JP2747364B2 - パターン付き不織布及びその製造方法 - Google Patents

パターン付き不織布及びその製造方法

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JP2747364B2 JP2198769A JP19876990A JP2747364B2 JP 2747364 B2 JP2747364 B2 JP 2747364B2 JP 2198769 A JP2198769 A JP 2198769A JP 19876990 A JP19876990 A JP 19876990A JP 2747364 B2 JP2747364 B2 JP 2747364B2
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哲 野崎
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は繊維を互いに交絡させて成る不織布、及びそ
の製造方法に関し、より詳しくは、支持体上の繊維ウェ
ブに流体を作用させ、繊維の交絡とパターン付けとを行
って得られる不織布、及びその製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、パターン模様を有する不織布として、そのパタ
ーンが円または楕円の開孔から成り、その開孔の大きさ
・形状が実質的に同じで、しかも規則的に配列して模様
を形成している不織布が知られている。この不織布の製
法の一つとして、構成線材が交差するナックル部が規則
的に配列しているメッシュスクリーンを支持体とし、該
支持体上に導いた繊維ウェブに向けて高圧水流を噴射し
て繊維を交絡・再配列させ、前記ナックル部の配置に対
応する開孔パターン模様を同時に形成させる方法が知ら
れている。この場合のメッシュスクリーンには経・緯を
略同径の線材で構成する平織組織が一般的に使用されて
いる。このような技術の詳細は、たとえばアメリカ特許
第3,485,708号公報、同第3,485,709号公報によって開示
されている。
(発明が解決すべき課題) 上述の従来技術によって得られる不織布の開孔は通常
ダイヤモンドパターンに配置されている。この種の不織
布は生理用ナプキンの透液性表面シートとして用いるこ
とができる。そのように用いた時の表面シート上の体液
は、前記の開孔を介して、表面シートの内側に接する吸
収体へ浸透して吸収される。生理用ナプキンは使い勝手
が良いように縦長に作られているが、開孔は一般に表面
シート全体に均等に配置されているから、幅の狭い横幅
方向においていち早く生理用ナプキンの吸液量が限界に
達して、これを捨てることになり、縦方向において未だ
吸液の余地を残している部分を無駄にすることになる。
本発明は少なくとも2条の開孔が互いに接して並ぶこ
とによって、あたかも一条の開孔列であるかのような開
孔パターンを有する不織布、およびその製法を提供する
ことを課題とし、該不織布をその開孔列が生理用ナプキ
ンの縦方向と一致するように使うことによって前記従来
技術の欠点を解消することができる。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために本発明が構成の要旨とする
ところは次のとおりである。
開孔支持体上に支持した繊維ウェブに高圧流体を噴射
し、該ウェブの繊維を互いに交絡させてパターン付き不
織布を製造する方法において、 前記の支持体が線材から成る平織組織で構成されてあ
り、 前記組織の経と緯との線材の線径比が1:5ないし1:10
であり、 前記経の線材がその幅方向で互いに接触している線材
と、互いに隔離している線材とから成っている。
さらに本発明は、上記構成によって得られる不織布を
も構成の要旨としている。
(作用と効果) 上記のように構成した製造方法においては、支持体が
全体としては平織組織であるが、経・緯の線径の差を大
きくすることによって小径の経の線材だけが屈曲して大
径の緯の線材に対する浮きと沈みを繰り返し、浮いてで
きるナックル部によって不織布に開孔が形成される。
その時、大径の緯の線材上に小径の経の線材が縦長に
浮いて、そこに形成される不織布の開孔の形は長円とな
る。この経の線材が互いにその幅方向で接触している場
合には、不織布の長円の開孔もまた、互いに長円の両端
部において接し合って、あたかも一条の開孔列であるか
のような外観を作り出すことができる(請求項1,2に対
応)。
上述によって得られた不織布は生理用ナプキンの表面
シートとして利用することができるが、殊に前記開孔列
を生理用ナプキンの縦方向に一致させて使うと生理用ナ
プキンの吸液能力を無駄なく利用することができる。
(請求項2に対応)。
(実施の態様) 次に本発明の実施態様を図面に従って説明すると以下
のとおりである。
第1図は、本発明に基づく不織布1を得るための装置
の主要部分を模式的に示す側面図である。図において
は、高圧水流の噴射作用下に繊維が移動しうる状態の繊
維材料層、好ましくはカードによる繊維ウェブ11にタン
ク12から水膜を供給しながら繊維羽毛を抑制して形態を
安定させたのち、開孔支持体15としてのエンドレス・ベ
ルト状のメッシュスクリーンに導き、該メッシュの下方
からサクション16を作用させて排水する一方、その上か
ら横方向に所定の径・ピッチを有するノズル17から高圧
水流を噴射する。この噴射処理により、支持体15上の繊
維がメッシュ形状に対応して再配列するとともに互いに
交絡し、後述するナックル部20において開孔2を形成し
た不織布1となる。開孔・繊維交絡を終えた不織布1
は、一対の絞りロール18で水分を絞ったのち、次の乾
燥、巻取り工程へ移送する。
第2A,2B図は、支持体15の斜視図と平面図を示す。エ
ンドレス・ベルトの形態をとる支持体15は、ステンレス
・スチールの線材から成る平織のメッシュスクリーンで
あって、経の線材21と緯の線材22とを有する。緯の線材
22は径Dの複数の線材を等間隔で配列してあり、経の線
材21は緯の線材22に対する浮きと沈みが互いに逆の関係
にある線材21Aと21Bとを有し、線材21Aと21Bとは互いに
等しい線径dを有し、線径dは線径Dの1/5ないし1/10
であるように作られている。このような径の相違を有す
るので、支持体15において、緯の線材22は剛性であり、
殆ど直線を成して緯方向に延在し、一方、経の線材21
は、線材22に対する浮きと沈みの屈曲を繰り返しながら
経方向に延材している(後述の第3図参照)。経の線材
21において、互いに隣り合う一対の線材21Aと21Bとが、
隣り合う2本の線材22間において実質的に接触し、接触
部位25を形成している。また、互いに隣り合う線材21A
と21A、及び21Bと21Bとがピッチlで隔離している。経
の線材21A,21Bと隣り合う緯の線材22とに囲まれた部位2
4(第2B図参照)は開孔支持体15における開孔であっ
て、排水孔として機能し、サクション16の作用下に噴射
後の水を排水する。
第3図は、第2B図III−III線断面図であって、ウェブ
11に開孔2が形成される状態を模式的に示す。図におい
て、緯の線材22に対し経の線材21Aが浮いている部位は
ナックル部23である。はじめにナックル部23上にあった
ウェブ11の構成繊維(図示せず)は噴射水の作用で移動
し、ナックル部23の周辺に再配列し、ウェブ11には開孔
2が形成される(後述の第4図参照)。
第4図は、ウェブ11が開孔と繊維交絡を終え、不織布
1となった状態を示す斜視図である。不織布1には、経
の線材21A,21Bのナックル部23の形状に倣う長円の開孔
が複数形成されている。開孔2は線材21Aに倣う開孔2A
と線材21Bに倣う開孔2Bとを有し、互いに隣り合う一対
の開孔2Aと2Bとが長円の端部において接し合い、あたか
も一条の開孔を成すかのように並んでいる。
第5図は、第4図の不織布1を生理用ナプキン30の表
面シート31として用いた状態を一部切り欠いて示す斜視
図である。生理用ナプキン30は、透液性の表面シート31
と、不透液性の裏面シート32と、これらの間に介在させ
た吸収体33とからできている。表面シート31の開孔2の
列は、生理用ナプキン30の縦方向と一致させてある。表
面シート31の上面に排出された体液が縦方向は開孔2の
列に沿って吸収体33へ速やかに吸収されるが、横方向は
開孔2が間欠的に配列していて、吸収体33への浸透が遅
くなる。このような吸収速度の遅速の差によって体液を
吸収体33の縦方向に無駄なく吸収させならが、横方向に
も吸収させることができる。
不織布1において、開孔2Aと2Bとが互いに接し合い、
あたかも一条の開孔列を成すかのように作るための主要
な条件についていえば、支持体15のメッシュスクリーン
は経・緯の線材の径を各々0.05〜0.4mm、及び0.25〜2mm
とし、かつ、経・緯の線材の線径比を1:5〜1:10の範囲
におさめ、25.4mm当りの線材の打込み本数を経において
10〜150本、緯において10〜50本とすることが実用上有
効である。また、ウェブ11の構成繊維は、従来一般に不
織布や織布のそれとして用いられているものを用い、か
つ、繊維長とデニールとは、それぞれ20〜100mm、0.5〜
15dのものを用いる。不織布1の目付は、一般的には10
〜150g/m2で用いる。高圧噴射水の噴射条件は15kg/cm2
以上が好ましい。
上記に加え、不織布1において開孔2の列を経の線材
が3本以上互いに接触するように配列して構成すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するための不織布製造工程の主要
部を示す側面図、第2A,2B図は開孔支持体の斜視図と平
面図、第3図は前記支持体の断面図、第4図は本発明に
係る不織布の斜視図、第5図は同不織布を用いた生理用
ナプキンの一部切欠斜視図である。 1……不織布 2,2A,2B……開孔 15……開孔支持体 21,21A,21B……経の線材 22……緯の線材 24……開孔 D,d……径

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開孔支持体上に支持された繊維ウェブに高
    圧流体を噴射し、該ウェブの繊維を互いに交絡させてパ
    ターン付き不織布を製造する方法において、前記支持体
    が線材から成る平織組織で構成されており、該組織の経
    と緯との線材の線径比が1:5ないし1:10であり、該経の
    線材がその幅方向で互いに接触している線材と、互いに
    隔離している線材とから成ることを特徴とする前記パタ
    ーン付き不織布の製造方法。
  2. 【請求項2】少なくとも2条の開孔が互いに接して並ぶ
    ことによって開孔列を形成していることを特徴とする請
    求項1記載の方法によるパターン付き不織布。
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