JP2750617B2 - 水素吸蔵合金 - Google Patents
水素吸蔵合金Info
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- JP2750617B2 JP2750617B2 JP1203979A JP20397989A JP2750617B2 JP 2750617 B2 JP2750617 B2 JP 2750617B2 JP 1203979 A JP1203979 A JP 1203979A JP 20397989 A JP20397989 A JP 20397989A JP 2750617 B2 JP2750617 B2 JP 2750617B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydrogen
- hydrogen storage
- storage alloy
- alloy
- temperature
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- Expired - Lifetime
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、水素捕捉材として用いられる低温で水素吸
収が速くかつ不揮発性の水素吸蔵合金に関する。
収が速くかつ不揮発性の水素吸蔵合金に関する。
［従来の技術］ 真空室又は各種ガス類から水素を捕捉するための材料
として、従来、水素吸蔵合金が多数実用に供せられてい
るが、いくつかの欠点を有している。
として、従来、水素吸蔵合金が多数実用に供せられてい
るが、いくつかの欠点を有している。
例えば、単体金属では、従来、金属チタンが使用され
ているが、水素捕捉時及び再使用時の加熱温度が600℃
以上と高く、また蒸発性のため、用途が制限されるとい
う欠点を有している。また、ジルコニウム系の２元合金
であるZrM2（M:V,Cr）は水素をよく吸蔵し、室温での平
衡水素圧が約10-8atmと極めて低く、反応速度が速く、
ヒステリシスが小さいことなどの優れた性能を有するこ
とが知られている。従来これらの合金は、ＶやCrの一部
をFeあるいはCoで置換して、多元系合金として高い水素
吸蔵レベルを維持しながら平衡水素圧を高くする改良が
なされている。しかし、例えばZr−Ｖ−Fe合金、Ti−Zr
−Fe合金は水素の捕捉材として広く用いられているが、
室温で水素を捕捉するためには高温での活性化処理が必
要であること、水素捕捉材として再使用する時に真空下
で約800℃の高温処理が必要であることなどのいくつか
の欠点を有しているので、これらの処理にあたり、加熱
方法、加熱装置、合金保持材等に対しては特別の配慮が
必要である。
ているが、水素捕捉時及び再使用時の加熱温度が600℃
以上と高く、また蒸発性のため、用途が制限されるとい
う欠点を有している。また、ジルコニウム系の２元合金
であるZrM2（M:V,Cr）は水素をよく吸蔵し、室温での平
衡水素圧が約10-8atmと極めて低く、反応速度が速く、
ヒステリシスが小さいことなどの優れた性能を有するこ
とが知られている。従来これらの合金は、ＶやCrの一部
をFeあるいはCoで置換して、多元系合金として高い水素
吸蔵レベルを維持しながら平衡水素圧を高くする改良が
なされている。しかし、例えばZr−Ｖ−Fe合金、Ti−Zr
−Fe合金は水素の捕捉材として広く用いられているが、
室温で水素を捕捉するためには高温での活性化処理が必
要であること、水素捕捉材として再使用する時に真空下
で約800℃の高温処理が必要であることなどのいくつか
の欠点を有しているので、これらの処理にあたり、加熱
方法、加熱装置、合金保持材等に対しては特別の配慮が
必要である。
［発明が解決しようとする課題］ 本発明は上記の欠点を解消するために為されたもので
ある。
ある。
すなわち、本発明は、 （１）低温で水素吸収速度が速いこと、 （２）常温〜400℃の温度で容易に活性化すること、 （３）400℃以下の温度での再加熱により、再使用が可
能となること、 の３つの特性を兼ね備えた新規な水素吸蔵合金を提供す
ることを目的とするものである。
能となること、 の３つの特性を兼ね備えた新規な水素吸蔵合金を提供す
ることを目的とするものである。
［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成する具体的な手段は、室温での平衡水
素圧が極めて低いという水素捕捉材として好適な性質を
具備したZrV2水素吸蔵合金に銅（Cu）、稀土類元素（RE
M）を添加することにより、上記課題の解決を図った。
すなわち、重量パーセントでV20〜60％を含有し、かつC
u15％以下、REM10％以下の１種又は２種を含有し、残部
がZrと不可避不純物からなる水素吸蔵合金である。
素圧が極めて低いという水素捕捉材として好適な性質を
具備したZrV2水素吸蔵合金に銅（Cu）、稀土類元素（RE
M）を添加することにより、上記課題の解決を図った。
すなわち、重量パーセントでV20〜60％を含有し、かつC
u15％以下、REM10％以下の１種又は２種を含有し、残部
がZrと不可避不純物からなる水素吸蔵合金である。
［作用］ つぎに、本発明の水素吸蔵合金に含有する各成分の作
用とその限定理由について説明する。
用とその限定理由について説明する。
Ｖは本発明の基本合金であるZrV2において60％を超え
て含有させても水素吸蔵量は飽和してしまう。一方、Ｖ
の含有量が20％未満では所望の水素吸収特性がえられな
いので、その含有量の範囲を20〜60％に限定した。
て含有させても水素吸蔵量は飽和してしまう。一方、Ｖ
の含有量が20％未満では所望の水素吸収特性がえられな
いので、その含有量の範囲を20〜60％に限定した。
ZrV2合金へのCu,REMの添加は、活性化温度及び再使用
時加熱温度を低下させ、かつ水素吸着速度を増加させる
作用があるが、過剰に含有させると所望する高真空下に
おけるガス吸収特性が低下するため、これらの含有量は
Cuは15％以下とし、REMは10％以下とした。
時加熱温度を低下させ、かつ水素吸着速度を増加させる
作用があるが、過剰に含有させると所望する高真空下に
おけるガス吸収特性が低下するため、これらの含有量は
Cuは15％以下とし、REMは10％以下とした。
なお、本発明に用いた稀土類元素（REM）としては一
般に市販されているミッシュメタル（Mm）であり、その
組成は、Ce約50％、La約30％、Nd約15％、残部その他の
稀土類元素及び不純物元素（Fe:0.86％、その他）から
なる。
般に市販されているミッシュメタル（Mm）であり、その
組成は、Ce約50％、La約30％、Nd約15％、残部その他の
稀土類元素及び不純物元素（Fe:0.86％、その他）から
なる。
［実施例］ 市販のスポンジジルコニウム、純バナジウム、純銅、
ミッシュメタルを配合し、それぞれアルゴン雰囲気中で
アーク溶解し、表に示す組成の本発明及び従来の水素吸
蔵合金を溶製し、これらを大気中で48〜200メッシュに
粉砕し、各種試験に供した。
ミッシュメタルを配合し、それぞれアルゴン雰囲気中で
アーク溶解し、表に示す組成の本発明及び従来の水素吸
蔵合金を溶製し、これらを大気中で48〜200メッシュに
粉砕し、各種試験に供した。
試験結果を表に示すが、本発明の水素吸蔵合金は従来
の水素吸蔵合金に較べ優れた性能が得られた。
の水素吸蔵合金に較べ優れた性能が得られた。
［発明の効果］ Zr−Ｖ合金を母合金とし、これにCu、REMを添加した
本発明の水素吸蔵合金は従来材にくらべ、水素吸収速度
が大巾に改善され、活性化温度が低く、活性化及び再使
用時に行う再加熱温度が低く、水素捕捉材として優れた
性能を有することが確認された。
本発明の水素吸蔵合金は従来材にくらべ、水素吸収速度
が大巾に改善され、活性化温度が低く、活性化及び再使
用時に行う再加熱温度が低く、水素捕捉材として優れた
性能を有することが確認された。
Claims (1)
- 【請求項１】重量パーセントでV20〜60％を含有し、か
つCu15％以下、REM10％以下の１種又は２種を含有し、
残部がZrと不可避不純物からなる水素吸蔵合金
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1203979A JP2750617B2 (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | 水素吸蔵合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1203979A JP2750617B2 (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | 水素吸蔵合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0368735A JPH0368735A (ja) | 1991-03-25 |
| JP2750617B2 true JP2750617B2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=16482787
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1203979A Expired - Lifetime JP2750617B2 (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | 水素吸蔵合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2750617B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111621671A (zh) * | 2020-06-18 | 2020-09-04 | 南京哲玺太电子科技有限公司 | 锆系非蒸散型吸气剂及其制备方法与应用 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59208036A (ja) * | 1983-05-11 | 1984-11-26 | Agency Of Ind Science & Technol | 水素吸蔵用合金 |
| JPH01156409A (ja) * | 1987-11-30 | 1989-06-20 | Ergenics Inc | 水素粉砕による強靭かつ多孔性のゲッターの製造法およびそれより製造されたゲッター |
| JPH02159335A (ja) * | 1988-12-09 | 1990-06-19 | Sumitomo Metal Ind Ltd | ガス吸収ペレット及びその製造方法 |
-
1989
- 1989-08-08 JP JP1203979A patent/JP2750617B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59208036A (ja) * | 1983-05-11 | 1984-11-26 | Agency Of Ind Science & Technol | 水素吸蔵用合金 |
| JPH01156409A (ja) * | 1987-11-30 | 1989-06-20 | Ergenics Inc | 水素粉砕による強靭かつ多孔性のゲッターの製造法およびそれより製造されたゲッター |
| JPH02159335A (ja) * | 1988-12-09 | 1990-06-19 | Sumitomo Metal Ind Ltd | ガス吸収ペレット及びその製造方法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111621671A (zh) * | 2020-06-18 | 2020-09-04 | 南京哲玺太电子科技有限公司 | 锆系非蒸散型吸气剂及其制备方法与应用 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0368735A (ja) | 1991-03-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227 Year of fee payment: 11 |
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| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227 Year of fee payment: 12 |
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| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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