JP2745897B2 - ケーブルドームのリングビーム - Google Patents

ケーブルドームのリングビーム

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JP2745897B2
JP2745897B2 JP26539691A JP26539691A JP2745897B2 JP 2745897 B2 JP2745897 B2 JP 2745897B2 JP 26539691 A JP26539691 A JP 26539691A JP 26539691 A JP26539691 A JP 26539691A JP 2745897 B2 JP2745897 B2 JP 2745897B2
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ring beam
cable
ring
dome
cable dome
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淳 昇高
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリングビーム(環状梁)
の支持手段に特徴を持たせたケーブルドームのリングビ
ームに関する。
【0002】
【従来の技術】空気膜構造なみに軽く、しかも加圧装置
を必要としない経済的な大空間架構法を求めて、最近の
ことではあるがテンセグリティ理論および張弦梁にヒン
トを得てケーブルドームが登場した。これは圧縮部分を
極力低減させ、全体を張力場が占めるような自己釣合系
のシステムになっているものである。このケーブルドー
ムは経済性だけではなく、平坦なドームが可能になって
いる。環状梁内の直径方向にケーブルを渡し、ケーブル
にテンションを付与したときの反力はリングビームで受
けているのである。そして、リングビームを外周壁で支
持するかあるいは支柱で支持する場合にあっても、環状
梁の支持点はその内周面側に取っていた。すなわち、リ
ングビームの内周面側に柱を建てる場合が多いのであっ
た。その理由はリングビームが水平方向に耐力を取り易
いことおよびケーブルの張力とリングビームの反力とに
よって柱にかかる鉛直方向の力は柱にとって受け止め易
い力であって、それぞれの張力場の釣合が簡潔になるた
めである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし反面、リングビ
ームの鉛直荷重を支持する支柱がリングビームの内周面
側にあるために使用できる屋内の床面積が小さくなりが
ちになる欠点があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、その目的はリングビームを支持する支柱をなる
べくリングビームの外周面側に配置して使用可能な床面
積を広げることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るケーブルドームのリングビームにあって
は、相互に間隔をあけて環状に配列された支柱の柱頭部
間に当該支柱の配列方向に沿ってリングビームを架設
し、該リングビーム内側にケーブルを張り渡して屋根を
構築してなるケーブルドームにおいて、該リングビーム
は、該支柱の該柱頭部から該ケーブルドーム内方へ張り
出して設け、該リングビームの張り出し部先端部から該
支柱に向かって斜め下方に該リングビームを支持する方
杖を介設したことを特徴とする。
【0006】
【作用】このような構成を有する本発明に係るケーブル
ドームのリングビームでは、支柱の柱頭部からケーブル
ドーム内方へ張り出して設けたリングビームは、その張
り出し部先端部から支柱に向かって斜め下方に介設され
た方杖により支持されるので、ケーブルの緊張力により
リングビームの内周側に大きな曲げモーメントが加わっ
ても、これに十分に対抗することができる。これによ
り、環状に配列される支柱の配設位置をより外側に設定
することができ、ケーブルドーム内において使用可能な
床面積を広げることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面を
参照にして詳細に説明する。図1は、断面三角形状に組
んだリングビーム1の支持状態を示し、図2は、その詳
細を示している。このリングビーム1は外周面を形成す
る一本のリング3と、それよりも直径の小さな内周側の
二本のリング5,5とで構成し、さらに内周側のリング
5,5は上下に配し、これらのリング3およびリング
5,5の間をラチス材7で組み、断面三角形、かつリン
グ状になったラチス梁を構成している。図2に示すよう
にリングビーム1の外周側のリング3を支柱9で支え、
上下に2つある同一直径の内周側のリング5,5のうち
下側のリング5から支柱9へ向かって斜めに延ばした方
杖11でリングビーム1の内周側にかかる鉛直荷重を支
柱9に伝えて、支柱9で対抗するようにしている。ケー
ブル13は膜屋根を支持すると同時に、その形を決める
ものであって、端部をリングビーム1に止め、張り渡し
方向はリングビーム1の半径線に沿っている。このよう
にしてリングビーム1およびラチス材7並びに支柱9,
方杖11,ケーブル13でケーブルドームの主だった躯
体を構成している。リングビーム1内部のケーブル13
にテンションを導入したとき、この張力に対してリング
ビーム1の圧縮力で釣り合う。リングビーム1に対して
局部的な曲げ応力が生じる場合にはケーブル13の張力
を調整してリングビーム1に均等な圧縮力が加わるよう
にするのである。このようにすると非常に経済的にな
る。ケーブル13の上に屋根膜を張り渡して屋根を形成
するわけであるが、この屋根に風圧や雪などの作用によ
る鉛直荷重が発生したときには方杖11で上下方向の力
を柱、すなわち支柱9に受け渡す。なお、リングビーム
1は必ずしも断面が三角形である必要がなく、またラチ
ス材7の他に床材を混ぜたような構成でもよい。その他
リングビーム1を単材による環状梁としてもよいし断面
を正方形状に構成してもよく、何れにしてもその内周側
の端部から支柱9に方杖11を渡設すればよい。
【0008】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
わるケーブルドームのリングビームによれば、リングビ
ームをケーブルドーム内方に張り出して設けた場合であ
っても、当該張り出し部先端部から支柱に向かって斜め
下方に介設した方杖によって、当該リングビームの張り
出し部を方杖によって支持することができ、ケーブルの
緊張力によりリングビームの内周側に大きな曲げモーメ
ントが加わっても、これに十分対抗することができるた
め、環状に配列される支柱の配設位置をより外側に設定
することができ、ケーブルドーム内における使用可能な
床面積の拡大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケーブルドームのリングビームの様子を部分的
に示した側面図である。
【図2】リングビームの支持状態を示した斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 リングビーム 3 外周側のリング 5 内周側のリング 7 ラチス材 9 支柱 11 方杖 13 ケーブル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に間隔をあけて環状に配列された支
    柱の柱頭部間に当該支柱の配列方向に沿ってリングビー
    ムを架設し、該リングビーム内側にケーブルを張り渡し
    て屋根を構築してなるケーブルドームにおいて、 該リングビームは、該支柱の該柱頭部から該ケーブルド
    ーム内方へ張り出して設け、該リングビームの張り出し
    部先端部から該支柱に向かって斜め下方に該リングビー
    ムを支持する方杖を介設した ことを特徴とするケーブル
    ドームのリングビーム。
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