JP2738821B2 - ミシンの回転天秤 - Google Patents
ミシンの回転天秤Info
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- D—TEXTILES; PAPER
- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05B—SEWING
- D05B49/00—Take-up devices, e.g. levers, for the needle thread
- D05B49/04—Take-up devices, e.g. levers, for the needle thread rotary
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
するものである。
上糸を針に補給し、外釜が上糸をすくい中釜をくぐらせ
るために必要な量だけ上糸を緩め、中釜をくぐらせると
速やかに上糸を引き上げ、布送りに合わせて縫い目に消
費される上糸を送出し、上糸を引き上げて糸締めする一
連の動作を行う。そして、このような天秤の一種である
回転天秤は、上記一連の上糸送出・引き上げ動作を天秤
要素の連続的な回転によって達成する。
回転天秤の構造が示されている。この従来の回転天秤2
0は、針棒駆動用クランク軸などミシンの主軸と連動し
て水平軸線回りに一方向に回転する回転部材21に固定
される基部22と、この基部22から回転軸線に関して
外方に延出された腕部23とで天秤要素24が構成され
る。
あり、上糸が天秤の腕部23を周る単一の糸輪を形成し
た状態(図8、図9参照)で、天秤要素24の回転中に
腕部23の後縁25と前縁26とに沿って糸輪が進退滑
動することによって前述の一連の天秤作用が得られる。
天秤要素24の回転中における糸輪の脱落は、腕部23
の開放端に形成された係止指27、28と、基部22の
両側の突縁部29、30によって防止される。
転釜とを用いた工業用千鳥ミシンにおける天秤の運動曲
線Aと釜の運動曲線Bとが示されている。グラフの横軸
はミシンの上軸の回転角、縦軸は回転天秤による上糸の
供給量であり、縦軸の0目盛の位置が針板上面位置に相
当する。天秤運動曲線Aは、天秤による上糸の供給量を
示すものである。釜運動曲線Bは、釜による上糸の糸取
量を示すものであり、天秤運動スケールを用いて表され
ている。針棒は、主軸の回転角が0度のとき移動範囲の
最上点(針棒上死点)に位置し、180度のとき最下点
(針棒上死点)に位置する。
て、上糸は、腕部23の後縁25の緩やかに湾曲した部
分(図6の点線31の範囲)に沿って滑動しつつ送出さ
れる。図8はaの時点における回転天秤20と上糸16
の状態を示しており、上糸16はこの時点まで腕部23
の後縁25の一点で保持されている。なお、上糸16に
は、縫目側と糸供給側とに設けられた図示しない一対の
糸案内によって両方向から適度な張力が付与されてい
る。
6は、図7のa´の時点で前記係止指27、28に係止
され、腕部23の前縁26側先端と後縁25側先端の2
つの糸保持点32、33で保持された状態で図7のbの
時点まで送出される。図9は図7のbの時点、すなわち
最大糸送出時における回転天秤20と上糸16の状態を
示しており、この状態からさらに回転天秤20が回転す
ることにより上糸16が引き上げられる。
回転天秤20は、釜の最大糸取量mに対して天秤の最大
糸送出(供給)量Mが大き過ぎるため最大糸余り量Dが
過大であり、また、釜が糸を引き込む途中に急激な糸の
解放(図7中、F)があるため、ミシンを高速回転で使
用したときに糸のあばれが大きくなり、縫いムラや糸切
れ発生の原因となっていた。
秤20の回転中心Oから2つの糸保持点32、33まで
の距離、すなわち糸保持点32、33の回転半径R1を
減少させることによって可能であるが、その場合、図7
の天秤運動曲線Aが釜運動曲線Bに対して全体的に左側
にシフトし、上糸16が釜を抜け出るために必要な糸余
り量Eも同時に減少してしまうことになるため実現が難
しかった。
を解消し、上糸が釜を抜け出るために必要な糸余り量を
確保しつつ、天秤による最大糸供給を減少させて縫いム
ラや糸切れの発生を防止できるミシンの回転天秤を提供
することを目的とする。
に本発明は、所定軸線を中心に一方向に回転可能とした
基部および該基部より放射方向に延びる腕部を設け、前
記腕部には、前記回転方向先方に面して縫目側の上糸を
保持する糸保持点を形成した前縁と、前記回転方向後方
に面して糸供給源側の上糸を保持する糸保持点を形成し
た後縁とを設け、最大糸送出時の上糸が両糸保持点で保
持されるように上糸に作用する回転天秤において、前記
後縁の糸保持点の回転半径が前記前縁の糸保持点の回転
半径に対して小さくなるように設定されている構成を特
徴とする。
で保持された状態で滑動しつつ送出され、さらに腕部の
前縁と後縁の2つの糸保持点で保持された状態で送出さ
れて最大糸送出状態に到る。そして最大糸送出時以後
は、主に腕部の前縁に一点で保持された状態で滑動しつ
つ引き上げられる。したがって、最大糸送出時において
上糸を保持する腕部の前縁と後縁の2つの糸保持点のう
ち、最大糸送出時以降の引き上げ動作に関与しない後縁
の糸保持点の回転半径を前縁の糸保持点の回転半径に対
して小さくなるように設定しておくことで、釜を抜け出
るために必要な糸余り量(図7中、E)を確保しつつ、
天秤の最大糸供給量(図7中、M)を減少させることが
できる。
施例について図面を参照して説明する。
秤の平面図、同図(b)は(a)のb−b断面図であ
る。回転天秤1は、針棒駆動用クランク軸などミシンの
主軸と連動して水平軸線回りに一方向に回転する回転部
材2に固定される基部3と、この基部3から回転軸線に
関して外方に延出された腕部4とでその天秤要素5が構
成される。
輪郭を有し、回転部材2に固定するためのねじ孔6が3
箇所に形成されている。腕部4は、基部3の半円形輪郭
の弦部から突出しており、図1(b)のように基部3を
回転部材2に固着した状態で回転部材2の軸方向外方に
偏位し回転部材2との間に隙間を形成する。腕部4はそ
の外方末端でわずかに内方に曲り、強く外方に曲った糸
保持部7に終っている。糸保持部7は、腕部4の開放端
より回転方向前後に延出された弓状の係止指8、9を有
する。
上糸が天秤の腕部4を周る単一の糸輪を形成した状態
(図3〜図5参照)で、天秤要素5の回転中に腕部4の
後縁10と前縁11とに沿って糸輪が進退滑動すること
によって天秤作用が得られる。回転天秤1の回転中にお
ける糸輪の脱落は、腕部4の開放端に形成された係止指
8、9と、基部3の両側の突縁部12、13によって防
止される。
と同様である。ただし、本実施例の回転天秤1は、最大
糸送出時において上糸を保持する腕部4の前縁11側と
後援10側の2つの糸保持点14、15のうち、前縁1
1側の糸保持点14の回転半径(すなわち回転中心Oと
糸保持点14との距離)R1は従来と同じであるが、後
縁10側の糸保持点15の回転半径(すなわち回転中心
Oと糸保持点15との距離)が従来よりも小さく設計さ
れている。そして、腕部4の後援10の糸保持点15か
ら係止指9に到る部分10bは、糸保持点15から回転
方向後方へなだらかに延びるスロープ形状になってい
る。
図5を参照して説明する。
釜とを用いた工業用千鳥ミシンにおける回転天秤の運動
曲線Aと釜の運動曲線Bとが示されている。また、図3
〜図5には、図2中に記された各時点a、b、cでの回
転天秤と上糸の状態がそれぞれ示されている。
うに、上糸16は腕部4の後縁10側の糸保持点15で
保持されている。この状態から回転天秤1がさらに回転
すると、上糸16は腕部4の後縁10側と前縁11側の
両方の糸保持点14、15で保持されるようになり、図
2のbの時点で図4に示す最大糸送出状態となる。
に回転すると、上糸16は、図2のcの時点で図5に示
すように腕部4の前縁11側の糸保持点14で保持され
るようになり、その状態で引き上げられていく。
16は、腕部4の後縁10側と前縁11側の両方の糸保
持点14、15で保持されているが、回転中心Oから後
援10側の糸保持点15までの距離(糸保持点15の回
転半径)R2が、従来の回転天秤よりも小さくなってい
るため、この回転天秤1による上糸16の最大糸供給量
Mは従来の回転天秤よりも少なくなり、その結果、最大
糸余り量Dが減少する。
縁11側の糸保持点14で保持されたとき、前縁11側
の糸保持点14から糸供給源側にある上糸16に撓みを
与えないような位置に後縁10側の糸保持点15が設け
られている。したがって上糸16が釜を抜け出るために
必要な糸余り量Eは変化させず、最大糸余り量Dだけを
効果的に減少させることができる。
側の糸保持点15から係止指9に到る部分10bが回転
方向後方に延びるスロープ形状になっているので、回転
天秤1が図2のaの時点からさらに回転したときの急激
な上糸の開放F(図7)を無くすことができる。
が上糸16を2点で保持している間(図2のa―c間)
だけの糸余り量を減少させ、しかも急激な上糸の開放を
なくすことで、ミシンの高速回転使用時における糸あば
れを少なくし、縫いムラや糸切れの発生を減少させるこ
とができる。
ものではなく、腕部4の長さや形状、あるいは腕部4の
前縁11側と後援10側の糸保持点14、15の回転半
径R1、R2などは使用する釜の特性などに応じて設計
変更が可能である。
によれば、上糸が釜を抜け出るために必要な糸余り量を
確保しつつ、天秤による最大糸供給量を減少させること
ができるので、ミシンの高速回転使用時における糸あば
れを少なくし、縫いムラや糸切れの発生を減少させるこ
とができる。
施例お示す平面図、(b)は(a)のb−b断面図であ
る。
用千鳥ミシンにおける回転天秤の運動曲線と釜の運動曲
線とを示す図である。
態を示す図である。
態を示す図である。
態を示す図である。
(a)のb−b断面図である。
用千鳥ミシンにおける回転天秤の運動曲線と釜の運動曲
線とを示す図である。
態を示す図である。
態を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】所定軸線を中心に一方向に回転可能とした
基部および該基部より放射方向に延びる腕部を設け、前
記腕部には、前記回転方向先方に面して縫目側の上糸を
保持する糸保持点を形成した前縁と、前記回転方向後方
に面して糸供給源側の上糸を保持する糸保持点を形成し
た後縁とを設け、最大糸送出時の上糸が両糸保持点で保
持されるように上糸に作用する回転天秤において、 前記後縁の糸保持点の回転半径が前記前縁の糸保持点の
回転半径に対して小さくなるように設定されていること
を特徴とするミシンの回転天秤。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6302433A JP2738821B2 (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | ミシンの回転天秤 |
US08/568,418 US5555830A (en) | 1994-12-06 | 1995-12-06 | Rotary thread take-up lever in a sewing machine |
CN95121781.XA CN1052768C (zh) | 1994-12-06 | 1995-12-06 | 缝纫机中的旋转提线杆 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6302433A JP2738821B2 (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | ミシンの回転天秤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08155171A JPH08155171A (ja) | 1996-06-18 |
JP2738821B2 true JP2738821B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=17908873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6302433A Expired - Fee Related JP2738821B2 (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | ミシンの回転天秤 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
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JP (1) | JP2738821B2 (ja) |
CN (1) | CN1052768C (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US739158A (en) * | 1903-04-08 | 1903-09-15 | Singer Mfg Co | Take-up device for sewing-machines. |
US2636464A (en) * | 1950-10-11 | 1953-04-28 | Singer Mfg Co | Rotary take-up for sewing machines |
DE1218858B (de) * | 1958-03-21 | 1966-06-08 | Singer Co | Umlaufender Fadengeber fuer Doppelsteppstich-Naehmaschinen |
-
1994
- 1994-12-06 JP JP6302433A patent/JP2738821B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-12-06 CN CN95121781.XA patent/CN1052768C/zh not_active Expired - Lifetime
- 1995-12-06 US US08/568,418 patent/US5555830A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5555830A (en) | 1996-09-17 |
CN1052768C (zh) | 2000-05-24 |
JPH08155171A (ja) | 1996-06-18 |
CN1132806A (zh) | 1996-10-09 |
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