JP2750236B2 - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ

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JP2750236B2
JP2750236B2 JP4132459A JP13245992A JP2750236B2 JP 2750236 B2 JP2750236 B2 JP 2750236B2 JP 4132459 A JP4132459 A JP 4132459A JP 13245992 A JP13245992 A JP 13245992A JP 2750236 B2 JP2750236 B2 JP 2750236B2
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佳宏 松岡
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H2045/005Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches comprising a clutch between fluid gearing and the mechanical gearing unit

Landscapes

  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルクコンバータ、特
に、トルクコンバータ本体と出力側部材とを連結する動
力遮断用クラッチを備えたトルクコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トルクコンバータは流体により
動力を伝達する。このようなトルクコンバータがマニュ
アルトランスミッションとともに設けられる場合(たと
えば、実開昭64−38355号)には、トルクコンバ
ータ本体のタービンと出力軸との間に動力遮断用クラッ
チが設けられる。動力遮断用クラッチのクラッチ本体部
と出力軸との間には、たとえばトーションスプリングか
らなる弾性連結部が配置されている。この弾性連結部に
よりクラッチ本体部が連結されたときのショックが吸収
され、トランスミッション側に伝わりにくくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例において
は、トルクコンバータ本体に供給された流体が、動力遮
断用クラッチのクラッチ本体部にも大量に供給されてし
まう。すると、クラッチディスク間に残留する流体によ
りクラッチ切断時にドラッグトルクが生じてしまう。
【0004】また、前述のようなトルクコンバータと動
力遮断用クラッチとを設けることによって、現状の手動
変速機を搭載したままで、自動変速機と同様の機能を持
たせることができる。すなわち、従来のマニュアル用ク
ラッチ装置を搭載した車両に、マニュアルクラッチ装置
部分に代えて前述のようなトルクコンバータ及び動力遮
断用クラッチを備えた装置を搭載することにより、クラ
ッチペダルを踏むことなく変速が可能となる。この場
合、手動変速機を備えた車両の他の部分を変更すること
なくクラッチ装置部分の交換が行えることが望ましい。
【0005】本発明の目的は、連結時のショックと遮断
時のドラッグトルクとを抑制することにある。
【0006】請求項1に記載のトルクコンバータは、入
力側回転体から出力側部材に動力を伝達するためのもの
であり、トルクコンバータ本体と動力遮断用クラッチと
シール機構と潤滑油供給機構と潤滑油排出機構とを備え
ている、トルクコンバータ本体は、入力側回転体に固定
されたフロントカバーと、フロントカバーに固定されフ
ロントカバーとともに作動油室を構成するポンプと、ポ
ンプと対向し出力側部材に連結されるタービンとを有す
る。動力遮断用クラッチは、タービンに連結されたドラ
イブ側部材と、出力側部材に連結され得るドリブン側部
材と、ドライブ側部材とドリブン側部材とを連結及び切
断するクラッチ本体部と、クラッチ本体部に作用するピ
ストンとを有する。シール機構は、動力遮断用クラッチ
の配置された空間へトルクコンバータ本体内の作動油が
侵入するのを防止する。潤滑油供給機構はクラッチ本体
部に潤滑油を供給する。潤滑油排出機構は、クラッチ本
体部に供給された潤滑油を空間から排出する。 請求項2
に記載のトルクコンバータは、請求項1において、ドラ
イブ部材は、フロントカバーとタービンとの軸方向間に
おいてタービン側に配置されることでフロントカバーと
の間に空間を確保する円板状である。シール機構は、ド
ライブ側部材とフロントカバーとの間に配置されドライ
ブ側部材の軸方向両側をシールするシール部材を含む。
請求項3に記載のトルクコンバータでは、請求項2にお
いて、ドライブ側部材は、内周部がタービンに固定さ
れ、外周部がフロントカバーに近接している。シール部
材はフロントカバーとドライブ側部材の外周部との間に
配置された環状の部材である。 請求項4に記載のトルク
コンバータでは、請求項2又は3において、クラッチ本
体部は空間内の外周側に配置されている。動力遮断用ク
ラッチは、空間内の内周側に配置されドリブン部材と出
力側部材とを円周方向に弾性的に連結するスプリングを
さらに有する。 請求項5に記載のトルクコンバータで
は、請求項2〜4のいずれかにおいて、空間及びトルク
コンバータ本体より半径方向外方に配置され、フロント
カバーとドライブ側部材とを連結及び連結解除可能なロ
ックアップクラッチをさらに備え ている。 請求項6に記
載のトルクコンバータでは、請求項1〜5のいずれかに
おいて、動力遮断用クラッチは、ピストンに作用する油
室をピストンとドライブ側部材との間にさらに有してい
る。 請求項7に記載のトルクコンバータでは、請求項6
において、ドライブ側部材には油室に連通する油路が形
成されている。
【0007】
【0008】
【作用】第1の発明に係るトルクコンバータでは、動力
遮断用クラッチのクラッチ本体部が連結されると、動力
遮断用クラッチを介してトルクコンバータ本体から出力
軸に動力が伝達される。連結時にクラッチ本体部に生じ
るショックは、弾性連結部により吸収される。
【0009】動力遮断用クラッチのクラッチ本体部が切
断されると、出力側部材に動力は伝わらなくなる。この
連結解除時には、シール機構により動力遮断用クラッチ
の配置された空間へのトルクコンバータ用流体の侵入が
遮断されているため、トルクコンバータ用流体が大量に
供給されることによるドラッグトルクは生じない。しか
も、シール機構によりシールされた空間における動力遮
断用クラッチに潤滑油供給機構により潤滑油を供給し、
さらに潤滑油排出機構によりその潤滑油を空間から排出
している。この結果、動力遮断用クラッチは十分に潤滑
された上にドラッグトルクが生じにくい。
【0010】
【実施例】構造 図1〜図4は、本発明の一実施例としてのトルクコンバ
ータを示している。ここでは、O−Oが回転中心であ
る。図1において、このトルクコンバータは、主とし
て、3種の羽根車からなりトーラス形状のトルクコンバ
ータ本体1と、トルクコンバータ本体1からの動力をメ
インドライブシャフト10に対して伝達及び遮断するた
めの動力遮断用クラッチ2と、動力をクラッチ2に直接
伝えるためのロックアップクラッチ3とから構成されて
いる。トルクコンバータ本体1は、ポンプ5と、ポンプ
5に対向して配置されたタービン6と、ポンプ5及びタ
ービン6の内周部間に配置されたステータ7とから構成
されている。ポンプ5は、その外周部においてボルト2
1によりフロントカバー8に固定されている。フロント
カバー8には、エンジン側(図1の左側)から回転力が
入力されるようになっている。さらに、トルクコンバー
タ本体1の下方には、動力遮断用クラッチ2及びロック
アップクラッチ3に作動油及び潤滑油を供給するための
オイル供給部4が設けられている。
【0011】ハウジング9は前記トルクコンバータを覆
うように配置されており、トランスミッション側(図1
の右側)のミッションハウジング(図示せず)に固定さ
れている。ハウジング9の中心部にはトランスミッショ
ン(図示せず)に連結されたメインドライブシャフト1
0が配置されている。メインドライブシャフト10内に
は複数本の油路10aが設けられており、この油路10
aを介してトルクコンバータ全体に作動油及び潤滑油が
供給される。メインドライブシャフト10の回りにはハ
ウジング9に固定されたアウターシャフト65が嵌合し
ている。アウターシャフト65は、ステータ7のインナ
ーレースを固定し、またベアリング66を介してポンプ
5の内周部を回転自在に支持している。
【0012】オイル供給部4は、ハウジング9に固定さ
れたオイルポンプ11と、オイル吸引部12とから構成
されている。オイルポンプ11の駆動ギア11aはポン
プ5に固定されたオイルポンプギア47に噛み合ってお
り、ポンプ5の回転に伴って駆動される。オイル吸引部
12は、トルクコンバータの下方に設けられ、トルクコ
ンバータから排出された作動油及び潤滑油が溜まるタン
ク12aとタンク12aに溜まった油を吸引するサクシ
ョン部12bとから構成されている。サクション部12
bの上部には、サクション部12bからの油を流れを制
御するためのコントロールバルブ12cが配置されてい
る。このコントロールバルブ12cは、ハウジング9の
底部に固定されている。タンク12a内に溜まった油
は、オイルポンプ11によりサクション部12bからコ
ントロールバルブ12cに送られ、そこからトルクコン
バータの各部分に油路10aを通じて供給される。
【0013】図5にコントロールバルブ12cの回路図
を示す。コントロールバルブ12cは、オイルポンプ1
1とトルクコンバータ本体1との間に配置された第1、
第2の圧力制御弁71,72と、ロックアップクラッチ
3の作動を制御するための第1制御弁73と、動力遮断
用クラッチ2の摩擦材部分の潤滑を行うための第2制御
弁74とを含んでいる。なお、第2制御弁74は、変速
クラッチへの油の供給の制御も行っている。第1圧力制
御弁71の入力ポートには油路70aを介してオイルポ
ンプ11が接続されている。第1圧力制御弁71の第1
出力ポートは油路70bを介して第1制御弁73の入力
ポート及び第2制御弁74の第1入力ポートに接続され
ており、第2出力ポートは油路70cを介して第2圧力
制御弁72の入力ポートに接続されている。第2圧力制
御弁72の出力ポートは、油路70dを介してトルクコ
ンバータ本体1に接続されるとともに、油路70eを介
して第1、第2の制御弁73,74のそれぞれの制御ポ
ート及び第2制御弁74の第2入力ポートに接続されて
いる。第1制御弁73の出力ポートは、油路70fを介
してロックアップクラッチ3に接続されている。また、
第2制御弁74の第1出力ポートは油路70gを介して
変速クラッチに接続され、第2出力ポートは油路70h
を介して動力遮断用クラッチ2の摩擦材部分に供給され
るようになっている。
【0014】動力遮断用クラッチ2は、トルクコンバー
タ本体1とフロントカバー8との間に形成された空間A
内に配置されている。この動力遮断用クラッチ2は図2
に示すように、ハブ22と、クラッチ部23と、ダンパ
ー連結部24とから主に構成されている。ハブ22は、
メインドライブシャフト10に回転自在に嵌合してお
り、油路10aから空間A内に潤滑油を供給するための
孔22fを有している。また、ハブ22には、半径方向
外周側に延びるフランジ22aが一体に設けられてい
る。フランジ22aの半径方向内側部分は、複数のリベ
ット26によりタービン6のシェル6aに固定されてい
る。フランジ22aの半径方向外周端にはフロントカバ
ー8側に延びる円筒部22bが一体に形成されている。
図3に示すように、円筒部22bとフロントカバー8の
円筒部8aとの間には、シールリング61が配置されて
いる。このシールリング61によって、空間Aはトルク
コンバータ本体1側の空間から遮断されており、この結
果トルクコンバータ本体1内の作動油の空間A内への侵
入が防止されている。
【0015】図4に示すように、フランジ22aを含む
ハブ22内には、油路10aとピストン31の背面に配
置された油室31aとの間を連通させる油路22cがさ
らに設けられている。また、フランジ22aは、シェル
6aの背面に沿って滑らかに湾曲しており、その結果、
孔22fから外周側に出た潤滑油がフランジ22aの壁
面22eに沿って外周側に円滑に導かれるようになって
いる。
【0016】図3に示すように、動力遮断用クラッチ2
のクラッチ部22は、主として、円筒部22bの内周側
に設けられた環状の第1プレート25,26,27と、
ダンパー連結部24側に設けられた環状の第2プレート
28,29と、両者を押圧する環状の第1ピストン31
とから構成されている。第1プレート25,26,27
の半径方向外周側は円筒部22bの内側にスプライン嵌
合しており、軸方向に移動自在である。また、第1プレ
ート25,26,27は、円筒部22bの内側に固定さ
れた止めリング24,30により軸方向の移動が規制さ
れている。一方、第2プレート28は第1プレート2
5,26の間に配置されており、第2プレート29は第
1プレート26,27の間に配置されている。第2プレ
ート28,29には、両面に環状のフェーシング部材が
取り付けられている。
【0017】第1プレート25,26,27の半径方向
外側部間にはそれぞれ第1コーンスプリング44,45
が配置されている。第1コーンスプリング44,45
は、各第1プレート25,26,27をそれぞれ隔離す
るように押圧している。第1コーンスプリング44,4
5の外周部は、円筒部22bのスプライン部に噛み合う
スプライン構造となっている。
【0018】円筒部22bの第1プレート25,27の
間には、円周方向の間隔を隔てて複数個所に孔22dが
形成されている。また、孔22dの半径方向外方に対応
するフロントカバー8の円筒部8aは、内壁面が半径方
向外方に凹む凹部を有しており、そこに複数の排出孔8
bが形成されている。つまり、第1プレート25,2
6,27間に供給された潤滑油は、孔22d及び排出孔
8bを通じて外部に排出されることになる。また、空間
A内の潤滑油は、遠心力により半径方向外方に移動して
円筒部8aの内壁面に集中され、効率良く排出される。
【0019】第1ピストンリング31は、第1プレート
27とフランジ22aとの間に配置されている。第1ピ
ストンリング31は、第2コーンスプリング32によ
り、フランジ22a側に押圧されている。第1ピストン
リング31は、フランジ22内に形成された油路22c
(図4)から供給される作動油により図の左側に移動
し、第1プレート25〜27と第2プレート28,29
とを連結する。
【0020】図2に示すように、ダンパー連結部24
は、主として、ドリブンハブ32と、ドリブンプレート
33と、トーションスプリング34とから構成されてい
る。ドリブンハブ32は、内周側にメインドライブシャ
フト10とスプライン嵌合するスプライン32aを有し
ている。ドリブンハブ32は半径方向外側に延びるフラ
ンジ部を有している。ドリブンハブ32のフランジ部と
ドリブンプレート33とは、両者に形成された円周方向
に延びる窓孔内に配置されたトーションスプリング34
により、円周方向に弾性的に連結されている。トーショ
ンスプリング34は、両窓孔から外れないように、円板
状のリテーニングプレート35,36により支持されて
いる。リテーニングプレート35,36は、半径方向外
側及び内側で複数のスタッドピン37,38によりドリ
ブンプレート33に固定されている。ドリブンハブ32
のうちスタッドピン37及び38が貫通する部分には、
円周方向に延びる長孔が形成されている。これにより、
ドリブンプレート33のドリブンハブ32に対する相対
回転が許容されている。
【0021】図3に示すように、ドリブンプレート33
の半径方向外周端には、トルクコンバータ本体1側に延
びる円筒状の係止部33aが一体に形成されている。係
止部33aの外側には、前述した第2プレート28,2
9の内周端を軸方向のみ移動自在に係止するスプライン
が形成されている。また、係止部33aには、半径方向
に貫通する複数の貫通孔33cが形成されている。係止
部33aの軸方向先端には、半径方向内側に突出する環
状の突出部33bが形成されている。この結果、係止部
33aの内側に導かれた潤滑油は、突出部33bにより
せき止められ、貫通孔33cを通ってクラッチ部23に
効率良く供給される。なお、係止部33bの内側に潤滑
油を効率良く供給するように、ハブ22のフランジ22
aの壁面22eは係止部33b側に突出して接近してい
る。
【0022】次に、ロックアップクラッチ3について説
明する。図1に示すように、ロックアップクラッチ3
は、トルクコンバータ本体1及び動力遮断用クラッチ2
の半径方向外方に配置されている。この、ロックアップ
クラッチ3は、トルクコンバータ本体1と動力遮断用ク
ラッチ2の軸方向寸法内に配置されているため、トルク
コンバータ全体の軸方向寸法を短縮するのに貢献してい
る。
【0023】図3に示すように、ロックアップクラッチ
3は、主に、フロントカバー8内に軸方向に移動自在に
設けられた環状の第2ピストン41と、第2ピストン4
1により押圧される環状の第3プレート42と、円筒部
22bに軸方向に移動自在に設けられた環状の第4プレ
ート43とから構成されている。第4プレート43の両
面には、環状の摩擦部材が固着されている。第2ピスト
ン41とフロントカバー8との間には、回り止め部材4
4が配置されている。ここでは、フロントカバー8内に
設けられた油路8c(図4)から作動油が供給される
と、第2ピストン41が図の右側に移動し、第3プレー
ト42及び第4プレート43を押圧するようになってい
る。
【0024】このような構成になる本実施例では、ハウ
ジング9内にトルクコンバータ本体1及び動力遮断用ク
ラッチ2が収容されるとともに、オイルポンプ11、タ
ンク12a及びコントロールバルブ12cがハウジング
9に固定されてユニット化されている。このため、従来
のマニュアルクラッチ装置を備えた車両において、クラ
ッチハウジング部分を本実施例のユニットと交換するだ
けで、自動変速させることができる。動作 エンジン側からフロントカバー8に動力が伝達される
と、ポンプ5がともに回転し、さらに作動油を介してタ
ービン6が回転する。タービン6の回転は、ハブ22及
びフランジ22a,クラッチ部23,ダンパー連結部2
4を介してメインドライブシャフト10に伝達される。
【0025】また、ポンプ5が回転すると、ボンプ5に
固定されたオイルポンプギア47が駆動される。その結
果、オイルポンプ11が駆動され、タンク12aに溜ま
った油が吸引され、コントロールバルブ12cによりメ
インドライブシャフト10内の油路10aを通じて所定
の箇所に作動油及び潤滑油として供給される。潤滑油
は、メインドライブシャフト10の油路10aから油路
22fを通じて壁面22eに沿って外周側に流れる。こ
のとき、潤滑油は、遠心力により半径方向外方に移動
し、フランジ22aの壁面22eを伝わってスムーズに
係止部33aの内側に供給される。ここでは、突出部3
3bにより分散が防止されるので、潤滑油は、貫通孔3
3cを通ってクラッチ部23に供給され、第1プレート
25,26,27及び第2プレート28,29の潤滑を
効率良く行う。さらに、潤滑油は、第1コーンスプリン
グ44,45のスプライン嵌合部分から孔22dを通
り、円筒部8aの内壁面に集中する。また、空間A内の
他の潤滑油は、遠心力により半径方向外方に移動し、円
筒部8aの内壁面に集中する。集中した潤滑油は、排出
孔8bから効率良く外部に排出される。外部に排出され
た潤滑油は、下方に移動し、タンク12aに溜められ
る。
【0026】ここでは、シールリング61によりトルク
コンバータ本体1内の作動油が動力遮断用クラッチ2の
配置された空間Aに流入するのを防止しているために、
潤滑油の供給及び排出コントロールが正確に行われる。
したがって、クラッチ部23には、潤滑油がスムーズに
かつ効率良く供給され、その排出は速やかにかつ効率良
く行える。これにより、必要な量の潤滑油を必要なとき
に確実に供給することができ、動力遮断用クラッチ2が
切断されたときに、第2プレート28,29及び第1プ
レート25,26,27間に生じるドラッグトルクが低
減される。
【0027】しかも、動力遮断用クラッチ2の切断時に
は、第1コーンスプリング44,45が第1プレート2
5〜27をそれぞれ離隔して、各第1プレート25〜2
7間を所定の隙間に維持する。したがって、動力遮断用
クラッチ2のドラッグトルクをさらに減らすことができ
る。さらに、クラッチ連結時に、第1コーンスプリング
44,45は第2コーンスプリング32とともに弾性的
に変形する。そのため、クラッチ連結時のショックが吸
収される。また、連結時に生じたショックは、トーショ
ンスプリング34により吸収され、メインドライブシャ
フト10側に伝達されにくくなる。
【0028】請求項1に記載のトルクコンバータでは、
クラッチが連結されるときに生じるショックは弾性連結
部により吸収され、トルクコンバータ本体の流体が大量
に供給されることにより生じるクラッチのドラッグトル
クはシール機構により防止される。特に、シール機構に
よりシールされた空間における動力遮断用クラッチに潤
滑油供給機構により潤滑油を供給し、さらに潤滑油排出
機構によりその潤滑油を空間から排出している。この結
果、動力遮断用クラッチは十分に潤滑された上にドラッ
グトルクが生じにくい。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのトルクコンバータの
縦断面図。
【図2】図1の拡大部分図。
【図3】図2の拡大部分図。
【図4】図1の拡大部分図。
【図5】コントロールバルブの油圧回路図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ本体 2 動力遮断用クラッチ 8 フロントカバー 9 ハウジング 10 メインドライブシャフト 11 オイルポンプ 12 オイル吸引部 12a タンク 12c コントロールバルブ 23 クラッチ部 24 ダンパー連結部 61 シールリング A 空間

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側回転体から出力側部材に動力を伝達
    するためのトルクコンバータであって、前記入力側回転体に固定されたフロントカバーと、前記
    フロントカバーに固定され前記フロントカバーとともに
    作動油室を構成するポンプと、前記ポンプと対向し前記
    出力側部材に連結されるタービンとを有する トルクコン
    バータ本体と、前記タービンに 連結されたドライブ側部材と、前記出力
    側部材に連結され得るドリブン側部材と、前記ドライブ
    側部材とドリブン側部材とを連結及び切断するクラッチ
    本体部と、前記クラッチ本体部に作用するピストンと
    有する動力遮断用クラッチと、 前記動力遮断用クラッチの配置された空間へ前記トルク
    コンバータ本体内の作動油が侵入するのを防止するシー
    ル機構と、前記クラッチ本体部に潤滑油を供給する潤滑油供給機構
    と、 前記クラッチ本体部に供給された潤滑油を前記空間から
    排出するための潤滑油排出機構と、 を備えたトルクコンバータ。
  2. 【請求項2】 前記ドライブ部材は、前記フロントカバー
    と前記タービンとの軸方向間において前記タービン側に
    配置されることで前記フロントカバーとの間に前記空間
    を確保する円板状であり、 前記シール機構は、前記ドライブ側部材と前記フロント
    カバーとの間に配置され前記ドライブ側部材の軸方向両
    側をシールするシール部材を含む、請求項1に記載のト
    ルクコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記ドライブ側部材は、内周部が前記ター
    ビンに固定され、外周部が前記フロントカバーに近接し
    ており、 前記シール部材は前記フロントカバーと前記ドライブ側
    部材の前記外周部との間に配置された環状の部材であ
    る、請求項2に記載のトルクコンバータ。
  4. 【請求項4】 前記クラッチ本体部は前記空間内の外周側
    に配置され、 前記動力遮断用クラッチは、前記空間内の内周側に配置
    され前記ドリブン部材と前記出力側部材とを円周方向に
    弾性的に連結するスプリングをさらに有する、請求項2
    又は3に記載のトルクコンバータ。
  5. 【請求項5】 前記空間及び前記トルクコンバータ本体よ
    り半径方向外方に配置され、前記フロントカバーと前記
    ドライブ側部材とを連結及び連結解除可能なロックアッ
    プクラッチをさらに備えている、請求項2〜4のいずれ
    かに記載のトルクコンバータ。
  6. 【請求項6】 前記動力遮断用クラッチは、前記ピストン
    に作用する油室を前記ピストンと前記ドライブ側部材と
    の間に有している、請求項1〜5のいずれかに記載のト
    ルクコンバータ。
  7. 【請求項7】 前記ドライブ側部材には前記油室に連通す
    る油路が形成されている、請求項6に記載のトルクコン
    バータ。
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