JP2736860B2 - 弦楽器ネック部の変歪矯正器 - Google Patents

弦楽器ネック部の変歪矯正器

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JP2736860B2 JP5355240A JP35524093A JP2736860B2 JP 2736860 B2 JP2736860 B2 JP 2736860B2 JP 5355240 A JP5355240 A JP 5355240A JP 35524093 A JP35524093 A JP 35524093A JP 2736860 B2 JP2736860 B2 JP 2736860B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はギター等の弦楽器のネッ
ク部に用いる変歪矯正器、特に2本の杆部材を平行状に
組合せて構成した変歪矯正器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ギター等の弦楽器においては、ボディ部
に設けられたブリッジ装置と、ネック部ヘッドに設けら
れた糸巻具との間に弦を張設するため、この弦の張力に
よってネック部が弦に対して凹状に変歪する、所謂上反
りが発生する。そして又此種弦楽器においては、ネック
部を作る木材の材質や乾燥度の大小によってネック部が
弦に対し凸状に変歪する、所謂下反りが発生する。而し
て上記上反りの場合には、指板上のフレットを指で押え
難くなるし、又下反りの場合にはフレットが弦に接触し
て演奏が出来なくなるため、従来の弦楽器では、ネック
部内に矯正器を設けて、これによりネック部の歪みを矯
正する様にしている。
【0003】この様な矯正器としては、例えば実開平3
−33488号公報に開示されている様に1本のトラス
ロッドをネック部に挿入した構成のものがあるが、この
型式のものはネック部に湾曲した長溝を形成する必要が
ある他、矯正力が弱いと云う問題があり、このために電
気ギター等の如く、弦の本数が多いと共に各弦の張力が
大きい弦楽器には、2本の杆部材を平行状に組合せた構
成の矯正器が使用され、この様な矯正器は、例えば特開
平1−234898号公報において開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した2本の杆部材
を用いた矯正器は、第1の杆部材に対し、第2の杆部材
の長さを相対的に伸縮させ、これによって2本の杆部材
のいづれか一方をネック部の反り方向と反対方向へ湾曲
せしめ、この湾曲によって生じる弾発力をネック部の歪
み矯正力として用いるものであるから、矯正器全体の剛
性を大きく出来る他、弾発力も強くする事が出来る利点
があるが、2本の杆部材のいづれか一方を湾曲せしめる
事で弾発力を得ているから、ネック部に作用する応力集
中点は湾曲した杆部材の湾曲中心となる。しかしなが
ら、ネック部に生じる変歪の中心は、ネック部に張力を
印加する弦がブリッジ装置と糸巻具との間に張設されて
いる関係上、ネック部中央からボディ側に偏在し、この
変歪中心はネック部とボディ部との強度差、及びネック
部のボディ部側基部であるヒール部と、このヒール部か
ら延びるストレート部との強度差等を考慮すると、ヒー
ル部とストレート部との境界付近にあると想定される。
従って弦の張力によって生じるネック部の弦に対する凹
状歪みの場合には、ネック部の変歪中心よりヘッド側に
偏移した点に応力集中点、即ち矯正中心が位置する事に
なり、ネック部の矯正が正確に行われないと云う問題が
生じる。そして又上記ネック部が弦に対して凸状に変歪
する場合には、この変歪が材料木材の材質や乾燥度に依
るものであるため、変歪中心を普遍的に特定する事は困
難であるが、一般にネック部のストレート部分の中央付
近と想定され、多くの場合矯正器の矯正中心と略一致す
ると想定される。しかしながら、この凸状変歪の場合に
は、変歪中心がネック部のヘッド側に偏位する事もある
から、この様な場合には前記凹状変歪と凸状変歪とでは
変歪中心の位置が大幅に異なる事になる。而してこの凸
状変歪の変歪中心は、弦楽器製作者が製造過程中におい
て想定する事が可能であり、これは材料木材の材質や乾
燥度を勘案して行われる。従ってネック部の凸状変歪に
あっては、その変歪中心と矯正器の矯正中心との位置に
大差があると、正確な矯正が得られないと云う問題があ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明矯正器では、ネッ
ク部51の長溝52に収容される2本の杆部材は、指板
53側に位置して長溝天井に接する剛性の大きい弾性補
強杆10と、この弾性補強杆10と平行に組合わされる
と共に長溝の溝底521に接する剛性の大きい弾性作動
杆20とに区分され、上記弾性作動杆20の端末には該
杆の長さを調整する手段30が設けられると共に、この
弾性作動杆20にはネック部51の変歪中心に該当する
様に押圧子40が設けてある。上記補強杆10と作動杆
20とは相互に軽接する様にして平行状に組合されると
共に、先端側において1体的に結合されており、又此等
2本の杆部材10,20の他端12,23は長溝521
内に不動に固定された支持体31により支承されてい
る。上記支持体31は上記作動杆20の端末を受ける調
整手段、例えば螺子筒30を支承しており、この螺子筒
30に作動杆20の端末に形成された螺子部23を螺合
している。上記螺子筒30には外部操作手段、例えば六
角レンチ穴33が設けてあり、これにレンチ棒を係合さ
せて回転せしめる事により螺子筒30を正逆両方向へ回
転させ、作動杆20の補強杆10に対する長さを増大さ
せたり、或は又縮小させたり出来る。上記押圧子40
は、上記ネック部51の凹状変歪時の変歪中心に対応す
る様、即ちネック部51の中心よりヒール部512に偏
向した位置に該当する様に設けてあり、この押圧子40
は上記補強杆10に接する押上げ押圧面41を有してい
る。上記押圧子40には、更に上記長溝52の溝底52
1に接する押下げ押圧面42を形成しても良く、この場
合には上記ネック部51の凸状変歪時における変歪中心
が、ネック部51の中央からヒール部512寄りにある
事が前提とされる。上記ネック部51の凸状変歪の変歪
中心がネック中央からヘッド側にある時、即ちネック部
51の凹状変歪の中心と凸状変歪の中心との間に相当な
距離がある時には、上記押圧子40の他に第2の押圧子
40′を上記作動杆に設ける事が望ましく、この第2の
押圧子40′は凸状変歪の変歪中心と想定される位置に
配置すると共に、溝底521に接する押下げ押圧面4
2′を有している。この様に、上記作動杆20に2個の
押圧子40,40′を並設する場合は、第1の押圧子4
0の押下げ押圧面42は不要であり、又第2の押圧子4
0′には押上げ押圧面を形成する必要はない。上記補強
杆10は断面コ状に成形されており、且つ又その両側壁
には連続する弧状縁で切欠形成された切欠部13が設け
てあり、上記押圧子40又は押圧子40と第2の押圧子
40′はこの切欠部13内に配置される。そして又上記
補強杆10内には、その側壁と作動杆20との間に硬質
ブロック60が介装されている。
【0006】
【作 用】本発明矯正器はこの様に、補強杆10に平
行する作動杆20に、ネック部51の変歪中心に対応す
る押圧子40を設けたものであるから、ネック部51が
図5に鎖線で示す如く凹状変歪した時には螺子筒30を
回転させて作動杆20の補強杆10に対する長さを減縮
せしめる。この様にすると、作動杆20の減縮分だけ、
補強杆10の先端側がネック部51の変歪方向と反対方
向へ引張られてネック部51を直綿状に矯正する。この
場合に矯正器が1体化して自由空間にあると仮定する
と、矯正器は図6に示す如く湾曲する事になり、押圧子
40は応力集中点を形成する事になるから、矯正器がネ
ック部51内に収容されている状態で考えれば、ネック
部51は押圧子40の配置位置において強い矯正力を印
加される事になる。従って押圧子40の位置をネック部
51の変歪中心に対応する様に、ヒール部512近辺に
定めておけば、ネック部51は変歪中心で矯正される事
になる。この事は、ネック部51が図7に鎖線で示す如
く、弦54に対して凸状に変歪する場合でも同様であ
り、この場合には作動杆20の補強杆10に対する長さ
を伸長させる事により、補強杆10の先端側をネック部
51の変歪と反対方向へ押上げて矯正力を発生せしめる
事になる。この様に作動杆20の長さを伸長せしめる
と、図8に示す如く、矯正器が1体化して自由空間にあ
るとした場合、作動杆20の伸長分を吸収するべく湾曲
する事になるから、これにより得られる弾発力でネック
部51を直状に矯正する事が出来る。この場合には、押
圧子40が長溝52の溝底に接して応力集中点となるか
ら図2に示す如く押圧子40が1箇の場合では、ネック
部51の凸状変歪時においても、凹状変歪時の変歪中心
と反対方向への押圧力が強く印加される。この押圧子4
0が、図9に示す如く、凹状変歪時と凸状変歪時とに別
々に対応する様2箇40,40′が併設されている場合
には、ネック部51に作用する応力集中点は各変歪時に
おいて相異する事になる。而して上記押圧子40及び第
2の押圧子40′とは押圧力を集中的にネック部51に
印加するため、補強杆10には押圧子40,40′の反
力が集中し、補強杆10における上記押圧子40,4
0′の配設位置に該当する部分が屈折してしまう虞があ
るが、この反力は補強杆10の切欠部13を形成する弧
状縁131によって分散吸収される。そして又、上記作
動杆20は押圧子40,40′がネック部51に押圧力
を印加している時に、強大な押圧力で軸線と交差する方
向へ捻歪するが、この捻歪は硬質ブロック60のセパレ
ータとしての作用で阻止される。
【0007】
【実施例】本発明矯正器は、図1,図2に示す如く、剛
性の大きい弾性補強杆10と、この補強杆10に平行状
に組合された剛性の大きい弾性作動杆20と、上記作動
杆20の1端に設けられた調整手段、例えば螺子筒30
と、更に上記作動杆20に設けられた押圧子40とを有
している。上記補強杆10と作動杆20とは、その先端
11,21を、例えば鋲22等の結合手段により結合さ
れており、又上記補強杆10の他端12は上記螺子筒3
0の支持体31に固定されている。上記螺子筒30はそ
の軸方向に螺子孔32を有すると共に上記支持体31に
回転自在に支承されており、この支持体31は、図3に
示す如く、弦楽器、例えばギター50のネック部51に
設けられた長溝52の溝底521に固定されている。上
記螺子筒30の螺子孔32には上記作動杆20の基端が
螺合されており、このために作動杆の基端は螺子部23
に作られている。上記作動杆20には上記押圧子40が
設けてあり、この押圧子40には上記補強杆10に接す
る押上げ押圧面41と、上記長溝52の溝底521に接
する押下げ押圧面42とが設けてある。
【0008】本発明矯正器は、図3,図4に示す如く、
ギター50のネック部51に形成された長溝52に収容
されると共に長溝52には指板53を接着剤で取付けて
閉塞する。矯正器の螺子筒30は、その端面に操作手
段、例えば六角レンチ嵌合用のレンチ穴33を設けてあ
り、このレンチ穴33は外部より操作可能な様に、例え
ばネック部51に形成された空所511内に露出してい
る。
【0009】上記押圧子40は、予め想定されるネック
部51の変歪中心、例えばネック部51が弦54に対し
凹状に変歪する上反りの場合にはネック部51のヒール
部512とストレート部513との境目近辺に配置さ
れ、又ネック部51が弦54に対し凸状に変歪する下反
りの場合には、ネック部51の有する個別的条件を考え
て想定される箇処に配置される。
【0010】実施例では、上記補強杆10は、断面コ型
の鋼鉄製チャンネル材で作られ、又作動杆20は鋼鉄製
丸棒で作られている。上記調整手段は、螺子筒30の他
に実開昭54−94220号公報に開示されている様な
ウオームギャを用いた構成でも良いし、或は又特開平1
−234898号公報に開示されている様なユニオンナ
ットを用いた構成でも良い。
【0011】そして又上記押圧子40は、ネック部51
の凸状変歪中心が、通常の場合凹状変歪中心とあまり離
れていないため、図2に示す如く1箇設ければ良いが、
前述の如く、ネック部51の凸状変歪は原因が多岐に亘
るため、凹状変歪中心と凸状変歪中心とが判然と別離す
る場合がある。この様な場合には、図9に示す如く、上
記作動杆20に2箇の押圧子40,40′を設けて、そ
の一方40を凹状変歪矯正用とし、又他方40′を凸状
変歪矯正用にする事が望ましい。この場合には、凹状変
歪矯正用押圧子40を前述の如くヒール部512とスト
レート部513との境目近辺に対応せしめる様配置する
と共にこの押圧子40には押上げ押圧面41のみを設
け、又凸状変歪矯正用押圧子40′は前述の如く予想さ
れる凸状変歪中心に対応する位置に配置すると共にこの
押圧子40′には押下げ押圧面42のみを設ける事にな
る。そして又、上記押圧子40の押下げ押圧面42は、
ネック部51の凸状変歪の中心がネック部51の中心に
該当する場合には設けなくても良い。即ちこの場合には
作動杆20の伸長による湾曲中心が略ネック部51の中
心に当ると予想されるから、作動杆20の湾曲中心をそ
の儘矯正用の応力集中点として作用させる事が出来るか
らである。
【0012】 上記補強杆10は図10,図11に示す
如く、押圧子40を含む長さの切欠部13を有してお
り、この切欠部13の縁は弧状縁131に形成されてい
る。そして又前記の如く、第2押圧子40′を併用する
場合には上記切欠部13は押圧子40と第2の押圧子4
0′との双方を含む長さに作られる。而して切欠部13
の位置は押圧子40又は2つの押圧子40,40’の位
置によって定められる事になるから、ネック部51の形
状、材質やヒール部512とストレート部513との耐
力性からみた相互関係により異なる事になり、此等ネッ
ク部51の変歪の要因から予想して決定すれば良い
えばネック部51のストレート部513がヘッド側に偏
倚した箇処で変歪する時は、通常切欠部13の位置が5
フレットを中心にした3フレット乃至7フレットの間に
設定されるが、変歪中心が前述の如くヒール部512に
近い場合には8フレット乃至11フレットの間に設定さ
れるのが通常であり、場合によっては15フレット近辺
に形成する事もある。而して切欠部13の長さ、大き
さ、深さ等の構成要素は補強杆10の肉厚や、楽器の種
類によって異なるから、型式毎に個別的に決定すれば良
い。そして又上記補強杆10と作動杆20はその先端1
1,21をスポット溶接等の溶接手段で結合しても良
く、かくすれば押圧子40により印加される強力な押圧
力によって作動杆先端21と補強杆先端11とが分離す
る事故を有効に防止する事が出来る。
【0013】上記補強杆10の溝内には、図1,図10
に示す如く、上記作動杆20と補強杆10の側壁との間
隔を所定幅に維持する様に硬質ブロック60が介装され
ており、これによって作動杆20は捻歪を阻止されて、
軸線が直線状になる様維持される。
【0014】本発明矯正器はこの様なものであるから、
ネック部51が図5に鎖線で示すように凹状変歪する
と、長溝52内でネック部51と同様に変歪せしめられ
る。この時に螺子筒30を回転させて作動杆20の螺子
部23を螺子孔32内へ進入せしめると、作動杆20は
補強杆10に比較して長さが減少するから、補強杆10
は湾曲するが、この時補強杆10は押圧子40の押上げ
押圧面41によって押上げられ、この箇処を応力集中点
として湾曲する。即ち、上記補強杆10と作動杆20と
は長溝52内に封入されているから、補強杆10と作動
杆20とは1体的に動作せしめられ、図6に示す如く先
端11,21側がネック部51の変歪方向と反対側に弾
発される様に湾曲し、この湾曲により生じる弾発力は押
圧子40の押上げ押圧面41に集中する事になる。従っ
てネック部51の凹状変歪は反対方向への弾発力で矯正
される事になる。而して本発明矯正器は、ネック部51
の変歪中心に対応する様に押圧子40を設けてあるか
ら、この押圧子40の押上げ押圧面41が補強杆10に
応力を集中し、これによって補強杆10はネック部51
の変歪中心に強い矯正力を印加する事になるから、ネッ
ク部51は最も張力が集中している凹状変歪中心箇処を
強い力で矯正される事になる。
【0015】この様な応力集中効果は、ネック部51が
図7に鎖線で示す如く、弦54に対し凸状に変歪した場
合でも同様であり、この場合には図8に示す如く、押圧
子40の押下げ押圧面42が長溝52の溝底521を直
接的に押圧してこの箇処に押圧力を集中する。而してこ
の場合には、上記補強杆10と作動杆20は長溝52内
で1体的に動作するから、補強杆10と作動杆20とは
図8に示す如く先端側がネック部51の凸状変歪と反対
側に弾発される様に湾曲動作し、この湾曲で得られる弾
発力が押圧子40で集中的に溝底521に印加されて、
ネック部51が直状に矯正される事になる。
【0016】
【発明の効果】本発明矯正器は、この様にネック部51
の変歪中心を直接的に押圧してネック部51の変歪を矯
正するものであるから、ネック部51の変歪を正確に矯
正する事が出来ると云う効果がある。そして又本発明矯
正器は、補強杆10の側壁に弧状縁131により形成さ
れる切欠部13を設けたから、補強杆10の1点に集中
される応力又は反力は弧状縁131に分散して印加さ
れ、補強杆10が腰折れ状に屈折する事故を防止出来る
と共に、補強杆10内には作動杆20を直線状に保持す
るべく硬質ブロック60が装着されているから、作動杆
20がその1点に集中的に印加される外部力や応力又は
反力によって補強杆10の溝内で変形する事を防止出来
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明矯正器の分解斜視図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同矯正器を組込むギターの斜視図である。
【図4】同ギターのネック部の縦断側面図である。
【図5】本発明矯正器のネック部凹状変歪時の略解側面
図である。
【図6】同動作説明図である。
【図7】同ネック部凸状変歪時の略解側面図である。
【図8】同動作説明図である。
【図9】同他の実施例を示す略解側面図である。
【図10】同矯正器の要部の底面図である。
【図11】同要部の側面図である。
【符号の説明】
10 補強杆 13 切欠部 131 弧状縁 20 作動杆 30 螺子筒 40 押圧子 41 押上げ押圧面 42 押下げ押圧面 50 ギター 51 ネック部 511 空所 512 ヒール部 513 ストレート部 52 長溝 521 溝底 53 指板 54 弦 60 硬質ブロック

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性の大きい弾性材料で作られた断面コ
    状の補強杆と、剛性の大きい弾性材料で作られた作動杆
    とを、その先端を結合すると共に作動杆を補強杆の溝内
    に収容して平行状に組合せ、上記作動杆の基端には該作
    動杆の補強杆に対する長さを伸長及び縮小せしめるため
    の調整手段を設け、上記作動杆には押圧子を設けると共
    にこの押圧子には上記補強杆に接する押上げ押圧面を形
    成し、上記押上げ押圧面は、弦楽器のネック部が弦に対
    し凹状変歪した時においてその変歪中心に対応する位置
    で補強杆を押上げ得る様に配置され上記補強杆の両側に
    は上記押圧子を含む長さの切欠部を設けると共にこの切
    欠部の縁は連続する弧状縁で形成されている事を特徴と
    する弦楽器ネック部の変歪矯正器。
  2. 【請求項2】 請求項1の押圧子が、押下げ押圧面を有
    し、この押下げ押圧面は、矯正器を収容するためにネッ
    ク部に形成された長溝の溝底に接する様に上記押上げ押
    圧面と反対の方向に突出している事を特徴とする請求項
    1記載の弦楽器ネック部の変歪矯正器。
  3. 【請求項3】 剛性の大きい弾性材料で作られた断面コ
    状の補強杆と、剛性の大きい弾性材料で作られた作動杆
    とを、その先端を結合すると共に作動杆を補強杆の溝内
    に収容して平行状に組合せ、上記作動杆の基端には、こ
    の作動杆の補強杆に対する長さを伸長及び縮小せしめる
    ための調整手段を設け、上記作動杆には2箇の押圧子を
    設けると共に、此等押圧子の一方には押上げ押圧面を又
    他方には押下げ押圧面を形成し、上記押上げ押圧面は、
    弦楽器のネック部が弦に対し凹状に変歪した時におい
    て、その変歪中心に対応する位置で補強杆を押圧する様
    配置し、上記押下げ押圧面は、ネック部に形成された矯
    正器収容用長溝の溝底に接すると共にネック部が弦に対
    し凸状変歪した時において、その変歪中心に対応する溝
    底を押圧し得る様に配置され上記補強杆の両側には上記
    2箇の押圧子を含む長さの切欠部を設けると共にこの切
    欠部の縁は連続する弧状縁で形成されている事を特徴と
    した弦楽器ネック部の変歪矯正器。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項の補強杆の溝内
    に、上記作動杆の軸線を直線に維持するべく作動杆と補
    強杆の側壁との間に介在する硬質ブロックを収容した事
    を特徴とする請求項1又は請求項記載の弦楽器ネック
    部の変歪矯正器。
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