JP2742602B2 - セラミック体への金属層の被着方法 - Google Patents

セラミック体への金属層の被着方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はセラミック体の外表面に金属層を被着させる
方法の改良に関するものである。
(従来の技術) 従来、セラミック体の外表面に金属層を被着させる方
法としてはMo−Mn法が一般的に使用されている。
このMo−Mn法は、生もしくは焼結セラミック体の外表
面に、タングステン(W)、モリブデン−マンガン(Mo
−Mn)等の高融点金属から成る金属粉末に有機バインダ
ー及び溶剤を添加し、ペースト状となした金属ペースト
をスクリーン印刷により塗布し、次にこれを還元雰囲気
中で焼成し、高融点金属とセラミック体とを焼結一体化
させることによって金属層をセラミック体の外表面に被
着させるものである。
(発明が解決しょうとする課題) しかし乍ら、この従来のMo−Mn法によればセラミック
体の外表面に金属層を被着させる際、予め金属ペースト
を準備しておかなければならず、該金属ペーストは高融
点金属をスクリーン印刷機のメッシュを通過する程度の
粒径となるように微粉砕するとともに有機バインダー及
び溶剤を添加し、ペースト状となすことによって作製さ
れ、金属ペーストの作製に多大な時間と手間を要すると
いう欠点を有する。
また前記金属ペーストはスクリーン印刷によりセラミ
ック体表面に塗布されるが、該スクリーン印刷による金
属ペーストの塗布はその厚みに大きなバラツキを有する
ものであり、その結果、セラミック体表面に均一厚み金
属層を被着させることができないという欠点も有してい
た。
更には前記タングステン(W)、モリブデン−マンガ
ン(Mo−Mn)等の高融点金属を使用した金属層はアルミ
ナ(Al2O3)に代表される酸化物系セラミック体にしか
被着せず、炭化珪素(SiC)や窒化珪素(Si3N4)に代表
される炭化物系、窒化物系セラミック体には被着しない
ことから金属層を被着させることが可能なセラミック体
は酸化物系のものに限られ、セラミック体側の材質に大
きな制約を受けるという欠点も有していた。
(発明の目的) 本発明は上記欠点に鑑み種々の実験の結果、チタンと
ニッケルの共晶物は酸化物系、炭化物系及び窒化物系の
すべてのセラミック体に対して活性があり、強固に接合
することを知見した。
本発明は上記知見に基づき、酸化物系、酸化物系及び
窒化物系のすべてのセラミック体に金属層を均一厚み
に、かつ強固に被着させることができる方法を提供する
ことをその目的とするものである。
本発明は、セラミック体の表面に金属部材を接合して
成る部品、例えば複数個の金属端子がロウ付けされてな
る電池や真空端子等において端子をロウ付けするための
下地金属層の形成に好適に使用される。
(課題を解決するための手段) 本発明のセラミック体への金属層の被着方法はセラミ
ック体上に、チタンを500乃至10000Åの厚さに、ニッケ
ルを1000Å以上の厚さに順次、層着させ、次いでこれを
真空中、950℃以上の温度で焼成し、チタンとニッケル
の共晶物を生成させるとともに該共晶物をセラミック体
と反応させ、これによってセラミック体にチタン−ニッ
ケルの共晶物を含有する金属層を被着させることを特徴
とするものである。
本発明のセラミック体への金属層の被着方法において
は、セラミック体上に層着されるチタンの厚さが500Å
以下、あるいはニッケルの厚さが1000Å以下である場合
はチタンとニッケルの共晶物の絶対量が不足し、金属層
をセラミック体に強固に被着できなくなり、またチタン
が10000Åを越える場合は、チタンとニッケルの共晶物
が過剰に生成され、この共晶物とセラミック体との熱膨
張の差に起因して発生する応力により金属層とセラミッ
ク体との接着強度が弱くなることからセラミック体上に
層着されるチタンはその厚みが500〜10000Åの範囲に、
またニッケルは1000Å以上の範囲に特定される。
前記セラミック体上に層着されるチタン及びニッケル
は従来周知の蒸着法やスパッタリング法或いは無電解メ
ッキ法等の薄膜形成技術によりセラミック体表面に層着
される。
尚、前記セラミック体上に層着されるチタン及びニッ
ケルは蒸着等の薄膜形成技術により層着されることから
金属を微粉砕するとともに有機バインダー及び溶剤を添
加し金属ペーストを作製する必要が一切不要で、その層
着の作業性が極めて良く、同時にチタン及びニッケルの
層はその層厚が全体に亘って均一となり、その結果、セ
ラミック体上に被着させる金属層の厚みも全体に亘って
均一厚みとみなすことができる。
また、前記セラミック体上に層着したチタン及びニッ
ケルは950℃以下の温度では共晶物を生成しにくく、セ
ラミック体に対する活性も弱くなることからセラミック
体表面に金属層を接合強度を大として被着させるにはセ
ラミック体上に層着させたチタン及びニッケルを950℃
以上の温度に加熱し、チタン−ニッケルの共晶物を多く
生成させる必要がある。
更に、チタンとニッケル加熱し、両者の共晶物を生成
させる場合、その加熱を大気中で行うとチタンが酸化あ
るいは窒化され、ニッケルと共晶物を作らなくなるとと
もにセラミック体に対する活性もなくなることからセラ
ミック体に金属層を接合強度を大として被着させるため
にはチタンが酸化あるいは窒化しないような真空中とす
る必要がある。
(実施例) 次に本発明を実施例に基づき説明する。
まず、アルミナセラミック体(Al2O3)、炭化珪素セ
ラミック体(SiC)、窒化珪素セラミック体(Si3N4)を
準備し、次ぎにこれら各セラミック体の表面に第1表に
示すような厚みのチタン及びニッケルを順次、蒸着によ
り層着する。次にこれを950〜1200℃の温度で焼成し、
チタン−ニッケルの共晶物を生成させるとともに該生成
物をセラミック体と反応させてチタン−ニッケルの共晶
物を含有する金属層を被着させる。そして次ぎに前記金
属層の表面にニッケルを3μmの厚みにメッキ方法によ
り層着させるとともにその表面に直径5mm、長さ20mmの
コバール(Fe−Ni−Co合金)からなる円柱体を銀ロウを
介してロウ付けし、しかる後、前記コバール(Fe−Ni−
Co合金)からなる円柱体を垂直方向に引っ張り、金属層
がセラミック体から剥がれた際の引っ張り強度を調べる
とともに金属層の単位面積当たりの接合強度を算出し
た。尚、試料番号24乃至26は本発明品と比較するための
比較試料であり、従来一般に使用されているモリブデン
−マンガン(Mo−Mn)をMo−Mn法で被着させたものであ
る。
上記の結果を第1表に示す。
(発明の効果) 上記実験結果からも判るように従来のMo−Mn法による
金属層はアルミナセラミック体(Al2O3)には被着する
ものの炭化珪素セラミック体(SiC)及び窒化珪素セラ
ミック体(Si3N4)には一切被着しない。これに対し、
本発明の方法によれば金属層はアルミナセラミック体
(Al2O3)、炭化珪素セラミック体(SiC)及び窒化珪素
セラミック体(Si3N4)のいずれのセラミック体にも接
合強度が6.8Kg/mm2以上の強度で被着させることが可能
となり、金属層を被着するセラミック体に大きな制約を
受けることはない。
また本発明の方法によればセラミック体上にチタンと
ニッケルを層着させるとともに両者を加熱焼成し、チタ
ン−ニッケルの共晶物を生成することによって金属層を
セラミック体に被着させるものであり、前記セラミック
体上に層着されるチタン及びニッケルは蒸着等の薄膜形
成技術により層着されることから金属を微粉砕するとと
もに有機バインダー及び溶剤を添加し金属ペーストを作
製する必要は一切なく、その層着の作業性が極めて良
い。また同時にチタン及びニッケルの層はその膜厚が体
に亘って均一となり、その結果、セラミック体上に被着
される金属層の厚みも全体に亘って均一厚みとなすこと
が可能となる。
従って、本発明のセラミック体への金属層の被着方法
はセラミック体の表面に金属部材を接合して成る部品、
例えば複数個の金属端子がロウ付けされてなる電池や真
空端子等において端子をロウ付けするための下地金属層
の形成に極めて有用である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック体上に、チタンを500乃至10000
    Åの厚さに、ニッケルを1000Å以上の厚さに順次、層着
    させ、次いでこれを真空中、950℃以上の温度で焼成
    し、チタンとニッケルの共晶物を生成させるとともに該
    共晶物をセラミック体と反応させ、これによってセラミ
    ック体にチタン−ニッケルの共晶物を含有する金属層を
    被着させることを特徴とするセラミック体への金属層の
    被着方法。
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