JP2742237B2 - 注型成形方法およびボール付きカウンタ注型用金型 - Google Patents

注型成形方法およびボール付きカウンタ注型用金型

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JP2742237B2 JP5241795A JP5241795A JP2742237B2 JP 2742237 B2 JP2742237 B2 JP 2742237B2 JP 5241795 A JP5241795 A JP 5241795A JP 5241795 A JP5241795 A JP 5241795A JP 2742237 B2 JP2742237 B2 JP 2742237B2
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幸雄 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人造大理石やレジン
コンクリートなどの注型成形方法およびボール付きカウ
ンタ注型用の金型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、人造大理石でボールの付いた一
体形カウンタ(洗面化粧台の天板および洗面器部分)な
どのように、平面部に対して立ち上がった立面部を有す
る成型品を注型成型する場合、先ず、平面(平板)状部
分を注型成型し、その後平面状部分の所要位置を切り抜
き、その部分の裏面からボールを取り付けるようにする
方法が採用されている。
【0003】このような手法は、洗面化粧台などの天板
部分をカウンター状に広く設計し、住宅内の洗面所の大
きさやデザインに対応した適当な位置に洗面用ボールを
設ける場合に特に必要とされる。
【0004】前記したボール一体形のカウンタの注型成
型方法におけるカウンタを切り抜く作業およびボールを
取り付ける作業の煩雑さをなくすため、以下の注型成型
方法も知られている。
【0005】すなわち、図4に示すように、平面部10
および立面部(ボール部)11を一体にした下型12の
平面部分に所定量のスラリー13を充填した後、上型1
4を若干押し下げた状態で上記のスラリー13を半硬化
または硬化させ、次いで立面部の成型空間にスラリー1
5を充填して、一体にして硬化させるようにしていたの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のボール一体形のカウンタの注型成型方法では、
作業の煩雑さがかなり改善されているが、平面部に対し
て立面部(ボール部)を任意の位置に設けるためには、
立面部を設ける位置毎に金型を設計・製作する必要があ
る。
【0007】この場合、金型に要するコストがきわめて
高くなり、また取付け現場の設計変更の要請に速やかに
応じることができないという問題点もある。
【0008】そこで、この発明は、上記した問題点を解
決して、カウンタなどに対応する平面部分を有し、これ
に対して立ち上がる立面部分を有する成形体の注型成形
方法を、成型作業効率および金型設計上の簡便性に優
れ、しかも立面部分の成型位置を適宜に変更可能とする
注型成型方法とし、また、同様の課題を解決し得るボー
ル付きカウンタ注型用金型を提供することを課題として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、上面開口の下型本体の一部上
面に、立面部成型用の下型を密接状態に配置して下型本
体にスラリーを注入し、これを半硬化または硬化した
後、前記立面部成型用の下型に上型を被せて両者間の隙
間にスラリーを注入し、スラリーを一体化して硬化させ
た後、脱型することからなる注型成形方法としたのであ
る。
【0010】または、平面状カウンタを成型する上面開
口の下型本体と、この下型本体の上面に密接状態に配置
可能なボール部内面成型用の下型と、この下型より大径
のボール部外面成型用の上型とからなるボール付きカウ
ンタ注型用金型としたのである。
【0011】
【作用】この発明の注型成形方法は、ボール一体形のカ
ウンタの注型成型方法であるから、ボールを設けるため
のカウンタを切り抜く作業が必要でないので、成型作業
効率に優れている。
【0012】そして、立面部成型用の下型を、上面開口
の下型に対して適宜な位置に配置するだけで、ボールの
形成位置を設定することができる。
【0013】ボール部分を成型するには、平面部成型用
の下型に注入されたスラリーが半硬化または硬化した状
態とした後、立面部成型用の下型に上型を被せて両者間
の隙間にスラリーを注入し、これが硬化した際にカウン
タ部分と一体になるようにするだけで良いので、カウン
タ部分に対してボールを別途取り付ける必要がなく、成
型作業の効率は良好である。
【0014】また、この発明のボール付きカウンタ注型
用金型は、下型本体とボール部内面成型用の下型の位置
関係を変更するだけで、立面部分(ボール部分)の配置
が適宜に変更可能であるので、金型設計上の簡便性に優
れたものである。
【0015】
【実施例】この発明におけるスラリーは、注型成形でき
るスラリー状の成形材料であればよく、特に材質を限定
して用いたものではないが、常温または加熱条件でも成
形可能な人造大理石やレジンコンクリートなどの成形材
料を用いて好ましい結果を得ている。常温でも成形可能
な樹脂の具体例としては、フェノール樹脂(レゾール
型)、不飽和ポリエステル樹脂などが挙げられる。
【0016】この発明の注型成型方法およびボール付き
カウンタ注型用金型の実施例を、以下に添付図面に基づ
いて説明する。図2に示すように、ボール付きカウンタ
注型用金型は、長方形平板状のカウンタ部分を成型する
ための上面開口の下型本体1と、下型本体1の平面部分
に密接配置可能なボール部内面成型用の椀状の下型2
と、この下型2より若干大径で上部に開口部分を有する
椀状の上型3とからなる。
【0017】このような一組の金型を用いてボール付き
カウンタを注型成形するには、先ず、図1に示すよう
に、下型本体1の上面の適当な位置に、洗面用ボール部
内面成型用の下型2を配置し、クランプ4によって下型
本体1に密着させる。
【0018】図示したクランプ4は、下型本体1の下面
を係止した状態で下型本体1の長手方向に移動自在なコ
字形アーム5と、このアーム5の上下方向に貫通する穴
(図示せず)に取付けたハンドル付きボルト・ナット6
からなる。
【0019】そして、下型本体1の上面の凹部にガラス
繊維強化不飽和ポリエステル樹脂からなるスラリー7a
を注入し、これを常温にて半硬化(ゲル化)させた。
【0020】次に、図2に示すように、椀状の下型2に
椀状の上型3を被せ、クランプ4でもって上型3の上面
を位置ずれしない程度に係止し、下型2と上型3の間の
隙間にスラリー7bを注入し、下型本体1の上で先に半
硬化させたスラリー7aと接着させるようにして一体化
した。
【0021】スラリー7(スラリー7aと7bが一体化
したもの)は、これを常温で硬化させた後に脱型して、
図3に示すような形状の洗面化粧台用のボール付きカウ
ンタAを得た。また、スラリー7aとスラリー7bとし
て色の異なる成形材料を採用し、これらを上記手法に従
って一体化することにより、いわゆる2色成形を行なう
こともできる。
【0022】なお、同図中の鎖線部分にボール部分8を
配置するようにしたいとの要請に対しても、前記した下
型本体に対するボール部成型用の下型の配置を変更する
だけで速やかに応じることができた。
【0023】
【効果】この発明の注型成型方法は、以上説明したよう
に、立面部成型用の下型を下型の適宜位置に配置して、
平面部と立面部に順次スラリーを注入するようにしたボ
ール一体形のカウンタの注型成型方法としたので、成型
作業効率および金型設計上の簡便性に優れ、しかも立面
部分の成型位置が適宜に変更可能である利点がある。
【0024】また、この発明のボール付きカウンタ注型
用金型は、部品点数も少なく、また、一組の金型で立面
部分(ボール部分)の成型位置を適宜に変更して成形で
きるので、金型設計上の簡便性に極めて優れたものであ
るという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の注型成形方法における下型の配置を示
す断面図
【図2】実施例の注型成形方法における下型および上型
の配置を示す断面図
【図3】実施例の注型成形方法によって製造したボール
付きカウンタの平面図
【図4】従来例の注型成形方法における下型および上型
の配置を示す断面図
【符号の説明】
1 下型本体 2 下型 3 上型 4 クランプ 5 コ字型アーム 6 ハンドル付きボルト・ナット 7、7a、7b スラリー 8 ボール部分 A ボール付きカウンタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面開口の下型本体の一部上面に、立面
    部成型用の下型を密接状態に配置して下型本体にスラリ
    ーを注入し、これを半硬化または硬化した後、前記立面
    部成型用の下型に上型を被せて両者間の隙間にスラリー
    を注入し、スラリーを一体化して硬化させた後、脱型す
    ることからなる注型成形方法。
  2. 【請求項2】 平面状カウンタを成型する上面開口の下
    型本体と、この下型本体の上面に密接状態に配置可能な
    ボール部内面成型用の下型と、この下型より大径のボー
    ル部外面成型用の上型とからなるボール付きカウンタ注
    型用金型。
JP5241795A 1995-03-13 1995-03-13 注型成形方法およびボール付きカウンタ注型用金型 Expired - Fee Related JP2742237B2 (ja)

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