JP2743304B2 - 理髪補助具 - Google Patents

理髪補助具

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JP2743304B2
JP2743304B2 JP5046054A JP4605493A JP2743304B2 JP 2743304 B2 JP2743304 B2 JP 2743304B2 JP 5046054 A JP5046054 A JP 5046054A JP 4605493 A JP4605493 A JP 4605493A JP 2743304 B2 JP2743304 B2 JP 2743304B2
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清支 北村
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株式会社ワンタッチャー
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は理髪補助具に係り、特に
クラウン下端部あるいはバックサイド下端のネープ部
を、素人でも自分一人で自分の頭髪を容易,安全,正確
かつ確実調髪することができる理髪補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、長くなった頭髪をカットして一
定の髪形とする場合には、技術と経験と勘とにより、
ず頭髪の左右いずれかの側をカットしてガイドラインと
し、次いでこのガイドラインに合わせ左右対称となるよ
うに他の側をカットするのが通例である。特に、クラウ
ン下端部あるいはバックサイド下端のネープ部は、カッ
ト面がそのまま髪形として露見することが多いため、左
右対称にカットできるか否かは、良好な髪形を得る上で
極めて重要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで頭髪を左右対
称にカットする際には、鋏等を用い理髪用櫛をガイドと
して左右同一の傾斜角でカットすることになるが、左右
の傾斜方向が逆になるとともに、理髪用櫛を把持する手
の上下位置も、頭の左右で相互に逆になるため、熟練し
た理容師あるいは美容師であっても、左右対称にカット
することは容易でなく、ましてや素人にはほとんど不可
能である。
【0004】また、かつらを使用している人の場合、か
つらの毛髪は常に一定の長さであるのに対し、自毛は常
に伸びることになるため、かつらを可及的目立たせない
ようにするためには、自毛を常に一定の長さにカットし
ておくことが必要となるが、実際にはそれほど頻繁に理
髪店にいくことはできず、また一般の理髪店では、かつ
らを取外した状態で調髪を行なうため、かつらを装着し
た際に、必ずしもフィットしないという問題がある。
【0005】ところで従来、素人が自分一人で自分の頭
髪を簡単,安全,正確かつ確実に調髪し、希望する良好
な髪形を得ることは不可能であり、それは当然のことと
考えられてきた。
【0006】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、素人が自分一人で自分の頭髪を家庭で手軽に調髪で
き、しかも安全で極めて正確かつ確実に良好な髪形を得
ることができる理髪補助具を提供することを目的とす
る。
【0007】本発明の他の目的は、自分の好みの髪形を
容易に得ることができる理髪補助具を提供するにある。
【0008】本発明の他の目的は、ガイド部材の装着状
態を安定させることができる理髪補助具を提供するにあ
る。
【0009】本発明のさらに他の目的は、ガイド部材の
位置決めを簡単かつ正確に行なうことができる理髪補助
具を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する手段として、頭頂部,耳を含めた側頭部,および
首までの後頭部を頭部形状に倣って覆うキャップ状をな
し、可撓性および一定の伸縮性を有して使用者の部に
頭髪の上から装着される薄肉厚のガイド部材と;ガイド
部材の前側中央部から使用者の鼻にそって延び、下端部
が使用者の顔面上の定点に合わせて切断される帯状の位
置決め部材と;を設け、前記ガイド部材の下端部に複数
の髪形線を設け、任意の髪形線にそってガイド部材を切
断することにより、頭髪をカットする際のガイドライン
が形成されるようにするとともに、前記位置決め部材の
下端部を前記定点に合わせることにより、装着位置決め
が行なわれるようにしたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明に係る理髪補助具において、使用者はま
ず、ガイド部材を頭髪上から頭部に装着し、位置決め部
材の下端部を、自分の顔面上の定点に合わせて切断する
とともに、位置決め部材の下端部を前記定点に合わせた
状態において、自分の好みに合った髪形線を選択する。
そして、この髪形線にそってガイド部材の下端部を切断
する。これにより、自分の好みに合った髪形の理髪補助
具が製作されたことになる。
【0012】そこで、このようにして製作された理髪補
助具を頭部に装着する。すると、ガイド部材の下端縁か
ら頭髪の一部が露出することになる。そこで、この露出
した頭髪を、ガード付ヘアカッタ等の安全なカッタを用
い、櫛で髪を梳すようにしてカットする。これにより、
ガイド部材の下端縁の形状に倣った髪形が得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。図
1および図2は、本発明の第1実施例に係る理髪補助具
を示すもので、この理髪補助具1は、使用者Aの頭部を
完全に覆うキャップ状のガイド部材2を備えており、こ
のガイド部材2の前側,すなわち使用者Aの顔面側に
は、使用者Aの鼻にそって延びる帯状の位置決め部材3
が一体に設けられている。
【0014】前記ガイド部材2および位置決め部材3
は、ゴムあるいは軟質の合成樹脂のように可撓性と一定
の伸縮性とを有する薄肉厚の素材で形成されており、ガ
イド部材2の下端部には、図1に示すように複数種類,
例えば3種類の髪形線4a,4b,4cが設けられてい
る。そして使用者Aは、任意の髪形線4a,4b,4c
にそってガイド部材2の下端部を切除することにより、
ガイド部材2の下端縁を、頭髪をカットする際のガイド
ラインとして用いることができるようになっている。
【0015】また前記位置決め部材3は、図2に示すよ
うに、ガイド部材2を頭部に装着した後、例えば眉毛を
結ぶラインLで切除されるようになっており、以後、位
置決め部材3の下端を前記ラインLの位置に合わせるこ
とにより、ガイド部材2の装着位置決めを正確に行なう
ことができるようになっている。
【0016】次に、本実施例の作用について説明する。
使用に際しては、ガイド部材2を頭部に装着して自分の
好みの髪形線4a,4b,4cを決定した後、自分の好
みの髪形線が例えば符号4bで示す線であれば、ガイド
部材2の下端部を、この髪形線4bにそって切除すると
ともに、位置決め部材3をラインLの位置で切除する。
これにより、自分の好みに合った髪形の理髪補助具1が
製作されたことになる。
【0017】次いで、このようにして製作された理髪補
助具1を頭部に装着する。すると、図3に示すように、
ガイド部材2の下端縁から、カットすべき頭髪5が露出
することになる。そこで、ガード付ヘアカッタ等の安全
なカッタを用い、櫛で髪を梳すようにして、ガイド部材
2上を滑らせる。これにより、カットすべき頭髪5がカ
ットされ、髪形線4bに倣った髪形が得られる。
【0018】このようにして髪形のアウトラインのカッ
トが終了したならば、ガード付ヘアカッタ等を用いて髪
を適当な量だけ剥く。これにより、調髪が完了する。
【0019】しかして、理髪補助具1を頭髪の上から頭
部に装着し、櫛で髪を梳す要領でガード付ヘアカッタ等
を動かすだけで、使用者A自身で使用者A自身の頭髪を
手軽に調髪でき、しかも自分の好みに合った髪形を容易
に得ることができる。また、位置決め部材3下端の位置
を、ラインLの上下に移動させて調髪することにより、
自分の基準より長目の髪や短目の髪も容易に得ることが
できる。
【0020】なお、前記第1実施例においては、ショー
トカットの男性あるいは女性に適用される理髪補助具1
について説明したが、ロングヘアの女性あるいは男性に
も適用できた方が好ましい。図4は、このような場合に
適用される理髪補助具を示すもので、以下これについて
説明する。
【0021】すなわち、図4に示す理髪補助具11は、
使用者Aの頭部を完全に覆うキャップ状のガイド部材1
2と、このガイド部材12の前側に使用者Aの鼻にそっ
て延びる帯状の位置決め部材13とを備えており、ガイ
ド部材12の下部は、樋形に下方に延びている。そして
その下端部には、例えば3種類の髪形線14a,14
b,14cがそれぞれ設けられており、使用者Aは、任
意の髪形線14a,14b,14cにそってガイド部材
12の下端部を切除することにより、ガイド部材12の
下端縁を、頭髪をカットする際のガイドラインとして用
いることができるようになっている。なお、その他の点
については、前記第1実施例と同一構成となっており、
作用も同一である。
【0022】しかして、この理髪補助具11を用いるこ
とにより、使用者Aがロングヘアの場合であっても適用
することができ、同様の効果が得られる。
【0023】なお、前記両実施例においては、ガイド部
材2,12が完全なキャップ状をなす場合につい説明し
たが、任意数の開口を有するキャップ状であっても、同
様の効果が得られる。
【0024】また、前記両実施例においては、理髪補助
具1,11の装着安定性を企図してガイド部材2,12
がキャップ状をなす場合につい説明したが、素人が理髪
する際に問題となるのは、揉上を含めたフェイスライ
ン,耳の部分を含めたネープライン,およびクラウン下
端部のカットである。したがって、この部分さえ容易に
カットできれば、理髪補助具としての所期の目的は達成
することができる。
【0025】図5は、このような場合に適用される本発
明の第3実施例を示すもので、以下これについて説明す
る。すなわち、図5に示す理髪補助具21は、使用者A
の頭部両側面および後面を覆うU形状のガイド部材22
と、ガイド部材22の中央上端部から使用者Aの顔面側
に延びる帯状の位置決め部材23とを備えており、前記
ガイト部材22には、例えば3種類の髪形線24a,2
4b,24cがそれぞれ設けられている。そして使用者
Aは、任意の髪形線24a,24b,24cにそってガ
イド部材22の下端部を切除することにより、ガイド部
材22の下端縁を、頭髪をカットする際のガイドライン
として用いることができるようになっている。なお、そ
の他の点については、前記第1実施例と同一構成となっ
ており、作用も同一である。
【0026】しかして、この理髪補助具21の場合に
は、使用者Aが理髪補助具21を手で押さえていて理髪
する必要があるが、その他の点については、前記第1実
施例と同様の効果が得られる。これは、ガイト部材22
が、フェイスライン用あるいはネープライン用等のよう
に複数に分割されている場合でも同様である。
【0027】なお、前記各実施例においては、理髪補助
具1,11,21の素材が、ゴムあるいは軟質の合成樹
脂である場合について説明したが、布,紙あるいはこれ
らにコーティングを施した材料等を用いて製作すること
もでき、薄肉厚であれば、硬質の合成樹脂等を用いるこ
ともできる。
【0028】また、前記各実施例においては、ガイド部
材2,12,22に予め髪形線4a,4b,4c,14
a,14b,14c,24a,24b,24cが設けら
れている場合について説明したが、使用者Aが自分の好
みの髪形線をガイド部材2,12,22に描き、この髪
形線にそってガイド部材2,12,22を切除するよう
にしてもよく、この際、ガイド部材2,12,22は、
透明または半透明の素材で形成することがより好まし
い。また、ガイド部材2,12,22を切除することが
面倒な場合には、髪形に合わせて理髪補助具1,11,
21を複数種類用意しておき、使用者Aは、自分の好み
の髪形を有する理髪補助具1,11,21を選択するだ
けでよいようにすればよい。
【0029】また、前記各実施例においては、位置決め
部材3,13,23の先端を切除して位置決めを行なう
場合について説明したが、位置決め部材3,13,23
に複数個のマークを設けておき、任意のマークをライン
L(図2参照)その他の箇所に合わせて位置決めを行な
うようにしてもよい。また必要に応じ、位置決め部材
3,13,23を省略してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、頭頂部,
耳を含めた側頭部,および首までの後頭部を頭部形状に
倣って覆うキャップ状をなし、可撓性および一定の伸縮
性を有して使用者の部に頭髪の上から装着される薄肉
厚のガイド部材と;ガイド部材の前側中央部から使用者
の鼻にそって延び、下端部が使用者の顔面上の定点に合
わせて切断される帯状の位置決め部材と;を設け、前記
ガイド部材の下端部に複数の髪形線を設け、任意の髪形
線にそってガイド部材を切断することにより、頭髪をカ
ットする際のガイドラインが形成されるようにするとと
もに、前記位置決め部材の下端部を前記定点に合わせる
ことにより、装着位置決めが行なわれるようにしている
ので、素人が自分一人で自分の頭髪を家庭で手軽に調髪
でき、しかも安全で極めて正確かつ確実に良好な髪形を
短時間で得ることができる。また、自分の好みの髪形を
常に得ることができ、今回調髪した髪形と次回調髪した
際の 髪形とが異なってしまうといった不具合が全くな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る理髪補助具を示す説
明図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】ガイド部材を所定の髪形線にそって切除し、か
つ位置決め部材を所定長さに切除した状態を示す図1相
当図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る理髪補助具を示す説
明図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る理髪補助具を示す説
明図である。
【符号の説明】
1,11,21 理髪補助具 2,12,22 ガイド部材 3,13,23 位置決め部材 4a,4b,4c,14a,14b,14c,24a,
24b,24c 髪形線 5 カットすべき頭髪 A 使用者 L ライン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭頂部,耳を含めた側頭部,および首ま
    での後頭部を頭部形状に倣って覆うキャップ状をなし、
    可撓性および一定の伸縮性を有して使用者の部に頭髪
    の上から装着される薄肉厚のガイド部材と;ガイド部材
    の前側中央部から使用者の鼻にそって延び、下端部が使
    用者の顔面上の定点に合わせて切断される帯状の位置決
    め部材と;を備え、前記ガイド部材は、その下端部に複
    数の髪形線を有し、任意の髪形線にそってガイド部材を
    切断することにより、頭髪をカットする際のガイドライ
    が形成されるとともに、前記位置決め部材の下端部を
    前記定点に合わせることにより、装着位置決めが行なわ
    れることを特徴とする理髪補助具。
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