JP2738747B2 - コンクリートパネルの支持構造 - Google Patents
コンクリートパネルの支持構造Info
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- panel
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、耐震構造に改良を施したコンクリートパネ
ルの支持構造に関する。
ルの支持構造に関する。
(従来の技術) この種のコンクリートパネルの支持構造の従来例とし
ては、例えば特公昭63−54101号公報に記載のものがあ
り、以下、その構成を第7図乃至第9図に基づいて説明
する。このものは、水平に設けられた梁1に対して、上
層のコンクリートパネル2の下部と下層のコンクリート
パネル3の上部を支持させる構造で、梁1にL形アング
ル4を溶接し、このL形アングル4の縦フランジ4aをコ
ンクリートパネル2,3に平行に対向させている。そし
て、このL形アングル4の縦フランジ4aには、コ字形金
物5の切欠溝6(第9図参照)が上方から嵌合され、こ
れによってコ字形金物5とL形アングル4との間に偏平
な支持用隙間7が形成されている。一方、上層のコンク
リートパネル2には、取付片8がボルト9で固定され、
この取付片8の下部をL形アングル4の縦フランジ4aに
溶接することによって、上層のコンクリートパネル2の
下部が支持されている。また、下層のコンクリートパネ
ル3の上部には、挿入片10がボルト11で固定され、この
挿入片10の上部を前記支持用隙間7に挿入することによ
って、下層のコンクリートパネル3の上部が支持されて
いる。この場合、挿入片10の横幅寸法を支持用隙間7よ
りも小さくすることによって、挿入片10を支持用隙間7
内にスライド可能になし、それによって、地震時にコン
クリートパネル3の上部側の左右方向変位(面方向変
位)を許容して地震荷重を逃がし得るようになってい
る。
ては、例えば特公昭63−54101号公報に記載のものがあ
り、以下、その構成を第7図乃至第9図に基づいて説明
する。このものは、水平に設けられた梁1に対して、上
層のコンクリートパネル2の下部と下層のコンクリート
パネル3の上部を支持させる構造で、梁1にL形アング
ル4を溶接し、このL形アングル4の縦フランジ4aをコ
ンクリートパネル2,3に平行に対向させている。そし
て、このL形アングル4の縦フランジ4aには、コ字形金
物5の切欠溝6(第9図参照)が上方から嵌合され、こ
れによってコ字形金物5とL形アングル4との間に偏平
な支持用隙間7が形成されている。一方、上層のコンク
リートパネル2には、取付片8がボルト9で固定され、
この取付片8の下部をL形アングル4の縦フランジ4aに
溶接することによって、上層のコンクリートパネル2の
下部が支持されている。また、下層のコンクリートパネ
ル3の上部には、挿入片10がボルト11で固定され、この
挿入片10の上部を前記支持用隙間7に挿入することによ
って、下層のコンクリートパネル3の上部が支持されて
いる。この場合、挿入片10の横幅寸法を支持用隙間7よ
りも小さくすることによって、挿入片10を支持用隙間7
内にスライド可能になし、それによって、地震時にコン
クリートパネル3の上部側の左右方向変位(面方向変
位)を許容して地震荷重を逃がし得るようになってい
る。
(発明が解決しようとする課題) 上記構成によれば、耐震構造とするために、取付金物
として、L形アングル4、取付片8、挿入片10のほか、
支持用隙間7を形成するためのコ字形金物5が別途必要
となるので、必要な取付金物の数が多く、しかも、コ字
形金物5をL形アングル4に溶接等により固定せねばな
らず、その分、工数も増加し、施工作業の能率が悪くな
ってしまうという欠点がある。
として、L形アングル4、取付片8、挿入片10のほか、
支持用隙間7を形成するためのコ字形金物5が別途必要
となるので、必要な取付金物の数が多く、しかも、コ字
形金物5をL形アングル4に溶接等により固定せねばな
らず、その分、工数も増加し、施工作業の能率が悪くな
ってしまうという欠点がある。
本発明はこの様な事情を考慮してなされたもので、従
ってその目的は、簡単な構造で耐震性を確保できて、施
工作業の能率化を十分に図り得るコンクリートパネルの
支持構造を提供するにある。
ってその目的は、簡単な構造で耐震性を確保できて、施
工作業の能率化を十分に図り得るコンクリートパネルの
支持構造を提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明のコンクリートパネルの支持構造は、水平に設
けられた梁に対して、上層のコンクリートパネルの下部
と下層のコンクリートパネルの上部を支持させるものに
おいて、前記梁に取付けられた中間金物と、前記上層の
コンクリートパネルに取付けられた上層パネル取付金物
と、前記下層のコンクリートパネルに取付けられた下層
パネル取付金物とを備え、前記中間金物には、前記コン
クリートパネルに平行な主プレート部を形成すると共に
この主プレート部の上辺部左右両側に一対の受け溝を形
成し、前記上層パネル取付金物には、左右両側部に前記
梁側に突出する一対の側片部を形成すると共にその側片
部に前記中間金物の受け溝に嵌め込まれる嵌合溝を形成
し、この上層パネル取付金物の嵌合溝を前記中間金物の
受け溝に嵌め込むことによって、前記上層のコンクリー
トパネルの下部を支持させると共に前記上層パネル取付
金物と前記中間金物との間に偏平な支持用隙間を形成す
る一方、前記下層パネル取付金物の少なくとも上部を前
記支持用隙間より幅狭に形成して、これを前記支持用隙
間内に左右にスライド可能となるように挿入することに
よって、前記下層のコンクリートパネルの上部を支持さ
せるようにしたことを特徴とするものである。
けられた梁に対して、上層のコンクリートパネルの下部
と下層のコンクリートパネルの上部を支持させるものに
おいて、前記梁に取付けられた中間金物と、前記上層の
コンクリートパネルに取付けられた上層パネル取付金物
と、前記下層のコンクリートパネルに取付けられた下層
パネル取付金物とを備え、前記中間金物には、前記コン
クリートパネルに平行な主プレート部を形成すると共に
この主プレート部の上辺部左右両側に一対の受け溝を形
成し、前記上層パネル取付金物には、左右両側部に前記
梁側に突出する一対の側片部を形成すると共にその側片
部に前記中間金物の受け溝に嵌め込まれる嵌合溝を形成
し、この上層パネル取付金物の嵌合溝を前記中間金物の
受け溝に嵌め込むことによって、前記上層のコンクリー
トパネルの下部を支持させると共に前記上層パネル取付
金物と前記中間金物との間に偏平な支持用隙間を形成す
る一方、前記下層パネル取付金物の少なくとも上部を前
記支持用隙間より幅狭に形成して、これを前記支持用隙
間内に左右にスライド可能となるように挿入することに
よって、前記下層のコンクリートパネルの上部を支持さ
せるようにしたことを特徴とするものである。
(作用) 施工時には、例えば、中間金物を梁に取付けると共
に、上層のコンクリートパネルの下部に上層パネル取付
金物を取付け、この上層パネル取付金物の嵌合溝を前記
中間金物の受け溝に嵌め込むことによって、前記上層の
コンクリートパネルの下部を支持させる。この状態にお
いて、上層パネル取付金物と中間金物との間に偏平な支
持用隙間が形成される。この場合、支持用隙間が中間金
物と上層パネル取付金物とによって形成されるため、前
述の従来例の如き、別体のコ字形金物が不要となり、そ
の分、取付金物の点数削減と工数の削減を図り得る。そ
して、下層のコンクリートパネルの上部の支持は、下層
のコンクリートパネルに下層パネル取付金物を取付け、
この下層パネル取付金物の上部を前記支持用隙間内に挿
入するだけで良い。
に、上層のコンクリートパネルの下部に上層パネル取付
金物を取付け、この上層パネル取付金物の嵌合溝を前記
中間金物の受け溝に嵌め込むことによって、前記上層の
コンクリートパネルの下部を支持させる。この状態にお
いて、上層パネル取付金物と中間金物との間に偏平な支
持用隙間が形成される。この場合、支持用隙間が中間金
物と上層パネル取付金物とによって形成されるため、前
述の従来例の如き、別体のコ字形金物が不要となり、そ
の分、取付金物の点数削減と工数の削減を図り得る。そ
して、下層のコンクリートパネルの上部の支持は、下層
のコンクリートパネルに下層パネル取付金物を取付け、
この下層パネル取付金物の上部を前記支持用隙間内に挿
入するだけで良い。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図乃至第6図に基づい
て説明する。壁面を構成する上下二層のコンクリートパ
ネル15,16は、例えば軽量気泡コンクリートパネル(ALC
パネル)から成り、両者の目地部はシーリング材17によ
りシールされている。これら両コンクリートパネル15,1
6を支持するための梁18は、水平に設けられ、その上面
に中間金物19が溶接により取付けられている。この中間
金物19は、第3図及び第5図に示すように、主プレート
部19aの左右両側に側片部19bが形成された横断面コ字形
に形成され、更に、この主プレート部19aの左右両側に
一対の受け溝20が形成されている。そして、この主プレ
ート部19aを梁18からコンクリートパネル15側に突出さ
せてこれと平行にした状態で、側片部19bの下端が梁18
に溶接されている。この状態において、主プレート部19
aの下辺部が梁18の上面より下方に突出した形態となっ
ている。
て説明する。壁面を構成する上下二層のコンクリートパ
ネル15,16は、例えば軽量気泡コンクリートパネル(ALC
パネル)から成り、両者の目地部はシーリング材17によ
りシールされている。これら両コンクリートパネル15,1
6を支持するための梁18は、水平に設けられ、その上面
に中間金物19が溶接により取付けられている。この中間
金物19は、第3図及び第5図に示すように、主プレート
部19aの左右両側に側片部19bが形成された横断面コ字形
に形成され、更に、この主プレート部19aの左右両側に
一対の受け溝20が形成されている。そして、この主プレ
ート部19aを梁18からコンクリートパネル15側に突出さ
せてこれと平行にした状態で、側片部19bの下端が梁18
に溶接されている。この状態において、主プレート部19
aの下辺部が梁18の上面より下方に突出した形態となっ
ている。
一方、上層のコンクリートパネル15の下部を支持する
ための上層パネル取付金物21は、第6図に示すように、
上下に延びる主プレート部21aの左右両側に側片部21bを
直角に形成して構成され、その側片部21bの下辺部に
は、前記中間金物19の受け溝20に嵌め込まれる嵌合溝22
が形成されている。また、主プレート部21aの上部には
ボルト挿通孔23が形成されている。斯かる形状の上層パ
ネル取付金物21は、第1図に示すように、埋め込みプレ
ート24と座金25とで挟んだ状態でボルト26により上層の
コンクリートパネル15に取付けられている。このボルト
26の取付状態において、大形のボルト挿通孔23内で上層
パネル取付金物21の位置が上下左右のいずれの方向にも
調整可能になっている。そして、この上層パネル取付金
物21の嵌合溝22が中間金物19の受け溝22に嵌め込まれた
状態で、この上層パネル取付金物21の側片部21bが梁18
の上面に溶接され、これによって上層のコンクリートパ
ネル15の下部が支持されている。この支持状態におい
て、上層パネル取付金物21の主プレート部21aと中間金
物19の主プレート部19aとの間に、偏平な支持用隙間27
が形成されている。この場合、上層パネル取付金物21の
主プレート部21aの下端の高さ位置と中間金物19の主プ
レート部19aの下端の高さ位置が一致している。
ための上層パネル取付金物21は、第6図に示すように、
上下に延びる主プレート部21aの左右両側に側片部21bを
直角に形成して構成され、その側片部21bの下辺部に
は、前記中間金物19の受け溝20に嵌め込まれる嵌合溝22
が形成されている。また、主プレート部21aの上部には
ボルト挿通孔23が形成されている。斯かる形状の上層パ
ネル取付金物21は、第1図に示すように、埋め込みプレ
ート24と座金25とで挟んだ状態でボルト26により上層の
コンクリートパネル15に取付けられている。このボルト
26の取付状態において、大形のボルト挿通孔23内で上層
パネル取付金物21の位置が上下左右のいずれの方向にも
調整可能になっている。そして、この上層パネル取付金
物21の嵌合溝22が中間金物19の受け溝22に嵌め込まれた
状態で、この上層パネル取付金物21の側片部21bが梁18
の上面に溶接され、これによって上層のコンクリートパ
ネル15の下部が支持されている。この支持状態におい
て、上層パネル取付金物21の主プレート部21aと中間金
物19の主プレート部19aとの間に、偏平な支持用隙間27
が形成されている。この場合、上層パネル取付金物21の
主プレート部21aの下端の高さ位置と中間金物19の主プ
レート部19aの下端の高さ位置が一致している。
一方、下層のコンクリートパネル16の上部を支持する
ための下層パネル取付金物28は、上下方向に延びる長尺
矩形状の金属プレートから形成され、その下部がボルト
29により締付固定されている。この場合、下層パネル取
付金物28とコンクリートパネル16との間に、上層パネル
取付金物21の厚み相当分のスペーサ30と埋め込みプレー
ト31を介在させることによって、下層パネル取付金物28
をコンクリートパネル16から浮かせてその壁面と平行に
上向きに固定している。そして、この下層パネル取付金
物28の上部を、前記支持用隙間27内に下方から挿入し、
これによって下層のコンクリートパネル16の上部を支持
している。この場合、第3図に示すように、下層パネル
取付金物28を、支持用隙間27よりも幅狭に形成すること
によって、下層パネル取付金物28が支持用隙間27内にお
いて左右方向にスライド可能になし、それによって、地
震時にコンクリートパネル16の上部側が左右方向(面方
向)に変位することを許容して、地震荷重を逃がすよう
にしている。尚、下層パネル取付金物28の厚み寸法を支
持用隙間27の厚み寸法よりも若干小さく設定して、支持
用隙間27内への下層パネル取付金物28の挿入を容易にし
ていることは言うまでもない。
ための下層パネル取付金物28は、上下方向に延びる長尺
矩形状の金属プレートから形成され、その下部がボルト
29により締付固定されている。この場合、下層パネル取
付金物28とコンクリートパネル16との間に、上層パネル
取付金物21の厚み相当分のスペーサ30と埋め込みプレー
ト31を介在させることによって、下層パネル取付金物28
をコンクリートパネル16から浮かせてその壁面と平行に
上向きに固定している。そして、この下層パネル取付金
物28の上部を、前記支持用隙間27内に下方から挿入し、
これによって下層のコンクリートパネル16の上部を支持
している。この場合、第3図に示すように、下層パネル
取付金物28を、支持用隙間27よりも幅狭に形成すること
によって、下層パネル取付金物28が支持用隙間27内にお
いて左右方向にスライド可能になし、それによって、地
震時にコンクリートパネル16の上部側が左右方向(面方
向)に変位することを許容して、地震荷重を逃がすよう
にしている。尚、下層パネル取付金物28の厚み寸法を支
持用隙間27の厚み寸法よりも若干小さく設定して、支持
用隙間27内への下層パネル取付金物28の挿入を容易にし
ていることは言うまでもない。
次に、上層のコンクリートパネル15の荷重を受ける構
造を、第2図乃至第4図に基づいて説明する。即ち、L
形金物32を埋め込みプレート33と座金34で挟んだ状態で
ボルト35によりコンクリートパネル15の下部に締付固定
している。そして、このL形金具32に形成したねじ孔36
に、上方からボルト37を締め込み、このボルト37の下端
を梁18の上面に当接させることによって、コンクリート
パネル15の荷重を受け支えるものである。この場合、ボ
ルト37を螺進退させてボルト37の突出量を調節すること
によって、コンクリートパネル15の高さ位置を調節し得
るようになっている。
造を、第2図乃至第4図に基づいて説明する。即ち、L
形金物32を埋め込みプレート33と座金34で挟んだ状態で
ボルト35によりコンクリートパネル15の下部に締付固定
している。そして、このL形金具32に形成したねじ孔36
に、上方からボルト37を締め込み、このボルト37の下端
を梁18の上面に当接させることによって、コンクリート
パネル15の荷重を受け支えるものである。この場合、ボ
ルト37を螺進退させてボルト37の突出量を調節すること
によって、コンクリートパネル15の高さ位置を調節し得
るようになっている。
上記構成によれば、梁18側の中間金物19の受け溝20に
上層パネル取付金物21の嵌合溝22を嵌め込むことによっ
て、上層のコンクリートパネル15を梁18に支持させると
同時に、中間金物19と上層パネル取付金物21との間に支
持用隙間27が形成される。このため、前述した従来例の
如き、別体のコ字形金物5が不要となり、その分、取付
金物の数を削減できて、極めて簡単な構造で耐震性を確
保できる(コンクリートパネル16の上部側の左右方向変
位を許容できる)。しかも、取付金物の点数削減によ
り、工数も削減でき(従来例に比しコ字形金物5を溶接
する作業が不要となる)、施工能率を十分に向上でき
る。また本実施例では、中間金物19の主プレート部19a
の下辺部及び上層パネル取付金物21の主プレート部21a
の下辺部が、梁18の上面より下方に突出した形態となっ
ているので、下層パネル取付金物28を経済的な断面で設
計できる利点もある。
上層パネル取付金物21の嵌合溝22を嵌め込むことによっ
て、上層のコンクリートパネル15を梁18に支持させると
同時に、中間金物19と上層パネル取付金物21との間に支
持用隙間27が形成される。このため、前述した従来例の
如き、別体のコ字形金物5が不要となり、その分、取付
金物の数を削減できて、極めて簡単な構造で耐震性を確
保できる(コンクリートパネル16の上部側の左右方向変
位を許容できる)。しかも、取付金物の点数削減によ
り、工数も削減でき(従来例に比しコ字形金物5を溶接
する作業が不要となる)、施工能率を十分に向上でき
る。また本実施例では、中間金物19の主プレート部19a
の下辺部及び上層パネル取付金物21の主プレート部21a
の下辺部が、梁18の上面より下方に突出した形態となっ
ているので、下層パネル取付金物28を経済的な断面で設
計できる利点もある。
尚、上記実施例では、下層パネル取付金物28を長尺矩
形状に形成したが、これに限定されず、下層パネル取付
金物28のうち支持用隙間27内に挿入される部分のみを幅
狭に形成して下部を幅広に形成しても良く、また中間金
物は、L形鋼で形成して、その縦フランジ(主プレート
部)に一対の受け溝を形成しても良い。
形状に形成したが、これに限定されず、下層パネル取付
金物28のうち支持用隙間27内に挿入される部分のみを幅
狭に形成して下部を幅広に形成しても良く、また中間金
物は、L形鋼で形成して、その縦フランジ(主プレート
部)に一対の受け溝を形成しても良い。
その他、本発明は、下層パネル取付金物28の主プレー
ト部28aの形状を適宜変更しても良い等、種々の変形が
可能である。
ト部28aの形状を適宜変更しても良い等、種々の変形が
可能である。
[発明の効果] 本発明は以上の説明から明らかなように、梁側の中間
金物の受け溝に上層パネル取付金物の嵌合溝を嵌め込む
ことによって、上層のコンクリートパネルを梁に支持さ
せると同時に、中間金物と上層パネル取付金物との間に
支持用隙間が形成されるため、前述した従来例の如き、
別体のコ字形金物が不要となり、その分、取付金物の数
を削減できて、極めて簡単な構造で耐震性を確保でき
る。しかも、取付金物の点数削減により、工数も削減で
きて、施工能率を十分に向上できる。
金物の受け溝に上層パネル取付金物の嵌合溝を嵌め込む
ことによって、上層のコンクリートパネルを梁に支持さ
せると同時に、中間金物と上層パネル取付金物との間に
支持用隙間が形成されるため、前述した従来例の如き、
別体のコ字形金物が不要となり、その分、取付金物の数
を削減できて、極めて簡単な構造で耐震性を確保でき
る。しかも、取付金物の点数削減により、工数も削減で
きて、施工能率を十分に向上できる。
第1図乃至第6図は本発明の一実施例を示したもので、
第1図は第2図のI−I線に沿って示す縦断側面図、第
2図は同正面図、第3図は同平面図、第4図は第2図の
IV−IV線に沿って示す縦断側面図、第5図は中間金物の
斜視図、第6図は上層パネル取付金物の斜視図である。
そして、第7図乃至第9図は従来例を示したもので、第
7図は第1図相当図、第8図は要部の斜視図、第9図は
コ字形金物の斜視図である。 図面中、15は上層のコンクリートパネル、16は下層のコ
ンクリートパネル、18は梁、19は中間金物、19aは主プ
レート部、19bは側片部、20は受け溝、21は上層パネル
取付金物、21aは主プレート部、21bは側片部、22は嵌合
溝、27は支持用隙間、28は下層パネル取付金物である。
第1図は第2図のI−I線に沿って示す縦断側面図、第
2図は同正面図、第3図は同平面図、第4図は第2図の
IV−IV線に沿って示す縦断側面図、第5図は中間金物の
斜視図、第6図は上層パネル取付金物の斜視図である。
そして、第7図乃至第9図は従来例を示したもので、第
7図は第1図相当図、第8図は要部の斜視図、第9図は
コ字形金物の斜視図である。 図面中、15は上層のコンクリートパネル、16は下層のコ
ンクリートパネル、18は梁、19は中間金物、19aは主プ
レート部、19bは側片部、20は受け溝、21は上層パネル
取付金物、21aは主プレート部、21bは側片部、22は嵌合
溝、27は支持用隙間、28は下層パネル取付金物である。
Claims (1)
- 【請求項1】水平に設けられた梁に対して、上層のコン
クリートパネルの下部と下層のコンクリートパネルの上
部を支持させるコンクリートパネルの支持構造におい
て、前記梁に取付けられた中間金物と、前記上層のコン
クリートパネルに取付けられた上層パネル取付金物と、
前記下層のコンクリートパネルに取付けられた下層パネ
ル取付金物とを備え、前記中間金物には、前記コンクリ
ートパネルに平行な主プレート部を形成すると共にこの
主プレート部の上辺部左右両側に一対の受け溝を形成
し、前記上層パネル取付金物には、左右両側部に前記梁
側に突出する一対の側片部を形成すると共にその側片部
に前記中間金物の受け溝に嵌め込まれる嵌合溝を形成
し、この上層パネル取付金物の嵌合溝を前記中間金物の
受け溝に嵌め込むことによって、前記上層のコンクリー
トパネルの下部を支持させると共に前記上層パネル取付
金物と前記中間金物との間に偏平な支持用隙間を形成す
る一方、前記下層パネル取付金物の少なくとも上部を前
記支持用隙間より幅狭に形成して、これを前記支持用隙
間内に左右にスライド可能となるように挿入することに
よって、前記下層のコンクリートパネルの上部を支持さ
せるようにしたことを特徴とするコンクリートパネルの
支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18713289A JP2738747B2 (ja) | 1989-07-19 | 1989-07-19 | コンクリートパネルの支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18713289A JP2738747B2 (ja) | 1989-07-19 | 1989-07-19 | コンクリートパネルの支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0351454A JPH0351454A (ja) | 1991-03-05 |
JP2738747B2 true JP2738747B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=16200685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18713289A Expired - Lifetime JP2738747B2 (ja) | 1989-07-19 | 1989-07-19 | コンクリートパネルの支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2738747B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4818622B2 (ja) * | 2005-03-14 | 2011-11-16 | 三和テクノ株式会社 | 微細粉粒体のもれ防止用シール材 |
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-
1989
- 1989-07-19 JP JP18713289A patent/JP2738747B2/ja not_active Expired - Lifetime
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