JP2742355B2 - 硬貨選別装置 - Google Patents

硬貨選別装置

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JP2742355B2
JP2742355B2 JP4205769A JP20576992A JP2742355B2 JP 2742355 B2 JP2742355 B2 JP 2742355B2 JP 4205769 A JP4205769 A JP 4205769A JP 20576992 A JP20576992 A JP 20576992A JP 2742355 B2 JP2742355 B2 JP 2742355B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬貨処理機等に設けら
れ、硬貨を金種毎に選別する硬貨選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬貨処理機等に設けられ、硬貨を
金種毎に選別する硬貨選別装置として、実開平1−14
7467号公報に記載されたものがある。これは、硬貨
が移送される硬貨通路の一方の側部に、硬貨を支持する
螺旋状の硬貨支持部を有する螺旋部材を設け、他方の側
部に、螺旋部材で該螺旋部材の回転軸線に沿って移動さ
れる硬貨を、該硬貨の幅に応じた所定位置で通過させる
選別部材を設けたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記硬
貨選別装置は、一方に設けられた螺旋部材の硬貨支持部
のみで硬貨を支持しており、該硬貨を回転軸線に沿って
移動させる際に硬貨が硬貨支持部を中心に傾斜するた
め、硬貨の見かけの幅が小さくなり、誤選別を生じてし
まう。
【0004】したがって、本発明の目的は、螺旋部材に
より該螺旋部材の回転軸線に沿って硬貨を移動させる際
の硬貨の、硬貨支持部を中心とした傾斜を防止し、正確
に硬貨を選別することができる硬貨選別装置を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の硬貨選別装置は、硬貨が移送される硬貨通
路の両側部に、互いに逆回りに回転可能に設けられると
ともに、相互に逆方向に巻かれた左右対称形状をなす螺
旋状の硬貨支持部を有する一対の螺旋部材と、該螺旋部
材の硬貨移送方向後方に設けられ、両螺旋部材の硬貨支
持部で支持され移動される硬貨を、該硬貨の幅に応じた
所定位置で通過させる選別部材とを具備してなり、前記
硬貨通路には、前記螺旋部材に連動し該螺旋部材の一回
転毎に前記硬貨支持部に硬貨を一枚ずつ送り込む送込部
材と、該送込部材に連動し該送込部材により硬貨を送る
ときに前記硬貨通路を開き次の硬貨が通過する前に該硬
貨通路を閉塞する開閉部材とが設けられていることを特
徴としている。
【0006】
【0007】
【作用】本発明の硬貨選別装置によれば、一対の螺旋部
材が、逆方向に巻かれた左右対称形状をなす螺旋状の硬
貨支持部を有しているため、両硬貨支持部の対向する部
分間で硬貨を支持し、この状態で相互に逆回りに回転す
ることにより、支持された硬貨は、硬貨支持部を中心に
傾斜することなく、回転軸線方向に沿って移動すること
になる。
【0008】また、送込部材が螺旋部材の一回転毎に硬
貨支持部に硬貨を一枚ずつ送り込むことになり、しかも
開閉部材が、送込部材により硬貨を送るときに硬貨通路
を開き、次の硬貨が通過する前に該硬貨通路を閉塞する
ことになる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例による硬貨選別装置を図1
〜図9を参照して以下に説明する。
【0010】図中符号1は本実施例の硬貨選別装置を示
しており、該硬貨選別装置1は、硬貨Cが移送される硬
貨通路2と、硬貨Cを選別する選別機構3と、選別機構
3に硬貨Cを送り込む送込機構4とから主に構成されて
いる。ここで、選別機構3はケーシング5に設けられて
おり、送込機構4はケーシング5の側板6に固定された
別のケーシング7に設けられている。
【0011】硬貨通路2は送込機構4のケーシング7に
固定されており、硬貨Cの移送方向後端側(図1におけ
る右端側)が水平面に対して若干下方に位置するよう所
定角度で傾斜している。そして、その中央には一段凹ん
で同様に傾斜する形状をなす底面2aが設けられてお
り、この底面2aには、表面が硬貨Cを移送する移送面
8を構成する、該硬貨Cの移送を容易にするための低摩
擦部材9が貼付されている。また硬貨移送方向後端側の
両側部には、図3に示すように、概略円弧状に切り欠か
れた形状の切欠部10が形成されている。そして、送込
機構4と選別機構3との間の移送面8には、送込機構4
から送り出された硬貨Cが逆戻りしないよう、送込時に
引込み、それ以外の時にバネ力で突出するストッパバネ
11が設けられている。また、硬貨通路2の、送込機構
4より硬貨移送方向手前側の所定位置にはカバー11a
が取り付けられている。
【0012】次に、選別機構3について説明する。選別
機構3は、図2および図3に示すように、上下方向に回
転軸線が沿う一対の螺旋部材12,13を有している。
螺旋部材12,13は、硬貨通路2の硬貨移送方向後端
位置に設けられた切欠部10の各側部にそれぞれ配置さ
れており、上下両端部がケーシング5の上板14および
下板15に回転可能に支持されている。すなわち、これ
ら螺旋部材12,13は、ケーシング5の上板14およ
び下板15に固定され且つ硬貨通路2側が平面状に切り
欠かれた軸部16,17と、各軸部16,17の上部に
回転可能に支持される同歯数のギア18,19と、各軸
部16,17の下部に回転可能に支持される、ギア1
8,19と同歯数のギア20,21と、軸部16の上下
のギア18,20間に固定された、硬貨Cの一側を支持
する硬貨支持部を構成するコイルバネ22と、軸部17
の上下のギア19,21間に固定された、硬貨Cの他側
を支持する硬貨支持部を構成するコイルバネ23とより
構成されている。そして、上側のギア18,19同士と
下側のギア20,21同士とがそれぞれ噛み合わされて
おり、これにより、螺旋部材12,13は一方を駆動す
ることにより相互に逆方向に同じ回転数で回転する。
【0013】ここで、硬貨移送方向右側(図2における
右側)にある螺旋部材12のコイルバネ22は、上から
下に右回りの螺旋状をなしており、硬貨移送方向左側に
ある螺旋部材のコイルバネ23は、上から下に左回りの
螺旋状をなしている。また、これらコイルバネ22,2
3は、同ピッチで巻かれており、上側のギア18,19
同士と下側のギア20,21同士とを噛み合わせた状態
において、左右対称(鏡面対称)形状をなし、対称面を
中心に相互に反対側に位置する部分同士を結んだ線が回
転軸線に沿う方向(図2における上下方向)に対して直
交するよう配置されている。
【0014】なお、コイルバネ22,23は、相互に対
向する側の、硬貨Cの径等に応じた所定位置および範囲
からなる支持部A(硬貨Cの径により異なる)で、硬貨
Cを支持することになるが、上記構成とすることによ
り、この支持部Aは、図1に示すように、硬貨Cの移送
方向後方側(図1における右側)が下方に位置するよう
移送面8とほぼ同角度で傾斜することになる。そして、
螺旋部材12,13が回転することにより、この支持部
Aは、見かけ上、移送面8とほぼ平行をなしたまま上昇
することになる。
【0015】螺旋部材12の硬貨移送方向後方側に近接
して、ケーシング5の一部を構成する選別部材24が上
板14および下板15に固定されている。この選別部材
24には、コイルバネ22,23の対称面を中心に左右
対称をなす選別孔25が設けられている。この選別孔2
5は、硬貨移送方向の中間部の幅が最も近接しその外側
が面取りされた形状の、硬貨の種類に応じて幅の異なる
6つの孔部26〜31に区分されている。ここで、最も
下側の第一孔部26は、中間部の幅が1円硬貨の外径よ
り大きくかつ50円硬貨の外径より小さく、その上の第
二孔部27は、中間部の幅が50円硬貨の外径より大き
くかつ5円硬貨の外径より小さく、その上の第三孔部2
8は、中間部の幅が5円硬貨の外径より大きくかつ10
0円硬貨の外径より小さく、その上の第四孔部29は、
中間部の幅が100円硬貨の外径より大きくかつ10円
硬貨の外径より小さく、その上の第五孔部30は、中間
部の幅が10円硬貨の外径より大きくかつ500円硬貨
の外径より小さく、最も上の第六孔部31は、中間部の
幅が500円硬貨の外径より大きく形成されている。
【0016】なお、各孔部26〜31の高さは、コイル
バネ22,23の二ピッチ(二巻き)分の高さより若干
大きく形成されている。また、孔部26〜31の各隣り
合うもの同士の境界部分の段部26a〜30aは、硬貨
移送方向後方側が下方に位置するよう水平面に対し所定
角度で傾斜している。
【0017】そして、各孔部26〜31には、硬貨移送
方向後方側にそれぞれ図示せぬシュートが設けられてい
て、各シュートの硬貨移送方向後方側には、硬貨毎に設
けられた図示せぬ収納部がそれぞれ設けられている。
【0018】図3に示すように、螺旋部材13の近傍斜
め手前側には、上板14および下板15に回転可能に支
持されたアイドル部材32が設けられており、アイドル
部材32の上下には、螺旋部材13の上下のギア19,
21に噛み合うアイドルギア33,34が固定されてい
る。このアイドルギア33,34は、上側のギア18,
19と下側のギア20,21とを同期回転させるための
ものである。
【0019】次に、送込機構4について説明する。アイ
ドル部材32の硬貨移送方向手前側(図3における下
側)には、下側のアイドルギア34に噛み合うギア35
が、図1に示すように、ケーシング7の下板36aに回
転可能に支持された駆動軸部材37に固定されており、
該駆動軸部材37の下板36aから突出する下部には、
モータからの駆動が伝達される駆動ギア38が固定され
ている。なお、ギア35は上述したギア18〜21と同
歯数となっている。そして、図3に示すように、駆動軸
部材37のギア35より上側に突出する上端部には、歯
を上側にした状態のベベルギア39が固定されている。
【0020】ケーシング7の両側板40,41間には、
螺旋部材12,13の配列方向に平行な水平面内に回転
軸線を有する軸部材42が回転可能に支持されており、
該軸部材42には、上記ベベルギア39の硬貨移送方向
右側(図3における右側)に噛み合う該ベベルギア39
と同歯数のベベルギア43が固定されている。また、こ
のベベルギア43と硬貨通路2との間には、一つのカム
山44を有しかつ外周側にゴム等からなる被覆部材45
を有する(図1参照)カム46が軸部材42に固定され
ており、硬貨通路2上にある軸部材42には、送込ロー
ラ47が固定されている。そして、送込ローラ47に
は、該送込ローラ47の外周部の一部に固定されるとと
もに外周部に対し所定距離離間して巻かれた円弧状をな
すバネ部材47aが設けられている。そして、このバネ
部材47aの外側、カム46のカム山44と同位相の位
置にゴム等からなる送込部材48が固着されている。な
お、送込部材48が固着されていないバネ部材47aの
外周部と移送面8とが対向したとき、これらの間の距離
は最も厚い硬貨Cの厚さより大きく、送込部材48と移
送面8とが対向したとき、これらの間の距離は最も薄い
硬貨Cの厚さよりも小さくなっている。
【0021】図1に示すように、硬貨通路2の下面側に
は揺動部材49が設けられており、この揺動部材49
は、硬貨移送方向手前側の、下板36bに取り付けられ
た支持ピン50により揺動自在に支持されている。この
揺動部材49の、硬貨移送方向後方側の端部には、ピン
51が固定されており、このピン51のカム46側の端
部には、カムローラ52がカム46と位置を合せて回転
自在に取り付けられている。また、このピン51の逆側
の端部と該ピン51の上方、ケーシング7の側板40に
固定された係止ピン53との間にはスプリング54が掛
けられており、このスプリング54の付勢力により、カ
ム46とカムローラ52とは常に当接状態となってい
る。そして、揺動部材49の上側には、底面2aの低摩
擦部材9の両側、送込ローラ47の軸線より若干硬貨移
送方向手前側に形成された孔55(図3参照)にそれぞ
れ挿通し移送面8より所定量突出可能な突出部57が形
成された開閉部材56が固定されている。
【0022】これにより、カム46のカム山44位置に
カムローラ52が当接している状態においては、開閉部
材56の突出部57は移送面8から突出せず、カム46
のカム山44以外の位置にカムローラ52が当接してい
る状態においては、開閉部材56の突出部57が移送面
8から突出し硬貨Cの移動を規制するようになってい
る。なお、カム山44の形状は、送込ローラ47が硬貨
Cを送り出すためにその送込部材48を移送面8に対向
させる前後の所定のタイミングで突出部57が引込み、
次の硬貨が突出部57の上方を通過する前に該突出部5
7が突出するように設定されている。
【0023】また、カム46のカム山44および送込ロ
ーラ47の送込部材48の位相は、駆動ギア38が駆動
され、ギア35からアイドルギア33,34を介してギ
ア18,20およびギア19,21が駆動され、コイル
バネ22,23の支持部Aが移送面8に沿う所定のタイ
ミングで、突出部57が引込みかつ送込部材48が硬貨
Cを送り出すように設定されている。さらに、ギア18
〜21およびギア35が同歯数であり、かつベベルギア
39,43が同歯数となっているため、送込ローラ47
およびカム46の一回転に対し螺旋部材12,13が一
回転し、螺旋部材12,13のコイルバネ22,23の
内側の支持部Aが一ピッチ上昇することになる。
【0024】以上により、送込部材48は、螺旋部材1
2,13に連動して該螺旋部材12,13の一回転毎に
コイルバネ22,23に硬貨Cを一枚ずつ送り込むこと
になり、開閉部材56は、送込部材48により硬貨Cを
送るときに硬貨通路2を開き、次の硬貨Cが通過する前
に該硬貨通路2を閉塞することになる。
【0025】ここで、本実施例の硬貨選別装置1は、種
々の硬貨処理機の中に組み込まれるものであり、この硬
貨選別装置1の硬貨移送方向前段に、硬貨Cの種類を識
別し各種類毎の数を計数する計数装置が設けられたり、
あるいは、硬貨移送方向後段の例えばシュートに硬貨C
の計数のみを行なう計数装置が設けられたりすることに
なる。
【0026】以上のような構成の本実施例の硬貨選別装
置1の作動について、以下に説明する。なお、以下の説
明においては、50円硬貨が移送され選別される場合を
例にとり説明する。
【0027】まず、送込機構4の、開閉部材56の突出
部57が移送面8から突出した状態においては、移送方
向手前側にある硬貨C1が、この突出部57により移動
が規制されて移送面8上で停止した状態にある(図4に
示す状態)。そして、所定方向に駆動状態にある駆動ギ
ア38の駆動力がギア35、ベベルギア39,43を介
して軸部材42に伝わっており、軸部材42が回転して
いて、カム46がカム山44によりカムローラ52を押
し下げる位置まで回転すると揺動部材49が揺動し、開
閉部材56の突出部57が移送面8から引込むことにな
る。これとほぼ同時に送込ローラ47の送込部材48
が、開閉部材56により停止されていた硬貨C1に接触
し(図5に示す状態)バネ部材47aが硬貨C1の厚み
に応じて弾性変形しつつ、該硬貨C1を選別機構3の螺
旋部材12,13方向に送り出す。このとき、駆動ギア
38によりギア35およびアイドルギア33,34を介
してギア18〜21が駆動されている螺旋部材12,1
3は、上述したように、そのコイルバネ22,23の内
側の支持部A1が移送面8にほぼ沿うタイミングとなっ
ているため、移送面8にほぼ沿う支持部A1とその一つ
上の支持部A0との間に、硬貨が挿入される。ここで、
硬貨C1の移送方向後方側には、選別部材24の第一孔
部(1円硬貨のみ通過可能)26が位置しており、送り
込まれた硬貨C1は50円硬貨であるため、該硬貨C
1は、第一孔部26を通過することなく、支持部A1の傾
斜により選別部材24に当接した状態で、支持部A1
支持される(図6に示す状態)。なお、送込部材48に
より硬貨C1を送り出したとき、次の硬貨C2が通過する
前に開閉部材56が移送面8に突出し、移送面8を閉塞
することになる。
【0028】上記と同様にして、送込ローラ47が一回
転し送込部材48が次の硬貨C2を送り込む状態になる
と、これに連動する螺旋部材12,13が一回転しコイ
ルバネ22,23の支持部A1を一ピッチ上昇させた状
態となっている。そして、次に送り込まれた硬貨C
2(1円硬貨以外の硬貨とする)が一ピッチ下側の支持
部A2に支持されることになる(図7に示す状態)。
【0029】そして、上述したように第一孔部26の高
さは、コイルバネ22,23の二ピッチ分の高さより若
干大きく形成されているため、さらに次の硬貨C3(1
円硬貨以外の硬貨とする)が送り込まれ、さらにその次
の硬貨C4が送り込まれる前の所定状態で、最初に支持
されていた硬貨C1が、第二孔部27位置まで上昇す
る。すると、支持されていた硬貨C1は50円硬貨であ
るため、支持部A1および段部26aの傾斜により第二
孔部27を通過して(図8および図9に示す状態)、図
示せぬシュートを介して図示せぬ50円硬貨用の収納部
に収納されることになる。
【0030】上記のようにして、複数種類の硬貨Cが螺
旋部材12,13のコイルバネ22,23により上昇し
(ただし1円硬貨は上昇せず)、それぞれ対応する孔部
26〜31を通過して選別される。
【0031】以上に述べたように、本実施例の硬貨選別
装置1によれば、一対の螺旋部材12,13が、相互に
逆方向に巻かれた左右対称形状をなす螺旋状のコイルバ
ネ22,23を有しているため、コイルバネ22,23
の対向する支持部A間で硬貨Cを支持し、この状態で相
互に逆回りに回転することにより、支持された硬貨C
は、コイルバネ22,23の支持部Aを中心に傾斜する
ことなく、回転軸線方向に沿って移動することになる。
したがって、選別部材24の孔部26〜31の、硬貨C
の幅に応じた所定のものに、硬貨Cを正確に通過させ選
別することができる。
【0032】また、送込部材48が、螺旋部材12,1
3の一回転毎にコイルバネ22,23に硬貨Cを一枚ず
つ送り込むことになり、しかも開閉部材56が、送込部
材48により硬貨Cを送るときに硬貨通路2を開き次の
硬貨Cが通過する前に該硬貨通路2を閉塞することにな
る。したがって、送られない状態にある硬貨Cが誤って
螺旋部材12,13側に送られてしまうことがなく、確
実にしかも一ピッチ毎に一枚ずつ効率よく硬貨Cを送り
込むことができる。
【0033】ここで、各孔部26〜31の高さは、上記
のように、コイルバネ22,23の二ピッチ分の高さに
限定されることなく変更することができるが、選別速度
および選別の正確性を考慮すると、この程度の高さに形
成するのが好ましい。
【0034】なお、以上の実施例においては、選別部材
24に、硬貨Cの径に応じて下から上に幅が大きくなる
孔部26〜31を順次形成したものを例にとり説明した
が、下から上に徐々に幅が広くなるよう傾斜する面を有
する孔を設けてもよい。また、硬貨支持部としてコイル
バネ22,23を採用したが、螺旋状をなすものであれ
ば、ネジ等を採用することも勿論可能である。さらに、
螺旋部材12,13により、硬貨Cを下から上に移動さ
せるのではなく、上から下に移動させるようにすること
も可能であり、また、螺旋部材12,13を水平面に沿
って配置してもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明の硬貨選別装置によれば、一対の
螺旋部材が、逆方向に巻かれた左右対称形状をなす螺旋
状の硬貨支持部を有しているため、両硬貨支持部の対向
する部分間で硬貨を支持し、この状態で相互に逆回りに
回転することにより、支持された硬貨は、硬貨支持部を
中心に傾斜することなく、回転軸線方向に沿って移動す
ることになる。したがって、選別部材により硬貨を該硬
貨の幅に応じた所定位置で正確に通過させ選別すること
ができる。
【0036】また、送込部材が螺旋部材の一回転毎に硬
貨支持部に硬貨を一枚ずつ送り込むことになり、しかも
開閉部材が、送込部材により硬貨を送るときに硬貨通路
を開き次の硬貨が通過する前に該硬貨通路を閉塞するこ
とになるため、送られない状態にある硬貨が誤って螺旋
部材側に送られてしまうことがなく、確実にしかも一ピ
ッチ毎に一枚ずつ効率よく硬貨を送り込むことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による硬貨選別装置の側断面
図である。
【図2】本発明の一実施例による硬貨選別装置の、選別
機構を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施例による硬貨選別装置の平断面
図である。
【図4】本発明の一実施例による硬貨選別装置の、硬貨
が選別機構に送り込まれる前の状態を概略的に示す側面
図である。
【図5】本発明の一実施例による硬貨選別装置の、硬貨
が選別機構に送り込むときの状態を概略的に示す側面図
である。
【図6】本発明の一実施例による硬貨選別装置の、硬貨
が選別機構に送り込まれた状態を概略的に示す側面図で
ある。
【図7】本発明の一実施例による硬貨選別装置の、次の
硬貨が選別機構に送り込まれた状態を概略的に示す側面
図である。
【図8】本発明の一実施例による硬貨選別装置の、硬貨
が選別機構で選別される状態を概略的に示す側面図であ
る。
【図9】本発明の一実施例による硬貨選別装置の、硬貨
が選別機構で選別される状態を概略的に示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 硬貨選別装置 2 硬貨通路 12,13 螺旋部材 22,23 コイルバネ(硬貨支持部) 24 選別部材 48 送込部材 56 開閉部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨が移送される硬貨通路の両側部に、
    互いに逆回りに回転可能に設けられるとともに、相互に
    逆方向に巻かれた左右対称形状をなす螺旋状の硬貨支持
    部を有する一対の螺旋部材と、 該螺旋部材の硬貨移送方向後方に設けられ、両螺旋部材
    の硬貨支持部で支持され移動される硬貨を、該硬貨の幅
    に応じた所定位置で通過させる選別部材とを具備してな
    り、 前記硬貨通路には、前記螺旋部材に連動し該螺旋部材の
    一回転毎に前記硬貨支持部に硬貨を一枚ずつ送り込む送
    込部材と、該送込部材に連動し該送込部材により硬貨を
    送るときに前記硬貨通路を開き次の硬貨が通過する前に
    該硬貨通路を閉塞する開閉部材とが設けられている こと
    を特徴とする硬貨選別装置。
JP4205769A 1992-07-31 1992-07-31 硬貨選別装置 Expired - Lifetime JP2742355B2 (ja)

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