JP2737992B2 - 光学ヘッドのサーボ系制御回路 - Google Patents

光学ヘッドのサーボ系制御回路

Info

Publication number
JP2737992B2
JP2737992B2 JP6742189A JP6742189A JP2737992B2 JP 2737992 B2 JP2737992 B2 JP 2737992B2 JP 6742189 A JP6742189 A JP 6742189A JP 6742189 A JP6742189 A JP 6742189A JP 2737992 B2 JP2737992 B2 JP 2737992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
servo
gain
focus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6742189A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02247827A (ja
Inventor
滋明 和智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP6742189A priority Critical patent/JP2737992B2/ja
Publication of JPH02247827A publication Critical patent/JPH02247827A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2737992B2 publication Critical patent/JP2737992B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光ディスクに照射するビームスポットのフ
ォーカス状態、又はトラッキング状態をコントロールし
て、常に、最適なサーボ特性を得られるようにした光学
ヘッドのサーボ系制御回路に関するものである。
[発明の概要] 本発明の光学ヘッドのサーボ系制御回路は、フォーカ
スサーボゲイン、及びトラッキングサーボゲインを最適
な状態に調整するコントロール手段と、フォーカスサー
ボ回路、又はトラッキングサーボ回路のループ内に発生
するオフセットを低減するようなコントロール手段と、
さらに、特に2分割ディテクタを光学ヘッドに搭載した
ときに発生する光学的なオフセットをキャンセルするよ
うなサーボ回路のゲインを調整するコントロール手段を
含み、これらのコントロール手段がスイッチング手段に
よって適宜切り換えられるようになされている。
又、これらのコントロール手段は、一枚の基板上に集
積化され、直流的なオフセットを低減することによって
光学ヘッドに対する全てのサーボ特性が最適となるよう
に自動的にコントロールすることを可能とするものであ
る。
[従来の技術] 光ディスクのトラックに情報を記録し、又はこの記録
した情報を読み出すための光学ヘッドには、レーザビー
ムを光ディスクのトラックに対して合焦点で照射すると
ともに、回転している光ディスクのトラックを正確に追
跡するためのサーボ回路を欠くことができない。
又、このようなサーボ回路が安定に動作するために
は、少なくとも、サーボ回路のループゲイン、及びサー
ボ帯域等を適正に定める必要があり、さらに、光学的な
オフセット等を低減するようなコントロール手段も必要
とされている。
サーボ回路のループゲインは、アクチュエータの能力
や、光ディスクからの反射光量の大きさから得られるサ
ーボエラー信号のレベル等をパラメータとして自動的に
調整することが既に提案されている。
第7図は本出願人が先に提案(特願平1−002587号)
した光ディスク装置のサーボゲインコントロール回路の
実施例を示したもので、フォーカスフォーカスサーボの
場合を例としたものである。
この図において、1は光ディスクに照射したレーザビ
ームの反射光を検出するディテクタ、2は上記ディテク
タ1の対角線信号(A+C)−(B+D)を演算してフ
ォーカスエラー信号(a)を生成する第1の演算回路、
3は上記ディテクタ1の和信号A+B+C+Dを演算し
てディテクタ1の受光量を示す光量信号(b)を生成す
る第2の演算回路である。
以下は可変ゲイン調整手段の構成であって、4はフォ
ーカスエラー信号(a)をPWM制御するアナログスイッ
チ、5は光量信号(b)をPWM制御するアナログスイッ
チである。アナログスイッチ4の出力は抵抗R1とコンデ
ンサC1からなるローパスフィルタを通して断続波形のス
ムージングが行なわれ、アナログスイッチ5の出力は抵
抗R2とコンデンサC2からなるローパスフィルタを通して
断続波形のスムージングが行なわれる。
上記ローパスフィルタによりスムージングされた光量
信号(c)は、ヒステリシス特性をもつコンパレータ6
の反転入力端子(−)へ入力され、そのコンパレータ6
の出力は、コンパレータ6の非反転入力端子に抵抗R3
通して帰還される。コンパレータ6は、光量信号(c)
が非反転入力端子(−)に接続する参照電圧信号(d)
と等しくなるようにそのヒステリシス特性によって自励
発振し、前記各アナログスイッチ4,5をオン(1側)/
オフ(0側)してPWM制御を行なう。各アナログスイッ
チ4,5の1側はフォーカスエラー信号(a),光量信号
(b)の接続側であり、0側はグランド側である。上記
構成により、フォーカスエラー信号(a)はディテクタ
1の受光量が、一定にされるようなゲインで調整された
サーボ信号(e)となる。
オープンループ特性調整用の発振出力をフォーカスサ
ーボ機構のループ内に挿入する手段としてオペアンプ7
によるノンインバータアンプを用い、前述の可変ゲイン
調整手段の後に設けられている。
可変ゲイン調整手段から出力されるサーボ信号(e)
はオペアンプ(演算増幅器)7の非反転入力端子(+)
へ接続し、オペアンプ7の出力(f)は抵抗R4を通して
オペアンプ7の反転入力端子(−)へ接続する。
一方、その反転入力端子(−)へは発振回路8の発振
出力を直列接続のコンデンサC3と抵抗R5及びスイッチ9
を介して接続する。スイッチ9はトレーニング期間等の
調整を行う所定期間のみ入力するように構成されてい
る。
発振回路8の発振周波数は、例えばサーボ帯域の上限
に近い周波数に設定する。
サーボ機構のオープンループ特性(オープンループゲ
イン)を一定にする制御手段として挿入された発振出力
が一巡することになるオペアンプ7の入力側の信号
(e)と出力側の信号(f)を入力するバンドパスフィ
ルタ10及び12が設けられ、それらの出力の絶対値|ABS|
を算出する両波整流回路11,13が設けられている。
各バンドパスフィルタ10,12の伝達関数は、 で表わされ、その通過周波数 は発振回路8の発振出力の周波数と同一となるように設
定される。
14は各両波整流回路11,13の絶対値信号(g),
(h)の差信号(g)−(h)を算出する演算回路、15
はその差信号(g)−(h)が0になるまで前述のコン
パレータ6の参照電圧信号(d)の増減を指令するコン
トロール回路、16はコントロール回路15の指令で抵抗分
圧17の電位を切り換えることによる参照電圧信号(d)
を生成するセレクタ回路である。
なお、このサーボ回路はオペアンプ7のサーボ信号出
力(f)の位相補償を行う位相補償回路18と位相補償さ
れたサーボ信号出力によりフォーカスアクチュエータ20
を駆動するドライブ回路19を備えている。
フォーカスアクチュエータ20は光学ヘッドの対物レン
ズをフォーカス方向に動かし、その結果が前述のディテ
クタ1及び第1の演算回路2によりフォーカスエラー信
号として検出される。
この発明による自動サーボゲインコントロール回路
は、通常動作において光学ヘッドのディテクタ1の出力
から第1の演算回路2によりフォーカスエラー信号
(a)を検出し、アナログスイッチ4とローパスフィル
タからなる可変ゲイン調整手段によりサーボ信号を作成
し、このサーボ信号を位相補償回路18を通して位相補償
した後、ドライブ回路19を介してフォーカスアクチュエ
ータを駆動し、上記フォーカスエラー信号が0になるよ
うに制御するループを形成している。
又、このループ内にオペアンプ7を介設し、サーボが
かかった状態で仮想的にループを切り、このオペアンプ
7の出力側の信号(f)に発振出力を挿入してフォーカ
スアクチュエータ20を動かし、フォーカスエラー信号と
してオペアンプ7の入力側に一巡して戻ってくる信号
(e)と上記信号(f)とを比較するようにしている。
そして、その比較結果が例えば(e)<(f)であれ
ば、演算回路14の入力信号において(g)<(h)とな
りその差信号は負となって、コントロール回路15内に設
けられているカウンタはアップカウントが指示される。
その結果、カウンタのカウント値が増加し、コンパレー
タ6の参照電圧信号(d)を高電位とする。
コンパレータ6は、アナログスイッチ5により第2の
演算回路3の光量信号(b)を入力としてPWM制御を行
い、アナログスイッチ5を通過する光量信号(c)を一
定値にするように作用する。
又、そのPWM制御と同期して、アナログスイッチ4も
同時にPWM制御される。
参照電圧信号(d)が高電位になれば、アナログスイ
ッチ4のオン時間が長くなり、オペアンプ7の入力側信
号(e)を増大させる。即ち、コンパレータ6は、光量
信号(c)を一定にするようにアナログスイッチ4,5をP
WM制御しつつ、かつオペアンプ7の入力側信号(e)と
出力側信号(f)が等しくなるように上記アナログスイ
ッチ4のPWM制御を行う。
オペアンプ7の入力側信号(e)とその出力側信号
(f)が等しくなるとき、アクチュエータゲインを含む
オープンループゲインが0dBである。したがって、ルー
プに挿入する発振回路8の発振出力の周波数を、予めサ
ーボ帯域に選んでおき、上記したように信号(g)と信
号(h)の電圧が等しくなるようにコンパレータ6の参
照電圧信号(d)を制御することにより、動作モード
(記録、再生、消去)の違いによりディテクタ1で受光
する光ディスクの反射光の光量変化があっても、メディ
ア(光ディスク)の反射率等のパラメータ変動があって
も、さらにフォーカスアクチュエータ20のアクチュエー
タゲイン変動があっても、自動的にオープンループゲイ
ンが一定(0dB)に保たれる。
サーボ機構のループ内に挿入する発振出力は本来のフ
ォーカスサーボ動作に対し外乱として作用するので、各
動作モードの開始に先立つ期間などにトレーニング期間
を設け、このトレーニング期間内に上記オープンループ
ゲインの自動調整を行い、その調整結果を保持(コント
ロール回路15で保持)して動作を開始する。
この発明によると、サーボ回路のオープンループゲイ
ンを適正に調整することができる。
すなわち、サーボ回路のループゲインが周波数f1で0d
Bとなるように調整する際は、発振回路8の発振周波数
及びバンドパスフィルタ10,12の中心周波数をf1に設定
すると、第8図に示すようにf1で0dBとなるサーボ特性G
1とすることができる。
又、発振周波数及び中心周波数をf2にすると、この周
波数f2でループゲインが0dBとなるようにPWM変調が行わ
れ、サーボ特性がG2となるように設定される(この場合
は周波数f1に対してA1の利得を持たせることになる)。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、上記したようなオートゲインコントロール
回路の場合、バンドパスフィルタ10,12が多段のオペア
ンプを継続接続することによって構成されるアクティブ
フィルタとされているため、例えば、1個のオペアンプ
で10mVのオフセットが出力されると、減算回路14の出力
に大きな誤差が発生するという問題がある。
そのため、サーボ系の特性が各機種ごとにばらつく可
能性があり、又、オフセットの少ないオペアンプを使用
するとコストアップを招くという問題があった。
又、光ディスクのサーボコントロール調整としては、
上記したサーボゲインの調整の外に、光学的、または回
路的なオフセットによってサーボ系に発生する定常偏差
を除去するための調整手段等が必要になり、サーボ系の
制御回路に多数の回路素子が要求されることによって回
路構成が複雑になるとともに、調整工程に多くの負担が
加わるという問題があった。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、かかる問題点にかんがみてなされたもの
で、サーボ系の制御回路に採用されている機能回路を切
り換えるスイッチング手段を設け、低いDCオフセットを
有するフイルター回路や、演算回路を共用出来るように
してサーボ系の各種の調整が自動的に行われるようなサ
ーボ系の制御回路を提供するものである。
[作用] 数多くの回路を集積化する際に問題となるDCオフセッ
トの発生を少なくするために、制御モードに応じて切り
替わるスイッチを設け、各種の自動調整で必要とされる
フイルタ回路や機能回路を共用できるようにしているの
で、サーボ系の調整を高い精度で行うようにでき、サー
ボ系制御回路の集積化も容易にできる。
[実施例] (1)全体の回路構成 第1図は本発明の光ディスクのサーボ系制御回路の全
体図をブロック図としたものである。
この図で、21はフォーカスエラー信号Efが入力されて
いるAGCアンプ、31は同じくトラッキングエラー信号Et
が入力されているAGCアンプを示す。
このAGCアンプ21,31は前記した先行技術に示すよう
に、光ディスクから反射された光量(和信号SUM)によ
って利得が自動的に設定されると同時に、後で述べるよ
うにサーボ回路に注入された発振回路の調整信号の一巡
ループゲインによって制御できるようになされている。
22,32は入力端子CLK1より注入された調整信号を適当
な比率で加算することができる加算器を示し、特に、ト
ラッキングサーボ回路の加算器32は、他に、オフセット
電圧及び光学系のオフセットをキャンセルするための信
号が入力されるように多段入力の加算回路とされてい
る。
23,33はフォーカスエラー信号Ef、及びトラッキング
エラー信号Etの位相補償を行う位相補償回路、24,34は
前記した加算器22,32と同様な機能をもつ加算器、25,35
はそれぞれフォーカスアクチュエータの駆動コイル26、
及びトラッキングアクチュエータの駆動コイル36をドラ
イブするドライブ回路である。
なお、37はトラッキングアクチュエータの駆動コイル
36によって偏移したビームの位置を検出するセンサであ
り、38はセンサ37の出力を増幅する可変アンプを示して
いる。そして、この可変アンプ38の出力をフィードバッ
クすることによって、2分割ディテクタが使用されてい
るときに発生する光学的なオフセットをキャンセルする
ようにしている。
次に、C1およびC2はアップダウンカウンタCTと、この
アップダウンカウンタCTの出力データに基ずいて可変減
衰器Attの減衰量が設定されるレベル設定回路を示し、C
1はトラッキング用のAGCアンプ21の利得を、C2はフォー
カス用のAGCアンプ31の利得調整手段となるものであ
る。
又、C3,C4およびC5はC1と同様の構造からなるレベル
設定回路であって、アップダウンカウンタの計数値によ
ってC3はフォーカスサーボ回路にオフセット電圧を供給
し、C4は同じくトラッキングサーボ回路にオフセット電
圧を供給している。又、C5は後で述べるように2分割デ
ィテクタを使用したときに発生するポジションエラー信
号をキャンセルするための信号をフィードバックする可
変利得アンプ(AVC)38の利得を設定するレベル設定回
路である。
S1〜S8はサーボ回路の各種調整を行う時に図示しない
制御信号によって接点が選択されるアナログスイッチ回
路を示し、例えば、接点aおよび、又はa1、a2が交互に
選択されているときはフォーカスサーボ回路の自動利得
制御モード、接点bおよび、又はb1、b2が交互に選択さ
れているときはトラッキングサーボ回路の自動利得制御
モードとなるものである。
又、接点cが選択されているときはフォーカスオフセ
ットの設定制御モード、接点dはトラッキングオフセッ
トの設定制御モードを示す。
さらに、接点eが選択されたときは2分割ディテクタ
による光学系のポジションによって発生するトラッキン
グエラーをキャンセルするためのゲイン設定モードを示
している。
上記したアナログスイッチ回路S1〜S8によって選択さ
れるフィルタ回路としてF1,F2,F4,F5,F6,F7,F8が設けら
れており、これらはそれぞれ信号波形の成形、積分、移
相を適正に行うCR素子によって構成されている。
特にフィルタ回路F2は前述したようにサーボ回路のゲ
インを設定するために注入された調整信号の周波数を選
択するバンドパスフィルタBPFを示し、このフィルタ回
路はスイッチドキャパシタを使用することにより、通過
周波数が任意に選べるように構成されている。
又、F3は検波回路を構成するものである。
OP1,OP2はオフセットが極めて低くなるように設定さ
れた演算増幅器を示す。
以下、サーボ系の各種制御モードについて説明する。
(2)フォーカスサーボゲイン自動利得設定モード 第2図(a)はアナログスイッチS1〜S8の制御によっ
てフォーカスサーボ回路のゲインを適正に設定するモー
ドとしたときの結線状態を斜線の配設回路で示したもの
である。
又、第2図(b)は、この結線状態で見られる各部の
信号波形を示す。
入力端子CLK1から供給される周波数f1の調整信号はフ
ィルタ回路F8において、正弦波に近い波形Aとされ、フ
ォーカスサーボ回路の加算器22に入力される。
この波形Aは位相補償回路23、加算器24、ドライブ回
路25を介してフォーカスアクチュエータの駆動コイル26
に供給され、光ディスクに照射されるビームスポットの
フォーカス状態を変動する。
調整信号の周波数f1はサーボ帯域の上限近くに設定さ
れるため、フォーカスサーボ回路の応答性は小さいが、
図示しないディテクタよりフォーカスエラー信号Efが検
出され、AGCアンプ21に帰還される。
AGCアンプ21から出力されているフォーカスエラー信
号EfのレベルEf0、と加算器22から出力されている調整
信号のレベルErfの比(Ef0/Erf)は、周波数f1における
フォーカスサーボ回路のオープンループゲインを示すこ
とになる。
第2図(b)はErf<Ef0の場合を示しており、ノイズ
やオフセット信号が重畳されている。
Ef0とErfはアナログスイッチS3の接点a1,a2からt期
間毎に交互にバンドパスフィルタF2に入力され、波形B
に示すような周波数f1の成分のみが抽出される。そし
て、この信号はアナログスイッチS4の接点aを介して検
波回路F3に入力され、波形Cに示すように半波整流波形
とされる。
この半波整流波形CはフィルタF6(積分回路)によっ
て積分され、その平均電圧Dが形成される。そして、ア
ナログスイッチS6,S7に供給されているサンプリングパ
ルスP1,P2によって切り換わる直前の平均電圧Dが接点a
1,a2により交互にサンプリングされ、オペアンプOP2
比較される。そして、このOP2の判定信号Qがフォーカ
スサーボ回路のAGCアンプ21の利得をコントロールする
レベル設定回路C1のアップダウンカウンタを制御するこ
とになる。そして、例えばErf>Ef0のときは、判定信号
QがLレベルとなって、クロック信号CKが供給されてい
るレベル設定回路C1のカウンタの計数値が減少して、AG
Cアンプ21の利得を下げるようにする。
又、Erf>Ef0のときは、判定信号QがHレベルとな
り、レベル設定回路C1のカウンタの計数値が増大し、AG
Cアンプ21の利得が高くなるように調整する。
その結果、加算器22の入力側の信号Ef0と、出力側の
信号Erfが等しくなるように設定されることになる。
したがって、この調整により、調整信号の周波数f
1で、フォーカスサーボ回路の一巡ループゲインが0dBと
なるように調整される。
ループゲインが0dBとなる周波数fは、入力端子CLK1
から供給される調整信号の周波数をfとすることによっ
て設定でき、光ディスクの回転数や、アクチュエータの
能力を勘案して、この周波数fが各機種ごとに設定さ
れ、前述した第8図に示すような所望のサーボ特性を設
定することができる。
なお、バンドパスフィルタF2は、例えば、スイッチド
キャパシタによって構成され、入力端子CLK1から供給さ
れる調整信号の周波数と共振するようにクロック信号が
入力される。
このフォーカスゲインの自動利得制御モードでは、加
算器22の入力側の信号Ef0と、出力側の信号Erfの抽出を
行うバンドパスフィルタF2がアナログスイッチS3によっ
て共用できるように構成されているので、バンドパスフ
ィルタF2に直流的なオフセット電圧が生じた場合でも、
このオフセット電圧が演算増幅器OP2でキャンセルさ
れ、調整誤差となることがないという利点がある。
(3)トラッキングサーボゲイン自動調整モード 第3図(a)は、トラッキングサーボ回路の適正ゲイ
ンを設定するモードとしたときの結線状態を示したもの
で、第2図(a)と同様に斜線の配線回路が機能するこ
とになる。
この回路の制御動作は、本質的にフォーカスサーボゲ
インの自動調整モードと同様であり、その信号波形を第
3図(b)で示す。
入力端子CLK1から供給された調整信号(周波数f2
は、アナログスイッチS8がb接点に反転することによ
り、調整信号がトラッキングサーボ回路の加算器32に入
力されている。そして、アナログスイッチS3は、この加
算器32の入力側の信号、すなわち、調整信号がトラッキ
ングアクチュエータを振らしたときのトラッキングエラ
ー信号Et0と、加算器32から出力される調整信号Ertを接
点b1及びb2により交互に選択して、バンドパスフィルタ
F2に入力する。
バンドパスフィルタF2の出力は前述したフォーカスゲ
インの自動調整モードと同じように処理され、演算増幅
器OP2から出力される判定信号Qによってレベル設定回
路C2のカウンタのアップダウンが制御され、Et0=Ert
なるようにトラッキングサーボ回路のAGCアンプ31の利
得が調整される。
なお、トラッキングサーボ回路の周波数帯域はフォー
カスサーボ回路のものより一般に広いため、入力された
調整信号の周波数f2は、一般にf1<f2となるように高い
方に設定されるが、ゲインの調整動作はフォーカスサー
ボ回路の場合と同様であるから、詳細な説明を省略す
る。
(4)フォーカスオフセットの自動調整モード フォーカスエラー信号Efに重畳されるDCオフセット信
号を、加算器24でキャンセルする調整モードを第4図
(a)に示し、その信号波形を第4図(b)(C)
(d)に示す。
入力端子CLK1からは、比較的低い周期の調整信号がフ
ィルタ回路F8を介して正弦波に近い信号波形AFとされ、
スイッチS8のc接点から加算器22に供給される。そし
て、この信号によってフォーカス状態が変動したときの
フオーカスエラー信号EfがAGCアンプ21に供給される。
一方、加算器22に供給された信号波形AFはアナログス
イッチS1を介して演算増幅器OP1に入力され、0クロス
点で反転する信号Eが演算増幅器OP1によって形成さ
れ、アナログスイッチS2を介してフォーカスオフセット
電圧を設定するレベル設定回路C3のクロック端子に入力
されている。
そして、この信号Eの立ち上がり点でレベル設定回路
C3のカウンタの計数値が歩進するように構成している。
4図(b)に示すようにフォーカスアクチュエータが
信号波形AFで振られると、オフセットがないときは合焦
点位置を示す0レベルで振幅が大きくなるトラバース信
号波形Bがトラッキングエラー信号Etとして検出される
(トラッキングサーボ回路のループはアナログスイッチ
S5によって切断されているため、ディスクの偏心によっ
てビームスポットがトラックを横断するときのトラバー
ス信号Bが得られている)。
このトラバース信号BはアナログスイッチS4の接点c
を介して検波回路F3で検波され、その検波波形Cをフィ
ルタ回路F5に入力してDC成分、高域信号成分を除去した
交番信号Dが出力される。
そして、交番信号DはアナログスイッチS6のc接点を
介して一方の端子が0電位とされている演算増幅器OP2
に入力されているので、0クロス点で反転する波形D′
が演算増幅器OP2より出力され前記したレベル設定回路C
3のアップダウン端子に供給されている。
ところで、第4図(b)に示すように、フォーカスエ
ラー信号Efに負のオフセットEoffが生じているときは、
このレベルを横切る点が合焦点となるから、この時点で
レベルが最大となるトラバース信号B波形が出力され、
演算増幅器OP2から出力される交番信号D′が正のレベ
ルにある時点t1,t2でレベル設定回路C3のカウンタの計
数値が増大する方向に動作し、正のオフセット電圧Fが
レベル設定回路C3のR端子から加算器24に供給されるこ
とになり、フォーカスアクチュエータの駆動コイル26に
流れている負のオフセット電圧−Eoffによる電流をキャ
ンセルするまで増大する。
又、第4図(c)に示すように、正のオフセット電圧
+Eoffが生じているときは、同様にこのオフセットレベ
ルを横切る点でトラバース信号Bが最大となり、演算増
幅器OP2の出力交番電圧D′は図のように変化する。そ
のため、レベル設定回路C3のカウンタが時点t1,t2で減
算されて負のオフセット電圧Fが加算器24に供給され、
正のオフセット電圧+Eoffをキャンセルすることにな
る。
第4図(d)はフォーカスオフセットがレベル設定回
路C3の出力電圧によってキャンセルされたときの波形を
示す。なお、レベル設定回路C3から正のオフセット電圧
のみ出力されるときは、加算器24にあらかじめ負のオフ
セット電圧−F0/2を加えておいてもよい。
(5)トラッキングオフセットの自動調整モード 第5図(a)はトラッキングサーボ回路に重畳するオ
フセットをキャンセルするために形成される結線図を示
し、第5図(b)はその動作波形を示したものである。
この調整モードでは、入力端子CLK2からトラッキング
エラー信号にウォーブリングをかけるクロック信号がフ
ィルタ回路F7を介して入力されている。
このウォーブリング信号Gがオープンループとなって
いるトラッキングサーボ回路の加算器34から入力される
と、トラバース信号Bが第5図(b)に示すように変動
する。すなわち、ビームスポットを照射する対物レン
ズ、又はミラーが中点から右、又は左に振られることに
なるが、このときにトラッキングサーボ回路内にオフセ
ットが発生していると、トラバース信号のウネリのバラ
ンスが正負で異なったものとなる。
ウネリの生じたトラバース信号Bはトラッキングエラ
ー信号EtとしてAGCアンプ31に入力され、その出力が加
算器32を介してフィルタ回路F4に供給され、このフイル
タ回路でトラバース信号の高域周波数成分を除去したウ
ネリ波形JがアナログスイッチS6のd接点を介し反転入
力端子がスイッチS7を介して0とされている演算増幅器
OP2に供給される。そして、演算増幅器OP2より0クロス
点で正又は負に反転する判定出力Qがレベル設定回路C4
のアップダウンカウンタのU/D端子に供給され、このカ
ウンタに供給されている入力端子CLK3のクロック信号M
を加算又は減算する。
レベル設定回路C4の出力は、適当な時定数を有する電
圧分割器から出力されるオフセット電圧を設定し、この
電圧が加算器32にオフセット補正電圧Etoffとして入力
される。
そして、光学系の誤差や、トラッキングサーボ回路内
に発生していたトラッキングオフセットをキャンセルす
ることになる。
このトラッキングオフセットの調整モードは適当な時
間行なうと、トラッキングオフセットがキャンセルされ
る状態になり、前のトラバース信号はB′に示すように
整定されることになる。そして、この状態でクロックM
の供給を停止し、オフセットの調整モードを解消する。
上記実施例ではトラバース信号が十分得られるように
ウォーブリングをかけたが、通常、光ディスクには0.2m
m程度の偏心があるからウォーブリング信号Gを必ずし
も印加する必要はない。
(6)ディテクタのポジション変動によるオフセットの
自動調整モード 光ディテクタのトラッキングエラーEtを検出する際
に、プッシュプル法が採用されていると、対物レンズが
移動したときに光軸がずれ、直流的なオフセットが発生
する。
このDCオフセットを解消するための1つの方法として
は、トラッキングアクチュエータの偏移を検出するセン
サ37を設け、このセンサ37から得られたポジション信号
を可変利得アンプ38を介して加算器32にフィードバック
することによって相殺することができる。
しかし、この方法でトラッキングエラー信号のDCオフ
セットをキャンセルするためには、帰還する量が可変利
得アンプ38によって適当なレベルに変換される必要があ
る。
本項は、この可変利得アンプ38の利得を適正に設定す
る自動調整モードを説明するものであって、第6図
(a)はポジション変動によるオフセットの自動調整モ
ードを行なう際の結線図を斜線で示しており、第6図
(b)(c)(d)はそのときの動作波形を示してい
る。
このモードの場合は、入力端子CLK2から供給される比
較的低い周波数のクロックがフィルタ回路F7によって正
弦波状の波形Gとされ、加算器34、アンプ35を介してト
ラッキングアクチュエータの駆動コイル36に印加され
る。
そのため、対物レンズ又はミラーが揺動し、前述した
ようにウォーブリングされたトラバース信号Bがトラッ
キングエラー信号Etとして検出される。なお、6図の
(b)のHはウォーブリングされたときのアクチュエー
タの実際の動きを検出するセンサ37の出力である(位相
遅れθを有する)。
トラバース信号Bのレベルは、トラッキングアクチュ
エータが中心位置にあるとき、つまり、2分割ディテク
タに入射する光軸がずれていないときに最大となり、こ
の中心位置からずれるにしたがってレベルが下がる。
一方、ウォーブリングする波形Gはフィルタ回路F1
よって位相をψだけずらした波形Kを形成し、アナログ
スイッチS1を介して演算増幅器OP1で波形Kの0クロス
点で反転するクロック波形Eとして検出されている。そ
して、この0クロス点で反転するクロック波形Eの立ち
上がりによって可変利得アンプ38のゲインを設定するレ
ベル設定回路C5のカウンタを歩進するクロックを作る。
他方、AGCアンプ31から出力されたトラバース信号B
はフィルタ回路F4により高域成分、DC成分が除去された
信号波形Jに変換され、その交流成分のみがアナログス
イッチS6の接点eから演算増幅器OP2に入力されて、0
クロス点で反転する判定信号Qを形成し、前記レベル設
定回路C5のカウンタのアップダウンを制御する。
そのため、第6図(b)のように、可変利得アンプ38
によって帰還されるポジションエラー信号の利得が大き
いときはレベル設定回路C5のカウント値が減算モードで
加算され、可変利得アンプの利得を下げるように移動す
る。
又、第6図(c)に示すように、可変利得アンプ38の
利得が小さく、ポジションエラー信号のキャンセルが十
分でないときは(この場合、トラバース信号のレベルが
ポジションエラーに基ずいてウネッている)、レベル設
定回路C5のカウンタが増大する方向に制御され、カウン
ト値がアップすることによって可変利得アンプ38の利得
を増大する。
第6図(d)は、可変利得アンプ38の利得が適正とな
り、ポジションエラー信号が加算器32で完全にキャンセ
ルされた場合の信号波形を示している。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の光学ヘッドのサーボ系
制御回路は、トラッキング、およびフオーカスサーボ回
路のループ利得を自動的に定める際に、調整信号を抽出
するフイルタのオフセットをキャンセルするような回路
構成としているので、オープンループゲインの設定がよ
り高い精度で行うことができるという効果がある。
また、一個の低いオフセット演算増幅器がサーボ系の
各種調整で共用できるようになされているので、サーボ
系制御回路を集積化する際に、高い精度を出すためのト
リミング加工が少なくなり、IC化が容易になるという特
徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のサーボ系制御回路の実施例を示すブロ
ック図、第2図(a)はフオーカスゲインの自動調整モ
ードにおける機能ブロック図、第2図(b)は第2図
(a)の動作を示す波形図、第3図(a)トラッキング
ゲインの調整モードを示す機能ブロック図、第3図
(b)は第3図(a)の動作を示す信号波形図、第4図
(a)はフオーカスオフセットの自動設定モードを示す
ブロック図、第4図(b)(c)(d)は第4図(a)
の動作を示す信号波形図、第5図(a)はトラッキング
オフセットの自動設定モードを示すブロック図、第5図
(b)は第5図(a)の動作を示す信号波形図、第6図
(a)はポジションエラーの自動設定モードを示すブロ
ック図、第6図(b)(c)(d)は第6図(a)の動
作を示す信号波形図、第7図は自働サーボ制御回路の先
行技術を示すブロック図、第8図はサーボゲインの説明
グラフである。 図中、21、31はAGCアンプ、22、32、24、34は加算器、2
5、35はドライブ回路、26、36駆動コイル、C1〜C5はレ
ベル設定回路を示す。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】利得制御手段を備えている光学ヘッドのサ
    ーボループ内に、サーボ帯域の上限周波数に設定されて
    いる調整信号を注入する調整信号挿入回路を設け、 該調整信号挿入回路の入力側の第1の信号と、出力側の
    第2の信号を交互に選択する第1のスイッチング手段
    と、 前記第1のスイッチング手段から選択出力される前記調
    整信号の基本周波数成分を抽出するためのバンドパスフ
    ィルタと、 前記第1のスイッチング手段と同期して切り替わり、前
    記バンドパスフィルタの出力信号から前記第1、および
    第2の信号を選択してサンプリング電圧を出力する第2
    のスイッチング手段と、 該第2のスイッチング手段で選択された前記第1及び第
    2の信号成分を比較する比較手段を備え、 該比較手段の出力によって前記光学ヘッドサーボループ
    のオープンループゲインを調整することを特徴とする光
    学ヘッドのサーボ系制御回路。
  2. 【請求項2】上記バンドパスフィルタ、および比較手段
    を構成する差動アンプはトラッキングサーボ回路又はフ
    ォーカスサーボ回路において共用されていることを特徴
    とする特許請求の範囲第(1)項に記載の光学ヘッドの
    サーボ系制御回路。
  3. 【請求項3】上記比較手段を構成する差動アンプは上記
    光学ヘッドのフォーカスオフセット、およびトラッキン
    グオフセットの調整を行う際の比較手段として共用され
    るように切り換えられることを特徴とする特許請求の範
    囲第(1)に記載の光学ヘッドのサーボ系制御回路。
JP6742189A 1989-03-22 1989-03-22 光学ヘッドのサーボ系制御回路 Expired - Fee Related JP2737992B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6742189A JP2737992B2 (ja) 1989-03-22 1989-03-22 光学ヘッドのサーボ系制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6742189A JP2737992B2 (ja) 1989-03-22 1989-03-22 光学ヘッドのサーボ系制御回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02247827A JPH02247827A (ja) 1990-10-03
JP2737992B2 true JP2737992B2 (ja) 1998-04-08

Family

ID=13344427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6742189A Expired - Fee Related JP2737992B2 (ja) 1989-03-22 1989-03-22 光学ヘッドのサーボ系制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2737992B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02247827A (ja) 1990-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0247829A1 (en) Method and apparatus for correcting loop gain of a fine adjustment servo loop
JPH07169070A (ja) 光学的情報記録再生装置
US5953296A (en) Optical information recording/reproducing apparatus and method with automatic servo loop adjustment function
JPH06282849A (ja) 光記録媒体、光記録媒体の記録再生装置及び再生装置
US5559770A (en) Automatic gain control method and device for servo loop, and information recording and/or reproduction apparatus
JPH04276316A (ja) 光記録媒体のトラック横断信号作成回路
US5675562A (en) Seek control method in optical storage device
NL8105346A (ja)
GB2110434A (en) Apparatus for scanning a disc-shaped record carrier
US5742568A (en) Tracking controller and seek controller for optical recording device
JP2737992B2 (ja) 光学ヘッドのサーボ系制御回路
KR0185173B1 (ko) 자동 서보 이득 제어 시스템
US5856960A (en) Servo controlling apparatus of optical disk drive and control method thereof
EP1615209A1 (en) Optical disk apparatus
JPH06162544A (ja) トラッキングサーボ回路
KR100356652B1 (ko) 광디스크 장치
JP2889236B2 (ja) 光ディスク装置におけるトラッキングサーボ方式
JP2943782B2 (ja) 光ディスク装置のトラッキングエラー検出装置
USRE36864E (en) Optical disk drive and methods for counting the number of tracks on an optical disk
JPH05217315A (ja) サーボループゲイン調整方法及びサーボ制御装置
JP3658508B2 (ja) トラッキングエラー信号オフセット補正装置および光ディスク装置
JPS6192438A (ja) 自動トラッキング装置
JPH09320070A (ja) 光ディスク装置のフォーカス制御装置
JP2532266B2 (ja) フィ―ドバック制御装置
JPH03154233A (ja) 光ディスク装置のフォーカス制御装置及びトラッキング制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees