JP2740468B2 - ソフトウエア資産整理処理装置及び方法 - Google Patents

ソフトウエア資産整理処理装置及び方法

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JP2740468B2
JP2740468B2 JP7130873A JP13087395A JP2740468B2 JP 2740468 B2 JP2740468 B2 JP 2740468B2 JP 7130873 A JP7130873 A JP 7130873A JP 13087395 A JP13087395 A JP 13087395A JP 2740468 B2 JP2740468 B2 JP 2740468B2
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修司 近藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンピュータシステムに
おけるプログラム、ジョブ制御情報等のソフトウエア資
産の現状を把握し、ソフトウエア資産を整理し、必要な
資産整備を行う場合の判断基準として、資産内容および
資産相互の関係等を示す整理情報を提供するためのソフ
トウエア資産整理処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年コンピュータシステムは企業におけ
る経営戦略の武器となり、企業の保有するソフトウエア
資産は増大し、貴重な財産となっている。しかしながら
大規模/複雑化したソフトウエア資産は混乱した状態に
あり、この貴重な財産が効率よく管理されているとは必
ずしもいえない状況にある。そこで既存のソフトウエア
資産を把握して、混乱したソフトウエア資産の整理を行
い、整理/整頓された快適な保守環境を実現することが
必要である。
【0003】コンピュータシステムのソフトウエア資産
としては、JCL(ジョブ制御言語)などのジョブ資
産、COBOLなどのプログラム資産、ADL(総合的
なオンラインデータベースとしてのAIMの運用環境情
報を定義する言語)、ACS(AIMの応用プログラム
開発を助けるソフトウエア)などの環境定義体、PSA
M(画面および帳票のフォーマットを定義/作成するた
めの資産)などの画面/帳票定義体等があるが、これら
のソフトウエア資産の整理を行う場合にはそれらがどの
ような言語で記述され、相互にどのように関係し、相互
関係における過不足の有無、同一の資産名の存在有無な
どを正確に把握して、適当な処置を施す必要がある。
【0004】このために整理対象のソフトウエア資産の
資産情報を印刷、あるいは表示出力して、それらを分析
することにより、特徴的な文字列をキーワードとして記
述言語、特性情報を判別し、各記述言語の仕様に従って
その出力内容を解読することにより、資産名、資産種
別、資産特性などを識別する必要がある。
【0005】またサブルーチン、プロシジャー、コピ
ー、スキーマなどの呼び出しを検出して資産相互の親子
関係を判断し、呼び出された資産の使用回数などの情報
を表の形式として、ソフトウエア資産の整理資料を一覧
可能な形式で作成し、ソフトウエア資産の整理資料とす
ることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図49は、ソフトウエ
ア資産の存在の有無の確認方法の従来例である。同図に
おいて処理が開始されると、まずステップS1において
指定されたソフトウエア資産の内容が解析され、S2で
相関する資産が検出され、S3でライブラリを検索する
ことにより相関する資産の有無が調べられ、その情報が
出力される。
【0007】図50は従来技術によるソフトウエア資産
の存在有無の確認例である。同図において、プログラム
資産5,6,および7から成るソフトウエア資産群4が
あったとする。図49で説明した方法では、まずプログ
ラム資産5(資産名:A)に対して図49で説明した方
法を適用し、相関するソフトウエア資産6(資産名:
B)があることが確認される。
【0008】次にプログラム資産6に対して図49の処
理を適用し、相関資産Cが存在し、相関資産Dが存在し
ないことが検出される。同様にプログラム資産7(資産
名;C)についても同じ処理を行い、相関資産Dの不足
が検出される。
【0009】しかしながら図49で説明したような従来
の方法では、相関するソフトウエア資産の検索をその都
度行うために、特に大量のソフトウエア資産群の解析が
必要である場合には、例えば図50においてソフトウエ
ア資産6に対する処理で相関資産Dを検索し、またプロ
グラム資産7に対する処理でも相関資産Dを検索すると
いうように、同一の相関資産の検索を何度も行う可能性
があり、資産の整理に多大な時間がかかるという問題点
があった。
【0010】また従来においては、整理資料の作成が専
ら人手に頼っているために比較的工数を必要とし、それ
にかかる費用も増大するという問題点があった。さらに
ソフトウエア資産が大規模化、複雑化するに従って、誤
った判断や調査からの脱落が生じやすいという問題点も
あった。
【0011】そこで人手に頼ることなく整理の自動化を
推進しようとしても、各種の言語仕様や資産種別などを
一括して正確に解析したり、相関する資産を解析して得
られた情報をまとめる自動化技法が考えられていなかっ
た。このため正確な各種の資産種別、記述言語、資産特
性の解析や、資産の過不足、同一の資産名の解析などの
調査ができず、ソフトウエア資産の分析や整理作業が不
完全であった。
【0012】本発明は、既存のソフトウエア資産を対象
としてその解析を行い、実在するソフトウエア資産に関
する基本資産情報と、ソフトウエア資産相互の親子関係
の情報としての相関資産情報を求め、これら現状を把握
した情報を整理して整理結果を出力するソフトウエア資
産整理処理装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図である。同図において、言語判定キーワード記憶
手段10は例えば言語判定キーワードテーブルであり、
ソフトウエア資産の記述言語を判定するためのキーワー
ドを、例えばソフトウエア資産のレコード内でキーワー
ドが記述されるカラムなどの記述形式の情報とともに記
憶する。資産名解析キーワード記憶手段11は例えば資
産名解析キーワードテーブルであり、ソフトウエア資産
の資産名を解析するためのキーワードを、例えばそのキ
ーワードがレコード内で記述されるカラムなどの記述形
式の情報と共に記憶する。特性情報解析キーワード記憶
手段12はソフトウエア資産の特性、例えばコンピュー
タシステムの動作上の区別、または定義上の区別として
バッチ形式かオンライン形式かなどの区別を解析するた
めのキーワードを、例えばそのキーワードがレコード内
で記述されるカラムなどの記述形式の情報と共に記憶す
る。また相関資産解析キーワード記憶手段13はサブル
ーチンなどの資産相互の親子関係としての相関関係を解
析するためのキーワードを、例えばそのキーワードがレ
コード内で記述されるカラムなどの記述形式の情報と共
に記憶する。
【0014】ソフトウエア資産解析手段14は、例えば
資産情報解析処理部であり、言語判定キーワード記憶手
段10、資産名解析キーワード記憶手段11、特性情報
解析キーワード記憶手段12、および相関資産解析キー
ワード記憶手段13の記憶内容を用いて、ソフトウエア
資産に対する検索および解析を実行する。
【0015】中間資産情報記憶手段16は、例えば基本
資産情報中間テーブルと相関資産情報中間情報テーブル
とから成り、これらのテーブルにはソフトウエア資産解
析手段14による解析の途中経過が格納される。また資
産情報記憶手段17にはソフトウエア資産解析手段14
による解析の最終結果としてのソフトウエア資産の資産
情報、例えばライブラリに実在するソフトウエア資産に
関する基本資産情報と、ソフトウエア資産相互の親子関
係の情報としての相関資産情報とが格納される。
【0016】資産整理情報出力手段15は、資産情報記
憶手段17に格納された資産情報、すなわち基本資産情
報と相関資産情報とを用いて、例えば不足資産、未使用
資産、同一資産、資産種別情報、資産特性情報、共用資
産、および専用資産などの情報を整理して、その結果を
リストとして出力する整理情報出力処理部である。
【0017】
【作用】本発明においては、例えば図1でまず第1の処
理として、言語判定キーワード記憶手段10の記憶内容
を用いてソフトウエア資産に対する記述言語判定処理が
行われる。この処理においてはソフトウエア資産が読み
込まれ、言語判定キーワードと一致したキーワードを持
つ資産に対して記述言語が確定される。そしてその結果
は、後述する基本資産情報の最終結果を出力するための
中間的なテーブルとしての、基本資産情報中間テーブル
に反映され格納される。
【0018】次に第2の処理として、各ソフトウエア資
産に対してその記述言語が格納された基本資産情報中間
テーブルの内容、およびソフトウエア資産を読み込み、
資産名解析キーワード記憶手段11の記憶内容を用いて
資産名解析処理が行われる。資産名解析キーワードが検
出されたソフトウエア資産に対して、資産名取得条件に
基づいて資産名が取得され、その結果は、基本資産情報
中間テーブルに反映され格納される。
【0019】第3の処理として資産特性解析処理が行わ
れる。この処理では、資産名解析処理終了後の結果とし
ての基本資産情報中間テーブル、およびソフトウエア資
産が読み込まれ、特性情報解析キーワード記憶手段12
の記憶内容を用いて資産特性、例えばデータベースシス
テムを使用しているか、あるいは日本語処理を使用して
いるかなどの特性が解析され、その結果は、基本資産情
報中間テーブルに反映され格納される。
【0020】第4の処理として相関関係解析処理が行わ
れる。この処理では、資産特性解析処理終了後の結果と
しての基本資産情報中間テーブルと、相関資産解析キー
ワード記憶手段13の内容と、ソフトウエア資産とが読
み込まれ、資産相互の親子関係を示す相関関係を示す相
関資産情報の最終的な結果に対する中間テーブルとして
の相関資産情報中間テーブルが作成される。これらの全
ての処理は、例えばソフトウエア資産解析手段14を構
成する資産情報解析処理部によって行われる。
【0021】資産情報解析処理部は、更に相関関係解析
処理終了時点での基本資産情報中間テーブルと相関資産
情報中間テーブルとを用いて、それらのテーブルの不足
情報を相互に付加する処理としての資産種別決定処理
と、この資産種別決定処理終了後の基本資産情報中間テ
ーブルと相関資産情報中間テーブルの内容を用いて資産
名、資産種別などを用いてソート処理を行い、資産の有
無、子資産としての使用回数などを解析する資産有無解
析処理を行い、最終的な資産情報として基本資産情報と
相関資産情報が出力される。
【0022】そして最終的に、資産整理情報出力手段1
5を構成する整理情報出力処理部によって基本資産情
報、および相関資産情報から、例えば不足資産、未使用
資産などの整理結果がリストとして出力される。
【0023】
【実施例】図2は本発明のソフトウエア資産整理処理装
置の全体システム構成ブロック図である。同図におい
て、ソフトウエア資産20と図1の言語判定キーワード
記憶手段10に相当する言語判定キーワードテーブル2
1、資産名解析キーワード記憶手段11に相当する資産
名解析キーワードテーブル22、特性情報解析キーワー
ド記憶手段12に相当する特性情報解析キーワードテー
ブル23、および相関資産解析キーワード記憶手段13
に相当する相関資産解析キーワードテーブル24の内容
は処理部内の資産情報解析処理部25に与えられる。資
産情報解析処理部25は図1のソフトウエア資産解析手
段14に相当する。
【0024】資産情報解析処理部25は、ソフトウエア
資産20と4つのキーワードテーブル21〜24の内容
を用いて、最終的に資産情報29として基本資産情報2
9aと相関資産情報29bとを出力するが、その処理の
過程で基本資産情報中間テーブル27、および相関資産
情報中間テーブル28を用いる。ここで基本資産情報は
ソースライブラリに実在するソフトウエア資産に関する
情報であり、また相関資産情報29bはソフトウエア資
産相互の親子関係の情報である。ここで相関資産は親資
産と子資産から構成される。
【0025】整理情報出力処理26は図1における資産
整理情報出力手段15に相当し、資産情報解析処理部2
5が出力した資産情報29を用いて、不足資産、未使用
資産、同一資産、資産種別情報、資産特性情報、共用資
産、および専用資産などの情報をソフトウエア資産の整
理結果を示す出力リスト30として出力する。
【0026】図3は図2における4つのキーワードテー
ブル21〜24に格納されるレコードのフォーマット実
施例である。同図(a)は言語判定キーワードテーブル
21のレコードフォーマットであり、判定条件として例
えばJCL、COBOLなどの言語を判定するための言
語判定キーワードと、ソフトウエア資産、例えばプログ
ラムのレコード、すなわち1行内でどの桁にそのキーワ
ードが存在するかを示すカラムとが判定条件として、ま
た判定条件を満足した場合のソフトウエア資産の記述言
語が判定結果として格納されている。
【0027】図3(b)は資産名解析キーワードテーブ
ル22のレコードフォーマットである。このフォーマッ
トでは、解析条件として資産名解析キーワード、カラ
ム、記述言語に加えて資産名取得条件、例えばプログラ
ムの場合には「プログラム名を資産名とする」条件が格
納され、解析条件に対応する解析結果として例えばジョ
ブ資産、プログラム資産などを区別する資産種別と、例
えばプログラム資産ではメインプログラムかサブルーチ
ンかを区別する資産単位とが格納されている。
【0028】図3(c)の特性情報解析キーワードテー
ブル23のレコードフォーマットでは、解析結果として
コンピュータシステムの動作上、または定義上の区別と
しての資産特性、例えばジョブの場合にはバッチジョブ
か、オンラインジョブか、データベースジョブか、日本
語処理使用ジョブかを区別するためのデータと解析条件
としての特性情報解析キーワード、その格納カラム、お
よび記述言語が格納されている。
【0029】図3(d)の相関資産解析キーワードテー
ブル24のレコードフォーマットでは、相関資産、すな
わち親子関係にある2つの資産のうち親資産の記述言
語、資産種別、資産単位、相関資産解析キーワード、お
よびレコード内での記述カラムが解析条件として与えら
れ、解析条件に対応する解析結果として子資産の記述言
語、資産種別、および資産単位が格納されている。
【0030】図4は、図2の資産情報解析処理部25に
よる最終的な資産情報29の出力までの途中経過として
用いられる基本資産情報中間テーブル27、および相関
資産情報中間テーブル28のレコードフォーマットの実
施例である。同図(a)は基本資産情報中間テーブルの
レコードフォーマットを示し、このフォーマットでは基
本資産、すなわちソースライブラリに実在するソフトウ
エア資産についてライブラリ名、メンバ名、記述言語、
資産名、資産種別、資産単位、資産有無、使用回数、資
産特性、および同一資産有無のデータが格納されてい
る。これらの格納内容については後述する図4(b)は
相関資産情報中間テーブル内のレコードフォーマットで
あり、相関資産としての親資産についてはライブラリ
名、メンバ名、記述言語、資産名、資産種別、資産単
位、および資産有無が格納され、子資産については資産
名、資産種別、資産単位、記述言語、および資産有無が
格納される。
【0031】図5は図2において資産情報解析処理部2
5によって最終的に出力される資産情報29としての基
本資産情報29aと相関資産情報29bとのレコードフ
ォーマット実施例である。同図(a)において基本資産
情報のフォーマットは、図4(a)に示した基本資産情
報中間テーブルのフォーマットと全く同一である。これ
に対して図5(b)に示した相関資産情報のフォーマッ
トは、相関資産情報中間テーブルの親資産、および子資
産の欄について、それぞれ資産有無のデータを除いた構
成となっている。
【0032】図6は本発明のソフトウエア資産整理処理
装置によるソフトウエア資産整理処理の全体フローチャ
ートである。同図において図2と同一の部分には同一の
符号を付してある。同図において資産情報解析処理部2
5によって、ソフトウエア資産20と、言語判定キーワ
ードテーブル21とを用いて記述言語判定処理31が行
われ、その結果は基本資産情報中間テーブル27aに反
映される。
【0033】次に資産名解析キーワードテーブル22と
基本資産情報中間テーブル27aの内容を用いて資産名
解析処理32が行われ、その結果は基本資産情報中間テ
ーブル27bに反映される。
【0034】続いて特性情報解析キーワードテーブル2
3と基本資産情報中間テーブル27bとの内容を用いて
資産特性解析処理33が行われ、その結果は基本資産情
報中間テーブル27cに反映される。
【0035】更に相関資産解析キーワードテーブル24
と基本資産情報中間テーブル27cとの内容を用いて相
関関係解析処理34が行われ、その結果は相関資産情報
中間テーブル28aに反映される。以上によって図2の
4つのキーワードテーブル21〜24を用いた解析処理
は終了する。
【0036】続いて資産情報解析処理部25によって資
産種別決定処理35と、資産有無解析処理36とが行わ
れる。資産種別決定処理35においては、基本資産情報
中間テーブル27cと相関資産情報中間テーブル28a
とを用いて、これらのテーブルの間で不足となっている
情報を相互に付加する処理が行われ、その結果は基本資
産情報中間テーブル27d、および相関資産情報中間テ
ーブル28bとに反映される。
【0037】更に資産有無解析処理36では、基本資産
情報中間テーブル27dと相関資産情報中間テーブル2
8bとを用いて、最終的な基本資産情報29aと相関資
産情報29bとを出力する処理が行われる。ここでは、
例えば資産名を対象としてソート・集約処理が行われ、
同一資産に関する情報が集約される。この処理の詳細に
ついては後述する。
【0038】その後、資産情報解析処理部25から出力
された基本資産情報29aと相関資産情報29bとを用
いて、整理情報出力処理部26によって、例えば不足資
産に関するリスト出力処理37が行われ、その結果は出
力リスト30として出力される。
【0039】図7はソフトウエア資産の実施例である。
同図においてソフトウエア資産40は、4つのライブラ
リ41(ライブラリ名:JCLLIB)、42(ライブ
ラリ名:PGMLIB1)、43(ライブラリ名:PG
MLIB2)、および44(ライブラリ名:CPYLI
B)によって構成され、それぞれライブラリは複数のメ
ンバ、例えばライブラリ41は41a(メンバ名:ME
M1)、および41b(メンバ名:MEM2)によって
構成されている。ここでライブラリ名はソース形式のソ
フトウエア資産をコンピュータシステムの中のデータセ
ットとして格納するに際して、そのデータセットの置き
場所を示す名称であり、メンバ名はライブラリ内にメン
バが格納される際にメンバの置き場所を示す名称であ
る。なお、図7においてメンバ名:M10のソフトウエ
ア資産はソフトウエア資産40の外側に示してあるが、
これは不足資産を意味する。
【0040】以下、図7で示したソフトウエア資産を対
象として、図6における各処理を詳細に説明する。図8
は図6における記述言語判定処理31の詳細説明図であ
る。同図においては、図6で説明したようにソフトウエ
ア資産20と言語判定キーワードテーブル21とを用い
て記述言語判定処理31が行われ、その結果は基本資産
情報中間テーブル27aに反映される。なお、この処理
によって決定される基本資産情報中間テーブル27aの
各項目は網かけされた部分である。
【0041】記述言語判定処理では、言語判定キーワー
ドテーブル21の判定条件として示されている言語判定
キーワードを、図7の各メンバの各行(レコード)にお
いて、図8の言語判定キーワードテーブル21に示され
る判定条件のカラムに指定された桁(カラム)の位置で
検索することにより、言語判定が行われる。しかしなが
ら、図7においては各行、すなわち各レコードのうち一
部だけが示されているので、各レコードの書き方、すな
わち言語仕様を図9によって説明する。
【0042】図9はCOBOL、およびJCLの言語仕
様、すなわち文法を示しており、同図(a)はCOBO
Lの固定長における仕様を、同図(b)はCOBOLの
可変長の場合の言語仕様を、更に同図(c)はJCLの
言語仕様を示している。図9(a)及び(b)の各シー
ケンス欄には、COBOLの行順序を識別するための一
連番号などが記述され、各標識領域には、COBOLの
注記行、空白行、及び行の繋ぎとしての継続行などを識
別するためにそれぞれ決められた文字が記述される。ま
た、各A領域及びB領域には、COBOLの見出しや
文、ならびに命令などが記述され、図9(a)のIDE
NTIFICATION欄の記述は任意である。
【0043】一方、JCLは、オペレーティングシステ
ムに対して実行すべきプログラムの指示、及び指示した
プログラムに関して必要な資源や環境を予約し確保する
ための諸条件を記述するために用いられ、図9(c)の
制御欄、オペレーション欄、オペランド欄、及び継続欄
には、それぞれ、ジョブ制御文の名前、ジョブ制御文の
種類、各制御文に必要な情報、及び制御文が次の行に続
くことを示す情報が記述される。シーケンス欄の記述は
任意である。
【0044】図9(a)及び(b)の各標識領域、各A
領域及びB領域、ならびに図9(c)の制御欄、オペレ
ーション欄、オペランド欄、及び継続欄のなかに記述さ
れた情報をキーワードとして使用言語、資産名、資産種
別、資産単位、資産特性、及び相関資産の各情報が判定
される。
【0045】図7の各レコードは例えばCOBOLの場
合には図9のA領域とB領域の部分のみを示しており、
図8の言語判定キーワードテーブルのカラムは図9にお
けるカラムに対応していることに注意する必要がある。
【0046】図8において、図7の各メンバについて、
例えば41aから順に記述言語判定処理が行われる。ま
ずMEM1については、そのライブラリ名とメンバ名が
基本資産情報中間テーブル27aに反映され、記述言語
判定処理31が行われる。このメンバの第1行の第1〜
2カラムには”//”が存在するので、このメンバに対
してはその第1行のレコードの1カラム目と2カラムめ
で言語判定キーワードテーブル21の第1行の格納内容
の判定条件が満足され、記述言語はJCLと判定され
る。また例えばMEM3に対してはその第1行で判定条
件が満足され、記述言語はCOBOLと判定される。以
下同様に記述言語判定処理31が各メンバに対して行わ
れるが、ライブラリ44内の3つのメンバMEM5,M
EM6,MEM7については言語判定キーワードテーブ
ル21の判定条件を満足するレコードが存在せず、記述
言語は空欄とされる。
【0047】基本資産情報中間テーブル27aの資産有
無の欄に対しては、図7のソフトウエア資産MEM1〜
MEM9は全て実在するものであり、資産有無として
‘有’が格納され、また使用回数の項に対しては、各ソ
フトウエア資産の使用回数が、ここでは不明のために無
条件で‘0’が設定される。また網かけされた項目以外
の項目は全て空白のままとされる。
【0048】図10は資産名解析処理32の詳細説明図
である。同図においては、記述言語判定処理31の結果
が反映された基本資産情報中間テーブル27a、資産名
解析キーワードテーブル22を用いてソフトウエア資産
20に対する資産名解析処理32が行われ、その結果は
基本資産情報中間テーブル27bに反映される。ここで
この処理によって決定される基本資産情報中間テーブル
の項目は網かけされた部分である。
【0049】この資産名解析処理32では、前述の記述
言語判定処理31によって判定された記述言語毎に資産
名が解析される。具体的には、解析対象となっているメ
ンバの各レコードの指定カラムにおいて、すでに決定さ
れている記述言語に対応する資産名解析キーワードの有
無が検索される。そして、資産名解析キーワードが指定
されたカラムの中に存在した場合、それに対応する資産
名、資産種別、及び資産単位が資産名解析キーワードテ
ーブル22に基づいて決定される。
【0050】例えば基本資産情報中間テーブル27aの
第1行にあるMEM1の言語はJCLであり、この言語
に対しては資産名解析キーワードテーブル22の第1行
から第3行の解析条件を用いて、図7のMEM1の各レ
コードが検索される。MEM1の場合には、最初のレコ
ードの第3〜71カラム内に、資産名解析キーワードテ
ーブル22の第1行の資産名解析キーワード”JOB”
が存在するので、このキーワードに対応する資産名取得
条件(ここではジョブ名)が選択され、図7のMEM1
(41a)の第1行の”//”とJOBとの間にあるジ
ョブ名”JOB1”が資産名とされ、基本資産情報中間
テーブル27bの資産名の欄に設定される。また資産種
別及び資産単位欄には、それぞれ、資産名解析キーワー
ドテーブル22における対応する資産種別及び資産単位
内が設定される。なお、テーブル22の第2行のキーワ
ード項目中の(JOBなし)は「JOB文がないとき」
の意味である。
【0051】以下同様に資産名解析処理32が各メンバ
に対して行われる。図8の記述言語判定処理によって言
語が設定されず、空白とされたMEM5〜MEM7に対
しては、資産名解析キーワードテーブル22の解析条件
が各言語に対応して設定されているために資産名を取得
することはできず、資産名としてメンバ名がそのまま設
定されて、そのメンバに対する処理は終了する。
【0052】なお、図10で資産名解析の結果として設
定される資産種別はジョブ、プログラム、環境定義体な
どの種別を示す。また、資産名解析もしくは後述の資産
種別決定の結果として設定される資産単位は、資産種別
のさらに詳細な区別を表すものであり、プログラム資産
ではプログラム言語ごとのコンパイラやアセンブラ等で
の言語翻訳およびリンケージエディタ等での結合編集に
おいて、ジョブ資産では各オペレーティングシステムの
ジョブ制御解釈において、また環境定義体資産では環境
定義体ごとのディクショナリ/ディレクトリ作成等編集
登録において入力されるソフトウエア資産を識別するた
めに、資産種別をさらに明確に表すための項目である。
【0053】なお、資産単位は、プログラム資産ではメ
インプログラムか、サブプログラム(サブルーチン)
か、コピーされるプログラムかなどの、ジョブ資産では
ジョブ本体か、プロシジャライブラリに登録されてジョ
ブ制御文中で指定されるカタログドプロシジャか、JC
L中で同時に定義/使用されるインナーストリームプロ
シジャかなどの、さらに環境定義体ではデータベースの
構造定義体としてのスキーマか、仮想データベースの構
造定義体としてのサブスキーマか、PSAMなどの帳票
定義体や画面定義体か、データベースなどの利用に際し
てのJCLのプログラム実行時にその使用環境宣言等に
用いる定義体としてのペドかなどの区別を示す。
【0054】図11は資産特性解析処理の詳細説明図で
ある。同図において、資産特性解析処理33では前述の
資産名解析処理によって得られた基本資産情報中間テー
ブル27b、および特性情報解析キーワードテーブル2
3を用いて、ソフトウエア資産20に対する処理が行わ
れ、その結果は基本資産情報中間テーブル27cとして
出力される。例えば図7のMEM1に対しては、第4レ
コードの第4〜71カラム内に特性情報解析キーワード
である”SUBSYS=”が存在するので、第4のレコ
ードが特性情報解析キーワードテーブル23の第1行の
解析条件を満足し、その結果解析結果としての資産特
性、ここではデータベースシステムを使用するデータベ
ースジョブを示す”DB”が資産特性として設定され
る。
【0055】これに対してMEM2については、言語J
CLに対する2つの解析条件を満足するレコードは存在
せず、資産特性は空白のままとされる。以下同様に資産
特性解析処理32が各メンバに対して行われる。またM
EM5〜MEM7については、特性情報解析キーワード
テーブル23が資産名解析キーワードテーブル22と同
様に各言語に対応して設定されている解析条件を格納し
ているために、資産特性を解析することはできず、その
欄は空白のままとされる。
【0056】なお、資産特性解析の結果として設定され
る資産特性は、例えばジョブ形態など、ソフトウエア資
産が使用される動作環境や動作形態を表すものであり、
コンピュータシステムの動作上及び定義上の区別を表す
ものである。資産特性を解析することにより、オンライ
ン環境下での動作、データベース環境下での動作、ある
いは日本語処理システム環境下での動作など、ソフトウ
エア資産の動作環境が決定され、ソフトウエア資産との
間にインタフェースをもち連携して動作するサブシステ
ムやパッケージ製品などのミドルウエアの動作環境や動
作形態を分析することができる。この資産特性は、例え
ばジョブについては、バッチジョブか、オンラインジョ
ブ(DC)か、データベースジョブ(DB)か、日本語
使用ジョブ(日本語)かなどの区別を示すものである。
【0057】図12は相関関係解析処理34の詳細説明
図である。同図においては、資産特性解析処理33の結
果が反映された基本資産情報中間テーブル27c、およ
び相関資産解析キーワードテーブル24を用いて、ソフ
トウエア資産20に対する相関関係解析処理34が行わ
れ、その結果として相関資産情報中間テーブル28aが
作られる。
【0058】相関資産解析キーワードテーブル24は、
親資産に対応する子資産の言語、資産種別、および資産
単位を解析するために用いられるものであり、各言語に
対応して親資産に関して設定されている解析条件によっ
て子資産の解析が成される。
【0059】例えば図7のMEM1については、相関資
産解析キーワードテーブル24の第1行にある相関資産
解析キーワード”EXEC PROC=”が第2のレコ
ードの第4〜71カラム中に検出され、その子資産の資
産名が”EXEC PROC=”の後に続く”MEM
2”であることが判定される。そして子資産の資産種
別、資産単位、言語として、相関資産解析キーワードテ
ーブル24の解析結果が設定される。なお、資産有無の
項目については子資産が実在するか不明のために、無条
件に‘無’が設定される。
【0060】次にMEM2については、テーブル24の
第2行にある解析キーワードが第3のレコード中に検出
され、その子資産の資産名が‘PGM1’であることが
判定される。そして子資産の資産種別として‘プログラ
ム’が、資産単位として‘メイン’が子資産側の欄に設
定される。
【0061】MEM3については、相関資産解析キーワ
ードテーブル24の第6行、および第8行のキーワード
がそれぞれ1つずつのレコード中に、また第7行のキー
ワードが2つのレコード中に検出され、子資産としてM
EM10、MEM5、PGM2、およびMEM6が設定
される。同様にMEM4についても、2つの子資産ME
M5、およびPGM3に関する解析結果が設定される。
以下同様に相関関係解析処理34が各メンバに対して行
われる。
【0062】なお相関資産情報中間テーブル28aの親
資産の側については、相関関係解析処理34によって相
関関係が解析された子資産に対応して、基本資産情報中
間テーブル27cのレコードの各項目の内容がそのまま
設定される。
【0063】以上によって4つのキーワードテーブル2
1〜24を用いた処理は終了し、得られた基本資産情報
中間テーブル27cおよび相関資産情報中間テーブル2
8cを用いて、資産情報解析処理部25によって資産情
報として基本資産情報29a、相関資産情報29bを作
成する処理が行われるが、その最初の処理は資産種別決
定処理35である。この資産種別決定処理35において
は、基本資産情報中間テーブル27c、および相関資産
情報中間テーブル28aの内容を用いて、相関資産情報
中間テーブル28bと基本資産中間テーブル27dとが
作成される。
【0064】図13および図14は資産種別決定処理3
5の詳細説明図である。同図において、処理の対象とな
る項目は相関資産情報中間テーブル28bでは親資産に
ついての資産単位の項、及び子資産についての言語の項
であり、基本資産情報中間テーブル27dにおいては基
本資産中間テーブル27cに対応する実資産情報の言
語、資産種別、および資産単位の項目であり、更に基本
資産情報中間テーブル27dとしては、子資産の情報が
実資産の情報に加えて全く新しいテーブルとして作成さ
れる。
【0065】基本資産情報中間テーブル27dの実資産
情報のテーブルにおいては、その項目としての言語、資
産種別、および資産単位の不足部分についての設定が行
われる。この設定処理では、基本資産情報中間テーブル
27cの資産名と相関資産情報中間テーブル28aの子
資産に対する資産名とが比較され、両者が一致し、かつ
相関資産情報中間テーブル28aの子資産の言語、資産
種別、および資産単位の項目のうち基本資産情報中間テ
ーブル27cに不足の項目がある場合には、その不足項
目が設定されて基本資産情報中間テーブル27dの実資
産情報のテーブルが作成される。
【0066】基本資産情報中間テーブル27dの子資産
のテーブルについては、実資産情報のテーブルと全く同
じ形式のテーブルが新たに作成される。その各行(レコ
ード)としては相関資産情報中間テーブル28aの子資
産の内容を転記することになるが、この際不足の項目、
例えばPGM1に対する言語として、基本資産情報中間
テーブル27dの実資産のテーブルの内容が設定され
る。なお使用回数の項目については子資産として1回使
用されているために、無条件に‘1’が設定される。
【0067】更に相関資産情報中間テーブル28bの親
資産の情報の資産単位の項目について、相関資産情報中
間テーブル28aと基本資産情報中間テーブル27dの
実資産のテーブルとを対象としてライブラリ名、メンバ
名、言語、資産名、および資産種別の各項目が比較さ
れ、それらが全て一致したレコードについて資産単位の
不足部分が設定される。また、相関資産情報中間テーブ
ル28bの子資産の言語の項目については、相関資産情
報中間テーブル28aの子資産の情報と基本資産情報中
間テーブル27dの実資産のテーブルとの間で、資産
名、資産種別、及び資産単位の項目が比較され、それら
がすべて一致したレコードについて、基本資産情報中間
テーブル27dの実資産のテーブルの言語の項目が、相
関資産情報中間テーブル28bの不足する言語の項目へ
と転写される。
【0068】図15,図16は4つのキーワードテーブ
ル21〜24を用いた4つの処理31〜34の終了後、
資産情報解析処理部25による基本資産情報29a、相
関資産情報29bの出力のための、資産種別決定処理3
5に続く第2の処理としての資産有無解析処理36の詳
細説明図である。同図においては、資産種別決定処理3
5によって得られた基本資産情報中間テーブル27dの
実資産と子資産の情報を示す2つのテーブルが1つにま
とめられて、基本資産情報29aが作成される。また相
関資産情報中間テーブル28bからその親資産、子資産
のそれぞれ資産有無の項目が除去されて、相関資産情報
29bが得られる。
【0069】資産有無解析処理36では、基本資産情報
中間テーブル27dの資産名、メンバ名、ライブラリ名
の項目についてまとめるソート、および集約処理が行わ
れ基本資産情報29aの資産有無、使用回数、および同
一資産有無の項目の設定が行われる。次にこのソート処
理および集約処理について、比較的簡単な例を用いて詳
細に説明する。
【0070】図17,図18はプログラム資産のソート
および集約処理の概要説明図である。図17においては
簡単のために、プログラム資産について従来例の図50
で説明したソフトウエア資産群4に対するソートおよび
集約処理を説明する。同図においては、図50で説明し
たようにプログラム資産5、6、および7に対して実在
する資産と相関資産とが調べられ、その結果は前述のよ
うに本来基本資産情報中間テーブル27dの形式にまと
められるが、ここでは解析処理結果50として資産名お
よび資産有無の項目のみを示している。
【0071】例えばプログラム資産5からは、資産名A
に対して資産有無の項目は‘有’となり、資産名Bのプ
ログラム資産については資産有無の項目は‘無’とな
る。なお括弧内の‘1’は‘有’を、‘0’は‘無’を
示す。プログラム資産5について、すなわち資産名Aに
対する解析処理結果は基本資産情報中間テーブル27d
の実資産情報の各行に対応し、また資産名Bの解析処理
結果は基本資産情報中間テーブルの相関資産情報の子資
産の情報の各行に対応する。
【0072】図17において、解析処理結果50に対す
るソート処理が行われる。このソート処理は、例えば資
産名をアルファベット順に並べることによって行われ
る。このソート処理の結果51には、プログラム資産A
についてはレコードが1個、Bについては2個並ぶこと
になる。
【0073】次に集約処理が行われ、集約処理結果52
が得られる。この集約処理においては、各資産名A,
B,C、およびDについてそれぞれ1つのレコードが得
られ、そのレコードに対して資産有無、および使用回数
の項目の設定が行われる。資産有無の項目としては、ソ
ート処理結果51においてその資産名に対する資産有無
が‘有’のレコードが1つでもある場合には‘有’が設
定される。
【0074】また使用回数については、ソート処理結果
51内でその資産名に対して資産有無が‘無’となって
いるレコードの数が設定される。すなわち資産名Aに対
しては資産有無は‘有’、使用回数は0回となるのに対
して、例えば資産名Dに対しては資産有無は‘無’、そ
の使用回数は2回となる。
【0075】図18においては、プログラム資産だけで
はなくソート処理および集約処理の他の例の説明図であ
る。同図においてはソフトウエア資産群54が、図17
と異なり3種類の資産種別の資産、すなわちジョブ資産
55、プログラム資産56、およびコピー句資産57か
らなるものとして、ソート処理および集約処理を説明す
る。同図において、解析処理結果58が、前述と同様に
して基本資産情報中間テーブル27dの各レコードの形
式として得られる。ここでは簡単のために資産種別、資
産名、および資産有無の項目のみが示されている。図1
7におけると同様に資産有無が‘有’となっているレコ
ードは基本資産情報中間テーブル27dの実資産情報の
レコードに対応し、また‘無’のレコードは子資産の情
報のレコードに対応する。
【0076】解析処理結果58に対するソート処理の結
果として59が得られる。このソート処理結果59は資
産種別を第1のソートキー、資産名を第2のソートキ
ー、資産有無を第3のソートキーとしてソートした結果
である。
【0077】次にソート処理結果59に対して集約処理
結果60が得られる。この集約処理結果60は、図17
の集約処理結果52と異なり、資産名、資産有無、およ
び使用回数の項目に加えて資産種別の項目も示されてい
る。
【0078】図19は図17,図18において解析処理
結果50,58を得るための解析処理の実施例フローチ
ャートである。同図の処理は図15においては基本資産
情報中間テーブル27dの実資産情報としての実資産レ
コードと子資産の情報としての相関資産レコードを出力
するための処理に相当する。
【0079】図19において解析処理が開始されると、
まずステップS61で解析結果としての実資産レコード
と相関資産レコードを格納するための解析情報ファイル
がオープンされ、S62で全ソースライブラリに対する
解析処理が終了したか否かが判定され、終了していない
場合にはS63で1つのソースライブラリがオープンさ
れ、S64で1つのソースライブラリ中の全てのメンバ
に対する処理が終了したか否かが判定され、終了してい
ない場合にはS65で1つのメンバがオープンされ、S
66でそのメンバ内のレコードが読み込まれる。S67
でオープンされたメンバ内の全レコードの処理がすでに
終了しているか否かが判定され、終了していない場合に
はS68で読込まれたメンバ中に実資産情報が存在する
か否かが判定され、存在する場合にはS69でそのレコ
ードが出力される。その後S70で相関資産情報の有無
が判定され、相関資産情報が存在する場合には相関資産
レコードがS71で出力された後に、S66以降の処理
が続行される。
【0080】S67で1つのメンバに対する処理が終了
していると判定された時には、S72でそのメンバがク
ローズされ、S64以降の処理が続行される。S64で
1つのソースライブラリ中の全メンバに対する処理が終
了したと判定された時には、S73でそのソースライブ
ラリがクローズされ、S62以降の処理が続行される。
S62で全てのソースライブラリに対する処理が終了し
たと判定されると、S74で解析情報ファイルがクロー
ズされ、解析処理が終了する。
【0081】図17,図18におけるソート処理の手法
については公知であり、その説明を省略する。図20,
図21は集約処理の実施例フローチャートである。この
フローチャートを図22のソート処理終了後のレコード
フォーマット、図23のレコード退避域の説明図、およ
び図24の集約処理終了後の集約情報レコードフォーマ
ットを用いて説明する。
【0082】図22はソート処理終了後のレコードフォ
ーマットであり、実資産および相関資産のレコードに対
するフォーマットが示されている。同図において、各レ
コードは図18におけると同様に、簡単のために資産種
別、資産名、資産有無、および使用回数の項目からなる
ものとする。
【0083】集約のためのキーとしては資産種別、およ
び資産名が用いられるものとし、実資産レコードについ
ては図15の基本資産情報中間テーブル27dの実資産
情報のレコードと同様に、資産有無の項目については
‘有’、使用回数については‘0’が無条件で設定され
ているものとする。また相関資産レコードについては、
同一のテーブル27dの子資産の情報のレコードと同様
に、資産有無の項目については‘無’、使用回数につい
ては‘1’が無条件に設定されているものとする。
【0084】図23は資産有無の項目が‘無’のレコー
ドを一旦退避させておくための領域であり、その領域に
おけるレコードフォーマットは図22の集約キーが退避
集約キーとされる点を除いては図22におけると同様で
あり、レコード退避域にはこのフォーマットのレコード
に加えて、使用回数集計域と退避フラグとが設けられ
る。退避フラグは退避域に退避しているレコードが存在
する時にオン、存在しない時にオフとなるフラグであ
り、また使用回数集計域は集約処理において子資産とし
ての相関資産の使用回数を加算していくための領域であ
る。
【0085】図24は集約処理終了後のレコードフォー
マットであり、図15における資産有無解析処理36の
終了後の基本資産情報29aの各レコードに対する資産
種別、資産名、資産有無、および使用回数の項目のみを
取り出した形式となっている。
【0086】図20,図21の集約処理フローチャート
を図25,図26の集約処理実施例を用いて説明する。
まず図20において集約処理が開始されると、S80で
集約処理の対象となるソート処理終了後のレコードが格
納されている解析情報ファイルがオープンされ、また集
約処理の結果のレコードを格納するための集約情報ファ
イルがオープンされる。次に初期設定として退避フラグ
がオフ、使用回数集計域の値が‘0’とされた後に、S
81で解析情報ファイルの読み込みが行われ、S82で
そのファイルが終了しているか、すなわち集約処理の対
象となるレコードが存在しないか否かが判定され、存在
している場合にはS83でそのレコードの資産有無の項
目が‘有’であるか否かが判定される。
【0087】最初に読み込まれたレコードが図25
(a)の(ア)の項目であるとすると、このレコードに
対する資産有無の項目は‘無’であるために、処理は図
21のS84に移行し、退避フラグがオフであるか否か
が判定される。この場合には退避フラグはオフであり、
S85で相関資産レコード、すなわちレコード(ア)が
退避域に退避され、退避フラグがオンとされ、使用回数
の加算、すなわち使用回数集計域に設定されている値と
レコードに格納されている使用回数の値、ここでは
‘1’とが加算され、その値‘1’が再び使用回数集計
域に設定される。またこの時図23の退避集約キーの内
容はレコード(ア)の資産種別を示すCPYと資産名を
示すC1とからなる。
【0088】その後図20のS81に戻り、次のレコー
ドに対する処理が続行される。次のレコード(イ)に対
しては、S83で資産有無の項目が‘有’と判定され、
S86で退避フラグがオンであるか否かが判定される。
この場合には退避フラグはオンであり、S87で現在処
理対象となっているレコード、ここでは(イ)の集約キ
ーが退避集約キーと同じであるか否かが判定される。レ
コード(イ)の集約キーはCPY C1であり、退避集
約キーと同一であるので、S88で実資産レコード、こ
の場合にはレコード(イ)が集約結果の集約情報レコー
ドとされ、その集約情報レコードの使用回数として使用
回数集計域の値、ここでは‘1’が設定され、集約情報
レコードが出力され、退避フラグはオフとされ、使用回
数集計域の値が0クリアされ、S81の処理に戻る。
【0089】S81で図25(a)の次のレコード
(ウ)の読み込みが行われ、S83の処理を経てS86
で退避フラグがオンであるか否かが判定されるが、この
時退避フラグはオフとなっており、S88の処理が行わ
れ、レコード(ウ)が図25(c)に示すように集約情
報レコードとされて、使用回数の値として‘0’が設定
され、退避フラグがオフとされ、使用回数集計域の値が
0クリアされて、S81の処理に戻る。
【0090】図25(a)のレコード(エ)に対して
は、S82,S83の処理を経てS84の処理に移行
し、退避フラグがオフであるために、S85でこのレコ
ードが退避域に退避され、退避フラグはオンとなり、使
用回数集計域の値が‘1’とされる。この時退避集約キ
ーはPGM P1となる。
【0091】その後レコード(オ)の処理が行われ、S
81〜S83、S84の処理を経てS86で退避フラグ
はオンと判定され、S87で集約キーと退避集約キーが
等しいと判定され、S88で実資産レコード、ここでは
(オ)の集約情報レコードとしての出力が行われる。こ
の場合の使用回数はレコード(エ)に対してS85で加
算された‘1’の値が設定される。
【0092】レコード(カ)に対しても、S81〜83
の処理を経てS85でレコードの退避域への退避等の処
理が行われ、S81の処理を経てS82でレコードが終
了したと判定され、S89で退避フラグがオンか否かが
判定される。この時にはレコード(カ)に対してS85
で退避フラグがオンされており、S90で退避域のレコ
ード、ここではレコード(カ)が集約情報レコードとさ
れ、使用回数としてS85でのレコード(カ)に対する
使用回数‘1’が設定され、集約情報レコードが出力さ
れ、S91で解析情報ファイルと集約情報ファイルがク
ローズされ、処理が終了する。図25(d)は集約処理
の終了後の集約情報ファイルの内容を表す。
【0093】図26は集約処理の他の実施例である。同
図に対しては図25の例と異なる点を中心に説明する。
まず解析情報(サ)に対しては、S80〜S83の処理
を経てS84で退避フラグがオフと判定され、S85で
レコードが退避域に移される。この時退避フラグはCP
Y C1となり、使用回数は‘1’となる。
【0094】レコード(シ)に対してはS81〜S83
の処理を経てS84で退避フラグがオンと判定され、S
92で集約キーと退避集約キーとの比較が行われる。こ
の時レコード(シ)の集約キーと退避集約キーは同一で
あり、S93で使用回数の加算、すなわちS85で設定
された使用回数の値‘1’に対してレコード(シ)の使
用回数‘1’が加算され、使用回数は‘2’となる。
【0095】その後レコード(ス)に対してS81〜S
83の処理を経てS84,S92の処理が行われる。S
92で集約キー、ここではPGM C1と退避集約キー
CPY C1とは異なるものと判定され、S94で退避
域のレコード、すなわちレコード(サ)の内容が集約情
報レコードとされ、使用回数としてレコード(シ)に対
してS93で設定された‘2’の値が図26(b)に示
すように設定され、集約情報レコードの出力が行われ
る。そして使用回数集計域が‘0’とされた後に、レコ
ード(ス)の使用回数が加算され、相関資産レコード、
ここではレコード(ス)が退避域に退避されて、レコー
ド(セ)の処理に移行する。
【0096】レコード(セ)に対しては、S81〜S8
3の処理を経てS86で退避フラグがオンと判定され、
S87で集約キーと退避集約キーとの内容が比較され
る。この場合レコード(セ)の集約キーはPGM C2
であり、退避集約キーはPGMC1であるために、S9
5で退避域のレコード、すなわちレコード(ス)が集約
情報レコードとされる。その使用回数として図26
(c)に示すように、S94でレコード(ス)に対して
加算された値‘1’が設定され、集約情報レコードの出
力が行われ、使用回数集計域が0クリアされる。その後
S88において実資産レコード、ここではレコード
(セ)が図26(d)に示すように集約情報レコードと
され、使用回数として使用回数集計域の値、すなわちS
95でクリアされた0が設定され、集約情報レコードが
出力され、退避フラグがオフとされ、使用回数集計域が
0クリアされる。
【0097】その後S81の処理を経てS82で解析情
報レコードが終了したと判定され、S89で退避フラグ
がオフと判定され、S91で2つのファイルがクローズ
されて処理が終了する。図26(e)には集約処理終了
後の集約情報ファイルの内容である。
【0098】以上、図15の資産有無解析処理36内に
おけるソート及び集約処理について詳細に説明した。こ
れによって基本資産情報29aの資産有無、および使用
回数の項目の設定が行われたことになる。
【0099】基本資産情報29aの最後の項目、同一資
産有無の項目については、基本資産情報中間テーブル2
7dの資産名、メンバ名、ライブラリ名の項目について
ソート処理を行った結果のなかに、資産名のみが同じで
ある資産が存在する場合に‘有1’、資産名とメンバ名
が同じである資産が存在する場合には‘有2’、資産名
とライブラリ名が同じである資産が存在する場合には
‘有3’、それ以外の場合には‘無’が設定される。な
お基本資産情報29aは資産名、メンバ名、ライブラリ
名を集約キーとして集約した結果を示している。
【0100】図27はリスト出力処理37の説明図であ
る。同図においては、資産情報解析処理部25による資
産有無解析処理36の結果として最終的に出力された基
本資産情報29a、および相関資産情報29bを用い
て、出力リスト30の出力処理が行われる。
【0101】図28は、基本資産情報29a、相関資産
情報29bの整理結果として得られるソフトウエア資産
の整理情報の説明図である。同図において、資産の置き
場所を示す整理情報はライブラリ名、メンバ名の項目か
ら、資産の種類は言語、資産種別、資産単位の項目か
ら、資産の特性は資産特性の項目から、資産名は資産名
の項目から得られ、同一資産、不足資産、未使用資産、
共用資産、および専用資産の情報は少なくとも資産名、
ならびに使用回数、資産有無、および同一資産有無の項
目から得られる。更に親資産および子資産の関係情報、
すなわち相関資産情報29bから、資産相関に関する整
理情報が得られる。
【0102】図27,図28において資産種別、資産特
性の整理情報は、基本資産情報29aを用いて、資産有
無の項目が‘有’の情報を対象として整理結果が出力さ
れる。
【0103】同一資産、不足資産、未使用資産、共用資
産、および専用資産の整理情報は、いずれも基本資産情
報29aから得られる。同一資産の整理情報は資産有無
の項目が‘有’であり、かつ同一資産有無が‘有1’、
‘有2’または‘有3’のレコードを対象として出力さ
れ、不足資産の整理情報は資産有無の項目が‘無’であ
り、かつ使用回数が‘0’以外のレコードを対象として
出力され、未使用資産の整理情報は資産有無の項目が
‘有’であり、かつ使用回数が‘0’のレコードを対象
として出力され、共用資産の整理情報は資産有無の項目
が‘有’であり、かつ使用回数が‘2’以上のレコード
を対象として出力される。また専用資産の整理情報は資
産有無の項目が‘有’であり、かつ使用回数が‘1’の
レコードを対象として出力される。
【0104】最後に資産相関に関する整理情報は、相関
資産情報29bの内容をそのまま、あるいは必要な項目
だけ出力することにより得られる。次に図27のリスト
出力処理37によって出力される出力リスト30の例を
説明する。ここでは簡単のために図29に示されるソフ
トウエア資産群を例に取って、出力されるリストの例を
説明する。
【0105】図29においてソフトウエア資産群はJC
L資産100、プログラム資産101、102、コピー
句103、サブルーチン104、105から成るものと
し、サブルーチン106は存在しないものとする。
【0106】図30は図29のソフトウエア資産群に対
して出力される資産種別情報リストの例である。同図に
おいて、ソフトウエア資産が資産種別毎にソートされた
形式で並んでいる。リスト中のVOL通番、レコード
長、編成、および形式は例えば外部入力によって追加さ
れる項目であるが、本発明と直接の関連はないのでその
説明を省略する。
【0107】図31は同一資産チェックリストの出力例
である。同図は図29のソフトウエア資産群においてサ
ブルーチン105がプログラムIDとしてS1を持って
いる場合を対象としたチェックリスト出力例である。
【0108】図32は不足資産リストの出力例である。
同図も図29のソフトウエア資産群に対する不足資産リ
ストを示し、プログラムS2が不足資産であり、この不
足資産を直接に利用する資産、例えば相関資産情報の親
資産として2つのプログラムP1,P2が存在すること
を示している。
【0109】図33は図29のソフトウエア資産群に対
する未使用資産リストの出力例である。同図において
は、図29のプログラム102、すなわちP2が未使用
資産であることが、またこの未使用資産の直接配下資
産、例えば相関資産情報の子資産としてプログラムS
2,S3,およびコピー句資産C1が存在することが示
されている。但し、プログラムS2は不足資産である。
【0110】図34は図29のソフトウエア資産群に対
する資産相関リストの出力例である。同図では、資産種
別がプログラムである資産を対象として、それらの相関
資産のリストが出力されている。例えばプログラム資産
P1に対する相関資産として、上方向には1個の資産J
OB1があり、下方向の資産としては3個の資産、すな
わちプログラムS1、およびS2、コピー句C1が存在
することが示され、またS2は不足資産であることが示
されている。
【0111】その他の出力リストの例を、対象のソフト
ウエア資産群を示すことなく、図35〜図38に示す。
図35の資産一覧リストは資産種別単位に資産を一覧形
式で出力するものであり、該当の資産が存在するソース
ライブラリ、および該当の資産の特性等を調べることが
できる。
【0112】図36の解析情報リストはソフトウエア資
産を解析して取得された情報を出力するものであり、解
析情報としては資産の特性、資産種別毎に特有の付加情
報、他の資産との相関情報等がある。
【0113】図37のジョブ概要リストは、ジョブ資産
の中で実行されているプログラム、そのプログラムを利
用しているAIM環境などの情報を出力するものであ
る。図38の資産統計リストは、例えばプログラム資産
の特性の集計結果を出力するもので、メインプログラム
やサブプログラムがどの位あるか、コピー句がどの位使
用されているかなどを調べることができる。
【0114】次にこれら出力されたリストの利用方法を
説明する、図39は資産種別情報リストの利用例であ
る。同図においては、資産種別情報リストが間違ったラ
イブラリに格納されている資産を正しいライブラリに移
すこと、すなわちソフトウエア資産の置き場所の整理に
用いられている。
【0115】図40においては、同一資産チェックリス
トの利用法が示されている。同一資産チェックリスト
は、このように名前が同じ資産を削除したり、名前を変
更することにより、同一資産を整理するために用いられ
る。
【0116】図41は不足資産リストの利用例である。
同図においては、不足資産リストが不足の資産を追加し
たり、不要な資産を削除することによって、不足資産を
整理するために用いられている。
【0117】図42は未使用資産リストの利用例であ
る。未使用資産リストは、このように使われていない資
産を削除したり、必要な資産を追加することにより、未
使用資産を整理するために用いられる。
【0118】図43は資産相関リストの利用例である。
同図において、資産相関リストは資産を修正した時の影
響範囲を調べるために利用されている。図44は資産一
覧リストの利用例である。このように資産一覧リスト
は、特定の資産がどのライブラリに格納されているかを
調べること、すなわちソフトウエア資産の置き場所の調
査に用いられる。
【0119】図45は解析情報リストの利用例である。
このように解析情報リストは、特定の資産がどのような
特徴を持っているかを調べるために用いられる。なお、
同図中のADJUSTサブルーチンは、JEFなどの日
本語処理のソフトウエアにおける日本語辞書作成、更
新、および参照用のサブルーチンである。
【0120】図46はジョブ概要リストの利用例であ
る。このようにジョブ概要リストは、特定のジョブがど
のような処理を行っているのかを調べるために用いられ
る。図47は資産統計リストの利用例である。資産統計
リストは、ソフトウエア資産が全体的にどのような特徴
を持っているか、例えば資産特性としてバッチ形式を使
用しているプログラムの比率がどの位あるかなどを調べ
るために用いられる。
【0121】図48は出力リストの関連説明図である。
同図において、ソフトウエア資産整理処理装置の出力リ
ストを図に示す矢印に沿って利用することにより、更に
有効で詳細な情報を得ることができることを示してい
る。
【0122】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
ればコンピュータシステムのソフトウエア資産整理処理
作業において、ソフトウエア資産の内容(資産情報)を
自動的に解析し、整理資料として必要な情報、すなわち
整理情報を抽出して表形式にして出力することができ
る。従って、ソフトウエア資産整理のための正確な資料
を効率よく取得することができるという著しい工業的効
果がある。
【0123】すなわち本発明によれば第1に資産種別、
資産特性、資産有無などの整理情報の判定基準が一律で
あるために、ソフトウエア資産に対する正確な識別、お
よび評価が可能となる。
【0124】第2にソフトウエア資産の各種の資産種
別、資産特性、資産有無などの整理情報を一括して識
別、および評価できる仕組みであるために、混乱したソ
フトウエア資産の整理やライブラリ管理などのソフトウ
エア資産開発時の管理支援、および保守時の管理支援が
効率的となる。またソフトウエアのコンバージョン(移
植)の際の振り分けや絞り込みのために資産種別、資産
特性、資産有無の調査、および確認などに用いることが
できる。
【0125】第3にソフトウエア資産のメンテナンスや
緊急修正、およびバグの訂正に際して、他のソフトウエ
ア資産に対する影響の検索をスムーズに行える環境を実
現することができる。例えばディクショナリへのソフト
ウエア資産の登録や格納の前に、無駄なソフトウエア資
産、すなわち不要資産の排除ができるために、有効な資
産情報のみに対する影響検索を行うことができ、例えば
メンテナンスの波及分析を効率的に行うことができる。
これはソフトウエア資産が整理された後に実現される環
境の中で発揮される効果である。
【0126】したがって、本発明によれば、大規模/複
雑化したソフトウエア資産の現状を把握し整理を効率的
に行うことができ、本発明のソフトウエア資産整理処理
装置は、大量のソフトウエア資産を保有する企業等のあ
らゆる産業において利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明のソフトウエア資産整理処理装置の全体
システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図2における4つのテーブルに格納されるレコ
ードのフォーマットを示す図である。
【図4】基本資産情報中間テーブルと相関資産情報中間
テーブルのレコードフォーマットを示す図である。
【図5】基本資産情報と相関資産情報のレコードフォー
マットを示す図である。
【図6】本発明におけるソフトウエア資産処理の全体フ
ローチャートを示す図である。
【図7】ソフトウエア資産の実施例を示す図である。
【図8】記述言語判定処理の実施例の詳細説明図であ
る。
【図9】COBOLとJCLの言語仕様を示す図であ
る。
【図10】資産名解析処理の実施例の詳細説明図であ
る。
【図11】資産特性解析処理の実施例の詳細説明図であ
る。
【図12】相関関係解析処理の実施例の詳細説明図であ
る。
【図13】資産種別決定処理の実施例の詳細説明図(そ
の1)である。
【図14】資産種別決定処理の実施例の詳細説明図(そ
の2)である。
【図15】資産有無解析処理の実施例の詳細説明図(そ
の1)である。
【図16】資産有無解析処理の実施例の詳細説明図(そ
の2)である。
【図17】ソートおよび集約処理の概念を説明する図
(その1)である。
【図18】ソートおよび集約処理の概念を説明する図
(その2)である。
【図19】解析処理実施例のフローチャートである。
【図20】集約処理実施例のフローチャート(その1)
である。
【図21】集約処理実施例のフローチャート(その2)
である。
【図22】ソート処理終了後のレコードフォーマットを
示す図である。
【図23】レコード退避域の説明図である。
【図24】集約情報レコードのフォーマットを示す図で
ある。
【図25】集約処理の一実施例を説明する図である。
【図26】集約処理の他の実施例を説明する図である。
【図27】リスト出力処理の実施例の説明図である。
【図28】ソフトウエア資産の整理情報の説明図であ
る。
【図29】リスト出力対象としてのソフトウエア資産群
の例を示す図である。
【図30】資産種別情報リストの出力例を示す図であ
る。
【図31】同一資産チェックリストの出力例を示す図で
ある。
【図32】不足資産リストの出力例を示す図である。
【図33】未使用資産リストの出力例を示す図である。
【図34】資産相関リストの出力例を示す図である。
【図35】資産一覧リストの例を示す図である。
【図36】解析情報リストの例を示す図である。
【図37】ジョブ概要リストの例を示す図である。
【図38】資産統計リストの例を示す図である。
【図39】資産種別情報リストの利用例を示す図であ
る。
【図40】同一資産チェックリストの利用例を示す図で
ある。
【図41】不足資産リストの利用例を示す図である。
【図42】未使用資産リストの利用例を示す図である。
【図43】資産相関リストの利用例を示す図である。
【図44】資産一覧リストの利用例を示す図である。
【図45】解析情報リストの利用例を示す図である。
【図46】ジョブ概要リストの利用例を示す図である。
【図47】資産統計リストの利用例を示す図である。
【図48】出力リストの関連を説明する図である。
【図49】ソフトウエア資産整理方法の従来例を説明す
る図である。
【図50】ソフトウエア資産の存在有無確認の例を示す
図である。
【符号の説明】
10 言語判定キーワード記憶手段 11 資産名解析キーワード記憶手段 12 特性情報解析キーワード記憶手段 13 相関資産解析キーワード記憶手段 14 ソフトウエア資産解析手段 15 資産整理情報出力手段 20 ソフトウエア資産 21 言語判定キーワードテーブル 22 資産名解析キーワードテーブル 23 特性情報解析キーワードテーブル 24 相関資産解析キーワードテーブル 25 資産情報解析処理部 26 整理情報出力処理部 27 基本資産情報中間テーブル 28 相関資産情報中間テーブル 29 資産情報 29a 基本資産情報 29b 相関資産情報 30 出力リスト 31 記述言語判定処理 32 資産名解析処理 33 資産特性解析処理 34 相関関係解析処理 35 資産種別決定処理 36 資産有無解析処理 37 リスト出力処理

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存ソフトウエア資産の整理を行なう処
    理装置において、 該ソフトウエア資産の記述言語を判定するためのキーワ
    ードを記憶する言語判定キーワード記憶手段(10)
    と、 該ソフトウエア資産の資産名を解析するためのキーワー
    ドを記憶する資産名解析キーワード記憶手段(11)
    と、 該ソフトウエア資産相互間の相関関係を解析するための
    キーワードを記憶する相関資産解析キーワード記憶手段
    (13)と、 該言語判定キーワード記憶手段(10)、該資産名解析
    キーワード記憶手段(11)、および該相関資産解析キ
    ーワード記憶手段(13)の格納内容を用いて、ソフト
    ウエア資産に対する解析を実行するソフトウエア資産解
    析手段(14)とを備えており、 該ソフトウエア資産解析手段(14)は、該言語判定キ
    ーワード記憶手段(10)に記憶された言語判定キーワ
    ードによって該ソフトウエア資産を検索し、該言語判定
    キーワードが該ソフトウエア資産の所定のカラムに存在
    する場合、該ソフトウエア資産の言語を該言語判定キー
    ワードが示す言語であると判断すること を特徴とするソ
    フトウエア資産整理処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ソフトウエア資産解析手段(14)
    は、前記資産名解析キーワード記憶手段(11)に記憶
    された資産名解析キーワードによって該ソフトウエア資
    産を検索し、該資産名解析キーワードが該ソフトウエア
    資産の所定のカラムに存在する場合、該ソフトウエア資
    産の資産名を該資産名キーワードが示す資産名であると
    判断する、請求項1に記載のソフトウエア資産整理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ソフトウエア資産解析手段(14)
    は、前記相関資産解析キーワード記憶手段(13)に記
    憶された相関資産解析キーワードによって該ソフトウエ
    ア資産を検索し、該相関資産解析キーワードが該ソフト
    ウエア資産の所定のカラムに存在する場合、該ソフトウ
    エア資産に相関資産があると判断する、請求項1に記載
    のソフトウエア資産整理装置。
  4. 【請求項4】 既存ソフトウエア資産の整理を行なう処
    理装置において、 該ソフトウエア資産の記述言語を判定するためのキーワ
    ードを記憶する言語判 定キーワード記憶手段(10)
    と、 該ソフトウエア資産の資産名を解析するためのキーワー
    ドを記憶する資産名解析キーワード記憶手段(11)
    と、 該ソフトウエア資産相互間の相関関係を解析するための
    キーワードを記憶する相関資産解析キーワード記憶手段
    (13)と、 該言語判定キーワード記憶手段(10)、該資産名解析
    キーワード記憶手段(11)、および該相関資産解析キ
    ーワード記憶手段(13)の格納内容を用いて、ソフト
    ウエア資産に対する解析を実行するソフトウエア資産解
    析手段(14)とを備えており、 該ソフトウエア資産解析手段(14)は、該言語判定キ
    ーワード記憶手段(10)に記憶された言語判定キーワ
    ードと、該資産名解析キーワード記憶手段(11)に記
    憶された資産名解析キーワードと、該相関資産解析キー
    ワード記憶手段(13)に記憶された相関資産解析キー
    ワードとによって該ソフトウエア資産を検索し、該言語
    判定キーワードが該ソフトウエア資産の所定のカラムに
    存在する場合、該ソフトウエア資産の言語を該言語判定
    キーワードが示す言語であると判断し、該資産名解析キ
    ーワードが該ソフトウエア資産の所定のカラムに存在す
    る場合、該ソフトウエア資産の資産名を該資産名キーワ
    ードが示す資産名であると判断し、該相関資産解析キー
    ワードが該ソフトウエア資産の所定のカラムに存在する
    場合、該ソフトウエア資産に相関資産があると判断する
    ことを特徴とするソフトウエア資産整理処理装置。
  5. 【請求項5】 既存ソフトウエア資産の整理を行なうソ
    フトウエア資産整理処理方法であって、 該ソフトウエア資産の記述言語を判定するための言語判
    キーワードによって該ソフトウエア資産を検索して該
    ソフトウエア資産の記述言語を判定する工程と、 該ソフトウエア資産の資産名を解析するための資産名解
    キーワードによって該ソフトウエア資産を検索して該
    ソフトウエア資産の資産名を判定する工程と、 該ソフトウエア資産相互間の相関関係を解析するための
    相関資産解析キーワードによって該ソフトウエア資産を
    検索して、検索した該ソフトウエア資産に関連して用い
    られるソフトウエア資産を判定する工程と、を含んでお
    り、 該記述言語を判定する工程では、該言語判定キーワード
    が該ソフトウエア資産の所定のカラムに存在する場合、
    該ソフトウエア資産の言語を該言語判定キーワードが示
    す言語であると判断することを特徴とするソフトウエア
    資産整理処理方法。
  6. 【請求項6】 前記資産名を判定する工程では、前記資
    産名解析キーワードが前記ソフトウエア資産の所定のカ
    ラムに存在する場合、該ソフトウエア資産の資産名を該
    資産名キーワードが示す資産名であると判断する、請求
    項5に記載のソフトウエア資産整理方法。
  7. 【請求項7】 前記相関資産を判定する工程では、前記
    相関資産解析キーワードが前記ソフトウエア資産の所定
    のカラムに存在する場合、該ソフトウエア資産に相関資
    産があると判断する、請求項5に記載のソフトウエア資
    産整理方法。
  8. 【請求項8】 既存ソフトウエア資産の整理を行なうソ
    フトウエア資産整理処理方法であって、 該ソフトウエア資産の記述言語を判定するための言語判
    定キーワードによって該ソフトウエア資産を検索し、該
    言語判定キーワードが該ソフトウエア資産の所定のカラ
    ムに存在する場合、該ソフトウエア資産の言語を該言語
    判定キーワードが示す言語であると判定する工程と、 該ソフトウエア資産の資産名を解析するための資産名解
    析キーワードによって該ソフトウエア資産を検索し、該
    資産名解析キーワードが該ソフトウエア資産の所定のカ
    ラムに存在する場合、該ソフトウエア資産の資産名を該
    資産名キーワードが示す資産名であると判定する工程
    と、 該ソフトウエア資産相互間の相関関係を解析するための
    相関資産解析キーワードによって該ソフトウエア資産を
    検索し、該相関資産解析キーワードが該ソフトウエア資
    産の所定のカラムに存在する場合、該ソフトウエア資産
    に相関資産があると判定する工程と、 を含むソフトウエア資産整理処理方法。
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