JP2743873B2 - 鉄筋継手に2液混合グラウトを注入する方法及び装置 - Google Patents
鉄筋継手に2液混合グラウトを注入する方法及び装置Info
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- JP2743873B2 JP2743873B2 JP16320295A JP16320295A JP2743873B2 JP 2743873 B2 JP2743873 B2 JP 2743873B2 JP 16320295 A JP16320295 A JP 16320295A JP 16320295 A JP16320295 A JP 16320295A JP 2743873 B2 JP2743873 B2 JP 2743873B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄筋継手に2液混合グラ
ウトを注入する方法及び装置の改良に関するものであ
る。
ウトを注入する方法及び装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】鉄筋継手に挿入した2本の鉄筋と継手本
体とを接合する2液混合グラウトは主剤と硬化剤からな
る。主剤と硬化剤は、従来、それぞれ色分けされて所定
の混合比になるようにあらかじめ計量して容器に密封さ
れ、施工前に硬化剤の1缶全量を主剤の缶に移して混練
していた。混練したグラウトは混合容器からカートリッ
ジに詰め替え、カートリッジの先端に注入用ノズルを、
後部にプランジャーを取り付け、混練後から可使時間と
呼ばれる一定の時間内に鉄筋継手のグラウト注入口から
注入しなければならなかった。
体とを接合する2液混合グラウトは主剤と硬化剤からな
る。主剤と硬化剤は、従来、それぞれ色分けされて所定
の混合比になるようにあらかじめ計量して容器に密封さ
れ、施工前に硬化剤の1缶全量を主剤の缶に移して混練
していた。混練したグラウトは混合容器からカートリッ
ジに詰め替え、カートリッジの先端に注入用ノズルを、
後部にプランジャーを取り付け、混練後から可使時間と
呼ばれる一定の時間内に鉄筋継手のグラウト注入口から
注入しなければならなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】比較的多量な主剤と硬
化剤を充分に混練する作業は厄介で手間がかかるという
問題があった。又、混練したグラウトの可使時間は温度
に左右されるが、高温の夏季は可使時間が短いために、
低温の冬季は粘度が高くて注入が困難なために、作業に
支障を生じやすいという問題があった。さらに、1本の
継手に必要なグラウトの量は比較的少量であるから、継
手が少数の場合は、多量の混練したグラウトが無駄にな
るという問題があった。
化剤を充分に混練する作業は厄介で手間がかかるという
問題があった。又、混練したグラウトの可使時間は温度
に左右されるが、高温の夏季は可使時間が短いために、
低温の冬季は粘度が高くて注入が困難なために、作業に
支障を生じやすいという問題があった。さらに、1本の
継手に必要なグラウトの量は比較的少量であるから、継
手が少数の場合は、多量の混練したグラウトが無駄にな
るという問題があった。
【0004】本発明はこれらの問題を解決するためにな
されたものであり、その目的とするところは、施工前に
多量の2液混合グラウトの主剤と硬化剤を混練しておく
必要も、可使時間によって作業が制約されるおそれもな
い注入方法と、その方法を実施するための装置とを提供
することにある。
されたものであり、その目的とするところは、施工前に
多量の2液混合グラウトの主剤と硬化剤を混練しておく
必要も、可使時間によって作業が制約されるおそれもな
い注入方法と、その方法を実施するための装置とを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明が採用する手段の1つは、管長は同一で管径が
主剤と硬化剤の混合比に合わせて設定された主剤用及び
硬化剤用供給管に主剤及び硬化剤をあらかじめ充填して
用意しておき、施工時にその2つの供給管の吐出口をY
形管接手の2つの平行なそれぞれの入口にはめ、その管
接手の出口を管形固定ミキサーの供給口にはめ、その管
形固定ミキサーの吐出口を鉄筋継手のグラウト注入口に
挿入し、並列に連結した主剤用ピストンを主剤用供給管
に硬化剤用ピストンを硬化剤用供給管に挿入して2つの
ピストンを同期進行させ、管形固定ミキサー内におい
て、主剤と硬化剤を混練しながら鉄筋継手に注入する方
法にある。
に本発明が採用する手段の1つは、管長は同一で管径が
主剤と硬化剤の混合比に合わせて設定された主剤用及び
硬化剤用供給管に主剤及び硬化剤をあらかじめ充填して
用意しておき、施工時にその2つの供給管の吐出口をY
形管接手の2つの平行なそれぞれの入口にはめ、その管
接手の出口を管形固定ミキサーの供給口にはめ、その管
形固定ミキサーの吐出口を鉄筋継手のグラウト注入口に
挿入し、並列に連結した主剤用ピストンを主剤用供給管
に硬化剤用ピストンを硬化剤用供給管に挿入して2つの
ピストンを同期進行させ、管形固定ミキサー内におい
て、主剤と硬化剤を混練しながら鉄筋継手に注入する方
法にある。
【0006】又、手段の2つは、枠状のホルダーと、そ
のホルダー下端部に脱着自在に固定したY形管接手と、
そのY形管接手の出口に直結した管形固定ミキサーと、
Y形管接手の2つの平行な入口に吐出口をはめ込んだ主
剤用及び硬化剤用供給苦管と、ホルダー上端部に軸方向
摺動自在に軸受けした主剤用及び硬化剤用ピストンロッ
ドと、そのピストンロッドの一端に固定し、かつ主剤用
及び硬化剤用供給管の供給口から内嵌した主剤用及び硬
化剤用ピストンと、主剤用及び硬化剤用ピストンロッド
の他端を平行に連結する連結プレートと、ホルダーに固
定されて2つのピストンロッドと係合し、2つのピスト
ンロッドを軸方向に一体に摺動させる駆動機構とから構
成した装置にある。
のホルダー下端部に脱着自在に固定したY形管接手と、
そのY形管接手の出口に直結した管形固定ミキサーと、
Y形管接手の2つの平行な入口に吐出口をはめ込んだ主
剤用及び硬化剤用供給苦管と、ホルダー上端部に軸方向
摺動自在に軸受けした主剤用及び硬化剤用ピストンロッ
ドと、そのピストンロッドの一端に固定し、かつ主剤用
及び硬化剤用供給管の供給口から内嵌した主剤用及び硬
化剤用ピストンと、主剤用及び硬化剤用ピストンロッド
の他端を平行に連結する連結プレートと、ホルダーに固
定されて2つのピストンロッドと係合し、2つのピスト
ンロッドを軸方向に一体に摺動させる駆動機構とから構
成した装置にある。
【0007】
【作用】主剤と硬化剤はあらかじめ内径が配合比によっ
て定めた主剤用供給管と硬化剤用供給管に充填してお
く。又、管形固定ミキサーを直結したY形接手はホルダ
ーの下端部に、主剤用及び硬化剤用ピストンロッドはホ
ルダーの上端部に軸受けしておく。
て定めた主剤用供給管と硬化剤用供給管に充填してお
く。又、管形固定ミキサーを直結したY形接手はホルダ
ーの下端部に、主剤用及び硬化剤用ピストンロッドはホ
ルダーの上端部に軸受けしておく。
【0008】施工現場において、鉄筋継手のグラウト注
入孔に管形固定ミキサー先端の吐出口を挿入し、そのミ
キサー後端の供給口に直結したY形管接手の2つの平行
な入口に、主剤用及び硬化剤用供給管の吐出口を接続
し、ついで、主剤用及び硬化剤用供給管に適合する2つ
の一体連結した主剤用及び硬化剤用ピストンを主剤用及
び硬化剤用供給管の供給口から内嵌し、駆動機構を操作
してピストンを摺動させ、内部の主剤及び硬化剤をミキ
サーへ送出する。ミキサー内へ送出された主剤と硬化剤
は管内のひねりの方向が異なる螺旋エレメントを通過す
ることにより混練される。ミキサーの吐出口からは充分
に混練された2液混合グラウトが鉄筋継手のグラウト注
入孔へ送出される。主剤用及び硬化剤用供給管は透明に
して誤充填を防止することが望ましい。又、ミキサーの
管体を透明にしておくと、注入するグラウトの混練状態
を確認することができる。
入孔に管形固定ミキサー先端の吐出口を挿入し、そのミ
キサー後端の供給口に直結したY形管接手の2つの平行
な入口に、主剤用及び硬化剤用供給管の吐出口を接続
し、ついで、主剤用及び硬化剤用供給管に適合する2つ
の一体連結した主剤用及び硬化剤用ピストンを主剤用及
び硬化剤用供給管の供給口から内嵌し、駆動機構を操作
してピストンを摺動させ、内部の主剤及び硬化剤をミキ
サーへ送出する。ミキサー内へ送出された主剤と硬化剤
は管内のひねりの方向が異なる螺旋エレメントを通過す
ることにより混練される。ミキサーの吐出口からは充分
に混練された2液混合グラウトが鉄筋継手のグラウト注
入孔へ送出される。主剤用及び硬化剤用供給管は透明に
して誤充填を防止することが望ましい。又、ミキサーの
管体を透明にしておくと、注入するグラウトの混練状態
を確認することができる。
【0009】このように、本発明はピストンを摺動させ
るだけで主剤と硬化剤が充分に混練し、常に混練直後の
2液混合グラウトが鉄筋継手に注入されるから、手間の
かかる混練作業は省略され、グラウトの可使時間によっ
て作業が左右されることはなくなる。又、施工に必要な
量が充填された供給管を使用すれば、施工する鉄筋継手
の数には関係なく、グラウトの無駄を防止することがで
きる。
るだけで主剤と硬化剤が充分に混練し、常に混練直後の
2液混合グラウトが鉄筋継手に注入されるから、手間の
かかる混練作業は省略され、グラウトの可使時間によっ
て作業が左右されることはなくなる。又、施工に必要な
量が充填された供給管を使用すれば、施工する鉄筋継手
の数には関係なく、グラウトの無駄を防止することがで
きる。
【0010】
【実施例】本発明を図面に示す実施例に基づいて説明す
る。図1に示すように、鉄筋継手10のグラウト注入孔11
に管形固定ミキサー12の先端の吐出口を挿入し、ミキサ
ー12内で混練した2液混合グラウトを鉄筋継手10の内部
に注入する。ミキサー12の合成樹脂製管体13は透明であ
り、内部の状態を外から見ることが出来る。ミキサー12
の内部にはひねり方向の異なる公知の固定螺旋エレメン
トが接点を直交して交互に連結する。管形固定ミキサー
12の上端の供給口はY形管接手14の出口に接続する。Y
形管接手14はホルダー20の下端部21に取り付けて支持す
る。
る。図1に示すように、鉄筋継手10のグラウト注入孔11
に管形固定ミキサー12の先端の吐出口を挿入し、ミキサ
ー12内で混練した2液混合グラウトを鉄筋継手10の内部
に注入する。ミキサー12の合成樹脂製管体13は透明であ
り、内部の状態を外から見ることが出来る。ミキサー12
の内部にはひねり方向の異なる公知の固定螺旋エレメン
トが接点を直交して交互に連結する。管形固定ミキサー
12の上端の供給口はY形管接手14の出口に接続する。Y
形管接手14はホルダー20の下端部21に取り付けて支持す
る。
【0011】Y形管接手14の2つの平行な主剤用及び硬
化剤用入口に透明な主剤用及び硬化剤用供給管15、16の
吐出口をはめ込む。主剤用及び硬化剤用供給管15、16の
長さは同一であるが内径は主剤と硬化剤の混練比に適合
した大きさに設定する。ホルダー20の上端部22に2つの
ピストンロッド23、24を軸方向摺動自在に軸受けする。
ピストンロッド23、24の下端に主剤用及び硬化剤用ピス
トン25、26を固定し、主剤用ピストン25を主剤用供給管
15の供給口から、硬化剤用ピストン26を硬化剤用供給管
16の供給口からそれぞれ内部へ挿入する。ピストン25、
26の上方においてピストンロッド23、24に中空円板状の
管押え17、18を遊嵌し、その管押えとホルダー上端部22
の間にコイルばね35、36をはめる。
化剤用入口に透明な主剤用及び硬化剤用供給管15、16の
吐出口をはめ込む。主剤用及び硬化剤用供給管15、16の
長さは同一であるが内径は主剤と硬化剤の混練比に適合
した大きさに設定する。ホルダー20の上端部22に2つの
ピストンロッド23、24を軸方向摺動自在に軸受けする。
ピストンロッド23、24の下端に主剤用及び硬化剤用ピス
トン25、26を固定し、主剤用ピストン25を主剤用供給管
15の供給口から、硬化剤用ピストン26を硬化剤用供給管
16の供給口からそれぞれ内部へ挿入する。ピストン25、
26の上方においてピストンロッド23、24に中空円板状の
管押え17、18を遊嵌し、その管押えとホルダー上端部22
の間にコイルばね35、36をはめる。
【0012】2つのピストンロッド23、24の上端は連結
プレート27に固定され、その連結プレートから、シャフ
ト28が垂下する。シャフト28はホルダー20の上端部22に
設けた駆動機構29と係合する。駆動機構29を作動させて
シャフト28を下降させると、主剤用及び硬化剤用ピスト
ンロッド23、24が一体下降し、主剤用及び硬化剤用ピス
トン25、26が主剤及び硬化剤用供給管15、16内の主剤及
び硬化剤をミキサー12内に押し出す。
プレート27に固定され、その連結プレートから、シャフ
ト28が垂下する。シャフト28はホルダー20の上端部22に
設けた駆動機構29と係合する。駆動機構29を作動させて
シャフト28を下降させると、主剤用及び硬化剤用ピスト
ンロッド23、24が一体下降し、主剤用及び硬化剤用ピス
トン25、26が主剤及び硬化剤用供給管15、16内の主剤及
び硬化剤をミキサー12内に押し出す。
【0013】図2に示すように、駆動機構29はホルダー
20の上端22に固定したケース30と、シャフト28のおねじ
と嵌合するようにケース30に軸受けした歯車ナット31
と、そのナットの外周に形成した歯車とかみ合うように
ケース30に軸受けした歯車32と、その歯車の外部に露出
する軸端面に形成した6角穴34とを備える。6角穴34に
鎖線で示す電動ドライバー33を挿入してナット31を回転
させると簡単にシャフト28と共にピストンロッド23、24
を昇降させることができる。
20の上端22に固定したケース30と、シャフト28のおねじ
と嵌合するようにケース30に軸受けした歯車ナット31
と、そのナットの外周に形成した歯車とかみ合うように
ケース30に軸受けした歯車32と、その歯車の外部に露出
する軸端面に形成した6角穴34とを備える。6角穴34に
鎖線で示す電動ドライバー33を挿入してナット31を回転
させると簡単にシャフト28と共にピストンロッド23、24
を昇降させることができる。
【0014】透明な合成樹脂製の主剤用及び硬化剤用供
給管15、16の管長と管径は1回の施工で使用するグラウ
トの主剤と硬化剤の量に合わせて設定し、それらの供給
管にあらかじめ主剤と硬化剤を充填しておく。主剤と硬
化剤は色が異なり、供給管15、16は透明であるから、誤
充填を防止することができる。図1及び図2に示すよう
に、施工現場において、作業者は1人でホルダー20に固
定したY形管接手14に主剤及び硬化剤用供給管15、16を
はめ込み、ついで、その供給管15、16に主剤用及び硬化
剤用ピストン25、26を挿入し、それから、一方の手でホ
ルダー20から垂下するミキサー12の吐出口を鉄筋継手10
のグラウト注入孔11に挿入し、他方の手でバッテリード
ライバーの先端を駆動機構の6角穴34に入れてバッテリ
ードライバーを回転させる。矢印で示すように、バッテ
リードライバーの回転によりシャフト28が下降し、主剤
用及び硬化剤用供給管15、16内の主剤と硬化剤がピスト
ン25、26によってミキサー12へ押し出される。主剤と硬
化剤はミキサー12内で充分に混練されて2液混合グラウ
トとなり、そのまま鉄筋継手10内に注入される。供給管
15、16は透明であり、目盛りが付されているから、注入
された量を目視確認することができる。所定量のグラウ
トが注入されたことを確認したとき、バッテリードライ
バーを停止する。
給管15、16の管長と管径は1回の施工で使用するグラウ
トの主剤と硬化剤の量に合わせて設定し、それらの供給
管にあらかじめ主剤と硬化剤を充填しておく。主剤と硬
化剤は色が異なり、供給管15、16は透明であるから、誤
充填を防止することができる。図1及び図2に示すよう
に、施工現場において、作業者は1人でホルダー20に固
定したY形管接手14に主剤及び硬化剤用供給管15、16を
はめ込み、ついで、その供給管15、16に主剤用及び硬化
剤用ピストン25、26を挿入し、それから、一方の手でホ
ルダー20から垂下するミキサー12の吐出口を鉄筋継手10
のグラウト注入孔11に挿入し、他方の手でバッテリード
ライバーの先端を駆動機構の6角穴34に入れてバッテリ
ードライバーを回転させる。矢印で示すように、バッテ
リードライバーの回転によりシャフト28が下降し、主剤
用及び硬化剤用供給管15、16内の主剤と硬化剤がピスト
ン25、26によってミキサー12へ押し出される。主剤と硬
化剤はミキサー12内で充分に混練されて2液混合グラウ
トとなり、そのまま鉄筋継手10内に注入される。供給管
15、16は透明であり、目盛りが付されているから、注入
された量を目視確認することができる。所定量のグラウ
トが注入されたことを確認したとき、バッテリードライ
バーを停止する。
【0015】実施例の駆動機構はシャフト28にスクリュ
ーを設け、そのスクリューとねじ嵌合するナット31を回
転させるねじ方式であるが、ねじ方式に限る必要はな
く、シャフトを軸方向に摺動させる機構であればどのよ
うなものでも使用することができる。例えば、シャフト
はストレートとし、そのシャフトに内径が摺動方向によ
って開閉するスリーブをはめ、そのスリーブをラチェッ
トによって軸方向に摺動させる方式を使用してもよい。
ーを設け、そのスクリューとねじ嵌合するナット31を回
転させるねじ方式であるが、ねじ方式に限る必要はな
く、シャフトを軸方向に摺動させる機構であればどのよ
うなものでも使用することができる。例えば、シャフト
はストレートとし、そのシャフトに内径が摺動方向によ
って開閉するスリーブをはめ、そのスリーブをラチェッ
トによって軸方向に摺動させる方式を使用してもよい。
【0016】図3に示すように、駆動機構29にエヤシリ
ンダ40等の空圧機器を使用することも可能であり、又、
ホルダー20は鉄筋継手10から離れた位置において保持す
ることも可能である。この場合、ミキサー12の吐出口に
1〜3mのフレキシブルチューブ41を接続し、そのフレ
キシブルチューブのノズル42を鉄筋継手10のグラウト注
入孔11に挿入する。ホルダー20の上端部22にエヤシリン
ダ40の固定部を取り付け、ピストンロッド23をエヤシリ
ンダ40によって駆動する。エヤシリンダ40の引金43を引
くと、空圧源44から圧力空気がエヤシリンダ40に入り、
ピストンロッド23を押し下げ、供給管15、16内の主剤及
び硬化剤をミキサー12内へ押し出す。主剤と硬化剤はミ
キサー12内で混練されてグラウトとなり、フレキシブル
チューブ41のノズル42から鉄筋継手10内に入る。
ンダ40等の空圧機器を使用することも可能であり、又、
ホルダー20は鉄筋継手10から離れた位置において保持す
ることも可能である。この場合、ミキサー12の吐出口に
1〜3mのフレキシブルチューブ41を接続し、そのフレ
キシブルチューブのノズル42を鉄筋継手10のグラウト注
入孔11に挿入する。ホルダー20の上端部22にエヤシリン
ダ40の固定部を取り付け、ピストンロッド23をエヤシリ
ンダ40によって駆動する。エヤシリンダ40の引金43を引
くと、空圧源44から圧力空気がエヤシリンダ40に入り、
ピストンロッド23を押し下げ、供給管15、16内の主剤及
び硬化剤をミキサー12内へ押し出す。主剤と硬化剤はミ
キサー12内で混練されてグラウトとなり、フレキシブル
チューブ41のノズル42から鉄筋継手10内に入る。
【0017】
【発明の効果】上記のとおり、本発明の方法は、従来の
2液混合グラウトの主剤と硬化剤を鉄筋継手とは別の場
所で混練し、混練後の可使時間内に鉄筋継手のグラウト
注入孔に注入していた方法とは異なり、鉄筋継手のグラ
ウト注入孔において、主剤と硬化剤を混練して注入する
から、厄介で手間のかかる混練作業が省略され、可使時
間の制約によって作業が左右されることはなくなるとい
う優れた効果を奏する。
2液混合グラウトの主剤と硬化剤を鉄筋継手とは別の場
所で混練し、混練後の可使時間内に鉄筋継手のグラウト
注入孔に注入していた方法とは異なり、鉄筋継手のグラ
ウト注入孔において、主剤と硬化剤を混練して注入する
から、厄介で手間のかかる混練作業が省略され、可使時
間の制約によって作業が左右されることはなくなるとい
う優れた効果を奏する。
【0018】又、本発明の装置は、作業員が1人でミキ
サーの吐出口又はその吐出口に接続したフレキシブルチ
ューブのノズルを鉄筋継手のグラウト注入孔にはめ、駆
動機構を操作するだけで、あらかじめ別々に充填してあ
る主剤用及び硬化剤用供給管から混練直後の2液混合グ
ラウトを鉄筋継手内に注入することが可能であり、か
つ、注入量を目視確認することができるから、鉄筋継手
へグラウトを注入する作業の能率が向上し、供給管にあ
らかじめ充填する主剤及び硬化剤の量を選定することに
より、グラウトの無駄も最小にすることができるという
格別の効果を奏する。
サーの吐出口又はその吐出口に接続したフレキシブルチ
ューブのノズルを鉄筋継手のグラウト注入孔にはめ、駆
動機構を操作するだけで、あらかじめ別々に充填してあ
る主剤用及び硬化剤用供給管から混練直後の2液混合グ
ラウトを鉄筋継手内に注入することが可能であり、か
つ、注入量を目視確認することができるから、鉄筋継手
へグラウトを注入する作業の能率が向上し、供給管にあ
らかじめ充填する主剤及び硬化剤の量を選定することに
より、グラウトの無駄も最小にすることができるという
格別の効果を奏する。
【図1】は本発明の一実施例の装置を使用して本発明の
一実施例の方法を実施する状態を示す正面図、
一実施例の方法を実施する状態を示す正面図、
【図2】は図1の装置の側面図、
【図3】は別の実施例の側面図、
10:鉄筋継手、 11:注入孔、 12:ミキサー、 13:管体、 14:Y形管接手、 15、16:供給管、 17、18:管押え、 20:ホルダー、 21:下端部、 22:上端部、 23、24:ピストンロッド、 25、26:ピストン、 28:シャフト、 29:駆動機構、 30:ケース、 31:歯車ナット、 32:歯車、 33:電動ドライバー、 34:6角穴、 35、36:コイルばね、 40:エヤシリンダ、 41:フレキシブルチューブ、 42:ノズル、 43:引金、 44:空圧源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平7−38349(JP,U) 実開 昭63−89050(JP,U) 実開 昭59−80014(JP,U)
Claims (4)
- 【請求項1】 鉄筋継手(10)のグラウト注入孔(11)
に管形固定ミキサー(12)の吐出口を直接又はフレキシ
ブルチューブ(41)とノズル(42)を介して挿入すると
共に、前記ミキサーの供給口に出口を直結したY形管接
手(14)の2つの主剤用及び硬化剤用入口に主剤及び硬
化剤が充填された主剤用及び硬化剤用供給管(15、16)
の吐出口をはめ込み、前記主剤用及び硬化剤用供給管の
供給口から主剤用及び硬化剤用ピストン(25、26)を挿
入し、ついで前記ピストン(25、26)を吐出口側へ同期
移動して内部の主剤と硬化剤をそれぞれ前記ミキサーに
送出し、前記ミキサー内において前記主剤及び硬化剤を
混練してそのまま前記鉄筋継手内に注入する方法におい
て、前記主剤用及び硬化剤用供給管はそれぞれの管径が
主剤と硬化剤の混合比に合わせて設定されたことを特徴
とする鉄筋継手に2液混合グラウトを注入する方法。 - 【請求項2】 主剤用及び硬化剤用供給管(15、16)と
ミキサー(12)の管体(13)は内部の色が識別できる程
度に透明であることを特徴とする請求項1記載の鉄筋継
手に2液混合グラウトを注入する方法。 - 【請求項3】 管径が主剤と硬化剤の混合比に合わせて
設定された主剤用及び硬化剤用供給管(15、16)と、枠
状のホルダー(20)と、前記ホルダー下端部(21)に脱
着自在に固定したY形管接手(14)と、前記Y形管接手
の出口に直結した管形固定ミキサー(12)と、前記Y形
管接手の平行な主剤用及び硬化剤用入口に吐出口が挿入
された前記主剤用及び硬化剤用供給管と、前記ホルダー
に軸方向摺動自在に軸受けした主剤用及び硬化剤用ピス
トンロッド(23、24)と、前記ピストンロッドの一端に
固定され、かつ前記主剤用及び硬化剤用供給管の供給口
から内嵌された主剤用及び硬化剤用ピストン(25、26)
と、前記ホルダーに固定されて前記ピストンロッドと係
合してそれを軸方向に摺動させる駆動機構(29)とから
なることを特徴とする鉄筋継手に2液混合グラウトを注
入する装置。 - 【請求項4】 主剤用及び硬化剤用供給管(15、16)と
管形固定ミキサー(12)の管体(13)は内部の色が識別
できる程度に透明であることを特徴とする請求項3記載
の鉄筋継手に2液混合グラウトを注入する装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16320295A JP2743873B2 (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 鉄筋継手に2液混合グラウトを注入する方法及び装置 |
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JP16320295A JP2743873B2 (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 鉄筋継手に2液混合グラウトを注入する方法及び装置 |
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JPH0913675A JPH0913675A (ja) | 1997-01-14 |
JP2743873B2 true JP2743873B2 (ja) | 1998-04-22 |
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JP16320295A Expired - Lifetime JP2743873B2 (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 鉄筋継手に2液混合グラウトを注入する方法及び装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1995
- 1995-06-29 JP JP16320295A patent/JP2743873B2/ja not_active Expired - Lifetime
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