JP2005324089A - 粘稠物押出装置 - Google Patents

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宣勝 志波
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Abstract

【課題】電動工具の兼用によって電動工具の無駄をなくし作業の繁雑さを解消するとともに、軽量化を図ることが可能な電動式の粘稠物押出装置を提供する。
【解決手段】粘稠物を押し出すピストン6と、回転入力軸10、及び回転入力軸10の動力をピストン6のピストンロッド6aに伝達するとともに、回転入力軸10に入力される回転動力を、ピストンロッド6aを前進方向へ駆動する押出動力に変換する動力伝達機構とを有する本体2を備えた粘稠物押出装置1において、電動ドライバ40を本体に装着する装着部4と、電動ドライバ40が装着部4に装着された状態において、電動ドライバ40のビット43を回転入力軸10に同軸に結合するビット結合部15を備えた構成とする。
【選択図】 図5


Description

本発明は、コーキング剤、溶融粘着剤、建築用樹脂剤等の粘稠物を工作部位に注入したり充填したりするために使用される粘稠物押出装置に関する。
電動式の粘稠物押出装置としては、特許文献1〜8に記載のもののほか、種々のものが公知である。以下、その一例として、特許文献1に記載の粘稠物押出装置について説明する。
図6は、特許文献1に記載の粘稠物押出装置である。特許文献1記載の粘稠物押出装置は、特にコーキング剤の注出を行う用途に使用されるものであり、コーキングガンと呼ばれている。コーキングガン100は、カートリッジ101に収容されたコーキング剤を、カートリッジ101の先端に設けられたノズル102から押出注出する装置である。カートリッジ101は、コーキングガン100の先端部に設けられた溝状の収容部材103の溝内に装着される。そして、この収容部材103内に収容されたカートリッジ101の底部を、ピストン104によって押圧し、コーキング剤をノズル102から押出注出する。
ピストン104のピストンロッド104aを前進駆動させる動力は、電動機105が発生する。電動機105は、その先端に設けられた回転子軸106を回転駆動する。回転子軸106の回転動力は、ギア機構107を介して出力歯車108に伝達される。
出力歯車108は、ピストン104のピストンロッド104aと同軸に設けられている。ピストンロッド104aの外周面には、雄ネジが刻設されている。一方、出力歯車108の中心には、ピストンロッド104aが貫通する貫通孔が穿孔されている。この貫通孔の内周面には、ピストンロッド104aの外周面の雄ネジと螺合する雌ネジが刻設されている。また、ピストンロッド104aの中心軸には、四角形状の嵌合貫通孔104bが形成されている。そして、この嵌合貫通孔104bには、ピストンロッド104aの基端側から、断面四角形状の棒材109が摺動自在に挿嵌されている。棒材109は回転しないように固定されているため、ピストンロッド104aも回転することができない。従って、出力歯車108の回転に伴ってピストンロッド104aが回転することが防止されている。従って、出力歯車108が回転駆動されると、ネジの作用により、ピストンロッド104aが前進又は後退方向に駆動される。
これにより、電動機105によってピストンロッド104aを前進駆動させ、カートリッジ101に収容されたコーキング剤をノズル102から押出注出させることができる。
実開昭49−112876号公報 実開昭49−138165号公報 実開昭49−138167号公報 実開昭56−3950号公報 実開昭58−166866号公報 実開平6−41088号公報 特開2000−84455号公報 特開2001−232267号公報
ところで、建築現場等においては、一般に、電動ドリルや電動ドライバなどの種々の電動工具が使用される。現場作業においては、作業に応じて各種電動工具を現場に持ってきて、各電動工具の電源コードを電源コンセントに接続して使用する。この際、電動工具の種類が多いと、各電動工具に対してそれぞれ電源コンセントを用意する必要があり煩雑さが増す。また、電動工具の電源コードが多いと、作業現場に電源コードが混雑し、現場の作業環境を悪くする。従って、できる限り電動工具の種類を減らすことが好ましい。
建築現場で最もよく使用される電動工具は、電動ドリルや電動ドライバである。一方、コーキングガンのような粘稠物押出装置は、電動ドリルや電動ドライバに比べて一般に使用頻度は低い。従って、作業の煩雑さを解消する点から、粘稠物押出装置はできるだけ電源コンセントを別途に必要としないものが好ましい。
電源コンセントが不要の粘稠物押出装置としては、手動のものがある。手動の粘稠物押出装置は、引き金を指で引いてギア機構やラッチ機構を駆動し、ピストンを前進駆動することによってカートリッジ内の粘稠物を押出注出するものである。しかしながら、手動の粘稠物押出装置は、作業者の指にかかる負担が大きい。そのため、作業者は、粘稠物押出装置を長く使用していると、手に腱鞘炎を起こすことがある。そのため、作業の効率や作業労力の軽減を図る点から、粘稠物押出装置は、手動式よりも電動式のほうが好ましい。
一方、電源コンセントが不要の電動式の粘稠物押出装置としては、電源としてのバッテリーを内蔵したものがある。しかしながら、バッテリー内蔵型の電動式の粘稠物押出装置では、作業前に充電が必要であり煩雑である。また、電池寿命も短く、頻繁な充電が必要である。また、電動機に加えて電池の重さが加わるため、粘稠物押出装置の全体の重量が大きくなる。そのため、作業者の作業労力が大きくなる。
そこで、本発明の目的は、電動工具の兼用によって電動工具の無駄をなくし作業の煩雑さと作業現場の繁雑さを解消するとともに、軽量化を図ることが可能な電動式の粘稠物押出装置を提供することにある。
本発明に係る粘稠物押出装置の第1の構成は、粘稠物を押し出すピストンと、回転入力軸を有し、前記回転入力軸の動力を前記ピストンのピストンロッドに伝達するとともに、前記回転入力軸に入力される回転動力を、前記ピストンロッドを進退方向への動力に変換する動力伝達機構とを有する本体を備えた粘稠物押出装置において、電動ドライバを前記本体に装着する装着部と、電動ドライバが前記装着部に装着された状態において、電動ドライバのビットを、当該ビットの回転動力が前記前記回転入力軸に伝達可能なように前記回転入力軸に結合するビット結合部とを備えていることを特徴とする。
この構成により、粘稠物押出装置は、ピストンを押出駆動する駆動力源として、市販の電動ドライバを使用することができる。すなわち、通常、建築作業現場などにおいては、粘稠物押出装置は電動ドライバに比べて使用頻度は低い。従って、電動式の粘稠物押出装置を別途用意するのは無駄が多い。しかし、本発明の構成によれば、電動ドライバを粘稠物押出装置の駆動力源にも兼用することができる。そのため、電動ドライバの有効利用が図られ、作業工具の無駄を省くことができる。
また、電動機部分は電動ドライバで兼用されているため、電動機のメンテナンスは電動ドライバだけを行えばよい。従って、メンテナンス作業も容易となる。更に、粘稠物の装填される部分のメンテナンスは、電動ドライバを外して行うことができる。電動ドライバを外した状態では、電動機部分がないため、丸洗いにより装置に付着した粘稠物の洗浄を行うことができる。従って、粘稠物押出装置の手入れが極めて容易となる。
更に、粘稠物押出装置本体は、最もコストのかかる電動機部分がない。そのため、極めて低コストで生産することができる。従って、作業工具に要する工具費用を節約することができるという経済的なメリットもある。
ここで、「粘稠物」としては、例えば、コーキング剤、接着剤等の粘稠性流動体が挙げられる。
「動力伝達機構」としては、ギア機構、ラック機構等を使用することができる。
「装着部」には、例えば、クリップバンド、スクリューバンド等を使用することができる。尚、装着部は、必ずしも粘稠物押出装置本体をしっかり固定するものでなくてもよく、電動ドライバの回転により粘稠物押出装置本体が回転しないように保持する程度のものでよい。電動ドライバは、ビット結合部によって粘稠物押出装置本体にしっかりと固定されるからである。
「ビット結合部」は、例えば、回転入力軸に、電動ドライバのビットが嵌合することのできる断面六角形の挿入口を形成することによって構成することができる。また、回転入力軸に六角軸ドリルチャックを連結しておいて、電動ドライバのビットを把持するような構成とすることもできる。更に、トーション軸のような衝撃緩衝軸を介して電動ドライバのビットを回転入力軸に結合する構成としてもよい。
また、本発明において、粘稠物押出装置本体を硬質性プラスチックにより形成することができる。これにより、粘稠物押出装置全体の軽量化を図ることができるため、作業者が粘稠物押出装置を使用しやすくなる。
本発明に係る粘稠物押出装置の第2の構成は、前記第1の構成において、前記ビット結合部は、前記装着部に面した側の前記回転入力軸の端面に、その中心軸に同軸に穿孔された、電動ドライバのビットと嵌合可能な形状のビット挿入口であることを特徴とする。
この構成により、電動ドライバを粘稠物押出装置に固定する際には、電動ドライバのビットをビット挿入口に差し込めばよいので、電動ドライバの固定が容易となる。従って、電動ドライバを粘稠物押出装置に素早く装着することが可能であり、作業性が向上する。
本発明に係る粘稠物押出装置の第3の構成は、前記第1又は2の構成において、粘稠物が封入されたカートリッジを収容する収容部材、又は粘稠物を充填するためのピストンシリンダを、前記本体の前記ピストンに脱着可能に固定するシリンダ固定部を備えていることを特徴とする。
この構成により、粘稠物押出装置を手入れする際には、収容部材又はピストンシリンダのみを取り外して洗浄等を行うことができる。従って、粘稠物押出装置のメンテナンスが容易となる。
本発明に係る粘稠物押出装置の第4の構成は、前記第3の構成において、粘稠物が封入されたカートリッジを収容する収容部材と、粘稠物を充填するための粘稠物充填口が形成されたピストンシリンダとを備え、前記収容部材及び前記ピストンシリンダは、前記シリンダ固定部に着脱可能な共通の形状の装着マウント部を備えていることを特徴とする。
この構成により、用途によって、粘稠物が封入されたカートリッジを使用し、又は直接粘稠物をピストンシリンダに詰め込んで使用することが可能となる。従って、用意された粘稠物の包装形態によらず使用できるので、粘稠物押出装置の利便性が向上する。
本発明に係る粘稠物押出装置の第5の構成は、前記第1乃至4の何れか一の構成において、前記装着部は、クリップバンドであることを特徴とする。
この構成により、電動ドライバのサイズに合わせて、クリップバンドのバンド長を調節すれば、ある程度サイズの異なる電動ドライバを粘稠物押出装置に装着することができる。従って、利用可能な電動ドライバの種類が限定されないため、利便性が向上する。
以上のように、本発明によれば、ピストンを押出駆動する駆動力源として、市販の電動ドライバを使用することができるため、電動ドライバの有効利用が図られ、作業工具の無駄を省くことができる。また、粘稠物押出装置専用のコンセントは不要であり、粘稠物押出装置専用の電源コードも不要であるため、作業の煩雑さと作業現場の繁雑さを解消することができる。
また、電動機部分は電動ドライバで兼用されているため、メンテナンス作業も容易となる。また、電動ドライバを外して丸洗いにより装置に付着した粘稠物の洗浄を行うことができるので、粘稠物押出装置の手入れが極めて容易となる。
更に、粘稠物押出装置本体は、最もコストのかかる電動機部分がないため、極めて低コストで生産することができ、作業工具に要する工具費用を節約することができる。また、全体を硬質プラスチックで構成すれば、粘稠物押出装置全体の軽量化を図ることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施例1に係る粘稠物押出装置の断面図である。粘稠物押出装置1は、本体ブラケット2、本体ブラケット2の後側面2bに突出して設けられた電動ドライバを支持するための支持部材3、支持部材3の下部に取り付けられた電動ドライバを装着するための装着部4、及び、本体ブラケット2の前側面2aに着脱自在に設けられた粘稠物を収容するための粘稠物収容部5を備えている。これら本体ブラケット2、支持部材3、装着部4、及び粘稠物収容部5は、何れも硬質プラスチックにより形成されている。
支持部材3は、角棒状であり、その上面に断面が逆凸字状の溝3bを有するガイドレール3aが形成されている。支持部材3の下面には、2つの装着部4が取り付けられている。
本実施例においては、装着部4は、クリップバンドにより構成されている。図2は、実施例1における装着部の正面図(a)と側面図(b)である。装着部4は、基端部にストッパ4bが突出形成された1本の扁平帯状のバンド4aで構成さる通常のクリップバンドである。
バンド4aの中央部付近は、支持部材3の底部に突出形成されたバンド挿通枠体3cに挿通されている。これにより、装着部4は、支持部材3の底部に吊り下げられた状態で固定される。
ストッパ4b近傍のバンド部分は、バックル4cの締付口4eに挿通されている。またバックル4cの締付口4eには、バンド4aの先端近くの部分も挿通されている。バックル4cは、ウォームネジ4dを絞めることによってバックル4cに応力をかけて締付口4e内のバンド4aを締め付けて固定する。締付口4eに挿通するバンド4aの先端部分の長さを調節することによって、バンド4aにより形成される環の大きさを自由に調節することができる。
本体ブラケット2には、前側面2aから後側面2bに貫通するようにピストン6が進退自在に挿通されている。ピストン6のピストンロッド6aは、その全長にわたり外周面に雄ネジが刻設されている。
ピストンロッド6aの先端には、一側面が膨出した円形板状の弁体6bが設けられている。一方、ピストンロッド6aの基端には、ピストンロッド6aの回転を防止するためのスライダ6cが設けられている。このスライダ6cは、断面が四角形状を有する。スライダ6cは、ピストンロッド6aの進退に合わせて、支持部材3の上面のガイドレール3aの溝3b内を摺動する。スライダ6cは、角形の溝3b内に嵌合しているため、回転することができない。これによって、ピストンロッド6aの回転が防止される。
粘稠物収容部5は、粘稠物を収容するための容器である。粘稠物収容部5の先端には、ノズル7が形成されている。この粘稠物収容部5内に収容される粘稠物が、ピストン6により押圧され、ノズル7の先端に開口する注出口7aから押出注出される。粘稠物収容部5については、後で詳細に説明するが、粘稠物が封入されたカートリッジを収容する収容部材20(図3参照)と、粘稠物を充填するためのピストンシリンダ30(図4参照)との2種類がある。用途によって、これら2種類の粘稠物収容部5を取り替えて使用することができる。
粘稠物収容部5の基端側には、本体ブラケット2に装着するための装着マウント部5aが形成されている。装着マウント部5aに対向する本体ブラケット2の前側面2aには、シリンダ固定部2cが形成されている。シリンダ固定部2cは、先端が大径で基端が小径に形成された4つの突起部からなる。この4つの突起部は、ピストンロッド6aを中心とする4回対称位置に配置形成されている。装着マウント部5aには、このシリンダ固定部2cの突起部に嵌合する凹部が形成されている(後述)。装着マウント部5aの凹部がシリンダ固定部2cの突起部に嵌合することによって、粘稠物収容部5は本体ブラケット2に固定される。
本体ブラケット2の内部には、ピストンロッド6aと同軸に配設された出力歯車8、出力歯車8の回転軸に対して回転軸を平行にして配置され出力歯車8と噛合する伝達歯車9、及び伝達歯車9を軸支する回転入力軸10が設けられている。伝達歯車9は出力歯車8の下方に配設されている。
出力歯車8は、本体ブラケット2の前側面2a及び後側面2bの内側に固定された転がり軸受11,12に軸承されている。また、出力歯車8の中央には、内周面に雌ネジが刻設された貫通孔が穿孔されている。この貫通孔にピストンロッド6aが通されており、ピストンロッド6aの外周面の雄ネジと貫通孔の内周面の雌ネジが螺合している。
回転入力軸10は、本体ブラケット2の前側面2a及び後側面2bの内側に固定された転がり軸受13,14に軸承されている。回転入力軸10の一端は、本体ブラケット2の後側面2bに形成された開口部を通して、後側面2bの外側に突出している。この突出した回転入力軸10の端部(以下、「後端部」という。)の端面には、電動ドライバのビットを挿入するためのビット挿入口15が形成されている。ビット挿入口15は、その断面形状が6角形である。このビット挿入口15に電動ドライバのビットを挿入することによって、電動ドライバのビットを回転入力軸10に同軸に結合し固定することができる。
ここで、回転入力軸10、伝達歯車9、出力歯車8、並びに出力歯車8の貫通孔内周面に刻設された雌ネジ及びピストンロッド6aの外周面に刻設された雄ネジによって、動力伝達機構が構成されている。この動力伝達機構は、回転入力軸10に入力される回転動力を、ピストンロッド6aに伝達するとともに、ピストンロッド6aを進退方向に駆動する動力に変換するものである。
図3は、粘稠物収容部5の一つである収容部材の側面図(a)、断面図(b)、正面図(c)、及び背面図(d)、並びにそれに装着されるカートリッジの側面破断面図(e)である。
収容部材20は、基端部に装着マウント部5aを備えている。装着マウント部5aは円環状の板状部材の背面に、4つの凹部5bが形成された構成を有する。4つの凹部5bは、円環の中心を対称点とする4回対称位置に配置されている。凹部5bは、円環状の板状部材と同心の円弧に沿った長溝状に形成されている。溝の一端は溝の底部から開口端まで溝幅が同じとなるように形成されている。それ以外の部分は、溝の底部付近は溝幅が広く、溝の開口端付近は溝幅が狭くなるように形成されている。これにより、シリンダ固定部2cの4つの突起部を各凹部5bに挿入し、収容部材20をわずかに回転させることによって、収容部材20は本体ブラケット2に外れないように固定される。
装着マウント部5aの前方側には、断面が半円弧状の長溝形状のカートリッジ収容溝21が連結されている。そして、カートリッジ収容溝21の先端側には、切り欠き円板状の停止板22が溝を閉塞するように形成されている。停止板22の円周上側から中心にかけて、大きな切欠状のノズル挿通溝23が形成されている。
粘稠物が封入されたカートリッジ24は、図3(e)に示すように、内部に粘稠物が充填された円筒状部分24aの先端側に、ノズル7が突出形成されている。このノズル7の基端部が、ノズル挿通溝23にはめ込まれるように、カートリッジ24をカートリッジ収容溝21内に収容する。そして、カートリッジ24bの底部をピストン6で押圧することによって、円筒状部分24a内の粘稠物をノズル7の先端から押出注出する。
図4は、粘稠物収容部5の一つであるピストンシリンダの側面図(a)、断面図(b)、及び背面図(c)である。図4において、図1又は図3と同様の部分については同符号を付している。
ピストンシリンダ30は、円筒形状のシリンダチューブ31を備えている。このシリンダチューブ31の筒内の内径は、ピストン6の弁体6bの外径とほぼ同一である。シリンダチューブ31の基端側の一部には、粘稠物を注入するための粘稠物充填口32が形成されている。この粘稠物充填口32を通して、シリンダチューブ31内に粘稠物を充填又は補充することができる。
シリンダチューブ31の先端側は、閉塞板31aにより閉塞されている。閉塞板31aの中央には、ノズル7が突出形成されている。シリンダチューブ31内の粘稠物は、ノズル7の先端に開口する注出口7aから押出注出される。
また、ピストンシリンダ30は、図3に示した収容部材20と共通の形状を有する装着マウント部5aを備えている。これにより、装着マウント部5aを本体ブラケット2のシリンダ固定部2cに着脱することで、使用目的に応じて収容部材20とピストンシリンダ30とを交換して使用することができる。
以上のように構成された本実施例に係る粘稠物押出装置1について、以下その動作を説明する。
図5は、図1の粘稠物押出装置1に電動ドライバを装着した状態を表す図である。図5において、図1と同様の構成については同符号を付している。粘稠物押出装置1の支持部材3の下部には、装着部4により電動ドライバ40が装着されている。装着部4は、バンド4aにより、電動ドライバ40の本体41を結着することにより、電動ドライバ40を装着部4の下部に装着する。ここで、使用する電動ドライバ40の型式や種類によって、電動ドライバ40の本体41の太さは異なる。しかし、装着部4はクリップバンドであるため、バックル4cによりバンド4aの環の長さを調節し、電動ドライバ40の本体41の太さに適合させることができる。
電動ドライバ40の出力軸先端のビットチャック42には、ビット43が把持されている。ビット43は、断面が6角柱状の棒状体である。このビット43を回転入力軸10の後端部の端面に形成されたビット挿入口15に嵌合させる。ビット挿入口15も断面が6角形であるため、ビット挿入口15に嵌合されたビット43は、回転入力軸10に対して回転しないように同軸固定される。
電動ドライバ40によりビット43が回転駆動されると、その回転動力は回転入力軸10に伝達される。この際、電動ドライバ40は、粘稠物押出装置1に対して回転しないように、装着部4によって拘束されている。
回転入力軸10は、伝達歯車9と同軸に連結されており、回転入力軸10の回転に伴って伝達歯車9が回転する。更に、それに伴い、伝達歯車9に噛合する出力歯車8が回転駆動される。
出力歯車8が回転駆動されると、ネジ作用によって、出力歯車8の中央の貫通孔内の雌ネジに螺合されたピストンロッド6aが前進方向又は後退方向に駆動される。電動ドライバ40の回転方向を切り替えることにより、ピストンロッド6aの駆動方向は切り替えることができる。
電動ドライバ40を作動し、ピストンロッド6aを前進方向に駆動することにより、粘稠物収容部5内に収容された粘稠物はノズル7の先端の注出口7aから押出注出される。
以上のように、本実施例の粘稠物注出装置1によれば、回転入力軸10にその回転入力軸10と同軸に電動ドライバ40のビット43を固定し、電動ドライバ40を支持部材3の下部の装着部4により回転しないように装着することが可能な構成としたことで、粘稠物注出装置1の動力源として、市販の電動ドライバ40を兼用して使用することが可能となる。これにより、電動工具の無駄をなくし作業の繁雑さを解消することができる。また、粘稠物注出装置1自体は動力源を有さないので、すべて硬質プラスチックにより構成することで、軽量化を図ることができる。
本発明の実施例1に係る粘稠物押出装置の断面図である。 実施例1における装着部の正面図(a)と側面図(b)である。 粘稠物収容部の一つである収容部材の側面図(a)、断面図(b)、正面図(c)、及び背面図(d)、並びにそれに装着されるカートリッジの側面破断面図(e)である。 粘稠物収容部の一つである収容部材の側面図(a)、断面図(b)、及び背面図(c)である。 図1の粘稠物押出装置に電動ドライバを装着した状態を表す図である。 特許文献1に記載の粘稠物押出装置である。
符号の説明
1 粘稠物押出装置
2 本体ブラケット
2a 前側面
2b 後側面
2c シリンダ固定部
3 支持部材
3a ガイドレール
3b 溝
3c バンド挿通枠体
4 装着部
4a バンド
4b ストッパ
4c バックル
4d ウォームネジ
4e 締付口
5 粘稠物収容部
5a 装着マウント部
5b 凹部
6 ピストン
6a ピストンロッド
6b 弁体
6c スライダ
7 ノズル
7a 注出口
8 出力歯車
9 伝達歯車
10 回転入力軸
11,12,13,14 転がり軸受
15 ビット挿入口
20 収容部材
21 カートリッジ収容溝
22 停止板
23 ノズル挿通溝
24 カートリッジ
24a 円筒状部分
24b 底部
30 ピストンシリンダ
31 シリンダチューブ
31a 閉塞板
32 粘稠物充填口
40 電動ドライバ
41 電動ドライバの本体
42 ビットチャック
43 ビット

Claims (5)

  1. 粘稠物を押し出すピストンと、
    回転入力軸を有し、前記回転入力軸の動力を前記ピストンのピストンロッドに伝達するとともに、前記回転入力軸に入力される回転動力を、前記ピストンロッドを進退方向への動力に変換する動力伝達機構と、
    を有する本体を備えた粘稠物押出装置において、
    電動ドライバを前記本体に装着する装着部と、
    電動ドライバが前記装着部に装着された状態において、電動ドライバのビットを、当該ビットの回転動力が前記前記回転入力軸に伝達可能なように前記回転入力軸に結合するビット結合部と、
    を備えていることを特徴とする粘稠物押出装置。
  2. 前記ビット結合部は、前記装着部に面した側の前記回転入力軸の端面に、その中心軸に同軸に穿孔された、電動ドライバのビットと嵌合可能な形状のビット挿入口であることを特徴とする請求項1記載の粘稠物押出装置。
  3. 粘稠物が封入されたカートリッジを収容する収容部材、又は粘稠物を充填するためのピストンシリンダを、前記本体の前記ピストンに脱着可能に固定するシリンダ固定部を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の粘稠物押出装置。
  4. 粘稠物が封入されたカートリッジを収容する収容部材と、粘稠物を充填するための粘稠物充填口が形成されたピストンシリンダとを備え、
    前記収容部材及び前記ピストンシリンダは、前記シリンダ固定部に着脱可能な共通の形状の装着マウント部を備えていることを特徴とする請求項3記載の粘稠物押出装置。
  5. 前記装着部は、クリップバンドであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一記載の粘稠物押出装置。



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