JP2737062B2 - ストリップラインフィルタ - Google Patents
ストリップラインフィルタInfo
- Publication number
- JP2737062B2 JP2737062B2 JP3183292A JP18329291A JP2737062B2 JP 2737062 B2 JP2737062 B2 JP 2737062B2 JP 3183292 A JP3183292 A JP 3183292A JP 18329291 A JP18329291 A JP 18329291A JP 2737062 B2 JP2737062 B2 JP 2737062B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- conductor pattern
- filter
- inductor
- conductor patterns
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、100MHzを越える高周波
帯域で利用可能なストリップラインフィルタに係るもの
で、誘電体基板表面に1ターン以上の導体パターンが形
成されたストリップラインフィルタに関するものであ
る。
帯域で利用可能なストリップラインフィルタに係るもの
で、誘電体基板表面に1ターン以上の導体パターンが形
成されたストリップラインフィルタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】移動通信機用等の数百MHz 帯域で利用可
能な共振器、フィルタの需要が高まっている。従来、ヘ
リカル共振器(フィルタ)、誘電体共振器(フィルタ)
等が利用されているが、共振周波数の波長によって寸法
が制約されるので小型化には限界がある。また、精度の
問題から調整が必要となる場合が多い。その上、組立工
程等においても多くの工数を必要とし、精度が良くて製
造が容易な共振器、フィルタが望まれている。
能な共振器、フィルタの需要が高まっている。従来、ヘ
リカル共振器(フィルタ)、誘電体共振器(フィルタ)
等が利用されているが、共振周波数の波長によって寸法
が制約されるので小型化には限界がある。また、精度の
問題から調整が必要となる場合が多い。その上、組立工
程等においても多くの工数を必要とし、精度が良くて製
造が容易な共振器、フィルタが望まれている。
【0003】また、ヘリカルフィルタや誘電体フィルタ
では、基本周波数の3倍の高調波が発生する問題があ
り、これをいかにして除去するかが大きな問題となって
いる。
では、基本周波数の3倍の高調波が発生する問題があ
り、これをいかにして除去するかが大きな問題となって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、小型化が可
能で、製造が容易な、高周波領域で使用可能なフィルタ
を提供するものである。また、高い精度を得ることがで
き、調整がほとんど不要で、特性の安定したフィルタを
提供するものである。
能で、製造が容易な、高周波領域で使用可能なフィルタ
を提供するものである。また、高い精度を得ることがで
き、調整がほとんど不要で、特性の安定したフィルタを
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、比較的誘電率
の高い誘電体基板の表面に、少なくとも1ターンの導体
パターンを形成し、これを複数配置して容量的、誘導的
に結合させることによってフィルタを構成して、上記の
課題を解決するものである。
の高い誘電体基板の表面に、少なくとも1ターンの導体
パターンを形成し、これを複数配置して容量的、誘導的
に結合させることによってフィルタを構成して、上記の
課題を解決するものである。
【0006】すなわち、誘電体基板の少なくとも一表面
に周回する二つのインダクタ用導体パターンを具え、そ
れぞれの導体パターンは近接して配置されるとともに、
それぞれの導体パターンの一端は容量を介して入出力端
に接続され、他端は接地され、かつ、二つの導体パター
ンが点対称となるように配置されたことに特徴を有する
ものである。
に周回する二つのインダクタ用導体パターンを具え、そ
れぞれの導体パターンは近接して配置されるとともに、
それぞれの導体パターンの一端は容量を介して入出力端
に接続され、他端は接地され、かつ、二つの導体パター
ンが点対称となるように配置されたことに特徴を有する
ものである。
【0007】具体的には、誘電体基板の表裏面にスルー
ホールで接続され、直角に折れ曲がって同じ方向に周回
するインダクタ用導体パターンを間隔を置いて配置し、
それぞれの導体パターンは折れ曲がる部分の近傍を除い
て表裏面で重なり合うように配置され、それらの導体パ
ターンの他のインダクタ用導体パターンと対向する側の
端部は接地され、誘電体基板の両端に位置する導体パタ
ーンの他のインダクタ用導体パターンと対向しない側の
端部が容量を介して入出力端子に接続され、かつ、隣接
する二つの導体パターンが点対称となるように配置さ
れ、それぞれのインダクタ用導体パターンのインダクタ
ンスとその導体パターン間の線間容量とによってLC並
列共振回路を構成することに特徴を有するものである。
ホールで接続され、直角に折れ曲がって同じ方向に周回
するインダクタ用導体パターンを間隔を置いて配置し、
それぞれの導体パターンは折れ曲がる部分の近傍を除い
て表裏面で重なり合うように配置され、それらの導体パ
ターンの他のインダクタ用導体パターンと対向する側の
端部は接地され、誘電体基板の両端に位置する導体パタ
ーンの他のインダクタ用導体パターンと対向しない側の
端部が容量を介して入出力端子に接続され、かつ、隣接
する二つの導体パターンが点対称となるように配置さ
れ、それぞれのインダクタ用導体パターンのインダクタ
ンスとその導体パターン間の線間容量とによってLC並
列共振回路を構成することに特徴を有するものである。
【0008】
【作用】導体パターン(ストリップライン)のインダク
タンス成分と、導体パターン間の線間(分布)容量成分
によって生じる自己共振を積極的にフィルタとして利用
するものである。更に、ストリップラインの巻き回す方
向を同じにして、ストリップライン間の容量性結合を大
きくし、通過帯域の低域側の減衰特性が急峻となるフィ
ルタを得るものである。
タンス成分と、導体パターン間の線間(分布)容量成分
によって生じる自己共振を積極的にフィルタとして利用
するものである。更に、ストリップラインの巻き回す方
向を同じにして、ストリップライン間の容量性結合を大
きくし、通過帯域の低域側の減衰特性が急峻となるフィ
ルタを得るものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0010】図1は本発明の実施例を示す平面図で、
(a)は上面、(b)は下面を示したものである。誘電
率が90程度と比較的高いセラミック基板10の表裏面に、
導体のストリップライン11、12を形成する。この導体ス
トリップライン11、12は基板10に形成されたスルーホー
ルで接続され、連続した一本のストリップラインを構成
する。この例では、接続された導体のストリップライン
11、12の長さが26.1mmとなるように形成した。導体スト
リップラインの幅を0.2mm とし、間隔も同じく0.2mm と
した。
(a)は上面、(b)は下面を示したものである。誘電
率が90程度と比較的高いセラミック基板10の表裏面に、
導体のストリップライン11、12を形成する。この導体ス
トリップライン11、12は基板10に形成されたスルーホー
ルで接続され、連続した一本のストリップラインを構成
する。この例では、接続された導体のストリップライン
11、12の長さが26.1mmとなるように形成した。導体スト
リップラインの幅を0.2mm とし、間隔も同じく0.2mm と
した。
【0011】導体ストリップライン11は表裏面に約1
ターン半の直角に折れ曲がって周回する導体パターンと
して形成される。スルーホールで接続される裏面の導体
ストリップライン12も2ターン弱周回する導体パター
ンとして形成され、端部は基板の側面に引き出される。
これらの導体パターンは表裏面で重なり合い、対向する
ように形成する。同一方向に伸びるように形成するた
め、すべての導体パターンが完全に重なり合って対向す
ることは不可能であるが、折れ曲がる部分の近接を除い
て大部分を重ねることはできる。これは、導体パターン
間に容量を持たせるためである。もちろん、同じ面の導
体パターンの間にも容量が得られるように近接して配置
することが望ましい。また、容量を大きくするために、
前記のように誘電率の比較的高い材料からなる基板を用
いることが必要である。
ターン半の直角に折れ曲がって周回する導体パターンと
して形成される。スルーホールで接続される裏面の導体
ストリップライン12も2ターン弱周回する導体パター
ンとして形成され、端部は基板の側面に引き出される。
これらの導体パターンは表裏面で重なり合い、対向する
ように形成する。同一方向に伸びるように形成するた
め、すべての導体パターンが完全に重なり合って対向す
ることは不可能であるが、折れ曲がる部分の近接を除い
て大部分を重ねることはできる。これは、導体パターン
間に容量を持たせるためである。もちろん、同じ面の導
体パターンの間にも容量が得られるように近接して配置
することが望ましい。また、容量を大きくするために、
前記のように誘電率の比較的高い材料からなる基板を用
いることが必要である。
【0012】図1に示した例では、導体ストリップライ
ン11、12と点対称なパターンで導体ストリップライン1
3、14を同じ基板表面に形成した。これらの寸法は上記
と同様である。また、導体ストリップライン11と導体ス
トリップライン13の端部に対向する導体パターン15、16
を形成し、入出力結合容量を得る構造とした。導体スト
リップライン11と導体ストリップライン13の端部に、0.
16mm2 の導体パターンを形成し、これらと裏面の導体パ
ターン15、16との間で容量を得た。二つの導体ストリッ
プライン間の間隔を0.6mm とした。
ン11、12と点対称なパターンで導体ストリップライン1
3、14を同じ基板表面に形成した。これらの寸法は上記
と同様である。また、導体ストリップライン11と導体ス
トリップライン13の端部に対向する導体パターン15、16
を形成し、入出力結合容量を得る構造とした。導体スト
リップライン11と導体ストリップライン13の端部に、0.
16mm2 の導体パターンを形成し、これらと裏面の導体パ
ターン15、16との間で容量を得た。二つの導体ストリッ
プライン間の間隔を0.6mm とした。
【0013】本発明によるストリップラインフィルタに
おいては、二つの導体パターンが点対称となるように配
置される。すなわち、図1における基板10の中央を中心
として点対称となるように配置されている。もっとも、
完全な点対称である必要はなく、導体パターンの巻き回
す方向が逆になるように形成することが重要であり、多
少のパターンのずれは問題ない。
おいては、二つの導体パターンが点対称となるように配
置される。すなわち、図1における基板10の中央を中心
として点対称となるように配置されている。もっとも、
完全な点対称である必要はなく、導体パターンの巻き回
す方向が逆になるように形成することが重要であり、多
少のパターンのずれは問題ない。
【0014】導体ストリップライン11、12によってLC
並列のタンク回路が構成され、また導体ストリップライ
ン13、14によってもLC並列のタンク回路が構成され
る。更にこれらの間には、容量性の結合と誘導性の結合
が生じ、フィルタが構成される。
並列のタンク回路が構成され、また導体ストリップライ
ン13、14によってもLC並列のタンク回路が構成され
る。更にこれらの間には、容量性の結合と誘導性の結合
が生じ、フィルタが構成される。
【0015】図2は、上記の構成によるフィルタの通過
帯域特性の説明図である。中心周波数が233MHzで、挿入
損失も3dB以下で、優れた減衰特性の得られることが確
認された。導体パターンを図1のように点対称に形成す
ると容量結合が大きくなり、図2に示したように、通過
帯域特性において中心周波数の低域側が急峻となる特徴
を有していた。
帯域特性の説明図である。中心周波数が233MHzで、挿入
損失も3dB以下で、優れた減衰特性の得られることが確
認された。導体パターンを図1のように点対称に形成す
ると容量結合が大きくなり、図2に示したように、通過
帯域特性において中心周波数の低域側が急峻となる特徴
を有していた。
【0016】本発明によるストリップラインフィルタを
実際に用いる場合には、表裏面に導体パターンが形成さ
れた誘電率の高い基板を高Q誘電体基板で挟み、この積
層体の表面、側面に導体パターンを形成するとよい。入
出力端子にあたる部分のみは分離し、その他の部分は接
地される導体パターンで覆うことが望ましい。これによ
って、シールドの効果を得ることができる。
実際に用いる場合には、表裏面に導体パターンが形成さ
れた誘電率の高い基板を高Q誘電体基板で挟み、この積
層体の表面、側面に導体パターンを形成するとよい。入
出力端子にあたる部分のみは分離し、その他の部分は接
地される導体パターンで覆うことが望ましい。これによ
って、シールドの効果を得ることができる。
【0017】また、一枚の基板上に3組以上の導体スト
リップラインを形成することもできる。その場合は、両
端の導体ストリップラインの他の導体ストリップライン
に対向する側の先端を接地し、他の導体ストリップライ
ンに対向しない側を入出力端子と接続する。あるいは、
誘電体基板をスペーサを介して重ねて多段のフィルタを
構成することもできる。個々の誘電体基板の厚みは0.
2mm程度であり、スペーサを介して重ねても小形、薄
形のフィルタを得ることが可能である。
リップラインを形成することもできる。その場合は、両
端の導体ストリップラインの他の導体ストリップライン
に対向する側の先端を接地し、他の導体ストリップライ
ンに対向しない側を入出力端子と接続する。あるいは、
誘電体基板をスペーサを介して重ねて多段のフィルタを
構成することもできる。個々の誘電体基板の厚みは0.
2mm程度であり、スペーサを介して重ねても小形、薄
形のフィルタを得ることが可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、小型の高周波領域で使
用可能で低域側が急峻な減衰特性を有するフィルタが得
られる。その上、3倍の高調波の現れないフィルタを得
ることができる。
用可能で低域側が急峻な減衰特性を有するフィルタが得
られる。その上、3倍の高調波の現れないフィルタを得
ることができる。
【0019】また、焼成したセラミック基板にエッチン
グにより導体を形成できるので、高い精度が得られ、所
期の特性を調整なしに得ることも可能となる。
グにより導体を形成できるので、高い精度が得られ、所
期の特性を調整なしに得ることも可能となる。
【0020】その上、通過帯域の低域側の減衰特性が急
峻なフィルタが得られるので、これを組み合わせること
によって、任意の通過帯域特性を得ることが可能とな
る。
峻なフィルタが得られるので、これを組み合わせること
によって、任意の通過帯域特性を得ることが可能とな
る。
【図1】本発明の実施例の平面図。
【図2】本発明によるフィルタの特性の説明図。
10 誘電体基板 11〜14 導体ストリップライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−208009(JP,A) 特開 昭62−101010(JP,A) 特開 昭60−236502(JP,A) 特開 昭53−56951(JP,A) 特開 昭52−21745(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 誘電体基板の表裏面にスルーホールで接
続され、直角に折れ曲がって同じ方向に周回するインダ
クタ用導体パターンを間隔を置いて配置し、それぞれの
導体パターンは折れ曲がる部分の近傍を除いて表裏面で
重なり合うように配置され、それらの導体パターンの他
のインダクタ用導体パターンと対向する側の端部は接地
され、誘電体基板の両端に位置する導体パターンの他の
インダクタ用導体パターンと対向しない側の端部が容量
を介して入出力端子に接続され、かつ、隣接する二つの
導体パターンが点対称となるように配置され、それぞれ
のインダクタ用導体パターンのインダクタンスとその導
体パターン間の線間容量とによってLC並列共振回路を
構成することを特徴とするストリップラインフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3183292A JP2737062B2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | ストリップラインフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3183292A JP2737062B2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | ストリップラインフィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0514008A JPH0514008A (ja) | 1993-01-22 |
JP2737062B2 true JP2737062B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=16133112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3183292A Expired - Fee Related JP2737062B2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | ストリップラインフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2737062B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5457135B2 (ja) * | 2009-10-22 | 2014-04-02 | アンリツ株式会社 | ローパスフィルタ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5221745A (en) * | 1975-08-12 | 1977-02-18 | Toshiba Corp | High frequency fier |
JPS5356951A (en) * | 1976-11-01 | 1978-05-23 | Fujitsu Ltd | Spiral resonator filter |
JPS62101010A (ja) * | 1985-10-28 | 1987-05-11 | Murata Mfg Co Ltd | プリントコイル |
JPH01208009A (ja) * | 1988-02-15 | 1989-08-22 | Murata Mfg Co Ltd | バンドパスフィルタ並びにその製造方法及びバンドパスフィルタにおける周波数特性の調整方法 |
-
1991
- 1991-06-27 JP JP3183292A patent/JP2737062B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0514008A (ja) | 1993-01-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |