JP2748043B2 - 包装容器の底部形成用マンドレルの冷却方法と使用するマンドレル - Google Patents

包装容器の底部形成用マンドレルの冷却方法と使用するマンドレル

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱可塑性プラスチックを被覆した厚紙で予
め作製された両端部に折目線を有する筒状の包装容器素
材から、底部に折込みシールした後液体食品を充填密封
するようにした液体食品包装機械で、充填前段の容器底
部形成装置に用いられる包装容器の底部形成用マンドレ
ルの冷却方法と該方法に使用するのに好適なマンドレル
に関する。
〔従来の技術〕
現今、牛乳やジュースなどの液体食品は多くの場合、
プラスチック薄層で被覆された紙材料の使い捨て型式の
包装容器に詰められ販売されている。
その中で所謂切妻形の頂部を備えた包装容器は、従来
から、筒状でほぼ正方形の横断面を有する半製品である
素材(第5図参照)から作られる。該筒状の素材は折目
線によって四つの長方形側壁部形成用の板紙部分と、頂
部及び底部形成用の板紙部分とに分かれており、該頂部
及び底部形成用の板紙部分の折目線に従って切妻形の頂
部及び平坦な底部を形成できるようになっている。この
筒状の素材は、当初は平坦に畳まれているが、開口装置
で筒状に開口させた後、通常、包装容器の底部形成装置
の間歇的に回転するマンドレルホイールの放射状に具備
されたマンドレル上に、底部の折畳み部分がマンドレル
頂部より突出した状態で送り込まれる。次にマンドレル
ホイールの間歇回転により次の停止位置で、上記底部の
板紙の接着すべき部分は、該部の熱可塑性材の層を柔ら
かく活性化して接着剤として作用させるため熱風により
加熱される。そして、次の間歇回転の間に折畳み装置
(例えば上記底部の折畳み部分の円周回転軌跡の左右に
設置されて互に逆方向に回転するそれぞれ2本の突出し
た折込み指を備えた装置など)により底部の折込み線に
従い折込まれ、案内装置で折込まれた底部の表面が案内
されて次の底部密封位置に送られる。この底部密封位置
において、マンドレル頂部の平板部と圧着装置との間で
上記折込まれた接着可能な状態にある底部の板紙は重合
状態で圧縮冷却され相互に接着し底部は密封される。こ
の底部の密封後、次の中間停止位置を経て容器の送り出
し位置に至る間に底部は更に冷却され完全な接着状態と
なり、送り出し位置よりコンベヤライン上に送り出され
る。コンベヤラインに容器が送り出された後、次の工程
で内容物が充填され、続いて容器頂部は加熱され折込み
圧着シールされて切妻形の頂部が形成されて包装容器が
出来上る。
上記の工程において、マンドレルの頂部である外端面
と圧着装置との間で、加熱し折込まれた容器底部が加圧
圧縮されるとき、素材表面の溶融軟化状態にあるプラス
チックを冷却固化せしめて折畳まれた紙を溶着シールす
るとともに、マンドレル頂部の平板部と接する素材表面
のプラスチックが熱と圧力により該平板部に溶着するの
を防止するため、該頂部の平板部を常時冷却水により冷
却するようになっている。このマンドレルの構造は、従
来から一般にマンドレル頂部の平板部を冷却するため該
平板部に接して冷却室がマンドレル本体部の外側端部に
設けられており、該平板部と冷却室の外周の輪郭は包装
容器素材の側壁内面にほぼ接するように形成されてい
る。また、マンドレル本体部の横断面の形状は各種の断
面形状のものが用いられているが、多くは筒状の包装容
器素材のほぼ正方形の横断面の形状に対応して容器素材
のそれぞれ隣り合う側壁内面の各隅部に当接する4ヶ所
の突部を備えた任意形状のマンドレル本体部に、一対の
水路用の孔を上記冷却室に連通するごとく設けて形成さ
れており、冷却水はその一方から冷却室内を貫流して他
方から排出するようになっている。また、改良されたマ
ンドレルでは、実開昭62−199331号公報に示されている
ように、マンドレル頂部平板部と冷却室外周の輪郭は改
良前のものとほぼ同一であるが、マンドレル本体部の断
面構造では冷却水を冷却室に注入,排出するための一対
の冷却水注入用パイプと冷却水排出用パイプとをマンド
レル本体部から離間するようにマンドレル本体部を筒状
に形成して、隣り合う容器側壁の内面各隅部に当接する
ように放射状に突起部をマンドレル本体部の長手方向に
突出形成し、該冷却水の注入用パイプと排出用パイプと
を筒状の本体部内方に側壁から離間して配設している。
そして上記何れのマンドレルでも運転作業中は、冷却水
を冷却水タンクより注入し排出するようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の改良されたマンドレルでは、冷却室への冷却水
の注入及び排出の水路であるパイプがマンドレル内壁か
ら離間して設けられているため、従来使用されて来たマ
ンドレル本体部内の注入,排出の一対の水路用の孔を該
本体部を貫通して設けたものに比較して、水路を通過す
る冷却水によりマンドレル本体部が従来では直接冷却さ
れてマンドレル表面に結露現象を起して、空気中の極微
細な不純物が露に含まれてそれが容器側壁内面に付着す
るという衛生上の問題があったのを改善したという優れ
た点があった。然し乍ら、上記改良されたマンドレルを
使用していても、作業を中止(包装機械の充填機の稼動
を中止)したときは、複数個のマンドレルは停止状態と
なり底部溶着作業が行われず加熱されないため、マンド
レル表面温度が低下して稼動中頂部の平板部(トッププ
レート)が作業による加熱状態にあるときのマンドレル
温度と大きく差を生じ、次の稼動開始当初は、マンドレ
ルの冷却しすぎによりその表面に結露現象を起す問題が
あった。この場合、稼動停止時にも結露を起さないよう
に冷却水の量を制御してマンドレルの冷却を押さえると
次の稼動開始時には、マンドレルが冷却不充分なため容
器底部のシール時、溶融した熱可塑性材(ポリエチレ
ン)を冷却しきれず折込溶着部は紙の反撥に負けてシー
ル不良を起す問題が発生していた。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、
装置の稼動時と停止時のマンドレル表面温度差を改善し
て、稼動中は勿論、稼動停止時にもマンドレル表面の結
露現象を防止し、且つマンドレル冷却不良による容器底
部のシール不良を解消することの出来る包装容器の底部
形成用マンドレルの冷却方法とそれに使用するのに好適
なマンドレルを提供することを目的とする。
なおこの場合、稼動停止状態のときのマンドレルへの
冷却水の貫流量を減らし、稼動時冷却水の量を増やすこ
とも考えられるが、マンドレルが停止状態のときは複数
個の各マンドレル間に温度差が発生するため稼動開始当
初はその影響を受け実施は出来ない。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明においては、熱可塑
性材を被覆し折目線を付された筒状の包装容器素材が嵌
めかぶされる複数個の容器底部形成用マンドレルを有
し、該マンドレルが異なる処理ステーションに順次移動
するように駆動される回転体と、該処理ステーションに
対応して所定位置に少くとも順次、容器素材端部加熱装
置、容器素材端部折込装置及び容器素材端部圧着装置を
含む装置群とを備えた包装機械の容器底部形成装置にお
ける容器底部形成用マンドレルの冷却方法として、マン
ドレル表面温度を露点以上に、且つ上記熱可塑性材の凝
固温度以下に保持するように該マンドレル内に冷却水を
温度制御して循環して流すことにより該マンドレルを冷
却するようにしている。
この場合、冷却水の温度制御は、マンドレル内を循環
して流れる冷却水の温度上昇を検知してこれにより該冷
却水に別の二次的冷却水を補給して温度制御することが
得策である。
上記の冷却方法に使用するマンドレルとしては、筒状
の包装容器素材が嵌装されるマンドレルの本体部を管状
(中空)に形成して、該本体部の外側端部に、筒上の容
器素材の加熱された底部形成用板紙が折込まれ圧着され
て容器底部を形成するように平板状の頂部を設け、マン
ドレル本体部の外側面に、開口状態の包装容器素材の各
側壁内面に当接するように所定の当接部をマンドレルの
長手方向に突出形成する一方、上記頂部の背面に冷却室
を形成して、マンドレル本体部の管状の内壁面に接して
冷却水の冷却室から帰る流路を該冷却室の底面に連通す
るようにして該冷却室よりマンドレルの軸方向に冷却室
底面より所定長の間形成するとともに、管状のマンドレ
ル本体部の内方には、上記冷却室に連通する冷却水注入
用パイプと、上記冷却室から帰る冷却水の上記内壁面に
接した流路の排出側に連通する冷却水排出用パイプとを
設けて形成することが好ましい。
この場合、マンドレル本体部の管状の内壁面に接して
形成する冷却水の冷却室から帰る流路を、該管状の内壁
面に接してスパイラル状に形成することが効果的であ
る。
〔作用〕
容器底部形成装置の異なる処理ステーションに間歇的
に順次停止するマンドレルに、冷却水を温度制御して循
環して流すとき、稼動中はマンドレルの頂部は容器素材
の底部形成用板紙が加熱,折込み、圧着シールされて加
熱状態にあるが、マンドレル表面温度は温度制御されて
露点以上に且つ板紙面の熱可塑性材が冷却固化するよう
なシール温度に保持されているため、マンドレル表面に
結露することなく衛生的に且つ安定してシール作業を行
うことが出来る一方、稼動停止してマンドレルが停止状
態にありマンドレル頂部が加熱されないときもマンドレ
ル表面温度は温度制御されて露点以上に且つシール可能
な温度に保持されているため、次の稼動開始時(スター
ト時)でもマンドレル表面温度は稼動時との差がなく結
露現象を起すことなく良好に作業を開始することが出来
る。
また、マンドレル内を流れる冷却水は稼動中にはマン
ドレル頂部が加熱されて温度が上昇傾向にあるが、この
温度上昇を検知して副次冷却水を補給することによりマ
ンドレル温度を良好な状態に保持することが出来る。
この方法を使用する場合、マンドレルを冷却するため
のマンドレル内の構造を、頂部背面の冷却室に冷却水を
還流させるのに付加して、冷却室下面からマンドレルの
軸方向に所定長、頂部に近いマンドレル本体部の管状の
内壁面に接してスパイラル状などで冷却室からの復流路
を形成して冷却水を流すようにすると、マンドレル表面
温度を、制御した所定の温度範囲内で変動を少くして良
好に容器底部のシール作業を行わせることが出来る。
〔実施例〕
本発明の実施例を添付の図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明の方法を用いて、包装容器の底部形
成装置の底部形成用マンドレルを冷却するときのブロッ
ク図で、第2図〜第4図に該マンドレルが示されてい
る。該ブロック図において、マンドレル(1)は、製造
ラインの前後方向に同軸上に設けられ間歇的に回転する
一対のマンドレルホイール(10a),(10b)上で、それ
ぞれのベースホイール(9),(9)の円周を6等分し
た位置の平面部に放射状に取付けられている。該マンド
レル(1)はアルミニウム製で断面が正方形に近い中空
の異形パイプ状のマンドレル本体部(2)を有してお
り、その頂部である外側端面には、筒状の包装容器素材
(c)の折畳まれた底部と当接する平板部(3)が取付
けられ、該平板部(3)の裏面に接して所定の大きさの
冷却室(4)が形成されている。
マンドレル(1)には、筒状の本体部(2)の内壁に
接するように所定径でマンドレル長の約3分の1の長さ
を持ち、その上端面に冷却室(4)の形成された冷却ブ
ロック(5)が底部材(5b)と一体的に嵌挿状態で取付
けられ、頂部の平板部(3)を冷却するとともに熱容量
を大きくして、平板部(3)を冷却した後の冷却水をマ
ンドレル本体(2)の管状内壁に沿って流さしめ、圧着
シール部である平板部(3)の冷却効果を上げるように
なっている。上記冷却室(4)に冷却水を還流させるた
め、冷却ブロック(5)の中央軸線上に冷却水注入用の
パイプ(6a)が設けられて該冷却室(4)に連通してお
り、平板部(3)を冷却して加熱され折込まれた底部板
紙面の熱可塑性材層を冷却固化せしめ密封せしめた後、
熱交換により若干温度の上昇した冷却水は、マンドレル
本体(2)内壁面に接して冷却ブロック(5)外壁にス
パイラル状に設けられた復流路(5a)を経由して該本体
部(2)側壁を露点以上で冷却しながら冷却ブロック
(5)の底部材(5b)の排出口(5b′)より排出される
ようになっており、冷却ブロック中央軸線上の前記パイ
プ(6a)と底部材(5b)の排出口(5b′)には、それぞ
れ、マンドレルホイール(9)外周平坦部に取付けられ
たマンドレル基板(8)との間に、冷却水注入用パイプ
(6)と冷却水排出用パイプ(7)が配設され、冷却水
はマンドレル本体頂部の平板部(3)を冷却した後、該
平板部に隣接するマンドレル上部側壁を冷却しながらマ
ンドレル内を貫流し、露点以上でマンドレルを冷却しな
がら効率良く平板部で底部折込部を冷却することが出来
る。また、管状のマンドレル本体部(2)の側壁外面に
は、開口状態の包装容器素材(C)のそれぞれ隣り合う
側壁(C1),(C2)の内壁面の各隅部に当接するよう
に、放射状に4ヶ所のひれ部(2a)が側壁全長に亘って
突設形成され、さらに、隣り合うひれ部(2a),(2a)
の中間位置のマンドレル本体部(2)の側壁は部分的に
包装容器素材(C)の内面に当接するようになってい
る。なおマンドレル本体部(2)は、管体側壁の肉厚部
で基板(8)にネジ止め(図示せず)されており、該側
壁の一方の側面に対面して容器素材係止用の押圧アーム
(11)が基板(8)面に取付けられ、マンドレル(1)
に嵌装された包装容器素材(C)を底部密封加工中、係
止するようにしている。また、マンドレル頂部の平板部
(3)上面の三角形の僅かな突出部(3a)は折畳んだ重
なり部の中間位置の支持部である。
上記各マンドレル(1)には、マンドレルホイール
(10a),(10b)のそれぞれのベースホイール(9),
(9)の内方から冷却水を注入,排出できるようになっ
ており、マンドレルホイール(10a),(10b)は1/6回
転毎に一時停止しながら(図において時計方向に)間歇
回転するようになっている。間歇回転するマンドレルホ
イール(10a),(10b)上の各マンドレル(1),
(1),(1)……の回転軌跡の外周位置には、各工程
に応じマンドレルの停止位置に対応して各作業手段が配
設されて、包装容器の充填前の容器底部形成装置を構成
している。
該容器底部形成装置へ供給する筒状の包装容器素材
(C)は、第5図に底となる折畳み部分を上方にして図
示しない切妻形の頂部を得るための折畳み部分(Cg)を
下方にした逆さ状態の斜視図が示されている。該包装容
器素材(C)は、両側を熱可塑性材料の均質な層で被覆
された中心支持層の紙を含む積層材料から押し抜かれ、
弱化線すなわち折目線により折曲げて筒状に形成したも
のである。また、該素材(C)はほぼ正方形の横断面を
有し、互いに対となって向い合う4つの側壁(C1),
(C1),(C2),(C2)より折目線(C6),(C6),
(C7),(C7)を介して底部形成のための長方形の板紙
部(C3),(C3′)及び対向する一対の二等辺三角形の
側方折込み板紙部(C4),(C4)とその両側の小三角形
の折返し板紙部(C5),(C5)が、マンドレル上で包装
容器素材(C)が間歇移送される途中で後述する折込み
装置により側方の三角形折込み板紙部(C4)についで底
面となる長方形の一方の板紙部(C3′)が折込まれた
後、後述する折込み板(13)により前記板紙部(C3′)
に対向した該板紙部(C3′)より稍大きい板紙部(C3
が前記板紙部(C3′)の端部を覆うように折畳まれて圧
着され第6図に示すように底部が形成されるのである。
容器の底部形成に当っては、平坦に折畳まれた筒状の
包装容器素材(C)が、素材の立上り開口装置で開口さ
れて、図示しない送入装置により送り込み位置〔第1図
で各マンドレルホイール(10a),(10b)の斜左下方〕
で容器底部の折目線(C6),(C7)(第5図参照)がほ
ぼマンドレル頂部の平板部(3)の平らな端面の水準に
来るような位置までマンドレル(1)に押込まれる。送
り込まれて正しい位置におかれた状態で包装容器素材
(C)は、前記押アーム(11)で保持されてマンドレル
ホイールの1/6回転により次の加熱位置〔第1図でマン
ドレルホイール(10a),(10b)斜左上方〕へ送られ、
所定位置に配設された底部加熱装置(15)と包装容器素
材(C)のマンドレル端縁部から突出した底部折込み部
分とが真正面に対面する。底部加熱装置(15)は熱風ノ
ズルを備えて図示しないファンと空気加熱装置に接続さ
れており、熱風ノズルからの熱風により互いに密封され
るべき包装容器の底の板紙部分(C3),(C3′),
(C4),(C5)は熱可塑性層が溶けて液密の密封に使用
できるような温度に加熱される。十分な温度に底の板紙
部を加熱した後、マンドレルホイール(10a),(10b)
は1/6回転しその間に図示しない折込み装置(14)(例
えば容器底部の折畳み部分の円周回転軌跡の左右に設置
された2本の突出した折込み指を備えた装置)に折込ま
れ、次いで折込み板(13)で容器底部の板紙部分(C3
が押え込まれ案内されて所定位置まで折曲げられ、加熱
された熱可塑性層がまだ柔い間に次の処理位置である軌
跡頂部の容器底部圧着装置の水冷されている底部加圧部
材(12)の前に送られる。そしてマンドレルホイール
(10a),(10b)の一時停止の間に底部加圧部材(12)
の下降で(第2図参照)、上記折畳まれた容器底部の板
紙部分は重合状態で押圧され容器底部が第6図に示すよ
うに密封形成される。このとき、マンドレル頂部の平板
部(3)は冷却水の冷却室(4)への貫流により冷却さ
れているので、底部加圧部材(12)とマンドレル(1)
との間で加圧溶着される包装容器素材(C)の底部の板
紙表面に被覆された熱可塑性材のプラスチック層は冷却
され固化するとともに、マンドレルの平板部(3)に対
し溶着が防止される。また、底部加圧部材(12)にはマ
ンドレル(1)に流入する前に冷却水が流入するように
なっており、該加圧部材への底部上面の溶着が防止され
るのとともに、前記折込み板(13)にはマンドレル
(1)を貫流してやや温度の上昇した冷却水が貫流し
て、案内される底部外側の板紙(C3)面は予め若干冷却
されて良好に底部が溶着せしめられる。次いで底部の溶
着密封された包装容器素材(C)は、マンドレル(1)
上で、それぞれ作業手段のない1/6円周回転した位置か
ら更に1/6円周回転した位置を経る間に冷却されてマン
ドレルホイール軸心直下の最下部の送り出し位置でマン
ドレルから図示しないコンベヤ上に運ばれてコンベヤの
移動途中で内容物(液体食品)が充填された後、切妻形
の頂部が密封形成される。
この場合、底部形成用マンドレル(1)と上記底部加
圧部材(12)及び底部折込み板(13)へ供給環流させる
冷却水の温度制御は、容器底部形成装置で筒形の包装容
器素材(C)から容器底部の圧着形成時、加熱され折込
まれて圧着される底部との熱交換により温度が上昇して
還流する冷却水の温度を検知して、該冷却水(3次冷却
水と称する)に副次的な2次冷却水を適時補給して、該
3次冷却水が熱可塑性材の凝固温度以下に且つ露点以上
の温度を保持するようにしている。すなわち、第1図に
示すように前後一対のマンドレルホイール(10a),(1
0b)と、その前後で底部加圧部材(12),底部折込板
(13)を貫流するようにした配管路のうち、冷却の終っ
た冷却水の一対の配管(20),(20)は合流して一本の
配管(21)となり、該配管(21)を通過した冷却水は配
管(22)によりミキシングパイプ(混合管)(23)を経
てポンプ(16)より配管(17)を経由し、監視用の温度
計(181)及び圧力防護装置(182)を付設した接続ブロ
ック(18)から、それぞれ止め弁、調整弁を備えた2本
の往路の配管(19),(19)により底部形成装置へ向う
ようになっている。ミキシングパイプ(混合管)(23)
は、その内部を通過する3次冷却水の温度を検知して開
閉弁(23′)を開き適時2次冷却水を補給するもので、
該2次冷却水は、2次冷却水タンク(24)から配管(2
5)、結合管(26)、2次水ポンプ(27)、フィルター
(28)を経由して、熱交換器(29)を通過する間に後述
する一次冷却水(32)で冷却され、連結管(30)を経て
配管(34)より該ミキシングパイプ(混合管)(23)へ
補給されるようになっている。そして、該補給が行われ
たとき、3次冷却水の配管路からオーバーフローした冷
却水は、配管(22a)より2次冷却水の配管路の前記結
合管(26)に還流される。また、上記熱交換器(29)に
は、アイスウオーターである一次冷却水(32)の通る配
管(31)が貫通しており、貫通部の外部を流れる2次冷
却水を冷却するようになっている。なお、上記連結管
(30)と結合管(26)との間には、別装置である充填後
のゲーブルトップ形成のための頂部加熱及び頂部圧着ユ
ニット(32)を冷却するために2次冷却水を環流するよ
うにしている。
上記ミキシングパイプ(混合管)による3次冷却水の
温度制御は、室温より若干高目すなわち、室温≦3次冷
却水温度≦室温+5℃の間に維持して、該冷却水を多量
にマンドレルに流すことが効果的であることが確認され
ている。
このようにして、上記包装容器素材の底部の密封工程
の間、上記底部加圧部材及びマンドレル頂部の平板部は
常に冷却室への水の環流により容器底部の板紙面の熱可
塑性材の凝固に適当な温度で冷却されるとともに、マン
ドレル本体部側壁は露点以上の温度で冷却されて、容器
底部の密封溶着を効率良く且つ結露現象を起すことなる
衛生的に行うことが出来る一方、稼動時と停止時のマン
ドレル表面の温度差をなくするようにしたことから、稼
動中は勿論停止時から作業を再開するときでも安定して
衛生的にシール作業を行うことが出来る。
〔発明の効果〕
請求項1記載の発明によれば、包装機械の容器底部形
成装置で筒状の包装容器素材から容器底部を密封形成す
るとき、底部形成用マンドレルの表面温度を、マンドレ
ル内を環流する冷却水の温度制御により、常に露点以上
に且つ素材表面の熱可塑性材の凝固温度以下に保持する
ようにしたことから、容器底部形成装置の稼動時と停止
時とのマンドレルの温度差が少くなり、且つ稼動中は勿
論停止時から稼動を再開するときでもマンドレル表面に
結露現象を起すことがなく、熱可塑性材の凝固不完全に
よるシール不良を防止して、衛生的に且つロスをなくし
て常時安定して容器底部の密封作業を行うことが出来
る。
請求項2記載の発明によれば、マンドレル内を循環し
て流れる冷却水の温度上昇を検知して副時冷却水を補給
することにより、容易に且つ安定して該冷却水の温度制
御を行うことが出来る。
請求項3記載の発明によれば、温度制御した冷却水を
マンドレルに通して、マンドレル表面の結露現象を防止
して容器底部の密封溶着を行うとき、マンドレル本体部
の管状の内壁面に接した復流路を通過する冷却水でマン
ドレル本体部を冷却することにより、マンドレル表面部
の冷却温度の所定温度内での変動を押え良好に容器底部
の密封溶着を行わせることが出来る。
請求項4記載の発明によれば、マンドレル本体部の管
状の内壁面に接した復流路を形成する場合、流路長を長
くして効率的にマンドレル本体部を冷却することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明による一実施例を示すもので、第1図
は、包装容器の底部形成装置の底部形成用マンドレルを
冷却させる配管路を示すブロック図、 第2図は、使用されるマンドレルの中央縦断側面図、 第3図は、マンドレル頂部の平板部の平面図、 第4図は、第2図のII−II線による断面図、 第5図は、マンドレルで処理しようとする包装容器素材
の斜視図、 第6図は、第5図の包装容器素材の底部を密封形成した
状態を示す斜視図、 である。 (1)……包装容器底部形成用マンドレル、(2)……
マンドレル本体部、(3)……平板部、(4)……冷却
室、(5)……冷却ブロック、(5a)……復流路、
(6),(6a)……冷却水注入用パイプ、(7)……冷
却水排水用パイプ、(9)……ベースホイール、(10
a),(10a)……マンドレルホイール、(12)……底部
加圧部材、(13)……底部折込板、(15)……底部加熱
装置、(23)……ミキシングパイプ、(C)……包装容
器素材。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性材を被覆し折目線を備えた筒状の
    包装容器素材が嵌装される複数個の容器底部形成用マン
    ドレルを有し、該マンドレルが異なる処理ステーション
    に順次移動するように駆動される回転体と、該処理ステ
    ーションに対応して所定位置に少くとも順次容器素材端
    部加熱装置、容器素材端部折込装置及び容器素材端部圧
    着装置を含む装置群とを備えた包装機械の容器底部形成
    装置における容器底部形成用マンドレルの冷却方法であ
    って、マンドレル表面温度を露点以上に且つ上記熱可塑
    性材の凝固温度以下に保持するごとく該マンドレル内に
    冷却水を温度制御して環流せしめることを特徴とする包
    装容器の底部形成用マンドレルの冷却方法。
  2. 【請求項2】冷却水の温度制御は、マンドレル内を環流
    する冷却水の温度変化を検知して、該冷却水に副次冷却
    水を補給して温度制御することを特徴とする請求項1記
    載の包装容器の底部形成用マンドレルの冷却方法。
  3. 【請求項3】筒状の包装容器素材が嵌装されるマンドレ
    ルの本体部を管状に形成して、該本体部の外側端部に、
    上記素材の加熱された底部形成用板紙が折込まれ圧着さ
    れて容器底部を形成するごとく平板状の頂部を設け、マ
    ンドレル本体部の外側面に、開口状態の包装容器素材の
    各側壁内面に当接するごとく所定の当接部をマンドレル
    の長手方向に突出形成する一方、上記頂部の背面に冷却
    室を形成して、該冷却室の底面に連通するごとくマンド
    レル本体部の管状の内壁面に接して冷却水の復流路を該
    冷却室よりマンドレルの軸方向に冷却室底面より所定長
    の間形成するとともに、管状のマンドレル本体部の内方
    には、上記冷却室に連通孔する冷却水注入用パイプと、
    上記冷却水復流路の排出側に連通する冷却水排出用パイ
    プとを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の包
    装容器の底部形成用マンドレルの冷却方法に使用するマ
    ンドレル。
  4. 【請求項4】マンドレル本体部の管状の内壁面に接して
    形成する冷却水の復流路を、該管状の内壁面に接してス
    パイラル状に形成したことを特徴とする請求項3記載の
    マンドレル。
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