JP2750242B2 - 校正機の自動インキ供給装置 - Google Patents

校正機の自動インキ供給装置

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JP2750242B2 JP23609192A JP23609192A JP2750242B2 JP 2750242 B2 JP2750242 B2 JP 2750242B2 JP 23609192 A JP23609192 A JP 23609192A JP 23609192 A JP23609192 A JP 23609192A JP 2750242 B2 JP2750242 B2 JP 2750242B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動インキ供給装置、
特に、刷版を配置するための版定盤と、印刷用紙を配置
するための紙定盤と、版定盤及び紙定盤上を移動し得る
キャリッジとを有する校正機の自動インキ供給装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】校正機は、製版された印刷版(以下、刷
版という)に実際にインキを付けて校正のための印刷物
(校正刷り)を作成する装置である。校正刷りは本刷り
のための刷り見本として用いられるので、その刷り上が
りの品質を維持するために、校正機には自動インキ供給
装置が設けられている。
【0003】この種の自動インキ供給装置として、版定
盤及び紙定盤上を移動し得るキャリッジに設けられた濃
度計と、この濃度計の測定結果により、キャリッジのイ
ンキローラに必要なインキを供給するインキ供給部とを
有する自動インキ供給装置が特開昭63−312146
号公報に開示されている。この自動インキ供給装置で
は、キャリッジを移動させながら、紙定盤上の印刷用紙
に所定間隔で印刷された濃度管理用チャートの濃度が濃
度計により測定される。そして、この測定結果により、
印刷用紙の印刷濃度が目標濃度に対して低い場合には、
その部分に対応するキャリッジのインキローラに対して
必要なインキを供給する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
目標濃度に対して印刷濃度が低いと判定された部分に対
しては、直ちにインキ供給が行われる。ところが、多色
校正機の場合、いわゆるバックトラッピング(紙に印刷
された未乾燥のインキがキャリッジの次のブランケット
胴に付着する現象)により、紙に印刷されたインキの一
部が次のブランケット胴に奪われることになる。このた
め、濃度測定後に直ちにインキが供給されても、紙上で
の印刷濃度は直ちには上昇しない。つまり、印刷する色
順によりインキを供給してから実際に濃度が上昇するま
でに遅れが生じる。
【0005】このため、印刷濃度が目標値に対して低い
と判断された場合に、無条件にインキ供給を繰り返す
と、インキが供給過剰となる。本発明の目的は、インキ
をインキローラに正確に供給することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動インキ
供給装置は、複数色に対応する刷版を配置するための複
数の版定盤と、印刷用紙を配置するための紙定盤と、版
定盤及び紙定盤上を移動し得るキャリッジとを有し、所
定の色順で印刷用紙に多色の校正刷りを行う校正機に用
いられる。
【0007】この装置は、インキ供給手段と供給タイミ
ング設定手段と駆動手段とを備えている。インキ供給手
段は、各インキローラに各色のインキを供給するもので
ある。供給タイミング設定手段は、インキ供給手段によ
る供給タイミングを、色順を含む設定基準を用いて設定
するものである。駆動手段は、設定された供給タイミン
グでインキ供給手段を駆動するものである。
【0008】
【作用】本発明における自動インキ供給装置では、イン
キ供給手段によるインキの定量供給のタイミングが、供
給タイミング設定手段により色順を含む設定基準を用い
て設定される。このため、色順で変化するバックトラッ
ピング量の変化に対応しつつ、パックトラッピングによ
る濃度上昇の遅れに起因する供給過剰を抑えることがで
き、正確にインキを供給できる。
【0009】
【実施例】図1及び図2は、本発明の一実施例が採用さ
れた校正機を示している。この校正機は、水平方向に延
びるフレーム1と、フレーム1上に水平方向移動可能状
態で配置されたキャリッジ2と、フレーム1の一端(図
の左端)に配置されたダンピング装置4と、フレーム1
の他端に配置された1〜4色目固定インキローラ14
a,15a,16a,17aとを主として有している。
【0010】フレーム1の中央部には、ダンピング装置
4から離れた方から順に、印刷用紙を配置するための紙
定盤5、1色目(例えば黒BK)の刷版を配置するため
の1色目版定盤6、2色目(例えばシアンC)の刷版を
配置するための2色目版定盤7、3色目(例えばマゼン
タM)の刷版を配置するための3色目版定盤8、及び4
色目(例えばイエローY)の刷版を配置するための4色
目版定盤9が直線上に配列されている。また、ダンピン
グ装置4の側方には、刷版の見当合わせ時に版定盤6〜
9上に移動させて使用する見当合わせ装置3が設置され
ている。
【0011】キャリッジ2は、その内部に、浸し水ロー
ラ91、1〜4色目インキローラ14,15,16,1
7、及び1〜4色目ブランケット胴10,11,12,
13とを有している。浸し水ローラ91は、キャリッジ
2がフレーム1の一端(図の左端)に移動した際にダン
ピング装置4に対向して当接するとともに、キャリッジ
2が版定盤6〜9上を移動する際に版定盤6〜9上にセ
ットされた刷版に浸し水を供給する。
【0012】1〜4色目インキローラ14〜17は、キ
ャリッジ2がフレーム1の他端(図の右端)に移動した
際に固定インキローラ14a〜17aに各々対向して当
接するとともに、キャリッジ2が版定盤6〜9上を移動
する際に版定盤6〜9上にセットされた刷版にインキを
供給する。1〜4色目ブランケット胴10は、キャリッ
ジ2が版定盤6〜9及び印刷定盤5上を移動する際に各
刷版の画像を印刷定盤5上にセットされた印刷用紙上に
転写する。
【0013】キャリッジ2のダンピング装置4側端部に
は、測定ユニット18が配置されている。また、図3に
示すように、キャリッジ2は、キャリッジ2の移動位置
を認識するためのエンコーダ19と、表示部20及びキ
ーボード(後述)を含む操作盤21と、各インキローラ
14〜17に対してインキを供給するためのインキ供給
部22とを備えている。
【0014】インキ供給部22は、図4に示すように、
定吐出型のピストンポンプ23aとピストンポンプ23
aの吐出側に設けられたノズル23bとを有するインキ
吐出部23を有している。インキ吐出部23は、例えば
1回の供給動作で0.03cm3 のインキを吐出する。
インキ吐出部23は、ねじ棒24によってインキローラ
14(15,16,17)と平行に駆動され得るように
なっている。ねじ棒24は、プーリとベルトとから構成
される動力伝達機構25を介してモータ26に伝達され
ている。
【0015】インキローラ14(15,16,17)
と、インキ吐出部23との間にはインキ補給ローラ27
が配置されている。インキ補給ローラ27は揺動棒28
を介してシリンダ29により揺動させられるようになっ
ている。また、インキローラ14(15,16,17)
は、フレーム1に設けられたモータ(図示せず)により
回転する固定インキローラ14a(15a,16a,1
7a)と当接することにより、固定インキローラ14a
(15a,16a,17a)とともに回転し、インキ練
り動作を行う。なお、インキ補給ローラ27を省略し、
インキ吐出部27よりインキローラ14(15,16,
17)に直接インキを供給する構成としてもよい。
【0016】測定ユニット18は、図5に示すように、
ケース30とケース30内に配置された測定部31とを
有している。測定部31は多数のセンサ部32を有して
おり、各センサ部32はケース30の下端面に設けられ
た長孔33から下方に露出している。また、センサ部3
2に隣接して光ファイバ34が配置されており、光ファ
イバ34から出た光の反射光をセンサ部32が受け取る
ようになっている。光ファイバ34の基部には、光源と
してのハロゲンランプ(図示せず)が配置されている。
したがって光ファイバ34のセンサ部32側先端が発光
部となる。光ファイバ34の先端は、10mmピッチで
配置されている。
【0017】図6に示すように、センサ部32は、マザ
ーボード35を有しており、マザーボード35は後述す
るインキ制御部50に接続されている。また、センサ部
32は、白基準センサユニット36と、右光フィードバ
ックセンサユニット37と、左光フィードバックセンサ
ユニット38と、多数の色パッチセンサユニット39と
を有している。これらのセンサユニット36〜39は、
AMP基板40及びA/D変換基板41を介してマザー
ボード35に接続されている。
【0018】各色パッチセンサユニット39は、Y,
M,C,BKのインキ濃度を個別に測定するため及び各
刷版の画像面積率(以下、絵柄%という)を測定するた
めのフォトダイオード(図示せず)を有している。これ
らのフォトダイオードの受光側には、インキ色に個別に
対応する補色フィルタ(図示せず)が配置されている。
両光フィードバックセンサユニット37,38は、光源
の光量を一定に維持するためのものである。また、白基
準センサユニット36は、後述する測定スタートマーク
74,84の検出と、印刷用紙の光の反射率の測定とを
行うためのものである。
【0019】この校正機は、図7に示すように、全体の
動作を司る本体側制御部60と、上述のインキ制御部5
0とを有している。制御部50,60は、それぞれ、C
PU,ROM,RAM等を有するマイクロコンピュータ
を含んでいる。そして、両制御部50,60間では、両
者間の動作を整合させるために、種々の情報が交換され
る。
【0020】インキ制御部50は、インキ供給の際の動
作を司る制御部であり、ROM,RAMからなるメモリ
部53を有している。インキ制御部50には、測定ユニ
ット18、表示部20及びインキ供給部22が接続され
ている。さらに、インキ制御部50には、操作盤21に
設けられた指令及びデータ入力用のキーパネル51と、
基礎データを記憶したフレキシブルディスクをセットす
るためのFDドライブ52と、その他の入出力部とが接
続されている。メモリ部53のROMには、インキの種
別に応じたインキ供給タイミングを定める枚数データが
格納されている。また、メモリ部53のRAMには、条
件登録されたインキの枚数データが格納される。
【0021】一方、本体側制御部60は、キャリッジ2
の移動動作等を司る制御部であり、上述のエンコーダ1
9が接続されている。さらに、本体側制御部60には、
操作者が指令を入力するための操作盤21に設けられた
キーパネル61と、キャリッジ2を往復移動させるため
のモータ等を含むキャリッジ駆動部62と、固定インキ
ローラ14a〜17aを回転駆動させるためのモータ等
を含むインキローラ駆動部63と、その他の入出力部と
が接続されている。
【0022】上述の校正機の動作時に使用される刷版の
一例を図8に、またその際に印刷される印刷物の一例を
図9に示す。図8は、1色目(例えばBK)版定盤6上
にセットされた刷版Aを示している。刷版Aには、絵柄
71に加えて、多数の方形状の模様から構成される管理
用パッチ72と、測定スタートマーク74とが焼き付け
られている。管理用パッチ72は、印刷用紙B(図9)
上に濃度管理用のベタパッチ82を印刷するためのもの
であり、その全面が画像部である。
【0023】図9は、紙定盤5上にセットされた印刷用
紙Bを示している。図示の状態では、印刷用紙Bに対し
て4色の印刷が終了しており、絵柄81とY,M,C,
BKの各々の濃度管理用のベタパッチ82と測定スター
トマーク84とが印刷用紙Bに印刷されている。この測
定スタートマーク84は、前記刷版Aの測定スタートマ
ーク74により印刷されたものである。また、ベタパッ
チ82のうち色BKに対応するものは刷版Aの管理用パ
ッチ72(図8)により印刷されたものであり、他の色
Y,M,Cに対応するものは他の刷版Aに焼き付けられ
た管理用パッチ72により印刷されたものである。
【0024】なお、図9における符号83は、白基準セ
ンサユニット36による印刷用紙B自体の光の反射率を
測定するための領域として使用される白基準部である。
この白基準部83に対応する刷版Aの領域73(図8)
には画像は全く存在していない。また、図8における刷
版Aのクワエ側の領域75は、後述する絵柄面積の測定
時にキャリブレーションに利用される領域であり、刷版
Aの焼き付け処理時に焼き飛ばしが行われた画像が全く
存在しない領域である。
【0025】次に、制御フローチャートにしたがって、
上述の実施例の動作を説明する。制御フローチャートを
示す図10〜図14のうち、図10,図11が本体側制
御60の制御フローチャートであり、図12〜図14が
インキ制御部50の制御フローチャートである。本体側
制御部60では、プログラムがスタートすると、図10
のステップS1において、キャリッジ2を図1の右端に
配置する等の初期設定を行う。初期設定が済めばステッ
プS2に移行する。ステップS2では、キーパネル61
を介してインキ初期供給の指令がなされたか否かを判断
する。指令がなされていなければステップS3に移行す
る。ステップS3では、キーパネル61を介してインキ
追加供給指令がなされたか否かを判断する。指令がなさ
れていなければステップS4に移行する。ステップS4
では、キーパネル61を介して印刷開始指令がなされた
か否かを判断する。指令がなされていなければ再びステ
ップS2に戻る。すなわち、ステップS2〜ステップS
4では、キーパネル61を介して指令がなされるのを待
つ。
【0026】一方、インキ制御部50においてプログラ
ムがスタートすると、図12のステップP1において、
インキ供給部22を初期位置にセットする等の初期設定
を行う。初期設定が済めば、ステップP2に移行する。
ステップP2では、キーパネル51を介して新たなイン
キ供給条件が入力されたか否かを判断する。条件入力が
なければステップP3に移行する。ステップP3では、
本体側制御部60からインキ初期供給動作の指令がなさ
れたか否かを判断する。この判断がNoの場合はステッ
プP4に移行する。ステップP4では、本体側制御部6
0からインキ追加供給指令がなされたか否かを判断す
る。この判断がNoの場合はステップP5に移行する。
ステップP5では、本体側制御部60からインキ自動供
給指令がなされたか否かを判断する。ステップP5にお
ける判断がNoの場合はステップP2に戻る。すなわ
ち、ステップP2〜ステップP5では、各種の指令が入
力されるのを待つ。
【0027】インキ制御部50において、キーパネル5
1から操作者により、紙質,版の種類,インキの種類,
目標濃度,色指定等に関する条件入力が行われたとする
と、プログラムは図12のステップP2からステップP
6に移行する。ステップP6では、入力された条件をR
AMに記憶したり、入力されたインキの種類に基づいて
枚数データをROMから読み出しRAMに記憶する等の
条件記憶を行う。条件記憶が終わればメインルーチンに
戻る。
【0028】操作者により、インキ初期供給指令がキー
パネル61を介して本体側制御部60に入力されたとす
ると、本体側制御部60のプログラムは図10のステッ
プS2からステップS5に移行する。ステップS5で
は、インキ制御部50側に初期供給指令を出力する。そ
して、ステップS6において、インキ盛処理を実行す
る。ここでは、まず、キャリッジ2がダンピング装置4
側に移動する。キャリッジ2が移動終端に到達すると、
キャリッジ2が逆方向に駆動され、測定ユニット18の
光源の点灯及び消灯指令や各刷版Aの絵柄%の測定開始
指令をインキ制御部50に対して行う。
【0029】一方、インキ制御部50において、本体側
制御部60から初期供給指令(ステップS5)を受ける
と、プログラムは図12のステップP3からステップP
7に移行し、図13の絵柄面積サブルーチンを実行す
る。図13においてステップP8では、本体側制御部6
0からの点灯指令が行われるのを待つ。点灯指令を受け
ればステップP9において測定ユニット18の光源を点
灯する。そして、ステップP10において本体側制御部
60から測定開始指令がなされたか否か、またステップ
P11において、消灯時期に至ったか否かを判断する。
【0030】本体側制御部60から絵柄%測定開始指令
がなされたとすると、プログラムはステップP10から
ステップP12に移行する。ステップP12では、色パ
ッチセンサユニット39の各フォトダイオードでの反射
光量を測定することにより、キャリブレーションのため
の0%測定を行う。0%測定が終わればステップP13
に移行する。ステップP13では、刷版Aに描かれた絵
柄面積の測定を行う。この測定は、色パッチセンサユニ
ット39を使用することによって行われる。すなわち、
キャリッジ2の移動に伴い、測定ユニット18が刷版A
上を走査する際に各フォトダイオードが10mmピッチ
で刷版Aよりの反射光量を測定していく。そして、各フ
ォトダイオードで測定された電圧が記憶される。
【0031】ステップP14では、白基準センサユニッ
ト36でスタートマーク74を検出することにより、絵
柄71が終了したか否かを判断する。絵柄が終了すれ
ば、ステップP14における判断がYesとなりステッ
プP15に移行する。ステップP15では、スタートマ
ーク74の検出後所定のラグタイムを取ることにより、
測定ユニット18が刷版Aの管理用パッチ72に至るの
を待つ。測定ユニット18が管理用パッチ72に至れ
ば、ステップP16に移行し、各刷版Aの色と対応する
フォトダイオードで管理用パッチ72の反射光量を測定
することにより100%測定を行う。なお、絵柄71の
終端位置及び管理用パッチ72の位置をスタートマーク
74を利用して検出するのは、刷版Aのサイズに応じて
これらの位置が変化するためである。
【0032】そして、ステップP17において、次の刷
版があるか否かを判断する。4色分の刷版に対する全て
の測定を終了するまでは、プログラムはステップP17
からステップP12に戻り、同様の測定動作を繰り返
す。4色分の刷版Aに対する全ての測定が終了すれば、
ステップP17における判断がNoとなり、プログラム
はステップP10に戻る。
【0033】全ての刷版Aに対する測定が完了した後、
所定時間が経過すれば、消灯時期に至ったと判断される
のでプログラムはステップP11からステップP17a
に移行する。ステップP17aでは、Y,M,C,BK
の各刷版A毎の0%測定(ステップP12)及び100
%(ステップP16)のデータを用いたキャブレーショ
ンを行うとともに、そのキャリブレーションの結果を基
準にして、Y,M,C,BKの各刷版Aにおける絵柄%
の演算を行い、絵柄%がメモリ部53に記憶される。
【0034】絵柄%の演算に際しては、測定電圧の変化
に基づいて、絵柄の存在する量が判断される。ここで
は、記憶されている各測定電圧が、各フォトダイオード
の走査ライン単位で積算され、その積算量が各フォトダ
イオードの走査ライン単位の絵柄面積に換算され、さら
に絵柄面積から絵柄%が算出される。なお、管理用パッ
チ72は、印刷用紙B上でベタパッチ82を各色毎に異
なる位置に印刷する必要上、40mmピッチで各刷版A
毎に位置をずらせて焼き付けられている。このため、例
えば図8に示したBK用の刷版Aの場合においては、色
BKのベタパッチ82の濃度測定に用いられるBK用の
フォトダイオードでは、0%と100%の測定は行える
が、その他の色Y,M,C用のフォトダイオードでは管
理用パッチ72が焼き付けられていないので100%測
定は行えない。このために、BK用のフォトダイオード
による0%値と100%測定値とから他の色の100%
測定値の予測値を演算する。これにより、特殊な刷版を
用いなくても10mmピッチの正確な絵柄面積測定が行
える。
【0035】ステップP17aでの処理が終われば図1
2のステップP18に移行する。ここでは、ステップP
17aで得られた絵柄%に基づいて、各色毎の初期イン
キ供給量が演算される。そして本体側制御部60に対し
て固定インキローラ14a〜17aの駆動指令を行い、
本体側制御部60で各固定インキローラ14a〜17a
を回転駆動し、固定インキローラ14a〜17aとイン
キローラ14〜17とを同期して回転させる。またイン
キ制御部50では、演算結果に基づきインキ供給部22
を制御し、初期盛動作を実行する。ここでは、図4のイ
ンキ吐出部23がインキローラ14(15,16,1
7)の長手方向に駆動されるとともに、インキ吐出部2
3からインキ補給ローラ27に対し、演算結果に基づい
た必要量のインキが必要箇所に供給される。そして、イ
ンキが供給されたインキ補給ローラ27は、シリンダ2
7によりインキローラ14(15,16,17)側に配
置され、インキ補給ローラ27からインキローラ14
(15,16,17)にインキが供給され初期盛動作が
行われる。
【0036】一旦印刷を行った後、次の新たな刷版に関
する印刷を行う際には、必要に応じてインキ追加供給指
令がなされる。操作者によりキーパネル61を介して本
体側制御部60に対し追加供給指令がなされれば、プロ
グラムは図10のステップS3からステップS7に移行
する。ステップS7では、インキ制御部50に対し追加
供給指令を行う。そして、ステップS8において、前述
したインキ盛処理を行う。
【0037】ステップS7における本体側制御部60か
らの追加供給指令をインキ制御部50が受けると、図1
2のステップP4における判断がYesとなり、プログ
ラムは図13に示す絵柄面積サブルーチンに移行する。
ここでは前述した絵柄面積処理を行い、絵柄%を演算す
る。絵柄%が演算されると、図12のステップP20の
追加供給処理に移行する。この追加供給処理において
は、初期供給処理と略同様な処理を行う。ここでは、絵
柄%とインキローラ14〜17に残存したインキ量とに
応じてインキ追加供給量が演算される。
【0038】印刷動作を行うために、キーパネル61を
介して本体側制御部60に対して印刷動作開始指令がな
されとすると、本体側制御部60のプログラムは図10
のステップS4からステップS9に移行する。ステップ
S9では、図11に示す印刷サブルーチンを実行する。
図11において、ステップS11では、インキ制御部5
0に対しインキ自動供給指令を行う。そしてステップS
12では、印刷動作開始指令を行う。これにより、各版
定盤6〜9上に配置された刷版A及びキャリッジ2内の
ブランケット胴10〜13を用い、紙定盤5上に配置さ
れた印刷用紙Bへの印刷動作が開始される。この印刷動
作では、まず各刷版Aに、浸し水ローラ91により浸し
水を供給するとともに、インキローラ14〜17により
インキを供給する。ここでは、1色目版定盤6に色BK
のインキが、2色目版定盤7に色Cのインキが、3色目
版定盤8に色Mのインキが、4色目版定盤9に色Yのイ
ンキがそれぞれ供給される。
【0039】次いで、ブランケット胴10に色BKの画
像が、ブランケット胴11に色Cの画像が、ブランケッ
ト胴12に色Mの画像が、ブランケット胴13に色Yの
画像がそれぞれ転写される。さらに、ブランケット胴1
0〜13により、転写された画像が紙定盤5上の印刷用
紙Bに順次転写される。このとき、バックトラッピング
が生じる。すなわち、印刷用紙5に転写されたインキの
うち、ブランケット胴11には色BKインキが、ブラン
ケット胴12には色BK,色Cのインキが、ブランケッ
ト胴13には色BK,色C,色Mのインキがそれぞれ付
着してしまう。このため、印刷用紙5に転写された色B
Kのインキの濃度はインキ供給より遅れてピークにな
る。この遅延に基づく不具合を、本実施例では、後述す
るインキ補充の要否の判定タイミングを印刷する色順に
応じて変えることにより解消している。
【0040】ステップS13では、点灯時期が来たか否
かを判断するステップS14では、測定ユニット18の
測定開始時期が来たか否かを判断する。ステップS15
では、印刷動作が終わったか否かを判断する。ステップ
S13及びステップS14での判断は、エンコーダ19
によるキャリッジ2の移動位置に基づいて判断される。
ステップS16では、キャリッジ2をフレーム1の右端
(図2)に停止させる等の印刷動作におけるその他の処
理を行う。
【0041】測定ユニット18における点灯時期になれ
ば、ステップS13からステップS17に移行し、イン
キ制御部50に対する点灯指令を行う。また、測定ユニ
ット18による濃度測定開始時期になれば、ステップS
40からステップS44に移行し、インキ制御部50に
対し濃度測定開始指令を行う。一方、インキ制御部50
では、本体側制御部60から自動供給指令(ステップS
11)を受けると、プログラムは図12のステップP5
からステップP21に移行し、図14の自動供給サブル
ーチンを実行する。図14において、ステップP22で
は、本体側制御部60から点灯指令(ステップS17)
がなされるのを待つ。点灯指令を受ければ、ステップP
49において測定ユニット18の光源を点灯する。そし
てステップP24において、本体側制御部60から濃度
測定開始指令(ステップS18)がなされるのを待つ。
濃度測定開始指令を受けると、ステップP25に移行す
る。
【0042】ステップP25では、印刷用紙P上の測定
スタートマーク84(図9)が検出されるのを待つ。ス
タートマーク84が検出されると、所定のラグタイムを
経た後ステップP26に移行する。ステップP26で
は、各色パッチセンサユニット39(図6)における全
てのフォトダイオードを用いて各ベタパッチ82の濃度
を測定する。濃度測定が済めばステップP27に移行す
る。
【0043】ステップS27では、光源の消灯時期が来
るのを待つ。消灯時期になれば、ステップP28におい
て光源を消灯する。そして、ステップP29に移行す
る。ステップP29では、ステップP17aで演算した
絵柄%をメモリ部53から読み出す。ステップP30で
は、読み出した絵柄%を表示部20に表示する。そして
ステップP31では、メモリ部53のRAMに格納され
た枚数データを読み出す。ここで枚数データは、図15
に示すような、印刷する色順と絵柄%とに応じて、イン
キを補充するタイミングを判定するためのデータであ
る。例えば色順がBK,C,M,Yの場合には、1色目
の色BKについて絵柄%が0〜10%である場合には、
インキを供給してから濃度のピークが現れるまでの遅れ
を考慮して、5枚印刷する毎にインキを補充するか否か
を判断する。また2色目以降は徐々に遅れが短くなるの
で遅延時間に対応して枚数データが小さくなっている。
さらに、絵柄%が大きくなるにつれてインキ消費量が多
くなるので、枚数データを小さくしている(すなわち補
充検討間隔を短くしている)。なお、インキ吐出部23
の1回毎のインキ供給量は、余り大きいと1回のインキ
供給による濃度上昇幅が大きくなり過ぎて濃度が安定し
ないので、100%の絵柄%の印刷用紙を1枚印刷した
場合に消費されるインキ量(例えば0.03cm3 )に
概ね設定されている。したがって、図15から明らかな
ように、1色目であっても絵柄%が高い場合には、枚数
データは「1」であり、毎回補充検討を行うようになっ
ている。
【0044】ステップP32では、読み出した枚数デー
タと印刷枚数とを比較し、補充検討が必要であるか否か
を判断する。ここでは、絵柄%と色順とにより読み出し
た枚数データより印刷枚数が大きくなると補充検討が必
要であると判断する。補充検討が必要であると判断する
とステップP33に移行する。ステップP33では、ベ
タパッチ82をステップP26において測定した結果に
基づき濃度演算を行う。この演算結果は、ステップP3
4において表示部20に表示される。そしてステップP
35において、演算された濃度(ステップP33)に基
づき、インキ補充が必要か否かを判断する。すなわち設
定された目標濃度と演算された濃度とを比較し、演算濃
度が目標濃度より低いときには補充が必要と判断する。
【0045】ステップP35においてインキ補充が必要
であると判断された場合には、ステップP36に移行す
る。ステップP36では、本体制御部60に対しローラ
駆動指令を行う。本体側制御部60では、印刷動作を終
えた後に、図11のステップS19においてローラ駆動
指令の入力を待ち、またステップS21において動作終
了通知の入力を待つ。ステップP36(図14)におい
てローラ駆動指令が発せられれば、本体側制御部60に
おけるステップS19での判断がYesとなり、ステッ
プS20に移行する。ステップS20では、固定インキ
ローラ14a〜17aを回転駆動し、固定インキローラ
14a〜17aとキャリッジ2内のインキローラ14〜
17とを同期して回転させる。
【0046】インキローラ14〜17が回転駆動されて
いる間に、インキ制御部50では、図14のステップP
37が実行される。ステップP37では、ステップP3
3での演算結果に基づいてインキ供給部22が制御さ
れ、インキ吐出部23によりインキローラ14〜17の
必要なインキ塗布ゾーンに必要な量のインキが供給され
る。ステップP37での処理が終わればステップP38
に移行する。
【0047】なお、上述のステップP29〜P37での
処理は、各インキローラ14〜17の各インキ塗布ゾー
ンに関し、各色毎に実行される。すなわち、ステップP
29ではインキローラ14〜17のインキ塗布ゾーンの
1つに関し或る1つの色についての絵柄%が読み出さ
れ、ステップP31ではそれに対応する枚数データが読
み出され、ステップP33ではそれに対応する濃度演算
が行われ、ステップP37ではそれに対応するインキ補
充動作が行われる。
【0048】ステップP38では、全てのインキローラ
14〜17の全てのインキ塗布ゾーンに関し、全ての色
について必要なインキ補充処理が終了したか否かを判断
する。判断がNoの間はステップP29に戻り、インキ
ローラ14〜17のインキ塗布ゾーンと色とに関する次
の処理単位について、ステップP29〜P37の処理が
実行される。
【0049】ステップP38で、全てのインキローラ1
4〜17の全てのインキ塗布ゾーンに関し、全ての色に
ついて必要なインキ補充が終了したと判断するとステッ
プP39に移行する。ステップP39では、本体制御部
60に対し動作終了通知を行う。本体側制御部60で
は、動作終了通知を受けると、プログラムはステップS
21での判断がYesとなり、メインルーチンに戻る。
【0050】〔他の実施例〕 (a) 上述した実施例は、1行程で4色の印刷を行う
4色校正機であったが、本発明は1行程で2色の印刷を
行う2色校正機にも同様に採用され得る。 (b) キャリッジ2に取り付けられた測定ユニット1
8で絵柄%を検出する構成に代えて、別に設けられた絵
柄面積計から絵柄%のデータを得ても良い。また絵柄%
を用いなくてもよい。 (c) インキ供給タイミングを決定するパラメータと
して色順のみを用い、絵柄%に応じて1回のインキ供給
量を変化させる構成によっても、本発明を実施できる。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る自動インキ供給装置では、
インキ供給手段による供給タイミングが色順を含む設定
基準を用いて設定されるので、バックトラッピングによ
る濃度上昇の遅れに起因するインキの供給過剰を抑える
ことができ、正確にインキを供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用された校正機の平面
図。
【図2】その縦断側面図。
【図3】そのキャリッジの一部切欠き斜視図。
【図4】そのインキ供給部の斜視概略図。
【図5】その測定ユニットの切欠き斜視部分図。
【図6】測定部の概略ブロック図。
【図7】制御部の概略ブロック図。
【図8】刷版の一例を示す平面図。
【図9】印刷用紙の一例を示す平面図。
【図10】本体側制御部の制御フローチャート。
【図11】本体側制御部の制御フローチャート。
【図12】インキ制御部の制御フローチャート。
【図13】インキ制御部の制御フローチャート。
【図14】インキ制御部の制御フローチャート。
【図15】メモリ部の格納内容の一例を示す図。
【符号の説明】
2 キャリッジ 5 紙定盤 6,7,8,9 版定盤 22 インキ供給部 50 インキ制御部 53 メモリ部 A 刷版 B 印刷用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41F 3/81 B41F 3/20 B41F 31/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数色に対応する刷版を配置するための複
    数の版定盤と、印刷用紙を配置するための紙定盤と、前
    記版定盤及び紙定盤上を移動し得るキャリッジとを有
    し、所定の色順で前記印刷用紙に多色の校正刷りを行う
    校正機の自動インキ供給装置であって、 前記キャリッジのインキローラに各色のインキを供給す
    るインキ供給手段と、 前記インキ供給手段による供給タイミングを、前記色順
    を含む設定基準を用いて設定する供給タイミング設定手
    段と、 前記供給タイミングで、前記インキ供給手段を駆動する
    駆動手段と、を備えた校正機の自動インキ供給装置。
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EP0933223B1 (en) 1997-07-04 2004-09-29 Seiko Epson Corporation Printed data correcting device, printed data correcting method, and software recording medium on which printed data correcting program is recorded
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