JP2739092B2 - 熱時感圧性接着剤並びにその粘着部材及び部品供給テープ - Google Patents
熱時感圧性接着剤並びにその粘着部材及び部品供給テープInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、常温での見掛け弾性率が高いアクリル系共
重合体を用いてなり、室温での仮止め性と耐クリープ性
に優れる新規な熱時感圧性接着剤、並びにその粘着部
材、及びかかる粘着部材に電子部品を連設保持させてな
る部品供給テープに関する。
重合体を用いてなり、室温での仮止め性と耐クリープ性
に優れる新規な熱時感圧性接着剤、並びにその粘着部
材、及びかかる粘着部材に電子部品を連設保持させてな
る部品供給テープに関する。
発明の背景 耐クリープ性に優れる感圧性接着剤が求められて久し
い。耐クリープ性の良好な感圧性接着剤は部品や掛け具
等の固定保持用途に適するが、その場合には仮止めのた
めの常温での接着力に優れることも要求される。殊に、
部品供給テープを形成するための粘着部材である接着テ
ープの場合には、耐クリープ性と室温仮止め性の両立が
強く求められる。すなわち部品供給テープは、電子部品
をそのリード線を介し接着テープに紙基材等で挟みつけ
るようにしてスダレ状の配列に連設保持させたものであ
り、電子計算機による制御下に、個々の電子部品をその
リード線の末端部を切断して連設状態を解きつつ、順次
自動的に作製工程に組入れて回路基板等を組立るシステ
ム(実公昭43−12368号公報)に用いるものである。こ
のシステムにあって、電子部品連の位置ズレは感知不能
による電子計算機の制御不能を招き、自動組入れをスト
ップさせる。そのため部品供給テープの形成に用いる接
着テープには、電子部品の位置ズレを防止して高精度な
等間隔平行連設状態を維持する良好な耐クリープ性が要
求される。また、部品供給テープ形成時において電子部
品を加熱固定処理するまでの間、常温での仮止め状態を
良好に維持する接着力が要求される。
い。耐クリープ性の良好な感圧性接着剤は部品や掛け具
等の固定保持用途に適するが、その場合には仮止めのた
めの常温での接着力に優れることも要求される。殊に、
部品供給テープを形成するための粘着部材である接着テ
ープの場合には、耐クリープ性と室温仮止め性の両立が
強く求められる。すなわち部品供給テープは、電子部品
をそのリード線を介し接着テープに紙基材等で挟みつけ
るようにしてスダレ状の配列に連設保持させたものであ
り、電子計算機による制御下に、個々の電子部品をその
リード線の末端部を切断して連設状態を解きつつ、順次
自動的に作製工程に組入れて回路基板等を組立るシステ
ム(実公昭43−12368号公報)に用いるものである。こ
のシステムにあって、電子部品連の位置ズレは感知不能
による電子計算機の制御不能を招き、自動組入れをスト
ップさせる。そのため部品供給テープの形成に用いる接
着テープには、電子部品の位置ズレを防止して高精度な
等間隔平行連設状態を維持する良好な耐クリープ性が要
求される。また、部品供給テープ形成時において電子部
品を加熱固定処理するまでの間、常温での仮止め状態を
良好に維持する接着力が要求される。
従来の技術 従来、耐クリープ性を改良した感圧性接着剤として
は、常温での見掛け弾性率が0.5〜2.5kg/cm2の通例の感
圧性接着剤に、高融点(70〜200℃)の樹脂を添加した
ものが知られていた(特開昭53−121038号公報、特公昭
56−13040号公報)。
は、常温での見掛け弾性率が0.5〜2.5kg/cm2の通例の感
圧性接着剤に、高融点(70〜200℃)の樹脂を添加した
ものが知られていた(特開昭53−121038号公報、特公昭
56−13040号公報)。
しかしながら、上記した部品供給テープに要求される
耐クリープ性と常温接着力を両立させることが困難な問
題点があった。すなわち、耐クリープ性の達成には高融
点樹脂の多量添加(50〜200重量部)が必要になりその
場合、常温での仮止めに必要な常温接着力が発現しな
い。さりとて、常温接着力を上げるべく高融点樹脂の添
加量を減らせば耐クリープ性が満足されず、電子部品の
位置ズレ等の致命的問題を誘発する。そのため、耐クリ
ープ性を優先して高融点樹脂を多量添加する組成として
いる現状であるが、その場合、前記の常温接着力に劣る
問題点のほか、耐衝撃性に劣る問題点、低接着力のため
低温保存ができない問題点、固定に高温処理を要して電
子部品に影響したり、接着テープの支持基材に耐熱性が
要求される問題点、必要以上に熱溶融状態が継続しそれ
による電子部品の位置ズレ防止のため冷却処理を要する
問題点、耐湿性や耐候性が低下する問題点、相分離等の
経時変化を生じやすくなる問題点、高融点樹脂の流出に
よる耐溶剤性の低下の問題点なども発生する。
耐クリープ性と常温接着力を両立させることが困難な問
題点があった。すなわち、耐クリープ性の達成には高融
点樹脂の多量添加(50〜200重量部)が必要になりその
場合、常温での仮止めに必要な常温接着力が発現しな
い。さりとて、常温接着力を上げるべく高融点樹脂の添
加量を減らせば耐クリープ性が満足されず、電子部品の
位置ズレ等の致命的問題を誘発する。そのため、耐クリ
ープ性を優先して高融点樹脂を多量添加する組成として
いる現状であるが、その場合、前記の常温接着力に劣る
問題点のほか、耐衝撃性に劣る問題点、低接着力のため
低温保存ができない問題点、固定に高温処理を要して電
子部品に影響したり、接着テープの支持基材に耐熱性が
要求される問題点、必要以上に熱溶融状態が継続しそれ
による電子部品の位置ズレ防止のため冷却処理を要する
問題点、耐湿性や耐候性が低下する問題点、相分離等の
経時変化を生じやすくなる問題点、高融点樹脂の流出に
よる耐溶剤性の低下の問題点なども発生する。
発明が解決しようとする課題 従って本発明は、上記した問題点の克服を課題とす
る。殊に、高融点樹脂の使用が不用な、またそれを併用
する場合でも少量の添加でよく、かつ約40〜80℃の低温
活性で固定処理できて、電子部品のリード線貼着後の冷
却工程が不要であり、しかも低温保存できる接着特性を
有して経時変化も起こし難い熱時感圧性接着剤の開発を
課題とする。
る。殊に、高融点樹脂の使用が不用な、またそれを併用
する場合でも少量の添加でよく、かつ約40〜80℃の低温
活性で固定処理できて、電子部品のリード線貼着後の冷
却工程が不要であり、しかも低温保存できる接着特性を
有して経時変化も起こし難い熱時感圧性接着剤の開発を
課題とする。
課題を解決するための手段 本発明は、常温での見掛け弾性率が高く、特異なガラ
ス転移点を有するアクリル系共重合体を用いることによ
り、前記の課題を達成したものである。
ス転移点を有するアクリル系共重合体を用いることによ
り、前記の課題を達成したものである。
すなわち、本発明は、アルキル基の炭素数が2〜14の
アクリル酸系アルキルエステル単量体50〜95重量部と、
これと共重合可能なビニル系単量体50〜5重量部とから
なり、ガラス転移点が−33〜27℃で、常温における見掛
け弾性率が5kg/cm2以上であるアクリル系共重合体から
なることを特徴とする熱時感圧性接着剤、並びに 前記の熱時感圧性接着剤の層を支持基材に設けてなる
ことを特徴とする粘着部材、及び 前記の粘着部材に電子部品をそのリード線を介してス
ダレ状の配列で連設保持させてなることを特徴とする部
品供給テープを提供するものである。
アクリル酸系アルキルエステル単量体50〜95重量部と、
これと共重合可能なビニル系単量体50〜5重量部とから
なり、ガラス転移点が−33〜27℃で、常温における見掛
け弾性率が5kg/cm2以上であるアクリル系共重合体から
なることを特徴とする熱時感圧性接着剤、並びに 前記の熱時感圧性接着剤の層を支持基材に設けてなる
ことを特徴とする粘着部材、及び 前記の粘着部材に電子部品をそのリード線を介してス
ダレ状の配列で連設保持させてなることを特徴とする部
品供給テープを提供するものである。
作用 見掛け弾性率が高く、特異なガラス転移点を有する上
記のアクリル系共重合体を用いることにより、常温での
接着力と耐クリープ性に優れる熱時感圧性接着剤を得る
ことができる。また、高融点樹脂の少量の添加で耐クリ
ープ性の改善を達成することができる。その結果、リー
ド線を介した電子部品の室温での仮止め、低温活性によ
る短時間固定処理、低温保存が可能になり、耐衝撃性が
低下するなどの高融点樹脂の多量添加による上記した弊
害が回避される。
記のアクリル系共重合体を用いることにより、常温での
接着力と耐クリープ性に優れる熱時感圧性接着剤を得る
ことができる。また、高融点樹脂の少量の添加で耐クリ
ープ性の改善を達成することができる。その結果、リー
ド線を介した電子部品の室温での仮止め、低温活性によ
る短時間固定処理、低温保存が可能になり、耐衝撃性が
低下するなどの高融点樹脂の多量添加による上記した弊
害が回避される。
発明の構成要素の例示 本発明において用いられるアクリル系共重体は、アル
キル基の炭素数が2〜14のアクリル酸系アルキルエステ
ル単量体50〜95重量部と、これと共重合可能なビニル系
単量体50〜5重量部の共重合体からなる。本発明では、
ガラス転移点が−33〜27℃で、常温における見掛け弾性
率が5kg/cm2以上のアクリル系共重合体が用いられる。
キル基の炭素数が2〜14のアクリル酸系アルキルエステ
ル単量体50〜95重量部と、これと共重合可能なビニル系
単量体50〜5重量部の共重合体からなる。本発明では、
ガラス転移点が−33〜27℃で、常温における見掛け弾性
率が5kg/cm2以上のアクリル系共重合体が用いられる。
ビニル系単量体の使用量が5重量部未満では、凝集力
の改善不足で常温における見掛け弾性率を5kg/cm2以上
にできず耐クリープ性に乏しいし、50重量部を超えると
前記のガラス転移点を達成できない。
の改善不足で常温における見掛け弾性率を5kg/cm2以上
にできず耐クリープ性に乏しいし、50重量部を超えると
前記のガラス転移点を達成できない。
ガラス転移点が−33℃未満のアクリル系共重体では、
室温から60℃付近の実際的な使用温度における弾性率低
下の温度依存が大きくて耐クリープ性に劣るし、ガラス
転移点が27℃を超えるアクリル系共重体では、常温ない
し低温での接着力に乏しくて室温での仮止め性や低温保
存性に劣り、また活性化に要する温度も高くなる。
室温から60℃付近の実際的な使用温度における弾性率低
下の温度依存が大きくて耐クリープ性に劣るし、ガラス
転移点が27℃を超えるアクリル系共重体では、常温ない
し低温での接着力に乏しくて室温での仮止め性や低温保
存性に劣り、また活性化に要する温度も高くなる。
一方、常温における見掛け弾性率が5kg/cm2未満のア
クリル系共重合体では、耐クリープ性に劣る。
クリル系共重合体では、耐クリープ性に劣る。
ガラス転移点と常温における見掛け弾性率が前記の範
囲を満足することにより、部品供給テープに要求される
耐クリープ性と室温仮止め性が達成される。また、必要
に応じ用いる粘着付与樹脂の40重量部以下の少量配合
で、必要な物性改良を行うことができる。
囲を満足することにより、部品供給テープに要求される
耐クリープ性と室温仮止め性が達成される。また、必要
に応じ用いる粘着付与樹脂の40重量部以下の少量配合
で、必要な物性改良を行うことができる。
アクリル系共重合体の調製に好ましく用いうるアルキ
ル基の炭素数が2〜14のアクリル酸系アルキルエステル
単量体の例としては、アクリル酸エチル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸イソ
オクチル、アクリル酸イソノニル、アクリル酸イソデシ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸イソオクチル、メタクリル酸ラウリ
ルなどのアクリル酸ないしメタクリル酸のアルキルエス
テルがあげられる。
ル基の炭素数が2〜14のアクリル酸系アルキルエステル
単量体の例としては、アクリル酸エチル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸イソ
オクチル、アクリル酸イソノニル、アクリル酸イソデシ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸イソオクチル、メタクリル酸ラウリ
ルなどのアクリル酸ないしメタクリル酸のアルキルエス
テルがあげられる。
ビニル系単量体の例としては、アクリル酸、メタクリ
ル酸、イタコン酸の如きαないしβ−不飽和カルボン
酸、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリル酸メチル、
アクリル酸メチル、あるいは2−ヒドロキシエチル基や
2−メトキシエチル基、グリシジル基を有するアクリル
酸ないしメタクリル酸のエステルなどがあげられる。
ル酸、イタコン酸の如きαないしβ−不飽和カルボン
酸、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリル酸メチル、
アクリル酸メチル、あるいは2−ヒドロキシエチル基や
2−メトキシエチル基、グリシジル基を有するアクリル
酸ないしメタクリル酸のエステルなどがあげられる。
アクリル系共重合体の調製は、アクリル酸系アルキル
エステル単量体及びビニル系単量体の1種又は2種以上
を用いて、例えば溶液重合方式、乳化重合方式、塊状重
合方式、懸濁重合方式など、適宜な方式で行ってよい。
エステル単量体及びビニル系単量体の1種又は2種以上
を用いて、例えば溶液重合方式、乳化重合方式、塊状重
合方式、懸濁重合方式など、適宜な方式で行ってよい。
本発明の熱時感圧性接着剤においては、接着力や耐ク
リープ性を改良すべく、前記のアクリル系共重合体に必
要に応じ粘着付与樹脂を配合してもよい。その配合量
は、アクリル系共重体100重量部あたり40重量部以下、
就中30重量部以下が適当である。本発明では、かかる少
量配合で充分に目的を達成することができる。なお、粘
着付与樹脂の配合量が40重量部を超えるあたりから、上
記した多量配合による弊害が現れはじめる。
リープ性を改良すべく、前記のアクリル系共重合体に必
要に応じ粘着付与樹脂を配合してもよい。その配合量
は、アクリル系共重体100重量部あたり40重量部以下、
就中30重量部以下が適当である。本発明では、かかる少
量配合で充分に目的を達成することができる。なお、粘
着付与樹脂の配合量が40重量部を超えるあたりから、上
記した多量配合による弊害が現れはじめる。
用いる粘着付与樹脂は、融点が200℃以下、就中20〜2
00℃のものが好ましい。その融点が200℃を超えるもの
では活性化に高温を要することとなる。好ましく用いう
る粘着付与樹脂の例としては、フェノール系樹脂、キシ
レン系樹脂、ポリテルペン系樹脂、クマロンインデン系
樹脂、エポキシ系樹脂、ロジン系樹脂などがあげられ
る。粘着付与樹脂は必要に応じ2種以上を併用してもよ
い。
00℃のものが好ましい。その融点が200℃を超えるもの
では活性化に高温を要することとなる。好ましく用いう
る粘着付与樹脂の例としては、フェノール系樹脂、キシ
レン系樹脂、ポリテルペン系樹脂、クマロンインデン系
樹脂、エポキシ系樹脂、ロジン系樹脂などがあげられ
る。粘着付与樹脂は必要に応じ2種以上を併用してもよ
い。
本発明の粘着部材は、支持基材の片面又は両面に上記
した熱時感圧接着剤の層を設けたものである。支持基材
には、例えばクレープ紙、クラフト紙のような紙、プラ
スチックのフィルムないしシート、布、金属箔、発泡体
など、適宜なものを用いてよい。部品供給テープの形成
に用いる接着テープには、紙、プラスチックフィルム、
布、金属箔などが一般に用いられる。支持基材に設ける
熱時感圧性接着剤層の厚さは、使用目的に応じ適宜に決
定してよい。ちなみに、前記の部品供給テープ用の接着
テープの場合には通例、300〜200μmとされる。
した熱時感圧接着剤の層を設けたものである。支持基材
には、例えばクレープ紙、クラフト紙のような紙、プラ
スチックのフィルムないしシート、布、金属箔、発泡体
など、適宜なものを用いてよい。部品供給テープの形成
に用いる接着テープには、紙、プラスチックフィルム、
布、金属箔などが一般に用いられる。支持基材に設ける
熱時感圧性接着剤層の厚さは、使用目的に応じ適宜に決
定してよい。ちなみに、前記の部品供給テープ用の接着
テープの場合には通例、300〜200μmとされる。
前記したように本発明の粘着部材は、電子部品をその
リード線を介し連設保持してなる部品供給テープを形成
するための接着テープとして好ましく用いられる。
リード線を介し連設保持してなる部品供給テープを形成
するための接着テープとして好ましく用いられる。
部品供給テープの形成は、例えば以下の方法により行
うことができる。すなわち、電子部品のリード線の端末
部分を接着テープの熱時感圧性接着剤層に仮止めする方
式で、個々の電子部品をスダレ状の配列状態となるよう
に等間隔に連設して位置決めしたのち、これに例えば坪
量100〜300g/m2のクラフト紙、ボール紙の如く自己支持
性を有するテープ状基材をリード線を介して該熱時感圧
性接着剤層に貼り合わせ、40〜80℃で0.1〜1秒間加熱
処理することにより行うことができる。前記により、回
路基板等の作製工程に電子部品を自動的に供給するため
の自動組入れシステムに好適な部品供給テープ、すなわ
ち個々の電子部品が接着テープによりスダレ状の配列で
連設され、かつ強固に接着保持されたものが得られる。
うことができる。すなわち、電子部品のリード線の端末
部分を接着テープの熱時感圧性接着剤層に仮止めする方
式で、個々の電子部品をスダレ状の配列状態となるよう
に等間隔に連設して位置決めしたのち、これに例えば坪
量100〜300g/m2のクラフト紙、ボール紙の如く自己支持
性を有するテープ状基材をリード線を介して該熱時感圧
性接着剤層に貼り合わせ、40〜80℃で0.1〜1秒間加熱
処理することにより行うことができる。前記により、回
路基板等の作製工程に電子部品を自動的に供給するため
の自動組入れシステムに好適な部品供給テープ、すなわ
ち個々の電子部品が接着テープによりスダレ状の配列で
連設され、かつ強固に接着保持されたものが得られる。
発明の効果 本発明の熱時感圧性接着剤は、特殊なアクリル系共重
体からなるので、常温における接着力に優れて室温仮止
め力が大きい。また、低温短時間の加熱処理で活性して
大きい接着力を発揮し、接着後の耐クリープ性に優れて
いる。さらに、低温下における耐脆性にも優れている。
体からなるので、常温における接着力に優れて室温仮止
め力が大きい。また、低温短時間の加熱処理で活性して
大きい接着力を発揮し、接着後の耐クリープ性に優れて
いる。さらに、低温下における耐脆性にも優れている。
その結果、かかる熱時感圧性接着剤層を設けた粘着部
材は、これを電子部品の連設保持に用いた場合、加熱活
性処理前の室温におけるリード線を介しての電子部品の
仮止め力に優れ、加熱活性による接着固定処理が容易
で、かつ加熱活性後の冷却処理が不要であり、電子部品
の固定力にも優れている。
材は、これを電子部品の連設保持に用いた場合、加熱活
性処理前の室温におけるリード線を介しての電子部品の
仮止め力に優れ、加熱活性による接着固定処理が容易
で、かつ加熱活性後の冷却処理が不要であり、電子部品
の固定力にも優れている。
加えて、得られた部品供給テープは、電子部品の連設
状態の維持性、ないし定位置保持性に優れ、低温保存す
ることも可能である。
状態の維持性、ないし定位置保持性に優れ、低温保存す
ることも可能である。
実施例 実施例1 アクリル酸イソノニル80部(重量部、以下同様)及び
アクリル酸20部を、酢酸エチル中でアゾビスイソブチロ
ニトリル0.4部を開始剤として55℃で10時間反応させ、
アクリル系共重合体の溶液を得た。得られたアクリル系
共重合体は、重量平均分子量が102万(ゲルパーミェー
ションクロマトグラフィによる。)、ガラス転移点が−
7℃(粘弾性スペクトロメータによる。)、20℃での見
掛け弾性率が36.2kg/cm2であった。なお、見掛け弾性率
は、アクリル系共重合体の棒状試料を形成し、これを20
℃、65%R.H.下に伸張試験してその測定値より下式に基
づいて算出した。
アクリル酸20部を、酢酸エチル中でアゾビスイソブチロ
ニトリル0.4部を開始剤として55℃で10時間反応させ、
アクリル系共重合体の溶液を得た。得られたアクリル系
共重合体は、重量平均分子量が102万(ゲルパーミェー
ションクロマトグラフィによる。)、ガラス転移点が−
7℃(粘弾性スペクトロメータによる。)、20℃での見
掛け弾性率が36.2kg/cm2であった。なお、見掛け弾性率
は、アクリル系共重合体の棒状試料を形成し、これを20
℃、65%R.H.下に伸張試験してその測定値より下式に基
づいて算出した。
見掛け弾性率=(伸張力/試料の断面積)÷ (試料の伸び量/試料長さ) 次に、前記のアクリル系共重合体の溶液に、該共重合
体100重量部あたりポリイソシアネート1部を添加し、
これを坪量80g/m2のクレープ紙に乾燥後の厚さが40μm
となるよう塗布し、120℃で3分間乾燥させて接着テー
プを得た。
体100重量部あたりポリイソシアネート1部を添加し、
これを坪量80g/m2のクレープ紙に乾燥後の厚さが40μm
となるよう塗布し、120℃で3分間乾燥させて接着テー
プを得た。
ついで、前記の接着テープの感圧性接着剤面に、U字
形に折り曲げた直径0.5mmのリード線を有する電子部品
を5mmの間隔で、かつリード線の両端が平行に配列する
状態で20℃、65%R.H.条件下、そのリード線の端部の長
さ15mmにわたる部分を接着して仮止めしたのち、感圧性
接着剤面の上にリード線を介して坪量220g/m2のボール
紙テープ(幅15mm)を重ね合わせ、5kgのローラを一往
復させる方式で圧着して部品供給テープ(Aタイプ)を
得た。
形に折り曲げた直径0.5mmのリード線を有する電子部品
を5mmの間隔で、かつリード線の両端が平行に配列する
状態で20℃、65%R.H.条件下、そのリード線の端部の長
さ15mmにわたる部分を接着して仮止めしたのち、感圧性
接着剤面の上にリード線を介して坪量220g/m2のボール
紙テープ(幅15mm)を重ね合わせ、5kgのローラを一往
復させる方式で圧着して部品供給テープ(Aタイプ)を
得た。
他方、前記と同様に接着テープの感圧性接着剤面に電
子部品を仮止めしてボール紙テープを重ね合わせたの
ち、これを80℃の加熱下、20kg/cm2で0.3秒間押圧する
方式で圧着して部品供給テープ(Bタイプ)を得た。
子部品を仮止めしてボール紙テープを重ね合わせたの
ち、これを80℃の加熱下、20kg/cm2で0.3秒間押圧する
方式で圧着して部品供給テープ(Bタイプ)を得た。
実施例2 アクリル酸2−エチルエキシル68部、アクリル酸メチ
ル17部及びアクリル酸15部を、酢酸エチル中でアゾビス
イソブチロニトリル0.3部を開始剤として60℃で10時間
反応させ、重量平均分子量85万、ガラス転移点−15℃、
20℃での見掛け弾性率6.0kg/cm2のアクリル系共重合体
の溶液を得た。
ル17部及びアクリル酸15部を、酢酸エチル中でアゾビス
イソブチロニトリル0.3部を開始剤として60℃で10時間
反応させ、重量平均分子量85万、ガラス転移点−15℃、
20℃での見掛け弾性率6.0kg/cm2のアクリル系共重合体
の溶液を得た。
次に、前記のアクリル系共重合体の溶液に、該共重合
体100重量部あたりテルペン変性フェノール樹脂(融点1
50℃)20部と、ポリイソシアネート1部を添加し、これ
を用いて実施例1に準じ接着テープ、及びAタイプ,Bタ
イプの部品供給テープを得た。
体100重量部あたりテルペン変性フェノール樹脂(融点1
50℃)20部と、ポリイソシアネート1部を添加し、これ
を用いて実施例1に準じ接着テープ、及びAタイプ,Bタ
イプの部品供給テープを得た。
比較例1 アクリル酸ブチル64部、アクリル酸エチル30部及びア
クリル酸6部を、トルエン中で過酸化ベンゾイル0.4部
を開始剤として60℃で10時間反応させ、重量平均分子量
53万、ガラス転移点−30℃、20℃での見掛け弾性率1.3k
g/cm2のアクリル系共重合体の溶液を得た。
クリル酸6部を、トルエン中で過酸化ベンゾイル0.4部
を開始剤として60℃で10時間反応させ、重量平均分子量
53万、ガラス転移点−30℃、20℃での見掛け弾性率1.3k
g/cm2のアクリル系共重合体の溶液を得た。
次に、前記のアクリル系共重合体の溶液に、該共重合
体100重量部あたりテルペン変性フェノール樹脂(融点1
50℃)20部と、ポリイソシアネート1部を添加し、これ
を用いて実施例1に準じ接着テープ、及びAタイプ,Bタ
イプの部品供給テープを得た。
体100重量部あたりテルペン変性フェノール樹脂(融点1
50℃)20部と、ポリイソシアネート1部を添加し、これ
を用いて実施例1に準じ接着テープ、及びAタイプ,Bタ
イプの部品供給テープを得た。
比較例2 テルペン変性フェノール樹脂の添加量を150部とした
ほかは比較例1に準じ接着テープ、及びAタイプ,Bタイ
プの部品供給テープを得た。
ほかは比較例1に準じ接着テープ、及びAタイプ,Bタイ
プの部品供給テープを得た。
評価試験 実施例及び比較例で得た部品供給テープを、下記の試
験に供した。
験に供した。
[接着力] Aタイプ,及びBタイプの部品供給テープにつき、0
℃、20℃又は40℃の温度下において、リード線の引き抜
き(速度300mm/分)に要する力を調べた。
℃、20℃又は40℃の温度下において、リード線の引き抜
き(速度300mm/分)に要する力を調べた。
[保持力] Bタイプの部品供給テープにつき、60℃の温度下でリ
ード線の折り曲げ部に50g、100g又は200gの荷重をかけ
て2時間放置したのちの位置ズレ距離を調べた。
ード線の折り曲げ部に50g、100g又は200gの荷重をかけ
て2時間放置したのちの位置ズレ距離を調べた。
結果を表に示した。
表より、実施例としての本発明の熱時感圧性接着剤に
よれば、室温での電子部品の仮止め力に優れ、荷重の負
荷状態においても電子部品が位置ズレしにくく、強固な
力で電子部品ないしそのリード線が保持されているこ
と、低温保存が可能なことがわかる。
よれば、室温での電子部品の仮止め力に優れ、荷重の負
荷状態においても電子部品が位置ズレしにくく、強固な
力で電子部品ないしそのリード線が保持されているこ
と、低温保存が可能なことがわかる。
Claims (4)
- 【請求項1】アルキル基の炭素数が2〜14のアクリル酸
系アルキルエステル単量体50〜95重量部と、これと共重
合可能なビニル系単量体50〜5重量部とからなり、ガラ
ス転移点が−33〜27℃で、常温における見掛け弾性率が
5kg/cm2以上であるアクリル系共重合体からなることを
特徴とする熱時感圧性接着剤。 - 【請求項2】アクリル系共重合体100重量部あたり、40
重量部以下の粘着付与樹脂を配合してなる請求項1に記
載の熱時感圧性接着剤。 - 【請求項3】請求項1又は2に記載の熱時感圧性接着剤
の層を支持基材に設けてなることを特徴とする粘着部
材。 - 【請求項4】請求項3に記載の粘着部材に電子部品をそ
のリード線を介してスダレ状の配列で連設保持させてな
ることを特徴とする部品供給テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6694689A JP2739092B2 (ja) | 1989-03-17 | 1989-03-17 | 熱時感圧性接着剤並びにその粘着部材及び部品供給テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6694689A JP2739092B2 (ja) | 1989-03-17 | 1989-03-17 | 熱時感圧性接着剤並びにその粘着部材及び部品供給テープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02245083A JPH02245083A (ja) | 1990-09-28 |
JP2739092B2 true JP2739092B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=13330688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6694689A Expired - Fee Related JP2739092B2 (ja) | 1989-03-17 | 1989-03-17 | 熱時感圧性接着剤並びにその粘着部材及び部品供給テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2739092B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3668997B2 (ja) * | 1994-12-28 | 2005-07-06 | 王子製紙株式会社 | 再剥離性粘着シート |
JP2003050313A (ja) * | 2001-08-07 | 2003-02-21 | Nitto Denko Corp | 偏光板及び液晶表示素子 |
JP2016125026A (ja) * | 2015-01-07 | 2016-07-11 | 日東電工株式会社 | 粘着テープ |
-
1989
- 1989-03-17 JP JP6694689A patent/JP2739092B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02245083A (ja) | 1990-09-28 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |