JP2736912B2 - 壁体防護工法 - Google Patents

壁体防護工法

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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 『産業上の利用分野』 本発明は壁体防護工法に関するもので、更に詳しく
は、EPS(expanded poly styrol発泡スチロール)土木
工法に適した壁体防護工法に関するものてある。
『従来の技術』 近時、北欧諸国で一般的となったEPS土木工法が、我
が国でも用い始められて来た。
このEPS土木工法は、発泡成形した発泡スチロールを
土の代りに用いるもので、土は一般的に1.5〜1.8tf/m3
程度の重量があるのに対し、発泡スチロールはわずか20
Kgf/m3程度と軽量であり、このため盛土などで地盤沈下
が発生し問題となる個所でこの工法を使用するとほとん
ど沈下が発生しないという利点を有している。
現在、我が国では、1.8m×0.9m×0.4mの発泡スチロー
ルを使用しており、これを最大6mぐらいまで積み上げ
て、その後積み上げて形成された壁面を、キーストンプ
レートの貼付け、吹付けコンクリート等で防護してい
る。
従来、提案される盛土拡幅に、このEPS土木工法を応
用する施工例を第2図に従って説明すると以下の通りで
ある。
先ず、のり面Eを掘削して段切りし、掘削面を整正す
る。
のり面に水平アンカーAを取付ける。
のり面に裏込めしながら、発泡スチロールブロック2
を、下部より下第一段水平面E1まで積み重ねる。この際
に各発泡スチロールブロック2は図示しない金具で相互
に連結する。
上記発泡スチロールブロック2の積み上げによって形
成された壁面の前面側上にアングル状の連結鋼材10を載
置して、この連結鋼材10に一端を固着した鋼棒11を発泡
スチロールブロック2の積層体の上を通し、その他端を
のり面に締着アンカー12で固定する。
さらに、その上に発泡スチロールブロック2を第二段
水平面E2まで積み重ねる。
そして、上記第二段水平面E2上とこの第二段水平面E2
と水平位置まで積み重ねた発泡スチロールブロック2の
積層体の上とにわたり、中間層3としてコンクリートを
打設する。このコンクリート打設に際して積層体の壁面
の前面側の上にはL形ブロック枠13を載置しておく。ま
た、この中間層3は前述アンカーAでのり面Eに固定す
る。
さらに、上記中間層3上に発泡スチロールブロック2
を第三段水平面E3まで積み重ねる。
そして、第三段水平面E3と水平となした発泡スチロー
ルブロック2の積層体の最上面は、該積層体の壁面の前
面側の上にL形ブロック枠14を載置して、溶接鉄筋網15
を入れたコンクリート床板16を敷設する。
さらに、上記コンクリート床板16の上には、積層体の
壁面の前面側の上にL形ブロック枠17を載置して、表層
E0上と一体に路盤18を敷設する。
また、積層体の壁面の前面側下にはプレキャストコン
クリートからなる護壁20を添装し、該壁面の該護壁20よ
り上方部位に沿ってはキーストンプレート19を貼付して
壁体防護となす。
『発明が解決しようとする問題点』 しかし、上記のごとき従来の壁面防護は、その防護壁
を軟弱地盤と発泡スチロールブロックとで支承している
ため、防護壁に重量物は使用できな場合が通常である。
もっとも、このEPS土木工法は、土とは相違してほと
んど側方土圧が発生しないため、簡易・軽量な防護壁で
充分であるが、美観の点からすると問題もあるし、この
EPS土木工法で盛土した上を、道路やグランド等に使用
する場合には落下防止の壁、フェンス、カードレール、
排水設備等が必要になるが、これらは、かなり重量が有
るので発泡スチロールのブロックに偏加重が加わり問題
点を残しているものであった。
『目的』 そこで、本発明は上記に鑑みなされたもので、体裁が
良く、落下防止の壁、フェンス、ガードレール、排水設
備等の比較的重い構造物をも安定的に支承できる壁体防
護工法を提供することを目的とするものである。
『問題点を解決するための手段』 上記の目的に沿い、先述特許請求の範囲を要旨とする
本発明の構成は前述問題点を解決するために、発泡スロ
ールブロックを平面状に一層または複数層積み上げ、そ
の上に平面状にコンクリートで中間層を打設し、上記中
間層を発泡スチロールブロック積層体の前面部位で上方
に曲げて該中間層と一体の防護壁を立設し、 さらに、上記中間層の上には発泡スチロールブロック
を一層または複数層積み上げるようになした技術的手段
を講じたものである。
『作用』 それ故本発明工法により得られた、防護壁は中間層と
一体形成されたコンクリート製となり、耐久製に富むば
かりか、塗装、仕上げ塗り、凹凸模様付け等は従来の技
術が使用でき、該防護壁を体裁よいものとなすことがで
き、また、この防護壁の頂部に落下防止の壁、フェン
ス、ガードレール、排水設備等を延設または搭載接続し
た場合、その荷重は防護壁を介して中間層の広い面積で
分散して支承されることになり、該防護壁が大きな積載
能力を発揮する作用を呈するものである。
『実施例』 次に、本発明の実施例を第1図面に従って説明すれば
以下の通りである。
図示例は、発泡スチロールを鉛直に6m積み、その上を
グランドとして利用する例で、図中、Gが地盤である。
この地盤Gの表面は、ブルドーザで整地した後、砂1
を敷き高さを調整して、不陸(凹凸及び非水平性)を1
〜2cm程度に抑える。
そして、本発明は、土より軽量の材質からなる発泡ス
チロールブロック2を平面状に一層または複数層積み上
げ、その上に平面状にコンクリートで中間層3を打設す
る。
すなわち、発泡スチロールブロック2を上記砂1の上
に面状に並べ、完了したら、次の発泡スチロールブロッ
ク2を積み上げる。この発泡スチロールブロック2を並
べる時は、上下方向に爪が突出した金具で上下左右の発
泡スチロールブロック2相互を連結する。なお、この発
泡スチロールブロック2を並べる際に、精度や不陸はあ
まり気にする必要は無い。
そして、発泡スチロールブロック2を3〜4層積み上
げると、横方向の発泡スチロールブロック2の間隔が開
いたり、上下のずれが目立ってくる。そこで、図示例で
は、発泡スチロールブロック2を5層積み上げて、その
上に中間層3を打設した。
上記中間層3は、不陸整斉が主なる目的であるので通
常はコンクリートのみで構成されるが、荷重分散の役割
りを持つため鉄筋等の補強材を入れたコンクリート製と
なしても無論差し支えはない。
そして、図示例においては、この中間層3の前面側
(発泡スチロールブロック2の積層によって形成された
壁面側であって、図示右側)には鉄筋4を入れ(前述も
したように中間層3全体に鉄筋を入れることもでき、こ
の鉄筋4はこの全体に入れた鉄筋の延長部を使用しても
よい)、この鉄筋4は前面側に突設して上方に直角に折
り曲げてある。なお、この鉄筋4は、その他鉄板等の別
の補強材に変えてもよく、さらに、その垂直部は別途後
から連結するようになしてもよい。
次に、本発明は上記中間層3を発泡スチロールブロッ
ク2の積層体の前面部位で上方に曲げて該中間層3と一
体の防護壁3aを立設する。この、防護壁3aは、中間層3
の端部から上方に型枠を設置してコンクリートを打設し
て行なうが、必ずしも中間層3の打設と同時にコンクリ
ートを打設して形成する必要はなく、中間層3の打設の
後該中間層3が固化した後に上記型枠の設置・コンクリ
ートの打設を行なってもよし、さには、該中間層3上に
次の発泡スチロールブロック2を積み上げた後にこれら
を行なってもよい。
そして、上記中間層3の上には発泡スチロールブロッ
ク2を一層または複数層積み上げるようになしてある。
すなわち、上記中間層3の打設後(一日程度経過して中
間層3の上に乗れる程度に固化した後)、該中間層3の
上に発泡スチロールブロック2をさらに5層積み上げて
いる。
そして、図示例では、上記発泡スチロールブロック2
の積み上げ完了後に、発泡スチロールブロック2の前面
に沿って、型枠を設置し、この型枠と発泡スチロールブ
ロック2の前面との間隙内にコンクリートの打設を行な
い防護壁3aを後から形成している。なお、この防護壁3a
の厚みは実施例では5cmとしたが、この防護壁3aにはさ
ほどの強度は要求されないので「ひび割れ」が発生しに
くい程度に薄い方が望ましく、また、上記型枠には凹凸
模様を付して防護壁3aに模様等を付けることも可能であ
りさらにまた、この防護壁3aは、鉄筋4を装着した後に
型枠を使用しないでコンクリートを吹き付けて形成して
もよい。
なお、上記中間層3は、図示実施例では1層のみであ
るが、図示の中間層3より発泡スチロールブロック2の
一層または数層上方または下方にさらに、同様な中間層
3を設けることも無論差し支えない。
そして、図示例では、発泡スチロールブロック2をす
べて積み上げた後、その最上部にコンクリート床板16を
敷設し、その上にはグランドとして使用するために土21
を投入した。この土21を投入するために、上記コンクリ
ート床板16は中間層3と同様に壁16aをたち上げ、さら
に、この壁16aの上には軽量パイプ製のフェンス22を取
付けた。なお、この壁16aはコンクリート床板16より立
ち上げずに前記防護壁3aを延設して形成してもよい。ま
た、この壁16aの下端はとその下方に位置する上記防護
壁3aの上端、または、図示していないが、複数の中間層
3をもうけた場合の下方の中間層3より立ち上げた防護
壁3aの上端と上方の中間層3より立ち上げた防護壁3aの
下端とは、必ずしも連結する必要はないが、一体的に連
結し、さらには鉄筋4の垂直部を連通する物を使用して
さらに強固なもとなすことが望ましい。
『発明の効果』 本発明は上記のごときであるので、中間層3と一体の
コンクリート製の防護壁3aを形成でき、体裁よく壁体防
護をすることができ、また、上記防護壁3aの上に落下防
止の壁、フェンス、ガードレール、排水設備等の比較的
重量のある設備を設置しても、これらの荷重は中間層3
の広い面積で分散して支承されるため、該防護壁3aに相
当なる積載能力を有した壁体防護工法を提供できるもの
で、本工法によって得られたスペースを道路、グランド
等、直接人が立ち入って使用する場合に充分な落下防止
装置が装置できるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によって施工された盛土部分の縦断面
図、第2図は従来工法によって得られた盛土部分の部分
切欠斜視図である。 1……砂、2……発泡スチロールブロック、3……中間
層、3a……防護壁、4……鉄筋

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡スチロールブロックを平面状に一層ま
    たは複数層積み上げ、その上に平面状にコンクリートで
    中間層を打設し、 上記中間層を発泡スチロールブロック積層体の前面部位
    で上方に曲げて該中間層と一体の防護壁を立設し、 さらに、上記中間層の上には発泡スチロールブロックを
    一層または複数層積み上げるようになした壁体防護工
    法。
  2. 【請求項2】上記防護壁が最上部の中間層に一体形成さ
    れる場合には、該防護壁がその中間層に連続するフェン
    スを兼ねることを特徴とした特許請求の範囲第1項記載
    の壁体防護工法。
  3. 【請求項3】上記防護壁には、中間層内に達する鉄筋ま
    たは鉄板等の補強材を入れたことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の壁体防護工法。
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