JP2741978B2 - フィルム貼込み装置 - Google Patents

フィルム貼込み装置

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JP2741978B2
JP2741978B2 JP3249781A JP24978191A JP2741978B2 JP 2741978 B2 JP2741978 B2 JP 2741978B2 JP 3249781 A JP3249781 A JP 3249781A JP 24978191 A JP24978191 A JP 24978191A JP 2741978 B2 JP2741978 B2 JP 2741978B2
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哲二 槍田
秀則 金田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真製版に用いられる
フィルム貼込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、写真製版においては、カラース
キャナから出力された各原稿毎の色分解版(ポジフィル
ムでもネガフィルムでもよい)を割付指定に従って台紙
(透明なフィルムからなり、ベースフィルムとも称す
る)上に貼込み、これから刷版焼付け用の原版フィルム
を作成している。貼込みの際の各色版間の見当合わせ
は、最初に作られた原版フィルム(通常は、マゼンタ
版)を見て、その上に他の色の台紙を載せ、作業者が目
視により色分解版を見当合わせして台紙上に貼り込んで
いた。このように、従来は作業者が肉眼で一版づつ確認
しながら見当合わせを行なって貼込んでいたので、作業
者の疲労度が大きく時間がかかり、作業上の能率が悪い
とともに、見当合わせの精度に個人差があり、高品質な
原版フィルムを作ることが困難であった。特に、近年、
新聞においても、カラー写真を載せることがあり、通
常、貼込みは見開き2頁単位で行なうので、新聞の場合
は台紙、色分解版のサイズが大きく、短時間のうちに精
度良く貼込みを行なうのは、非常に困難であった。
【0003】そのため、貼込みを自動化することが望ま
れており、いくつかの貼込み装置が考えられている。新
聞にカラー写真を載せる場合は、スキャナが写真を割付
指定して色分解版を出力する。色分解版のサイズは写真
のサイズに応じて異なっていて、台紙は写真以外の部分
は予め遮光されている。例えば、写真が片頁しかない場
合は、色分解版のサイズは片頁であり、台紙は当該頁に
対応する部分は透明なまま(窓)で残りの頁に対応する
部分は既に遮光されている。これにより、色分解版を台
紙の窓部分に貼込むことにより、写真のみの原版フィル
ムを作成することができる。現在考えられている貼込み
装置では、トレイ内に色分解版、台紙を所定の順番、所
定の位置にセットし、装置を作動させると、自動的にト
レイから台紙、色分解版を取出し、台紙上に色分解版を
見当合わせしてテープ等により色分解版を貼付けて排出
する。
【0004】ここで、トレイから台紙、色分解版を取出
す際に、静電気等により台紙、色分解版が複数枚重なっ
て取出されてしまうことがある。このため、セットした
順番通りの貼込みが行なわれないおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
に対処すべくなされたもので、その目的はトレイから吸
着により1枚づつ台紙、色分解版を取出し、台紙上に色
分解版を貼込む際に、確実に台紙、色分解版を1枚づつ
取出すことができ、トレイへセットした順番に貼込みを
行なうことできるフィルム貼込み装置を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるフィルム貼
込み装置は、複数の吸着パッドを有し、上下動する吸着
テーブルと、前記吸着テーブルの近傍に設けられ、台
紙、色分解版を収納し、前記吸着テーブルに対して前後
動し、前記吸着テーブル側の一端にローラを有するトレ
イとを具備し、前記吸着テーブルによりトレイから台
紙、色分解版を取り出し、台紙、色分解版を貼込みテー
ブル上へ移動させ、各色間で見当合わせして色分解版を
貼込むフィルム貼込み装置において、前記吸着テーブル
の上昇時に吸着テーブルの下に前記トレイを進入させ、
吸着テーブルを下降させ、前記一端の吸着パッドにより
トレイ内の台紙、色分解版の一端を吸着テーブルに吸着
させ、吸着テーブルを上下に微動させ、前記トレイを前
記吸着テーブルの下から後退させることにより台紙、色
分解版を吸着テーブルに押し付けながら吸着させること
を特徴とする
【0007】
【作用】本発明によるフィルム貼込み装置によれば、ト
レイから台紙、色分解版を自動的に取出す際に2枚以上
の台紙、色分解版が吸着されたとしても、2枚目以降は
揺り落とされるので、確実に1枚だけトレイから取出す
ことができ、台紙、色分解版をトレイにセットしておく
だけで、自動的にフィルム貼込みが行なわれるので、作
業者の疲労度が少なく、効率よく高品質な原版フィルム
を作ることができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明によるフィルム
貼込み装置の実施例を説明する。図1は実施例の外観を
示す概略図、図2はその内部構造を示す概略図である。
【0009】装置本体10の上にはキースイッチ部12
とCRTモニタ14が設けられる。装置本体10の前面
には貼込みのための台紙(ベースフィルムとも称する)
と色分解版(ポジフィルムでもネガフィルムでもよい
が、ここではネガフィルムとする。なお、以下、単にフ
ィルムとも称する)、及びフィルム貼込み済みの台紙を
収容するトレイ部16が設けられている。キースイッチ
部12は装置へ種々の指令を与えるためのものであり、
CRTモニタ14は装置の操作状態や種々の警告を作業
者に知らせるためのものである。なお、CRTモニタ1
4の表示内容を図示しないプリンタにより出力してもよ
い。色毎に台紙に貼込まれた色分解版はプリンタにより
ネガ/ポジ反転されて色毎の原版フィルムとされる。
【0010】ここで、新聞の場合は、台紙は見開き2頁
のサイズを有し、スキャナから出力される色分解版のサ
イズは12段、または15段の片頁、あるいは見開き2
頁(15段)のサイズがある。なお、写真は新聞の紙面
全幅にわたって掲載されない場合もあるが、色分解版は
常に紙面全幅(片頁、あるいは両頁の場合とも)のサイ
ズで出力される。そのため、色分解版において写真は割
付されて所望の位置に配置され、それ以外の部分は遮光
部とされている。そして、台紙も色分解版が貼込まれる
部分以外は予め遮光されている。この実施例の場合、台
紙はその貼込みパターンに応じて図3に示すような9種
類が用意されていて、色分解版のサイズ、貼込み位置
(ロケーション)に合った台紙が選択されセットされ
る。図3の斜線部が遮光部であり、白抜きの部分(窓部
分)に色分解版が貼付けられる。新聞印刷の場合、写真
部分はY(黄)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K
(墨)の4版で行なわれ、文字部分は専用のモノクロ版
で行なわれる。そのため、色分解版は1枚の印刷物に対
して計5版必要となる。
【0011】装置内部においては、図2に示すように、
トレイ部16は左右の一対の保持枠18a,18bによ
り保持され、かつ前後方向に摺動可能とされている。こ
れにより、トレイ部16は本体内に挿入され、トレイ内
の台紙、色分解版が自動的に取出されたり、本体から引
き出され、トレイ内に台紙、色分解版をセットすること
ができる。保持枠18a,18bの後部の本体内には上
テーブル(上下(Z)方向に移動可能であるので、以下
Zテーブルと称する)20と、下テーブル22が平行に
設けられ、トレイ部16は上下テーブル間に進入され
る。これらのテーブルの移動はロッドレスのエアーシリ
ンダにより行なわれる。
【0012】トレイ部16は、貼込み前の台紙と色分解
版を収容する台紙トレイとフィルムトレイがそれぞれ2
組と、フィルム貼込み後の台紙が収容される1つの排版
トレイの計5つのトレイからなる。ここでは、上から順
に第1、第2のフィルムトレイ24,26、第1、第2
の台紙トレイ28,30、排版トレイ32が配置されて
いる。このように、台紙、色分解版を収容するトレイが
2組づつ設けられているので、1組のトレイが作動中
(トレイから台紙、色分解版を取出す期間中)に他の組
のトレイへ台紙、色分解版をセットできるようになって
いて、作業効率が向上する。
【0013】いずれかのトレイが装置本体内に挿入さ
れ、Zテーブル20の真下まで進入されると、Zテーブ
ル20は下降し、図示しないバキューム装置の働きによ
りトレイから台紙、色分解版を吸着することにより取出
し、その後、トレイが元の位置(図2に示す位置)に戻
ると、さらに下降し、吸着を停止することにより、下テ
ーブル22上に台紙、色分解版を載置する。下テーブル
にもバキューム装置が設けられていて、載置された台
紙、色分解版を吸着により固定する。下テーブル22は
台紙、または色分解版が載置される際に、台紙と色分解
版の位置合わせ、すなわち色分解版の見当合わせのため
に、水平面内で左右(X),前後(Y)方向に移動可能
であるとともにθ方向にも回転可能である。そのため、
以下、下テーブル22をθテーブルと称する。θテーブ
ル22の詳細は同一出願人による特願平3−76395
号、同3−120437号、同3−120438号に記
載してあるので、説明は省略する。
【0014】図示してはいないが、台紙には色別、図3
の貼込みパターンを識別するための識別マークが付いて
いて、θテーブル22にはZテーブル20に台紙が吸着
された際にこれを検出する光学的センサが設けられてい
る。また、色分解版にも色別,奇数/偶数頁を示す識別
マークが付いていて、θテーブル22の光学的センサは
この識別マークも検出する。色分解版のサイズ、位置等
は光学的センサがサイズ、位置自体を検出することによ
り、識別される。この識別結果に基づいて、図3に示し
た台紙の貼込みパターンと色分解版がサイズ、セットさ
れた位置、向き等に関して整合しているか否か照合し、
不一致の場合は、これを警告する。これにより、トレイ
部16への台紙、色分解版のセットミスを検出でき、誤
貼込みを防止できる。
【0015】図2では、説明の便宜上、トレイは2枚の
支持枠18a,18bにより支持されているとしたが、
実際には、図4に示すように、トレイ毎に支持枠が設け
られている。しかも、各トレイの支持枠は二重構造にな
っている。トレイ30の場合を説明すると、トレイ本体
30aが第1の支持枠30bに前後に摺動可能に取り付
けられ、第1の支持枠30bは第2の支持枠30cに前
後に摺動可能に取り付けられる。第2の支持枠30bは
装置本体内(Zテーブル20とθテーブル22の間)に
設けられる。そして、常時は、図4に示すように、第1
の支持枠30bは第2の支持枠30cから装置前方側へ
突出していて、トレイ本体30aは第1の支持枠30b
上に位置している。この状態は図2の状態に対応する。
トレイ本体30a、第1の支持枠30bは図示しないロ
ッドレスエアーシリンダにより前後に駆動される。な
お、エアーシリンダがオフの場合は、トレイ本体30a
は手動で前後に駆動できる。そのため、台紙、色分解版
のセット、および排版トレイ32からのフィルム貼込み
済み台紙の回収の際は、エアーシリンダをオフして、ト
レイ本体32aを第1の支持枠から図示一点鎖線で示す
位置まで引出せば、容易に台紙を回収できる。その後、
トレイ本体32aを元の位置(図4に実線で示す位置)
まで押し込んで、再び装置を作動させると、トレイ本体
30aが第1の支持枠30bに固定された状態で、第1
の支持枠30bがトレイ本体30aとともに第2の支持
枠30cに沿って後方(図4の右方向)に駆動され、装
置本体内に挿入される。そして、下降したZテーブル2
0によりトレイ本体30aから台紙、色分解版が取り出
される。θテーブル22上のフィルム貼込み後の台紙が
同じくZテーブル20により吸着され、Zテーブル20
が上昇後に、Zテーブル20の下に挿入された排版トレ
イ本体内に収容される。このエアーシリンダのオフ、装
置の起動は図1に示したキースイッチ部12のスイッチ
を操作することにより行なわれる。
【0016】上述のように本装置の稼働中は、トレイ部
16が自動的に本体内に挿入され、その後元の位置に戻
る前後移動を行なうので、不用意にトレイの取っ手を掴
んでいるとそのまま装置内に手を引き込まれたり、トレ
イが装置内にある時に不用意に手を装置内に入れると、
トレイが戻るときに手を挟まれたりするので、作業者が
手を装置に近づけないことが望ましい。そのため、本実
施例では、装置前面に水平方向にビームを照射するビー
ムセンサを、各トレイに対応して設けている。図4のハ
ッチングのついた円形領域がビームセンサの検出範囲を
示す。このため、本体前面のトレイの取っ手前面付近に
作業者の体の一部、例えば手が近づくと、ビームが遮断
され、これが検知される。検知結果がブザー等により警
告される。これにより、作業者が不用意にトレイに手を
近づけ、不慮の事故に逢うことが防止される。ただし、
前述したように台紙トレイ、フィルムトレイはそれぞれ
2組設けられており、1組が作動中に他の組のトレイに
は台紙、色分解版をセットでき次の作業の準備ができる
ようになっているので、常にビームセンサが働いている
と、次の作業の準備の時も警告が発せられ、煩わしいの
で、実際に作動中のトレイの前のビームセンサのみを選
択的に作動させている。これにより、作動中のトレイへ
の接近のみを選択的に検出でき、有効な警告を発生する
ことができる。
【0017】また、図示してはいないが、装置本体の側
面、背面には、色分解版や台紙が詰まる等の誤動作時に
装置内部を点検するために、開閉自在なドアが付いてい
るが、このドアに開閉自在なドアスイッチが設けられて
いて、同様に、装置の稼働中のドア開放を検知して、警
告を発する、あるいは装置を動作停止させる等の安全対
策が施されている。
【0018】次に、トレイの内部構造を説明する。図示
してはいないが、台紙には位置決め用のピン穴があけら
れていて、台紙トレイ28,30内にはこれに対応した
ピンが設けられ、台紙をトレイ内にセットする際に、ピ
ンに対して位置決めされる。このピンはトレイから台紙
が取り出される際には、取出しを容易にするために、下
降し、トレイ内に埋没される。台紙トレイ、フィルムト
レイにはそれぞれ5枚(Y、M、C、K、モノクロ)の
色分解版が収容可能となっている。排版トレイ32には
最大10枚までの台紙が収容可能である。なお、見開き
2頁の片側(1頁)にフィルム貼込み済みの台紙を台紙
トレイに再セットすれば、残りの半分(他頁)に色分解
版を貼込む、いわゆる追貼りも可能である。
【0019】フィルムトレイ24,26の平面図を図5
に示す。前述したように台紙は新聞見開き2頁のサイズ
であり、色分解版は各頁単位の場合、12段と15段の
2つのサイズがある。左右の頁で段数が同じ場合は、見
開きの色分解版を作るが、段数が異なる場合は、左右の
頁毎に色分解版を作り、トレイ内の左右にセットする必
要がある。ここで、色分解版のサイズは台紙より多少大
きいので、左右に並べると、中央部分が重なってしま
い、トレイから取出しづらいとともに、トレイへのセッ
トもしにくい。そのため、フィルムトレイには各頁毎の
色分解版を対応する領域に正しくセットできるように、
中央に複数の分離器40(ここでは、2つ)が設けられ
る。分離器40は図6に断面図を示すように、左右の頁
の色分解版を上下に分離して重ねることができるように
略S字状の断面形状の突起を有する。この分離器40は
軸42を中心として回転可能であり、見開きの色分解版
をセットする際は、破線で示すように反転されて突起が
トレイ内に埋没され、トレイの底面が平面化され、2頁
分の色分解版セットの邪魔にならない。
【0020】また、異なる段数の色分解版を正しい位置
にセットできるように、12段、15段の色分解版の手
前側の端部に相当する位置にフィルム押え44が設けら
れる。フィルム押え44は水平方向に沿って軸支されて
いて、セットする前は上げておいて、色分解版をその後
端をトレイの後端に位置決めして載置した後に下げて、
色分解版を固定する。
【0021】フィルムトレイの後端部46の底面は多少
せり上がっている傾斜部となっている。また、後端の壁
面にはZテーブル20により複数枚の色分解版が吸着さ
れた際に、2枚目以降の色分解版を剥し落とすための弾
性部材48が設けられている。なお、傾斜部と弾性部材
はフィルムトレイに限らず、台紙トレイにも共通であ
る。これらは色分解版、台紙を1枚1枚確実に取出せる
ように設けられている。以下、トレイの後端部分の詳細
を説明する。
【0022】図7に、台紙トレイ、フィルムトレイの後
端部の詳細を示す。後端部の底面にはスペーサ60が設
けられ、スペーサ60の上にスロープ板62が設けら
れ、これによりせり上がる傾斜部が形成される。また、
後部壁の上端にはスポンジゴム等からなる弾性部材64
が水平に突出されている。弾性部材64はZテーブル2
0により複数枚の台紙、色分解版が吸着されそうになっ
た場合に、2枚目以降を剥し落とす機能を有する。その
ため、弾性部材64の弾性力は後述するZテーブル20
による吸着力より弱い力で台紙、色分解版を剥すように
設定されている。また、トレイの後部壁の外側にはロー
ラ66が取り付けられる。これは、Zテーブル20に台
紙、または色分解版が吸着される際に、トレイの戻りと
相まって確実にZテーブル20へ吸着させるためのもの
である。以下、図8を参照して、トレイから台紙、また
は色分解版を取出しZテーブル20に吸着させる動作を
説明する。
【0023】図8(a)に示すように、トレイが装置本
体内に(Zテーブル20の真下に)完全に挿入される
と、Zテーブル20が下降する。Zテーブル20には、
図9に示すように、多数の吸着パット84がテーブルの
周辺部に設けられ、より細かい吸着孔86がテーブル全
面に開けられている。すなわち、台紙、色分解版は周辺
部で吸着パッド84により吸着され、全面で吸着孔86
により吸着され、Zテーブル20に吸着される。Zテー
ブル20が下降すると、図示せぬバキューム装置が作動
する。ここで、トレイは後端部がせり上がっているの
で、台紙、色分解版は先ず後端部から吸着される。ここ
で、静電気等により複数枚の台紙、色分解版がまとめて
吸着されそうになったとしても、前述したように弾性部
材64の働きにより2枚目以降は剥し落とされ、いちば
ん上の台紙、色分解版のみがZテーブル20に吸着され
る。さらに、この剥し落しを確実に行なわせるために
は、この時、Zテーブル20を上下に微動させるとよ
い。これにより、2枚目以降の台紙、色分解版は揺り落
とされる。
【0024】この後、図8(b)に示すように、トレイ
が装置本体から排出されると、後端部のみがZテーブル
20に吸着されている台紙、色分解版の他の部分がトレ
イの戻りに従ってローラ66によりZテーブル20に押
しつけられ、Zテーブル20に完全に吸着される。
【0025】なお、図6に示す分離器を用いて左右別々
の頁の色分解版を左右に並べてトレイ内にセットした場
合は、片側の色分解版づつ取出す。この場合、取出す側
の吸着パッド84のみを吸着動作させ、他方の取出さな
い色分解版側の吸着パッド84はエアーを吹出すように
動作され、エアーにより取出さない色分解版をトレイに
押しつける。
【0026】ここで、Zテーブル20上にはテープ貼り
ユニット(後述)も設けられるので、図9に示すよう
に、Zテーブル20にはテープ貼りのための開口82が
設けられ、この開口を介してテープ貼りヘッド(後述)
が上下動し、θテーブル22上の台紙にフィルムをテー
プで貼込む。
【0027】吸着パッド84の形状を図10に示す。図
10(a)は一断面図、同図(b)は(a)とは90゜
直交する断面を示す断面図、同図(c)は(b)のc−
c′線に沿った断面図である。吸着パッド自体はゴム等
の弾性部材で形成され、その中に、空気の流路を確保す
るために断面が偏平とされたネジ部材88が栓として挿
入されている。ネジ部材88を回すことにより、栓の挿
入深さが変わり、同図(b)に矢印で示す空気の流路の
断面積が変わり、吸着強さを容易に調節することができ
る。
【0028】一般に、トレイから確実に色分解版を取出
せるように吸着力を強くすると、パッドの孔内で色分解
版が上に凸状に変形され、フィルムの平面性が損なわれ
ることがある。平面性が損なわれると、色分解版の上に
記されている各色間の分解版の見当合わせのために見当
合わせマーク(通常は十字形状)が歪んでしまい、正確
に各色間の見当合わせができなくなってしまう。本実施
例によれば、容易に、しかも微細に吸着力を調整するこ
とができるので、トレイから台紙、色分解版を取出す際
に、確実に、かつ平面性を損なうことなく取出すことが
できる。
【0029】次に、Zテーブル20上に設けられたテー
プ貼りユニットの詳細を説明する。テープ貼りユニット
は図9に開口82を示したように、Zテーブル20の横
方向に3台設けられ、各ユニットは4箇所でテープ貼付
けを行なうことができる。実際には、この4箇所の中か
ら色分解版のサイズに応じた3箇所が選択される。図1
1に示すように、各ユニットは連続テープ110を保持
し、Zテーブル20に着脱自在に設けられたテープカセ
ット104と、開口82の上に対応して設けられたテー
プ貼付け用のヘッド102と、上下に開閉自在な2つの
所定間隔の爪120、122を有し、爪120、122
で連続テープ110からのテープの先端部を挟んだ状態
でテープ片を切出し、テープ片をヘッド102まで運ぶ
走行体106と、走行体106の走行のためのレール1
08からなる。走行体106は図示せぬエアシリンダに
よりレール108に沿ってテープカセット104とテー
プ貼りヘッド102との間を往復する。テープ片の切出
しのためのカッターはテープカセット104に設けられ
る。
【0030】テープ貼りユニットの動作を図12を参照
して説明する。テープカセット104は環状の芯の上に
貼込み用のテープが多周に巻かれた連続テープ110を
有する。テープは露光の際に影ができないように赤色系
に着色されていることが好ましい。連続テープ110か
ら引出されたテープはローラ112を介してローラ対1
14により保持される。ここで、テープの接着面は下側
を向いている。図示していないが、連続テープ110の
残量を検出するセンサはZテーブル20上に設けられ、
テープカセット104にはセンサ用のドグが設けられ
る。このため、テープ交換、カッター交換のために、テ
ープカセット104をZテーブル20から取り外し易
い。このため、これらの交換が容易にできる。なお、連
続テープ110のセットに際しては、テープの先端がロ
ーラ対114よりも若干はみ出すようにする必要があ
る。爪120、122は閉成時にテープを挟み、開放時
にはローラ対114を跨ぐことができる。ローラ対11
4の先方には、テープを切断するカッター116が設け
られる。爪120、122の間隔はテープ貼りヘッド1
02の長さよりも多少長く設定されている。ローラ対1
14、爪120、122はテープの接着剤が付着しない
ように弗素樹脂等で構成することが望ましい。
【0031】図13に走行体106の詳細を示す。リン
グ132が回転することにより、爪片保持具128、1
30が上下動し、爪が開閉する。爪は保持具128、1
30に接続された上下の爪片124、126からなる。
爪片124、126の構成を図14に示す。上下の爪片
124、126の表面には、テープ片を連続テープから
引出すのに十分な摩擦を有するノンスリップ材134が
その表面が凹凸になるように設けられる。さらに、下側
のテープの接着面に接する爪片126の表面にはテープ
の接着面が接着しない弗素樹脂等の非粘着性材料136
をノンスリップ材の表面の凹凸を埋めるように塗布され
ている。これにより、テープ片を確実に挟むとともに、
爪から貼付けヘッドへのテープ片の受け渡しがスムーズ
に行なわれる。
【0032】初期状態では、図12(a)に示すよう
に、走行体106がテープカセット104側の初期位置
にあり、爪120が閉成していてローラ対114からは
み出ているテープの先端を挟んでいる。この時、爪12
2は開放していてテープを挟んでいない。
【0033】次に、図12(b)に示すように、走行体
106がヘッド102の方に移動され、爪122がロー
ラ対114を跨ぐと、走行体106の移動が停止され、
爪122が閉じられ、テープ110を挟む。走行体10
6のこの位置を切断位置とする。この後、カッター11
6が下降し、爪122とローラ対114との間でテープ
を切断する。これにより、テープカセット104から爪
120、122間の長さに対応するテープ片が切出され
る。
【0034】このテープ片を爪120、122で挟んだ
状態で、図12(c)に示すように、走行体106がさ
らにヘッド102の方に移動される。ヘッド102は、
この時は、爪120、122の通過を妨げないように上
方に位置している。ヘッド102の真下まで走行体10
6が移動されると、走行体106の移動が停止され、ヘ
ッド102が下降する。ヘッド102の下面にはテープ
を吸着するための多数の吸着孔が設けられ、ヘッド10
2が下降すると、爪120、122が開かれ、テープ片
がヘッド102の下面に吸着される。この時、確実にテ
ープ片を爪からヘッドに受け渡すために、爪が開く前に
ヘッドがテープ片の位置より下まで下降しテープを押し
つける。この後、ヘッド102が上昇し、走行体106
が図12(a)の位置に戻り、次のヘッドへのテープ片
の供給が行われる。なお、ヘッド102の下面はテープ
を台紙上に確実に貼り付けるために、ゴム等の弾性部材
で構成することが望ましい。
【0035】図15は全体の構成を示すブロック図であ
る。制御ユニット228、バキュームユニット230に
電源が接続される。バルブユニット232の開閉を制御
する制御ユニット228から制御信号がトレイユニット
200、Zテーブルユニット222、テープ貼りユニッ
ト224、θテーブル226、バキュームユニット23
0、バルブユニット232に供給される。バキュームユ
ニット230は台紙、色分解版、テープ片等の吸着用の
真空ポンプと、その制御回路を有する。バルブユニット
232はエアーシリンダを制御する電磁バルブや、バキ
ューム吸着を制御する電磁バルブ等を有する。バキュー
ムユニット230からバルブユニット232を介してエ
アーがバキュームユニット230、トレイユニット20
0、Zテーブルユニット222、テープ貼りユニット2
24、θテーブル226に供給される。操作パネル23
4にビームセンサ236が接続され、操作パネル234
が制御ユニット228、バキュームユニット230に接
続される。
【0036】本実施例の動作を図16、図17に示した
フローチャートを参照して説明する。先ず、トレイ部1
6において、フィルムトレイ24,26に所定の順番で
1品目分の色分解版をセットするとともに、台紙トレイ
30,32に対応する台紙をセットする。フィルムトレ
イは、前述したように一番大きいサイズ(新聞紙の場合
は見開き2頁)の色分解版を収容できるサイズを有し、
片頁のみの場合はトレイ内の対応する頁側の片側部分に
分離器40を使って色分解版をセットし、段数が15段
以下の場合は対応する領域にフィルム押え44を使って
セットする。台紙にはピン穴が設けられ、台紙トレイ内
にはこれに対応したピンが設けられ、台紙はピンに対し
て位置決めされてトレイ内にセットされる。
【0037】キースイッチ部12の操作により動作開始
が指示されると、ステップ#10でトレイの内容がチェ
ックされる。ここでは、色分解版のサイズ、ロケーショ
ンが判断される。判断結果は後述するテープ準備等にお
いてテープ貼りの位置を決めるために利用される。ま
た、排版トレイ32内の貼込み済みの台紙の有無も検知
され、トレイ内に台紙、色分解版がセットされた時に排
版トレイ32内に貼込み済みの台紙が残っている場合
は、警告される。
【0038】ステップ#12でZテーブル20が台紙受
取り位置へ下降する。台紙受取り位置とは、台紙をトレ
イ28,30からZテーブル20へ受け渡す際のZテー
ブルの位置である。この時、θテーブル22からは台紙
位置決めのためのピンが上昇する。
【0039】なお、ステップ#12以降の動作と平行し
て、ステップ#14で図12に示すようなテープ準備が
行なわれる。各列のテープ貼りユニットは4箇所のテー
プ貼付け位置を有し、各位置に貼込みヘッド102を有
しているが、色分解版のサイズに応じて3箇所のヘッド
102が選択される。テープ貼りユニットはテープカセ
ット104の連続テープ110からテープ片を切出し、
テープ片をこれらの選択されたヘッドへ供給しておく。
ヘッドはテープ片を吸着していて、テープ貼付けまで待
機する。
【0040】ステップ#16で台紙トレイ30、または
32が装置本体内に挿入され、Zテーブル20、θテー
ブル間に進入する。台紙トレイの進入が終了すると、ス
テップ#18でZテーブル20のバキューム装置が作動
し、図8(a)に示すように台紙の後端部が先ずZテー
ブル20に吸着される。ここで、複数の台紙が吸着され
たとしても、トレイ後端部の弾性部材64の働きにより
2枚目以降は剥し落とされる。この時、台紙トレイ内の
ピンは台紙の取出しを容易にするために下降してトレイ
内に埋没する。
【0041】ステップ#20で台紙の後端部のみがZテ
ーブル20に吸着されている状態でZテーブル20が上
下に微動される。これにより、複数の台紙がZテーブル
20に吸着された時、弾性部材64によって剥し落とせ
なかった場合でも、確実に2枚目以降の台紙が揺り落と
されるので、確実に1枚の台紙のみがZテーブル20に
吸着される。
【0042】ステップ#22で台紙トレイが装置本体か
ら排出される。この時、図8(b)に示すようにローラ
66の押さえつけ作用により台紙がZテーブル20に完
全に吸着される。
【0043】この後、台紙トレイ内の位置決めピンが再
び上昇するとともに、ステップ#24でZテーブル20
がセンサ位置へ移動(下降)する。
【0044】ステップ#26でθテーブル22はZテー
ブル20に吸着されている台紙の識別マークを読取り、
台紙の表裏、台紙パターンが正しいか否かのチェックを
行なう。チェック結果が正しい場合は、ステップ#28
でθテーブル22のバキューム装置を作動させるととも
に、Zテーブル20を最下点まで下降させ、Zテーブル
20のバキューム装置をオフして、台紙をθテーブル2
2上に抑えつける。これにより、台紙トレイから台紙が
取出され、θテーブル22上の所定の位置に載置され
る。載置された台紙はθテーブル22のバキューム装置
により吸着され、テーブル上に固定される。
【0045】チェック結果が正しくない場合は、ステッ
プ#52が実行され、台紙が排版される。ここで、テー
プ貼りユニットはこれまでの動作と平行してテープ貼準
備、すなわち、テープ片の切出しとテープ片のヘッドへ
の供給を行なっているので、準備されたテープ片はその
まま台紙に貼って出力される。このため、直にテープ片
が貼付けられた台紙を見ることにより、チェック結果が
正常でないことを認識できる。
【0046】ステップ#30でZテーブル20はフィル
ム受取り位置へ移動(上昇)する。フィルム受取り位置
とは、フィルムをトレイ24,26からZテーブル20
へ受け渡す際のZテーブルの位置である。
【0047】ステップ#32でフィルムトレイ24、ま
たは26が装置本体内に挿入され、Zテーブル20、θ
テーブル22間に進入される。台紙の場合と同様に、ス
テップ#34〜#38でトレイから色分解版が取り出さ
れ、トレイが装置本体から退出される時にローラ66に
より押さえつけられることによりZテーブル20に吸着
される。
【0048】ステップ#40でZテーブル20がセンサ
位置へ下降する。ステップ#42でθテーブル22内に
設けられた光学的センサにより、色分解版の見当合わせ
マークを検出し、フィルムの見当ズレをチェックし、色
分解版の見当合わせ量θ,x,yを求め、ステップ#4
4で各色版間の見当合わせを行なう。この見当合わせの
詳細は上述の特願平3−120438号に記載してある
ので、詳細な説明は省略する。なお、識別マークにより
分解版の色、表裏、頁等が正しいか否かもチェックさ
れ、チェック結果が正しくない場合は、色分解版をフィ
ルムトレイ内に戻した後、台紙を排版する。位置決め
(見当合わせ)は、θテーブル22を回転、移動させる
ことにより行なわれる。
【0049】ステップ#46でZテーブル20を最下点
へ下降させ、θテーブル22のバキューム装置は作動し
ているので、Zテーブル20のバキューム装置をオフす
ることにより、色分解版がZテーブル20からθテーブ
ル22上の台紙に受け渡され、色分解版がθテーブル2
2上の台紙に抑えつけられる。
【0050】この時までに、テープ貼りユニットにおい
ては、図12に示したような走行体106の爪120、
122の開閉、走行体106の走行、ヘッド102のバ
キューム作動等によるテープ片の各ヘッド102への供
給動作が行われている。すなわち、走行体106を初期
位置へ移動させ、爪122を閉じてテープ先端を挟み、
走行体106を切断位置(図12(b))へ移動させ、
爪122を閉じてテープを挟み、カッタ116によりテ
ープを切断しテープ片を作り、走行体106をヘッド位
置(図12(c))へ移動させる。そして、ヘッド10
2を下降させ、ヘッドのバキューム装置を作動させ、爪
120、122を開放し、テープ片をヘッド102の下
面に吸着させる。この後、走行体106を初期位置へ戻
し、同様の動作を貼込みに必要とされるヘッドの数だけ
繰り返しておく。
【0051】ステップ#48でZテーブル20が最下点
へ下降された後、テープ貼りヘッド102が下降し、テ
ープ片を台紙、色分解版上に押しつける。ヘッド102
のバキュームを動作停止させてから、ヘッド102を上
昇させることにより色分解版が台紙に貼りつけられる。
【0052】ステップ#50でθテーブル22の台紙位
置決めピンを下降しテーブル内に埋没させるとともに、
θテーブル22のバキューム装置を動作停止させる。こ
の時、Zテーブル20は最下点に位置しているので、Z
テーブル20のバキューム装置を作動させることによ
り、フィルム貼込み後の台紙をθテーブル22からZテ
ーブル20へ吸着により受け渡すことができる。
【0053】ステップ#52でZテーブル20が排版位
置へ上昇し、ステップ#54で排版トレイ32を装置本
体内に挿入し、Zテーブル、θテーブル間に進入させ
る。
【0054】ステップ#56でZテーブル20のバキュ
ーム装置を動作停止することにより、排版トレイ32内
に貼込み後の台紙を回収させることができる。ステップ
#58で排版トレイ32がZテーブル、θテーブル間か
ら退出して、1枚の台紙へのフィルム貼込みが終了す
る。ここで、排版可能状態を示すために、1枚でも台紙
が排版トレイ32内に排出されると、表示部14でメッ
セージが表示される。
【0055】ここで、トレイは2組用意され、1組が起
動されると、当該組トレイ内の台紙、フィルムが無くな
るまで、上述の動作が自動的に繰り返され、連続的に処
理が進む。その間、その組のトレイは勿論のこと、排版
トレイも操作する(引き出す)ことはできない。しか
し、全枚数の処理が終わるまで待たずに貼込み済みの台
紙を1枚でも取出したい場合、あるいはより緊急度の高
い色分解版を処理したい場合、キースイッチ部12に割
込みボタンを設けておいて、これを押すことにより途中
で動作を止めることができる。ただし、割込みボタンが
押された時点で仕掛かり中の1枚の台紙を排版トレイに
収容し、排版トレイが戻った時点で中断する。この状態
で、他の組のトレイを稼働させたり、当該組のトレイ内
のフィルムを取り除き、別のものに置き換えて当該組を
再度稼働させることができる。なお、起動、割込みの順
で2つのキーを押しておくと、例えば、5枚分の台紙、
フィルムをセットしても、1台紙分仕上がった時点で動
作が中断し、貼込み済み台紙を1枚づつ取出すことがで
きる。また、キースイッチ部12に排版キーを設けてお
いて、このキーを押すことにより、その時点で仕掛かり
中のフィルム、あるいは台紙を強制的に排版させてもよ
い。この時も準備中のテープは台紙に貼られて回収され
る。
【0056】このように本実施例によれば、トレイ内に
台紙、色分解版をセットしておくだけで、自動的にトレ
イから台紙、フィルムが取り出され、θテーブル上に見
当合わせされて載置され、Zテーブル内に組み込まれた
テープ貼りユニットにより台紙上に色分解版を貼込むこ
とができ、作業者に負担をかけることなく簡単に高精度
なフィルム貼込みを行なうことができる。
【0057】なお、本発明は上述した実施例に限定され
ず、種々変形して実施可能である。例えば、台紙はトレ
イ内にセットせずに、直にθテーブル上に載置してもよ
い。また、分解版はネガフィルムとしたが、ポジフィル
ムでもよく、対象物も新聞等のカラー写真としたが、こ
れに限らず、カラー写真を写真製版するものであれば何
でもよい。
【0058】
【発明の効果】本発明によるフィルム貼込み装置によれ
ば、トレイから台紙、色分解版を自動的に取出す際に2
枚以上の台紙、色分解版が吸着されたとしても、2枚目
以降は揺り落とされるので、確実に1枚だけトレイから
取出すことができ、台紙、色分解版をトレイにセットし
ておくだけで、自動的にフィルム貼込みが行なわれるの
で、作業者の疲労度が少なく、効率よく高品質な原版フ
ィルムを作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィルム貼込み装置の実施例の全
体構成を示す概略図。
【図2】装置本体の内部構成を示す斜視図。
【図3】種々の台紙パターンを示す図。
【図4】本体外部へ手動で引出されるとともに、本体内
部へ自動的に挿入されるトレイの二重構造の支持機構を
示す図。
【図5】色分解版トレイの底面に設けられたサイズ毎の
押え板の配置を示す図。
【図6】色分解板トレイの底面に設けられた左右頁の色
分解版を分離する分離器の断面図。
【図7】トレイの後端部に設けられた傾斜部、弾性部
材、ローラを示す図
【図8】トレイから台紙、色分解版を取出し、Zテーブ
ルに吸着する動作を説明する図。
【図9】Zテーブルの吸着パッド、全面吸着孔の配置を
示す図。
【図10】吸着パッドの吸着力を調整する機能を説明す
る図。
【図11】Zテーブル上のテープ貼りユニットの配置を
示す図。
【図12】テープ貼りユニットの動作を示す図。
【図13】テープ貼りユニットの走行体の爪の開閉動作
を示す図。
【図14】爪の構造を示す断面図。
【図15】実施例の全体構成を示すブロック図。
【図16】実施例の動作を示すフローチャート。
【図17】同じく実施例の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
12…キースイッチ部、16…トレイ部、20…Zテー
ブル、22…θテーブル、40…分離器、44…フィル
ム押え、62…スロープ板、64…弾性部材、66…ロ
ーラ、84…吸着パッド、88…ネジ部材、102…貼
付けヘッド、104…テープカセット、106…走行
体、110…連続テープ、116…カッター、120,
122…爪、134…ノンスリップ材、136…非粘着
性部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金田 秀則 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (72)発明者 小湊 隆 神奈川県愛甲郡愛川町中津4021番地 厚 木エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−200356(JP,A) 特開 昭50−52770(JP,A) 実開 昭57−151341(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の吸着パッドを有し、上下動する吸
    着テーブルと、前記吸着テーブルの近傍に設けられ、台
    紙、色分解版を収納し、前記吸着テーブルに対して前後
    動し、前記吸着テーブル側の一端にローラを有するトレ
    イとを具備し、前記吸着テーブルによりトレイから台
    紙、色分解版を取り出し、台紙、色分解版を貼込みテー
    ブル上へ移動させ、各色間で見当合わせして色分解版を
    貼込むフィルム貼込み装置において、前記吸着テーブル
    の上昇時に吸着テーブルの下に前記トレイを進入させ、
    吸着テーブルを下降させ、前記一端の吸着パッドにより
    トレイ内の台紙、色分解版の一端を吸着テーブルに吸着
    させ、吸着テーブルを上下に微動させ、前記トレイを前
    記吸着テーブルの下から後退させることにより台紙、色
    分解版を吸着テーブルに押し付けながら吸着させること
    を特徴とするフィルム貼込み装置。
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JPS5234098B2 (ja) * 1973-09-10 1977-09-01
JPS57151341U (ja) * 1981-03-14 1982-09-22
JPS62200356A (ja) * 1986-02-28 1987-09-04 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 原板フイルム貼込装置

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