともに、第2および第4の遅延
時間測定手段により第2の遅延時間および第4の遅延時
間をそれぞれ測定し、遅延時間算出手段により、第2の
遅延時間からすべての第1の往路遅延時間および第1の
復路遅延時間と第4の遅延時間とを減算することによ
り、主局および従局間を接続する全伝送路における遅延
時間を示す第3の遅延時間を算出し、この第3の遅延時
間の半分と、すべての第1の往路遅延時間または第1の
復路遅延時間とを加算することにより、主局から従局ま
での伝送遅延時間または従局から主局までの伝送遅延時
間を算出するようにしたものである。
【0012】したがって、主局の第2の遅延時間測定手
段により測定された第2の遅延時間から、各局の第1の
遅延時間測定手段により測定されたすべての第1の往路
遅延時間および第1の復路遅延時間と、従局の第4の遅
延時間測定手段により測定された第4の遅延時間とが減
算されて、主局および従局間を接続する全伝送路におけ
る遅延時間を示す第3の遅延時間が算出され、この第3
の遅延時間の半分と、すべての第1の往路遅延時間また
は第1の復路遅延時間とが加算されて、主局から従局ま
での伝送遅延時間または従局から主局までの伝送遅延時
間が算出される。
【0013】さらにまた、自局で測定された各種遅延時
間を復路側の信号に多重化する多重手段を中継局および
従局に設けるとともに、復路側の信号から各種遅延時間
を分離する分離手段を主局に設けて、従局から主局方向
に伝送される復路側の信号を用いて、中継局および従局
で測定された各種遅延時間を主局に通知するようにした
ものである。したがって、中継局および従局の多重手段
により、それぞれの局で測定された各種遅延時間が復路
側の信号に多重化されて主局に伝送され、主局の分離手
段により、復路側の信号から各種遅延時間が分離され、
各伝送遅延時間の算出に用いられる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施の形態である局間
遅延時間測定システムのブロック図であり、同図におい
て、A1 は主局、An は従局、A2 ‥(〜An-1 )は主
局A1と従局An との間に配設されている中継局であ
る。
【0015】各局において、3は伝送遅延時間の測定対
象となる往路および復路にて受信した信号をそれぞれ送
信する通信装置、2は通信装置3への往路側の受信信号
から遅延時間測定用の測定信号を検出する入力検出部、
4は通信装置3からの往路側の送信信号から測定信号を
検出する出力検出部、6は通信装置3への復路側の受信
信号から測定信号を検出する入力検出部、5は通信装置
3からの復路側の送信信号から測定信号を検出する出力
検出部である。
【0016】1は入力検出部2と出力検出部3とからの
検出出力に基づいて通信装置3での往路側の遅延時間t
A1〜tAn(第1の往路遅延時間)を測定する遅延時間測
定部、8は入力検出部2と出力検出部3とからの検出出
力に基づいて通信装置3での往路側の遅延時間tB1〜t
Bn(第1の復路遅延時間)を測定する遅延時間測定部、
11は遅延時間測定部1および8で測定された通信装置
3での往路側および復路側の遅延時間tA1〜tAn,tB1
〜tBnを復路側の信号に多重化する多重部である。な
お、入力検出部2,6、出力検出部4,5および遅延時
間測定部1,8により、第1の遅延時間測定手段が構成
されている。
【0017】また主局A1 において、7は往路側の受信
信号から測定信号を検出するとともに、復路側の送信信
号から従局An にて折り返された測定信号を検出するこ
とにより、主局A1 から送信された測定信号が従局An
にて折り返し送信され主局A1 にて再び検出されるまで
の時間すなわち遅延時間tAB(第2の遅延時間)を測定
する遅延時間測定部(第2の遅延時間測定手段)、9は
復路側の信号から従局An および各中継局A2 ‥の多重
部11により多重化された遅延時間を分離する分離部で
ある。
【0018】10は分離部9を介して収集された各中継
局A2 ‥および従局An で測定された各遅延時間と、主
局内の遅延時間測定部1,7,8で測定された遅延時間
とに基づいて主局A1 から従局An まで、または従局A
n から主局A1 までの伝送遅延時間を算出する遅延時間
算出部である。また、従局An において、12は主局A
1 からの測定信号を折り返すための折り返し線路、15
は従局An 以降に接続された局で主局A1 からの測定信
号が折り返される場合に従局An から送信された測定信
号が再び従局An で受信されるまでの遅延時間(第4の
遅延時間)を測定する遅延時間測定部(第4の遅延時間
測定手段)である。
【0019】次に、図1を参照して、本発明の動作を説
明する。まず、従局An で測定信号を折り返す場合の遅
延時間測定方法について説明する。この場合には、遅延
時間の測定対象となる従局An で測定信号が折り返され
るように、予め所定の指示コマンドなどにより従局An
の折り返し線路12を接続しておく。
【0020】初めに、主局A1 の往路側伝送路に遅延時
間測定用の測定信号を入力する。この測定信号として
は、例えば往路および復路を介して各局で送受信される
多重化信号のうち、フレーム構成を認識するためのフレ
ーム信号により形成された所定のフレームパターンや、
伝送路を試験するための所定ビットパターンからなる試
験信号などが用いられ、測定信号生成部(図示せず)か
ら主局A1 の往路側伝送路に入力される。
【0021】この測定信号は、遅延時間測定部7で検出
されて、主局A1 から送信された測定信号が従局An
て折り返し送信され主局A1 にて再び検出されるまでの
時間すなわち遅延時間tABの測定が開始される。また、
この測定信号は、往路側の入力検出部2、通信装置3お
よび出力検出部4を介して中継局A2 に送信されるとと
もに、入力検出部2および出力検出部4からの検出結果
に基づいて、遅延時間測定部1により、通信装置3にお
ける遅延時間tA1が測定され、遅延時間算出部10に出
力される。
【0022】続いて、この測定信号は、伝送路による遅
延時間t12だけ遅延して中継局A2に入力され、前述と
同様に、入力検出部2、通信装置3および出力検出部4
を介して中継局A3 (図示せず)に送信されるととも
に、入力検出部2および出力検出部4からの検出結果に
基づいて、遅延時間測定部1により、通信装置3におけ
る遅延時間tA2が測定され、多重部11に出力される。
【0023】このようにして、各中継局A2 ‥(〜A
n-1 )および従局An にて、その局内に配設されている
通信装置3における往路側の遅延時間tA2‥(〜
An-1)およびtAnが測定され、各多重部11に出力さ
れる。従局An の出力検出部4から出力された測定信号
は、折り返し線路12を介して入力検出部6に入力され
る。
【0024】この測定信号は、従局An の復路側の入力
検出部6、通信装置3および出力検出部5を介して中継
局An-1 (図示せず)に送信されるとともに、入力検出
部6および出力検出部5からの検出結果に基づいて、遅
延時間測定部8により、通信装置3における復路側の遅
延時間tBnが測定されて多重部11に出力され、従局A
n で測定された遅延時間tAnとともに復路側の多重化信
号に多重化されて主局A1 へ送信される。
【0025】このようにして、各中継局A2 ‥(〜A
n-1 )および従局An にて、その局内に配設されている
通信装置3における復路側の遅延時間tB2‥(〜
Bn-1)およびtBnが測定されて各多重部11に出力さ
れ、それぞれの多重部11にて各局で測定された往路側
の遅延時間tA2‥(〜tAn-1)およびtAnとともに、往
路側の多重化信号に多重化されて主局A1 へ送信され
る。
【0026】中継局A2 から送信された測定信号は、伝
送路による遅延時間t21だけ遅延して主局A1 で受信さ
れ、主局A1 の復路側の入力検出部6、通信装置3およ
び出力検出部5を介して、遅延時間測定部7および分離
部9に出力される。遅延時間測定部8では、入力検出部
6および出力検出部5からの検出結果に基づいて、通信
装置3における復路側の遅延時間tB1が測定され、遅延
時間算出部10に出力される。
【0027】また、遅延時間測定部7では、復路側から
の測定信号の検出に応じて、主局A1 から送信された測
定信号が従局An にて折り返し送信され主局A1 にて再
び検出されるまでの時間すなわち遅延時間tABの測定が
終了し、その測定結果が遅延時間算出部10に出力され
る。さらに、分離部9では、各中継局A2 ‥(〜A
n-1 )および従局An にて測定された各通信装置3にお
ける往路および復路側の遅延時間tA2‥(〜tAn-1),
AnおよびtB2‥(〜tBn-1),tBnがそれぞれ多重化
信号から分離され、遅延時間算出部10に出力される。
【0028】遅延時間算出部10では、これら各局で測
定された遅延時間に基づいて、次のようにして主局A1
と従局An との間の遅延時間t1nおよびtn1を算出す
る。図2は、各局における遅延時間を示す説明図であ
る。遅延時間測定部7で測定された全体の遅延時間tAB
は、各局で測定された通信装置3における往路および復
路側の遅延時間tA2‥(〜tAn-1),tAnおよびtB2
(〜tBn-1),tBnと、各局間を結ぶ往路および復路側
の伝送路での遅延時間t12‥(〜t(n-1)n)およびt21
‥(〜tn(n-1))との和に等しい。
【0029】なお、この場合、従局An の折り返し線路
12における遅延時間tC も存在するが、実際にはこの
折り返し線路12の線路長が数メートルにも満たず、遅
延時間tC が全体の遅延時間tABと比較して僅かなもの
であることから、tC =0と見なすことができる。した
がって、遅延時間tAB(第2の遅延時間)は、次のよう
に示される。
【0030】 tAB = tA1+t12+tA2+‥+tAn-1+tA(n-1)n +tAn +tBn+tn(n-1)+tBn-1+‥+tB2+t21+tB1 = t12+t21 …(第1項) : : +t(n-1)n +tn(n-1) …(第n−1項) +tA1+tA2+‥+tAn …(A項) +tB1+tB2+‥+tBn …(B項)
【0031】ここで、第1項〜第n−1項は、各局間の
伝送路における遅延時間(第3の遅延時間)を示してお
り、またA項およびB項は、各局の通信装置における往
路および復路側の遅延時間(第1の往路遅延時間および
第1の復路遅延時間)を示している。したがって、往路
および復路側の伝送路のみの遅延時間tAB’は、全体の
遅延時間tABから各通信装置での遅延時間tA1,tA2
‥,tAnおよびtB1,tB2,‥,tBnを減算したものと
なり、 tAB’= t12+t21+…+t(n-1)n+tn(n-1) = tAB−(tA1+tA2+‥+tAn+tB1+tB2+‥+tBn) となる。
【0032】さらに、伝送路での遅延時間にはその長さ
に比例し、往路および復路の伝送路長に差がほとんどな
いことから、伝送路片道分の遅延時間t1n’(=
n1’)は、 t1n’= tAB’/2 ={tAB−(tA1+tA2+‥+tAn+tB1+tB2+‥+tBn)}/2 となる。
【0033】したがって、主局A1 と従局An との間の
往路および復路側における遅延時間t1nおよびtn1は、
伝送路片道分の遅延時間t1n’に、実際に各局で測定さ
れた通信装置3における往路または復路側の遅延時間の
和を加算したものとなり、 t1n = t1n’+tA1+tA2+‥+tAn ={tAB−(tA1+tA2+‥+tAn+tB1+tB2+‥+tBn)}/2 +tA1+tA2+‥+tAnn1 = t1n’+tB1+tB2+‥+tBn ={tAB−(tA1+tA2+‥+tAn+tB1+tB2+‥+tBn)}/2 +tB1+tB2+‥+tBn となる。
【0034】このように、主局A1 において、主局A1
から送信された測定信号が従局Anにて折り返し送信さ
れ主局A1 にて再び検出されるまでの時間すなわち全体
の遅延時間tABと、各局の通信装置3における往路およ
び復路側の遅延時間tA2‥(〜tAn-1),tAnおよびt
B2‥(〜tBn-1),tBnとを測定し、実際に測定された
これら遅延時間に基づいて、主局A1 と従局An との間
の往路および復路側における遅延時間t1nおよびtn1
算出するようにしたので、各局の通信装置3における往
路および復路側の遅延時間に差が生じている場合でも、
正確な遅延時間を測定することが可能となる。
【0035】また、各中継局A2 ‥(〜An-1 )および
従局An にて測定された各遅延時間を、それぞれの多重
部11にて、復路側の多重化信号に多重化することによ
り、主局A1 に各遅延時間を通知するようにしたので、
これら測定された遅延時間を主局A1 に通知するため
に、時間遅延時間の測定対象となる伝送路以外の伝送路
を各中継局A2 ‥(〜An-1 )および従局An と主局A
1 との間に設けることなく、局間伝送遅延時間を測定す
ることが可能となる。
【0036】次に、以上の説明において、測定信号が従
局An で折り返される場合について説明したが、従局A
n 以降に接続された後続する任意の局で折り返し送信す
るようにした場合について説明する。この場合には、前
述の折り返し線路12で折り返す場合と比較して、従局
nの出力検出部4から出力された測定信号が入力検出
部6に入力されるまでの遅延時間tC が無視できない。
【0037】したがって、出力検出部4および入力検出
部6からの検出出力に応じて遅延時間tC (第4の遅延
時間)を測定する遅延時間測定部15(第4の遅延時間
測定手段)を設け、その測定結果すなわち遅延時間tC
を遅延時間tAnおよびtBnと同様に、多重部11にて多
重化信号に多重化して主局A1 に送信し、全体の遅延時
間tABから差し引くことにより、主局A1 と従局An
の間の往路および復路側における遅延時間t1nおよびt
n1を算出することができる。
【0038】すなわち、遅延時間tABは、 tAB = tA1+t12+tA2+‥+tAn-1+tA(n-1)n +tAn +tBn+tn(n-1)+tBn-1+‥+tB2+t21+tB1+tC = t12+t21 …(第1項) : : +t(n-1)n +tn(n-1) …(第n−1項) +tA1+‥+tAn …(A項) +tB1+‥+tBn …(B項) +tC …(C項) となる。
【0039】したがって、往路および復路側の伝送路の
みの遅延時間tAB’は、C項が含まれて、 tAB’= t12+t21+…+t(n-1)n+tn(n-1) = tAB−(tA1+‥+tAn+tB1+‥+tBn+tC ) となり、伝送路片道分の遅延時間t1n’(=tn1’)
は、 t1n’= tAB’/2 ={tAB−(tA1+‥+tAn+tB1+‥+tBn+tC )}/2 となる。
【0040】これにより、主局A1 と従局An との間の
往路および復路側における遅延時間t1nおよびtn1は、 t1n = t1n’+tA1+‥+tAn ={tAB−(tA1+‥+tAn+tB1+‥+tBn+tC )}/2 +tA1+‥+tAnn1 = t1n’+tB1+tB2+‥+tBn ={tAB−(tA1+‥+tAn+tB1+‥+tBn+tC )}/2 +tB1+‥+tBn となる。
【0041】このように、従局An 以降で測定信号を折
り返すために要する遅延時間tC を遅延時間測定部15
で測定するようにしたので、遅延時間の測定対象となる
従局An で測定信号を折り返す必要がなく、後続の局に
測定信号を折り返す手段を設けておくことにより、後続
の局より手前の任意の局を遅延時間の測定対象とするこ
とが可能となる。
【0042】なお、以上の説明において、各中継局A2
‥(〜An-1 )および従局An にて測定された各種遅延
時間を、それぞれの多重部11にて、復路側の多重化信
号に多重化することにより、主局A1 に各遅延時間を通
知するようにした場合について説明したが、これに限ら
れるものではなく、各中継局A2 ‥(〜An-1 )および
従局An と主局A1 とを結ぶ他の伝送路や網を利用し
て、各局で測定された各種遅延時間を主局A1 に通知す
るようにしても良い。
【0043】また、多重部11で測定された各種遅延時
間を復路側の多重化信号に多重化する方法として、その
多重化信号内の空きビット、例えば伝送路管理制御用の
ビットや未定義ビットを利用しても良く、また通常のデ
ータ通信に使用される空きデータチャネルを利用しても
良く、システムの状況に応じてそれぞれ選択することが
できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、主局、
中継局および従局の第1の遅延時間測定手段により、各
局の通信装置での第1の往路遅延時間および第1の復路
遅延時間をそれぞれ測定するとともに、主局の第2の遅
延時間測定手段により、主局に入力された信号が送信さ
れ従局にて折り返し送信され再び主局にて受信されて出
力されるまでに要する第2の遅延時間を測定し、これら
第1の往路遅延時間および第1の復路遅延時間と第2の
遅延時間とに基づいて主局から従局までの伝送遅延時間
または従局から主局までの伝送遅延時間を算出するよう
にしたので、各局の通信装置における往路および復路側
の遅延時間に差が生じている場合でも、正確な遅延時間
を測定することが可能となる。
【0045】また、第4の遅延時間測定手段を従局に設
けて、従局から送信された信号が任意の局にて折り返し
送信され再び従局で受信されるまでに要する遅延時間を
示す第4の遅延時間を測定するとともに、第1の往路遅
延時間および第1の復路遅延時間と第2の遅延時間と第
4の遅延時間とに基づいて主局から従局までの伝送遅延
時間または従局から主局までの伝送遅延時間を算出する
ようにしたので、遅延時間の測定対象となる従局で測定
信号を折り返す必要がなく、後続の局に測定信号を折り
返す手段を設けておくことにより、後続の局より手前の
任意の局を遅延時間の測定対象とすることが可能とな
る。
【0046】さらにまた、自局で測定された各種遅延時
間を復路側の信号に多重化する多重手段を中継局および
従局に設けるとともに、復路側の信号から各種遅延時間
を分離する分離手段を主局に設けて、従局から主局方向
に伝送される復路側の信号を用いて、中継局および従局
で測定された各種遅延時間を主局に通知するようにした
ので、時間遅延時間の測定対象となる伝送路以外の伝送
路を中継局および従局と主局との間に設けることなく、
局間伝送遅延時間を測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による局間遅延時間測
定システムのブロック図である。
【図2】 各局における遅延時間を示す説明図である。
【図3】 従来の局間遅延時間測定システムのブロック
図である。
【図4】 従来の局間遅延時間測定方法を示す説明であ
る。
【符号の説明】
1,8…遅延時間測定部(第1の遅延時間測定手段)、
2,6…入力検出部(第1の遅延時間測定手段)、4,
5…出力検出部(第1の遅延時間測定手段)、3通信装
置、7…遅延時間測定部(第2の遅延時間測定手段)、
9…分離部、10…遅延時間算出部、11…多重部、1
2…折り返し線路、15…遅延時間測定部(第4の遅延
時間測定手段)。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる地点に配設された主局および従局
    間で中継局を介して伝送を行う場合の伝送遅延時間を測
    定する局間伝送遅延時間測定方法において、 各局内に配設された通信装置であって、遅延時間測定対
    象となる往路および復路の信号を送受信する通信装置に
    おける往路および復路側の遅延時間を示す第1の往路遅
    延時間および第1の復路遅延時間をそれぞれ測定する第
    1の遅延時間測定手段を、主局、中継局および従局にそ
    れぞれ設けるとともに、 主局に入力された信号が送信され従局にて折り返し送信
    され再び主局にて受信されて出力されるまでに要する全
    体の遅延時間を示す第2の遅延時間を測定する第2の遅
    延時間測定手段と、各局で測定された各種遅延時間に基
    づいて主局および従局間の伝送遅延時間を算出する遅延
    時間算出手段とを、主局に設けて、 第1の遅延時間測定手段により各局における第1の往路
    遅延時間および第1の復路遅延時間をそれぞれ測定する
    とともに、第2の遅延時間測定手段により第2の遅延時
    間を測定し、 遅延時間算出手段により、第2の遅延時間からすべての
    第1の往路遅延時間および第1の復路遅延時間を減算す
    ることにより、主局および従局間を接続する全伝送路に
    おける遅延時間を示す第3の遅延時間を算出し、 この第3の遅延時間の半分と、すべての第1の往路遅延
    時間または第1の復路遅延時間とを加算することによ
    り、主局から従局までの伝送遅延時間または従局から主
    局までの伝送遅延時間を算出するようにしたことを特徴
    とする局間伝送遅延時間測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の局間伝送遅延時間算出方
    法において、 前記第2の遅延時間測定手段の代わりに、 主局に入力された信号が送信され従局より後続の任意の
    局にて折り返し送信され再び主局にて受信されて出力さ
    れるまでに要する全体の遅延時間を示す第2の遅延時間
    を測定する第2の遅延時間測定手段を主局に設けるとと
    もに、 従局から送信された信号が前記任意の局にて折り返し送
    信され再び従局で受信されるまでに要する遅延時間を示
    す第4の遅延時間を測定する第4の遅延時間測定手段を
    従局に設けて、 第1の遅延時間測定手段により各局における第1の往路
    遅延時間および第1の復路遅延時間をそれぞれ測定する
    とともに、第2および第4の遅延時間測定手段により第
    2の遅延時間および第4の遅延時間をそれぞれ測定し、 遅延時間算出手段により、第2の遅延時間からすべての
    第1の往路遅延時間および第1の復路遅延時間と第4の
    遅延時間とを減算することにより、主局および従局間を
    接続する全伝送路における遅延時間を示す第3の遅延時
    間を算出し、 この第3の遅延時間の半分と、すべての第1の往路遅延
    時間または第1の復路遅延時間とを加算することによ
    り、主局から従局までの伝送遅延時間または従局から主
    局までの伝送遅延時間を算出するようにしたことを特徴
    とする局間伝送遅延時間測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の局間伝送遅延時
    間測定方法において、 自局で測定された各種遅延時間を復路側の信号に多重化
    する多重手段を中継局および従局に設けるとともに、 復路側の信号から前記各種遅延時間を分離する分離手段
    を主局に設けて、 従局から主局方向に伝送される復路側の信号を用いて、
    中継局および従局で測定された各種遅延時間を主局に通
    知するようにしたことを特徴とする局間伝送遅延時間測
    定方法。
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