JP2746731B2 - カード繰出し装置 - Google Patents

カード繰出し装置

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JP2746731B2 JP2132916A JP13291690A JP2746731B2 JP 2746731 B2 JP2746731 B2 JP 2746731B2 JP 2132916 A JP2132916 A JP 2132916A JP 13291690 A JP13291690 A JP 13291690A JP 2746731 B2 JP2746731 B2 JP 2746731B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、テレフォンカード等のカード類を1枚ずつ
繰出すカード繰出し装置に関するものである。
(従来の技術) 新種カード繰出し装置においては、カードを複数枚積
み重ねて収容すべき収容室にカード排出口を設けると共
に、該収容室内の最下位のカードに接触して該カードを
カード排出口へ向って駆動するカード搬出機構、収容室
内の最上位のカードを下圧すべきカード押え機構等が装
備される。
収容室内のカードはカード押え機構の下圧によって互
いに圧着しているから、最下位のカードから順に1枚ず
つ繰り出すためには、繰り出すべき1枚のカードを他の
カードから分離することが必要である。その手段とし
て、カード搬出口をカード1枚のみ通過可能な開口形状
に形成し、2枚目から上のカードの排出を阻止する方法
が一般的である(例えば実開昭63−116446号)。
しかし、この方法では、収容室内の複数枚のカードが
積層方向に正確に揃っている場合は正常な動作が可能で
あるが、実際にはカードの寸法誤差、変形等に困って多
少の不揃いが生じるから、例えば下から2枚目のカード
が最下位のカードよりも排出口側に突出している場合に
は、最下位のカードに引きずられて2枚目のカードが先
に排出口へ送り込まれ、この状態で更に最下位のカード
が排出口へ押し込まれるから、カード詰りが生じる。
カード詰りを防止するために、2枚のカードが同時に
侵入可能な第1のゲートを設けると共に、該ゲートを通
過した2枚のカードの内、上のカードの移動を阻止する
第2のゲートを設けたもの(特開昭63−242846号)や、
最下位のカードを吸着保持して該カードを他のカードか
ら強制的に分離するもの(特開昭63−1654号)等が提案
されている。
しかしながら、前者の装置は複数のゲート部材が必要
であり、後者の装置は真空吸着装置が必要であるから、
何れも装置の構造が複雑となる問題がある。
本発明の目的は、構成が極めて簡易であって、貯蔵中
のカード高さの大小にかかわらず、一定圧力で押えるこ
とができ、然も確実に1枚ずつカードを繰り出すことが
出来るカード繰出し装置を提供することである。
(課題を解決する為の手段) 本発明に係るカード繰出し装置においては、収容室
(17)の下部にベース板(2)を設け、収容室(17)の
下端前方にカード排出口(11)、収容室(17)の背部に
カード投入口(14)を開口し、収容室(17)内にカード
を上から押圧する加圧レバー(3)を垂直面内にて回動
可能に配備し、加圧レバー(3)は、枢支部の両側に第
1及び第2のアーム部(31)(32)を具え、第2アーム
部(32)は枢支部からカード排出口(11)側へ向って斜
め下方向に伸び、第2アーム部(32)の先端部に第3ア
ーム部(33)が屈曲して突設され、該屈曲角度は、第3
アーム部(33)が収容室(17)内の最下位のカードに面
接触出来る値に設定され、第1アーム部(31)の先端部
に、加圧レバー(3)をカード加圧方向へ回転付勢する
スプリング(4)が連繋され、ベース板(2)の下方に
は最下部のカードを排出口(11)に送り出す送りローラ
(5)が配備されて、該ローラ(5)の上端部はベース
板(2)の開口(21)から収容室(17)に常時同じ高さ
に臨出して前記加圧レバー(3)に対向し、ベース板
(2)には、送りローラ(5)と共にカードをベース板
(2)から浮かせて支持する凸部(22)(22)が設けら
れており、カード収容室(17)のカード排出部に、搬出
すべき先頭カードよりもカード搬出機構(50)側へ離れ
た位置に、カード排出方向に沿ってカード案内面(26)
を設けると共に、該案内面(26)に対して垂直方向に所
定の間隔をおいて、収容室(17)内のカードの前端が当
接可能な当り面(65)を形成している。
該当り面(65)の案内面(26)側の端部には、案内面
(26)へ近づくにつれてカード排出側へ後退する斜面
(64)が形成され、該斜面(64)の案内面(26)側の先
端は、前記先頭カードの位置よりも案内面(26)側へ伸
びて、案内面(26)との間に1枚のカードの厚さよりも
大なる間隙Gを形成している。
(作用) カード搬出機構(50)の動作によってカード収容室
(17)内の先頭カードが排出方向へ駆動されると、該カ
ード上の複数枚のカードも摩擦力によって引きずられ
て、先頭カードとともに当り面(65)に当ることがあ
る。このとき、少なくとも先頭カードは当り面(65)の
下端部に形成された斜面(64)に当接する。
その後、先頭カードが搬出機構(50)によって駆動さ
れる過程で、該カードは前端が斜面(64)上を摺動して
下向きに弾性変形し、この状態でカード前端は斜面(6
4)と案内面(26)の間の間隙Gへ侵入する。この際、
先頭カードには、弾性復元力と斜面(64)との摩擦によ
る抵抗力が作用するが、搬出機構(50)の直接の駆動力
が勝って、カードの搬出が行なわれる。
この過程で、2枚のカードが、1枚目のカードとの摩
擦によって引きずられて移動することがあり、これによ
ってカード前端が当り面(65)、或いはその端部の斜面
(64)に当接する。かりにカード前端が斜面(64)に当
接して、該斜面(64)上を僅かに摺動して弾性変形した
としても、該カードに対しても弾性復元力と斜面(64)
との摩擦による抵抗力が作用する。この際、搬出機構
(50)からの駆動力は2枚目のカードには直接伝わら
ず、1枚目のカードとの摩擦に伴う僅かな駆動力が作用
するに過ぎないから、前記弾性復元力と斜面(64)との
摩擦による抵抗が勝って、2枚目のカードが前記間隙へ
向って搬出される虞れはない。しかも本発明に於ては、
送りローラ(5)は収容室(17)の底部に常時同じ高さ
位置に臨出してカードに接触するため、従来の偏心回転
ローラの様にカードを上下動させる働きはなく、高速回
転してもカードの送り出しは円滑である。
又、送りローラ(5)と凸部(22)(22)によってカ
ードをベース板(2)から浮かせた状態、即ち、カード
の送り出しに邪魔になる摩擦を小さくできる。
更に、加圧レバー(3)は、スプリング(4)によっ
て、強制的にカードを上方から押圧するため、加圧レバ
ーの角度の変化に影響されずローラとカードの摩擦を大
きくできる。
上記のことから、カードは、低速でも高速でも、連続
的に円滑に繰出すことができる。
加圧レバー(3)の作用を詳細に説明すると、カード
投入口(14)から収容室(17)内へ複数枚のカード
(9)を積み重ねた状態で押し込む過程で、先ず最上位
のカード(9)の前端が加圧レバー(3)の第2アーム
部(32)に当接し、更にこれらのカードを押し込むこと
によって、前記カード前端が第2アーム部(32)の表面
に沿って摺動し、加圧レバー(3)をスプリング(4)
に抗して押し上げる。
このとき、スプリング(4)に抗して加圧レバー
(3)を押し上げるための力Foを、カード押込み方向即
ち水平方向の分力Fxと垂直方向の分力Fyに分解した場合
(第9図参照)、水平方向の分力Fxがカード押込みに必
要な力となる。加圧レバー(3)の第2アーム部(32)
はカード投入口(14)側の上方位置からカード排出口
(11)へ向って傾斜して伸びているから、前記押込み力
Fxは加圧レバー(3)の押上げ力Foに比べて小さくな
り、強いスプリング(4)を装備した場合でも、比較的
小さな力でカード(9)を押し込むことができる。
カード投入後は、加圧レバー(3)の第2アーム部
(32)の先端部が最上位のカードを加圧して、最下位の
カードをカード搬出機構(50)に押し付ける。この際、
加圧レバー(3)は最上位のカードに対して点接触とな
るが、最下位のカードは、その上のカードを介して加圧
レバー(3)からの力を受け、上位カード面による面接
触の加圧状態となるから、安定した姿勢に維持され、送
りローラ(5)へ押圧される。
従って、送りローラ(5)の回転によって最下位のカ
ードは確実に搬出されることになる。
その後、カードが繰出されて徐々にカード枚数が減少
する過程で、加圧レバー(3)が回転し、最終的に最後
の1枚のカードの繰出し時には、第3アーム部(33)が
該カードに面接触し、該カードを安定した姿勢で保持す
ると共に、十分な面圧で送りローラ(5)へ押圧する。
従って、最後のカードも確実に搬出されるのである。
(発明の効果) 本発明に係るカード繰出し装置においては、当り面
(65)に斜面(64)を形成した極めて簡易な構成で、収
容室(17)内のカードを最下位のカードから順に、1枚
ずつ確実に繰り出すことが出来る。更に本発明に係るカ
ード繰出し装置によれば、僅かな力で収容室内へカード
を投入することが可能であり、然もカード投入と同時に
加圧レバーの持上げが行なわれるから、その操作は極め
て簡単である。又、カード投入後は、カード枚数に拘ら
ず、安定したカード繰出し動作を実現出来る。
(実施例) 以下、本発明をテレフォンカードの繰出し装置に実施
した一例について説明する。
尚、実施例は本発明を説明するためのものであって、
特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮
する様に解すべきではない。
第1図の如くハウジング(1)の前面には、異なる種
類のカード(9)を夫々排出すべきカード排出口(11)
が上下方向に複数段に開設されている。又、第2図の如
くハウジング背面には扉(12)が開閉可能に取り付けら
れている。
ハウジング(1)内には、基台(16)上に、一対の側
板(15)(15)がカード(9)の幅に応じた所定の間隔
をおいて立設されると共に、両側板(15)(15)間に複
数のベース板(2)を架設して、前記カード排出口(1
1)毎のカード収容室(17)を形成している。扉(12)
を開くと、各カード収容室(17)へ積み重ねた複数枚の
カード(9)を投入するためのカード投入口(14)が露
出する。
扉(12)の内面には、最上位のカード投入口(14)か
ら最下位のカード投入口(14)に亘る開口部に応じた形
状のカード揃え部材(13)が突設されており、扉(12)
を閉じることによって、該カード揃え部材(13)が各カ
ード収容室(17)内の複数枚のカードに同時に接触し
て、これらのカードを収容室(17)内に押し込むと共に
積層方向に揃えるのである。
第3図の如く、各ベース板(2)の下方には、ベース
板(2)上の最下位のカードを前記カード排出口(11)
へ向って搬出するための送りローラ(5)が配置され、
各送りローラ(5)には、側板(15)の外側に取り付け
たモータ(51)を駆動源とする駆動機構(52)が連繋し
て、各カード収容室毎のカード搬出機構(50)を構成し
ている。尚、送りローラ(5)は、カードとの間に十分
な摩擦係数が得られる様、例えばゴム等からなる周面を
具えている。
第4図の如く、ベース板(2)の両側部には取付部
(23)(24)が下向きに突設され、これらの取付部を両
側の側板(15)に夫々ビス止めして、各ベース板(2)
は水平姿勢で固定される。各ベース板(2)には前記送
りローラ(5)の周面が臨出する開口(21)が設けられ
ている。ベース板(2)の上面にはカード投入口側(図
の右側)の両端部に、カード(9)を支持すべき凸部
(22)(22)が略0.5mmの高さに形成される。
又、各ベース板(2)のカード投入口側の端部の両側
には、夫々アーム部(25)が下向きに突設され、これら
のアーム部(25)(25)には下圧部材(3)がカード収
容室(17)内にて回動可能に枢支される。
下圧部材(3)は、第6図及び第7図に示す様に金属
板を屈曲して形成され、二股に分岐して垂直に伸びる第
1アーム部(31)(31)、該第1アーム部と同一幅を有
し且つ略90度の角度φを為す第2アーム部(32)、該第
2アーム部(32)の全幅よりも細幅に形成され且つ第2
アーム部(32)と略18度の角度θを為す第3アーム部
(33)、及び該第3アーム部(33)から屈曲して第1ア
ーム部(31)と平行に伸びる第4アーム部(34)を具え
ている。第1アーム部(31)(31)の基端部の両側には
突片(35)が夫々外向きに突設され、一方の第1アーム
部(31)の先端部には孔(37)が開設される。該下圧部
材(3)の全長Aは75.1mm、第2アーム部(32)の長さ
Cは56mm、第1アーム部(31)の高さDは22mm、第3ア
ーム部(33)の長さBは20mmである。
第4図の如く、下圧部材(3)は、前記突片(35)が
ベース板(2)のアーム部(25)に枢支具(36)を介し
て回転自由に支持されると共に、第1アーム部(31)の
前記孔(37)とベース板(2)の取付部(24)との間に
張設したスプリング(4)によって反時計方向(下向
き)に回転付勢されている。尚、スプリング(4)の自
由長は55.2mm、バネ定数は21.7gf/mmに設計されてい
る。
従って、下圧部材(3)及びスプリング(4)によっ
て、これらの下方のカード収容室(17)のためのカード
押え機構(30)が構成され、下圧部材(3)の第2アー
ム部(32)或いは第3アーム部(33)がスプリング
(4)の付勢力によってカード収容室(17)内の最上位
のカード(9)を直接に下圧して、最下位のカードをベ
ース板(2)上の送りローラ(5)の周面に押し付ける
のである。尚、ベース板(2)と該ベース板上の下圧部
材(3)の枢支点との垂直距離は略21mmである。
第5図に示す様に、カード収容室(17)のカード排出
側(図の左側)には、ゲート部材(6)が設置される。
該ゲート部材(6)は、幅広の本体部の下端部に舌片
(61)を下向きに突設しており、該舌片(61)は、ベー
ス板(2)に対して略90度を為す垂直部(62)と、該垂
直部(62)から斜め下方向へ伸びる斜板部(63)から構
成される。第11図の如く、ゲート部材(6)の内面はベ
ース板(2)上の全カード(9)が当接すべき当り面
(65)を構成し、斜板部(63)の当り面となる斜面(6
4)の傾斜角度βは例えば略65度乃至70度に設定され
る。
ゲート部材(6)の斜板部(63)の下端とベース板
(2)上のカード案内面(26)との間には、1枚のカー
ドが余裕を持って通過出来る間隙G(略0.35mm)が形成
される。尚、カード1枚の厚さは略0.28mmである。
送りローラ(5)の直径は21mmであって、ローラ周面
のベース板(2)からの突出量Hは略2mm、ローラ中心
と当り面(65)との間隔Eは略20mmである。又、カード
(9)どうしの摩擦係数は0.35〜0.5(実測値)、カー
ド(9)と送りローラ(5)との摩擦係数は1.2〜1.4
(実測値)であり、この場合、下圧部材(3)のカード
(9)に対する下圧力は略200gf〜300gfに設定される。
第15図は、上記カード繰出し装置に装備される電気回
路の概略構成を示しており、マイクロコンピュータによ
って構成される主制御回路(7)の入力ポートには、複
数種類のカードの内、1のカードを選択するための選択
信号を入力するためのバーコードリーダ(8)或いは各
種の外部情報処理機器(81)、収容室内のカードの有無
等を検出する各種の検出スイッチ(72)が接続されてい
る。又、主制御回路(7)の出力ポートには、前記各モ
ータ(51)を駆動するドライブ回路(71)が夫々接続さ
れている。
以下、上記カード繰出し装置の動作を説明する。
第2図の如く扉(12)を開いて、各カード投入口(1
4)からカード収容室(17)内へ例えば50枚のカード
(9)を積み重ねた状態で押し込む。
この過程で、第8図の如く先ずカード(9)の前端が
下圧部材(3)の第2アーム部(32)に当接し、更にカ
ード(9)を押し込むことによって、第9図の如く下圧
部材(3)がスプリング(4)に抗して押し上げられ
る。このとき、図中に示す様にスプリング(4)に抗し
て下圧部材(3)を押し上げるための力F0が、カード
(9)と下圧部材(3)の摩擦を無視した場合、カード
押込み方向の分力Fxとこれと垂直方向のFyに分解され、
前記分力Fxがカード押込みに必要な力となる。従って、
下圧部材(3)に十分な下圧力を発揮させるために強い
スプリング(4)を用いた場合にも、前記押込み力が過
大となることはない。
前記カード収容室(17)内にカード(9)を略完全に
投入した後、第2図に示す扉(12)を閉じることによっ
て、前述の如く扉(12)の内面に設けたカード揃え部材
(13)が各カード収容室(17)内の複数枚のカードに同
時に圧接され、これらのカードはカード収容室(17)内
に押し込まれると共に、積層方向に揃えられる。
従って、第2図の様にカード収容室(17)内へ積み重
ねた複数枚のカード(9)を投入する際、これらのカー
ドを正確に揃えておく必要はなく、迅速且つ容易な投入
操作が可能である。
上述の如く各カード収容室(17)に夫々異なる種類の
カード(9)を装填した後、所望の1枚のカード(9)
を繰り出さんとする場合は、例えば第15図のバーコード
リーダ(8)によって、予めカードの種類毎に設定され
たバーコードを走査し、主制御回路(7)へ選択信号を
送出する。これによって主制御回路(7)は選択された
カードに対応するモータ(51)のドライブ回路(71)へ
起動指令を送出して、該モータ(51)を一定時間だけ回
転せしめる。
第11図乃至第13図は送りローラ(5)の駆動によって
カード(9)が1枚ずつ繰り出される様子を示してい
る。
第11図の如く送りローラ(5)の回転開始前の状態で
は、ベース板(2)上の複数枚のカード(9)は積層方
向に揃っている。
その後、送りローラ(5)が回転を開始すると、第12
図の如く最下位の1枚目のカード(9a)が送りローラ
(5)との接触によって十分な力で駆動され、カード前
端がゲート部材(6)の斜面(64)に当接するまで移動
する。この過程で、図示の如く2枚目のカード(9b)は
1枚目のカード(9a)との摩擦によって引きずられ、更
に3枚目のカード(9c)も2枚目のカード(9c)に引き
ずられて、夫々ゲート部材(6)の斜面(64)に当接す
るまで移動することがある。
この状態で更に送りローラ(5)が回転すると、1枚
目のカード(9a)は、送りローラ(5)からの直接の駆
動力を受けて移動し、該カードは、前端がゲート部材
(6)の斜面(64)上を摺動して第13図の如く下向きに
弾性変形し、ゲート部材(6)とベース板(2)との間
隙Gへ侵入することとなる。この際、1枚目のカード
(9a)には、弾性復元力と斜面(64)との摩擦による抵
抗力が作用するが、送りローラ(5)による駆動力が勝
って、送りローラ(5)とカード(9)との間に滑りを
生じることなく、カードの搬出が行なわれる。
この過程で、2枚目のカード(9b)も1枚目のカード
(9a)との摩擦によって駆動力を受ける。しかし、前述
の如くカード間の摩擦係数は、送りローラとカード間の
摩擦係数に比べて遥かに小さい。
かりに1枚目のカード(9a)と2枚目のカード(9b)
の間の摩擦係数が比較的大きく、2枚目のカード(9b)
が1枚目のカード(9a)に引きずられて僅かに移動し、
第14図の如く弾性変形したとしても、該弾性変形の反力
が、図中に破線で示す如くカード前端と斜面(64)との
摩擦抵抗を増大せしめ、更に弾性復元力が移動方向とは
逆方向に作用し、この結果、2枚目のカード(9b)のそ
の後の移動が確実に阻止される。3枚目のカード(9c)
の移動も同様に阻止される。
又、カード収容室(17)への投入状態で、かりに2枚
目のカード(9b)が1枚目のカード(9a)よりも僅かに
突出していたとしても、上記同様に2枚目のカード(9
b)は斜面(64)から受ける摩擦抵抗及び弾性復元力に
よる抵抗によって移動が阻止され、1枚目のカード(9
a)のみが間隙Gへ侵入するから、従来装置の如きカー
ド詰りが生じる虞れはない。
上述の斜面(64)によるカード分離動作の原理を要約
すると、1枚目のカード(9a)に作用する駆動力をF1
2枚目のカード(9b)に作用する駆動力をF2、3枚目の
カード(9c)に作用する駆動力をF3、…とし、各カード
に作用する抵抗力をRとした場合、 F1>R>F2>F3>… の関係が満たされる様に、斜面(64)の傾斜角度β、送
りローラとカードの摩擦係数、下圧部材の下圧力、送り
ローラの突出量H等の諸元を設計することが可能であ
り、これによってカードは確実に1枚ずつ繰り出される
のである。
尚、ゲート部材(6)の斜板部(63)は1枚目のカー
ド(9a)よりも更に下方へ伸びているから、各カードに
多少の反りがあったとしても、1枚目のカードの搬出時
に、2枚目から上のカードが斜面(64)に当接すること
なく、間隙へ侵入する事態は生じない。
次に第10図(a)(b)(c)によって、カード押え
機構(30)がカード下圧時に発揮する特有の作用効果に
ついて説明する。尚、カード押え機構(30)がカード投
入時に発揮する特有の作用効果については第9図によっ
て既に述べた通りである。
ベース板(2)上に積み重ねられたカード(9)は、
上述の繰出し動作を経て50枚から徐々に減少し、最終的
には最後の1枚となるが、この過程で、下圧部材(3)
による下圧力は出来るだけ一定値に維持することが、確
実なカード繰出し動作を実現するために望ましい。
このためには、下圧部材(3)が最大量のカードを下
圧した状態から最後の1枚のカードを下圧するに致る過
程で、スプリング(4)の変形量を出来るだけ小さくす
ればよい。そこで、下圧部材(3)は前述の如く、第1
アーム部(31)の基端部を枢支すると共に、該枢支部を
中心とする第1アーム部(31)と第2アーム部(32)の
レバー比を1よりも十分に大きく設定している。即ち、
上記例では、第1アーム部(31)に対する第2アーム部
(32)の長さ比は略2.5に設定されている。この場合、
下圧部材(3)とカード(9)との接触点、即ち第2ア
ーム部(32)の先端部の垂直方向の最大移動距離は略15
mmであり、これに対してスプリング(4)の変形量は略
6mmとなって、下圧部材(3)のカード(9)に対する
下圧力の変動率は僅かである。従って、第10図(c)の
如くカード(9)が最後の1枚となっても十分な下圧力
が得られる。
更に、カードが最後の1枚となった場合に、該カード
を安定した姿勢に維持して確実に搬出するためには、下
圧部材(3)を該カードに面接触せしめ、該カードを安
定した姿勢に保持してローラへ押圧することが効果的で
ある。
そこで、下圧部材(3)には、第2アーム部(32)の
先端部から屈曲して伸びる第3アーム部(33)を形成し
ている。第10図(a)(b)の如く多数のカード(9)
を下圧している状態では、第2アーム部(32)の先端部
が最上位のカード(9)に接触して下圧するが、同図
(c)の如くカード(9)が最後の1枚となると、第3
アーム部(33)がカード(9)に面接触し、該カード
(9)を略水平姿勢に保持して送りローラ(5)の周面
に十分な力で圧着せしめる。
即ち上記カード押え機構(30)によれば、カード枚数
に拘らず、最下位のカードを常に十分な圧力で送りロー
ラ(5)の周面に押し付け、該カードに対して十分な駆
動力を与えることが出来、然も最下位カードの搬出に際
しては、前記第3アーム部(33)により該カードを安定
した姿勢に保持し、この状態で姿勢のふらつきやローラ
との滑りを生じることなく、確実な搬出動作を実現出来
るのである。
上述の本発明に係るカード繰出し装置によれば、各カ
ード収容室(17)内のカード(9)を確実に1枚ずつ繰
出しことが可能であり、又、その構造は極めて簡易であ
って、頻繁なメンテナンスが不要となる等、優れた効果
が得られる。
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのもので
あって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範
囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部
構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技
術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るカード繰出し装置の外観を示す斜
視図、第2図は背部の扉を開いた状態の外観を示す斜視
図、第3図はカード排出口側から見た正面図、第4図は
カード押え機構及びカード搬出機構の構造を示す斜視
図、第5図はゲート部材からなるカード分離部を示す斜
視図、第6図は下圧部材の平面図、第7図は下圧部材の
側面図、第8図及び第9図はカード投入時の下圧部材の
動作を示す側面図、第10図はカード枚数の減少に伴う下
圧部材の動作を示す側面図、第11図乃至第13図はカード
繰出し動作を示す一連の側面図、第14図はゲート部材に
よるカード分離動作を説明する図、第15図は電気回路の
概略構成を示すブロック図である。 (11)…カード排出口、(14)…カード投入口 (17)…カード収容室、(2)…ベース板 (30)…カード押え機構、(3)…下圧部材 (4)…スプリング、(5)…送りローラ (6)…ゲート部材、(65)…当り面 (64)…斜面、(9)…カード

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有するカードを複数枚積み重ねて
    収容すべき収容室(17)と、該収容室(17)の端部に設
    けられたカード排出部と、収容室(17)内の複数枚のカ
    ードの内、前記カード排出部から排出すべき先頭カード
    に接触可能なカード搬出機構(50)と、収容室(17)内
    の全カードをカード搬出機構(50)へ向って押圧すべき
    カード押え機構(30)とを具えたカード繰出し装置にお
    いて、 収容室(17)の下部にベース板(2)を設け、収容室
    (17)の下端前方にカード排出口(11)、収容室(17)
    の背部にカード投入口(14)を開口し、収容室(17)内
    にカードを上から押圧する加圧レバー(3)を垂直面内
    にて回動可能に配備し、加圧レバー(3)は、枢支部の
    両側に第1及び第2のアーム部(31)(32)を具え、第
    2アーム部(32)は枢支部からカード排出口(11)側へ
    向って斜め下方向に伸び、第2アーム部(32)の先端部
    に第3アーム部(33)が屈曲して突設され、該屈曲角度
    は、第3アーム部(33)が収容室(17)内の最下位のカ
    ードに面接触出来る値に設定され、第1アーム部(31)
    の先端部に、加圧レバー(3)をカード加圧方向へ回転
    付勢するスプリング(4)が連繋され、ベース板(2)
    の下方には最下部のカードを排出口(11)に送り出す送
    りローラ(5)が配備されて、該ローラ(5)の上端部
    はベース板(2)の開口(21)から収容室(17)に常時
    同じ高さに臨出して前記加圧レバー(3)に対向し、ベ
    ース板(2)には、送りローラ(5)と共にカードをベ
    ース板(2)から浮かせて支持する凸部(22)(22)が
    設けられており、 収容室(17)のカード排出部には、前記先頭カードより
    もカード搬出機構(50)側へ離れた位置に、カード排出
    方向に沿ってカード案内面(26)を設けると共に、該案
    内面(26)に対して垂直方向に所定の間隔をおいて、収
    容室(17)内のカードの前端が当接可能な当り面(65)
    を形成し、該当り面(65)の案内面(26)側の端部に
    は、案内面(26)へ近づくにつれてカード排出側へ後退
    する斜面(64)が形成され、該斜面(64)の案内面(2
    6)側の先端は、前記先頭カードの位置よりも案内面(2
    6)側へ伸びて、案内面(26)との間に1枚のカードの
    厚さよりも大なる間隙Gを形成していることを特徴とす
    るカード繰出し装置。
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