JP2745423B2 - 車両用不燃性断熱板 - Google Patents
車両用不燃性断熱板Info
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- JP2745423B2 JP2745423B2 JP17300889A JP17300889A JP2745423B2 JP 2745423 B2 JP2745423 B2 JP 2745423B2 JP 17300889 A JP17300889 A JP 17300889A JP 17300889 A JP17300889 A JP 17300889A JP 2745423 B2 JP2745423 B2 JP 2745423B2
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- heat insulating
- heat
- fibers
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- Thermal Insulation (AREA)
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は主として車両内部の天井壁面、床面、座席等
の内面に使用する不燃性断熱板に関する。
の内面に使用する不燃性断熱板に関する。
(従来の技術) 主として車両に使用する従来の断熱材は、ガラスウー
ル又はガラスウールと岩綿等の複合材料を内層物とし、
これを塩ビフィルム或いはアルミ箔等で被覆し、或いは
内層物の周縁のみを額縁状に被覆したものが使用され、
これを速乾性のゴム系接着剤等で所望の断熱部に接着す
ることが行われている。
ル又はガラスウールと岩綿等の複合材料を内層物とし、
これを塩ビフィルム或いはアルミ箔等で被覆し、或いは
内層物の周縁のみを額縁状に被覆したものが使用され、
これを速乾性のゴム系接着剤等で所望の断熱部に接着す
ることが行われている。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来手段による内層物として使用するガラスウー
ルは、ウール状に保形するにはガラスファイバーを有機
質の接合剤をバインダーとして固結整形する必要がある
が、該バインダーは可燃性であり、その燃焼時には有毒
ガスが発生する弊害があり、且つ製品断熱材の使用時に
は速乾性接着剤を断熱材および接着面にスプレーして数
分間放置した後貼合するを要し、その操作取扱いが煩雑
であった。
ルは、ウール状に保形するにはガラスファイバーを有機
質の接合剤をバインダーとして固結整形する必要がある
が、該バインダーは可燃性であり、その燃焼時には有毒
ガスが発生する弊害があり、且つ製品断熱材の使用時に
は速乾性接着剤を断熱材および接着面にスプレーして数
分間放置した後貼合するを要し、その操作取扱いが煩雑
であった。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記従来手段の不都合を排し、不燃性で比較
的薄層に形成しても高い断熱・耐熱効果を発揮し、しか
も軽量で使用時の取扱い操作も簡便容易な断熱板を得る
ことを目的とするもので、セラミックファイバーの短繊
維を方向性なく層状に積層し、互に繊維を入り組ませて
適宜厚さのブランケット状とした板状体を、ガラスファ
イバーで織成又は編成したガラスクロスで被包して所定
大きさの断熱板とし、その適所に耐熱性線条によるキル
ティング加工を施すと共に断熱板の1面の適当位置に両
面接着テープ片を貼着し、且つ各接着テープ片の表面に
易剥離性の保護膜片を被着したことを特徴とする。
的薄層に形成しても高い断熱・耐熱効果を発揮し、しか
も軽量で使用時の取扱い操作も簡便容易な断熱板を得る
ことを目的とするもので、セラミックファイバーの短繊
維を方向性なく層状に積層し、互に繊維を入り組ませて
適宜厚さのブランケット状とした板状体を、ガラスファ
イバーで織成又は編成したガラスクロスで被包して所定
大きさの断熱板とし、その適所に耐熱性線条によるキル
ティング加工を施すと共に断熱板の1面の適当位置に両
面接着テープ片を貼着し、且つ各接着テープ片の表面に
易剥離性の保護膜片を被着したことを特徴とする。
(作 用) 本発明による断熱板(4)は、セラミックファイバー
(2)の短繊維を方向性なく層状に積層してブランケッ
ト状の板状体(1)とし、この場合燃焼時の弊害となる
バインダー類を使用しなくてもガラスファイバーに比較
してウール状に保形し易く、しかもこれをガラスクロス
(3)で被包したので、セラミックファイバー(2)に
よる板状内層体の形崩れを防止して板状形態を保持し得
ると共に耐熱性線条(5)によるキルティング加工によ
り平坦な板状に保ち、又軽量であるから使用取扱いを便
利にし、且つ不使用時における保管収納において積層ね
を容易にし、しかもセラミックファイバー(2)による
積層物の断熱作用は非常に高く、また該積層物を被包す
るガラスクロス(3)も不燃で断熱性を有するから総体
的に耐火材料として車両車体の壁面その他の防火用に好
適であり、使用時には適所に貼着した両面接着テープ片
(6)の保護膜片(7)を剥ぎ取って第3図示のように
所望の断熱面aに簡便に貼着して使用し、又その剥ぎ取
りも困難なく行われ、更にセラミックファイバーによる
積層物、又これを被包するガラスクロスは共に無機質材
料であり、更に、これらによる断熱板の製造過程即ちガ
ラスクロスによる袋状包装時の開口部の閉塞材料および
キルティング材料として有機質材料を使用することな
く、特にセラミックファイバーの積層に際しバインダー
の使用を省略したので、燃焼により有毒ガス発生等の虞
れの全くない安全な断熱材を得られ、更にこの断熱板は
必要に応じその表面に撥水剤を塗布することによって耐
水効果も奏することができる。
(2)の短繊維を方向性なく層状に積層してブランケッ
ト状の板状体(1)とし、この場合燃焼時の弊害となる
バインダー類を使用しなくてもガラスファイバーに比較
してウール状に保形し易く、しかもこれをガラスクロス
(3)で被包したので、セラミックファイバー(2)に
よる板状内層体の形崩れを防止して板状形態を保持し得
ると共に耐熱性線条(5)によるキルティング加工によ
り平坦な板状に保ち、又軽量であるから使用取扱いを便
利にし、且つ不使用時における保管収納において積層ね
を容易にし、しかもセラミックファイバー(2)による
積層物の断熱作用は非常に高く、また該積層物を被包す
るガラスクロス(3)も不燃で断熱性を有するから総体
的に耐火材料として車両車体の壁面その他の防火用に好
適であり、使用時には適所に貼着した両面接着テープ片
(6)の保護膜片(7)を剥ぎ取って第3図示のように
所望の断熱面aに簡便に貼着して使用し、又その剥ぎ取
りも困難なく行われ、更にセラミックファイバーによる
積層物、又これを被包するガラスクロスは共に無機質材
料であり、更に、これらによる断熱板の製造過程即ちガ
ラスクロスによる袋状包装時の開口部の閉塞材料および
キルティング材料として有機質材料を使用することな
く、特にセラミックファイバーの積層に際しバインダー
の使用を省略したので、燃焼により有毒ガス発生等の虞
れの全くない安全な断熱材を得られ、更にこの断熱板は
必要に応じその表面に撥水剤を塗布することによって耐
水効果も奏することができる。
(実施例) 本発明の実施例を図面について説明する。
図面で(1)は、セラミックファイバー(2)(平均
繊維径2.8μm、平均繊維長さ250mm)を特に方向性なく
層状に積層させ、繊維を互に入り組ませてブランケット
状の板状体(1)とする。積層に際しては有機質バイン
ダーその他有機成分は全く使用しない。
繊維径2.8μm、平均繊維長さ250mm)を特に方向性なく
層状に積層させ、繊維を互に入り組ませてブランケット
状の板状体(1)とする。積層に際しては有機質バイン
ダーその他有機成分は全く使用しない。
上記セラミックファイバー(2)の積層による板状体
(1)を、ガラスファイバーで織成又は編成したガラス
クロス(3)を材料とする袋内に収容し、その開口部を
ガラスファイバー製の糸又はステンレス細線その他の耐
熱性糸条で縫合閉塞し、更に収容した板状体(1)の繊
維が妄りに遊動し局部的に凹凸を生ずることのないよう
にガラスファイバー製の糸又はステンレス線等の耐熱性
線条(5)により板面の適所にキルティング加工を施し
て略平均して平坦な板状に保形し、その一面の適所に両
面接着テープ片(6)を貼着すると共にその表面に易剥
離性の保護膜片(7)を貼着し、断熱板(4)の使用時
には該保護膜片(7)を剥ぎ取って接着テープ片(6)
で所望の断熱面に断熱板(4)を貼着する。
(1)を、ガラスファイバーで織成又は編成したガラス
クロス(3)を材料とする袋内に収容し、その開口部を
ガラスファイバー製の糸又はステンレス細線その他の耐
熱性糸条で縫合閉塞し、更に収容した板状体(1)の繊
維が妄りに遊動し局部的に凹凸を生ずることのないよう
にガラスファイバー製の糸又はステンレス線等の耐熱性
線条(5)により板面の適所にキルティング加工を施し
て略平均して平坦な板状に保形し、その一面の適所に両
面接着テープ片(6)を貼着すると共にその表面に易剥
離性の保護膜片(7)を貼着し、断熱板(4)の使用時
には該保護膜片(7)を剥ぎ取って接着テープ片(6)
で所望の断熱面に断熱板(4)を貼着する。
図示例においては方形断熱板(4)の四隅部と中心部
に施したキルティング用線条(5)の交叉部分に夫々接
着テープ片(6)を貼着した場合を示すが、その貼着位
置並びに貼着数は任意である。
に施したキルティング用線条(5)の交叉部分に夫々接
着テープ片(6)を貼着した場合を示すが、その貼着位
置並びに貼着数は任意である。
又、図示例においてセラミックファイバー(2)の積
層による板状体(1)を収容した後のガラスクロス
(3)による袋の開口部は、開口縁の折重ね部を溶融ガ
ラスによって溶着して閉塞したものを示すが、前記した
ように該開口部を耐熱性無機質の糸又はステンレス線等
で縫合する場合もある。
層による板状体(1)を収容した後のガラスクロス
(3)による袋の開口部は、開口縁の折重ね部を溶融ガ
ラスによって溶着して閉塞したものを示すが、前記した
ように該開口部を耐熱性無機質の糸又はステンレス線等
で縫合する場合もある。
(発明の効果) 本発明において、主要部を構成するセラミックファイ
バーのブランケット状積層板状体は、バインダーの混入
による弊害を排除するためバインダーを使用しなくても
板状のウール状に形成保形することが容易で、しかもこ
れをガラスクロスで被包したので、該積層板状体の形崩
れは防止し得られ、該セラミックファイバーによる板状
体の断熱、耐熱作用は頗る高く、又これを被包するガラ
スクロスも不燃性で断熱性を有するから、これらで成形
される断熱板は耐火材料として極めて有効であり、又ガ
ラスクロスの外面から耐熱性線条により要所にキルティ
ング加工を施したので、形崩れし易い積層板状体の変形
を防止して平坦な板状形態を確保し得られ、使用時には
単に保護膜片を剥ぎ取ることにより簡便に接着テープ片
による断熱面への貼着が行われて使用を容易にし、且つ
その剥ぎ取りも手数を要することなく、内層の板状体の
積層には特にバインダーを使用することなく、又製造過
程におけるガラスクロスの開口部閉塞部材およびキルテ
ィング用線条を選定することによって火災時にも有毒ガ
スの発生を防止でき安全に使用できる等の効果を有す
る。
バーのブランケット状積層板状体は、バインダーの混入
による弊害を排除するためバインダーを使用しなくても
板状のウール状に形成保形することが容易で、しかもこ
れをガラスクロスで被包したので、該積層板状体の形崩
れは防止し得られ、該セラミックファイバーによる板状
体の断熱、耐熱作用は頗る高く、又これを被包するガラ
スクロスも不燃性で断熱性を有するから、これらで成形
される断熱板は耐火材料として極めて有効であり、又ガ
ラスクロスの外面から耐熱性線条により要所にキルティ
ング加工を施したので、形崩れし易い積層板状体の変形
を防止して平坦な板状形態を確保し得られ、使用時には
単に保護膜片を剥ぎ取ることにより簡便に接着テープ片
による断熱面への貼着が行われて使用を容易にし、且つ
その剥ぎ取りも手数を要することなく、内層の板状体の
積層には特にバインダーを使用することなく、又製造過
程におけるガラスクロスの開口部閉塞部材およびキルテ
ィング用線条を選定することによって火災時にも有毒ガ
スの発生を防止でき安全に使用できる等の効果を有す
る。
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は一部を剥
除した断熱板の斜視図、第2図は截断側面図、第3図は
使用状態を示す截断側面図である。 (1)……板状体、(2)……セラミックファイバー (3)……ガラスクロス、(4)……断熱板 (5)……キルティング用線条、(6)……両面テープ
片 (7)……保護膜片
除した断熱板の斜視図、第2図は截断側面図、第3図は
使用状態を示す截断側面図である。 (1)……板状体、(2)……セラミックファイバー (3)……ガラスクロス、(4)……断熱板 (5)……キルティング用線条、(6)……両面テープ
片 (7)……保護膜片
Claims (1)
- 【請求項1】セラミックファイバー(2)の短繊維を方
向性なく層状に積層し、互に繊維(2)を入り組ませて
適宜厚さのブランケット状とした板状体(1)を、ガラ
スファイバーで織成又は編成したガラスクロス(3)で
被包して所定大きさの断熱板(4)とし、その適所に耐
熱性線状(5)によるキルティング加工を施すと共に断
熱板(4)の1面の適当位置に両面接着テープ片(6)
を貼着し、且つ各接着テープ片(6)の表面に易剥離性
の保護膜片(7)を被着して成る車両用不燃性断熱板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17300889A JP2745423B2 (ja) | 1989-07-06 | 1989-07-06 | 車両用不燃性断熱板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17300889A JP2745423B2 (ja) | 1989-07-06 | 1989-07-06 | 車両用不燃性断熱板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0341296A JPH0341296A (ja) | 1991-02-21 |
JP2745423B2 true JP2745423B2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=15952487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17300889A Expired - Fee Related JP2745423B2 (ja) | 1989-07-06 | 1989-07-06 | 車両用不燃性断熱板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2745423B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020052378A (ko) * | 2000-12-26 | 2002-07-04 | 이계안 | 접착부재 |
JP2010222715A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-10-07 | Self Security:Kk | 保温着 |
WO2013049835A2 (en) | 2011-09-30 | 2013-04-04 | Owens Corning Intellectual Capital, Llc | Method of forming a web from fibrous materails |
WO2016186906A1 (en) * | 2015-05-19 | 2016-11-24 | Owens Corning Intellectual Capital, Llc | Insulation pad for pipes and vessels |
-
1989
- 1989-07-06 JP JP17300889A patent/JP2745423B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0341296A (ja) | 1991-02-21 |
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