JP2738933B2

JP2738933B2 - 内視鏡用光源装置

Info

Publication number: JP2738933B2
Application number: JP63044704A
Authority: JP
Inventors: 昭彦宮崎; 俊明錦織; 文幸小野田; 博雅鈴木; 一成中村; 剛明中村; 義直大明
Original assignee: Olympus Corp
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1988-02-26
Filing date: 1988-02-26
Publication date: 1998-04-08
Anticipated expiration: 2013-04-08
Also published as: JPH01217413A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、フィルタカセットを交換可能とした内視鏡
用光源装置に係り、特に装着したフィルタカセットの種
類を検出し、該フィルタカセットの種類に応じて内装し
た回転フィルタの制御を変更できるよう改良した内視鏡
用光源装置に関するものである。

［従来の技術と発明が解決しようとする課題］近年、体腔内に細長の挿入部を挿入することにより、
体腔内臓器等を観察したり、必要に応じて処置具チャン
ネル内に挿通した処置具を用いて各種の治療処置のでき
る内視鏡が広く利用されている。この内視鏡は医療の分
野のみならず、工業の分野においても利用されている。

又、電荷給合素子（CCD）等の固体撮像素子を撮像手
段に用いた電子内視鏡も種々提案され、実用化されつつ
ある。

ところで、前記電子内視鏡のうち面順次式で撮像する
内視鏡装置の場合にあっては、例えば特開昭61−82731
号公報に示されているように、白色の照明光をＲ
（赤）,G（緑）,B（青）等に順次切換える回転フィルタ
を必要としている。一方、前記面順次式の撮像装置で得
られた撮像信号を映像信号に変換するビデオプロセッサ
には、PAL,NTSC,SECAM等の異なった方式があり、しかも
各方式毎に例えばR,G,Bの透過窓の面積が異なり、又周
波数等が異なることにより回転フィルタの回転速度等の
制御に違いがある。

その為、前記のようにPAL,NTSC等の異なるビデオ方式
に応じた回転フィルタ及びその制御を行う光源装置を必
要とし、PAL,NTSC等異なるビデオ方式のビデオプロセッ
サを有する場合、複数種類の光源装置を必要とするとい
った不都合がある。

本発明は、これらの事情に鑑みてなされたもので、一
つの光源装置で、例えば各種のビデオ方式に応じた回転
フィルタを用いることができ、しかもこの回転フィルタ
の種類の違いに応じた回転フィルタの回転速度等の制御
ができるようにした内視鏡用光源装置を提供することを
目的としている。

［課題を解決するための手段及びその作用］前記目的を達成するため本発明による内視鏡用光源装
置は、照明光としての白色光を出射する光源の光路上
に、第１のフィールド周波数のテレビジョン方式の撮像
手段に対応する面順次式の各色光が順次得られる回転フ
ィルタを内設すると共にその種類を検出可能とするため
の手段を有する第１のフィルタカセットと、前記第１の
フィールド周波数とは周波数の異なる第２のフィールド
周波数のテレビジョン方式の撮像手段に対応する面順次
式の各色光が順次得られる回転フィルタを内設すると共
にその種類を検出可能とするための手段を有する第２の
フィルタカセットとのいずれか一方を選択的に挿抜自在
に介装可能としたものであって、前記回転フィルタの種類を検出するフィルタ検出手段
を設ける一方、このフィルタ検出手段により検出された
回転フィルタの種類に応じて該回転フィルタの回転速度
を前記フィールド周波数に対応するように制御すること
を特徴とする。

［実施例］以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。

第１図ないし第４図は本発明の一実施例に係り、第１
図は光源装置の構成を示す説明図、第２図は内視鏡装置
の全体を示す説明図、第３図はカセットフィルタの構成
を示す斜視図、第４図は光源装置を示す斜視図である。

第２図に示すように、本実施例の光源装置に接続され
る電子内視鏡１は、細長で例えば可撓性の挿入部２を有
し、この挿入部２内にライトガイドと信号線を内設して
おり、先端部内に対物光学系を介してCCD等の固体撮像
素子が配設され、前記信号線に接続していると共に、挿
入部２の後端に比較的太径の把持部を兼ねた操作部３が
連設されている。この操作部３の後端部からは例えば側
方に前記ライトガイド及び信号線を挿通内設した可撓性
のケーブル４が延設され、このケーブルの先端にコネク
タ５が設けられている。このコネクタ５は、光源部及び
信号処理回路が内蔵された光源装置６のコネクタ受け８
に接続されるようになっている。さらに、この光源装置
６にはモニタ７が接続されるようになっている。

前記挿入部２の先端側には、硬性の先端部９及びこの
先端部９に隣接する後方側に湾曲可能な湾曲部10が順次
設けられている。又、前記操作部３に設けられた湾曲操
作ノブ11を回転操作することによって、前記湾曲部10を
左右／上下方向に湾曲できるようになっている。さら
に、前記操作部３には、挿入部２内に設けられた処置具
チャンネルに連通する挿入口12が設けられている。尚、
前記光源装置６にケーブル４を介して接続される内視鏡
としては、図示例の電子内視鏡に限ることなく、例えば
ファイバーバンドルからなるイメージガイドを内設し、
操作部後端部に接眼部を設けた内視鏡に外付けテレビカ
メラを装着したものであってもよい。

前記光源装置６は第１図に示すように構成されてい
る。この光源装置６は、白色光を発行するランプ13を備
え、このランプ13と接続されるライトガイド14の入射端
との間の照明光路には、カセット装着部が設けられてお
り、フィルタカセット15が挿抜自在に装着されるように
なっている。このフィルタカセット15は、第３図に示す
ように、例えば赤（Ｒ），緑（Ｇ），青（Ｂ）の各波長
領域の光を透過するフィルタ16R,16G,16Bが周方向に沿
って配列された回転フィルタ17を筐体18内に内設し、且
つこの回転フィルタ17を回転駆動するモータ19を筐体18
に取付けて構成されている。そして、このフィルタカセ
ット15は複数種類、例えばPAL用フィルタカセット15P,N
TSC用フィルタカセット15が用意され、一方例えばPAL用
フィルタカセット15Pには筐体18の一側面に種類検出用
接片（点）20が設けられ、他方のNTSC用フィルタカセッ
ト15Nにはこの種類検出用接片（20）が設けられていな
い。又、前記光源装置６のカセット装着部には、装着さ
れるフィルタカセット15の回転フィルタ17に対向して、
回転位置検出用のフォトセンサ21が配設され、一方、回
転フィルタ17側には第３図に示す如く回転位置検出用マ
ーク22…が形成されている。さらに、第４図に示すよう
に、光源装置６の筐体6aの例えば上面には前記カセット
装着部に連通するカセット挿抜口23が形成され、フィル
タカセット15はこの挿抜口23から挿抜されるようになっ
ている。前記フィルタカセット15は、照明光路に対面す
る正、背面に窓24が設けられている。又、このフィルタ
カセット15の筐体18の一側面には、モータ19,フォトセ
ンサ21等と光源装置６内の回路とを接続する電気接点25
……が設けられている。

第１図に示すように、前記光源装置６内には、前記モ
ータ19を駆動制御するドライバ26が設けられており、こ
のドライバ26には位相制御回路27の出力と速度制御回路
28の出力とが加算器29で加算されて入力されるようにな
っている。前記位相制御回路27には、フォトセンサ21か
らの位相信号と、基準信号としての同期信号発生回路30
からの垂直同期信号VD及びサブキャリアSCが入力される
ようになっている。そして、この位相制御回路27は、フ
ォトセンサ21からの位相信号と基準信号とを位相比較し
て、位相差に応じた信号を出力するようになっている。
又、前記速度制御回路28には、前記モータ19に設けられ
た図示しない速度センサからの速度信号FGと、基準信号
として同期信号発生回路30からのサブキャリアSCとが入
力されるようになっている。そして、この速度制御回路
28は、基準の速度との速度差に応じた信号を出力するよ
うになっている。このように、フィルタカセット15に内
設された回転フィルタ17は、速度制御を併用した位相同
期化制御によって制御されて回転されるようになってい
る。

ところで、本実施例において前記基準信号としての垂
直同期信号VD及びサブキャリアSCを出力する同期信号発
生回路30には、PAL用同期信号発生回路30PとNTSC用同期
信号発生回路30Nとが設けられており、選択装着された
フィルタカセット15がPAL用15PかNTSC用15Nかによって
切換スイッチSW1,SW2を切り換え、装着されたフィルタ
カセット15の方式（種類）に応じてPAL用同期信号発生
回路30PとNTSC用同期信号発生回路30Nとが切り換えられ
るようになっている。即ち、光源装置６は、NTSC/PAL検
出回路31を有し、この検出回路31はカセット装着部に臨
んで設けた接点32aに接続し、さらに電源（例えば5V）3
3に接続する接点32bを前記カセット装着部に臨んで設け
て、PAL用フィルタカセット15Pが装着されたときには、
該PAL用フィルタカセット15Pは検出用接片20を有してい
るので、前記接点32a,32b間が導通して電源33より例え
ば5vの電圧がNTSC/PAL検出回路31に加えられて、装着さ
れたフィルタカセット15がPAL用15Pであると検出され
る。一方、装着部にNTSC用フィルタカセット15Nが装着
されたときには、該カセット15Nは検出用接片20を持た
ないので接点32a,32b間は導通せず、したがってNTSC/PA
L検出回路31に加えられる電圧は0Vであることから、装
着されたフィルタカセット15がNTSC用15Nであると検出
される。そして、前記検出回路31の検出出力は、スイッ
チSW1,SW2に供給されて、これらスイッチSW1,SW2を種類
検出に応じて切り換えると共に、前記検出出力は、位相
制御回路27及び速度制御回路28に供給される。

このようにして、光源装置６のフィルタ装着部に装着
されるフィルタカセット15の種類をNTSC/PAL検出回路31
にて検出し、同期信号発生回路30を選択して回転フィル
タ17の回転数がフィルタカセット15の種類（PAL用か、N
TSC用か）に応じて制御設定される。

尚、本発明において、フィルタカセット（回転フィル
タ）の種類としては前記以外にSECAM用のものを加えて
もよく、さらにはフィルタカセットの種類としてはビデ
オ方式の種類に限ることなく、例えば固体撮像素子の画
素数に応じてビデオプロセッサを制御する等、種々適用
される。

又、上述の実施例においては、回転フィルタ駆動用の
モータはフィルタカセットに組込んだ例を示している
が、モータは光源装置側に設け、フィルタカセット内に
は回転フィルタのみを収納するようにも構成される。

［発明の効果］以上説明したように本発明によれば、一つの光源装置
で、回転フィルタの種類の違いによる夫々異なった回転
フィルタの制御ができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の一実施例に係り、第１図
は光源装置の構成を示す説明図、第２図は内視鏡装置の
全体を示す説明図、第３図はカセットフィルタの構成を
示す斜視図、第４図は光源装置を示す斜視図である。６……光源装置、13……ランプ 14……ライトガイド、15……フィルタカセット 17……回転フィルタ、19……モータ 20……検出接片、31……検出回路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者鈴木博雅東京都渋谷区幡ケ谷２丁目43番２号オリンパス光学工業株式会社内 (72)発明者中村一成東京都渋谷区幡ケ谷２丁目43番２号オリンパス光学工業株式会社内 (72)発明者中村剛明東京都渋谷区幡ケ谷２丁目43番２号オリンパス光学工業株式会社内 (72)発明者大明義直東京都渋谷区幡ケ谷２丁目43番２号オリンパス光学工業株式会社内

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】照明光としての白色光を出射する光源の光
路上に、第１のフィールド周波数のテレビジョン方式の撮像手段
に対応する面順次式の各色光が順次得られる回転フィル
タを内設すると共に、その種類を検出可能とするための
手段を有する第１のフィルタカセットと、前記第１のフィールド周波数とは周波数の異なる第２の
フィールド周波数のテレビジョン方式の撮像手段に対応
する面順次式の各色光が順次得られる回転フィルタを内
設すると共に、その種類を検出可能とするための手段を
有する第２のフィルタカセットと、のいずれか一方を選
択的に挿抜自在に介装可能としたものであって、前記回転フィルタの種類を検出するフィルタ検出手段を
設ける一方、このフィルタ検出手段により検出された回
転フィルタの種類に応じて該回転フィルタの回転速度を
前記フィールド周波数に対応するように制御することを
特徴とする内視鏡用光源装置。