JP2738087B2 - 酸化亜鉛バリスタの製造方法 - Google Patents
酸化亜鉛バリスタの製造方法Info
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- JP2738087B2 JP2738087B2 JP1305417A JP30541789A JP2738087B2 JP 2738087 B2 JP2738087 B2 JP 2738087B2 JP 1305417 A JP1305417 A JP 1305417A JP 30541789 A JP30541789 A JP 30541789A JP 2738087 B2 JP2738087 B2 JP 2738087B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、酸化亜鉛を主成分とした酸化亜鉛バリスタ
の製造方法、特に電極の形成方法に関するものである。
の製造方法、特に電極の形成方法に関するものである。
従来の技術 従来より酸化亜鉛を主成分とし、これに添加物として
酸化ビスマス，酸化アンチモン，酸化マンガン等の金属
酸化物を加え、十分混合した後、空気中で1100℃〜1300
℃の高温で焼成して得られる焼結体は、顕著な電圧非直
線性を有し、酸化亜鉛バリスタとして広く利用されてい
る。そして上記焼結体に電極を設ける方法としては、有
機溶剤，ガラスフリットなどを含む銀ペーストを塗布
し、所定の温度で焼付けを行う方法がよく用いられてい
る。
酸化ビスマス，酸化アンチモン，酸化マンガン等の金属
酸化物を加え、十分混合した後、空気中で1100℃〜1300
℃の高温で焼成して得られる焼結体は、顕著な電圧非直
線性を有し、酸化亜鉛バリスタとして広く利用されてい
る。そして上記焼結体に電極を設ける方法としては、有
機溶剤，ガラスフリットなどを含む銀ペーストを塗布
し、所定の温度で焼付けを行う方法がよく用いられてい
る。
発明が解決しようとする課題 一般に、銀ペーストを焼付けする方法を用いて電極を
形成する場合、焼付け後の銀電極厚みを基準にして、そ
の値より計算して銀ペースト量を調整することが多い。
しかし、酸化亜鉛バリスタ素子は、焼結体厚みを変える
ことにより、バリスタ電圧を調整しているために種々の
厚みの焼結体を作成する必要がある。この場合、焼付け
後の銀電極の厚みを基準にして銀ペーストを塗布，焼付
けすると焼結体中に拡散する銀ペースト中のガラスフリ
ットの量が、焼結体厚みにかかわらず、同量となる。し
たがって、焼結体の単位重量当りに対するガラスフリッ
トの焼結体中への拡散量が焼結体の厚みが変ることによ
って異なることになる。酸化亜鉛バリスタ焼結体に、ガ
ラスフリットを拡散させることは、安定した高温負荷寿
命特性を得るのに有効な方法である。
形成する場合、焼付け後の銀電極厚みを基準にして、そ
の値より計算して銀ペースト量を調整することが多い。
しかし、酸化亜鉛バリスタ素子は、焼結体厚みを変える
ことにより、バリスタ電圧を調整しているために種々の
厚みの焼結体を作成する必要がある。この場合、焼付け
後の銀電極の厚みを基準にして銀ペーストを塗布，焼付
けすると焼結体中に拡散する銀ペースト中のガラスフリ
ットの量が、焼結体厚みにかかわらず、同量となる。し
たがって、焼結体の単位重量当りに対するガラスフリッ
トの焼結体中への拡散量が焼結体の厚みが変ることによ
って異なることになる。酸化亜鉛バリスタ焼結体に、ガ
ラスフリットを拡散させることは、安定した高温負荷寿
命特性を得るのに有効な方法である。
従来の焼付け方法は、銀ペースト中の銀粉末量とガラ
スフリット量が所定の量に規定された銀ペーストを塗布
し焼付けする方法であり、特に焼結体重量とガラスフリ
ット量の関係が比例するように調節する方法ではなかっ
たため、作成した素子の特性は不安定なものであった。
また近年、酸化亜鉛バリスタ焼結体にガラスフリットを
塗布し、熱処理を施こし、焼結体内に拡散させた後に銀
ペーストを焼付けする方法などが考えられているが、生
産工程が増えるため、量産性に適した方法ではない。
スフリット量が所定の量に規定された銀ペーストを塗布
し焼付けする方法であり、特に焼結体重量とガラスフリ
ット量の関係が比例するように調節する方法ではなかっ
たため、作成した素子の特性は不安定なものであった。
また近年、酸化亜鉛バリスタ焼結体にガラスフリットを
塗布し、熱処理を施こし、焼結体内に拡散させた後に銀
ペーストを焼付けする方法などが考えられているが、生
産工程が増えるため、量産性に適した方法ではない。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであ
り、性能の安定した酸化亜鉛バリスタを提供することを
目的とするものである。
り、性能の安定した酸化亜鉛バリスタを提供することを
目的とするものである。
課題を解決するための手段 この課題を解決するために本発明は、銀ペースト中の
銀粉末量とガラスフリット量を塗布する焼結体厚みに応
じて変化させ、塗布する銀ペースト中のガラスフリット
の全重量と焼結体の重量の比が一定範囲内になるように
して電極とした構成とするものである。
銀粉末量とガラスフリット量を塗布する焼結体厚みに応
じて変化させ、塗布する銀ペースト中のガラスフリット
の全重量と焼結体の重量の比が一定範囲内になるように
して電極とした構成とするものである。
作用 この構成をとることにより、焼結体単位重量当りに対
する銀ペースト中のガラスフリット量が一定となるた
め、銀ペースト焼付け後の素子の特性が、焼結体厚みに
かかわらず安定し、特に焼結体厚みの厚い素子の高温負
荷寿命が向上する。
する銀ペースト中のガラスフリット量が一定となるた
め、銀ペースト焼付け後の素子の特性が、焼結体厚みに
かかわらず安定し、特に焼結体厚みの厚い素子の高温負
荷寿命が向上する。
実施例 以下、本発明の一実施例について詳細に述べる。
まず、酸化亜鉛粉末に酸化ビスマス，酸化アンチモ
ン，酸化マンガン，酸化コバルト，酸化クロムの金属酸
化物をそれぞれ0.5モル％〜1.5モル％加え、十分混合し
た後、造粒し、円板状に成形する。円板の直径は、焼成
後10mmになるようにし、円板の厚みは同じく焼成後それ
ぞれ1mm,3mm,5mmになるように成形した上記３種類の成
形体を1300℃の高温にて空気中で焼成し、焼結体を作成
した。上記焼結体に次の第１表に示すそれぞれの条件で
直径8mmの銀ペーストをスクリーン印刷し、所定の温度
で焼付けを行ったそれぞれ20個の試料を用意した。その
詳細な作成条件を第１表に示す。
ン，酸化マンガン，酸化コバルト，酸化クロムの金属酸
化物をそれぞれ0.5モル％〜1.5モル％加え、十分混合し
た後、造粒し、円板状に成形する。円板の直径は、焼成
後10mmになるようにし、円板の厚みは同じく焼成後それ
ぞれ1mm,3mm,5mmになるように成形した上記３種類の成
形体を1300℃の高温にて空気中で焼成し、焼結体を作成
した。上記焼結体に次の第１表に示すそれぞれの条件で
直径8mmの銀ペーストをスクリーン印刷し、所定の温度
で焼付けを行ったそれぞれ20個の試料を用意した。その
詳細な作成条件を第１表に示す。
第１表中、実施例６および11が、一般に用いられてい
る作成条件である。つぎに第１表記載の作成条件にもと
づき作成した素子に対して、125℃の高温大気中でバリ
スタ電圧（V1mA）の90％にあたる直流電圧を印加し、高
温負荷寿命試験を行って100時間放置後、バリスタ電圧
を測定し、バリスタ電圧の変化率の平均値と分散値を算
出した。その結果を次の第２表に示す。
る作成条件である。つぎに第１表記載の作成条件にもと
づき作成した素子に対して、125℃の高温大気中でバリ
スタ電圧（V1mA）の90％にあたる直流電圧を印加し、高
温負荷寿命試験を行って100時間放置後、バリスタ電圧
を測定し、バリスタ電圧の変化率の平均値と分散値を算
出した。その結果を次の第２表に示す。
第２表によれば、焼結体重量と、銀ペースト中のガラ
スフリット重量の比が0.002から0.006の場合、特にバリ
スタ電圧変化率および分散値に良好な特性がみられる。
スフリット重量の比が0.002から0.006の場合、特にバリ
スタ電圧変化率および分散値に良好な特性がみられる。
なお、本実施例では電極焼付け後の電極単位面積当り
の銀使用量が一定になるように銀ペーストの成分を調整
したが、同じ成分の銀ペーストで塗布量を変化させて、
ガラスフリット量を調整してもよい。しかし、この場
合、厚みの大きな素子に対しては、電極単位面積当りの
銀使用量が多くなるので経済的ではない。
の銀使用量が一定になるように銀ペーストの成分を調整
したが、同じ成分の銀ペーストで塗布量を変化させて、
ガラスフリット量を調整してもよい。しかし、この場
合、厚みの大きな素子に対しては、電極単位面積当りの
銀使用量が多くなるので経済的ではない。
発明の効果 以上のように本発明の製造方法は、酸化亜鉛バリスタ
焼結体の重量に対して、塗布する銀ペースト中のガラス
フリットの量を一定範囲内、すなわち焼結体の重量1gに
対してガラスフリットの重量を0.002g以上0.006g以下と
したものであり、これにより、焼結体単位重量当りに拡
散させるガラスフリット量が定量化できるため、性能の
安定した酸化亜鉛バリスタ素子を作成することができ
る。
焼結体の重量に対して、塗布する銀ペースト中のガラス
フリットの量を一定範囲内、すなわち焼結体の重量1gに
対してガラスフリットの重量を0.002g以上0.006g以下と
したものであり、これにより、焼結体単位重量当りに拡
散させるガラスフリット量が定量化できるため、性能の
安定した酸化亜鉛バリスタ素子を作成することができ
る。
Claims (1)
- 【請求項１】酸化亜鉛を主成分とするバリスタ特性を有
する焼結体に、前記焼結体の重量1gに対してガラスフリ
ットの重量が0.002g以上0.006g以下となるように混合し
た銀ペーストを塗布し、焼付けて電極を形成する酸化亜
鉛バリスタの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1305417A JP2738087B2 (ja) | 1989-11-24 | 1989-11-24 | 酸化亜鉛バリスタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1305417A JP2738087B2 (ja) | 1989-11-24 | 1989-11-24 | 酸化亜鉛バリスタの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03165011A JPH03165011A (ja) | 1991-07-17 |
| JP2738087B2 true JP2738087B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=17944883
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1305417A Expired - Lifetime JP2738087B2 (ja) | 1989-11-24 | 1989-11-24 | 酸化亜鉛バリスタの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2738087B2 (ja) |
-
1989
- 1989-11-24 JP JP1305417A patent/JP2738087B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03165011A (ja) | 1991-07-17 |
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Legal Events
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