JP2736848B2 - 合成樹脂製電線ボックスの施工方法 - Google Patents
合成樹脂製電線ボックスの施工方法Info
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- JP2736848B2 JP2736848B2 JP5151999A JP15199993A JP2736848B2 JP 2736848 B2 JP2736848 B2 JP 2736848B2 JP 5151999 A JP5151999 A JP 5151999A JP 15199993 A JP15199993 A JP 15199993A JP 2736848 B2 JP2736848 B2 JP 2736848B2
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- Japan
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- box
- wire box
- synthetic resin
- mounting flange
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂製電線ボック
スの施工方法、特にボックス本体に一体に具備された取
付用フランジを桟などの下地材にステープルを用いて固
定する形式の合成樹脂製電線ボックスの施工方法に関す
る。
スの施工方法、特にボックス本体に一体に具備された取
付用フランジを桟などの下地材にステープルを用いて固
定する形式の合成樹脂製電線ボックスの施工方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の合成樹脂製電線ボックス
として、ボックス本体に具備された取付フランジに釘を
ハンマーで手打したり取付フランジにビスをねじ付けた
りして桟などに取り付けるようにしたものが知られてい
た。
として、ボックス本体に具備された取付フランジに釘を
ハンマーで手打したり取付フランジにビスをねじ付けた
りして桟などに取り付けるようにしたものが知られてい
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電線ボックスは取付用の止具として釘かあるいはビスだ
けしか用いることができず、しかも釘やビスを用いる
と、１つの電線ボックスを取り付けるのにその取付用フ
ランジの数箇所に釘を一本ずつ手打ちしたりビスを一本
ずつねじ付けたりしなければならない煩わしさがあっ
た。
電線ボックスは取付用の止具として釘かあるいはビスだ
けしか用いることができず、しかも釘やビスを用いる
と、１つの電線ボックスを取り付けるのにその取付用フ
ランジの数箇所に釘を一本ずつ手打ちしたりビスを一本
ずつねじ付けたりしなければならない煩わしさがあっ
た。
【０００４】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
であり、その取付用フランジにコ字形の止具であるステ
ープルを打ち込んで合成樹脂製電線ボックスをきわめて
能率 よく桟などの下地材に取り付けることができ、しか
もステープルが折れたり取付用フランジに亀裂や割れが
生じるおそれのない合成樹脂製電線ボックスの施工方法
を提供することを目的とする。
であり、その取付用フランジにコ字形の止具であるステ
ープルを打ち込んで合成樹脂製電線ボックスをきわめて
能率 よく桟などの下地材に取り付けることができ、しか
もステープルが折れたり取付用フランジに亀裂や割れが
生じるおそれのない合成樹脂製電線ボックスの施工方法
を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明による合成樹脂製
電線ボックスの施工方法は、ボックス本体に一体に取付
用フランジが具備され、ステープルを打込み可能な耐衝
撃性合成樹脂で作られた電線ボックスの前記取付用フラ
ンジと下地材との重なり箇所に可搬型自動ステープル打
ち機でステープルを打ち込んで両者に突き刺すことによ
り電線ボックスを下地材に固定するものである。
電線ボックスの施工方法は、ボックス本体に一体に取付
用フランジが具備され、ステープルを打込み可能な耐衝
撃性合成樹脂で作られた電線ボックスの前記取付用フラ
ンジと下地材との重なり箇所に可搬型自動ステープル打
ち機でステープルを打ち込んで両者に突き刺すことによ
り電線ボックスを下地材に固定するものである。
【０００６】
【作用】本発明に用いる合成樹脂製電線ボックスによれ
ば、取付用フランジが一体に具備された電線ボックスの
合成樹脂がステープルを打込み可能な耐衝撃性合成樹脂
で構成されているので、取付用フランジにステープルを
打ち込んでもステープルが折れたり取付用フランジに亀
裂や割れが生じるおそれがない。 この耐衝撃性合成樹脂
で構成された電線ボックスの取付用フランジにステープ
ルを可搬型自動ステープル打ち機で打ち込むものである
から、ハンマーなどで釘やステープルを手打ちすること
に比べて格段に作業能率が向上する。
ば、取付用フランジが一体に具備された電線ボックスの
合成樹脂がステープルを打込み可能な耐衝撃性合成樹脂
で構成されているので、取付用フランジにステープルを
打ち込んでもステープルが折れたり取付用フランジに亀
裂や割れが生じるおそれがない。 この耐衝撃性合成樹脂
で構成された電線ボックスの取付用フランジにステープ
ルを可搬型自動ステープル打ち機で打ち込むものである
から、ハンマーなどで釘やステープルを手打ちすること
に比べて格段に作業能率が向上する。
【０００７】
【実施例】図１は合成樹脂製電線ボックスＡの外観斜視
図、図２はこの電線ボックスＡを取り付けた状態の正面
図、図３は図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う拡大断面図で
ある。この電線ボックスＡは、一面が開口された矩形箱
形のボックス本体１の相対向する側壁部２，２のそれぞ
れに取付用フランジ３，３が突設され、他の相対向する
側壁部４，４のそれぞれにボス部５…が突設されてい
る。また、ボックス本体１の４つのすべての内側コーナ
部と、ボス部５…が突設されている側壁部４，４の中央
部とにそれぞれねじ孔６を備えた台座部７が設けられて
いる。この中央部の両台座部７，７には図２にも示すよ
うにボックス本体１の空間を左右に仕切るセパレータＳ
装着用の溝を持った係合部７Ａ，７Ａが形成されてい
る。また、これらの各台座部７は、その表面７ａ（図１
参照）がそれぞれの側壁部２…，４…における端部（ボ
ックス本体１の開口８側の端部）２ａ…，４ａ…よりも
ボックス本体１の底壁部９側に奥まった箇所に位置する
高さを有しているのであって、台座部７の表面７ａと側
壁部２…，４…の端部２ａ…，４ａ…との間には所定の
間隔が形成されている。そして、ボックス本体１と取付
用フランジ３，３とボス部５…と台座部７とは粘りを持
って耐衝撃性に優れた硬質塩化ビニル樹脂で一体に成形
されている。
図、図２はこの電線ボックスＡを取り付けた状態の正面
図、図３は図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う拡大断面図で
ある。この電線ボックスＡは、一面が開口された矩形箱
形のボックス本体１の相対向する側壁部２，２のそれぞ
れに取付用フランジ３，３が突設され、他の相対向する
側壁部４，４のそれぞれにボス部５…が突設されてい
る。また、ボックス本体１の４つのすべての内側コーナ
部と、ボス部５…が突設されている側壁部４，４の中央
部とにそれぞれねじ孔６を備えた台座部７が設けられて
いる。この中央部の両台座部７，７には図２にも示すよ
うにボックス本体１の空間を左右に仕切るセパレータＳ
装着用の溝を持った係合部７Ａ，７Ａが形成されてい
る。また、これらの各台座部７は、その表面７ａ（図１
参照）がそれぞれの側壁部２…，４…における端部（ボ
ックス本体１の開口８側の端部）２ａ…，４ａ…よりも
ボックス本体１の底壁部９側に奥まった箇所に位置する
高さを有しているのであって、台座部７の表面７ａと側
壁部２…，４…の端部２ａ…，４ａ…との間には所定の
間隔が形成されている。そして、ボックス本体１と取付
用フランジ３，３とボス部５…と台座部７とは粘りを持
って耐衝撃性に優れた硬質塩化ビニル樹脂で一体に成形
されている。
【０００８】また、それぞれの取付用フランジ３，３の
中央部に釘打ち用およびビス挿通用として兼用可能な挿
通孔１０が開設されている。さらに、ボックス本体１の
側板部からその側方に突出されているところの上記各取
付用フランジ３，３とボックス本体１の側板部２…，４
…における端部２ａ…，４ａ…との間に入隅状の段差１
１が具備されている。
中央部に釘打ち用およびビス挿通用として兼用可能な挿
通孔１０が開設されている。さらに、ボックス本体１の
側板部からその側方に突出されているところの上記各取
付用フランジ３，３とボックス本体１の側板部２…，４
…における端部２ａ…，４ａ…との間に入隅状の段差１
１が具備されている。
【０００９】このような電線ボックスＡは、その合成樹
脂がステープルを打込み可能な耐衝撃性合成樹脂である
ので、工場で電線ボックスＡの取付用フランジ３，３を
壁パネルなどの下地材にステープルを用いて取り付けて
おき、壁パネルに電線ボックスＡを取り付けた状態で施
工現場に搬入して施工することができる。
脂がステープルを打込み可能な耐衝撃性合成樹脂である
ので、工場で電線ボックスＡの取付用フランジ３，３を
壁パネルなどの下地材にステープルを用いて取り付けて
おき、壁パネルに電線ボックスＡを取り付けた状態で施
工現場に搬入して施工することができる。
【００１０】上記電線ボックスＡの他の取付例を図２と
図３とに示してある。同図は左右の縦桟Ｆ，Ｆ（下地
材）に重ね合わされた取付用フランジ３，３の適所を選
んでステープル１２を打ち込むことによって電線ボック
スＡを縦桟Ｆ，Ｆに取り付けた事例である。周知のよう
にステープル１２は釘状の一対の脚１２ａ，１２ａとそ
れらの脚１２ａ，１２ａをつなぐ横杆状の頭部１２ｂと
を有するコ字形の締結用止具である。したがって、上記
取付用フランジ３と縦桟Ｆ，Ｆとの重なり箇所には取付
用フランジ３を貫通したステープル１２の一対の脚１２
ａ，１２ａが突き刺さり、これによって電線ボックスＡ
が縦桟Ｆ，Ｆに取付け固定される。ステープル１２を打
ち込むときには、可搬型自動ステープル打ち機（不図
示）を用いてステープル１２を次々と打ち込んでいくと
いう方法であり、この方法を採用すると、釘を手打ちし
たりビスを手締めしたりする場合に比べて作業性が格段
に向上する利点がある。ここで用いる可搬型自動ステー
プル打ち機には、ステープルの打撃にエアーなどの流体
圧を利用したものや電気駆動式ハンマー部材を備えたも
のが含まれ、このような可搬型自動ステープル打ち機は
周知である。
図３とに示してある。同図は左右の縦桟Ｆ，Ｆ（下地
材）に重ね合わされた取付用フランジ３，３の適所を選
んでステープル１２を打ち込むことによって電線ボック
スＡを縦桟Ｆ，Ｆに取り付けた事例である。周知のよう
にステープル１２は釘状の一対の脚１２ａ，１２ａとそ
れらの脚１２ａ，１２ａをつなぐ横杆状の頭部１２ｂと
を有するコ字形の締結用止具である。したがって、上記
取付用フランジ３と縦桟Ｆ，Ｆとの重なり箇所には取付
用フランジ３を貫通したステープル１２の一対の脚１２
ａ，１２ａが突き刺さり、これによって電線ボックスＡ
が縦桟Ｆ，Ｆに取付け固定される。ステープル１２を打
ち込むときには、可搬型自動ステープル打ち機（不図
示）を用いてステープル１２を次々と打ち込んでいくと
いう方法であり、この方法を採用すると、釘を手打ちし
たりビスを手締めしたりする場合に比べて作業性が格段
に向上する利点がある。ここで用いる可搬型自動ステー
プル打ち機には、ステープルの打撃にエアーなどの流体
圧を利用したものや電気駆動式ハンマー部材を備えたも
のが含まれ、このような可搬型自動ステープル打ち機は
周知である。
【００１１】図示していないけれども、本実施例の電線
ボックスＡは、取付用フランジ３，３に具備されている
挿通孔１０，１０を利用して縦桟Ｆ，Ｆに釘打ちを行っ
たりビスをねじ込んだりすることによって電線ボックス
Ａを縦桟Ｆ，Ｆに取付け固定することも可能である。
ボックスＡは、取付用フランジ３，３に具備されている
挿通孔１０，１０を利用して縦桟Ｆ，Ｆに釘打ちを行っ
たりビスをねじ込んだりすることによって電線ボックス
Ａを縦桟Ｆ，Ｆに取付け固定することも可能である。
【００１２】このようにして取り付けられた電線ボック
スＡについては、ボス部５…に電線管が圧入されたり電
線が挿通されたりし、電線がボックス本体１の内部空間
において処理されて電線ボックスＡがコンセント用やス
イッチ用、あるいは電灯用などの電線処理用ボックスと
して用いられる。特に、ボス部５…が反対向きの２方向
に２つずつ設けられているので、１種類の電線ボックス
Ａを用意するだけで種々の方向から電線を導入したり種
々の方向に電線を導出したりすることができるようにな
ってその汎用性が向上する。また、ボス部５…が設けら
れていることにより、特別の加工を行うことなくＰＦ用
アダプター（可撓管接続用コネクターなど）を介してい
ろいろな電線管（可撓電線管を含む）を接続することが
できるようになる利便がある。
スＡについては、ボス部５…に電線管が圧入されたり電
線が挿通されたりし、電線がボックス本体１の内部空間
において処理されて電線ボックスＡがコンセント用やス
イッチ用、あるいは電灯用などの電線処理用ボックスと
して用いられる。特に、ボス部５…が反対向きの２方向
に２つずつ設けられているので、１種類の電線ボックス
Ａを用意するだけで種々の方向から電線を導入したり種
々の方向に電線を導出したりすることができるようにな
ってその汎用性が向上する。また、ボス部５…が設けら
れていることにより、特別の加工を行うことなくＰＦ用
アダプター（可撓管接続用コネクターなど）を介してい
ろいろな電線管（可撓電線管を含む）を接続することが
できるようになる利便がある。
【００１３】ところで、ボックス本体１の開口８に合う
開口を備えたパネルＰ（図３参照）を電線ボックスＡの
取付け箇所に取り付けることがある。この場合、パネル
Ｐの開口はパネルＰを取り付けた後でそのパネルＰにル
ータと称されている治具を用いて穴明け加工を施すこと
があるけれども、その際には、台座部７の表面７ａがボ
ックス本体１の側壁部２…，４…における端部よりもボ
ックス本体１の底壁部９側に奥まった箇所に位置してい
るので、パネルＰを突き抜けたルータの刃先が台座部７
に当たって穴明け加工の障害になるといった事態を生じ
ないという利点がある。
開口を備えたパネルＰ（図３参照）を電線ボックスＡの
取付け箇所に取り付けることがある。この場合、パネル
Ｐの開口はパネルＰを取り付けた後でそのパネルＰにル
ータと称されている治具を用いて穴明け加工を施すこと
があるけれども、その際には、台座部７の表面７ａがボ
ックス本体１の側壁部２…，４…における端部よりもボ
ックス本体１の底壁部９側に奥まった箇所に位置してい
るので、パネルＰを突き抜けたルータの刃先が台座部７
に当たって穴明け加工の障害になるといった事態を生じ
ないという利点がある。
【００１４】さらに、ボックス本体１の側板部２，２に
おける開口側端部２ａ，２ａと取付用フランジ３，３と
の間に入隅状の段差１１が具備されていることにより、
ステープル１２の頭部１２ｂがその段差１１の中に収容
されることになり、その結果、図３のようにパネルＰを
取り付ける場合において、ステープル１２の頭部１２ｂ
がじゃまにならないという利点がある。
おける開口側端部２ａ，２ａと取付用フランジ３，３と
の間に入隅状の段差１１が具備されていることにより、
ステープル１２の頭部１２ｂがその段差１１の中に収容
されることになり、その結果、図３のようにパネルＰを
取り付ける場合において、ステープル１２の頭部１２ｂ
がじゃまにならないという利点がある。
【００１５】なお、台座部７のねじ孔６はねじ孔になっ
ている場合と、タッピンビスをねじ込むためのねじ溝を
持たない単なる孔部になっている場合とがある。
ている場合と、タッピンビスをねじ込むためのねじ溝を
持たない単なる孔部になっている場合とがある。
【００１６】図４は他の実施例による合成樹脂製電線ボ
ックスＡの外観斜視図、図５はこの電線ボックスＡを取
り付けた状態の正面図である。この実施例の電線ボック
スＡにおいて、図１〜図３で説明したものと異なる点
は、各取付用フランジ３，３の２箇所にステープル打込
み箇所１５が設けられている点であって、図６に説明的
に示したように、取付用フランジ３に設定されたステー
プル打込み箇所１５の肉厚ｔは他部の肉厚Ｔよりも薄肉
にしてあり、しかもその打込み箇所１５を含む電線ボッ
クスＡの全体が粘りを持った耐衝撃性に富む合成樹脂で
一体形成されている。この形成によって、ステープルの
打込み箇所の目印となるのみならず、取付用フランジ３
の付け根部分（図４に符号３ａで示してある）を含む他
部の肉厚を厚くして取付用フランジ３の強度を強くして
も、上記打込み箇所１５に打ち込んだステープルが折れ
たり取付用フランジ３に亀裂や割れを生じたりするおそ
れが少ない。
ックスＡの外観斜視図、図５はこの電線ボックスＡを取
り付けた状態の正面図である。この実施例の電線ボック
スＡにおいて、図１〜図３で説明したものと異なる点
は、各取付用フランジ３，３の２箇所にステープル打込
み箇所１５が設けられている点であって、図６に説明的
に示したように、取付用フランジ３に設定されたステー
プル打込み箇所１５の肉厚ｔは他部の肉厚Ｔよりも薄肉
にしてあり、しかもその打込み箇所１５を含む電線ボッ
クスＡの全体が粘りを持った耐衝撃性に富む合成樹脂で
一体形成されている。この形成によって、ステープルの
打込み箇所の目印となるのみならず、取付用フランジ３
の付け根部分（図４に符号３ａで示してある）を含む他
部の肉厚を厚くして取付用フランジ３の強度を強くして
も、上記打込み箇所１５に打ち込んだステープルが折れ
たり取付用フランジ３に亀裂や割れを生じたりするおそ
れが少ない。
【００１７】なお、このボックスＡは、取付用フランジ
３，３をボックス本体１の側板部２，２における開口縁
部２ａ，２ａと面一になるように突出させてもよく、ま
た、挿通穴１０を各取付用フランジ３，３の複数箇所に
振り分けて設けてもよい。
３，３をボックス本体１の側板部２，２における開口縁
部２ａ，２ａと面一になるように突出させてもよく、ま
た、挿通穴１０を各取付用フランジ３，３の複数箇所に
振り分けて設けてもよい。
【００１８】ところで、調査したところによれば、スイ
ッチボックスやコンセントボックスとして用いられる電
線ボックスＡにおいては、それを耐衝撃性の合成樹脂で
一体成形した場合に、取付用フランジ３における打込み
箇所８の肉厚ｔを１ｍｍ、他部の肉厚Ｔを３ｍｍにして
おけば、可搬型自動ステープル打ち機を用いてステープ
ル１２を図６のように打込み箇所１５に打ち込んでもそ
の打込み箇所１５やその他のどこにも亀裂や割れが生じ
ないことが確認され、電線ボックスＡに通常的に予想さ
れ得る荷重が加わっても取付用フランジ３の付け根部分
３ａに亀裂や割れを生じないことが確認された。
ッチボックスやコンセントボックスとして用いられる電
線ボックスＡにおいては、それを耐衝撃性の合成樹脂で
一体成形した場合に、取付用フランジ３における打込み
箇所８の肉厚ｔを１ｍｍ、他部の肉厚Ｔを３ｍｍにして
おけば、可搬型自動ステープル打ち機を用いてステープ
ル１２を図６のように打込み箇所１５に打ち込んでもそ
の打込み箇所１５やその他のどこにも亀裂や割れが生じ
ないことが確認され、電線ボックスＡに通常的に予想さ
れ得る荷重が加わっても取付用フランジ３の付け根部分
３ａに亀裂や割れを生じないことが確認された。
【００１９】取付用フランジ３におけるステープル打込
み箇所１５を他部よりも薄肉にするための形態として
は、図６のように取付用フランジ３の表面側と裏面側と
に凹入状の座繰り１６，１７を入れることによってその
薄肉箇所（打込み箇所１５）を他部の肉厚部分の中央に
形成するという形態のほか、取付用フランジ３の表面側
だけに座繰りを入れたり裏面側だけに座繰りを入れたり
してその薄肉箇所を他部の裏面側や表面側に形成すると
いう形態が考えられる。そして、これらの形態の中で、
図６のように薄肉箇所を他部の肉厚部分の中央に形成す
るという形態は、図５のように取付用フランジ３の内表
面（裏面）を縦桟Ｆに重ねて止具を打ち込むという用い
方と、図示していないけれども取付用フランジ３の外表
面（表面）を縦桟Ｆに重ねて止具を打ち込むという用い
方との２種類の用法に同じ状態で適用することのできる
利点がある。なお、上記のように取付用フランジ３に凹
入したステープル打込み箇所１５はステープル１２の頭
部１２ｂを収容することに役立つので、上記したパネル
Ｐ（図３参照）を取り付けるときにステープル１２の頭
部１２ｂをじゃまにならないようにしておくことに役立
つ。
み箇所１５を他部よりも薄肉にするための形態として
は、図６のように取付用フランジ３の表面側と裏面側と
に凹入状の座繰り１６，１７を入れることによってその
薄肉箇所（打込み箇所１５）を他部の肉厚部分の中央に
形成するという形態のほか、取付用フランジ３の表面側
だけに座繰りを入れたり裏面側だけに座繰りを入れたり
してその薄肉箇所を他部の裏面側や表面側に形成すると
いう形態が考えられる。そして、これらの形態の中で、
図６のように薄肉箇所を他部の肉厚部分の中央に形成す
るという形態は、図５のように取付用フランジ３の内表
面（裏面）を縦桟Ｆに重ねて止具を打ち込むという用い
方と、図示していないけれども取付用フランジ３の外表
面（表面）を縦桟Ｆに重ねて止具を打ち込むという用い
方との２種類の用法に同じ状態で適用することのできる
利点がある。なお、上記のように取付用フランジ３に凹
入したステープル打込み箇所１５はステープル１２の頭
部１２ｂを収容することに役立つので、上記したパネル
Ｐ（図３参照）を取り付けるときにステープル１２の頭
部１２ｂをじゃまにならないようにしておくことに役立
つ。
【００２０】以上説明した各実施例において、ボックス
本体１は矩形箱形に形成されているけれども、このボッ
クス本体１は円筒形であっても、矩形以外の多角形であ
ってもよい。また、ボックス本体１にボス部５がなくて
もよく、そのような電線ボックスに対しては電線管接続
用コネクタをボックス本体１に装着したり、あるいは側
壁部に孔を開けたりして電線がボックス本体１の内部空
間へ引き回される。さらに、取付用フランジ３はボック
ス本体１の全周囲を取り囲むように設けられていても、
ボックス本体１のコーナ部に設けられていてもよい。そ
のほか、挿通孔１０には釘を可搬型自動釘打ち機で釘を
打ち込むことも可能である。
本体１は矩形箱形に形成されているけれども、このボッ
クス本体１は円筒形であっても、矩形以外の多角形であ
ってもよい。また、ボックス本体１にボス部５がなくて
もよく、そのような電線ボックスに対しては電線管接続
用コネクタをボックス本体１に装着したり、あるいは側
壁部に孔を開けたりして電線がボックス本体１の内部空
間へ引き回される。さらに、取付用フランジ３はボック
ス本体１の全周囲を取り囲むように設けられていても、
ボックス本体１のコーナ部に設けられていてもよい。そ
のほか、挿通孔１０には釘を可搬型自動釘打ち機で釘を
打ち込むことも可能である。
【００２１】上記各実施例の電線ボックスＡは下地材と
しての縦桟Ｆに取り付けられた取付例を説明したが、本
発明に係る電線ボックスは、天井などの下地材としての
横桟に取り付けられることがあることは勿論のこと、コ
ンクリートに埋め込まれる型式のものや、建物の外壁パ
ネルや内壁パネルに取り付けられる型式のものもある。
しての縦桟Ｆに取り付けられた取付例を説明したが、本
発明に係る電線ボックスは、天井などの下地材としての
横桟に取り付けられることがあることは勿論のこと、コ
ンクリートに埋め込まれる型式のものや、建物の外壁パ
ネルや内壁パネルに取り付けられる型式のものもある。
【００２２】
【発明の効果】本発明によれば、合成樹脂製電線ボック
スをきわめて能率よく下地材に取り付けることができ、
しかもステープルが折れたり電線ボックスの取付用フラ
ンジに亀裂や割れが生じるおそれがない。
スをきわめて能率よく下地材に取り付けることができ、
しかもステープルが折れたり電線ボックスの取付用フラ
ンジに亀裂や割れが生じるおそれがない。
【図１】合成樹脂製電線ボックスの外観斜視図である。
【図２】図１の電線ボックスを取り付けた状態の正面図
である。
である。
【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う拡大断面図であ
る。
る。
【図４】他の実施例による合成樹脂製電線ボックスの外
観斜視図である。
観斜視図である。
【図５】図４の電線ボックスを取り付けた状態の正面図
である。
である。
【図６】図５の要部の拡大断面図である。
Ａ 合成樹脂製電線ボックス １ ボックス本体 ２ ボックス本体の側板部 ２ａ ボックス本体の側板部における開口側端部 ３ 取付用フランジ ８ ボックス本体の開口 １０ 挿通孔 １１ 段差 １２ ステープル １５ ステープル打込み箇所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−92211（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−180666（ＪＰ，Ａ) 実開 昭49−53296（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭50−81355（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−141291（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−157523（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−183531（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−114326（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−37138（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−114717（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】 ボックス本体に一体に取付用フランジが
具備され、ステープルを打込み可能な耐衝撃性合成樹脂
で作られた電線ボックスの前記取付用フランジと下地材
との重なり箇所に可搬型自動ステープル打ち機でステー
プルを打ち込んで両者に突き刺することにより電線ボッ
クスを下地材に固定することを特徴とする合成樹脂製電
線ボックスの施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5151999A JP2736848B2 (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 合成樹脂製電線ボックスの施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5151999A JP2736848B2 (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 合成樹脂製電線ボックスの施工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0715837A JPH0715837A (ja) | 1995-01-17 |
| JP2736848B2 true JP2736848B2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=15530860
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5151999A Expired - Lifetime JP2736848B2 (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 合成樹脂製電線ボックスの施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2736848B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001045628A (ja) * | 1999-05-26 | 2001-02-16 | Matsushita Electric Works Ltd | 配線器具取付部材 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPS5511297Y2 (ja) * | 1973-11-28 | 1980-03-12 | ||
| JPS59141291U (ja) * | 1983-03-10 | 1984-09-20 | 佐藤 公隆 | 一脚としても携行・使用できるカメラの三脚 |
| JPS6392211A (ja) * | 1986-10-03 | 1988-04-22 | 未来工業株式会社 | 合成樹脂製配線部材 |
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-
1993
- 1993-06-23 JP JP5151999A patent/JP2736848B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0715837A (ja) | 1995-01-17 |
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