JP2739730B2 - 面光源素子 - Google Patents

面光源素子

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JP2739730B2
JP2739730B2 JP8085167A JP8516796A JP2739730B2 JP 2739730 B2 JP2739730 B2 JP 2739730B2 JP 8085167 A JP8085167 A JP 8085167A JP 8516796 A JP8516796 A JP 8516796A JP 2739730 B2 JP2739730 B2 JP 2739730B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は面光源装置に用いる
面光源素子に関する。本発明は特に、液晶表示装置等の
背面照明手段として好適に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置等の背面照明手段と
しては、光源に線状ランプを用いランプを回転放物線型
リフレクターの焦点に置きランプ上部に乳半状の拡散板
を置いた形状が一般的であり、リフレクターの形状を最
適化する工夫及び拡散板の拡散率を調整する工夫等が行
なわれている。
【0003】また、特殊な形状として、線状ランプと導
光体を組合わせ、導光体形状を点光源近似によってシュ
ミレートし、ある方向に出射光を集光するように近似曲
線状に加工したものや、光の進行方向に沿って導光体の
厚みを変えたものや、光源からの距離によってプリズム
角を変えたレンチキュラーを使ったもの、及びこれらの
幾つかを組合わせたものがある。点光源近似をすれば、
殆んどの場合、光路をシュミレート出来、且つそれに応
じた導光層の形状を光進行方向の距離に応じて変えてい
くことは可能であり、この様な提案も特許及び実用新案
で多数なされている。
【0004】しかし、面光源は出射平面よりできるだけ
全方向に均一に光が出射することを目的とした物が殆ん
どであるが、使用目的によっては或る方向に光を集中し
たい場合がある。
【0005】例えば視野角の小さいパーソナルユースの
液晶カラーTV等は、或る方向だけに均一な光を出射し
且つ出射面全体ができるだけ均一な出射光量であること
が要求される。
【0006】図9はそのような液晶カラーTV装置の概
略構成図である。同図において、1は液晶画面、2は液
晶カラーTV装置の本体部、3は液晶画面1の画面の法
線、4は観察者の目である。この形式の装置において
は、液晶画面1を液晶カラーTV装置の本体部2から4
5°程度の角度で立たせ、法線3に対して15°の角度
をなす方向から画面を見るような構成になっている。し
たがって、図において、Xで示す角度域内で面光源の輝
度が他の角度域に比べて大きくなるような背面照明手段
があれば、全体の光量をそこに集中できる点において、
有利となる。つまり、この様な面光源の輝度は所望の方
向に対して最高の輝度値を示し、それは全方向均一出射
型の輝度値より何倍も大きくなる。従ってある特定方向
のみが視角である様な表示装置の背面照明として使用す
れば低消費電力で高輝度の表示装置を得ることが出来
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9の
ような液晶カラーTV装置等の平面に使用する光源は、
特殊な小面積の例外を除いて殆んどの場合、点光源を使
うことはない。使用する光源は、体積光源(蛍光灯の様
に点光源と見做すことが出来ない光源)であり、点光源
近似の一致性は極めて悪い。従って従来技術で提案され
ている様な形状は、形状が精密且つ複雑で製造にコスト
がかかる割には、前記のような所望の特性を得ることは
難しい。
【0008】しかも蛍光灯の様な体積光源は光源自体が
拡散光であり、無指向性である。即ち、拡散光出射光源
を用いて所望の指向性を確保することは厳密な意味では
非常に困難である。
【0009】また、前記のような光出射の方向性の点と
は別に、光源装置自体をできるだけ小型にする為には、
少なくとも光源ランプの直径と同じ程度の厚さで目的を
達成する必要がある。前述したようなランプの下部に回
転放物線型リフレクターを配設するタイプの光源装置で
はランプ径の2〜4倍の厚さになり、小型化の要望を満
たすことはできない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、前記従
来技術の問題点に鑑み、カラー液晶TV装置の様な小型
でしかも視野角が小さく、しかも視野が限定される様な
表示器の背面照明として、薄型(ランプの径と同程度)
で、光源のワット数を増加することなく、使用者が見る
方向に集中光が簡単に得られる面光源素子を提供するこ
とにある。
【0011】以上のような目的は、少なくとも一つの側
端を入射面とし、これと直交する面を光出射面とする第
1のエレメントと、上記第1のエレメントの出射面の反
対面に対向して配設された反射面と、上記第1のエレメ
ントからの出射光を入射させる入射面と所定の方向に光
を出射させる出射面とを備え、上記第1のエレメントの
入射面と平行に形成された多数のプリズム単位を表面に
有する第2のエレメントと、上記第1のエレメントの入
射面に対向して配置された光源とから構成され、上記第
1のエレメントの光出射面より当該光出射面と上記第1
のエレメントの入射面との双方に対し直交する面方向に
おいて上記第1のエレメントの光出射面の法線方向に対
し傾きを有する特定方向に指向性を有する出射光を出射
させるとともに、この第1のエレメントからの出射光を
上記第2のエレメントによって前記法線方向の方へと偏
向させるようにしてなることを特徴とする面光源素子に
より達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る面光源素子に
ついて、図面に基づき詳細に説明する。
【0013】まず、本発明に係る面光源素子の基本的な
考え方について、説明する。
【0014】導光体の空気に対する光の屈折率nは凡ね
n=1.4〜1.6近辺であり、図10(a)に示すよ
うに、導光体10の入射端面11と出射平面16が直交
している様な形状(エッジライティング)では臨界反射
角が45°前後で原理的に出射平面16には光が出射し
ない。なお、図10(a)において、14は蛍光灯等の
光源、15はそのリフレクター、13は導光体10の出
射平面16と反対側に形成された反射面である。
【0015】そのため、図10(b)に示すように、一
般的には出射平面16を拡散加工した平面16aとした
り、出射対向面の反射面13を散乱反射面13aとする
が、光の出射の方向性を欲する今回の目的では出射光が
散乱光となる為この様な手段は使えない。
【0016】そこで、本発明者らは、第1エレメントで
ある導光体の表面あるいはその反対面をできるだけ均一
に粗面加工(本発明では以降梨地面という)を施し、そ
の形成された梨地面と出射光の出射方向性を詳細に検討
した結果、導光体の入射面及び出射面の双方に直交する
面において、出射面の法線に対し、例えば、70〜80
度程度の傾きを有する特定方向に指向性を有した光が出
射し、出射平面の法線方向iの出射光量は極めて少ない
ことを見出し、この方向を法線方向の方に変換させるた
めに、多数の線状のプリズム単位を有する第2のエレメ
ントを、プリズム単位が第1のエレメントの入射面と平
行となるように組み合わせることを考えて本発明を完成
させた。
【0017】第1エレメントの構成の斜視図を図4
(a)に示すが、出射平面には均一な梨地面を形成し、
その反対面には反射面13を形成させその一端に蛍光灯
の様な線状光源14を配設した。図4(b)はそのA−
A′断面図である。
【0018】図7(a),(b)、図14(c),
(d)及び図15(e),(f)は、図4(b)に示し
た出射光輝度の角度分布を示した図である。すなわち、
各角度の出射光の内、最も大きい角度の出射光を100
%としたときの各角度の出射光の割合いを示した図であ
る(測定試料及び測定法については後述する)。
【0019】図5(a),(b)はそれぞれその測定方
法を示す図であり、図5(a)は測定位置を示す正面図
であり、図5(b)はA−A′断面図である。図5
(b)において、48は輝度計である。
【0020】結果は、図7(a),(b)、図14
(c),(d)及び図15(e),(f)に示すとお
り、光源として必要な正面方向(平面の法線方向)には
殆ど光は出ておらず、75〜80度の特定方向に出射光
が集中していることがわかった。
【0021】そこで、本発明はこの様に特定方向に出射
光が集中し、出射光分布ができるだけ小さく且つ出射光
量の多い梨地面60を有する導光体(第1のエレメン
ト)を逆に利用し、法線の両側に出射した出射光20,
21(図4(b)参照)を第1のエレメントの入射面と
平行に形成された線状のプリズム群を有する第2のエレ
メントによって屈折させることにより、出射光20,2
1を偏向させ、法線方向近傍の所望方向に出射光を集中
出射させることをその原理とするものである。
【0022】図6(a),(b)は上記の作用のもう一
つの構成要素である第2のエレメントのプリズムを拡大
した図である。同図において、20,21はそれぞれ第
1のエレメントの梨地面60からの右側方向、左側方向
への出射光、θ1 ,θ2 はそれぞれ、法線とプリズム面
30,31がなす角、32は出射面である。また、ψ 1
〜ψ6 及びφ1 〜φ6 はそれぞれ、プリズム単位の各面
或は基準線に対する角度を示したものであり、その角度
の取り方は図6(a),(b)に示すとおりである。
【0023】出射光21のようにプリズムの右側より入
射する場合においては、プリズム面30から入射し、プ
リズム面31で全反射した後、出射面32から所定角度
ψ6で出射する。また、出射光20のようにプリズムの
左側より入射する場合においては、プリズム面31から
入射し、プリズム面30で全反射した後、出射面32か
ら所定角度φ6 で出射する。
【0024】第1のエレメントの梨地面60の第1次出
射光の出射角は、法線に対して対称になるので、第2の
エレメントのプリズム群の構成単位のプリズムのプリズ
ム角(図6のθ1 ,θ2 )及び屈折率を変えることによ
り所望の出射角(ψ6 及びφ 6 )を得ることが可能であ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係る面光源素子について、そ
の具体的な構成について、図面に基づき詳細に説明す
る。
【0026】図1は本発明に係る面光源素子の一実施例
を示す部分的な断面図である。
【0027】同図において、14は蛍光灯等の光源、1
5はそのリフレクター、13は導光体50の出射面16
と反対側に形成された反射面、16は導光体50の出射
面である(60は梨地面)。なお、導光体50の出射面
16は反射層13の面と実質的に平行な面である。40
は第2エレメントのプリズム単位、32はその出射面で
ある。プリズム単位40は光源(ランプ)に平行な方向
に延びる凸状の線形状をなしている。
【0028】本発明の構成は、導光体の少なくとも一つ
の側端11を入射面とし、これと直交する面を光出射面
16とし、該出射面16の反対面に反射層13を備えか
つ、導光体の少なくとも一つの面に前記梨地面60を配
した第1のエレメント50と、上記第1のエレメント5
0からの出射光を入射させ、かつ所定の方向に光を出射
させるプリズム単位40を配した入射面と該プリズム単
位40からの光を出射せしめる出射面32とを備えた第
2のエレメント51とから構成されている。
【0029】第1エレメントから出射した光はそれぞれ
光線54,55の様に出射され、ψ 6 とφ6 とをほぼ同
じになる様にプリズム単位を設定することにより、目的
を達成することができる。
【0030】本発明の素子を構成する材料としては、小
型軽量の目的から光の導光体として可視光透過率の最も
大きいアクリル樹脂が好適であるが、これに限定する必
要はない。
【0031】また、光源14としては、小型の蛍光灯を
用いるが、連続した形状の線状光源(例えば、フィラメ
ントランプ)であってもかまわない。
【0032】次に、第1のエレメントにより第1次の出
射角が、法線に対して対称になる場合のプリズム角の決
定例を示す。法線に非対称な場合も光の入射角を左、右
変えることで簡単に計算出来る。なお、nはエレメント
を構成する材料の屈折率である。 プリズムの左側より入射の場合 (記号は総て図6(a)による) (i)90°−ψ<θ1 ,φ1 =(θ1 +ψ)−90, sinφ2 =sin(θ1 +ψ−90)/n, φ5 =90−(2θ2 +θ1 −φ2 ), sinφ6 =n×sinφ5 , φ6 =sin-1(n×sinφ5 ) (ii)90°−ψ>θ1 ,φ1 =90−(θ1 +ψ), sinφ2 =sin(90−θ1 −ψ)/n, φ5 =90−(2θ2 +θ1 +φ2 ), sinφ6 =n×sinφ5 , (iii) 90°−ψ=θ1 ,φ1 =0, φ5 =90−(2θ2 +θ1 ), sinφ6 =n×sinφ5 プリズムの右側より入射 (記号は総て図6(b)による) (iv)90°−ψ<θ2 , ψ1 =(θ2 +ψ)−90, sinψ2 =sin(θ2 +ψ−90)/n, ψ5 =(2θ1 +θ2 −ψ2 )−90, sinψ6 =n×sinψ5 (v)90°−ψ>θ2 , ψ1 =90−(θ2 +ψ), sinψ2 =sin(90−θ2 −ψ)/n, ψ5 =(2θ1 +θ2 +ψ2 )−90, sinψ6 =n×sinψ5 (vi)90°−ψ=θ2 ,ψ1 =0, ψ5 =(2θ2 +θ1 )−90, sinψ6 =n×sinψ5 また、プリズムの材質をアクリル樹脂で作ると屈折率は
n=1.49であり、プリズム40への入射角を法線に
対して、対称でψ=65°とすると、先の計算式により
プリズムよりの出射角は法線の片側に集束する角度が得
られる(左、右の差が2°以内の計算例を示す)。
【0033】 入射角ψ=65° 左側プリズム角θ1 右側プリズム角θ2 θ1 θ2 左側よりの光 右側よりの光 (φ6 ) (ψ6 ) 35° 28° 8.5° 8.9° 36° 27° 11.0° 11.5° 37° 26° 13.5° 14.0° 38° 25° 16.0° 16.5° 39° 24° 18.6° 19.1° 40° 23° 21.1° 21.7° 41° 22° 23.7° 24.3° 42° 21° 26.3° 26.9° 43° 20° 29.0° 29.6° 図2及び図3は本発明の他の構成例を示す面光源素子の
部分的な断面図である。
【0034】図2において、第1のエレメント(導光
体)50−1はその梨地面60を光の出射面16とは反
対側に形成し、独立または一体的に形成した反射層13
に対向させて配置したものとなっており、第1エレメン
ト50−1の出射面16は平滑面となっている。図3は
導光体50の上下面に梨地面を配した導光体50−2を
使用した構成例を示したものである。尚、本発明におい
て、透明導光体の出射面16となる梨地面の仮想平面が
反射層の面13と実質的に平行ということは、厚みの均
一な板状体ということで、本発明は容易に製作、組立可
能な透明導光体を用いることを特徴の一つとしている。
【0035】図12は、第1のエレメント50の出射光
が法線に対称に出射し、第2のエレメント51のプリズ
ム単位の角度(図6のθ1 ,θ2 )をθ1 =θ2 =3
1.5°とした場合の実施例を示す図である。この実施
例によれば、光線56,57のように、第2のエレメン
トの出射面32からの出射光を法線方向に集束すること
ができる。
【0036】次に3インチ液晶カラーTV用の背面光源
を想定し、パネルサイズを横61mm×縦56mmとし
た本発明の構成例について説明する。
【0037】第1のエレメントは、厚さ5mmの透明ア
クリル樹脂、第2のエレメントは厚さ1mmのアクリル
樹脂として以下の具体的な実施例を作成したが、本発明
はサイズ、厚み、材質共にこれに限定されるものではな
いことは明らかである。
【0038】[詳細な実施例−1] 図1に示す構成例の作製及びその評価 (導光体の作製)まず、磨いた黄銅板(約3mm×25
0mm×250mm)の片面に60メッシュのガラスビ
ーズを吹きつける常法のホーニング法によって金属板表
面をホーニング加工し、レプリカ用の金型を作製する。
ホーニングの程度により5種類の金型を作製した。
【0039】次に、厚さ5mmのアクリル樹脂板の片面
に該金型を用い熱プレスによりホーニング面のレプリカ
をとり、これを導光体とした。
【0040】(第2エレメントの製作)ポータブル液晶
TVの画面の有効視野角、法線よりの傾き角(図9参
照)を測定して、出射角を画面法線に対して15°(ψ
6 =φ6 )になる様に決定し、プリズム角を左側38°
(=θ1 )右側25°(=θ2 )とした(図6(a),
(b)参照)。そして、その設定のプリズムの先端角
(=θ1 +θ2 )63°のプリズム辺が多数平行に配さ
れたマルチプリズムで、且つピッチ0.38mmの金型
を作成し、熱プレスにより厚さ1mmのアクリル樹脂板
に熱転写し、第2のエレメントとした。
【0041】(導光体の曇価の測定) (1)前記(導光体の作製)で5種類の金型を用いてレ
プリカをとったアクリル樹脂板5mmより各各50mm
×50mm試片を切り出し、曇価測定用試料とした。対
照試料としては、レプリカをとる前の透明なアクリル樹
脂板を同じ様に50mm×50mmに切断して使用し
た。
【0042】曇価の測定は、ASTM−D1003−6
1に準じ計測器の光入射側にレプリカ面を配置して測定
し、次式により曇価を求めた: 曇価={(拡散光透過率)/(全光線透過率)}×10
0% (2)測定結果は表1の通りである。
【0043】
【表1】 (第1エレメントの製作及び出射光の角度分布評価)次
に、上記導光体より、横61mm×縦56mmの大きさ
の板を切断し、横61mmの2辺を常法により研摩し、
縦56mmの2辺は粘着剤つきアルミニウム蒸着膜付き
ポリエステルを貼りつけ、転写したマット面の対面には
銀蒸着膜付きポリエステルフィルムを配設した。横61
mmの2辺に沿って径7mm、長さ245mmのランプ
((株)スタンレー電気製CB7−245W冷陰極管)
をアルミニウム箔をリフレクターとして巻きつけ、DC
12Vでインバーターを介して点灯した。第1エレメン
トの中央部(図5(a)の部分)について輝度計
((株)ミノルタ製輝度計nt−1)で法線に対して角
度を変えて測定し、出射光分布を求めた(図5(b)参
照)。
【0044】このようにして求めたデータが表2及び前
述した図7(a),(b)及び図14(c),(d)で
ある。図7他において半径方向に輝度を円周方向に光出
射角をとってある。試料−5及び対照試料はいずれの方
向にも出射光量が小さく、測定が不正確となった為、割
愛した。
【0045】
【表2】 尚、使用したランプの中央部に於ける管面輝度は各々5
000cd/m2 ,5200cd/m2 であった。
【0046】(本発明に係る面光源素子の製作及びその
評価)前記第2エレメントよりマルチプリズムの線方向
が長辺に平行になる様に、横16mm×縦56mmに切
断し、前記第1エレメントの光出射面にプリズム凸部が
向き合う様に配設し、ランプ辺に沿って(横61mmの
辺)約5mm巾の両面粘着テープで固定し、本発明に係
る面光源素子を製作した。
【0047】第1エレメントの出射光の角度分布評価の
方法と全く同様な方法で、本面光源素子の出射光の角度
分布を測定した。その測定結果を表3及び図8(a),
(b)及び図16(c),(d)に示す。
【0048】
【表3】 *分布角:輝度値がピーク輝度の1/2になる時の角度。
【0049】以上の様に導光体の梨地面の性能として
は、曇価が約30%以上、好ましくは50%以上あれば
面光源素子として充分な輝度と分布角を得ることが出来
る。
【0050】[詳細な実施例−2] 図2及び図3に示す構成例の製作及びその評価 [詳細な実施例−1]の試料−2を作成した金型を用い
アクリル樹脂5mm厚の両面レプリカをとり、これを試
料−6とした。この導光体は図3に示した50−2に相
当する。
【0051】(導光体の曇価の測定)[詳細な実施例−
1]と全く同様にして製作して試料−6の曇価を測定し
たところ、試料−6の曇価は81.5%であった。
【0052】(第1エレメントの製作及び出射光の角度
分布評価)[詳細な実施例−1]と全く同様にして製作
した。導光体として前記試料−2及び試料−6を用い次
の点を除いて[詳細な実施例−1]と全く同じである。
【0053】異なる点:試料−2と同じ導光体の梨地面
に銀蒸着付きポリエステルフィルムを配設した(図2参
照)。この様に配設した試料を試料−7とする。これは
図2の導光体50−1に相当する。
【0054】出射光の角度分布の測定結果は図15
(e),(f)である。
【0055】
【表4】 尚、使用したランプの中央部に於ける管面輝度は各々5
000cd/m2 ,5200cd/m2 であった。
【0056】(本発明に係る面光源素子の製作及びその
評価)[詳細な実施例−1]と全く同様にして面光源素
子を製作し本面光源素子の出射光の角度分布を測定し
た。その結果を表5及び図17(e),(f)に示す。
【0057】
【表5】 以上の様に梨地面が両面(試料−6)或は反射層に密接
(試料−7)していると集中光の分布角を広くすること
ができる(ピーク輝度はその分小さくなる)。
【0058】(比較例)アクリル系樹脂ペレット(三菱
レイヨン社製、ハイペットHBS[登録商標])にルチ
ル型酸化チタンを重量で1.5%ドライブレンドし、通
常の押出機で50μ厚のフィルムを作成した。該フィル
ムを無機ガラス平板上に空気泡の入らぬ様に延展し、メ
チルメタクリレートで仮止めした後、常法通り重合固化
して厚さ5mmのアクリル樹脂板を得た。
【0059】この様にして作られた比較例の板を横61
mm×縦56mmに切断し、横61mmの2辺を常法に
より研摩し縦56mmの2辺は粘着剤つきアルミニウム
蒸着膜付きフィルムを貼りつけ、板表面に形成されてい
る白色の薄層の対面に銀蒸着膜付きポリエステルフィル
ムを配設した。次いで第1のエレメントと同様の測定を
全く同じ方法で行ない、出射光分布を求めた。その結果
を表6及び図11に示した。
【0060】
【表6】 (まとめ)例えば図8(a),(b)、図16(c),
(d)及び図17(e),(f)と図11を比較してみ
ればわかる様に、比較例が全方向に均一に光が出射する
特性を有しているのに対し、本発明の面光源素子は特定
方向に集中光を得ることができ、かつ中心点のピーク輝
度値が約3.5〜4倍の高輝度値を得ることが出来る利
点を有していることが分る。
【0061】[詳細な実施例−3]図12に示したよう
に出射角を画面法線方向に向ける例としてプリズム角を
左右対称に31.5°(=θ1 )、31.5°(=θ
2 )とし、ピッチ0.5mmの金型を作成し、熱プレス
により厚さ1mmのアクリル樹脂に熱転写し、第2のエ
レメントを作成した。
【0062】第1のエレメントとして表2の試料−1の
導光体を用い、第2のエレメントに上記31.5°/3
1.5°(θ1 =θ2 )のマルチプリズムを用い、[詳
細な実施例−1]と全く同様にして面光源素子を作成
し、出射光の角度分布を測定した。第1のエレメントの
ピーク輝度の測定結果を表7に、また、その面光源素子
のピーク輝度を表8に、さらに、その面光源素子の出射
光輝度の角度分布を図13に示す。
【0063】
【表7】
【0064】
【表8】 表8及び図13から解るように、θ1 ,θ2 を上記の様
に設定することにより、通常の場合に比べて集中光を画
面法線方向に向けることのできる面光源素子を作成でき
た。
【0065】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る面
光源素子によれば、 液晶カラーTVの様な小型でしかも視野角が小さく、
しかも視野が限定される様な表示器の背面照明として
は、薄型(ランプの径と同程度)で、光源のワット数を
増加することなく集中光が簡単に得られる最適の光源装
置を提供できる。 本質的に拡散光源である蛍光灯を用い軽便に集中光が
得られ且つ、集中光の出射方向を簡単に自由に決めるこ
とが出来る。効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】面光源素子の断面図である。
【図2】面光源素子の断面図である。
【図3】面光源素子の断面図である。
【図4】第1のエレメントの斜視図及び断面図である。
【図5】出射光輝度の角度分布の測定法の概念図であ
る。
【図6】第1のエレメントより出射光のピーク光がプリ
ズムに入射した時の光路解析図である。
【図7】導光体の出射光輝度の角度分布を示す図であ
る。
【図8】面光源素子の出射光輝度の角度分布を示す図で
ある。
【図9】液晶カラーTVの観視状態に於ける相対角度を
示す図である。
【図10】従来の面光源装置の断面図である。
【図11】面光源素子の出射光輝度の角度分布を示す図
である。
【図12】第2のエレメントがθ1 =θ2 型である面光
源素子の断面図である。
【図13】θ1 =θ2 型の面光源素子の出射光輝度の角
度分布を示す図である。
【図14】導光体の出射光輝度の角度分布を示す図であ
る。
【図15】導光体の出射光輝度の角度分布を示す図であ
る。
【図16】面光源素子の出射光輝度の角度分布を示す図
である。
【図17】面光源素子の出射光輝度の角度分布を示す図
である。
【符号の説明】
13 反射面 14 光源 15 リフレクター 16 出射面 50,50−1,50−2 導光体(第1のエレメン
ト) 51 第2のエレメント 40 プリズム単位 60 梨地面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの側端を入射面とし、こ
    れと直交する面を光出射面とする第1のエレメントと、 上記第1のエレメントの出射面の反対面に対向して配設
    された反射面と、 上記第1のエレメントからの出射光を入射させる入射面
    と所定の方向に光を出射させる出射面とを備え、上記第
    1のエレメントの入射面と平行に形成された多数のプリ
    ズム単位を表面に有する第2のエレメントと、 上記第1のエレメントの入射面に対向して配置された光
    源とから構成され、 上記第1のエレメントの光出射面より当該光出射面と上
    記第1のエレメントの入射面との双方に対し直交する面
    方向において上記第1のエレメントの光出射面の法線方
    向に対し傾きを有する特定方向に指向性を有する出射光
    を出射させるとともに、この第1のエレメントからの出
    射光を上記第2のエレメントによって前記法線方向の方
    へと偏向させるようにしてなることを特徴とする面光源
    素子。
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