JP2747517B2 - 凍結切片移送装置 - Google Patents

凍結切片移送装置

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JP2747517B2
JP2747517B2 JP63175571A JP17557188A JP2747517B2 JP 2747517 B2 JP2747517 B2 JP 2747517B2 JP 63175571 A JP63175571 A JP 63175571A JP 17557188 A JP17557188 A JP 17557188A JP 2747517 B2 JP2747517 B2 JP 2747517B2
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好則 藤吉
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TANPAKU KOGAKU KENKYUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は凍結試料から切削採取した凍結切片を電子顕
微鏡の試料として電顕メッシュに挾持させるために移送
する装置に関するものである。
(従来技術とその問題点) 低温電子顕微鏡の発展によって、生体物質をそのまま
凍結して切片を作製して、これを直接観察する方法が注
目されつつある。
また、凍結切片は金コロイド抗体等でラベルすること
も可能で今後発展する技術である。
しかしながら、およそ100nmという極薄の凍結切片を
調製することが必要となるが、かかる切片の切断は極め
て難しい上に、切断した切片を電顕メッシュに挾持させ
るところまで移送するのが困難であるという問題点があ
る。
即ち、凍結切片は極めて薄い試料であるため、真空吸
着により保持すると吸着力が強すぎて切片がクシャクシ
ャになり、試料の組織を破壊するおそれがあるため、採
用することができない。
そこで、接触手段としてまつげを利用する方法が採用
されているが、凍結切片とまつげとが静電反発してうま
く移送できないという現象が起こる。
(発明の課題) 本発明は上記問題点に鑑み、凍結切片を組織破壊する
ことなく、また、静電反発を起こすことなく容易に移送
できる装置を提供することを課題とする。
(課題解決のための手段) 本発明は凍結切片は凍結時の窒素雰囲気中で正帯電す
ることに鑑み、接触針を負帯電させれば、凍結切片を静
電吸着することができる一方、正帯電させれば、静電反
発して吸着していた凍結切片を離脱させることができ、
かかる現象を利用すれば、凍結切片の移送時の取り扱い
が容易であることに着目してなされたもので、接触針を
先端に取り付けた操作ロッドと、凍結切片を挾持する電
顕メッシュを保持するホルダーと、上記操作ロッドの接
触針に導通する一方、上記ホルダーを介して電顕メッシ
ュに導通し、接触針および電顕メッシュを選択的に負ま
たは正に切り替え帯電させることが可能な直流電源手段
とからなり、正帯電する凍結切片に対して上記操作ロッ
ドの先端接触針を負帯電状態に制御して接触針に静電吸
着させるとともに、該接触針を正電位に切り替えて凍結
切片との静電吸着を解除し、代わりに負電位状態の電顕
メッシュに静電吸着させることを要旨とする凍結切片移
送装置にある。
装置ロッドの先端に取り付けられる接触針は直流電流
により負に帯電することのできる材料を使用するのが有
利であり、ガラス繊維からなる細線を使用するのが好ま
しい。
以下、本発明を添付図面に示す具体例に基づき、詳細
に説明する。
(実施例) 第1図は本発明に係る凍結切片移送装置の概要を示す
斜視図で、1はガラス繊維からなる接触針11を先端に取
り付けた操作ロッドで、接触針11はでき得る限り細い先
端を有する針状ガラスの太い側を導体接着剤(商品名ド
ータイト)12をもって雌ネジ口金13に固定してあり、操
作ロッド1の先端雄ネジ14に螺合脱着できるようになっ
ている。
他方、凍結切片Wを挟持する電顕メッシュ2はダブル
メッシュ形態をなし、ステンレスハサミ3を介してジル
コン製ホルダー4に保持されている。
上記操作ロッド1の接触針11は操作ロッド1に接続す
る結線51を介して直流電源5のフットスイッチ6に接続
し、直流電源5と正負極切り替え可能に導通する一方、
上記ホルダー4は結線52を介して直流電源5のフットス
イッチ6に接続し、直流電源5と正負極切り替え可能に
導通する。
他方、第2図は凍結切片Wを切削する装置7の斜視図
で、凍結切片Wは切削エッジ71の先端にカール気味で削
り取られる。
したがって、いま、削り取られた切削エッジ71上の凍
結切片Wは正に帯電しているから、上記操作ロッド1の
先端接触針11を負帯電状態にして凍結切片Wに接近させ
ると、凍結切片Wは接触針11に静電吸着される。
この状態で該接触針11を正電位に切り替えて凍結切片
との静電吸着を解除する一方、メッシュハサミ3に保持
される電顕メッシュ2を負電位状態にすると、凍結切片
Wは電顕メッシュ2に静電吸着されることになる。
(発明の効果) 以上の説明で明らかなように、本発明によれば、凍結
切片が凍結時の窒素雰囲気中で正帯電することを利用
し、移送開始に当たって、接触針を負帯電させることに
より、凍結切片を静電吸着力によって吸着する一方、移
送終了時には接触針を正帯電させて、静電反発により吸
着していた凍結切片を離脱させ、代わりに電顕メッシュ
を負帯電して上記凍結切片を吸着させるので、凍結切片
の移送時の取り扱いが容易であり、凍結切片を静電反発
により滅失したり、凍結切片の細胞組織を破壊する危険
もない。
したがって、低温電子顕微鏡によって、生体物質をそ
のまま凍結して直接観察することができ、また、凍結切
片は金コロイド抗体等でラベルすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る凍結切片移送装置の全体を示す斜
視図、第2図は凍結切片切削装置の斜視図である。 1……操作ロッド、11……接触針 2……電顕メッシュ、4……ホルダー 5……直流電源、6……切り替えスイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接触針を先端に取り付けた操作ロッドと、
    凍結切片を挾持する電顕メッシュを保持するホルダー
    と、上記操作ロッドの接触針に導通する一方、上記ホル
    ダーを介して電顕メッシュに導通し、接触針および電顕
    メッシュを選択的に負または正に切り替え帯電させるこ
    とが可能な直流電源手段とからなり、正帯電する凍結切
    片に対して上記操作ロッドの先端接触針を負帯電状態に
    制御して接触針に静電吸着させるとともに、該接触針を
    正電位に切り替えて凍結切片との静電吸着を解除し、代
    わりに負電位状態の電顕メッシュに静電吸着させること
    を特徴とする凍結切片移送装置。
JP63175571A 1988-07-14 1988-07-14 凍結切片移送装置 Expired - Lifetime JP2747517B2 (ja)

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JPH0224944A JPH0224944A (ja) 1990-01-26
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