JP2745194B2 - 液浸透式印の製造方法及びこの方法に用いる原印部材 - Google Patents

液浸透式印の製造方法及びこの方法に用いる原印部材

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JP2745194B2 JP30703793A JP30703793A JP2745194B2 JP 2745194 B2 JP2745194 B2 JP 2745194B2 JP 30703793 A JP30703793 A JP 30703793A JP 30703793 A JP30703793 A JP 30703793A JP 2745194 B2 JP2745194 B2 JP 2745194B2
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正夫 谷川
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谷川商事株式会社
ヤマハチケミカル株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、朱肉,スタンプ台を不
要とした認印,社名印等の印液浸透式印の製造方法並び
にこの方法に用いる原印部材に関する。
【0002】
【従来の技術】印面板を印液の浸透可能な材質により作
成し、この印面板を印面ホルダーの下端に装着し、印面
ホルダー内に印液を充填しておき、印液を印面板の印面
に徐々ににじみ出るようにした印液浸透式印は公知であ
る。この公知の従前の印液浸透式印は、これが個人の認
印であっても、企業の住所,名称印あるいは各種科目印
であっても、次のようにして製造されていた。即ち、印
面をなす正文字,記号,図形等の印面と同じ正文字,記
号,図形等を伝熱性のある金属板あるいは耐熱性硬質樹
脂板に彫刻もしくは蝕刻して原版を作成する一方、多孔
質合成樹脂材からなる未加工印面板を用意し、この未加
工印面板を上記原版に加熱圧着して、文字,記号,図形
等が成形された印面板を作成し、個々の印面板に裁断加
工し、これを印面ホルダーに液タンク部材と共に嵌入固
着して製造していた。
【0003】しかも、従前の上記製造方法では、個人
印,企業印等全ての液浸透式印の製造を、その印一個一
個各別に製造するのではなく、一枚の大きい原版(例え
ば縦15cm,横10cmの原版)を使用し、この原版
に複数個の印面を彫刻もしくは蝕刻し、この原版を加熱
し、これに同程度の大きさの未加工印面板を圧着して、
複数個の印面板を成形し、個々の印面板に裁断加工して
個々の印面板を作成し、これを印面ホルダーに固着加工
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従前の製造方法で
は、大きい原版並びに未加工印面板を用いて、複数個の
印面を同時に成形するため、個々の液浸透式印の注文を
受けても、大きい原版の全面がうまるまで待ち、原版の
全面がうまる注文を受けた後印面加工を行っていたのが
普通である。従って、印章店が顧客から液浸透式印の注
文を受けても、直ちに液浸透式印の製造ができず、例え
ば3日〜一週間程度の時間が必要であるという問題点が
あった。一方、急ぎの要求がある顧客のために、大きい
原版中のただ1つの小さい印面の加工をして、顧客から
の急ぎの注文を受ける場合には、大きい未加工印板のご
く一部分に印面加工を行い、印面加工を行わなかった未
加工印面板の大部分を捨ててしまわなければならないと
いう不経済があった。本発明は、上記問題点に鑑み、顧
客から注文を受けたら、その注文を受けた液浸透式印だ
けの製造を可能とする新規な液浸透式印の製造方法を提
供すると共にこの方法に用いる新規な液浸透式印用原印
部材を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明方法では、凹型印面を彫刻もしくは蝕刻して
形成した原版を作成し、その凹型印面の周りに原印部材
のスカート状保護ケースの下縁と合致する位置合わせ凹
溝を形成する一方、印面ホルダーに液タンク部材と未加
工印面板とを、該未加工印面板の表面が印面ホルダーの
下縁より僅かに突出する位置に固着して設けると共に、
スカート状の保護ケースを印面ホルダーの外周に上下動
可能に設け、外ケースを備えた原印部材を設け、この原
印部材の保護ケースの下縁を上記原版の位置合わせ凹溝
に合致させて原印部材を上記原版に圧着加熱して印面加
工を行うことを特徴とする。さらに本発明方法では、上
記印面加工の後に印面ホルダー内に印液を充填すること
を特徴とする。また、本発明では、印面ホルダーに液タ
ンク部材と未加工印面板とを該未加工印面板の表面が印
面ホルダーの下縁より僅かに突出する位置に位置付けて
固着して構成した液浸透式印用原印部材も特徴とするも
のである。加えて、本発明では、印面ホルダーに液タン
ク部材と未加工印面板とを該未加工印面板の表面が印面
ホルダーの下縁より僅かに突出する位置に位置付けて固
着して設けると共に、スカート状の保護ケースを印面ホ
ルダーの外周に上下動可能に設け、外ケースを備えてあ
ることを特徴とする。
【0006】
【作用】凹型印面が形成された原版を加熱し、これに本
発明原印部材を、その保護ケースの下縁を上記原版に形
成した位置合わせ凹溝に位置合わせして圧着すると、原
印部材の未加工印面板が原版の凹型印面に圧入され、こ
の印面板に凸型印面が加工される。その後印面ホルダー
中に印液を充填すればよい。
【0007】
【実施例】図中1が硬質合成樹脂からなる原版で、感光
性のものであり、印に記される例えば個人名,企業名等
の凹型印面2が蝕刻されている。この凹型印面2の周り
には、丸印であれば円形のあるいは方形印であれば方形
の後述する保護ケースの下縁と合致する円形あるいは方
形の位置合わせ凹溝3が形成してある。上記凹型印面2
の形状は、例えば特開昭50−155323号公報に示
される溝と同様,断面V字形をしていることが望ましい
が、他の断面形状であってもよい。
【0008】図中Aが本発明液浸透式印用原印部材で、
丸印であれば円形のあるいは方形であれば方形の印面ホ
ルダー4内に、未加工印面板6と液タンク部材7とを設
けてある。この未加工印面板6は、図示するように印面
ホルダー4の内壁に形成した段部8によって位置決めさ
れ、この位置決め固定位置で未加工印面板6の表面が印
面ホルダー4の下縁5より僅かに突出する位置に位置付
けてある。従って図示した実施例では印面ホルダー4内
に空所9が設けられるが、この空所9に公知の液浸透式
印内に設けられたスペーサー(図示せず)を設けてもよ
い。図中10が印面ホルダー4に上向き筒状に形成され
た液充填口である。また、図中14が印面ホルダー4の
周りに上下動可能に、しかもスプリング15によって下
向きに弾圧され、常に突出性向が与えられたスカート状
の保護ケースであり、この保護ケース14の下縁16に
合致させて、上記原版1の凹溝3を形成してある。同じ
く図中17が外ケースで、印面ホルダー4及び保護ケー
ス14の周りに被せて設けてあり、その上に上蓋18を
設け、外ケース17の内側に設けた水平壁19と印面ホ
ルダー4との間にクッション材20を介在させてある。
さらに図中21は液充填口10のキャップである。
【0009】本発明では、上記の通りの原版1と原印部
材Aを用意し、該原版1を従前方法と同様に加熱し、原
印部材Aをその保護ケース4の下縁16と原版1の位置
合わせ凹溝3に位置合わせして圧着する。かくすると原
印部材Aの未加工印面板6の凹型印面2と合致する部分
が凹型印面2中に圧入され、未加工印面板6に凸型印面
11が加工形成され、未加工印面板6が印面板12とな
る。この際特開昭50−155323号公報に示される
ように、原版1の面と接触した印面板12の表面,即ち
印面板12の凹面及び凸型印面11の側面は圧潰されて
硬化閉塞面13となり、ここから印液が浸み出ない点で
効果的である。
【0010】図3中22は印液容器で、印面加工した印
の液充填口10から、印液を充填すればよく、この印液
容器は、印一個分の印液が収められた容器であってもよ
く、多くの液が収められたものであってもよい。即ち、
印章店で所望の液浸透式印をその場で製造し、店頭にて
印液を充填する場合には、液充填のために1〜2時間程
度必要であるから、注文後液充填時間を見計らって取り
に行ってもよいし、一個分の液が収められた印液容器1
4を購入し、自宅に持ち帰って印液を充填してもよい。
また、本発明方法によれば、原版1の凹型印面2を適当
に組み合わせることによって、多色用印とすることもで
き、さらには印面板を区画し、色分け区分を設けて夫々
に液充填口10を設け、異なる色の液を各別に異なる区
画に充填し、多色印とすることもできる。
【0011】
【発明の効果】叙上の如く本発明方法によれば、従前の
ように大きい原版に合う未加工印面板を使用して、これ
が注文印によってうまるまで待つことなく、店頭で注文
を受けた印をその場で短時間で製造できる大きな効果を
有すると共に、未加工印面板の大部分を裁断して捨てて
しまうことなく、きわめて経済的である効果を有する。
また、印章店に印面加工装置を設置しておけば、印章製
造業者は、個々の印章の規格に合う複数の大きさの原印
部材と印液が収められた印液容器とを印章店に供給すれ
ばよく、その結果、流通段階で液浸透式印から印液が漏
れることなく、衛生的な作業及び流通となし得る効果も
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の加工前の状態を示す原版と原印部
材の断面図である。
【図2】同じく加工状態を示す断面図である。
【図3】同じく加工後の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 原版 2 凹型印面 3 位置合わせ凹溝 4 印面ホルダー 5 下縁 6 未加工印面板 7 液タンク部材 8 段部 9 空所 10 液充填口 11 凸型印面 12 印面板 13 硬化閉塞面 14 保護ケース 15 スプリング 16 下縁 17 外ケース 18 上蓋 19 水平壁 20 クッション材 21 キャップ 22 印液容器 A 原印部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹型印面を彫刻もしくは蝕刻して形成し
    た原版を作成し、その凹型印面の周りに原印部材のスカ
    ート状保護ケースの下縁と合致する位置合わせ凹溝を形
    成する一方、印面ホルダーに液タンク部材と未加工印面
    板とを、該未加工印面板の表面が印面ホルダーの下縁よ
    り僅かに突出する位置に固着して設けると共に、スカー
    ト状の保護ケースを印面ホルダーの外周に上下動可能に
    設け、外ケースを備えた原印部材を設け、この原印部材
    の保護ケースの下縁を上記原版の位置合わせ凹溝に合致
    させて原印部材を上記原版に圧着加熱して印面加工を行
    うことを特徴とする液浸透式印の製造方法。
  2. 【請求項2】 凹型印面を彫刻もしくは蝕刻して形成し
    た原版を作成し、その凹型印面の周りに原印部材のスカ
    ート状保護ケースの下縁と合致する位置合わせ凹溝を形
    成する一方、印面ホルダーに液タンク部材と未加工印面
    板とを、該未加工印面板の表面が印面ホルダーの下縁よ
    り僅かに突出する位置に固着して設けると共に、スカー
    ト状の保護ケースを印面ホルダーの外周に上下動可能に
    設け、外ケースを備えた原印部材を設け、この原印部材
    の保護ケースの下縁を上記原版の位置合わせ凹溝に合致
    させて原印部材を上記原版に圧着加熱して印面加工を行
    い、その後印面ホルダー内に印液を充填することを特徴
    とする液浸透式印の製造方法。
  3. 【請求項3】 印面ホルダーに液タンク部材と未加工印
    面板とを該未加工印面板の表面が印面ホルダーの下縁よ
    り僅かに突出する位置に位置付けて固着してあることを
    特徴とする液浸透式印用原印部材。
  4. 【請求項4】 印面ホルダーに液タンク部材と未加工印
    面板とを該未加工印面板の表面が印面ホルダーの下縁よ
    り僅かに突出する位置に位置付けて固着して設けると共
    に、スカート状の保護ケースを印面ホルダーの外周に上
    下動可能に設け、外ケースを備えてあることを特徴とす
    る液浸透式印用原印部材。
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